浦幌町議会 平成20年第4回定例会 2008年12月7日
公の施設の指定管理者制度導入による今後の計画について
2008年12月7日、浦幌町議会の一般質問で、髙橋利一議員が「公の施設の指定管理者制度導入による今後の計画について」質問し、町長 水澤、施設課長 賀下が答弁しました。
- 質問者
- 髙橋利一 議員
- 答弁者
- 町長 水澤、施設課長 賀下
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 髙橋利一
私は、本定例会において、公の施設の指定管理者制度導入による今後の計画について質問いたします。地方行政を取り巻く環境、特に財政的に非常に厳しい状況が続く中、町行政改革により財政健全化を進めてきているが、町内経済、とりわけ建設業においては、町の発注する公共工事によって直接影響を受けているものであります。このような状況を受け、建設業の停滞を来し、経営する者にとって先行き不透明感がぬぐえなく、雇用面及び他産業への影響も懸念されているところであります。建設業本来の経営をすることが困難で、異業種的な経営展開を図っている事業所もあることは周知のとおりであります。町の施設管理において、業種の特性を生かした管理ができる施設もあり、指定管理者制度の趣旨である民間活力の導入及び企業努力による管理費削減にも大いに期待できるものと思われます。そこで、次のことについてお伺いします。1 点目、町発注の公共工事における発注額について、ピーク時と比較して相当な減をたどってきているが、過去 10 年間の推移状況について。2 点目、公の施設の指定管理者制度導入による今後の計画について。以上、2 点について質問いたします。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
髙橋議員のご質問にお答えいたします。町発注の公共工事における発注額の過去 10 年間の推移状況についてでありますが、過去 10 年間の年度別発注額は、平成 10 年度 37 億 2,800 万円、平成 11 年度 29 億 3,600 万円、平成 12 年度 20 億 6,000 万円、平成 13 年度 13 億円、平成 14 年度 11 億 400 万円、平成 15 年度 14 億 5,300 万円、平成 16 年度 4 億 9,200 万円、平成 17 年度 3 億 900 万円、平成 18 年度 4 億 2,500 万円、平成 19 年度 4 億 3,300 万円となっております。過去 10 年で発注額がピークでありました平成 10 年度と平成 19 年度を比較しますと、約 88%の減であります。要因としましては、平成 10 年度から 15 年度に町立診療所、図書館資料館、特定環境保全公共下水道、簡易水道、上浦幌中学校、養護老人ホーム等の主なインフラ整備、平成 15年には、十勝沖地震被害等がありました。近年は、浦幌町行政改革集中改革プランに基づき、継続可能な財政運営構造の確立を目指し、少ない財源をより効果的、効率的な執行をしております。公共工事においても計画的に執行して参りますので、ご理解をお願いいたします。2 点目の公の施設の指定管理者制度導入による今後の計画についてでありますが、本町における指定管理者制度の導入は、平成 17 年 6 月に策定した指定管理者制度運用指針に基づき、当時対象となった 93 施設の中から庁内で町長ヒアリングを実施、検討した結果、平成 18 年度からは浦幌町森林公園及び浦幌パークゴルフ場ほか 2 パークゴルフ場に導入し、以降平成 19 年度は町営公衆浴場及び市街 4 地域会館に、平成 20 年度には総合スポーツセンター、スイミングプール、健康公園と合わせて現在 12 施設に指定管理者制度を導入しているところであります。ご質問の今後の指定管理者制度導入計画についてでありますが、既存の公の施設の中では、中央広場について導入を検討しておりますが、単独での制度導入では指定管理料が高上がりとなるため、他の施設とあわせて検討しているところであります。また、現在、まちづくり交付金事業により整備を進めている産業交流施設と留真温泉についても指定管理者制度を導入し、管理運営を行って参りたいと考えておりますが、いずれにいたしましても、指定管理料と委託経費との比較検討が必要であり、各施設にとってどういう管理体系が最もよい形なのか、今後においても個別に検討して参りたいと思います。以上、髙橋議員の答弁といたします。
質問 髙橋利一
ただいまの町長答弁にありました、町発注の工事の推移状況において、この10 年間で 9 割近く発注が落ちています。町内、町外建設業への発注における合計額であり、町内建設業への発注額となると、さらに落ち込んでいるものと思われ、このことは建設業のみならず浦幌町の経済に大きな影響を与えているものであります。事業者にとって、この間廃業を余儀なくされたところもあり、行財政改革を進めていく中で、ますます厳しい情勢となることが想定されるものであります。建設業を営む方が本来の建設工事を手がけることが困難であれば、異業種的な事業を選択せざるを得ないものであります。そこで伺います。指定管理者制度の対象施設について、93 施設あるとのことですが、今後、中央広場以外の施設について制度を活用する施設はないのか。例えば、上下水道施設など建設業の方の技術やノウハウが生かせる施設について、制度で対応する考えはないか伺います。
答弁 施設課長 賀下(施設課長は2011年3月まで)
まず現況の水道及び下水道施設の維持管理について申し上げますと、町の管理責任のもと、人材派遣的な委託により、それぞれの施設における巡視及び運転操作、保守点検、清掃等を行っております。水道施設は 4 名、下水道施設は 2 名体制で、土日等休日については、交代制をもって対応しております。また、工事など緊急時においては、時間外の対応もあり、現在の人員体制が労働条件から見ると限界かと判断しております。次に、将来におけるこれらの施設の指定管理者制度の導入についてですが、法律上は適用可能と思われますが、民間事業の選定にあたっては、業者に水道法及び下水道法の順守と法上の責任が課せられ、また、それぞれの施設に対して有資格者の配置が求められます。また、施設の運転管理については、熟練した専門的技術能力、民間事業者としては管理能力、業務執行能力、財産的基盤等の安定した経営が必要とされます。このたび、指定管理者制度に基づき、民間事業者が施設の管理を代行することになると、有資格者の必要性から人件費による委託費の増加、また民営化により利潤の追求による住民サービスの低下や飲料水の安全性に対する不安感など、本来の指定管理者制度の趣旨から外れたものになることも想定されます。特に水道に関しては、昨年、北見市で発生いたしました委託業者の判断の誤りのため、水質汚濁による長時間にわたる断水で多くの市民に被害を与えました。このような水道事故については、業者に対しても大きな管理責任が問われます。このように、水道事業は、管理責任の大きさに比べ、採算性が伴わない、公共性の強い事業であります。ご承知のとおり、現在の簡易水道及び公共下水道特別会計におきましては、使用料の収入のほか、一般会計からの繰入金がなければ経営ができない状態にあります。平成 16 年度に使用料の改定を行い、これ以上に住民負担は避けるべく、経費の節減に努めているところでございます。これらのことから考えますと、水道及び下水道施設の指定管理者制度の導入については、現在のところ、時期まだ早いのではないかと考えております。以上です。
質問 髙橋利一
上下水道、ちなみに上水場における安心な水の供給については、町としての大きな使命であり、細心な注意を払って対応するものですが、私の調べたところでは、現に水道施設について制度を導入している自治体もあり、必ずしも困難なこととは思いません。先ほど、課長の話の中でたしかに今現在、4 名と 2 名の方が常時きてございます。そういう関係もございますけれども、私思うに、今現在、うちの水道指名対応している業者 4社ございます。そういった 4 社の関係が一つになり、その働いている人方を受け入れながらやっていくことについては、何ら支障がない、このようにも考えるところもございます。そういう関係上、自治体も必ずしも困難なことと思いませんけれども、検討するにしても相当な時間を費やすと思いますが、制度における全国の自治体の状況、そして浦幌町経済の状況から、このことについていま一度検討されるべきであり、改めて取り組む姿勢についてお伺いしたいと思います。なお、制度導入にかかわり、今般、指定管理者の選定にあたって新聞報道されていますが、このことについては、次に予定されている日程の中で、町から提案されている議案であります、浦幌町公の施設の指定管理者の指定についてで、お伺いさせていただきますことを申し添えて質問を終わります。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
髙橋議員ご指摘の水道関係、水道・下水道の指定管理の問題でありますけれども、まさに今、髙橋議員が調査されているとおり、管理を委託しているところがあるということでありますけれども、今、浦幌町の現状は、先ほど施設課長が申し上げたとおりでありまして、この人的な部分が大変重要だと、安心な水づくりについては、大変重要だということでありました。法的な部分も含めて、いろいろ検討しなければならない部分があるのかなというふうに思っているところであります。ただ、指定管理につきましては、93 カ所あって、町長ヒアリングの中でそれぞれできるものは指定管理にしていこうということで今進めておりますので、水道、下水道ということも含めてできるものであれば、やっていきたいというふうに思いますけれども、なかなか難しい面が先ほど言ったとおりあるということを、ぜひご理解いただきたいと思いますし、今後できるものは指定管理方式に、民間活力をいただきながら行っていきたいというふうに考えておりますので、どうぞよろしくご理解をいただきたいと思います。