浦幌町議会 平成23年第2回定例会 2011年6月17日
予防医療の推進
2011年6月17日、浦幌町議会の一般質問で、杉江博議員が「予防医療の推進」について質問し、町長 水澤、保健福祉課長 横田が答弁しました。
- 質問者
- 杉江博 議員
- 答弁者
- 町長 水澤、保健福祉課長 横田
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 杉江博
私の質問を始めさせていただきます。予防医療の推進をということでお伺いをいたします。本町の国保会計の保険給付費は、5年前と比較して 9,000 万円増、介護保険会計も保険給付費が 7,000 万円近く増えており、国の制度変更や高齢化が進んでいる状況があったとしても負担が増えていることは事実です。また、歳入においても、両会計とも1億円以上の一般会計からの繰り入れが続いており、一般会計に及ぼす影響も大きい事から、町長も執行方針でも触れておりますように、適正、健全な運営を目指さなければなりません。しかし、即利用者負担には問題があります。国においてもこうした状況を踏まえて、社会保障と税の一体改革が議論されております。現在実施されている国保事業での 40 歳から 74 歳までの特定健診、保健指導についての実績と対策。20 代 30 代の健診実績、また今後の町計、基本計画成果指標に示されていない部分の推進対策を伺いたいと思います。また、診療所会計における、医師賃金負担から見ても、土、日、休日対応を補えての医師2名体制を実施することによって、保健指導にも増して健診成果の向上を見込め、予防医療の大きな成果に繋がると考えます。2点について町長の考えを伺いたいと思います。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
杉江議員のご質問にお答えします。現在実施しております特定健康診査、特定保健指導は、糖尿病等の生活習慣病有病者、予備群を 25%減少させ、中長期的な医療費の伸びの適正化を図ることを目的として、平成20 年4月より、各医療保険者に対して実施が義務付けられたものです。浦幌町国民健康保険が実施する特定健康診査、特定保健指導については、平成 20 年から 24 年までの5ヵ年計画の浦幌町特定健康診査等実施計画に基づき実施しております。40 歳から 74 歳までの特定健康診査の受診率は、平成 20 年度 34.4%、平成 21 年度 32.3%平成 22 年度は暫定値 32.6%と、全道の平成 21 年度受診率 21.5%よりは上回っていますが、国の平成 24 年度の目標数値である 65%には達していない状況であります。特定保健指導実施率に関しては、平成 20 年度 79.2%、平成 21 年度 70.7%、平成 22 年度は暫定値で 65.8%と、全道の平成 21 年度実施率 34.7%、国の平成 24 年度の目標数値である 45%を上回っている状況であります。実施計画の最終年度である平成 24 年度の特定健康診査目標数値は 65%、特定保健指導目標数値は 60%としており、特定健康診査に関しては、目標数値まで到達するには厳しい状況となっております。まちづくり計画の基本計画成果指標に示されていない 39 歳以下の方の健康診査に関しても、早期予防と健診受診の定着化を目的とし、40 歳以上に実施される特定健康診査と同様の健診内容で実施しておりますが、平成 20 年度 20 歳代2人、30 歳代 18 人、平成 21年度 20 歳代1人、30 歳代 25 人、平成 22 年度 20 歳代5人、30 歳代 24 人の受診数となっております。特定健康診査、特定保健指導の受診率、実施率に対する後期高齢者医療支援金の加算・減算制度に関しては、後期高齢者医療制度の廃止に向けて制度自体の見直しが行われている状況ですが、特定健康診査、特定保健指導については、平成 25 年度以降も継続実施の方向性が示されております。国が目標とする糖尿病等の生活習慣病有病者、予備群を 25%減少されるためには、健診受診者を増やすことが第一でありますが、新規受診者を増やす活動としては、地域の女性団体や消防団などの各団体や、個人に実施している健康相談、家庭訪問等で、受診勧奨を行ったり、受診勧奨のリーフレットを作成して国民健康保険医療費通知に織り込んだりと、町独自の活動を実施してきております。また、継続受診を定着させる活動としては、受診者全員を対象として、一人ひとりの受診結果に基づき個別支援を実施し、経過観察が必要な方には、半年後の血液検査を実施するなど、生活習慣改善の成果を確認し改善に繋げております。糖尿病や高脂血症などの生活習慣病で治療されている方には、主治医と連携しながら、疾病の自己管理を支援するための栄養指導、保健指導を実施しております。受診しやすい体制としては、個人の都合に合わせて、通年で特定健康診査が受診できるよう、町内2医院と町外6か所の医療機関と健診センターでの受診ができるよう整備しておりますが、今後も、新規受診者の増加と、受診者の定着を目指し、健診体制の充実を図るとともに、予防医療の推進に努めてまいります。町立診療所の医師体制につきましては、平成 21 年度より菅原所長に町民の健康に関わる地域医療にご尽力いただいているところであります。町民が住みなれた地域で安心して暮らせるためには、医療サービスの充実及び医師2名体制の整備が求められていることから、地域医療に携わる医師の確保は難しい状況ではありますが、今後も菅原所長にご協力をいただきながら、町立診療所における医師の確保に取り組んでまいります。以上、杉江議員の答弁といたします。
質問 杉江博
私は、この特定健診の問題については、今までも予算、決算含めて何度か質疑をさせていただいております。それは冒頭申し上げましたように、非常にまちの財政負担が重たい部署の一つである、国保会計、介護保険会計もそうであります。そういう中で、ご承知のように私たち、この 22 年生まれから団塊の世代と言われている年齢、この年齢は誕生日が来るごとに 65 歳、高齢者のところに足を突っ込む年代であります。私自身もちょっと体調を崩しまして3月に入院いたしましたが、本当にまさにこれの予備群であったのだなということを認識しているわけですが、そういう面で非常に私も重要視している中で、今までも総務文教厚生常任委員会所管事務もやらせていただきました。また、昨年同じ調査で鷹栖町に先進地視察ということで調査をさせていただきました。すでに鷹栖町も保健福祉課のご紹介をいただきながら選定して行かせていただきましたが、状況を把握されていると思います。非常に高い特定健診率です。全道、状況変わらないはずです。全国もそうだと思いますが、何がそんなに健診率が高いのか。地域で、行政区といいますか、町内会ごとに推進員を設置しておりました。この時代ですから、そのことが本当に我がまちでもできるかどうか、個人情報やいろんなことがあります、個人負担の問題もあります。その辺のことは鷹栖町でも言われておりましたけれども、非常に高い健診率の裏にそういう体制があったということであります。今回、災害のことにかけても行政区なり地域というものを、非常に重要視しての答弁やら発言がありますけども、やはり私は今後ですね、昔の納税組合のように奨励金出せとは言いません。健診率の高い行政区は健診料を安くするとか、500 円ならタダにするとかそんな発想もあっていいのではないかなと、私はそう思っているのです。今の時代ですから、健診率高かったからお金出せと、そうじゃなくて、違う発想でどうなのかなというようなことも思っております。そういう中で、この基本計画の中に報告されておりますけれども、非常に 40 歳から 74歳までの健診の中で、40 代の人の健診で 90%が何らかの異常と言いますか、問題があるという結果が出ていると報告が出ているのですね。まさにその辺が非常に問題かなと、それがどんどん慢性化する病気、成人病の最たるものだろうと私は思うのです。先ほど報告がありました非常に高い保健指導、栄養指導、高い指導率になっております。しかし、健診率そのものは当初掲げた 65%に程遠い数字だと、ここのところが問題なのですね。そして、この3年間の実績報告いただきましたけども、少しずつ減っている。この健診率を上げることが、非常に大変だろうと私は思うのです。それで先ほど鷹栖町の例を申し上げましたけれども、健診率を上げていくための方策、これが、本当に一般的な、確かに一生懸命やられています。医療費の報告に入っているだとか、あるいは区長さん通した広報にも入ってくるとか、いろんな努力されておりますし、また保健福祉課も日曜日も健診対応している、担当の方、一生懸命やられておられている、それも本当に一生懸命やっているのだなということがわかるような状況だと私は理解しています。しかしその、健診されていない方の対応をどうするか、これは所管事務調査を 21 年にやりましたけれども、その時に、非常に健診率に地域差があるのですね。特に上浦幌は出張してやっています。非常に健診率高いです。吉野、厚内がたぶん低かったと思います。やっぱり地元に来て目の前でやっているということになれば、健診率高いのは当然だと思うのです。そういう対応も、今言った地域で言えば、吉野は含めて浦幌保健福祉センターでやっていますけども、その他ドックとか行っている方も、もちろんおられます。しかし、身近で実施されることによって健診率が高くなる、そのことが健診を続けるきっかけになればいいというような中では、そういうことも考えていってもらってもいいのではないかなと、身近でこまめにやっていく。先ほども報告ありましたようにいろんな団体やら介護等でピーアールしたりいろいろやっているということですが、実際に健診をこまめな、小集団でやっていくということは非常に大変ですけども、財政負担の問題を考えれば、やっぱり予備群をとらえて保健指導、栄養指導をやっていくことが非常に高い成果があるのではないかというふうに私は常に思っているのです。そういう中で、その辺のこと、対応について何らかの新しい考え方をしていくつもりはないのでしょうか。その辺について、まず1点目伺います。それから、2点目ですが、医師の2名体制。これについては、以前から町長も時期を見て検討すると。検討するということは、前へ進むことなのか、ちょっと分かりません。いまだに前へ進んでいないと思うのですが。これは、私もいろんな事情があって、そう簡単ではないということは理解します。もちろん手を挙げて医師探しをしたから、すぐ対応できるものでないということもわかります。ただ、診療所の医師の賃金、もうすでにおわかりのとおり、今年の予算でも 5,200 万円超す予算をとっています。これは当然、土曜、日曜、休日、それから整形外科医の派遣というのもありますから、ほかいろんなことにかかっているとは思いますが、単純に言えば2名分くらいの賃金になるかな、整形外科医の分が、そういう担当の診察のできる医師が来なければまた別にかかるのでしょうけども、そういう特別な負担増がなくても2名体制ができるくらいの医師賃金は使っていると、私は理解をしております。そういう中で、できれば早い時期に、町長も新しい4年目の初年度でありますから、ぜひここに先ほどの答弁の中にありましたように医師の確保に取り組んでいくと。しかし、このまま4年間進んだのでは、町長は前期から同じような答弁しておりますから、何とか、ぜひ前に進んでいただけるものなのかなというふうに理解をしておりますが、この2点について、再度お伺いをしたいと思います。
答弁 保健福祉課長 横田(保健福祉課長は2013年3月まで)
本町におきましては、受診率を上げるために健診受診者を増やすことがまず第1でありますが、新規受診者を増やす活動として、先ほど町長から答弁もありましたが、地域の女性団体や一団体、グループを活用させていただきまして、あるいは消防団などの各種団体や、現在個人で実施しています健康相談、家庭訪問等々を繰り返して実施しまして、受診勧奨をさらに強めていきたいと考えております。健診受診保健指導によりまして病気の発症を防ぎ、病気が顕在化する前に発見して治療する予防医療の推進を図っていきたいと考えております。その中で、先ほど杉江議員からお話がありましたとおり健診の場所につきましては、現在、保健福祉センター、上浦幌公民館という2カ所で行っておりますけども、今後、厚内地区、吉野地区も含めた形で健診場所については、検討させていただきたいと考えております。また、自分の健康は自分で守る、あるいは自己管理する健康管理を自分が行うということが大変重要であると思いますけども、この保健指導をとおして生活習慣の改善を根気よく、そして丁寧に指導し、健診受診、保健指導を進めていきたいと考えていますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
杉江議員言われるように、本当に受診率を高めるということが、即、たぶんですけれども医療費の低下に繋がるということは明らかだろうなと私も思います。これについては、何とか今、保健福祉課長がやりましたことも含めて、また、何とか鷹栖町の事例などを参考にしながら具体的に進めてまいりたいというふうに思うところであります。ただ、上浦幌地区に出張し健診しているということについては、人数がまとまるということが大切でありまして、やはり 50 名以上でなければかなり大変な部分が出てくるということで、厚内地区、吉野地区がそれだけまとまって人数が対応できるのかというのが、やはりネックになっているというふうに思っているところであります。しかしながら、何とかこの受診率を上げる対応については、今後とも積極的に進めてまいりたいというふうに思っています。あと、医師の2名体制については、本当に私がいつも言っておるところでありまして、何とか2名体制を行っていきたいと言っております。ただ、本当にこれ、町村会、十勝全体でもそうなのですけども、この医療制度でインターン制度がなくなったという中で、大変、地域医療に携わる先生方が、残念ながらなかなか見つからないというのが現状であります。今、現在来ていただいている菅原先生についても、何とか浦幌に定着していただいたという状況も、大変厳しい状況の中で来ていただいたという状況でありまして、これの2名体制というのは、常に何とかできないものかということで、いろんな方面にあたっていただいております。早急に、菅原先生が3年の契約でありますので来年3月で契約が切れるということでありまして、ただ、引き続き菅原先生には何とか浦幌の診療所に残っていただきたいというお話も、毎月先生と懇談させていただいている中で話をさせていただいています。先生をベースにして、もう一人の方に何とか来ていただいて、2名体制にできればいいのかなと。そうすれば、訪問医療も手を付けていくことができるのではないかというふうに常に考えていまして、何とか、今早急にというのは、なかなか今のところありませんけれども、何とか来年までにはめどを付けてまいりたいというふうに思っているところであります。ただ、これを確約するというのはなかなか難しいわけでありますけれども、いずれにしましても、私が町長になって以来、お医者さんを探すということは常に命題でありまして、それぞれ先生も変わられましたけれども、この2名体制に向けては、今後とも積極的な活動を続けてまいりたいというふうに思っておりますので、現在のとこといつということは明言できませんけれども、何とかめどを付けてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いしたいと思います。
質問 杉江博
診療体制、あるいは医師体制について、多少なりとも前向きな求めありましたので、これで質問終わります。ありがとうございます。