みんなの議会

浦河町議会 令和3年第5回定例会 2021年9月15日

体験移住「ちょっと暮らし」の現在とこれからについて

2021年9月15日、浦河町議会の一般質問で、飯田美和子議員が「体験移住「ちょっと暮らし」の現在とこれからについて」質問し、町長 池田拓、商工観光課長 真下修が答弁しました。

質問者
飯田美和子 議員
答弁者
町長 池田拓、商工観光課長 真下修

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 15番 飯田美和子

通告に従いまして、1件について質問させていただきます。浦河町では、平成17年から、移住促進対策室を設けて、移住について取り組んでまいりました。道東、道内市町村が取り組む体験移住事業「ちょっと暮らし」も大変好調な結果となっています。過去10年間の利用者数と延べ滞在日数も、いずれも上位にランクされ、涼しい気候や豊かな自然が人気とのことで、体験移住を希望する方々に多く来ていただき、とてもうれしく思っています。昨年は、利用者数では道内3位、滞在日数では道内4位との結果でした。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大で、相次ぐ体験移住の中止や、利用者数と滞在日数が前年の6割から7割との結果となったのも、これもコロナウイルスの感染拡大の関係で仕方のないことなのかなと思っております。皆さんが、でも、来町してくださることで、このような道内でも上位の結果になったのではないかと推測します。受入人数が多い浦河町は、当初は空いた教員住宅などを使っていましたが、より快適に暮らしてもらおうと、専用住宅を新築したり、空き家を体験移住用にリフォームする費用を助成し、シェアハウス型の体験住宅の開設にも着手してきました。また、生活面のサポートでも、暮らし案内人の方々がボランティアで体験移住者にアドバイスしたりと、町民の皆さんも体験移住者の方にすっかり慣れてきたことだと思います。東京都の人口の転出転入の調査によりますと、緊急事態宣言後の2020年5月には、集計を始めた2013年以来、東京都で初めて転出超過に転じたとのことです。7月以降は5か月連続で転出超過となり、2021年2月には、東京の人口が25年ぶりに前年を下回りました。転出先は、埼玉、神奈川、千葉が多くなっています。テレワークで通勤回数が減ったこともあり、よりよい住環境を求め、近郊への関心が高まったと見られます。転出が多いのは30歳から44歳までの子育て世代、この年代は家の購入を考える時期でもあり、50歳以上の年齢層も前年より転出が増加しています。また、内閣官房による2020年1月の調査では、東京圏、東京、神奈川、千葉、埼玉に住む20歳から50代の5割が地方暮らしに関心があると答えています。そのうち、地方出身者は6割もの人が地方暮らしを考えていることが分かりました。この数字からも、今後、若い方が地方へ移住するという意識の高まりを感じ、今、本当にチャンスではないかと思うところです。浦河町では、過去10年に住民票を移した人のうち、4割弱がちょっと暮らしの体験者だったということです。この数字から見ても、ちょっと暮らしの体験が確実に浦河町への移住につながっていることは間違いないと言えるのではないでしょうか。今、このような時期なので、大きな取組を進めることはできないかもしれませんが、コロナウイルス感染症の感染拡大が収まった後には、今よりもっとシニア世代の移住、都会の若者の田舎暮らしへのニーズの高まりで、田舎への移住が高まるのではないかと考えます。今、まさに田舎ならではの浦河町の強みを生かした取組が大きな成果へつながることを期待しまして、質問させていただきます。体験移住「ちょっと暮らし」の現在とこれからについて。1、現在、当町へ体験移住「ちょっと暮らし」で滞在されている方々の年齢構成は。2、コロナウイルス感染症の感染拡大等が原因と思われる体験移住のキャンセルはどれぐらいあったのか。3、毎年のちょっと暮らし実績で、利用者数、滞在日数ともに当町は上位ランクされているが、その要因をどう分析しているのか。また、今後の課題は。4、過去10年ぐらいに、移住で住民票を移した人の4割がちょっと暮らしの体験者とのデータがあったが、現在はどうなっているのか。5、コロナ禍以前は、東京などでちょっと暮らしのPR活動をしていたと思うが、コロナ禍の中、現在はどのようなPR活動をしているのか。6、5年後、10年後の将来を見据え、持続可能な浦河町をつくるためにも、ちょっと暮らしの取組の継続は重要と考えるが、この取組を、今後、さらに強化、拡大するべきではないか。町のとしての見解は。以上です。

答弁 町長 池田拓

体験移住「ちょっと暮らし」の現在とこれからについての6番目、これについて、私のほうからお答えしたいと思います。去年の8月に、アフターコロナ、ポストコロナ、あるいは5年、10年後の将来を見据えて、移住交流を進める室を設けて、取り組んでいるところであります。なかなかこういうコロナ禍でもって、現状、成果が出ておりませんけれども、これからもその室を中心にですね、他の町に負けないような、特に期待する若年層を含めて、こういったような取組を進めてまいりたいというふうに考えておりますし、それから、テレワークとかを含めて、ちょっと暮らしをしやすいように、そこのところは覚悟を持って、施設の整備だとか、あるいは民間の会社からご協力をいただいて整備をしている、あるいはその整備をするに当たっての助成の制度を設けるとか、そういったようなことでは取組をしておりますので、さらにそういった浦河としてのテレワークのしやすさとかの優位性をもっとアピールできるような取組をして、それが結果として移住に結びついてもらえれば、それがベストでありますし、結びつかないまでも、浦河のよさを、過ごしてもらって全国にアピールできればなというふうに思っていますので、これからも、その点についてはしっかりと取り組んでいく、そういう覚悟を持って進めてまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。

答弁 商工観光課長 真下修(商工観光課長は2023年3月まで)

飯田議員の体験移住「ちょっと暮らし」の現在とこれからについて、答弁させていただきます。まず、1点目の現在滞在されている方々の年齢構成は、でございます。直近の8月末現在で、8区に14名が滞在しております。70代が9名、64.3%で最多となり、続いて、60代が4名、28.6%、80代が1名、7.1%となっております。全ての方が8月27日以前、緊急事態宣言前に入っている方でございます。2点目の、コロナウイルス感染症の感染拡大が原因と思われる体験住宅のキャンセルにつきましては、8月末現在、今年度におきましては、24組、44名、延べ1,416日分の予約がキャンセルとなっております。なお、昨年度、令和2年度のキャンセルにつきましては、38組、77名。延べ日数としましては、1,881日となっております。町での体験住宅が、観光などの一時滞在とは異なりまして、自分が移住可能なのか、試す機会として捉えておりますので、この事業につきましては不要不急でないというふうに考えてございます。ただし、緊急事態宣言が出ている期間での新規受入れについては、希望者との調整をしまして、キャンセルが出ているというような状況になっているというところでございます。3点目の、ちょっと暮らしの実績は当町が上位にランクされている要因というふうに分析されているか、というところでございます。当町のちょっと暮らし事業につきましては、平成18年から開始しており、道内でも早期に着手したことによります先行者利益により、リピーターの確保や過ごしやすい気候のイメージが定着している。また、生活体験住宅の住宅数の多さが上位にランクできている要因というふうに考えてございます。今後の課題といたしましては、現役世代の方の移住促進、住宅の確保というものがあります。現役世代へのPRにつきましては、テレワーク、ワーケーションとも連動させながら、余暇活動の提案や子育て環境のよさをPRしてまいりたい。また、住宅確保につきましては、大変難しいところではありますが、空き家等の活用など、住宅情報の掘り起こしを進めてまいりたいというふうに考えております。4点目の、10年ぐらい前に移住で住民票を移した人の4割がちょっと暮らしの体験者というデータで、現在の状況ですけれども、直近10年間の移住者につきましては、89名おりまして、うち、ちょっと暮らしの体験者につきましては43名で、48.3%となっております。5点目、コロナ以前は東京などでのPR活動をしていたと思うが、現在はどのようなPR活動か、という点です。新型コロナウイルスの感染拡大により、これまで参加しておりました首都圏等での移住フェアや相談会が中止となり、その代替えで開催されたオンライン相談会に、令和2年度は1回、令和3年度は1回参加し、PRをしております。また、浦河町のファンリスト登録者へ、参加する移住フェアの案内をDMで、ダイレクトメールで行っているところでございます。今後につきましては、コロナの感染状況にもよりますが、移住フェアや相談会ができる際は積極的に参加して、引き続き、PRしていきたいと考えております。6点目は、町長から答えたとおりでございます。

再質問 15番 飯田美和子

それでは、再質問をさせていただきます。1番目の質問の年齢構成をお聞きしたところですけれども、70代が9名、60代が4名、80代が1名、直近のですけれども、過去からずっと今までので追ってくると、年齢構成には、変化というか、若い人たちが来たりとかというのは、当町ではあるのでしょうか。今までとそんなに変わらないというか、60代以上の方のちょっと移住というか、今のところは、そういった状況なのでしょうか。

答弁 商工観光課長 真下修(商工観光課長は2023年3月まで)

先ほど申しましたのは8月現在での数字でございますので、その時点で切っていますのであれなのですけれども、働き世帯といいますか、20代から50代までの方については、短期で、例えばゴールデンウイークですとか、あとは夏休み期間ですとか、そういった部分を利用されて、1週間なり、10日なりというような形で来ている方があります。ちなみに令和2年度の構成比でいきますと、50代、60代、70代が、大体22から25%ぐらい。それ以下の年代が、40代が13%、10代、20代、30代については、全体で12%ぐらいというような状況になっております。

再質問 15番 飯田美和子

ありがとうございます。この数字を見ても、やはり若い方がこれから、きっと、もしかしたら今まで以上にこういったことに興味を持ってくるのかなというのをすごく感じる数字ですので、ぜひとも、今後もやってもらいたいと思いますが、2番目の質問の、キャンセルを含めると、総数的には、先ほどの数字でいえば、本当に100人以上になるわけですよね。となると、本当に浦河町のピークの一番いっぱい来ていたときの年と変わらないぐらいあるのですけれども、こういった方々、来られなかった方々に対するフォローというのは何かされているのか。例えば、来年は、また、来られるときに来てくださいみたいなお知らせですとか、何かそういった、今回はちょっと来られなかったですけれども、来年また来られそうであれば来てくださいみたいな、そういったような案内みたいなのは、こういった方たちにはされているのでしょうか。

答弁 商工観光課長 真下修(商工観光課長は2023年3月まで)

例年ですが、ちょっと暮らしの受付は12月にダイレクトメールで発信するのと、町のホームページやその他、移住関連のサイトを使って、広報しております。私ども、先ほども申しましたけれども、浦河町へのファンリスト、移住に関してのファンリストに登録されている方が中心になってきますので、昨年キャンセルされた方につきましては、その中で、今年度の申込みが始まりましたので、ぜひ、ご検討くださいということで案内を送っているところでございます。

再質問 15番 飯田美和子

本当に観光ではなくて、やはり第二の人生とか、若い方にしたら、ここで短い期間でも仕事をしながら過ごしていただくという意味であれば、本当に不要不急ではないのかなと思いますし、ぜひとも、また、この取組を進めていただきたいと思うところです。それでは、3番目の、私も住宅のインターネットのページでは見ていて、それで外観だけではなくて、内装の様子も分かる、すごく分かりやすく載っているなというのを確認したところですけれども、先ほど、現役世代の方と、住宅の確保、テレワーク、ワーケーションとか、子育て世代の方たちに体験移住してもらうということと、それと住宅の確保、空き家とか、そういうのが課題だとおっしゃっていたのですが、現役世代の方々に対してはどういった、今まで以上に働きかけというか、PRの仕方というか、何か考えているところがあれば、教えていただきたいと思います。

答弁 商工観光課長 真下修(商工観光課長は2023年3月まで)

現役世代の方へのPRにつきましては、まさしく昨年度から始めておりますテレワーク、ワーケーションの取組、こちらを核に進めたいというふうに考えております。お父さん、お母さんは、お仕事を遠隔勤務でこなしながら、その間、お子さんたちについては、短期間であっても保育施設や幼稚園などの一時預かりの制度を使いまして、そこで受入れをしてもらう。奥さんや旦那さんの空いた時間については、乗馬や釣りなどの余暇を楽しんでもらうというようなことをPRしながら、浦河での全体的な住みやすさをPRしていきたいというふうに考えてございます。

再質問 15番 飯田美和子

4番目の、4割ぐらいがちょっと暮らしの体験者とのデータがあったが、現在、どうなっているかということで、10年間で89名、48.3%ということで、すごく高い移住の率だなというのを感じたのですけれども、このデータを見ても、やはり最初の取っかかりのちょっと暮らしとか、あと、東京などでやるPRのところで初めて出会う情報というのがすごく大事ではないかなというふうに思ったのですけれども、こちらのほう、もちろんPRの仕方と重なるかもしれないのですが、インターネットだとか、今、このコロナの時代ですから、例えばハッシュタグで「移住浦河」とかと押したら、一番最初に来るみたいな、そんな取組ですとか、そういったコロナ禍の中で工夫してやっていこうというような取組なんかを考えていることはありますでしょうか。

答弁 商工観光課長 真下修(商工観光課長は2023年3月まで)

今、お話の中にあったインターネットのほうで検索すると上位のほうに来るというような、そういった仕組みといいますか、そういった取組というのはちょっとお金がかかるので、なかなかできないのですけれども、ですから、そういったところに、要はお金をかけなくても上がるようにするにはということは、やはりページの閲覧数を上げていくというようなことになってくるかなと。ページの閲覧数を上げるということは、更新を多くして、多くの人に何回も見に来てもらって、新着情報を見てもらうことによって見る回数を増やして、それで最終的には検索の上のほうに上がってくるというようなことが大事かなというふうに考えています。今、ワーケーションの部分のポータルサイトも立ち上がって、徐々に中身を入れながらやっている最中ですので、そちらのほうを積極的に進めながら、情報を積極的に更新しながら、そういったところを狙っていきたいというふうに考えております。

再質問 15番 飯田美和子

先ほど、6番については町長のほうから答弁いただいたわけですが、都会は大変便利だなというのは私もすごく感じてはいますけれども、心豊かに暮らせるかといったら、そうではなくて、浦河のような田舎で暮らすほうがずっと心豊かに暮らせる。自然の中で暮らしたり、人とのコミュニケーションなど、そういうところを求めている都会の人も多いのではないのかなと思います。この事業が、これだけ毎年、ちょっと暮らしの体験の事業が10年間で本当に上位のほうにいるということは、この事業に携わってくれていた町職員の、今までここの係にいた町職員の皆さんがつないでいってくれていたから、こういった結果が出ているのかなとも思いますし、これ、すごく浦河の強みだと思うのですよね、この結果というのが。だから、もっとこれ以上に、この宝を、ぜひとももっと大きく育てていっていただきたいなと思います。これについては答弁は要りません。以上で終わらせていただきます。

出典:浦河町議会 令和3年第5回定例会 2021年9月15日 議事録 PDF(47ページ) 間違いを知らせる