浦幌町議会 平成19年第2回定例会 2007年6月14日
季節労働者の雇用と生活確保について
2007年6月14日、浦幌町議会の一般質問で、岸田武雄議員が「季節労働者の雇用と生活確保について」質問し、町長 水澤、副町長 門馬が答弁しました。
- 質問者
- 岸田武雄 議員
- 答弁者
- 町長 水澤、副町長 門馬
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 岸田武雄
私は、本定例会において、水澤町長に対して質問をし、その所信をお伺いするものであります。季節労働者の雇用と生活確保について、永年続いてきた冬期雇用援護制度が廃止され、また雇用保険における季節労働者の失業保険給付である短期特例一時金が 50 日から 30 日へと削減方針が示され、暫定的に 19 年度からは 40 日に改正されました。季節労働者の雇用と生活の確保は厳しい環境にあります。こうした中で、国が新たに季節労働者に対する支援事業として、通年雇用奨励金制度の拡充の中で取り組みが進められていますが、通年雇用されない季節労働者を事実上切り捨てるものと言わざるを得ません。加えて、雇用と生活確保の点から大変重要な役割を担う通年雇用促進支援事業は、国の委託事業を主な構成としており、各市町村の主体的な取り組みにその成否がかかる状況になっていると聞いております。永年冬期期間の失業を余儀なくされてきた季節労働者にとって、冬期雇用援護制度の廃止と短期特例一時金の削減という現実を踏まえたとき、雇用と生活確保の具体策は冬期間の短期就労の拡大のほかになく、町政の中でどのように取り組まれていくのかお伺いするものであります。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
岸田議員の質問にお答えします。厚生労働省が季節労働者対策として実施してきました通年雇用安定給付金のうち、冬期雇用安定奨励金と冬期技能講習助成給付金の暫定制度が本年度限りで廃止されることになりましたことはご指摘のとおりであります。北海道は特に季節労働者が多いことから、季節労働者の生活安定を導くための通年雇用促進支援事業を市町村が実施する事を条件に、北海道労働局が救済措置として、本年度は3 億 2,000 万円の支援事業費を措置したところです。本年 4 月に実施要綱の説明があり、この事業は、地域内の季節労働者がおおむね 1,000人以上の地域を事業対象とし、国と委託契約を結び、最高限度額 800 万円の委託金を受け、実施するものとなっています。しかし、本町の短期一時金を受給しています季節労働者は、労働局の情報によりますと280 名であり、対象条件からして本町単独での事業展開は不可能であります。したがいまして、複数町による合併事業として取り組まなければ、条件をクリアできないことになります。季節労働者の方々の生活の安定化を図るためにも、通年雇用促進支援事業を推進すべきと判断し、浦幌町・豊頃町・池田町・本別町・足寄町・陸別町の 6 町の労政担当者による十勝東北部・東部 6 町地域雇用対策協議会準備会を設立し、委託条件をクリアするため、3 回にわたり協議を進めてきたところであります。6 月 8 日に第 3 回目の準備会を開催し、任意協議会設立に向け、仮称ではありますが「ふるさと東十勝通年雇用促進協議会」の規約、支援事業に係る会計事務取扱規程、収支予算案等の原案について検討してきたところであります。事業の内容につきましては、季節労働者の通年雇用に導くために必要とされる資格取得に必要な経費の補助の他、労働講演会や資格取得講習会等を現在開催しています地区連合及び建設業協会に対しての補助も事業計画の一つとして、準備会に提案しているところであります。季節労働者を通年雇用に導くことが、生活安定に結びつくと考えており、協議会設立に向けて鋭意努力しているところであります。さらに、事業の内容をより充実する為にも、行政として協議会運営資金の負担も必要と考えており、6 町負担金を人口構成比割、季節労働者数割、財政規模割、均等割で試算し、準備会においては、協議会に対し支援する旨確認したところであります。季節労働者の一時金給付につきましては、国の方針として削減されました以上、本町在住者 280 名の季節労働者の生活安定化を促進するためには、通年雇用促進支援事業に取り組むことが賢明と考えており、協議会の早期設立と支援事業の受託に向けて積極的に進めてまいりますので、ご理解をお願いいたします。以上、岸田議員の答弁といたします。
質問 岸田武雄
今、町長の方から協議会の早期設立と支援事業の受託に向けて積極的に進めてまいりたいという答弁がございました。本町に在住する季節労働者が約 280 名と言われております。約 30 年間にわたって、冬期技能講習が実施をされ、浦幌においては正確には 28 年経つわけですけれども、今年は21 名の受講生、昨年は約 40 名、かつては 100 名を超えていた季節労働者の講習の受講生でありましたけれども、年々減少してきていると。去年、講習に参加して、今年来られなかった何人かにあたってみました。そうすると、月 11 日間の資格習得する日数が足りないので、特例一時金も受給できないし、そのことによって冬期技能講習の受講資格もつかないのだというのが我が町の実態でありまして、これは我が町だけではないと思いますけれども、十勝全体においても講習に参加する方の数が減少してきているのが実状であります。そういう中で、現在の景気の上昇は、大都市圏のみで地方との格差はますます開いてきているのではないかと思います。そういう中で、公共事業もますます減少しておりますし、仕事にもつけないとなれば、やはり仕事を求めて町内から出て行かざるを得ない、いわゆる人口減少と過疎化にもつながりかねないし、また最悪の場合は、生活保護に頼りざるを得ない、そういう状況が生まれてくるのではないかというふうに考えるわけであります。町の厳しい財政情勢については、理解できますけれども、こうした働く人たちを見捨てるわけにもいきません。そういう中で、この通年雇用支援事業が季節労働者の最後の生活を支える国の制度ではないのかというふうに考えられます。そして、この事業は、1 年ごとの成果が評価される。実効が上がらない場合、いわゆる通年加入に結びつかない時は、次年度から打ち切りもあり得るということで、それぞれの市町村としても真剣に取り組まなければ、単なる制度作成で終わってしまうということにもなりかねない制度であります。そういうことで、前段申し上げたように、町の財政事情は理解できますけれども、ここは一つ知恵を出し合って、是非ともこれらに向けて取り組んでほしいし、そういうことで6 月中にこうした計画案を作成して、7 月中に国の方にこの計画になるものが提出をされていくと。その上で、認可をされて 10 月頃からそうした事業に取りかかっていくというようなスケジュールになっているように伺っておりますけれども、そういう状況の中で今一度、町長の決意のほどをお伺いしたいと思います。
答弁 副町長 門馬(副町長は2015年3月まで)
今、通年雇用促進支援事業の関係の話も出ておりましたが、準備会ということでやっておりまして、実はまだ具体化されていない部分もあります。ただ基本的にはですね、今おかれている働く方々の現状をとらえた時に、いかに通年化した雇用をつくっていくのかというのが必要だということで、この事業が出てきましたので、それに基づいて今いろいろと考えているところでございます。基本的な事業内容といたしましては、事業所向けの通年雇用支援セミナーですとか、あるいは求人開拓のための事業、就業相談といったようなものが考えられておりますけれども、本町といたしましても、先ほど、町長が答弁いたしましたように、基本的に通年雇用、働く場所というものがないといけないわけですが、働く人にとっては必要な技術の取得ですとか、資格を身につけることも必要ではないかというふうに考えておりまして、そういった意味では、資格取得にかかる必要な経費の助成ですとか、あるいはそういうものを受ける講習会等の設置というものも一つ念頭においてやろうとしているわけであります。そういう意味では、この事業をいかに進めるかというのは大変重要でして、先ほど、岸田議員がおっしゃいましたように、最終的に 1 年ごとの成果が求められるということでございますので、そういった意味ではいかに実効性を伴う内容につくっていくのかがこれからの課題でして、7 月初旬にはこの協議会が立ち上げになりますので、その中で詳細については詰めていきたいというふうに考えております。全体的に、町の今置かれている公共事業等の現状については、後ほど中尾議員の方からもですね、ご質問があろうかと思いますが、たしかに、今おかれている財政状況の中で公共事業の発注等については非常に数年前から比較しますと、減っている現状でありまして、そういったことが雇用の減少等につながっているのも否めない事実かなと思っておりますけれども、いかんせん、一般会計の財政規模が平成 13 年には 84 億円が、今年では 52 億円という状況の中で、なかなか公共事業だけを発注するというような状況にないわけでして、そういう中でいかに経済活動を活性化していくのかということも、もう一方では町としてのやるべきことではないかなというふうに考えております。また、冬期間短期的に就労を失業対策としてできないかという部分もあろうかと思いますけれども、いろいろ考えてみました。何年か前には公営住宅等の物置の製作ですとか、あるいは除雪といったようなことも町の単独事業でやった経緯もございますけれども、現状の中では、除雪等についても逆に事業者の方が冬場の仕事がないということで、今、屋根の雪下ろしなども事業者の方が参入してやろうとしている現状の中で、また高齢者の方の就労センターにおける除雪の問題、あるいは、今、スケートリンク等については、ボランティアでやっていただいている現状を踏まえた時に、国が一時金を減らしたというものをですね、地方がそれをそのままその分を穴埋めするような形での公共投資というものが、今の財政状況の中で非常に厳しいということがありますので、その辺については現状の中で無理だなというふうに判断しております。ただ、その冬期間の間にできれば技術を身につけられるような講習会を開催しながら、冬場の間にそういった方を対象にやっていきたいなというふうに考えております。以上です。
質問 岸田武雄
今後、協議会の中で具体的な取り組みを協議していくということで、この問題については、今後のそういった取り組みに終止することといたしまして、これで質問を終わります。