浦幌町議会 平成22年第4回定例会 2010年12月12日
本定例会において、カーボンオフセットへの取り組みについて
2010年12月12日、浦幌町議会の一般質問で、河内富喜議員が「本定例会において、カーボンオフセットへの取り組みについて」質問し、町長 水澤、産業課長 前田が答弁しました。
- 質問者
- 河内富喜 議員
- 答弁者
- 町長 水澤、産業課長 前田
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 河内富喜
私は、本定例会において、カーボンオフセットへの取り組みについて一般質問をさせていただきます。近年、カーボンオフセットの取り組みや普及のためにフォーラムの開催などが積極的に行われています。森林やバイオマスなどの資源が豊富にある北海道の優位性を生かし、地球温暖化対策に地域が貢献することを目指しています。カーボンオフセットとは、日常生活や経済活動で出るCO2などの温室効果ガス排出量のうち、削減が難しい量の全体や一部を削減・吸収量購入、クレジット購入とも言いますが、そのような形で相殺する活動であります。いわゆる排出権取引のことであります。現在、道内の市町村・企業・関係団体などで構成する森林バイオマス吸収量活用推進協議会を初め、帯広市と企業などが連携するカーボンオフセットの会などが設立され、将来的に森林間伐、植林事業にカーボンオフセットを利用する動きが徐々に広がっております。我が町は、壮大な森林を所有しており、町地の 74.2%が森林であります。また、道の出先機関を有する森林の町でもあります。今後、カーボンオフセットなどを推進する市町村、企業、関係機関と連携することで、CO2削減の先進地として将来的にはモデル事業などの導入するに有利に働くのではないかと考えております。1 点目としてお聞きしますが、今やCO2削減は、国家的な課題ともなっています。今後、町として積極的に取り組んでいく必要があると思いますが、いかがお考えでしょうか。また、カーボンオフセットの市場拡大を目指す先般のフォーラムには、管内では帯広市、音更町、足寄町などが参加、全体で約 110 の自治体、企業、個人が参加しております。その対策室では、今後は相談窓口や専用サポートデスクの設置、ホームページの運営にも取り組むとのことであります。2 点目としてお伺いいたしますが、今後、森林バイオマス吸収量活用推進協議会など、カーボンオフセット普及に関する団体に加盟し、情報を共有することで森林事業の活性化を図る考えはないのか、以上 2 点についてお伺いをいたしたいと思います。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
河内議員のご質問にお答えします。国は、地球温暖化の防止対策として 2005 年 2 月に京都議定書を発効し、2008 年から2012 年の間に温室効果ガス排出量を 6%削減することを義務づけて対策を進めてきております。このような中、当時の鳩山首相は 2020 年までに 1990 年比で 25%削減する目標を打ち出しました。国は、地球と日本の環境を守り未来の子どもたちに引き継いでいくため、チャレンジ 25と名づけ、温暖化防止のための国民的運動をチャレンジ 25 キャンペーンとして展開しています。1 点目のCO2削減に向けた積極的な取り組みにつきましては、浦幌町としても地球温暖化防止を積極的に進めていかなければならないと考えております。町としても、省エネ・新エネ対策連絡会議を設置して、各課横断的に連携を図り、CO2排出量の把握、国・道各関係機関の情報収集、町の対応策の検討を行っており、平成 22年度からは、平成 16 年に作成した新エネルギービジョンに基づき、ペレットストーブの購入費補助や太陽光発電システムの導入、雪氷冷熱エネルギーを利用した雪室に対する補助を行ってきました。留真温泉には木質チップを使用したバイオマスボイラーを導入しており、浦幌中学校には、太陽光発電システムの導入を行ったところであります。今後もCO2削減に大きな効果のある町内の森林整備や環境省が唱えているチャレンジ25 キャンペーンの情報を取り入れ、引き続き積極的に推進して参ります。2 点目のカーボンオフセット普及についてですが、環境省のカーボンオフセットとは、町民、企業、NPO、NGO、自治体、政府等の社会の構成員がみずからの温室効果ガスの排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を行うとともに、削減が困難な部分の排出量について、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等を購入すること、また、他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実施することなどにより、その排出量の全部、または一部を埋め合わせるものであります。道内の市町村の中でもオフセットクレジット制度の認証を受けて、企業と協定を交わし、取り引きで得た寄付金を森林整備に活用しているところもあります。管内においては、認証手続きや検討を始めている町村もありますが、申請手続きの複雑さ、また、取引先の確保をしなければならず、クレジットを発行しても取引先がなければ収入を得られず、コスト割れが考えられます。現行法では、企業側にもCO2排出量削減に対する法的根拠がないため、企業のメリットは企業側のCSR、つまり企業の社会的責任の向上に限られているのが現状であります。町としても、情報の収集を行っているところでありますが、クレジット制度について、面積を確定させるために行うGIS測量などの整備が必要となり、現状においては、費用と期間もかかることから難しいと考えておりますが、制度内容に一部支援策も整備されてきており、研究を重ねて参ります。なお、経済産業省の国内クレジット制度は、大企業等による技術・資金などの提供を通じて、中小企業等が行った温室効果ガス排出削減量を国内クレジット認証委員会が認証したものを、大企業等が自主行動計画等の目標達成のために活用できる制度であり、平成 20年に規定されました。道内では、民間企業が 52 案件、市町村では、浦幌町を含め 1 市 6 町がCO2排出量削減者として排出削減計画を認証委員会に提出しております。本町の排出削減計画内容は、浦幌留真温泉の木質バイオマスボイラー導入に係るもので、現在認証待ちとなっております。認証から排出削減共同実施者である購入企業との協定経費までが、国の制度により支援されていることから、導入が可能となりました。今後も、このような制度を活用しながら、温室効果ガスの排出量削減対策に向けての取り組みを進めて参りたいと考えております。以上、河内議員の答弁といたします。
質問 河内富喜
大変、今制度についてご説明をいただいたわけですけれども、今後については、十分な情報を得ることで、これらのことを進めていきたいという前向きな答弁だったと思っております。先日ですね、偶然テレビを見ていますとですね、将来消え行くアラスカの島の現状について放送がされておりました。本当に将来的にこの地球温暖化の及ぼす影響というものは、大変大きなものがあると認識をさせられたわけであります。またですね、これはアラスカの島の現況でしたけれども、以前にですね、これもテレビ番組で放映をされていましたけれども、ロシアの永久凍土も年々その解凍の拡大が急速化していると、まさに地球温暖化が今非常に深刻な状況にあるということは、国際的な認識であり、国家的認識であると考えております。当然、それらの温暖化が及ぼす我が町の農業及びあらゆる産業に対する影響というのは、大きなダメージを与えることになるというふうに考えております。現在、CO2の排出量については中国、アメリカのこの 2 カ国が突出しており、日本では排出量は 3.9%でありますけれども、中国に至っては 22.3%、アメリカ 16%とそれぞれ最大であります。我が国も過去において、こういった工業汚染など、こういった問題については、それを何とかしようということで克服してきた歴史があります。また、そういったノウハウを蓄積してきたことも周知の事実でありますが、今後、排出権の取引は国境を超え、グローバルに展開される可能性がますます広がってきたと考えるわけであります。先ほど説明がありましたように、その背景には京都議定書の締結、また鳩山総理の国連演説での 1990 年比 25%削減など発言した、その流れというものが当然我が国にも及んでいるのかなと思っております。また、今現在、メキシコでCOP16 がちょうど開催されています。しかし、ここには最大のCO2排出国である中国、アメリカが参加していないという、非常に矛盾した状況がある、その中で、日本が割の合わない立場に何か立たされているような気がするわけでありますけれども、そういった意味で、今後各国の利害調整などさまざまな流動的な要素はありますが、地球温暖化を阻止する課題、CO2削減の流れは将来ともに変わらないものと考えるわけであります。また、一昨年議員研修をした下川町においてもですね、森林・林業の環境モデル都市を目指し、低炭素循環型のシステムを構築するために行動計画を策定していると、またカーボンオフセットに対しても対応していくという説明を受けた経緯もございます。先ほど、我が町もこれらに対しては、今後前向きに取り組むという考えをお聞かせ願ったわけですが、今後、こういったそれぞれの町村が真剣にこのことで取り組むことで、将来大きな力になることは間違いのないことだと考えます。とは言っても、現実問題として、先ほど説明がありましたように、排出権の取引については、多くの課題がまだ山積しているということも事実であります。しかし、広大な森林を持つ我が町としてもですね、このカーボンオフセットについては、前向きに真剣に活用することを考えていかなければならないのかなと考えるわけであります。そのためにはですね、他町に先駆ける、このことに対する取り組む意欲と情報収集能力、また関係団体・関係企業との連携も具体的に考えていかなければならないと考えるわけであります。先ほど 2 点目でお伺いした、森林バイオマス吸収量活用推進協議会などへの加盟など、具体的なこともお聞きしているわけですが、このことについては、お答えをいただいていないのですが、それも含めて再質問ということでお考えをお聞きしたいと思います。
答弁 産業課長 前田(産業課長は2011年3月まで)
CO2削減に関しましては、町長の答弁のとおりの内容でございますが、この答弁のほかにも、町としても今後積極的に進めていかなければならないなと、これは誰しもが考えているところでございます。今後の取り組みでございますけれども、2 点目の答弁の中にもございますけれども、管内では帯広市が企業と提携をいたしまして、第 1 号でCO2削減の協定を結んでおります。本町におきましても、この温泉に導入しております、木質のバイオマスボイラーの導入にかかるこの関係を今申請をしている最中でございまして、間もなく認証になるのかなという動きをしております。これが認証されれば、管内で第 2 号になるのかなと考えております。こういうことも含めて、今後いろいろな情報を含めた中の情報収集した中のCO2削減の取り組みを進めていきたいなというふうに思っております。企業それぞれの推進協議会との連携が必要ではないかということでございますが、下川町の森林バイオマス吸収量活用推進協議会というのがありますが、これにつきましては、近隣の市町村、4 町による協議会をつくっておりまして、この 4 町による計画、それぞれの町の計画を持ち寄って、モデル地区として事業を推進しているということでございます。これに参加をするという形にはならないのかなというふうに思っております。これは、あくまでもモデル地区ということで、ロゴマークもフォーレストということで、4 町の 4とそれからフォーレスト=森林をかけ合わせた、そういうロゴマークもつくっているということから、これは本町が入って参加するというようなことも今の段階というか、今後無理ではないかというふうには感じております。ただ、今現在、全道で北海道木質ペレット推進協議会というのが立ち上がろうとしております。第 1 回の道東地域ネットワーク会議というのが 11 月に開催されまして、本町に案内がきております。その中で、行政側としては、オブザーバーという形で参加をしてくれないかということで参加をしております。これがどんどん広がって、木質ペレットの産業が活性化するということになれば、CO2削減に貢献できるような形に広がっていくのかなというふうに思っております。こういうことも含めまして、本町では町内のペレット工場もできているということから、こういう中に参加をしながら行政として推進をして参りたいなというふうに思っております。今後、いろいろな協議会ができてくるかなと思います。そういう中で、本町が参加できるものについては、積極的に参加をして情報等に推進にあたっていきたいなと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。