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洞爺湖町議会 令和5年12月会議 2023年12月11日

認知症施策に関する質問

2023年12月11日、洞爺湖町議会の一般質問で、石川邦子議員が「認知症施策に関する質問」質問し、介護高齢課長 高橋憲史、町長 下道英明が答えました。

聞いた人
石川邦子 議員
答えた人
介護高齢課長 高橋憲史、町長 下道英明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 1番 石川邦子

1番、石川邦子でございます。通告いたしました2件の案件につきまして、一般質問を行ってまいります。まず、1件目でございます。認知症施策に関する質問でございます。認知症の人の数は、2025年に全国で約700万人に達し、65歳以上の5人に1人が認知症になる可能性があるとされています。当町における高齢者人口を伺います。また、認知症患者数は把握されていますでしょうか。お伺いいたします。

町の答え 介護高齢課長 高橋憲史(介護高齢課長は2024年3月まで)

まず初めに、65歳以上の高齢者の人口についてでございますが、令和2年度末現在では3,573人、令和3年度末では3,555人、令和4年度末では3,501人となっております。次に、認知症の患者数の把握ということでございますけれども、要介護認定を受けておられます方につきましては、主治医意見書の確認の下に認知症の症状が認められます方を対象に把握をしておりますが、令和4年度末現在、認知症と思われます方は243人となっているところでございます。また、同様の把握の方法によりましと、令和2年度末では260人、令和3年度末では247人となっております。なお、認知症の判断を受けておられない方なども考えられますことから、正確な数値の把握までは困難なところとなってございますけれども、令和4年度末現在、65歳以上の高齢者の人口が3,501人ということでございましたことから、認知症と思われます方の割合は6.9%となっているところでございます。以上です。

議員の質問 1番 石川邦子

当町の65歳以上の高齢者人口、ただいま答弁がありましたように年々減少しております。当町の高齢者人口のピークはもう過ぎたのかなと思っております。しかし、当町の人口に対する65歳以上の割合、高齢化率は直近で43%前後と高く推移をしております。若い世代の人口が減少していることが原因なのかなと思っております。認知症患者数については、要介護認定の主治医意見書のみの把握ということでございました。正確な数字の把握は困難とのことでございます。認知症は、若い人を含めて、誰もがなり得る可能性のあるものでございます。現代では、多くの方にとって身近なものとなっています。本年6月に共生社会の実現を推進するための認知症基本法が閣議決定され、法案が成立されました。この基本法ですが、認知症になると何も分からなくなるとか、何もできなくなるというのは誤解や偏見で、周りの人たちの支えによって、認知症になっても自分らしく希望を持って、よりよく生きられる社会にすることが必要だとしています。基本法の成立を受けて、認知症の正しい理解を広げていく必要がありますが、当町における現状と課題についてお伺いいたします。

町の答え 介護高齢課長 高橋憲史(介護高齢課長は2024年3月まで)

当町における現状と課題についてでございますが、認知症の発症率は加齢に伴い上昇することから、認知症高齢者の人数は厚生労働省の推計によりますと、団塊の世代が75歳以上となる令和7年には、65歳以上の高齢者の約20%にまで増加する見込みとなっております。認知症の方とそのご家族が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、本人やそのご家族への一層の支援を図るとともに、認知症の方の状態に応じた適切なサービスを提供していくことはもちろんのことではありますが、このたびの認知症基本法の成立を受けまして、認知症の方とそのご家族だけでなく、自治体や地域に住む大勢の方など、それぞれが責務を担い、地域共生社会をつくり上げていく必要があるものと認識しているところでございます。認知症基本法では、地方公共団体に対し、必要な策を講じるよう規定されておりますことから、当町といたしましても、現在の第8期介護保険事業計画における既存の取組についての検証を行いますとともに、新たな認知症観に基づきます取組につきましても、十分に研究を行った上で次年度からの適応となります第9期の計画に反映することができるよう、地域の実情に即しました実効性のある認知症施策を踏まえた計画の策定に努めてまいりたいと考えているところでございます。以上です。

議員の質問 1番 石川邦子

では、具体的に当町の認知症施策、どのようなことに取り組んでいるのでしょうか。お願いいたします。

町の答え 介護高齢課長 高橋憲史(介護高齢課長は2024年3月まで)

当町におきまして、現在、認知症施策の推進のために実施している取組についてでございます。町では、地域包括支援センターに認知症地域支援推進員を配置し、認知症に関する専門的な相談を行いますとともに、地域で認知症の方を支えるサポーター育成等を進めてまいりました。また、認知症の状態に応じて受けられるサービスや相談機関など、適切なケアの流れを明らかにするため、認知症ガイドブックを作成、周知をすることで、認知症の早期発見、治療に結びつくよう支援を進めているところでございます。また、平成31年4月に町の保健師等と認知症疾患医療センターの専門医による認知症初期集中支援事業を開始いたしまして、週1回程度の訪問やチーム員会議を通じまして認知症の人とご家族に寄り添いながら早期診断や適切な治療、サービスを結びつける支援を行っております。また、認知症を予防する場として、社会福祉協議会に委託いたしまして、民間の教材を活用した脳の健康教室や誰もが集える場としてのサロン、集いへの支援を行っているところでもございます。今後におきましても、認知症に関する理解促進のため、認知症サポーターの育成や認知症に関する普及啓発に努めますとともに、予防、健康づくり、認知症の早期発見と早期対応、介護者の負担軽減の促進、地域支援体制の強化に係る様々な取組を推進してまいりたいと考えているところでございます。以上です。

議員の質問 1番 石川邦子

現在の取組については、よく分かりました。国は、9月を認知症月刊、9月21日を「認知症の日」にするとしています。この日に合わせて、ぜひ認知症についての関心と理解を深めてもらうための講演会など、イベントの開催を提案いたします。どうぞご健闘をよろしくお願いいたします。次に、認知症施策の関連でございます。介護職場における人手不足についての質問です。近年、どこの職場においても人手が足りない状況でございます。医療や介護職場においても人手不足が深刻な状況であり、事業所の規模によって違いはあると思いますが、今後、訪問介護やデイサービスなどの通所介護においても、人手不足により受入れ体制の調整が必要となることも危惧されております。介護人材の高齢化や少子化による介護を志す働き手の不足などが上げられておりますが、高齢者が安心して介護サービスを受けられる必要があります。町として、このことについてどのようにお考えなのでしょうか。お伺いいたします。

町の答え 介護高齢課長 高橋憲史(介護高齢課長は2024年3月まで)

ただいま議員のほうからご指摘がございましたとおり、介護業界は離職率が非常に高いといったようなことから、町といたしましても、人材の定着に尽力する必要があるものと認識しているところでございます。このためには、保険者である町とサービス事業者とが一体となって計画的な介護従事者の育成を行うことができなければ、介護サービス利用者へ提供するサービスの質や量が向上せず、受入れ体制も困難になるものと懸念されるところであります。若い世代からの介護人材の裾野を広げ、資格を取得しながら適切にキャリアアップしていかれるように介護人材の確保、育成、定着に向けた支援がより一層重要でありますことから、就労促進や早期離職の解消に努めますとともに、介護ロボットやICTの活用事例を周知するなど、業務の効率化を促進してまいりたいと考えております。こうしたことから、当町といたしましても、必要となる介護人材の確保に向け、国や北海道と連携いたしまして、介護者の処遇改善、新規参入やボランティア等、多様な人材の活用の促進、介護の仕事の魅力の向上、職場環境の改善等のための方策に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。以上です。

議員の質問 1番 石川邦子

そうはいっても、どこも人手不足で、本当になかなか難しい問題だと思います。介護人材の確保に向けて、介護サービスの低下につながらないように、事業所と連携を密にして、町としてもしっかりと取り組んでいかなければならないと思います。それと同時に、介護予防強化をして、介護の必要のない元気な高齢者を増やしていくことも大変重要なことだと思います。先ほどの現状の取組の答弁の中で、社会福祉協議会に委託をして、民間の教材を活用した脳のトレーニング、健康教室のお話がございました。私も先日見学に行ってまいりました。公文式の教材を使った脳のトレーニング、そればかりではなくて、チューブなどを使って体を動かしたり、健康体操もしっかり行われておりました。高齢者が楽しんで生き生きと受講されているなと感じたところでございます。この脳のトレーニング、健康教室のことについての質問をしたいと思います。現在の受講者の状況と脳のトレーニングの認知症の予防効果について、検証は行っているのでしょうか。お伺いいたします。

町の答え 介護高齢課長 高橋憲史(介護高齢課長は2024年3月まで)

脳の健康教室についてでございますけれども、ただいま議員のおっしゃるとおり、事業として社会福祉協議会への委託により実施しているところでございます。昨年度の実績でございますけれども、前期、後期を通しまして、毎週木曜日に定員8名で、受講者はおおむね定員枠の中で実施してまいりました。また、今年度の実績についてでございますけれども、前期では定員12名、後期からは火曜日と木曜日の週2回の開催に分けまして、それぞれ定員8名で実施をしているところでございます。この事業を通じました検証といったところでございますけれども、ファイブ・コグ検査という65歳以上の方を対象といたしました高齢者の認知機能を評価できる高齢者集団用認知検査を用いまして、各期別に分析、検証しているところでございます。その成果につきましては、個人ごとにばらつきがありますものの、開始時と終了時との比較におきましては、得点上昇者が多く認められております。こういったことから、少なくとも認知症に関する予防効果は上がっているものと認識しているところでございます。以上です。

議員の質問 1番 石川邦子

認知症予防の効果が出ているということは、大変すばらしいことだと思います。介護予防、認知症予防に効果があるということでございますので、一人でも多くの方に受講していただきたいと思います。ただ、受講料のことなのですが、自己負担が月に1,500円、これ、ちょっと高くないですか。物価高騰、いろいろなものが値上がりしております。高齢者が月に1,500円の自己負担、大変だと思います。コロナの影響で外に出ることがなかなかおっくうになっている状況の中で、認知症の機能の低下を防ぐために脳の健康教室に通って頑張ろうとしているわけです。認知症を予防して元気な高齢者を増やすために、本人負担分を支援してあげるべきだと思いますが、いかがでしょうか。

町の答え 介護高齢課長 高橋憲史(介護高齢課長は2024年3月まで)

ただいまご指摘のございました、受講料としていただいております1,500円の本人負担分の件でございます。こちらの本人負担額についてもう少し軽減できないか、あるいは町側の支援ができないかといったところのご質問でございますけれども、本事業におけます負担額につきましては、主にサポーター謝礼や送迎費などに係る費用に限りまして、総事業費の一部として受益者としてご負担を願っているものであります。そのほか、この事業にかかります教材費やサポーター研修費などにつきましては、ご本人負担とは別に、町の介護保険特別会計で負担をさせていただいているところでございます。こうしたことから、町といたしましても認知症予防施策に資する効果的な取組をしっかりと推進していく必要があるといったところを踏まえまして、この受益者負担額の在り方につきましては、今後しっかりと協議をしてまいりたいと考えているところでございます。以上です。

議員の質問 1番 石川邦子

町長、いかがですか。そのことについて、答弁をお願いします。

町の答え 町長 下道英明

今、議員のほうからございましたけれども、課長のほうも答弁ございました。町といたしましても、このたびの国における認知症基本法の制定を踏まえまして、認知症の方とそのご家族だけではなくて、自治体や地域に住む大勢の方など、それぞれが責務を担い、地域共生社会をつくり上げていく必要があろうかと思います。住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるためにも、認知症の予防対策は大変重要な課題であると改めて認識しているところでございます。私ごとではございますが、私も母を認知症ということで十数年一緒に同居していた思いもございます。そういった点で、今、議員ご指摘のとおり、介護予防、さらには認知予防に対して、この施策は特に大事なのかなと思っております。こうしたことを踏まえ、脳トレ健康教室の受講料のさらなる支援につきましては、適正な受益者負担、また参加しやすい費用負担の在り方について、議員ご提案の趣旨も踏まえまして、協議してまいりたいと考えております。また、先ほどありました9月の認知症週間ということでご提示ございました。こういった啓発イベントについては、やはり積極的に行っていくべきかと思いますので、これも認知症の予防対策ということでは、担当の原課のほうとすぐに動きをさせていただきたいと思っております。以上でございます。

議員の質問 1番 石川邦子

ありがとうございます。今後、協議をするということでございます。若干後ろ向きの答弁ありがとうございます。私、思うのですけれども、元気な高齢者を増やすことによって医療費が削減されます。介護給付費も抑えることができます。介護保険事業計画、3年ごとに介護保険料の見直しが行われます。今回、第9期、介護保険料見直しの時期です。3月会議に介護保険料の条例改正案が提出されるのかどうか分かりませんが、介護給付費を抑えなければ、介護保険料は上がる一方です。もっと介護予防、認知症予防に力を入れなければならないと思います。脳のトレーニング、健康教室は、委託事業であっても、町が取り組んでいる介護予防事業の一つです。実際に、お金が続かなくて受講をやめられた方もいると聞いております。お金に余裕がある人も、余裕がない人も、認知症予防に効果がある脳トレーニング、健康教室には平等に受講できる体制をつくるべきだと思います。次年度からの自己負担の支援をして、一人でも多くの元気な高齢者を増やしていくよう、調整を図っていただきたい、そう思います。金額の問題ではないのかもしれませんが、町が支援をする額としては、人数的に考えてもそれほど大きな額ではございません。次年度からの自己負担の支援をするとはっきりと言っていただきたいところでございますが、先ほどの答弁と変わらないのであれば、答弁は結構でございます。

議員の質問 1番 石川邦子

しっかりと今後協議をして支援をしていただきたいと思います。以上で、認知症施策に関する一般質問を終わります。ありがとうございました。

出典:洞爺湖町議会 令和5年12月会議 2023年12月11日 議事録 PDF(30ページ) 間違いを知らせる