みんなの議会

新十津川町議会 平成30年第2回定例会 2018年6月6日

ピロリ菌検査と口腔ケアの推奨による予防医療の充実について

2018年6月6日、新十津川町議会の一般質問で、西内陽美議員が「ピロリ菌検査と口腔ケアの推奨による予防医療の充実について」質問し、町長 熊田義信が答弁しました。

質問者
西内陽美 議員
答弁者
町長 熊田義信

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 6番 西内陽美

2点目の質問でございます。ピロリ菌検査と口腔ケアの推奨で予防医療の充実をしてはいかがですかという内容で質問をいたします。1点目は、ピロリ菌の検査についてです。29年度の町の検診では、胃がん検診を受けた509名の方のうち、2名の方が胃がんに罹患していることが分かりました。町が実施しておりますバリウムとエックス線による胃がん検診は、早期発見に効果がありますが、国のがん対策推進基本計画でも目標として掲げる、がんに罹患しないための予防対策を早急に講じていただきたいと思います。現在、最も有効な胃がん予防対策として、ピロリ菌感染の検査と、感染していた場合の除菌治療が行われるようになってきています。ピロリ菌は、胃炎や胃潰瘍の原因であることが判明しており、感染が胃がんのリスクであることは科学的に証明されています。胃がんに侵される人を減少させる施策として、がんに罹患する前に胃がんを予防する効果を期待できるピロリ菌感染の検査を導入してはいかがでしょうか。これが1点目の質問です。2点目は、口腔ケアの推奨についてお伺いいたします。口腔ケアは、虫歯や歯周病の予防だけではなく、誤嚥性肺炎や発熱、インフルエンザの予防に効果があり、がんなどの手術の前後に口腔ケアを行うと、副作用や合併症を減らし、入院日数も短縮、医療費抑制の効果が大きいことが分かってきました。本町の保健活動におきましては、口腔ケアは、妊娠中の女性や乳幼児対象事業となっておりますが、成人保健、高齢者保健活動にも取り入れ、推奨、普及に取り組まれてはいかがでしょうか。この2点についてお伺いいたします。

答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)

それでは、6番議員さんの2つ目のご質問にお答えさせていただきます。まず、胃がんの原因は、1994年に世界保健機構において、ピロリ菌が明確な発がん作用がある細菌であるとの認定をしてございます。しかし、ピロリ菌の他に喫煙、食塩の過剰摂取、果物や野菜の不足等も関係しているといわれてございます。また、ピロリ菌検査は、国の指針による胃がん検診の対象にはなっておらず、検診としての有効性等について引き続き研究を行っている状況でございます。しかしながら、ご指摘のあったように胃がんのリスクを知るための検査としては、有効な検査といわれてございます。ピロリ菌の除菌治療の保険適応は、平成12年に消化性潰瘍に対する除菌治療が承認され、その後、平成25年にピロリ菌感染胃炎に対する除菌治療が承認されてございます。このことに伴い、内視鏡件数及び内視鏡的早期胃がん切除件数が増加をしており、除菌自体の効果というより、内視鏡検査件数の増加等が胃がんの死亡者数減少に寄与している可能性が示唆されております。胃がん検診ガイドラインでは、ピロリ菌検査は、対策型検診としての実施を推奨しないこと、死亡率の減少効果が不明であることなどの有効性が不明確であるといわれてきてございました。そのような中、検査を実施する体制が整わなかったため、札幌商工診療所に委託をしている春と秋の集団健診では、ピロリ菌検査は実施しておりませんでした。しかし、ピロリ菌検査は、前段で説明したように、胃がんのリスクを知るためには有効であることから、本町においても、検査の実施体制が整った札幌厚生病院の巡回ドックでは、平成28年度から、新たにピロリ菌検査をオプションとして、全額自己負担で実施をしてございます。6番議員さんのご質問にあったピロリ菌検査の導入については、今後は、集団健診においてピロリ菌検査を行い、抗体検査が陽性になった場合、医療機関の受診を勧奨し、除菌治療につなげることで、胃がんの早期発見及び予防に有効と考え、検査の実施体制が整い次第、ピロリ菌検査を実施する方向で検討したいと考えております。次に、口腔ケアの推奨、普及でございます。本町の歯科保健活動の中では、妊娠中の女性、乳幼児、保育園児、幼稚園児、学童を対象に歯科健診、フッ素塗布、フッ化物洗口を行い、むし歯の予防、早期発見治療を勧める対策を中心に事業を展開してきてございます。この効果は、成人になってからも将来の口腔ケアの重要性を認識することにつながっているところであります。町民全体にむけての成人及び高齢者に対する歯科保健事業は、広報や各健康教育による知識の普及や、あいうべ体操等の口腔体操の実践を普及することを中心に実施してきました。また、介護保険制度の中でも、ブラッシング指導等の口腔ケアの支援を実施しております。また、今後の対策といたしましては、個別の口腔ケアに対する意識向上に向けて、健康診断結果説明会等の個別相談の場を活用して、歯や口腔の健康づくりに対しても指導をしていきたいと考えております。特に、あいうべ体操は、口呼吸を鼻呼吸に改善し、免疫力はアップしインフルエンザ予防にも効果があると言われておりますので、より積極的に普及を進めるとともに、広報等による啓発活動、また、あらゆる機会を捉え、歯、口腔の健康づくりの意識を高める対策を推進してまいりたいと考えております。なお、今年の健康づくりの町宣言50周年記念健康フェアにおいては、町内の歯科医師の協力を得まして、歯科健診、歯科指導を行う予定になっておりますことも申し添えまして、6番議員さんへの答弁とさせていただきます。

質問 6番 西内陽美

まず、ピロリ菌感染検査につきましては、検診体制が整い次第、実施しているいただけるというご答弁いただきまして、大変心強い思いをいたしております。ピロリ菌に感染しましても、すべての人が胃がんになるわけではありませんが、感染者の約8パーセントは、75歳までには胃がんになると設定されております。胃がん患者の約98パーセントが感染しているという数字もありますし、やはりピロリ菌に感染していない粘膜に、胃がんが発生することは、極めてまれであるということが明らかになっておりますので、この度の町長のご答弁を大変ありがたくお聞きいたしております。再質問といたしましては、実施する段階ですが、具体的にいつ頃から導入をされるのか、この秋からの健診に導入されるのか、それとも年度を越えてということなんでしょうか。具体的な予定が分かりましたら教えていただきたいと思います。お願いいたします。それから口腔ケアにつきましても、積極的な実施をしていただけるというご答弁をいただきました。確かに口腔ケアは、8020運動というのが平成元年から実施されてますけれども、その当時は、本当に達成率が約7パーセントほどで、残ってる歯の本数が平均4本か5本程度だそうでございます。昨年6月に発表された結果では、約51.2パーセントと大きく上昇しておりますので、こういった8020運動の中身、その年代別によってケアの仕方が違うということ、例えば、子供ですと学校給食後の歯磨きですとか、年代が進めば義歯、入れ歯の洗浄などでもかなり効果があるということも詳しく載っておりますので、ぜひ、こういったことも進めていただきたいと思います。大変、詳しいご答弁いただきましてありがとうございます。以上で終ります。

答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)

それでは再質問にお答えをさせていただきたいと思います。ピロリ菌検査、具体的にどのように進めていく考えかという質問の趣旨にお答えをさせていただきたいというふうに思います。まず、医療機関の体制が整ってからということで、先ほどの質問でお答えをさせていただきましたけども、もし整ったというふうに仮定をした場合、できれば平成31年度から実施をしていきたいというふうにに考えております。内容につきましては、集団検診の中で進めていくということで考えておりまして、この検査についても、回数は1回、個人に対して1回というふうに制限をさせていただきたいというふうに思ってございます。そして、検査の内容というんですか、ヘリコバクターピロリ菌抗体検査ということで、血液検査、集団健診の中でやりますので、短時間でやれる方法、幾つも検査方法ありますけども、この短時間でやれる血液検査の方法を取り入れて、そのピロリ菌検査をやっていくということで考えております。なお、今、がん検診やなんかでもワンコイン検診ということで推奨しておりますので、このピロリ菌検査を導入する場合も、このワンコインで導入できるように対応していきたいというふうに考えてございますので、その内容についてもご理解していただければというふうに思ってございます。このピロリ菌検査についても、後段のいわゆる口腔、歯の健康についても、それぞれ町民の皆さんが健康で長生きをしていただくための必要な手だてだというふうに考えておりますので、この手だてを町民の皆さんが大いに活用して、長生きをしてもらう、健康長寿になってもらうということで進めさせていただきたいというふうに考えていることを申し上げ、再質問のお答えとさせていただきます。

出典:新十津川町議会 平成30年第2回定例会 2018年6月6日 議事録 PDF(26ページ) 間違いを知らせる