浦幌町議会 平成20年第4回定例会 2008年12月7日
基盤整備のさらなる充実
2008年12月7日、浦幌町議会の一般質問で、杉江博議員が「基盤整備のさらなる充実」について質問し、町長 水澤、産業課長 前田、副町長 門馬が答弁しました。
- 質問者
- 杉江博 議員
- 答弁者
- 町長 水澤、産業課長 前田、副町長 門馬
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 杉江博
私は、基盤整備のさらなる充実をということで、質問をさせていただきます。現在、町内全域において、農地の基盤整備が積極的に進められております。既に完了している事業も含め、この 10 年間で国営直轄明渠排水事業、国営農地開発事業、川流布地区中山間地域総合農地防災事業、栄穂地区担い手育成型畑地帯総合整備事業、美園地区、貴老路地区担い手支援型畑総事業、また幾千世地区、中浦幌地区担い手支援型畑総事業、中山間地域直接支払い事業、下浦幌地区国営農地防災事業、そして、畜産基地再編総合整備事業などです。また、町単独事業として、明渠排水溝掘削事業、小規模暗渠排水事業、そして、20 年からは、下浦幌地区の担い手支援型畑総事業、営農用水の調査費として、いわゆる道営畑総事業を中心に、かかわりのある事業が、これだけ導入されております。このように、長期的事業と対処療法的単独事業、災害に対する緊急事業を含めて、これほど多くの事業をもってしても、まだ補完仕切れていない地域と事業要望があるのが実態であります。継続的実施が効果の高い心土破砕は、平成 18 年の湿害が示すように、ぜひとも助成措置による支援が必要と考えますし、草地での要望も高まっております。農協も専用機械の導入も検討しているとのことであります。また、事業費が高騰し、予算不足で次年度待ちの小規模暗渠、そして、必ずや早期実現を実施しなければならない下浦幌地区の国営防災事業区域内の事業対象外となった 1,357 ヘクタールの中の正確ではありませんが、500 ヘクタール以上とも思われる沖積地帯を含む多くの農地対応であります。280 億を投じた国営防災事業も、あと 2 年で完了しようとしている中で、補完工事としての救済もほぼ絶望的でありますから、このところの経済情勢から見ても、事業費の高騰、補助率の低下の懸念も含め、早急な対応を望むものであります。特に、国営防災事業区域内の未整備問題は、これまでも一般質問も含め、幾度も論議をしている経緯があるのですから、確固たる見通しのある答弁を期待しております。また、中浦幌地域の浦幌川河床高の内水処理改善の問題は、この 2 年間で、いわゆる水澤町長として、どのような対応をしてきたのか、どのような見通しができたのか、あわせて伺いたいと思います。よろしくお願いします。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
杉江議員の質問にお答えいたします。現在の農業を取り巻く情勢は、急激な原油高騰やバイオエタノール燃料精製のための穀物類依存に伴い、家畜飼料や化学肥料の大幅な値上がりにより大変厳しい状況にあります。また、農林水産省は、現在の食料自給率 40%を来年 1 月末から 45%に、さらに 10 年後をめどに 50%に引き上げるための工程表を発表しております。そんな情勢の中で、ご質問の農業基盤の根幹をなす農地基盤整備のさらなる充実についてでありますが、本町の農地基盤整備の状況といたしまして、上浦幌地区については、町や農協が事業主体の団体営事業などによる農地整備を実施し、さらに道営事業で平成 17年度までに農地基盤整備が完了しております。また、中浦幌地区及び幾千世地区については、平成 19 年度より道営事業に着手し、平成 24 年度までの計画期間で、現在整備中であります。さらに、下浦幌地区については、平成 11 年度から国営総合農地防災事業に着手し、継続した整備を行っているところであります。本年度の農作物生産量を比較すると、特に馬鈴薯において、基盤整備の実施状況が進んでいない中浦幌地区は、整備が完了している上浦幌地区や整備が進行している下浦幌地区より収量が少なく、事業の効果が収量に反映されている状況にあることから、町といたしましても農地基盤整備は大変重要であると認識しております。現在、下浦幌地区の基盤整備については、平成 19 年度、浦幌太排水機場を供用開始し、平成 20 年度には豊北排水機場を供用開始したところであります。さらに、平成 23 年度までに 2,950 ヘクタールの農地を受益面積として、暗渠排水及び置土等の整備を進めており、農地整備の進捗率は 95 パーセントに達している状況です。しかし、下浦幌地区の農地防災エリア内には、非泥炭地等の面整備の対象とならない面積が 1,350 ヘクタールありますが、その農地を救済する方法が無いか関係機関と何度も協議して参りました。平成 18 年度には、冷湿害対策としての補助事業の導入も協議して参りましたが、国営農地防災事業の期間内で他の補助事業との重複する採択はできないということでありました。町といたしましても、採択されなかった農地について早急な対応が必要と認識しておりますが、国営事業終了後に、町や受益農家も財政負担の少ない道営事業の実施により対処して参りたいと考えております。さらに、今後においても土地基盤整備と土づくりを基本に、収益性の高い農業の確立を目指し関係機関と十分協議をしながら農業の振興発展を図って参ります。また、中浦幌地区の浦幌川の河床高による内水処理対策については、以前より北海道に要望しておりましたが、このたび、道単独事業費で河床掘削が実施されることになりました。今年は、帯富の第 1 浦幌橋下流 700 メートル付近から上流へ 260 メートルを掘削することになります。また、今後は順次工事を進める予定である旨報告をいただいておりますのでご理解願います。以上、杉江議員の答弁といたします。
質問 杉江博
ただいまの答弁の中でですね、私も質問届で心破事業、それから単独暗渠のことについても言及しているわけですが、この辺についての答弁の内容がございません。心破事業はですね、18 年の湿害を受けて、本年度までの事業を導入していただき、過去の議会答弁では、今後も心破については、検討していくという答弁をいただいている中で、今回、答弁に言及していないのはどうなのかなと。町長がよい案を答弁していただけるのか、ということを思っているわけですが、現在もですね、農協は、燃料費、それから輸送費の実費負担をしておりまして、その辺の支援は、時間単価で 3,000 円くらいに相当すると言われております。今後もですね、畑、草地合わせてできれば 1,000 町ぐらいの支援があればですね、単独の事業であっても時間 1 万 4~5,000 円で実施していけるのかなというふうに考えているわけですが、どのように検討していただけるのか。また、国営防災地区内問題でありますけれども、過去の予算審議、あるいは 18 年の私の一般質問でも町の単独助成で対応してくださいという答弁がありました。現在、ご承知かと思いますけれども、10 アール当たりの事業見積もり単価、10 万から11 万と言われております。これは補助事業ではなくて、単独事業の見積もりですけれどもね。そうすると 4 割補助で 7 町歩か 7 町 5 反で予算 300 万が消化してしまうと。かつては、この事業に 600 万の予算をつけていただいていたわけですが、これは財政改革の中でほぼ全体的に半分の助成になったという経過を踏まえても、ある程度は納得している額ではありますが、しかし、議会答弁で単独事業で防災地区の不足分を補ってくださいという中では、一つの対応もされておりません。補助率のアップも予算のアップもされていない、そういう中では、答弁に充当する対応がされていないということで非常に不満を持っております。次に、あれこれ予算支援を要請してもですね、財源の問題ございます。町長や理事者前に、財政の問題を論議するのは釈迦に説法みたいなことになりますけれども、しかし、公債費、町の借金の返済がですね、17 年 12 億 5,000 万あった、ピーク時 18 年に 13 億あった、昨年 19 年は 11 億 5,000 万、今年は 10 億 4,000 万ぐらいですか、このあと 9 億 8,000万、9 億 5~6,000 万と、9 億台に減っていくと、そういう中では、以前から答弁もされていますように、22 年になれば財政調整基金も現在 7 億 5,000 万まで回復していますから、10 億、町民皆さんが言っている 10 桁の財政基金ができるのではないかという見通しも当然交付税措置が継続されれば、今の金額が継続されればという前提がありますけれども、そういう見通しもあるのではないかというふうに私も強く思っております。そういう中でですね、普通建設事業、私は、常にこういう論議の時に財政問題の時にお話するのは、倹約だけでは町の住民は仕事がない、生きていけないよという中で、最低 4億ちょっとまで下がった普通建設事業、しかし、今年は 6 億 2~3,000 万まで、補正予算でもあればもう少し上がるのかもしれません。そういうふうに回復している普通建設事業はですね、平成 14 年私の知る範囲では、14 億 5,000 万くらいあったと思うのですよね。それから比較すると、昨年はもう 10 億少ない、住民が仕事ないのが当たり前でございます。そういう面から見てもですね、こういう一次産業支援は優先して町内業者の人に仕事をしていただける、しかしながら、先ほど申し上げた心破事業はですね、継続して事業がなくなってしまったおかげで、町内にブルドーザーがなくなってしまいました。指定管理者の問題でもよく指摘されるように、やっぱり継続した予算措置、これは将来の仕事を確保するという意味でも非常に大事な要素ではないかなと。特に農業、産業支援はですね、税収にもそれなりに表れてくると思います。今、町の町税、5 億から 5 億 5,000万の予算立てますが、そのうちの少なくとも農業関連、住民税、国保税、それから消費税、消費税の 1%は地方税でありますから、そういう内容を踏まえても 2,000 万くらいの農業関連の税の増減があるというふうに私はとらえております。そういう中では、農業基盤整備の支援によってですね、生産が安定すれば当然税収も安定する、そういうことになるのかなというふうに考えております。特に国営事業地域内の問題はですね、1 戸あたりで 10 町、20 町、30 町という面積で沖積度を抱えて、本当に町の単独事業では、対応できるような金額ではありません。これまともに町の単独事業でやったら 1,000 万超える受益者負担をしなければ整備できないという状況にあるのが現実です。また、本年もですね、これだけ雨が少なくても、やはり整備されていない農地は、いもなんかは被害を受けている、これが現実ですから、とにかく早くこの対応をしていただきたいというふうに思っております。18 年の一般質問の中でですね、19 年度以降事業申請していくと、このように答弁されているのです。しかし、先ほどの答弁ですと、事業申請どころか協議も進まないというような状況の報告であります。実は、つい先日 12 月 2 日でありますけれども、国営防災事業の担当者と開発と一部の事業について打ち合わせがありました。その中で担当者は、1 年でも早く終わらせたいという上の意向だということで、1 年遅れておりまして、完了が 23 年かなという見通しをしておりましたけれども、1 年でも早くということは、22 年に完了したいという意向のようであります。定かでありませんけど、先ほど質問書でもそのこと踏まえて、あと 2 年でという文章を入れておりますけれども、私はぜひ 1 年でも早く国営事業終わらせていただいて、次の事業が導入されるようにしていただきたいので、よろしくお願いしますということを申し上げております。そんなことも含めてですね、ぜひ、これはもう町長の政治力を発揮して、できるだけ早く実現できるように努力をしていただきたいと思っております。また、浦幌川の河床の問題ですけれども、先ほど報告ありましたように、私たちも予算審議の中で一部審議をさせていただいておりますけれども、非常にいい方向に向かったなと、ぜひ災害が起きないうちに完了することを望んでおりますし、これからも事業の促進に努力をしていただきたいと思っております。以上のようなことで、ご答弁いただきたいと思います。
答弁 産業課長 前田(産業課長は2011年3月まで)
ご質問の中の何点かのことについて、お答えをしたいと思います。小規模暗渠排水事業、それから明渠排水掘削事業、これにつきましては、これまでも町の予算の範囲の中でやっておりまして、まちづくりの後期計画の事業の中でも小規模暗渠排水事業につきましては、その年度 9 ヘクタールという予算で現在進めております。ただ、申し込みする農家の方が多くなれば、町の負担分の 300 万円ということで予算を立てておりますが、増えればその分薄まっていくという形に現在はなっているというのが現状でございます。18 年につきましては、11.2 ヘクタール、それから 19 年については、6.7 ヘクタールと下がっております。今年度につきましては、まだ実績が出ておりませんけれども、9 ヘクタールの予定をしております。また、暗渠排水の掘削事業につきましても、実績によりまして補助の割合が 40%から50%くらいの推移で現在もなっています。これにつきましても、300 万円の町の予算ということでございます。過去には、多かったという先ほどお話もありましたけれども、現在の町の状況におきましては、このままの金額で何とかお願いをしていきたいというふうに考えております。あと、道営の事業に関しましては、今、国営防災事業が平成 23 年度に完了するということでございますので、道営事業の導入につきましては、同じ国営防災事業が入っている同じ地区に対しては採択は認められないということから、現在も道に対しても地区が国営防災事業が終わった段階でということでお願いをしております。それにつきましても、終わった段階では、ある程度採択ができるという見通しも立てておりますので、その辺もよろしくお願いしたいというふうに思います。また、この国営防災事業、それから道営事業が入っていない地区に対しましてのいも等の収穫量が減っているということでございますが、これにつきましても、たしかに今年度の現在の実績でもそれは明らかに出ておりまして、上浦幌と中浦幌、下浦幌比べますと、たしかに下浦幌の収穫量は少ないということで、現在の段階では聞いております。こういうことも含めまして、この道営事業の導入の促進に関しましては、担当としましてできる限り道の方へ要望していきたいというふうに思いますが、現在、道営事業につきましては、パワーアップ事業ということで受益者 7.5%ということでやっておりますが、今後、それらが続くかどうかについては、ちょっと不透明ということもございますが、できる限りそういう高い補助率を何とか考えていければというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
答弁 副町長 門馬(副町長は2015年3月まで)
心破事業の関係について、私の方からお答えさせていただきたいと思います。先ほど、杉江議員も数字を示していただきながら、どうなのかというお話でございましたけれども、以前は国等の補助事業がありまして、そういう意味ではそういうの活用しながらやってきたところですけれども、おおよそ 4 年か 5 年ぐらい前ですか、そういう事業がなくなりまして、さぁ困ったなという時に冷湿害が起こりまして、それに対応するために 2 年間ですね、特別の枠でその事業を国からいただいて実施してきまして、今年度についてはやっていないということであります。この心破事業について、現状としては畑総等の事業の中でやるとか、そういう事業の枠でないとなかなか補助事業がないというようなこともあって、今お話されているのは、あくまでも単独事業でどうかというお話だと思います。財政のお話もされておりましたけれども、そういう意味では、来年度予算の編成に向けて、今、農協さんと担当レベルでこの内容について詰めているところでございまして、一つは、農協さんも先ほど杉江議員が申されましたように、専用機械の導入も含めて検討しているということで、町としては、こういった専用機械に対する支援という形で、何とかならないのかということも含めまして、今、担当段階でさらに心破をやるとしたらどのくらいの面積になるのか、やはり詳細にわたるそういった数字をですね、ある程度把握しながら検討しなければいけないのかなというふうに思っておりまして、今、引き続き、農協ともですね、関係で協議を進めていきたいというふうに思っております。
質問 杉江博
2 点について、お伺いしたいと思います。この国営防災事業の地区内の問題につきましてはですね、本当に以前から何度もこうして協議をしていると思います。そういう中でね、今、答弁の中で要請していくという話でありましたけどもね、私たち防災地区の受益者としては、本当にこの制度の欠陥だと思っているのです。なんでこんなとこ、こんなに大面積落としたのと言いたいのですよ。そういう面からしてもね、そういうところやっぱり役所に言って、きっちりね、攻め落としてきてモデル事業でも何でもいいですよ。決まりは何でもいいですけれども、事業を持ってきてもらえるようなね、努力をしてください。先ほど申し上げましたように、あと 2 年で終わる計画を開発も考えているということであります。そのことは定かではありませんけれども、2 億、3 億の予算を残して 3 年間に引っ張ることはしたくないというふうにはっきり言っておりました。ですから、22 年度に終わるとすれば、もう 22 年度から調査費でもとれるのか、そういう努力もしっかりしてください。具体的に何をやってきて、どういうふうに進んだかということはさっぱりわかりませんから、そういうことをきっちりやっていただきたい。それから単独事業の心破あるいは暗渠の支援ですけれども、これは財政的な面でもう一度細かなことお話しますけれども、生産法人の立ち上げで支援処置をやっております。これは 5 年間でたぶん 20 年で終わりますよね。終わると思うのです。通常、初年度 470 万くらい予算支援していると思います。本年は 409 万 5,000 円だったと思うのですが、これが終了すると思うのです。そういう財源も私たちは、当てにしながら申し上げているつもりでありまして、十分今後も予算編成に向けてご検討いただきたい。以上です。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
杉江議員がおっしゃるように、国営農地防災については、まさに杉江議員が何度も一般質問でも取り上げられておりまして、本当に浦幌町としては、この地区、いわゆる白地分をどうするかという部分で、何度も答弁しているとおりでありまして、本当に国営が終わらなければ他の事業が入らないという地域になっております。そういう面では、何度も政務活動をしていっても結果的にはその中身は変わっていないということでありまして、そうなると、必然的に早く終わらせて、新しい事業を入れるということしか方法はないのかなということを考えるところであります。そういう面では、ぜひ、今計画は 23 年でありますけれども、1 年でも早く前倒しで終わって、新たな事業を入れるということが、やはり解決の道なのかな、それしかないのかなというふうに思っておりますので、これについては強力に進めて参りたいというふうに思っているところであります。また心破の問題につきましては、今、生産法人の助成について、もう財源がここで終わるのではないかというお話もいただきました。これについても今、副町長から答弁をいたしましたけれども、助成の問題についてはなかなか大変でありまして、この心破については、他の町はこの心破事業、単独でやっていないという考えで、聞き取り調査をしてもそういう事情だというふうに聞いているところでありまして、ただ、浦幌の場合、泥炭地ということもありますので、これをどのようにしていくかというのは、今後課題であろうというふうに思いますし、ただ、今までの基盤整備というのは、小規模明渠、暗渠ということで進めてきたこともありますので、これを中心にしながら進めていくことが肝心なのかなというふうに今思っておりますけれども、ただ問題は、財源とのかかわりでどのように今後進めていくか、いろいろ検討させていただきたいなというふうに思っているところでありますので、ご理解をいただきたいと思います。