浦河町議会 令和4年第5回定例会 2022年9月13日
浦河町におけるマイナンバーカードの普及について
2022年9月13日、浦河町議会の一般質問で、土井裕司議員が「浦河町におけるマイナンバーカードの普及について」質問し、町民課長 室田桂範、総務課参事 葛西生昇が答弁しました。
- 質問者
- 土井裕司 議員
- 答弁者
- 町民課長 室田桂範、総務課参事 葛西生昇
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 9番 土井裕司
発言通告書に基づきまして、浦河町におけるマイナンバーカードの普及について何点かの質問をさせていただきます。このカードは、日本において行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づき、発行されるプラスチック製のICカードで2016年1月から交付が開始されたものでございます。このカードの発行に当たっては、強制ではなく、あくまでも個人の意思で交付されるものでございます。カードの発行に当たっての利便性を国として示している内容は、身分証明書として国税電子申告、運転免許証、健康保険証等々に使えるメリットがあると示しております。しかし、取扱いが開始されて6年が経過しても、交付枚数率が今年の6月時点で全国平均44.7%と低い状態が続き、総務省も普及率向上のためテレビ、新聞を通してマイナポイントの付与を大々的に宣伝し、推進を図っているところでございます。町としても推進に当たり、平日はもとより、夜間の業務を5時から7時まで延長、さらには、臨時的に日曜日も開設して普及に努めているところでしたが、普及率が進まない状況と伺っております。マイナンバーカードがあまり理解されていない理由としては、第一に、浦河町をはじめとして保険証として利用できる病院が少なかったことや、さらには、行政の一般的な証明書の発行とうたっているが、利用できるところがなかったことや、さらにはカードのセキュリティー等に不安があるなどが挙げられているようでございました。特に、年齢層での違いが大きく、機械にも不慣れな高齢者には理解されない部分があったように思います。7月20日付の新聞記事で、2018年の内閣府の調査で、カードを取得しない人の6割が必要性を感じないとの結果があったと報じられております。このような結果が得られている中においても、国はカードの普及はデジタル社会のインフラとして不可欠と強調し、各町村の普及率を公表し、競走を働きかけるなどを行い、さらには、来年度からは、配分する地方交付税の算定に差をつける方針と言っております。カード取得に様々な問題があり、取得に積極的になれないところがある中、国の交付税を盾に普及率向上を促すやり方には問題があるように思っております。このような中でのマイナンバーカードの普及は、発行ありきで進んでいるようでありますが、そんな中唯一アピールができる点がマイナポイント制度だと思っております。私自身に置き換えても、当初必要性を全く感じられず取得は考えておりませんでしたが、カードの発行、健康保険証として登録、さらには口座番号の指定で2万円分のポイントが付与され、そのことだけを考え申請を行い、付与されたポイントを有効的に使わせていただいております。このカードの必要性をなかなか理解されなく、担当課では普及に大変苦慮していることと思いますが、まだカードを取得されていない町民の方々にこのマイナポイントを大いにアピールして普及に努め、普及率向上を目指していただきたいと思います。また、国では2020年の12月25日の閣議決定されたデジタル社会の実現に向けた改革の基本方針で、今回のマイナンバーカードの普及、情報システムの標準化、共通化、行政手続のオンライン化、AI、PRAの利用促進、テレワークの推進、セキュリティー対策の徹底等、これら六つの重点事項として今後の自治体が取り組むべき内容が示されております。この6項目を称して、DX推進政策、自治体デジタルトランスフォーメーションということであります。国が示したこれらの事業内容に沿って、情報化社会、デジタル社会の実現を目指し対応することは、町にとっては大きな負担がかかる事業だと思っております。今後数年のうちに実施されるこれらの事業に対し、町としてどのように対処されていかれるのかお伺いをしたいと思います。以上、マイナンバーカードの普及に関連し、次の3点について質問をしたいと思います。1番目としては、浦河町におけるマイナンバーカードの普及状況について。2番目としては、今後の進めについて。3番目が国が進めるDX推進政策を町はどのように考えていますか。以上、よろしくお願いをいたします。
答弁 町民課長 室田桂範(町民課長は2025年3月まで)
土井議員ご質問のマイナンバーカードの普及について、私からは1点目と2点目についてご答弁申し上げます。浦河町におけるマイナンバーカードの普及状況についてであります。現在の年齢別、職業別、地域別の発行状況について。発行状況につきましては、7月末現在の状況となります、公布枚数が3,478枚となっており、全体の公布枚数率で述べさせていただきます。まず、年齢別の公布状況ですがゼロ歳から10代が13.2%、20代から30代が22.2%、40代から50代が27.7%、60代から70代が30.1%、80代以上は6.8%となっております。次に職業別の状況なのですが、システムの都合上職業別に集計することができなく、統計が取れませんことをご理解願います。地域別の状況ですけれども、システムの都合上地域を区切っての集計となりますが、東部地区が13%、中部地区で68.4%、西部地区が18.6%となっております。他市町村及び全国、全道平均の発行率との比較についてでございます。全国の交付率は平均が47.4%、北海道は44.6%、町村は43.5%、浦河町は33.6%となっております。普及率に伴う地方交付税への影響についてでございます。政府は2023年度からマイナンバーカードの普及率を普通交付税における地域のデジタル化に係る財政需要の算定に反映することについて、本年6月に閣議決定がされております。デジタル化に積極的に取り組む市町村を財政面から支援する政策と考えられます。まだ算定方法についての詳細が示されていないことから、現段階でどの程度交付税に反映されるかは分かりませんが、町としてできる範囲での普及に努めてまいります。2番目でございます。今後の進めについて。マイナンバーカードの普及率を上げるため、どのような対策を考えているか、現在の対策といたしましては、仕事などで役場の開庁時間に出向くことが難しい方のため、カードの受取りや申請手続の相談対応も兼ねたマイナンバーカードの夜間、休日の臨時専用窓口を日時を特定して設置しており、利用がされている状況です。国の推進策といたしまして、現在マイナンバーカードの新規取得、健康保険証としての利用申込み、公金受取口座の登録をすると総額で2万円分のポイントを付与するというマイナポイント事業が、9月末を期限として実施中でございます。当町といたしましても、この間での取得を促すため臨時窓口の開設と併せ、広報誌や町ホームページで周知してきたところです。また、北海道の連携による企業版出張申請という制度もありますので、今後も取得促進につながる効果的な対策について研究し進めてまいります。普及率向上のため、アプカポイントの付与は考えられないか。今後国はマイナンバーカードの普及に向けてカードを取得した場合に市町村が独自でポイントを付与できる自治体マイナポイントという新たな制度の創設を検討し始めているとのことであります。これは、国の付与するポイントとは別に、市町村が独自にポイントを付与することが可能となる制度でございます。マイナンバーカードの普及促進のため、アプカを利用することは有効な対策として考えられますことからも、関係機関と連携し導入の可能性について研究してまいります。マイナポイントの有効活用のための普及について。マイナポイント事業の期限が9月末となっておりますので、この期間内でのマイナンバーカードの取得について推進しているところです。マイナポイント事業の大きな目的は、マイナンバーカードの普及促進と消費活性化が狙いとされています。マイナポイントを利用したアプカポイントとの連携などによる町内消費活性化も普及促進をする上での有効な方法と考えられます。また、普及に当たってはマイナンバーカードの必要性、安全性などの丁寧な周知、制度についての情報発信が大切であると考えております。そういった面も周知しながら普及に努めてまいりたいと考えております。健康保険証として使えるよう、機器の導入助成は考えられないか。マイナンバーカードの健康保険証としての利用が始まっております。医療機関においては、専用の読取り機の導入が必要となります。導入に当たっては、国の助成制度といたしまして、カードの読取り機器につきましては台数制限はございますが、無償提供。システム環境の整備等につきましても、上限がございますが費用の二分の一が補助金として交付されます。町内において、カードの利用が可能な医療機関、薬局は8月末現在で医療機関3機関、歯科医院1機関、調剤薬局3機関の7機関となっており、原則として来年の4月1日からの導入が義務づけられることとなっておりますことからも、町内の他の医療機関などにおいても準備が進められていると聞いております。町といたしましては、国の制度を利用した導入について進めていきたいと考えております。以上です。
答弁 総務課参事 葛西生昇(総務課参事は2025年3月まで)
土井議員ご質問の3点目、国が進めるDX推進政策に対する町の考え方についてお答えいたします。今年6月に決定した国のデジタル田園都市国家構想の基本方針で、全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会を目指し、官民双方で地方におけるデジタルトランスフォーメーション、DXを積極的に推進することとしております。役場の業務においても、デジタル化することにより事務の効率化が図られ、またオンライン化することで電子申請が可能となり、役場の窓口に出向くことなく手続ができるなどデジタル化の推進が町民の利便性向上につながるものと考えております。人口減少、少子高齢化など地方を取り巻く社会課題をデジタルの力で解決しようとする動きは今後ますます大きくなってくるものと考えられます。このため、当町としましても、国の方針に沿った形で自治体DXの推進に努めてまいります。
再質問 9番 土井裕司
再質問をさせていただきます。ただいま、室田課長から詳細な回答をいただき、そしてまた葛西参事からもご答弁いただきました。ありがとうございました。それで、質問のまず1番目の現在の普及状況ということで、①、②についてでございますが、今回のマイナンバーカードの普及をこれから進める上ではやはり年齢、地域別、そして職業別状況を把握されることがこれから本当に必要ではなかったかなというようなことで質問をさせていただいたところでございます。ただいまの説明の数字を聞いてみますと、やはり零歳から10歳の方々の普及率が割と多いのだなということを感じました。また、一方では20代、30代、40代、50代、いわゆる現役の方々、しかもこういったスマートフォンだとかこういった機械にある程度明るい方々の年齢層が逆に言うと低いにではないかなというふうに感じられました。また、ちょっと地域別ではございますが、東部、西部、中部というような分け方でお知らせをいただいたところですが、やはり地域間においても差があるのだろうなというふうに感じております。そして、発行率でございますが、全道平均で47.4%、それから全道平均で44.6%、町村では43.5、浦河町は33.6%、これらに比較しても低い状況となっているようでございます。隣町の新ひだか町の発行率をちょっと伺ったところによりますと、42%ぐらいはあるのだというお話をしておりました。そこでお尋ねしたいのは、カードの取扱いを全国各町村ごとに同時にスタートされたと思います。そこで普及についてもそれぞれ努力をし、努めてきたところでございますが、浦河町の普及率が現在までこのように伸びなかった根本的な原因はどこにあるのかなというのをお聞きしたいなと思っております。
答弁 町民課長 室田桂範(町民課長は2025年3月まで)
交付率の低い理由なのですけれども、先ほど議員ご指摘のとおり今回のマイナンバーカードの普及に当たっては、カードを取得するメリット、必要性があまりまだ感じられていない、浸透していないなというのが正直なところです。また、申請や取得の手続に大変手間といいますか、難しいというところがありまして、ちょっと高齢者の方にはなかなかスマートフォンで取ってくれとかというのもなかなか難しかったところがあるところを、ちょっとフォローしながらできなかったのがちょっと原因かなと思っております。また、取得に当たっては個人情報、先ほどもおっしゃっていましたけれども、漏えいの懸念がすごくされている人がいますので、今後につきましてもやはり繰り返しマイナンバーカードの必要性とメリット、またそういう安全だということもそういう不安も払拭をしながらそういう正確な情報をお知らせして、取得促進につなげてまいりたいと考えております。
再質問 9番 土井裕司
室田課長のご答弁のとおりだと思います。先ほども言いましたけれども、私自身も全くその必要性を感じていなかったというところでございますので、それがなかなか町民には浸透されていなかったのかなという思いでございます。今後、それらのことも踏まえて、普及に努めていただきたいなというふうに思っております。そして、次の③でございますが、この普及率に伴って地方交付税、これは国ではいろいろともう言ってきているということで、本年の6月にデジタル田園都市国家構想基本方針からこの普及率の高いところへは、高い自治体には財政支援をすると。また、低いところには取組を促すというようなことでございます。この件についても、私もそう思いますが、先日の新聞でも社説にありましたが、交付税を盾にこれを促すというのはちょっと問題があるのかなという気もいたします。いずれにしても、国がその方針で進めることですから、現在のこの低い普及率では何らかの交付税にも影響があるのかな、そんなことを心配するところでございますが、今の段階でこの低い普及率を即座に解決できないのを現実だと思いますが、望むところとしては、交付税の影響を最小限に抑えるためにも今後さらに普及率の向上を目指していただきたいなというふうに思っております。それで、次の2番目の今後の進めでございますが、マイナンバーカードの普及率を上げるためどのような対策をしていくのだという質問でございました。室田課長のご答弁では、夜間、休日の臨時窓口の設置を行って、この2万円のポイントを付与されるマイナポイントも細かく説明して、カードの必要性やメリット、安全性を丁寧に説明するというお話でございました。説明を聞いていますと、従来の取組と何ら変わらないように思いますけれども、先ほどの発行状況の状態から言っても、今までの対応に加えてこの20代から60代、いわゆる現役世代の方々がいる、まず職場単位で取得ができないかどうか、これらをまず相談をしてみる、そんなことも大事なのかな。また、先ほども大まかに分けておりましたけれども、自治会単位で促す、こういったことも一つの方法なのかな。また、各団体それぞれあると思いますけれども、こういったところでもお願いをし、その取扱いを工夫や相談されることも一つの方法ではないのかなというふうに思っております。また、どうしてもこういったカードだとかといいますと、高齢者はなかなか前向きに、積極的になれないという部分があると思います。この高齢者向けのスマートフォン等々の取扱いの講習会、こういったものも積極的にこの機会に取り入れたらどうかなというふうに思っております。この点について、どう考えるかをお伺いをしたいと思います。
答弁 町民課長 室田桂範(町民課長は2025年3月まで)
高齢者のスマートフォンの関係でよろしかったでしょうか。その前段から。企業等とかに積極的に20代、30代の方のためにということでございましたが、現在北海道との連携による企業版出張申請制度というものがございまして、その場合は企業から要請があった場合に町の担当職員が出向いて、申請などのサポートを実施するという制度があります。また、自治会や団体からの申入れがありましたら、ある程度人数を集めていただいたほうが効果的なのですけれども、そこに担当職員が出向いて申請サポートをするということについても検討していきたいと考えております。地域での集まりやイベントなどでの機会を見ながらのサポートについて、今後検討させていただきたいと思います。あと、高齢者のスマートフォン対策という形だと思うのですけれども、高齢者の方も今携帯電話、スマートフォンをお持ちの高齢者が多くいますし、またなかなか使い方が難しいものだとの声が聞かれております。マイナンバーの取得について、先ほども申しましたがスマートフォンやパソコンでといっても申請の方法が難しいという相談が窓口に多く見えられております。他町においてもスマートフォンの使い方などの教室など取組が実施されていることも認識しておりますし、機会を見て関係課や関係団体とどういった形での開催が可能か、考えさせていただきたいと思いますので、ご理解のほどよろしくお願いします。
再質問 9番 土井裕司
そういう制度になったということで、職場だとかそういう自治会、そういったところに積極的に行かれたほうがより普及率が上がるのではないのかなという、そのようなことで質問をさせていただきました。その次のアプカポイントの関係につきまして、今後そういった制度ができた場合に検討することも考えられるというお話でございました。この件については、各町村だけではなくて、ほかの町村でも何か別な形で特典をつけるだとかというようなことも聞きました。浦河町にはこのマイナポイントというものがございますので、一応予算の関係も多々、多いのだろうとは思いますけれども、このマイナポイント2万円にある程度アプカポイントを付与することによってそれを町内で使っていただく。そうすると、町内の疲弊している町内の商店街の活性化を促すためにも一つの効果があるのかなという考えでございます。今すぐとは言いませんけれども、来年度の事業計画等でぜひ検討していただければいいなというふうに考えております。それと、健康保険証の関係でございます。当初はやはりもともとはこのマイナカードができたときは、本当にいろいろと使えるよと言いながら、でも実際に使えるところがなかった、先ほど言いましたように、そういったことが普及率につながっていたのかなという。ここに来て大分改善されてきたようでございます。そういった中で、町内でも7機関ですか、この機械が入って対応しているというふうに伺っております。町内でも一番患者さんが多い日赤病院などはこれに入っているのでしょうか。また、もし入っていないというようなことであれば、今後のスケジュール等々も含めてお話をいただきたいと思います。
答弁 町民課長 室田桂範(町民課長は2025年3月まで)
医療機関における健康保険証の機器の導入についてでございますが、先ほどの7機関には赤十字病院は入っておりませんが、確認したところ、原則4月からもう義務化になるので早期の利用開始に向けて今準備を、運用に向けて準備しているということの確認が取れているところでございます。
再質問 9番 土井裕司
ぜひ早くその対応を取っていただきたいなというふうに思っております。来年の4月から義務化ということでございますが、当初マイナンバーカードを初診に限ってですけれども、使えば普通の保険証を使うよりも21円高かったのですよ。だから、全くこのマイナンバーカードを使うというのがおかしな話であって、随分そこが問題にされ、それが今回改善されてきたということでございますので、そういった意味ではより使いやすくなるのかな、そんな気がいたします。3番目の国が進めるDX推進政策、これについて葛西参事から説明がありました。役場業務においても、デジタル化が効率化が図られるだとか、オンライン化で役場に出向くことなく簡単にできる、そのような大きなメリットがありますよということでございますが、先ほども言ったDXの6項目の中では、やはり町村の行政の一本化、これは一番大きなこれからの事業ではないのかなというふうに思っております。そういった中で、もし今の現段階でこういったものに移行するための何か具体的なといいますか、そういった事業を行うための具体的なスケジュールといいますか、そういったものが現在お持ちであれば教えていただきたいなというふうに思っております。
答弁 総務課参事 葛西生昇(総務課参事は2025年3月まで)
国が進めている自治体のシステムの標準化につきましては、令和7年度、2025年度までに標準化を進めるという形になっております。町としましても、これに合わせたスケジュールで標準化を進めていきたいと考えております。
再質問 9番 土井裕司
ありがとうございました。今回のマイナンバーカードの普及についてはカードそのものに対して理解が少ない中での推進とあって、大変さがありますが、様々は工夫を凝らして一定の水準まで普及率を上げられるよう、お願いをして私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。