みんなの議会

浦河町議会 令和4年第2回定例会 2022年3月16日

井寒台地区の国道に面する護岸の改修について

2022年3月16日、浦河町議会の一般質問で、土井裕司議員が「井寒台地区の国道に面する護岸の改修について」質問し、建設課長 大宮寛、町長 池田拓が答弁しました。

質問者
土井裕司 議員
答弁者
建設課長 大宮寛、町長 池田拓

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 土井裕司

今回の一般質問は、井寒台地区の国道に面する護岸の改修について、発言、通告書に基づきまして質問をしたいと思います。今回、該当する場所は、国道を堺町方面から井寒台方面へ進み、海側の民家が途切れた、通称東井寒台地区で護岸が一段低くなっているところでございます。低くなっている部分は距離にして約400メートルぐらい。また、そのうち護岸がない部分は60メートルほどあります。今回、問題となっている場所は、国道に面し、車の往来も多くあり、海岸には歩道も設置されております。また、この間にはバスの停留所もあります。ある朝7時頃のことでございますが、ここを車で通過すると400メートルの間に3か所で波しぶきが上がっておりました。そのため路面が濡れている状況でもございました。自分たちは、このような光景には慣れて驚きもしませんが、経験のない他方から来た方々はどのように思うだろうか。波しぶきを見て、慌ててハンドルを急に切ることもあるのではないかなと、そんなことを思ったところでございます。このような穏やかな状況での越波は、少し異常ではないかと感じ、後でそのときの風の強さ、風向き、波の高さを調べてみますと、南南東の風1メートル、波1.5メートルと言っていました。我々的に言いますと、山背の受けないと言って、一般的にはなぎもよく穏やかな状況と思っていますが、そのようななぎの状況の中でも、3か所も越波をしている状況でございました。7月の時期とあって、季節的にもなぎが多い期間でございますが、それが冬場の風が吹き荒れるしけの多い時期には波力も増し、加えて高潮時にはすごく大きな越波になることが容易に想像されています。地元の漁業者に聞いてみますと、冬期間には越波とともに砂や小石も一緒に打ち上げられ、万が一走行中に車に当たることなどを考えると、車や歩行者へも一段とその危険度が増し、重大な事故につながってくると心配されておりました。越波防止のため、海岸の海側にテトラを投入し、波消しを行っていますが、あまり効果が見られず、それらも簡単に波が越えている状況でございます。山側には民家が建ち並び、高潮による越波被害とともに、国が示した津波予想の状況を考えると、その危険度は大変心配され、自治会からも強く越波防止のため護岸のかさ上げ要求が出されている状況でございます。この状況を受け、町も日高総合開発期成会を通じ、平成30年度自民党第9区選挙区支部移動政調会への要望事項として、継続的に国道護岸の津波及び砂じん対策についてと題して、住民の命、財産の保護のため、浜荻伏、井寒台地区の両護岸のかさ上げ、消波ブロックの設置等を要請し、特に井寒台地区については、越波による危険が大きいことから強く要望を出していましたが、いまだ整備を行うなど、解決には至っておりません。このような状況をそのまま放置されていると、住民の生命、財産と、国道を利用する方々の生命にも関わる大きな問題と思われますので、町として、どのように考え、対応されていくのか、お聞きをしたいと思います。近年、環境の変化から一段と海岸線の浸食が進み、至るところで海岸線の砂が移動され、地形が変わってきています。これらのことが要因で潮の流れが以前と変わり、近年直接的に波が打ちつけてきているのではないかと思っております。ぜひとも早期の改善を望みたいと思います。そこで、次の質問をしたいと思います。1として、この地区の護岸だけが不十分な高さの状況になっています。現状の形状になった経緯はどうであったのか。2番として、地区から改善要望が出され、町からも日高総合開発期成会を通じ北海道開発へ継続的に要請しているところでございますが、現在まで改善がなされていないのは、どのような理由からだとお考えでしょうか。3としては、工事着工を目指すには、今後どのように進めることが必要と考えていますか。以上、よろしくお願いしたいと思います。

答弁 建設課長 大宮寛

井寒台地区国道護岸の改修についてということで、3点の質問について答弁いたします。まず1点目ですが、ご質問の海岸擁壁については、国道の道路区域に位置しまして、北海道開発局が管理する施設であります。室蘭開発建設部浦河道路事務所に確認したところ、昭和45年と昭和47年の2か年で、高さ2.5から4メートルの海岸擁壁を414メートル実施したとのことです。建設年度が今から50年ほど前ということもありまして、擁壁の形状等の経緯については不明ということでありますが、恐らく当時自然護岸だったものを最初に着手したのが、この頃ではないかと思われます。当時は、現在よりも砂浜が広く波打ち際まで距離があったことから、越波対策というよりも、道路区域の浸食を防ぐことが目的だったのではないかと考えられ、そのようなことから越波を想定するまでの擁壁高さが必要なかったのではないかと推測されます。2点目の継続的に要請しているようですが、現在まで改善がなされていないのはということですけれども、今から30年近く前に当箇所において、事業化への機運が高まったことがありまして、その際、地域の海が見えなくなるというなどの反対意見から断念した経緯があったようです。その後、再び要望をということで、これまで10年以上継続して要望しておりますが、採択されず現在に至っております。この要因としましては、波浪や暴風による道路への越波により毎年通行止めとなっている区間を優先して手当てをするなど、対策工の緊急度や費用対効果によって予算配分をしているのではないかと考えます。3点目です。今後どのように進めるかということですが、やはり継続して要望していくことだと考えています。最近の例で言いますと、国道336号幌別橋の歩道橋が10年以上の要望活動が実った結果、採択されて事業に着手し、令和4年度に完了の見込みであります。このようなことからも引き続き要望していきたいと思います。

再質問 9番 土井裕司

ありがとうございました。それで再質問をさせていただきます。ただいまの大宮課長の説明では、この施設は北海道開発局が管理する施設ということで、昭和45年、47年に2.5メートルから4メートル、海岸を400メートルほど造ったということでございます。50年前という話で本当に古い話を引っ張り出していただいて、よく調べてくれたなというふうに感謝をしているところでもございますし、50年前というと、ちょうど自分が組合に入るちょっと前の話なのかなということでございます。その当時のことを考えてみますと、多分というか、あそこに砂浜がずっとまだあって、干場が何か所かあって、皆さんそこで使っていたという話を聞いております。30年前に一度そういうことで皆さんで話し合ったということなのですけれども。当時のことを考えますと、やはり現在から見ると、組合員の数も3倍ぐらいおりましたし、作業効率を考えると、やはりそこを高くするということは、先ほども言ったように作業効率が悪くなるので反対された方もいるのではないか。その結果、今までこのような形になっているのではないかというように思います。問題は、やはりあそこも50年の間に、その砂浜がなくなるぐらい浸食されてきたという、いわゆる自然環境が変わったということが大きな問題なのかなと。その当時は、そういったことで地元の人があまり考えていなかったけれども、ここまで来るとは思っていなかったのでしょう、きっと。だから擁壁の高さの問題については、自分たちの目線でやはり判断してきたのではないかなというふうに思います。井寒台地区についても、国道の下側なのですけれども、これも実は越波があって、あそこも1メートルほど高くして、かえし、波を、そういう形状の護岸をつけたことによって越波の被害というものはなくなったというふうに現在聞いております。また、堺町方面についても、ちょうど奥田漁業部の辺りのところもかさ上げされていて、波の関係の被害はあまりなくなったというふうに聞いています。ただ、あそこの今私が言っている部分だけがやはり低くなっていて、ですから多少の波風でも越波するような状況になっているのではないかなというふうに思っております。町長の令和4年度の執行方針の中で、やはり環境問題に触れられておりました。その中で海岸整備は、近年の異常気象の影響から台風や低気圧などによる浸食が著しいため、護岸改修や未整備地区の早期着工や護岸のかさ上げを関係機関に強く働きかけをすると言っておられました。この異常気象が引き起こす問題は、近年本当に大きな問題だというふうに思っております。そこでお聞きしたいのは、多分、井寒台地区だけではなくて、それぞれこういった現象になっている部分というのは多くあると思うのですけれども、今回、施政方針で出されているところというのは、具体的にどういったところを考えてお話をされているのかなということでお聞きしたいと思います。

答弁 町長 池田拓

まず、平成4年か5年頃だったと思うのですけれども、かさ上げの話が具体化されました。その当時は土井議員のご質問にもありましたように、漁業者が多くて、そこでもって地域に説得に入ったのですけれども、いわゆる地域がまとまらなかった。議員もよくご存じの組合のOBの方なんかは、整備してくれということだったのですけれども、やはり漁業者の方が、家から海が見えなくなるのは駄目だ。次善の策として、テトラを設置させてくれと。それも提案させてもらいました。当時はテトラを設置すると、拾い昆布ができなくなるから駄目だと。で、何とかしろと。結果的に気休めに本当に小さいテトラを並べて、これは役に立たないですよと言ったのですけれども、それを並べて、当時はそれで終わってしまった、残念ながらですね。そういう経過があります。ただ、ご質問にもありましたように、漁業者の数も減って、さらに越波のことも厳しくなってきたので、状況は変わりつつある。そういったようなことから、町のほうとして、重ねて要望していきたいなというふうに思っています。ただ昨今の海峡の変化で、この井寒台に限らずですけれども、ほかの町でも国道に砂利が、しけたときに砂利が飛んでくる。そういったような地域が散見されて、どうしてもそういう地域のほうが優先度が高い。そういったような状況になって、なかなかそういうところから比べると、まだというようなことがあって。ただ浦河町としては、そこの地域の井寒台の交通に対する支障というのは十分認識していますので、重ねて要望していくようにしたいなというふうに思っています。それから、ご質問の中にありました、井寒台の西側のほうとか、いわゆる東側の番屋の近くとかは、あそこは建設海岸ですので、北海道の管理になっていますので、道のほうでもって施工したということであります。そして、この方針の中に盛り込んでいる部分については、主にでありますけれども、月寒、白泉地区、そこのところを念頭に、これから要望していかなければならないなと。ただ、そこは建設海岸の部分でありますので、ご理解をいただきたいというふうに考えております。

答弁 建設課長 大宮寛

詳細に説明させていただきますと、北海道が管理している海岸について、この方針については示しております。東幌別から荻伏にかけての9地区17か所の部分について、消波堤や護岸などの整備を要望しております。

再質問 9番 土井裕司

町長のほうからも、説明がありましたとおり、やはり当時の人方のことを考えると、やはり大きな声が出ていたのかなと。そういったことで高くはならなかった。先ほども言いましたように、やはり当時の人方の目線で見たことが、今のこのような形になってしまったのかなと。ここの井寒台だけでなくて、ほかの地区も同じだったのですよ。一回言われたときのチャンスを逃してしまうと、なかなか次には進んでいかないという部分が、こういったものというのはあるのです。そういった意味では、やはり先々を考えて対応するということが大事なのかなという気がしました。それと、また、ただいま町長のほうからも月寒のところの話をされております。あそこも随分長い間やってきましたし、じゃかごを入れてもらって、これも対応しました。だけれども、じゃかごも破れてしまって、バンセンが出てしまって非常に歩くのに危ない部分なのです。本当に何とかしてもらわないと、漁業者が歩いたり、一般の人が歩いたときに、けがをするだとかという問題も出てきますので、これらについては、本当に早急に、お金の問題は当然絡んできますけれども、何とか解決してもらいたいなという思いでございます。2点目でございますが、これは町長もおっしゃっておりました、やはりこの11年間ずっとやってきましたけれども、なかなか採択されないで現在に来ています。このような工事を要請するには、やはり大宮課長も言っていましたし町長も言っていましたけれども、その危険度、それから工事の費用対効果、こういったもので優先順位があるということでございますので、そして令和3年度のその要望事項を見ても、この日高の高規格道路だとか国道、道道、港湾、ダム、河川、多岐にわたっていろいろな要望が出されている中での井寒台地区の話でございまして、こういった中で先ほどの優先だとか、どうのこうのという話になってくると採択されないというのは、私自身も今までの経験からするとなかなか難しいのかなということで理解はしたいと思います。けれども、やはり何とかやってもらいたいという思いはたくさんあります。そこでお聞きしたいのは、この十何年間、同じように要請をされている中で、開発辺りは危険度についてどういう認識をされて、それから、あと5年もしたらやりますよだとかと、それはないのかもしれませんけれども、そんな話というのはあるのかないのか、ここをちょっとお聞きをしたいと思います。

答弁 建設課長 大宮寛

今回、この質問に当たって浦河道路事務所の担当の方とお話ししたのですけれども、状況については道路パトロール等で波しぶきが上がるということは認識しているということです。しかし、先ほども説明したとおり、通行の妨げとなる、あるいは道路を守る必要があるというその優先度の高い箇所から手当てをする考えだということなのですね。昨今の日高管内の事例を挙げますと、えりも町の目黒地区において令和2年から4年までに波返しの擁壁をかさ上げ、併せて消波ブロック313メートル、これは道路の路体自体がもう波によって流失してしまったと、完全に交通機能を失ったためその確保のために国の防災・減災対策強化事業推進費という費目から工事費を出していると。ほかに、近浦地区でも、ここは防ぐ波の柵と書いて防波柵という、ポリカーボネイトで波がかからないようにかさ上げしたと。ここについては、その車道の中央線にかかるほどの越波があって、もう一般通行に支障を来す状況であったと。いずれも異常気象時において通行止めとなってしまうというそういう区間でありまして、道路への越波を未然に防止して通行止めを回避する必要があるということで事業化されたということです。今回の井寒台のその箇所もですけれども、歩道もあるから走行の面に波がかぶるといった事例は少ないと思いますけれども、頻度は徐々に最近上がっていると。そこは私どもも感じておりますし、本当に僅かな波などにしぶきが飛んでいるというのも確認しております。そういう状況が見られることから、これからも北海道開発局のほうへ強く要望していきたいと思います。

再質問 9番 土井裕司

ありがとうございます。井寒台のその状況と、それから下側の根室だとか向こうのこの越波、国道に上がる部分については、これは私もよく理解をしているところです。向こうはもう最初からそういった地形のところですから、こことはちょっと違ってきていると思うのです。しかも、ここは民家が山側にずっとあるところで、問題になってくるのは、越波もそうなのですが、国が示している津波の高さ、こういったものも住民の方は非常に心配をされていたというところがございます。そういったことで次の3番目にもつながっていきますけれども、ではこの事業で住民のそういった問題を解決するために、ではどうしたらいいのだと。今までどおり要望だけ出していけばいいのか、というのが11年もたっているのにまだ何もしてくれないという思いが私もありますし、住民の方もそのように思っていると思うのです。だから、この問題についてやはりどうしていったらいいのか。課長の答弁の中では今後も粘り強くやっていくという、私はそれは分かります。だけれども、本当にそれだけでいいのかなという気がしますが、この点はどうでしょうか。

答弁 町長 池田拓

国の予算のことを申しますと、一度こうやってタイミングを逃してしまうとなかなか大変だということもあるのですけれども、粘り強く要請をするという意味で事例を二つご紹介しますと、白泉から西幌別に行く国道に歩道がつきました。あの歩道をつけてもらうにも、恐らくは20年近い歳月がかかったと思います。もう一つの事例が、東幌別から西幌別に今歩道の整備、今年辺り完成する、新年度辺りに完成するのですけれども、完成した頃には東幌別の子供の数が随分減ってしまった。笑えない実態があるのですけれども、あれもやはり国道の端に子供たちが通学する歩道橋をつけてくれ、そういう要望をしてもう20年くらいたつのではないでしょうか。そのくらい、やはり国の中に要望してそれを実現するというのには、結構時間がかかる話なのですね。ですから、平成4、5年の繰り返しになりますけれども、平成4、5年にそういう動きが出たのも、当時長い間要望してようやく動き始めたのですけれどもなかなかまとまらなかった、そういうことでありますので。例えばいろいろな手法があります。開発が喜ぶかどうかは別にして、地域の団体、自治会とかと一緒に直接要請に行くだとかいろいろな方法があるのですけれども、それによって早くなるという保証は何もないのですよね。地域の要望が強いということは向こうのほうには理解してもらえるのでしょうけれども。ですから、今の段階では期成会要望ですとか、そういうようなことでもって、もうとにかく粘り強く、そして事あるごとに、当時から比べたらその浜のやせ方というのでしょうか、かつてはそれももう少し西側のほうでは井寒台小学校が運動会をやっていた、そのくらい砂浜があった時代もあるわけですので、そういったようなことを訴えながら粘り強くやっていくというしかもうないのかなというふうに考えていますけれども、さらに要望するときの工夫も含めて粘り強く国のほうには要請し、このことはお約束をしたい、そのように思います。

再質問 9番 土井裕司

継続して要請するということが本当に大切だし、やはり時期を逃すということが、本当に後々大きな問題につながってくるのだなということが今回分かったようなところでございます。住民にしてみたら、工事はいろいろな事情で待ってもらえるけれども、例えば災害だとか何かというのは待ってくれない状況になっています。早期に解決をしていただきたい、そのために町長をはじめ担当者においては、従来どおり粘り強く国に対して要請をしていただき、そしてまた住民は住民でもっと別な方向でお願いをしながら両者で何とか解決できるように進めていきたいなというふうに思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。私の質問はこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。

出典:浦河町議会 令和4年第2回定例会 2022年3月16日 議事録 PDF(22ページ) 間違いを知らせる