浦幌町議会 平成20年第4回定例会 2008年12月7日
雇用対策と人口減少対策について
2008年12月7日、浦幌町議会の一般質問で、中尾光昭議員が「雇用対策と人口減少対策について」質問し、町長 水澤が答弁しました。
- 質問者
- 中尾光昭 議員
- 答弁者
- 町長 水澤
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 中尾光昭
私は、本定例会におきまして、雇用対策と人口減少対策について、質問をさせていただきます。今、世界的に経済が落ち込み、日本では 100 年に一度の大不況と言われております。この町、浦幌町におきましても原油高騰などにより厳しい経済情勢であり、このままでは企業や商店の倒産や廃業が相次ぎ、そのことが雇用にも大きな影響を及ぼすことは言うまでもありません。雇用の減少、それは、人口の減少に直結をし、この浦幌町にとって一番の問題であると思います。この問題に対する町長の考えを伺います。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
中尾議員のご質問にお答えいたします。現在、経済状況につきましては、麻生首相みずからが 100 年に一度と言うように、アメリカ発の金融危機は、先進国から発展途上国までも巻き込みながら世界の実態経済へと波及し、その影響が社会全般に及び各種事業主の資金繰りを硬直化させる事態になっており、本町においても少なからず悪影響を及ぼしております。国の緊急対策としては、原材料価格高騰に伴う経営環境が悪化し、必要資金の円滑な調達に支障を来している中小企業者に対し、事業資金の供給を行い、もって中小企業者の事業発展に資するために本年 10 月 31 日に原材料価格高騰対応等緊急保証制度が創設されております。内容につきましては、経済産業省の指定する 618 業種に属する事業を行っており、売上高や売上利益率等が前年同期比マイナス 3%以上、または原油等の仕入価格の上昇を製品等価格に転嫁できていない中小企業者に対し、金融機関が手形貸付を行い、保証については信用保証協会が 100%行うというもので、金融機関の貸し渋りを緩和しようとするものです。本町としましても中小企業者救済のため、金融機関や商工会と連携し、この制度の普及促進を図り、現在までに 8 社がこの制度を活用し、経営円滑化へ向けて努力しているところであります。また、企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律、略称、企業立地促進法が昨年 6 月に施行され、複数町村による協議会の策定した基本計画を国に提出し、同意を受けた協議会に対しては、工場立地・企業誘致に係る優遇制度を活用できる条件が示されたことから、本年 2 月に財団法人帯広市産業開発公社を事務局として、本町も加入しております 1 市 6 町による十勝で唯一の帯広・十勝地域産業活性化協議会を設立し、11 月 28 日に国へ基本計画を提出し、12 月中旬には、承認される予定でありますので、承認後には優遇制度の普及促進と併せ企業誘致活動を行いながら、雇用創出につながるよう努力する考えであります。なお、季節労働者の救済対策としましては、道の政策により本町では通年雇用化へ導くために通年雇用促進協議会を全道に先駆け足寄町を事務局とし、東部 3 町・池北 3 町による、ふるさと東十勝通年雇用促進協議会を設立し、小型移動式クレーン講習やチェーンソー特別教育の資格取得講習会の開催並びに企業経営安定化に向けた多角経営事業構造転換を促す各種助成制度の活用セミナーを行い、その結果として、林業会社と土木会社の 2 社が労働局の奨励金制度を活用し、本年までに 3 名の通年雇用が実現しました。また、冬期間の緊急雇用対策として、土木建築事業を前倒ししながら河川環境整備事業を含め 5 事業 3,820 万円を追加で補正予算を計上し、雇用の確保を図ってまいります。しかし、本町における雇用状況は、今後も依然として社会経済の好転が見込めないため、求人が厳しい現状でありますので、今後雇用創出策につきましては、各産業団体と連携を図りながら検討してまいりたいと考えております。以上、中尾議員の答弁といたします。
質問 中尾光昭
今日、一般質問、私で 6 人目でございます。各議員いろいろな切り口があろうかと思いますが、やはり行き着くところはですね、今の厳しい経済状況、この浦幌町にとっての厳しい状況というところに行き着くのではないかなというふうに思っております。この厳しい状況というのは、今始ったわけではありませんが、しかし、ここ何カ月か前、この金融恐慌に端を発した経済の落ち込みというものは、想像を絶するものがあろうと思います。この浦幌においては、厳しい、厳しいと言いながらも、例えば何百人の雇用の解雇なんてことがないのです。そこまでの実感というものが沸いてこないのかもしれませんが、だんだん、じわじわとこの影響というものは地方にまわってくるのだろうというふうに思います。厳しい状況が何年か続いているこの状況におきまして、浦幌町としても各施策を打ったり、助成、対策を打ってこられているということは、ただいま報告いただきました。しかし、問題は、そういういろいろな努力をされていることはわかりますが、一向に状況がよくならないということであります。よくならないどころか、現状はますます悪くなっているということであります。私は、先ほどの質問でも雇用の問題と人口の減少というものには、直結をしているというふうに申し上げましたが、実際問題といたしまして、ただいま浦幌の人口は 11 月 30 日現在で 5,913 名ということであります。6,000 人を切りました。私は、議員に当選し、6 月の一般質問の中でも経済についての質問をさせていただきました。その時の浦幌の人口は、6,075 人ということでございました。まだ 2 年経たないこの状況において、162 名の減少であります。実際は、まだまだ減っているのではないかなというふうに思います。私は、やはり人が生活をし、暮らしていくためには、仕事をし収入を得る、当たり前のことだと思いますが、やはり根本の基本のところをしっかりと手を打たなければ、この人口減少は急激に進んでいくだろうというふうに思います。この後も浦幌高校の廃止等、浦幌にとってますます厳しい状況というものがありますので、このことについては、しっかりとした対策を求めたいと思います。ただ、そんな中においても、先ほどからいろいろなお話の中にありますように、浦幌は今、釧路の産炭地の基金ですとか、新規の新産業創造等事業ですとか、いろいろ他の町にはない、そういった有利な部分もたくさんあろうかと思います。しかし、そういったものが生かされていないというのも現状だろうと思います。私は、そんな現状を見た時に、やはり努力をされたことは認めますが、やはり努力の仕方を変えていかなければ、現実を踏まえた時の反省に立って変えていかなければ、やはりこのままずるずると行ってしまうのではないかなというふうに思います。そんなことを踏まえて、町長にはですね、今後の具体的な、ただ検討しますではなく、具体的なですね、施策を打っていただきたいというふうに思いますが、その具体的な施策の考えについて、町長の考えを伺いたいのが一つと、また先ほどから言っている人口減少について、これだけの人口減少の内訳というもの、なぜこれだけの人間が減っていっているのか、当然、自然の減もあるでしょうが、これが本当に雇用だけなのか、例えば、病気等の医療の関係があるのかというような、やはり、そういうような現状というものをしっかり認識しなければ、手は打てないと思うのであります。その辺の認識について、分析がしっかりとされているのかどうか、この 2 点についてお伺いをいたします。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
日本経済の減退につきましては、先ほど答弁をしましたとおりでありまして、まさに 100 年に 1 回の経済危機だというふうに言われております。また、金融危機後の情勢につきましては、まさに昨年と様変わりでございまして、企業マインドは大変冷え込んでいるということだろうと思います。今まで日本の景気の先導役だと言われていました、輸出産業が大きく冷え込んでいる、まさに 90%の減益だというふうに言われておりまして、大変、今、就職内定者の取り消しが社会問題になっているところでございます。今日の新聞によりましても、政府の新雇用対策プロジェクトチームが新たに 2 兆円の予算で雇用対策を打ち出すということが報道されておりました。まさに想定失業率が 6%、400 万人が 420 万人になるのではないかというような状況が今、日本経済を覆っているという状況でありました。比較的、景気がよかった時代においても、北海道はその経済効果が波及しなかったというのが実態でありまして、経済効果が波及しないうちに今度は経済が冷え込んできたということで、ダブルパンチのような状況になっているというのが、これはまさに中尾議員ご指摘のとおりだろうというふうに思っております。その中で、具体的な施策はどうなのだということを言われておりますけれども、まさに今、それぞれ産炭地の資金、そして新産業等使いながら、何とかてこ入れをしていきたいというのが、今具体的な政策であろうというふうに、私どもは考えています。たしかに、雇用の創出ということになれば一番先にくるのが、企業の誘致ということになるだろうと思いますけれども、今これだけ企業マインドが下がっている中で、口で言うのは簡単でありますけれども、企業誘致を行うということは、浦幌町の場合、工業団地もない中でありますから、これがなかなか簡単にはいかないということでありまして、今、ずっと続けておりますのは、現在、浦幌には日立建機とかサンマルコ、また地場産業であります浦幌乳業のかかわりで森永乳業がございます。そういうところには、上京のたびにそれぞれ訪問しながら、その関係先にいろいろな事業の展開をお願いしているわけでありますけれども、なかなかそれが直結をしていないというのが残念ながら今の現状であります。そういう意味では、緊急対策を打ちましたけれども、先ほど答弁いたしましたけれども、緊急対策が継続的には対策になり得るかどうかということは、これまた財政の厳しい中でなかなか難しいということでありました。これも具体的な政策ということで、今、出しなさいというふうに言われましたけれども、なかなか具体的な政策、これと言った本当の目玉になるものが出せるのかどうかというのがなかなか難しい状況であろうというふうに思っているところであります。2 点目の人口減少の認識ということでありますけれども、まさにご存じのとおり、浦幌町 6,000 人を割り込みました。その後、残念ながら自然減が大きく響いているということであります。今年の出生する人が 30 名強ということでありますけれども、亡くなられた方が 80 名を超えるという状況の中であります。そういう意味では、大きくはやはり何と言っても自然減ということでありまして、その中で、この自然減を止める方法というのはあるのか、ということになれば、これは言葉は悪いかもしれませんけれども、やはり出生される子ども、産んでいただくということがなければ、亡くなられる方を上回らなければ自然減は到底続くわけでありますから、特に今年みたいな異常な死亡者の多い年には、どうしても自然減が大きく影響してきているというのが状況でありまして、これをなくす方法は、やはり子育て支援対策をどうやって打ち出していくかということが大きな課題だろうというふうに思っています。そういう意味で、子育て支援対策を打ち出させていただきましたけれども、今後とも子育て支援については、政策的に取り組んでいきたいなというふうに思っているところであります。
質問 中尾光昭
町長がですね、今、申し上げられましたけれども、いろいろなですね、各地元にある企業等にもお願いをしながら鋭意努力をされているということであります。私は、決して町長が努力をしていないとか、町が何もしていないとかということを言っているのではないのであります。今までも努力をされていたのであります。しかし、現状はますます悪くなっているのであります。ということになりますと、今まで以上の何か努力をするなりしなければ、この落ち込みは止まらないということになるのではないでしょうか。その上では、やはり私はですね、先ほどから言っているような 100 年に一度の大恐慌ですから、一番厳しい時ですから、やはりこの浦幌の経済を支えるためにはですよ、例えば、困ったからいっときのお金だけではなく、やはり人的な投入ですとかね、しっかりとした対策を打っていかなければ、この落ち込みは止まらないというふうに私は思うのであります。やはり今回の緊急対策、これもやっぱり大事ですよね。今大事です。ただ、今の経済を緊急的に守った上において、やはり中長期的な浦幌の経済をこういう経済にしていこう、こういう新しい産業を持っていこうというような戦略的な考えがなければ、その時その時のつけ焼き刃では、やはりそのお金はですね、本当の意味でのこの浦幌の将来に生きてこないのではないかなというふうに思うのであります。やはり、この今一番いろいろな問題があります。結局行き着くところは、この経済、雇用、ここの部分に行き着くということでありましたならば、私は町長にですね、ぜひここに人的投入もしっかりとしていただいて、この経済についても真剣にやるぞというような意思をですね、私は示していただきたいというふうに思うわけであります。私は、この 1 点、今日はたくさん町民の方みえています。この 1 点についてですね、町長、最後にこの部分についての意気込み、考え、聞かせていただいて、私の質問を終わらせていていただきたいと思います。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
以前、浦幌にはですね、企業対策室という室を構えておりました。中尾議員言われるのは、そういうことも含めて人的投入ということだろうというふうに思います。たしかに今、大変未曾有の経済危機の中で、浦幌どうやって生きていくのかということが大事であろうというふうに思っております。ただ、職員がその当時と違いまして、様変わりしておりまして、職員の定数問題があります。大変、厳しい定数の中でやっているわけでありますけれども、今、中尾議員ご指摘のありました企業対策について、どのような形で係を置くのか、室ということはちょっと難しいかもしれませんけれども、その担当の係については、十分今後検討させていただきながら、この将来の浦幌の経済対策を取り組んでいきたいというふうに思っていますので、どうぞよろしくお願いをしたいと思います。