みんなの議会

浦幌町議会 令和6年第4回定例会 2024年12月8日

人口2,000人になっても次世代へ繋ぐことのできる町

2024年12月8日、浦幌町議会の一般質問で、沼尾昌也議員が「人口2,000人になっても次世代へ繋ぐことのできる町」について質問し、町長 井上、町民課長 河合、総務課長 獅子原、産業課長 小川が答弁しました。

質問者
沼尾昌也 議員
答弁者
町長 井上、町民課長 河合、総務課長 獅子原、産業課長 小川

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 沼尾昌也

通告に従いまして、一般質問いたします。人口2,000人になっても次世代へつなぐことのできる町。本町の総人口は、1960年の1万4,150人から減少を続け、本年10月末には4,117人にまで減少しています。昨年国立社会保障・人口問題研究所が公表した浦幌町の人口推計では、10年後の2035年には人口3,047人、2050年には2,000人の人口になると予想されています。これまで人口についてはおおよそ推計で想定されていた推移になっており、今後も推計と近い推移をしていくことが高い確率で起こり得る現実だと考えます。これまで本町では人口減少対策として移住定住を促進して何とか人口増加や将来予想されている推計値よりも改善させる取組等を推進してきました。一方で、推計どおり人口減少したとしても町民の方が快適に住み続けられる安心できるような取組について伺います。1、財政面について伺います。人口減少は地方財政に大きな影響を与え、地方公共団体の税収入を減少させ、財政の硬直化や行政サービスの維持が困難になっていく可能性があると考えます。人口減少に伴う経済、産業活動の縮小が原因で税収が減少する可能性もあると考えます。一方で、近年の町民税を見ると収入額については少しずつ増えている現状がありますが、どのような要因で増えているのか。また、人口減少の中、純粋な町の税金である町税の収入を維持していくためにはどのようなことが必要と考えていますか。2、産業について伺います。人口減少の中、それに比例して各産業の従事者は減少していくことが予想されます。また、飲食店やスーパー等商店については人口減少から利用者数も減っていくことが予想され、物価高騰や後継者不足も相まって閉店する店舗も出てくることが懸念されます。その中でも1次産業、2次産業、3次産業と産業を衰退させないためにどのようなことが必要と考えますか。3、人口減少への町長の考え方を伺います。令和6年第1回定例会での町政執行方針の中で、冒頭2050年に本町の人口が2,000人になる推計が出されたことに触れ、しかしこのことを悲観するのではなく、町民共通の課題として認識し、町民の皆様がこれからも安心で安全な暮らしを確保できるよう対策を講じていく。そのためにも本町に興味を持っていただけるような特色あるまちづくりを進め、関係人口の増加や企業とのつながりを図ると述べられました。町長としては安心で安全な暮らしを確保できる対策、特色あるまちづくり、企業とのつながりとは具体的にどのようなことですか。

答弁 町長 井上

沼尾議員のご質問にお答えします。1点目の財政面の町民税の増加要因についてでありますが、近年町民税は単年度で見ると収納額に増減はありますが、過去5年間で比較するとやや増加している傾向にあります。これは、町民税の大部分を占める個人の所得に対する課税額が増加しているもので、その要因としては休業補償などの経済対策によりコロナ禍の影響による落ち込みが少なかったことや物価上昇とそれに伴う賃上げなどの複合的な要因で所得に増加傾向が見られることによるものと考えられます。また、町税全体で見ましても過去5年間で収納額は毎年増加しており、企業や農業者などの設備投資による固定資産税の増加が主な要因となっております。人口減少に伴う税収の維持につきましては、さきに述べました税収増の要因から、人口が減少しても町の基幹産業を停滞させず、町内の経済活動を維持、活性化させる対策を行っていく必要があると考えております。2点目の産業を衰退させないために何が必要かについてでありますが、ご質問にあるとおり人口減少は各産業において就業者の確保が困難となり、労働力の減少や市場規模の縮小が懸念され、本町の生活基盤を保つ上で大きな影響を及ばす課題と考えております。その対策として、第4期まちづくり計画では農林水産業に対する強化対策事業、建設、製造業に対する雇用確保対策事業、商業、サービス業に対する金融支援事業などのほか、新たに事業展開を検討されている方に対する支援など、関係人口創出に対する取組も併せて様々な施策を実施しているところであります。今後におきましても各産業分野の方々のご意見を伺いながら、町の生産力確保、地域消費の活性化など、活発な経済活動を促進するためより効果的な対策を展開することが重要であると考えております。3点目の人口減少への町長の考え方についてでありますが、現在町民にとって安心で安全な暮らしを確保するために第4期まちづくり計画を主体にまちづくりを進めておりますが、その中でさらなる取組を進めていかなければならない喫緊の課題も明らかになってきました。特に高齢化に伴い免許証を返納する方が増えており、町内外の移動についてはJRやコミュニティバスなど既存の公共交通だけでなく、新たな交通手段の確保が急務となっております。また、本町にとって基幹産業である第1次産業が今後も発展を続けるために、原料供給に加え付加価値を高める施策も重要であると考えております。これ以外にも医療の充実や行政手続の簡素化などDXをはじめとしたデジタルの活用も求められております。しかし、こうした課題の解決には専門的知識やノウハウが必要となること、さらに財源や人材の確保など行政だけでは解決が難しくなってきました。そのため、専門的知識を有する全国の企業や町内の企業と協働による事業展開を進めていくことで人口減少に伴う行政サービスの停滞を防ぎ、産業の活性化や関係人口の創出にも取り組んでまいります。以上、沼尾議員の答弁といたします。

再質問 沼尾昌也

それでは、再質問させいただきますが、まず今回この質問をさせていただきましたのは、これまで人口減少をどう食い止めていくかですとか、この人口減少の流れにあっても人口増加に、そしてこれまでの推計よりいい推計にさせるためにというような考え方のお話はいろいろさせてきていただきましたが、しかしやはり人口減少というのは現実推計とおおよそ同じような形で人口が減ってきている中、この人口減少が続いていくということが起こっても町民の方々の生命、財産、そして暮らしを守っていけるような行政運営をしていく、それが必要だと思いますので、質問をさせていただきます。まず、財政について質問をさせていただきます。町のまず歳入、収入には様々な科目というものがありますが、まず町の純粋な税金である町税について伺います。町税の中には町民の方々から徴収する町民税、あとは不動産などの資産に対する課税させられる固定資産税、あとは軽自動車税、町たばこ税、入湯税と5つございます。現在町民税、町民の方々にいただく町民税については令和元年6億8,000万円ほどだったものが令和5年度には7億4,000万円ほどということで6,000万円ほど増額して推移をしているということです。この理由について先ほど町長の答弁では課税額が増加している、いわゆる所得に対する課税額です、が増加しているため町税が増加しているとのご説明がありました。この所得に関しては、さきの衆議院議員選挙の争点にもなりましたが、所得を増やすというところで争点になったということで有権者の方々の関心も非常に高いところですが、この所得がやはり行政運営の財源となる税収にも影響するということだと思います。この人口減少の中でも行政サービスを維持させていくために所得の増加というのは非常に重要だと考えますが、まず町民の方々の所得階層の分析ですとか産業別の所得階層の分析等々はできるのかどうか、それをまずお聞きしたいと思います。

答弁 町民課長 河合

ただいまのご質問でございますが、分析に関わる資料ということで中身についてだったと思いますが、これにつきましては町民税、当初課税した段階で毎年国に提出してございます市町村税課税状況等の調という調査物がございまして、その中の調査項目の中に産業別ではございませんが、給与ですとか営業、農業などの種類別給与所得、そういったものに分類するものがございまして、所得階層につきましても幾らから幾らの方については何人いるという納税義務者も集約した調査項目がございますので、それらをもって、全てではないかもしれませんが、多少の分析はできるかと考えてございます。以上です。

再質問 沼尾昌也

今所得階層での分析等は多少のところでは分析できるのではないかというようなお答えをいただきましたが、今現在はこの分析等はされているのかどうかお聞きしたいと思います。

答弁 町民課長 河合

ただいま分析しているかどうかということだったのですが、町民税の課税につきましては申告がありまして、それに基づいて課税されるものでございますので、どういった所得の方が増えてどういった方の所得が減ったかというような分析は町民課の担当の中では特に行ってございません。以上でございます。

再質問 沼尾昌也

ぜひそういう分析をした上で、後ほど産業のことを伺いますので、その中でも少し触れたいと思います。次に、歳入に関してはこの町税、町民の方々からいただく町税のほかにも様々な歳入があると思います。税収について、歳入の点で人口減少の流れにあっても町として増やせる歳入、そして増やしたい歳入の科目、この町税のほかに何か町で増やせるような歳入、そして増やしていきたいと考えている歳入についてあるかどうかを伺います。

答弁 総務課長 獅子原(総務課長は2026年3月まで)

ただいまのご質問でございますが、町の歳入にも税以外にも様々ございます。国から来ます交付金ですとか譲与金というものにつきましては大体が人口をベースに算出をしますので、そういったものは人口減少に伴って減少する可能性が高いとなります。また、使用料、手数料というものも利用する方がいて初めていただけるものですので、町外の方の利用が多ければ人口減少しても変わらないという部分がありますが、ただそれも大きく望めるものではないと考えます。また、あと国庫支出金、道支出金につきましても行った事業に対して収入するものですので、それらも人口とは特に関係なく推移するものと考えます。その中でいきますと、今考えられるものとしましてはふるさとづくり寄附、これは町外の方から寄附をしていただけるものですので、私が考える部分ではその部分が人口が減少しても増加が見込めるものではないかと考えます。以上です。

再質問 沼尾昌也

今お話があったように、ふるさと寄附金、ふるさと納税の額を増やしていくということは考え得るのではないかと。そのほか人口減少というところでは、減少していく流れというのが基本的にはなるのかなという中で、浦幌町としてしっかり行政サービスを維持していくために税収を確保していく、これは浦幌町単体でできると考えれば、やはり町税、皆様方からいただく町税をしっかりと維持していくことと、今現在あるのはふるさと納税、ふるさと寄附金を増額していくということが、基本的にその2点になっていくのかなと考えます。そこで、産業のところにちょっと移っていくのですが、産業、先ほど町税も所得に関しての課税が増えているために今回町税は少しずつ増えていっていると。そして、ふるさと納税の寄附金についても、やはりこれは特産品ですとか浦幌町で作っているものを増やしていかないと、現状実際ふるさと納税を増やしていくということになるとそういうものが必要だと考えます。ここで産業のことに移っていくのですが、このような固定資産税ですとか所得の係る町民税について増やしていくということになれば、産業団体の方々ですとか、その産業の方々の思いですとか考えも含めて町として増やしていくというような形を実現しなければいけないと思います。そのような点を今現在丁寧に産業団体と話し合う場を設けているのかどうかをお伺いしたいと思います。

答弁 産業課長 小川(産業課長は2025年3月まで)

ただいまのご質問でございますが、まず税収を増やすため、その中には産業の活性化、それに伴っていろいろな様々な業態の中で設備投資ですとか固定資産税に関わる、そういったものが一つの要素ではないか、そのためには各産業団体の方々とどんな事業を進めていくのか、どんな設備投資が必要なのか、そういった展望を話し合う場であったり、それらが町の税収の増にどういった形で影響してくるのか、そういったお話を認識をしていただくということは大変重要なことではないかと考えています。今町としましては、全ての産業の方々と意見交換をする場であったりですとか、お互いに各団体の方がそれぞれ一堂に会してそれぞれの課題に対して、町の課題に対して検討を進めようということで、今年度浦幌町まちづくり推進連絡会議というものを新たに、体制をつくり直したという観点でありますが、設けさせていただきました。それとはまた別に、今の浦幌町まちづくり推進連絡会議というのは全ての産業の皆さんが担当が集まってそれぞれ協議をする場であります。それとはまた別に、各団体の皆様とは必要に応じてそれぞれ意見交換をさせていただいております。そういった場の中で我々からも情報提供させていただきますし、皆さんからもそういった話題提供がいただきたい、そういった場合があればこちらからも率先してそういったお話をさせていただきたいと考えています。以上です。

再質問 沼尾昌也

今ご答弁の中では浦幌町まちづくり推進連絡会議というものを新しく設立して、ここでお話をしていくというような話と、あとは直接何かあったときに各産業団体に伺って話を聞くというような話でございました。これ浦幌町まちづくり推進連絡会議というのも未来づくり事業の中でいろいろ産業団体と話していたところをこういう浦幌町まちづくり推進連絡会議というものを新しくつくっていろいろ話ししていくというような流れになったのだと思うのですが、未来づくり事業もいろいろ特別委員会の中で話をさせていただいた中では、やはり産業団体の思いというのをもう少し酌み取るということが必要だったのではないかと私的には考えておりますので、しかもこの浦幌町まちづくり推進連絡会議、担当者レベルで入っているということなので、これをもっと活性化をさせて各産業団体のお話を聞いた上でいろいろ事業を取り組んでいくべきなのかなと考えます。そこで、先ほど2点目の答弁にありましたが、答弁で雇用確保対策事業に触れておりました。全国的に少子高齢化の流れで人手不足の中、浦幌町だけがそのような対策を行っているわけではないと思います。現在行っている雇用促進事業ですとか、あとつつうらうらのような人材募集の行政的な事業、こちらの雇用対策というのは必要なのは私も理解しますが、この人口減少、日本全国的に起こっている事象の中で、実際雇用したくても人がいないという中で産業を維持していくということ、ではこの人口減少、まずこのリスクを考えたときに、人をもし確保できなかったときにどうするかというような産業対策をお伺いしたいと思うのですが、そのようなサポート、今現在どのようなことを考えているか伺いたいと思います。

答弁 産業課長 小川(産業課長は2025年3月まで)

ただいまのご質問でありますが、まず最初に雇用に関してでありますが、原則的には各事業者の方々がその事業を運営する、経営していく、その上で責任を持って従業員、雇用を確保する、そういったところが社会の構造としての第一義的なところかなと考えています。その中を考えたときに町としてこれまで行ってきたのは、その事業者が行うべき雇用の確保、それに対する後押しとしまして、例えば資格取得に対する支援ですとか、企業の単なる求人広告だけではただ会社の紹介になってしまいますので、先ほどつつうらうらのお話をいただきましたが、その中においてはその会社の企業理念であったり、その会社がどういう意識を持って、どういう就業環境で働いているか、そういったことを紹介するような、そういった対策を講じてきました。全国的に人口の減少する中において雇用を確保する、その方策の一つとしては、やはり浦幌町の町を紹介するといいますか、浦幌町を知ってもらって、その中で働きたい、この場で暮らしたい、そう思っていただくということが最終的には雇用へとつながり、町の産業を維持していく、そういったところにつながっていくのだろうと私としては思っています。それでも今の現状としてはなかなか雇用の確保というものは厳しい状況にはあろうかと思います。その中で、一般論にはなってしまいますが、今後考えられるとしたならば、外国人の就業者に対する何らかの支援でありますとか、各産業に対する生産性を高める、少人数、省力化するような、そういったものを、生産性を高める、そういったことを想定したような支援というものが今後必要になってくるのではないかと考えています。

再質問 沼尾昌也

今ご説明あった中では人口減少というのは必ず来る未来ということで、前提として考えたときに考え得るところでは関係人口を増やしていくということと、1つの方策としては外国人の従業員もしくはICT、機械を入れていって効率化させていくというようなお話がございました。この方向性というのは、外国人もいろいろ町民の方々にも賛成している方々と一歩後ろで見ている方と含めていろいろいると思いますし、機械の導入、ICTの導入というところも当然同じようなことだと思います。これは町として人口減少に向けて産業的にどういうサポートをしていくかというのは、外国人の労働者というところですとかICT、また関係人口、どれにしていくか、これはどう方向性を決めていくのか、これをちょっとお聞きしたいと思います。

答弁 産業課長 小川(産業課長は2025年3月まで)

ただいまのご質問でございますが、この点については非常にデリケートな難しい課題だと考えています。既に町内におきましては企業が率先してそういった外国人労働者の方を雇用されている方もいらっしゃいます。また、一方ではやむなく今後そういったことを検討されているという話も聞いています。そういったものを今後どのように進めていくかというのは、この場でどう進めていくということは当然申し上げられる状況にはないのですが、そういった課題も含めて先ほどお答えをさせていただきましたそれぞれ関係各団体の集まる浦幌町まちづくり推進連絡会議、そういった中の議題の一つとしても同じような方向性を持った中で皆さんのご意見を伺いながら定めていくべきものではないかと考えています。

再質問 沼尾昌也

課題については皆さん共通で、そういう人口減少の中で人手不足という課題は皆さん共通して産業の方々持たれている中で、ではどういう打開策をしていくかというのが本来議論しなければいけない内容だと思います。今までもいろいろそういう話もありながら、どこにいくのかというのはあまり明確にされてこなかった、私の中でも確かにそれは反省すべき点ではございますが、今もう人口が4,000人を切ろうとしているこの町で、次2,000人になるまでに、2,000人になってもしっかりとこの産業を維持できるようにどの方向性でいくかというのは、これは行政だけでは当然判断できないことですから、今お話をされておりました浦幌町まちづくり推進連絡会議の中でもそうですし、町長とふれあいトークなどいろいろ町長もされておりますので、ぜひ町民の方々とそういう機運を高めていって、1つ、やはりうちの町はこれでいこうというような答えを出していただければすごくいいのかなと思います。それでは、3点目、人口減少への町長の考え方のところで再質問をさせていただきますが、先ほどこちらのご質問の中で答弁ではJRやコミュニティバスなど既存の公共交通だけでない新たな交通手段の確保が急務であること、また基幹産業の付加価値化、またDXをはじめとしたデジタル活用が求められてきている。その中で、しかし専門的知識、人材の確保など行政だけでは解決が難しくなってきたということでご答弁をいただきました。まず、町長に伺いたいのは、人口が2,000人になったとしても本町に必ずなくてはならないもの、こういうものは何だと考えていますか。

答弁 町長 井上

ただいまの沼尾議員の質問にお答えします。人口が2,000人になっても町として守らなければならないもの、なくてはならないものというご質問かと思いますが、まちづくりなので、一概にこれとは断定しづらい中で、ただあえて挙げるとするならばやはり第1次産業だと思っております。本町は今年で町制施行から125年を迎えます。この間本町の経済を支えてきたのは間違いなく第1次産業でありまして、本町の豊かな自然や広大な面積、また太平洋に面している地形を考えてもこれを最大限に利用できる、それはやはり第1次産業であると思っていますし、これまでも、そしてこれからもそれは町の経済をリードする産業であると思っております。また、ここがしっかりと経営をすることでその次に製造業や加工業といった第2次産業に広がり、またその後に商店、あるいは医療や福祉、教育、また飲食業といった第3次産業にまで波及をもたらす、これが今まで本町が行ってきたまちづくりの産業の仕組みだと理解してございますから、町としてはこの流れを守ること、これが今重要な課題だと思っています。ということから、人口減少にあらがう手段といいますか、2,000人になろうと、でも守るべきものはまず1つ、この第1次産業であろうかと思っております。以上、答弁といたします。

再質問 沼尾昌也

今お話があったような内容のものを守っていくために、この2,000人の町でも残していくために外部の専門家ですとか企業との協働ということが必要ということなのでしょうか。

答弁 町長 井上

ただいまの沼尾議員の質問にお答えします。私が外部の企業というふうな、協働と答弁の中でも申し上げているとおり、先ほどから沼尾議員からもおっしゃるとおり、今国から示されている本町の人口、26年後の2050年の人口は今2,000人と言われておりまして、その精度もかなり高いだろうと私自身も思っております。そうした中で、なぜ外部の専門家や企業との協働ということでありますが、何も準備していないで2,000人になるときと、そうではなく2,000人になるかもしれないということを町民の皆様が共通して理解した中で迎えるのとでは私は大きく違うのだろうと思います。また、近年国がDX、デジタルトランスフォーメーションなどを推進するその理由は、そもそも労働人口が減少する中で、それを補うためにデジタルを活用してこれまで人がしてきた仕事を機械にさせるというような方針の中でこういう流れがあると思います。とはいえ、大都市部ではそういったデジタルの活用、そのノウハウを知る、その知識を持つ方が多いかもしれませんが、残念ながら我々のような地方の自治体においては行政ですらまだその準備ができていないというのが実態であります。当然本町のこうしたデジタル行政がまだ進んでいない中で、先ほど私が回答した第1次産業をはじめ守らなければならないところ、そういった部分においても今担い手が明らかに不足していますから、AIの活用というものが、当然そういったことを駆使しながら経営を進めていかなければ成り立たないとも思っております。先ほど議員からなぜ企業との連携というふうな質問に答えるとするならば、当然これから人口減少が待ったなしでやってくる、その中で多くの知識やノウハウを持つ方々と今からしっかりと種をまく、協力する体制をこちら側から振っておかなければ、先ほど言ったとおり気づけば2,000人になってしまっていた、困ったではなくて、今からできる限り町の課題を外に出しながら、企業の皆様にここならビジネスが可能性があると判断してもらえるならば、私は一緒に協働する、それがひいては2,000人の町に対するあらがう手段の一つになるのではないかと考えています。以上、答弁といたします。

再質問 沼尾昌也

先般から未来づくり事業の特別委員会ですとか、定例会の中でも質疑の中にもありましたが、企業との協働や関係人口の創出等のまちづくりについて、企業の視点に立ってみればなぜ浦幌町に関わっていくのか、なぜ浦幌町と関わってやるのかというものが、これは今現状課題に上がっているのだと思います。それは企業版ふるさと納税が昨年度、そしてその前、令和4年度、令和5年度が思うように集まらなかったということの要因も様々質疑の中で聞きましたが、やはり最後企業様も浦幌町になぜ関わるのか、なぜ関わらなければならないのかというところでうまく集まらなかったというところがあると思います。私もこの仕事に就く前は民間の企業、また東京の民間の企業での経験もありますので、その立場、そのときに会社としてどう思うかなと考えたときに、やはりその会社があるわけでもないほかの町村に何か関わっていくときに、やはり会社も、民間の会社もいろいろ、株主ですとかいろいろ関わっている方々がいる中で、そう簡単にほかの町に関わろうとはならないと思います。それが現実なのだと思います。この浦幌町が2,000人の町になっても安心して暮らせる町になるために、この浦幌町に外部の専門家とか企業の方々が関わってくれる、企業の方々が関わってくれるのだったら関わってくれるのが一番いいのですが、この企業の方々はどのような意図で関わってくれると町長はお考えですか。

答弁 町長 井上

ただいまの沼尾議員の質問にお答えします。企業、相手の方がいることですから、一概にこれが正解とは思いませんし、あくまでも私の考え方の中での回答とさせていただきますが、今現在全国の市町村のおよそ半数、50%は過疎地域と言われています。どの町も本日のこの質問のように人口減少や少子高齢化が待ったなしの課題であるわけです。そういった中で、これまで自治体というのはどちらかというと行政内部で全ての物事をつくり上げよう、直営です。できる限り行政内部で進めていながら、町民の皆さんの力も借りながらではありますが、やっていこうという、どちらかというと、言い方が悪いかもしれませんが、閉鎖的な中で進めてきたと私は感じております。しかしながら、今待ったなしで人口減少が進む中で、そういつまでも町行政のスピードの遅い中でこれに対応していくというのは、私は本当にこれが難しい状況にあるだろうと思っています。それは、先ほど来から言うとおり、産業の維持する問題、またあるいは町内の公共交通機関が足りていない問題、また買物支援も不足している、そういったもろもろのことも含めて行政の中だけでは当然難しくなってきた。その中で、先ほど言ったとおり、ではなぜ外部がその中でこの田舎町に関わってくれるだろうか。私はむしろ今まで閉鎖的だったこの課題感をもっとオープンにさらすことで、先ほど言った全国の自治体の半数が同様の課題を抱えているとするならば、企業はそこの解決をすることで当然同じような自治体との横展開ができるだろうと。つまりうちの町は試験的かもしれませんが、それでも私は構わないと思っています。それを企業が参加していただくことで例えば公共交通の課題が一つでもクリアする、買物の課題がクリアする、あるいは医療サービスの課題がクリアするということであれば、どんどん町の課題をしっかりと課題感を出して、どういったところが困っていますということを企業にもしっかりとお示しすることで、企業はそれをもってビジネスとする、それが浦幌町だけでなくて近隣でもありますし、全国の同様の自治体に対しても同じような展開ができるとするならば、ある意味ビジネスチャンスが企業側にもあるのではないかと思っております。そういった意味でも町は、繰り返しになりますが、内部だけでこれからの2,000人の人口に対する課題を抱えるのではなくて、多くの方々にこの課題感をPRしながら、一緒に共有をできる会社について私どももしっかりと範囲を広めていきたい、そう思っているところでございます。以上です。

再質問 沼尾昌也

今企業の関わる意図としては、やはり全国的に同じような自治体が多い中で、こういう試験的にできる場所があればその技術ですとか企業のサービスというのが横展開できるということもある、そういう中で関わってくれる企業を探していくというようなお話がありました。これについて外部の専門家ですとか外部の企業、町外の企業はあくまで外部の方々であります。この外部の方々の行動は浦幌町の判断では変えられないのが現実です。企業版ふるさと納税についても本町の行政サービスをどうしていくかということに対して寄附をいただくためにこの数年間頑張って集めてきたわけですが、思うように集まらなかったと。これは、協働いただけるということは、協働いただけるのであればすごくいいことなのですが、それは町外の方々の企業の方々ですと、この本町の課題というのは言ってみれば先ほどもおっしゃっているビジネスというところで関わっているので、いろいろ厳しいチェック、試算的にそれは横展開してプラスになるのかどうなのかとかいろいろなことがあって協力してくれるかどうかということなわけです。何が言いたいかというと、本町の課題というのを、それはほかの企業にお願いしてという前に、やはり本町の課題は本町の町民の方々と一緒にどうやって解決していくのかというものが先にあるべきだと思っていて、そこから協力していただける企業、協力していただけないと解決できない、その箇所を企業にお願いしていくというふうなことが順番になってくるのかと思います。外部の企業の話を今してきましたが、協力してくれる、協働してくれる企業ですとか専門家がいないですとか協働が難しいとなった場合、浦幌町としては浦幌町単独でどのようなまちづくりを行っていきたいか、そこをお伺いしたいと思います。

答弁 町長 井上

ただいま沼尾議員のご質問にあるとおり、本町の今進めようとしている施策の中では企業との連携をしながら進めていきたいというのは再三私がお話をさせていただいているところでありますが、相手のいることですから、それがかなわない場合も当然あると思います。ですが、繰り返しになりますが、まずそういう前にいかに町の課題感をしっかりと出せるか、恐らく企業はそれがはっきりしない限りは、当然一小さな町の自治体と組もうと、そもそも浦幌町という町を知らないというところからスタートしていますから、そういった部分では町はどういう町にしたいかというしっかりしたものを持たないと、幾らビジネス展開ができるからといって相手の企業も当然我々と手を組んで何かしようとはならないと思っております。その点をしっかりと私どもが理解しながら、町としてどういうまちづくりを進めるか、それをどれだけ言えるかがポイントになっていくのかと思います。また、仮にそれが実を結ばなかったとしても、企業がなければまちづくりが進まないわけではありません。これまでも町としてやってきましたし、町民の皆様や町内企業の皆様との関わりの中で進めてきた町でありますから、当然それはもし万一そういったことがかなわずでもやるべきことはやっていかなければならない。ただ、再三繰り返しになりますが、今から当たらないから、できないから、相手は恐らくこっち向いてくれないからでそのことを諦めてしまってはもともと発生するものがなくなります。種をまかなければ実が出ないように、まずはいろいろなところの可能性も含めてやっていきたい、その一つが企業との協働という部分でありますので、この結果については当然相手がいることでありますから確信は持てませんが、とにかく浦幌町という町がこういう町であるということの信念を持ち、またこのスケールメリットを生かしたまちづくり、そして全国に食料を供給しているという自負を持って多くの企業の皆様に関心を向いてもらえるような、そういったアプローチを仕掛けていくこと、まずはそれが大事だと考えてございます。以上、答弁とさせていただきます。

再質問 沼尾昌也

最後になりますが、私は人口2,000人になってもこの浦幌町がしっかりと住みやすい地域であるということ、そして先ほど冒頭財政の話の中でもあったように、産業がしっかりと保たれて、そこからの税収がしっかりと収入としてあって、そして行政サービスも衰退しない、2,000人になってもしっかりと町民の生命、財産を守っていける町をつくっていくべきだし、そういう議論をしていかないといけないと思っています。その中で、やはり自分たちの地域のことは自分たちで考えていくということがまず第1姿勢としてあるべきであって、何も外部の専門家とか外部の会社との連携を縦と横とではなくて、当然それが必要なところはあるのは私も理解していますが、そういう方々が関わってくれるかどうかはその方々の意思ですから不確定要素なわけです。やはりその人たちが関わってくれなくとも我々の町がしっかりと次世代の方々、次世代の子どもたちにもつないでいけるようなまちづくりをしていくべきだと思います。ですので、まず何をしなければいけないかということでいくと、自分たちの地域のことは自分たちで考えていく、その中で企業に何をお願いしなければいけないのか、外部の企業様ですとか専門家様がいないとできないことは何なのかということを明確に、自分たちの地域ではこれをやっていく、これはできないから外部の企業の協力が必要だよねというのをしっかりと分かりやすくまとめていかないといけないと思いますが、その点、最後町長のお考えをお聞きしたいと思います。

答弁 町長 井上

ただいまの沼尾議員のご質問にお答えします。まず、まちづくりに対して先ほどから外部企業の話がありましたが、まずそもそも町民の主体のまちづくりをするべきではないかというところのご質問かと思います。沼尾議員のおっしゃるとおり、まちづくりの主体は町民の皆様であって、行政はあくまでもそれをサポートする役割、また外部の企業も同様であると私は思っています。しかし、今現状の中で町民の皆様も日々暮らし、生活、仕事に追われる中で、なかなかこのまちづくりというところを自分事として捉える、その時間すらないような現状ではないかと私は思っています。とはいえ、この質問の中にありましたとおり、国立社会保障・人口問題研究所というところが出した推計の数値というのはかなり精度の高い数値がこれまでも出されておりますから、26年後本当に浦幌町というのは2,000人の人口になるというおそれが相当に危機として迫ってきております。私がいつも人口減少だとか少子高齢化について冒頭枕にこれが危機だと言っているのは、まさにこのことが現実してはいけないという思い、また過去には本町は財政的な危機に陥り、町民の皆様に大きな負担を強いた、そういう時期がありましたから、そういうことを繰り返さないという思いでもあり、警鐘を鳴らさせていただいているところでもあります。町民の皆様の今のまちづくりに対して少しでも自分事として持っていただくためには、今回国立社会保障・人口問題研究所が出したこの数字というのを悲観しなかったのは、これを皆さんにとって警鐘として、危機として少しでも感じていただきたかったからであります。これがもし浦幌町がなだらかな人口減少だというのであれば、恐らく私は相当危険だと思いました。むしろこれだけ浦幌町は十勝の中でもトップクラスの減少率の高さということがあえて逆に町民の皆様に自分事として捉えてもらうきっかけになったのではないかと思っています。ですから、将来の26年後を想像するのはなかなか難しいかもしれませんが、まずは町として3年後、5年後でもいいので、この人口減少が進む未来を皆様が想像できやすい、そういった周知、具体的な周知や聞き取り、町民の皆様との私自身の町長とふれあいトークも含めて、そういったことを少しずつ進めていきたい。その中で危機として持ち、町民の皆様が自分事としてまちづくりに関心を持っていただくことで少しでも2,000人を前にした人口減少問題にあらがうことができるのではないかと思っておりますので、この点も含めて回答とさせていただきます。

出典:浦幌町議会 令和6年第4回定例会 2024年12月8日 議事録 PDF(16ページ) 間違いを知らせる