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浦幌町議会 平成19年第3回定例会 2007年9月7日

災害弱者への緊急対応について

2007年9月7日、浦幌町議会の一般質問で、河内富喜議員が「災害弱者への緊急対応について」質問し、町長 水澤、総務課長 山田が答弁しました。

質問者
河内富喜 議員
答弁者
町長 水澤、総務課長 山田

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 河内富喜

引き続き、2 項目めの質問に移らせていただきます。災害弱者への緊急対応について一般質問をさせていただきます。近年、長崎豪雨、新潟・福島豪雨、阪神大震災、新潟・中越地震など自然災害は地球規模での発生が顕著です。その中で特に高齢者など災害弱者への対応が急務になっています。平成 13 年に施行された土砂災害防止法、平成 17 年に改正された水防法改正により、水害ハザードマップや災害時要援護者名簿の作成が義務付けられています。また平成 18 年の法改正により、地震ハザードマップいわゆる災害予測地図の作成などが各自治体は災害時への対応により努めなければならないとされています。1 点目としてお聞きしますが、現在我が町では災害時要援護者名簿、水害ハザードマップ、地震ハザードマップの作成はどのようになっていますか。2 点目として、災害時における高齢者など災害弱者への安否確認、非難誘導への対応はどのようになっていますか。3 点目として、携帯電話の通話が困難なことや防災無線が機能しないことは、命にかかわる救急事態や災害発生時対応に大きな支障が生じますが、それらの現況と改善への取り組みはどのようになっていますか。4 点目として、高齢化が進む中で、行政区・民生委員・消防署などが連携して災害弱者に緊急に対応していくシステムを構築する必要があると思いますが、いかがお考えですか。またその際、個人情報の保護が情報の共有化を逆に阻害しているというような現況があるのなら、その辺の考え方も見直していく必要があるのではないかと考えます。以上、4 点についてお伺いいたします。

答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)

河内議員のご質問にお答えいたします。災害時要援護者への緊急対応についてでありますが、近年各地で豪雨、地震等の自然災害による災害が多発しております。本町では、浦幌町地域防災計画に基づき災害時に対応しているところであります。1 点目の災害時要援護者名簿、水害ハザードマップ、地震ハザードマップの作成についてでありますが、災害時要援護者名簿については、福祉部局で作成管理をしております。水害ハザードマップについては、浦幌町防災マップを平成 16 年 6 月に帯広開発建設部の協力をいただきまして作成し、各戸に配布しております。この防災マップには、洪水による浸水予想図の他、避難所一覧、避難時の心得、避難行動基準、情報の伝達経路、津波・洪水時の避難場所等について記載しております。また、現在、浦幌川の浸水予想の見直しについて、帯広土木現業所が調査を実施しているところであります。その調査の結果を踏まえて、防災マップの修正等を検討してまいりたいと考えているところであります。地震ハザードマップにつきましては、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震推進地域の指定を受け、ハザードマップの作成を検討しておりますが、現在、北海道におきまして、全道地震防災マップの今年度中の作成を目指しており、このマップを基に全道の沿岸市町村にマップの作成を推進する計画と聞いております。本町では、平成 20 年度、平成 21 年度の 2 カ年で津波ハザードマップの作成をしてまいりたいと考えているところであります。2 点目の災害時要援護者の安否確認、避難誘導についてでありますが、浦幌町地域防災計画の災害時要援護者対策計画に基づき、要援護者名簿による安否の確認、避難所等への移送等を行う計画であり、町職員、消防職員、消防団員等が対応することとなっておりますが、状況に応じて町内会やボランティア組織の皆様にも協力を要請する考えであります。また、昨年の避難訓練等において、災害時要援護者宅の避難状況を確認する訓練等も行っているところであります。大規模な地震により職員等が参集出来ない場合や道路等が寸断し孤立地域が発生した場合には、即座に自衛隊の派遣を要請して対応してまいりたいと考えているところであります。3 点目の災害発生時の対応の現況と改善への取り組みについてでありますが、携帯電話については、普及が進み情報の発信等には欠かせない存在となっておりますが、災害時には一時的に電話が集中するため通話が出来ない、また非通話エリアで災害時が発生しても連絡を取るため電波の通じる場所まで移動しなければならない等があり、浦幌町としては非通話エリアの解消を要請しているところであります。防災行政無線につきましては、昭和 58 年に設置し現在に至っております。施設の老朽化により一部聞き取りにくい、雑音が入る等の指摘を受け、その都度改善を図るとともに、年 3 回の保守点検を行い施設の維持管理を行っているところであります。また、地震等による停電時においても防災無線を使用できるよう発電機を用意し体制を整えておりますが、今までに経験したことの無い地震等が発生した場合にどれだけ迅速に対応が取れるかはまだまだ未知数であり、地震により無線施設等が破損することも考えられ、こうした事態への対処について検討してまいりたいと考えているところであります。防災無線は、災害発生時における町民への情報伝達手段として欠かせない施設であり、今後、デジタル化への検討も必要と考えております。災害発生時の対応については、防災計画に基づき震度 5 弱以上の地震が発生したとき、気象、地象及び水象により局地的な災害の発生が予想される場合又は災害が発生したとき、北海道太平洋沿岸中部に津波警報が発表されたときに、町災害対策本部を設置する計画であり、本部は役場 2 階中会議室に設置することとなっております。配備計画では、職員の平常執務時、閉庁又は退庁後の伝達方法、消防機関に対する伝達等を定めており、計画に基づき、災害時における危機管理等職員に周知徹底を図っているところであります。4 点目の災害時要援護者支援システムの構築についてでありますが、現在、災害時要援護者の把握については、福祉部局が行っているところであります。要援護者の避難支援体制の整備を進めていくためには、平常時からの情報の収集・共有が不可欠でありますが、個人情報の目的外利用・提供に該当するため、本人の同意が必要となります。町といたしましては、防災計画で福祉部局が救護部を担っており、要援護者の支援に関しては福祉部局が中心となり、要援護者対策を実施するシステムとなっておりますので、ご理解をお願い申し上げます。以上、河内議員の答弁といたします。

質問 河内富喜

今、お答えいただいたわけですけれども、このことについては、大変一生懸命対応されているということがわかったわけですけれども、答弁の中での認識もあったわけですが、最近の災害というのはですね、過去に経験のない災害がいつあってもおかしくないような状況が考えられるという時代になってきたのですね。これは答弁の中でもご認識されておりますが、その中で、先日、某テレビ番組で災害弱者への特集が組まれておりまして、このことについて地域力という表現で報道されていたわけですが、実際に災害時に、地域の住民がお互い助け合うことで、人命を救うことができたということなどの表現で構成されていたわけです。実際に災害にあった地域での生の証言が語られている中にですね、やはり今後我が町も十分この点を生かしていく必要があるのではないかなというところがありましたので、そのような点を今後の行政の中にもう少し生かしていただきたいなと考えております。現在、我が町ではですね、防火とか消火の面では消防団が支えになってですね、地域の安心・安全を実際に担っているわけですけれども、さらにですね、地域の安心・安全を住民の助け合いの中で広げていくというような意味合いも含めて、やはりこの地域力ということについてですね、浦幌町でもですね、さらに考えていくべきではないかなと、考えるわけであります。実際にですね、その中で新潟中越地震の一番被害が集中した柏崎市では、この災害時要援護者名簿というのは、作成されていたそうです。しかし、その活用、周知というものが住民には行き渡っていなかったということで、実はその情報が住民に行き渡っていたら、もう少し災害弱者の中で命を救うことができたのではないかなという反省や検証がそこでありました。そのようなことを含めてですね、現在、浦幌町の場合は、保健福祉課の中で弱者の情報を管理されているようですが、やはりその辺ですね、個人情報に抵触するという一面もあるわけですが、やはり命も大切に守っていかなければならないと考えた場合、今後ですね、詳しい情報は知らせることはないと思いますけれども、例えば行政区の役員ぐらいにはですね、ここの行政区には誰々さんというものをですね、緊急災害等の時には、いち早く駆けつけて確認をお願いできないでしょうかという程度の周知の情報はですね、私は本人確認をしれば可能な範囲だと思うので、その辺は住民の安心・安全を支える一つの地域力として、情報の活用というものをですね、していけるような形に、今後見直し検討も含めて、考えていっていただきたいと思うわけですが、その辺についてはどうでしょうか。

答弁 総務課長 山田(総務課長は2009年3月まで)

先ほど、町長も答弁したように想定されないような災害が多々発生しております。これらについても、私たち職員についても、即役場の本部の方へ駆けつけるということも困難な状況も考えられる、そのように思っています。その中で、地域の要援護者の支援等の確立関係についてはですね、今後、自主防災組織、浦幌町で言えば町内会の組織ですね、こういうものも組織していかなければならない時期がきているのかなというふうに考えております。また、先ほど、個人情報の関係で役場の方から行政区等に情報提供というのは、いろいろな問題が発生します。そういう関係もありまして、自主防災組織の中で、そういう人たちを把握していただいて、そういう人たちを援護するというようなことも当然考えていかなければならない時期がきているのかなというように思っております。いずれにせよ、大きな災害が来ないよう願っているところでございますが、いずれにしても、援護者優先の非難誘導等を考えていきたいなと思っております。

答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)

ただいま課長から説明を申し上げたとおりでありますけれども、河内議員ご指摘のとおり、地域力、これは災害時に当然重要な力になってくるだろうというふうに認識しております。また、災害弱者だけではなくて、高齢者の安否につきましても、常時安否の確認等も必要な部分が出てまいります。そういう意味では、今後、行政区単位で高齢者の存在自体は行政区で十分回覧板を通じてつかまえているものだというふうに認識をしておりますし、消防につきましても、防火活動の中で各家も十分把握しているものと思っております。そういう人たちの組織力を地域力に変えていきながら、浦幌町の安全・安心なまちづくりに向けて進めていきたいというふうに思っております。そういう意味での課長から言われました、自主防衛組織を作っていくということが大変重要だろうというふうに思っていますので、各行政区にお願いをしながら、この組織を作っていきたいなというふうに考えているところでございます。

質問 河内富喜

大変前向きな答弁をいただきました。ぜひ今後の行政において、その辺を抽出して町民が安心・安全に暮らせるまちづくりに一つ努力をしていただきたいと思います。聞きなれた言葉ではありますが、災害は忘れたころにやってくる、これは災害に対する備えの原点でございますので、一つ今後その辺に十分注意しながら進めていっていただきたいと思います。以上で終わります。

出典:浦幌町議会 平成19年第3回定例会 2007年9月7日 議事録 PDF(7ページ) 間違いを知らせる