津別町議会 令和7年第6回定例会 2025年9月17日
奨学金制度について
2025年9月17日、津別町議会の一般質問で、小林教行議員が「奨学金制度について」質問し、教育長 近野幸彦、町長 佐藤多一が答弁しました。
- 質問者
- 小林教行 議員
- 答弁者
- 教育長 近野幸彦、町長 佐藤多一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 小林教行
〔登壇〕 ただいま、議長の発言のお許しをいただきましたので、先に通告した件についてお尋ねいたします。奨学金制度についてであります。― 61 ―奨学金は子どもたちが、経済的な理由で進学を諦めることなく、やる気と能力に応じて教育を受ける機会を支援する大変有意義な制度であります。日本学生支援機構の調査では、約半数の学生が何らかの形で奨学金制度を利用しており、その平均借入額は 300 万円を超えているという実態がございます。奨学金は大きく給付型と貸与型の二つに分類され、貸与型は利子の有無などもありますが、将来返さなければならない借金であります。この奨学金の返済が未来を担う若者たちに大きな負担となり、解決していかなければならない課題であります。そこで、以下の点について伺います。1点目、津別町の奨学金制度の内容と実績について伺います。2点目、津別町の奨学金返還支援制度について内容と実績について伺います。また、若者の将来負担の軽減を図るためにも、この支援制度を拡充することができないか伺います。以上、よろしくお願いいたします。
答弁 教育長 近野幸彦
それでは、奨学金制度について答弁をいたします。はじめに、津別町の奨学金制度の内容についてですが、高等学校以上の学校に就学する方に対して、無利子の奨学金を貸与する制度であり、高等学校に就学の方又は在学する方には、1カ月あたり1万円以内、専修学校、高等専門学校または大学以上の学校に就学または在学する方には2万 5,000 円以内の額を貸与し、貸付期間終了後 10年以内に返済していただく制度となっております。次に、貸与の実績についてですが、今年度の状況といたしましては、新規4名、継続9名の計 13 名に貸し付けており、現在、25 名の方が返還中となっております。この後、町長から答弁いたします。
答弁 町長 佐藤多一
それでは続きまして、奨学金返還支援制度についての内容と実績についてですが、内容につきましては、各産業における人材確保と若者の生活安― 62 ―定のため、移住・定住施策の一環として、津別町内に新規に就職し居住する者に対し、年度内の奨学金返還金の上限を 12 万円として補助する制度であり、平成 29 年度より開始し、これまで町内の各事業所に対し個別の案内を行うなど普及啓発に取り組んできたところです。実績につきましては、初年度である平成 29 年度が5名、平成 30 年度が新規1名を加え6名、令和元年度が新規7名を加え 13 名、令和2年度は新規はなく中止1名により 12 名、令和3年度が新規5名、中止1名の 16 名、令和4年度が新規4名、中止2名の 18 名、令和5年度が新規3名、中止1名の 20 名、令和6年度が新規3名、中止1名の 22 名となっております。この支援制度における支援金額の限度額につきましては、教育委員会で貸付している奨学金に倣って算定しているため、今後、昨今の物価上昇等を勘案して奨学金の増額が行われる場合は、それに沿った支援金の変更を検討したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
質問 8番 小林教行
〔登壇〕 今、お答えいただきました津別町の奨学金制度につきまして、主に月額2万 5,000 円以内の貸付を年単位でいいますと、1年間で 30 万円、4年制大学ですと4年間で 120 万円が上限というお答えだったかと思います。この中で、やはり次の答弁にもありましたけれども、ここの上昇がということでありました。まず教育長に伺いたいのが、物価高騰に対する対策として、この貸与の上限額を拡大することはできないか伺いたいと思います。
答弁 教育長 近野幸彦
いきなり答弁の回答になってしまいますけれども、昨今の物価上昇もいろいろ大変になっていると思いますし、また津別の場合は長く変えていなかったというのもありますし、また近隣の町と比べてもちょっと低い状況にもありますので、金額的には今現在の仕組みの中で貸与金額のアップについては全体の中で協議して上げていきたいと考えております。
質問 8番 小林教行
〔登壇〕 いろいろ今、お米の値段が今、昨年に比べて2倍に上がったとか、いろいろ物価高騰のこともいろいろ言おうかと思っていたんですけれども、現状にあわせて上げていただく考えであるというお答えでしたので、そのようによろしくお願いしたいと思います。本来でしたら、最初にこの奨学金の質問をしたときに、一番お願いしたかったのが給付型の奨学金だったんですけれども、返さなくてもいい奨学金支給というところだったんですけれども、いろいろ財政の事情を聞いてまいりますと、とてもそこまでは手が回らない。それ以上に、子どもたちに先に支援しなければいけないところがあるということも聞いておりましたので、まずは、ここの貸与型の奨学金の拡充というところを今回重点を置いて質問させていただきたいと思います。そこで2点目の奨学金返済支援制度についてであります。今、教育長のお答えのように、昨今の物価高騰に対しまして現在の事情にあった支給額に変えていくというお答えでございました。北海道でいいますと、この奨学金返還支援事業が約6割の自治体が実施しているところでございます。これも調べましたところ、大体津別町と同じように年間 12 万円が上限、最長 10 年、大体これが年間 24万円だったりすると、5年間で上限だったりして、大体 120 万円というところが平均としてございました。その中で更別村が 2025 年、今年の令和7年度から 10 年間で 360万円の奨学金の返済の上限を設けるという施策がございました。このように、やはり更別村は人口 3,000 人ちょっとの所でございます。これも調べましたところ、だいぶ、平成の初めぐらいから 3,000 人、ほとんど変わらないようなところは、やはり先を見越した施策をされているのかなと深く感じたところでございます。渡邊議員の一般質問の時にもありましたけれども、打ち出の小槌のようにいくらでも財源があるのであれば、いくらでも出したいという気持ちもあると思いますけれども、やはり未来に対する投資というところで、ぜひ、この奨学金返還支援事業の拡充について、支援の充実の町長の考えを伺いたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
更別村はすごいなというふうに思いますけれども、きっと収入もそれなりにあるのかなと。例えば、ふるさと納税額はどれぐらいになっているの― 64 ―かだとか、いろんな要素があるかというふうに思いますけれども、町のほうとしては、やはり財政規律もしっかりして、財政運営というのは皆さんにあまり極端な負担をかけたりとか、不安を与えたりとかというのは、やっぱり町としてできない状況にあります。特に、今一度お話させていただきます。ちょうど私、平成 18 年の 12 月に町長になったわけですけど、そのほとんど1期目というのは起債の借り入れというのは全くないような状態でありました。もちろん国の制度によって地方交付税が全額支払われる一部、臨時財政対策債という名前のもとに分割払いするようなそういう起債の借り方というのはありましたけれども、それ以外の例えば過疎債を借りるだとか、いろんな起債の種類がありますけれども、平成 19 年に災害があって 630 万円借りたきりと。そして、あと平成 20 年、平成 21 年は一切借り入れをしていません。そして、平成 22年から集中的に公営住宅の建設を、「歩いて暮らせるまちづくり」ということで進めてまいりまして、3年間は公営住宅債しか借りなかったという状況であります。ですから、これまで年で一番借りたのが令和2年です。ここを建てて、そして消防も建ててということで、それまでの令和2年以前も借入額を、また借り入れなかった年も先ほど申し上げましたようにありましたけれども、足して平均で割ると、大体5億円ちょっとというような状況であったんですけれども、令和3年度には、実に 35 億円を借りているんです。ですから、この 35 億円を借りて過疎債だとかいろいろ緊防債だとかいろいろありますけど、交付税措置のあるものがありますので、交付税がその分7割見てくれるとかはあるんですけれども、同時に3割分の大きな金額になっていくという状況になっています。それが、例えば消防庁舎でいけば、来年から5年据え置きですから元金の償還が始まってまいります。約 10 億円借りていますよね、ですから3億円ぐらいをまた返していかなければならないということで、既にこの庁舎の部分も返済が始まっていますので、そういう状況を見ると、確かに交付税は上がるんですけど、それは借金の返済分として見てくれているからキープしたり、若干上がったりしているんですけど、ほかの中身を見るとやっぱり人口が減少してきているので、要素としては下がっているんです。そうすると、その借り入れで見てくれる分まで、よそのものに使うというわけにはいきませんので、後で大変なことになってしまいますので、そういったことも踏まえながら財政運営をしていかなくてはならないのかなというふ― 65 ―うに思っているところです。ほかの状況も、お隣の町だとか見てもトータルでいけば津別は 120 万円ですけれども、お隣の町では 100 万円と。ただ、それはうちは 10 年ですけれども、向うは5年間ということで、いろいろ年数が違ったりとかさまざまありますけれども、そんなに悪くはないんじゃないかなというふうには感じているところです。この部分というのは、実は国も制度を持っていまして、国の補助制度の基準に該当すれば特別交付税というか交付税で半分見てくれることになっています。それがあるんですけれども、実は津別、今 22 名です。現在もらっている方というのは。これ公務員とか消防とか、あるいは教員とか、そういう方たちには国の補助対象にはならないんですよね。ですから民間に勤められた方だとかということになりますので、例えば去年でいけば、交付額全体としては約 220 万円支出しているんですけれども、それに対して特別交付税で入ってきたのが、本来でいけば 220 万円の半分でいけば 110 万円になるわけですけれども、実際に対象として入ってきたのは 65 万円ぐらいということで、無いよりはいいわけなんですけれども、そういう状況になっています。これがまたどんどん増えていくと、財政に与える影響もこれだけならそんなに大きなものではないんですけれども、今まで、あるいはこれからもお話があった部分も、それぞれみんな加味していくと結構な金額になってくるなということで、そういったことも頭に入れながら検討をしていかなくちゃならないかなというふうに思っています。ただ、そういった中で、先ほど教育長も申し上げましたとおり、津別町の奨学金の額というのは、ずっと変えていませんので、かなり他町村から見ると低額になっています。ですから、そこのところの見直しが行われれば、例えばですけれども大学だと2万 5,000 円ですが、これを3万円にするとか4万円にするとか、場合によってはお隣では5万円になっている所もあると思いますけれども、それを上げると全額また就職してこっちに戻って来た時に見るようにするか、それとも8割ぐらいにしていくか、それは財政状況を見ながら決めていきたいなと思いますけれども、そこの奨学金そのものの金額を変える時が、ちょっと一定のこの支援制度のほうも連動して考えるという状況になるかというふうに考えております。
質問 8番 小林教行
〔登壇〕 財政状況の詳しいところ、答弁ありがとうございます。やはり、財政が厳しいというのもございますけれども、日本という国全体で人口減、少子化が進んでおりますけれども、奨学金の返済が重荷となって婚期を遅らせ、晩婚化が進むことによって少子化に歯止めがきかないといったことも要因の一つにあると考えます。しっかり4年大学でしっかり学んでいただいた方々、優秀な人材をこれから取り込むためにも、ぜひ津別町も更別村とまではいきませんけれども、他町村に先駆けて、先行して、この優秀な学生、優秀な若者たちを津別町に呼び込むというのが今後必要になってくると考えます。また、とは言え財源がなければやりたくてもできないというのは現状でございます。財源につきまして、津別町にふるさと納税される時に寄附するお金をどのように利用してほしいか、使い道のカテゴリがあると思いますけれども、その中にぜひ学生支援のために奨学金の返済も取り組んでいるので、そこにも充てたいという文言もぜひ入れていただきまして、奨学金に苦しんでいたけれども、ぜひ応援したいといった方、また奨学金をふるさと納税を周知するもう一つの宣伝効果として相乗効果も狙えるかなとも思いますので、ぜひ今、ふるさと納税は1億円を目指して、まずは学校給食の無償化に取り組んでいると思いますけども、そこをさらなるふるさと納税1億円を超えた時には、ぜひ奨学金の返還支援にも充てるというふうに明記していただきまして、さらなるふるさと納税の税収増収にも取り組んでいただきたいと思います。町長の考えを伺いたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
ふるさと納税の項目の中にも、ちょっと内部でも協議をしながら進めさせていただければというふうに思います。いろんな意味で学校生活の中でさまざま物価上昇の影響が出てきたりしているところですけれども、これはふるさと納税でいけば、何とか1億円を達成して学校給食費もというふうなことでお話をさせていただいておりますけれども、そういったことは国のほうでも当然考えておりまして、ご承知の今年の三党合意の中で、来年度から小― 67 ―学校の給食費は無償化されることになります。ただ、やっている所、やっていない所、各全国ではさまざまですので、どういう原則にしていくかということで武部代議士にもお聞きしますと、一番苦労しているんだというお話を承ったこともありますけれども、いずれにしても何らかの形で、来年度は小学校の部分については無償化されるというふうに思います。また合わせて、高校の授業料の無償化も三党合意の中でスタートするということでありますので、少し経済的にはご家庭の中では負担軽減になっていくのではないかなというふうに考えているところですけれども、今のふるさと納税に加えることも、ついては検討させていただきたいと思います。
質問 8番 小林教行
〔登壇〕 最後になります。奨学金の支給と返還支援と二つの面から質問させていただきました。冒頭申し上げましたように、子どもたちが経済的な理由で進学を諦めることなく、在学中も資金面への負担を減らし充実した学びを支援していくことが今後ますます重要になると考えます。また、しっかりと学びを充実させた優秀な人材が、津別でその力をいかんなく発揮し、津別の未来を切り開くためにも、奨学金返済という負担を軽減させる施策が肝要になると考え、ぜひ、この奨学金返済支援事業の拡充について実行いただきたいと思います。最後に町長より何かあれば伺いたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
お話にありました部分は、先ほども申し上げましたとおり教育委員会と連携して協議をさせていただきたいと思います。