浦幌町議会 平成20年第2回定例会 2008年6月13日
いわゆる環境問題への対応について
2008年6月13日、浦幌町議会の一般質問で、河内富喜議員が「いわゆる環境問題への対応について」質問し、町長 水澤、副町長 門馬、産業課長 前田が答弁しました。
- 質問者
- 河内富喜 議員
- 答弁者
- 町長 水澤、副町長 門馬、産業課長 前田
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 河内富喜
私は、本定例会において廃油などの地域循環取り組みとエコ、いわゆる環境問題への対応について、一般質問をさせていただきます。なお、先ほど福原議員が廃油についての質問をしておりますので、できるだけ重複のないような形で質問を進めたいと思います。本年 7 月、北海道洞爺湖サミットの開催が予定されていますが、地球温暖化など今までこれほど地球環境に危機意識をもって取り組む会議はありませんでした。日本は、セクター別アプローチなどを提案して会議をリードしていくようでありますが、先日、「青森宣言」が合意されまして、ベースになる合意内容は、着々と進んでいるようでございます。そういう点におきまして、大いなる成果に期待をしたいと思います。また、環境開催地という意味も踏まえまして、自らの町のエコについて考えてみる、よき機会でもあるということで、質問をさせていただきます。さて、管内の他の町村に目を転じてみますと、それぞれエコに対するいろいろな対応が見えてくるわけでございますが、我が町では、ペットボトルや空き缶・発砲スチロール等一般的なリサイクルやコンポスト助成などについて、行政が対応をしているところですが、家庭や飲食店や公共施設などから生じてくる食用油の廃油については、資源として活用する姿は見えていないのが現状であります。このことについては、先ほど、福原議員からも質問があったわけですけれども、ただ、近隣町村では、環境問題というものをですね、逆手に取った形で、逆に企業化を進めているという姿が見えてくるわけです。バイオエタノールやバイオディーゼル製造工場が稼動しており、廃油の利用はもちろん、作物生産から特産品へとその裾野を広げようと意欲的に取り組んでいる状況があるわけであります。規模の大小にかかわらず、個人的にそういったものに取り組んでいこうということで、取り組まれている方もいるようであります。地球温暖化ということで考えますと、これは大変危機的な状況にあると、異常気象の原因にもなると、それは、すなわち私たちの町の基幹産業である農業にも大きな影響を与える流れがあるわけでありまして、今、エコという問題を避けて通れない時代になったと考えます。CO2 削減のための地域循環型社会への地道な取り組みは、住民と行政に課せられたいわゆる恒久的な課題だともいえるのではないでしょうか。そこで 2 点ほどお伺いしたいと思いますが、1 点目として、生ゴミや家畜排せつ物など地域循環に活用可能なものに対しエコとリンクした中で今後どのように取り組む考えでしょうか。2 点目として、浦幌町には新産業創造等の助成制度が、本年設立されてあるわけですが、大幅な人口減、地域衰退が大変著しい我が町において、環境問題ということを逆に逆手に取り、エコを産業化することで地域活性化を図ることも、私は一つの方法ではないかと考えるわけですが、今後そのためにはですね、やはり行政としての環境づくりというものをですね、進めていく土壌づくりというものが必要になってくると思うわけですが、そのようなことについての考え方、これら 2 点についてお伺いしたいと思います。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
河内議員の質問にお答いたえします。1 点目の地域循環に活用可能なものに対しての今後の取り組みについてですが、現在、浦幌町では、生ごみについては「燃やせるごみ」として紙類・布類・木くず等と同じ袋に入れて回収しており、先程の福原議員のご質問にお答えしましたが、食用の廃油については、古布や紙に染み込ませるか凝固材を使用して頂いた上で燃やせるごみとして収集しており、再利用を目的とした資源ごみとしての収集は行っておりません。生ごみの再利用としては、堆肥化するのが一般的と考えられますが、家庭等から排出される生ごみのみを集約一元化して堆肥化する場合には、生ごみの分別・排出から収集そして堆肥となるまでの処理方法におけるハード・ソフト両面での一体的環境整備が課題となり、現段階では困難と考えます。また、各家庭から出される食用の廃油の収集ですが、先程、福原議員の質問に回答したとおり、今後、町として再利用に向けての排出量の調査も含め、試験的に収集していきたいと考えております。なお、家畜の排せつ物については、畜産経営から発生する副産物であり、従来から農産物や飼料作物の生産にとって貴重な有機質資源として有効利用されており、農業生産力の維持増進を図る上で大きな役割が期待されているものであります。今後とも堆肥舎などの堆肥化施設の活用により家畜排せつ物を良質な堆肥とし、適正な農地への施用による循環利用を推進してまいります。2 点目のエコの産業化、環境づくりについてでありますが、本年 4 月に新産業創造等事業の助成に関する条例を施行し、本町において新たな産業の創造に資する事業を行う方に対し、1 億円を限度に事業に要する経費の 3 分の 2 以内の助成金を交付する制度を設けたところです。この助成対象事業の中には、「バイオ」、「環境・リサイクル」のエコ産業等の分野も盛り込まれており、町としては、この事業を通してエコ産業化を地域民間活力での起業化等により自立的発展を期待しているところであります。以上、河内議員の答弁といたします。
質問 河内富喜
ただいまお答えをいただいたわけですけれども、福原議員と重なった部分がありますので、その辺お詫びしたいと思います。違った視点での再質問をさせていただきます。現在、我々の生活の中で、いろいろ生活に関する物価が大変大幅な値上げをしてきているわけですけれども、これは全部国際的な穀物市場や原油価格が投機的マネーによって翻弄されているというようなことがあり、非常に一国家において、どうのこうのと言えるような問題ではなくなっているわけですね。それは、今後、なんとか国家間のエゴを取り払った中で、良い方向へ収拾していただきたいと願うばかりなわけですが、私たちはとかく、日々の生活の中にそれぞれ追われて、エコに対する現実感は非常に希薄になっているというのが、私を含めてですね、日々反省をしていかなければならないと思うわけですが、まず、私たちのできること、特に先ほども申し上げましたとおり、地球循環に活用可能なもの、そういうものにどう取り組むか、CO2 削減のために、私たちに何ができるのか、これはですね、住民と行政がたゆまぬ緻密な努力をね、今後もやはり続けていかなければならないのではないかなと考えるわけです。あと、そういうことで、コンポストなどの助成については、やはり地道にですね、今後も環境問題を PR した中で、やはり進めていくことも大事なのかなと思っております。それとですね、BDF、先ほど質問で触れましたバイオディーゼルについては、豊頃町ですでに工場が稼動しているわけで、おそらく管内の各市町村に廃油の回収などを当然求めてくることは考えられます。ということで考えれば、浦幌町が同じ分野で後追いをするというようなことは、今の状況ではすでに難しいのかなという考えを私は正直しています。しかし、環境問題ということで、いろいろ見渡してみますとね、エコに関することというのは、我が町においても、いろいろ可能性があると思うのです。特に我が町の日照時間ということで、聞いたことがあるわけですが、これは全国でもトップレベルにあるということを考えた場合にですね、太陽発電についてはですね、近年、飛躍的にその技術が向上しております。コスト的にもかなり下げられてきているということを考えた場合にですね、十分その辺のリサーチもした中で、将来的な環境対応ということも考えていってはいいのではないかと、特にですね、今後、我が町では道の駅、留真温泉など、やはり省エネ的なものへの対応というのは、前提となってくると思うのですね。そういうことを考えた場合ですね、当然そういったものも視野に入れた中で、エコへの対応、エコへの産業化ということをですね、やはり考えていってもいいのではないかなと思います。また、私たちの町には、木材資源があります。そういったことで言えば、木質のパレット、家畜排せつ物も当然利用した中で、今は堆肥化という中での考えですが、牛糞のパレット化、これも実用化しているところもありますし、バイオマスの利用ということも考えていくべきでないかなと思います。いろいろ環境を産業と結びつけるとですね、いろいろあるわけです。そういったことで、こういったものに、ぜひ取り組んでいただきたいと思うわけであります。また、こういったものの事業化ということを考える時にですね、やはりモデル事業とかそういったものに乗るにはですね、やはり普段からアンテナを良く張ってですね、そういったものに乗り遅れないように、ということは、どこの町村もモデル事業というのは乗れるわけではない。やはり情報を持って、きちっとその辺を対応して、そういった事業に乗った町村が先にこういったものの予算だとか、そういった道を作っていけるのであって、私はそういう面において、豊頃町のバイオディーゼルは、どういう流れでそういうことになったのか詳しくはわかりませんけれども、なかなか豊頃町もそういった点においてですね、きちっとした流れをつかんでいるなというふうに見ているわけですが、その辺ひとつくれぐれもですね、今後の行政活動の中で、考えてやっていただきたいなと思うわけであります。またですね、地域循環ということに立った場合ですね、これは私も深く掘り下げたことではないので、環境問題ということでどうなのかということでの考え方に立つとですね、どうなのかということはあるのですが、私たちの地域振興、町の発展がなくして商工業の我々の発展もないわけですから、そういう観点に立てばですね、私たちの町には石炭資源があるわけですよね。これはある会員さんからお話をされたことがあるのですけれども、これだけ石油価格が上がってきたらですね、そういった石炭資源ということも活用することも考えていっていいのではないか、エネルギー政策というのは国策的なこともありますから、一概に我が町でどうのこうの言えることではないでしょうけれども、この辺についてですね、採算コスト、また状況把握、そういったことが大事になってくると思いますが、可能性はやはりしっかり探っていただきたいなと、せっかくの地元の資源というものが活用できるのであれば、ぜひこういったものも活用できるような方向へ考えていただきたいなと思います。以上のことについて、お答え願いたいと思います。
答弁 副町長 門馬(副町長は2015年3月まで)
大きく 2 点の質問かなと思います。まず 1 点は、自分たちができることをどうするかということと、地域の活性化のためにも、ぜひ地元にといった企業を誘致してはどうかということであります。1 点目の自分たちができること、先ほど、福原議員のご質問にもいろいろありましたけど、マイバックの運動ですとか、箸も自分の箸を持つとか、あるいは車もできるだけ自転車を利用するとか、あるいは生ごみも自分の畑に還元するとか、そういった身近なところを町民一人一人が少しずつでもやれば、これは環境の CO2の削減に結びつくというふうに思いますので、こういった一人一人ができることも当然大切ですし、役場としてもこういったことの運動を進めていきたいというふうに思っております。2 点目の浦幌町もいろいろな資源がある中で、他の町村もいろいろなそういう企業が進出したり、あるいは事業を起こしている中で、できないのかというようなことだと思います。他の町村もバイオディーゼル燃料、あるいはエタノールの製造、バイオガス、バイオマス等々いろいろあるわけですが、いずれにつきましても、民間、あるいは団体がそれぞれ事業、それから設備を設置しているということでありますので、本町といたしましても、そういった進出のための環境を整えるという仕事があろうかと思いますが、基本的には、そういった企業に来てもらうために、いろいろな情報を収集、あるいは先ほど言った環境に努めるということかなというふうに思っております。何年か前に、十勝太海岸で風力発電をやりたいという民間企業がありましたが、残念ながら、1 年間調査した結果、風力が足りないということで断念した経緯があります。あと地元においては、当然、雪を使って貯蔵をするということで進めている団体もあるわけでありまして、CO2 の削減という意味では、そういったことも含めていろいろ考えられるのかなというふうに思っております。これから本町としても、いろいろと施設等、特に温泉、道の駅等あるという話ですが、特に温泉については、燃料の問題が非常に大きな問題として抱えているわけでして、当然、その部分については、省エネ効果のある暖房設備というものを導入するために、いろいろ研究をしていかなければならないというふうに考えております。そういうことで答弁にかえたいと思います。
答弁 産業課長 前田(産業課長は2011年3月まで)
今、副町長が答弁した中で、環境整備づくりをする役割は町になければならないということでございまして、その中で、現在、企業立地促進法の新法が 19 年度に制定されております。この新法につきましては、地域の特性、強みを生かした企業立地をすることができる企業については、支援をしていくということの内容になっております。この新法に際しまして、十勝についても、浦幌町含めて協議会が設立されておりまして、現在、この協議会の中で調査を今年度する予定になっております。各町村の特色が何があるかということを含めた調査をするわけでございまして、それに基づいて企業を立地するという協議会の内容になっております。これらがもし、今言ったエコを基にした産業が進出するということであれば、前回の議会で制定されました、新産業創造等事業の助成に関する条例、これに支援できるかどうかも含めまして、働きをかけていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
質問 河内富喜
私の言っていることは、相当理解をしていただいて、適切な答弁をいただいたと思いますが、やはりこれ、地元の企業の中に、どれだけそういったものに意欲を持って取り組むのか、いろいろな要素が当然どんな産業を起こした場合でも、立地する場合でもですね、そういったものの基本的なものが、やはり力となって産業を生んでいると思うのですが、やはりそういった新産業をこの町でぜひ起こしたいのだと、やってみたいのだという、そういった意欲をですね、生むような形に行政もいろいろな PR とかですね、土壌づくりをいろいろな形でひとつ進めていっていただきたいなと考えます。その辺のことについて、最後もう一回お聞きしたいと思います。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
今、るるお答えをさせていただきましたけれども、地球環境を守るということは、毎日のように、地球温暖化ということで騒がれておりまして、南極の氷が無くなると、北極も無くなるという、地球の海水面が上がるということまで言われて、人類の存亡にかかわるというふうに言われておりますけれども、なかなか環境の改善が進まないというのも実態だろうというふうに思っています。そういう面では、一人一人が河内議員言われるように、地球環境を守っていくということが大切であろうというふうに思っているところであります。また、その環境を作る企業を町として立地するという考えにつきましては、まさに河内議員と私どもは同じだろうというふうに思っているところであります。なんとか、企業誘致をしながら、環境に優しい企業であってほしいなというふうに思っておりますし、他の町も豊頃も含めて、自分の町の企業ではなくて、町外から来た企業が、その中で根付いてやっていくという状況もあるわけでありますから、そういうことも含めてこの新産業の基金を上手に使ってもらいたいなというふうに思っているところであります。いずれにしましても、企業であろうが、個人であろうが、母なる地球を守るということは、当然、今一番必要なことだというふうに言われておりますので、今後とも、我が町最大の企業が役場でありますから、それらを含めて、環境に留意した取り組みを進めていきたいというふうに考えているところであります。