みんなの議会

津別町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月15日

津別町の農業振興について

2022年3月15日、津別町議会の一般質問で、山内彬議員が「津別町の農業振興について」質問し、町長 佐藤多一、産業振興課長 迫田久、産業振興課長補佐 中橋正典が答弁しました。

質問者
山内彬 議員
答弁者
町長 佐藤多一、産業振興課長 迫田久、産業振興課長補佐 中橋正典

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 山内彬

〔登壇〕 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、先に通知をしております質問につきまして、よろしくお願いを申し上げたいと思います。最初に、津別町の農業振興について伺いたいと思います。畑地かんがい整備事業について、近年、高温少雨が津別町においても続いており、昨年、令和3年においては特に顕著な現象となっております。これからもこのような現象は続くものと思われます。津別町は畑地かんがい施設がなく、農業者は経営上非常に厳しい環境におかれていくと思います。そこで、次の点についてお伺いいたします。1点目、令和3年度の干ばつによる農業生産等の影響について、どのような状況になったのかお伺いいたします。2点目、畑地かんがい整備事業の取り組みについての今後の対策についてお伺いを― 20 ―したいと思います。よろしくお願いいたします。次、2項目めの農業労働力不足は、近年、農業者にとって重要な問題となっております。法人化及びIT化など環境整備は進んでおりますが、農業労働者の確保は欠かせないものとなっております。JAでは、平成 28 年度に実施した生産者アンケートによりますと、農業サポートが必要な組合員は 66 戸、ICT導入に関しては 84 戸の生産者が希望しているという結果が出ております。そのことから協議会を設立し労働力確保への環境整備を進めていることで持続可能な農業の確立と地域づくりを目指すとしております。そこで、次の点についてお伺いをしたいと思います。1点目、スマート農業の導入は農業の労働力不足と農業技術の継承の解決手段として農水省も力を入れている状況であります。そこで津別町のIT化、いわゆるスマート農業の今後の取り組みについて、状況と今後のことについてお伺いしたいと思います。2点目、津別町農業労働力支援協議会における取り組みについてお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

答弁 町長 佐藤多一

それでは、山内議員の農業振興についてお答え申し上げたいと思います。はじめに、畑地かんがい整備事業についてですが、昨年の干ばつによる農作物への被害につきましては、令和3年9月定例会の高橋議員の一般質問に対しまして、9月時点での状況を「小麦は平年並み、玉ねぎと馬鈴しょは小ぶりで例年を下回る、飼料用トウモロコシは大幅な生育の改善は見込めない」と答弁させていただいたところであります。最終的な収穫量は、令和2年産と比較しますと、タマネギは約 58%、馬鈴しょは約 70%であり、てん菜は平年並みとなりました。このため、今後の営農に支障をきたさないよう農協と連携し、セーフティネット資金融資を実施したところです。― 21 ―次に、畑地かんがい整備事業の取り組みについてですが、毎年行っています農協との意見交換会において、平成 28 年に農協側から協議案件として提出されましたが、網走開発建設部が進める網走川流域地域整備方向検討委員会での農業用用排水に関する課題の検討結果として、「新たな取水可能な水量はない」との結論が出されています。このため、本町での畑地かんがい整備は難しいものと認識されたところです。しかし、昨年の干ばつにより、11 月に開催の農協との意見交換会において、再度協議案件として提出されたところであります。畑地かんがい整備事業は、近年の干ばつ被害の軽減策として有効であると認識していますが、平成 28 年に農協が行った試算では、60 億円から 70 億円の事業費が想定される中、基本となる水利権の問題があることから、今後、関係機関とともに研究することとしたところであります。次に、農業の労働力不足についてですが、本町農業のIT化の取り組みにつきましては、令和元年度より農協が代表機関として、「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」が開始され、ロボット、AI・IоT等の先端技術を生産現場に導入するための技術実験と営農効果を実証する取り組みが「寒冷大規模畑地中山間地スマート農業コンソーシアム」により実施されています。また、農業生産者が中心となり「スマート農業研究会」が設立されており、産地生産基盤パワーアップ事業収益的向上対策生産支援事業によりまして、62 の経営体に対し、令和2年度にGPS自動操舵システム 64 組、可変式ブロードキャスター21 台、車速連動型スプレーヤ 11 台、農薬散布ドローン1台が導入されています。さらに令和3年度には、GPS自動操舵システム 14 組、可変式ブロードキャスター6台、車速連動型スプレーヤ4台、農薬散布ドローン1台がそれぞれ導入され、またこの年、畜産クラスター事業により、ロータリーパーラー型搾乳ロボットを導入した牛舎1棟が完成しています。これらは農業分野の効率アップと、労働力不足に対応する取り組みであり、今後とも町としましても関係機関と連携し、農業におけるIT化の取り組みが拡大されるよう支援してまいる考えであります。次に、津別町農業労働力支援協議会における取り組みと町の支援についてですが、この協議会は「農作業の労働力確保に向けた取り組みを実施する」ことを目的に、津別町農協、JA中央会、網走改良普及センター、有限会社だいち、三星運輸株式会社、― 22 ―津別町、さらにオブザーバーとして農研機構、北見工業大学、ホクレン、日本甜菜製糖株式会社、津別町農業法人会を構成員といたしまして、平成 29 年9月に設立されています。令和2年度の取り組み内容は、「新・農業人フェア」や「業界セミナー」への参加により、従業員やアルバイターの募集、インターネット求人サイトへの情報管理などを実施いたしまして、アルバイター9人が本町の農作業に従事しました。令和3年度は、アルバイターの募集のほか、北見工業大学の留学生による営農支援や、北海道大学大学院生の研修を兼ねた営農支援を受け入れたところですが、新型コロナウイルスの影響があり、さらに拡大した取り組みにはなりませんでした。また、農業労働力対策については、農協との意見交換会においても話題となっており、労働力確保対策は農業に限ったことではないことから、ワークインツベツや地域おこし協力隊の活用も含めて意見交換したところです。また、労働力を確保するためには、町内に短期利用の住宅が必要であるとの要望が出されていることから、町から一案といたしまして町有住宅の売却も含めて提案しており、今後とも関係機関とも情報交換し、農業分野の労働力確保を支援してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

質問 9番 山内彬

〔登壇〕 今、それぞれお答えをいただいたところであります。最初に、畑地かんがい整備事業について再度お伺いをしたいと思います。答弁のとおり、この水利権の問題は厳しい状況にあるということは認識をしているところであります。そこで、先ほど昨年の干ばつ被害の状況を、今お答えいただいた数字を見ますと非常に厳しい減収になっていると思われます。このことは、昨年出たということは今後出るということだと、これは温暖化に影響するものかと思われますが、やはりこれからこのことについては続くという観点から、今の難しい状況と、これからの考えについてお答えいただきましたが、一つは、河川法でいわれている水利権について、今までの関連から、やはりこういう温暖化現象が続くということをとらまえて、水利権の緩和について町としてもこれから対策を講じる中で、国等についてできれば鋭意実現できるように、できれば町としても取り組んでいただきたいと思います。こ― 23 ―のことについて再度お伺いしたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

水利権の緩和についてということでございますけれども、今回の干ばつの状況を見ますと、特にタマネギ等々、ほかの町村の町村長とも意見交換をする場所があったのですけれども、やはり畑地かんがいがしっかりしている所は収穫はやはりよかったということ、例えば湧別町さんなんかにもそういうお話を伺っています。今ちょうど美幌町と大空町で美幌地区というふうに言っておりますけれども、そこのかんがいが古梅ダムの水を活用して進められようとしているところでありますけれども、なかなか津別の場合は、そういう水の状況が非常に厳しい状況にあります。ただ、今津別が持っている水利権でいけば、かつて水田も行っておりましたので、その水田かんがいが若干ございます。それと、ご承知のとおり、この4月から丸玉木材さんの水道が上水にかわっていきます。美都の工業用水の部分が浮いてまいりますので、これら二つを含めて少しでも活用することができないかどうかということを、これからまた研究をさせていただきたいなというふうに思っています。そうした中で、実は、私のほうにもいただいたのが、農業者だけではなくて津別農協が中心なんですけれども、これに北海道つべつまちづくり株式会社、それから津別役場、そしてずっと農協がこの間お付き合いがあります北海道大学の東山先生とプロジェクトを組んでずっと研究がなされていました。これは 25 年ぐらい前になりますか大野先生を中心に農業振興のプロジェクトで非常にあれから津別の農業は随分変化してよくなってきたわけですけれども、その世代の人たちが次の世代の人たちのために、やはりまたそういうものを政策提案しながら、自分たちも何ができるかということをやっていこうというのが、この3年間続いていまして、1回目の提言が今出されようとしているところでありますけれども、来月に出るようです。手元にちょっといただいていた部分がありますけれども、その中でも環境整備グループというのがありまして、そこで圃場の課題、土地改良の整備ですけど、国営農地だとか引き続いて道営事業も入っていくわけですけれども、その課題の中に間伐の関係も出ております。そこで認識されているのが、このように書かれているんですけれども、干ばつの年には潅水施設が欲しいとの声が出るが、普通の年には何もない、どのぐらい需要があるか調― 24 ―査する必要があるということを農業者の若い方たちは課題の中にこういう表現もされているところです。ですから、先ほど言いましたように、少し町で持っている部分もありますので、こういうところとも通じて、お互いに何ができるかというのを研究してまいりたいというふうに思いますし、また山内議員がおっしゃられたとおり水利権の拡充というのですか、そういうことができないかどうかということについても、要請をしてまいりたいと考えております。

質問 9番 山内彬

〔登壇〕 そこで、この難しい水利権の関連がございますが、この水利権は古い時代に制定された部分が多いので、これからの農業を含めて、この水利権の問題についてはやはり新しい考えで町のほうにも提言して、国のほうにも提言して、諸官庁等含めて進めていただきたいと思います。そこで、この畑地かんがい整備事業というのは、いわゆるため池をつくって非常時にため池から取水して農業用水として使うという整備事業だと思います。そこで、津別町は工業用水ということで家庭用と分けてこの潅水事業をやっておりますが、人口減少を含めて町の取水の量についてはもうかなり余裕が出て、今後もそういうことは出てくるだろうし、また現在、丸玉さん含めて工業用水を利用しているわけなのですが、何とかこの工業用水の利活用について検討できないか、それについてお伺いをしたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

具体的には今おっしゃられました美都の部分が浮いてまいります。それから、先ほど申し上げましたとおり、かつて水田があった部分で持っている、これは水田用として持っておりまして、用途変更して畑に使えるようなことは多分可能だというふうに考えておりますので、その旧水田かんがい用、この水利権でいきますと、担当課の試算でいきますと大体1日に雨が 10 ミリだとします、10 日毎日続けば 100 ミリということになりますけれども、逆にそれだけ続くとちょっとほかが危なくなっていきますのであれですけれども、1日 10 ミリ降ったとしまして、その1日10 ミリをため池等々で活用するとしても、大体 24 ヘクタール分ぐらいという計算になります。あわせてこれを旧工業用水、美都の部分ですけれども、この水利権を活用し― 25 ―て同じように 10 ミリで計算いたしますと 11 ヘクタール程度ということになります。ですから両方合わせて 35 ヘクタールですか、その程度ということでありまして町のタマネギの面積だけでいきますと津別町の作付け動向調査を見ますと 422 ヘクタールあります。ですから及ばない数字でありまして、これでいけば作付けの多い岩富地区ではなかなか利用できないという状況になってくるかなと思います。そういう実態がありますので、これをそれではどういうふうに考えていくかということは、先ほど申し上げましたとおりの検討を進めたいということであります。

質問 9番 山内彬

〔登壇〕 わかりました。このことについては、これからおそらく時間を要する課題だというふうに思いますが、やはり町の基幹産業を守るということから、将来それぞれの世代が引き継いでいく農業を何とか守るという一つの目標に向かってやっていただきたいと思います。次に、2項目めの農業労働力不足に関して再度お伺いをしたいと思います。今いろいろ実績含めてお答えをいただいたところであります。先ほどアンケートでこの関連について 84 戸の生産者が希望しているということであります。この関連について農水省のほうでスマート農業加速化実証プロジェクトを推進する事業の取り組みを 2025 年までにほぼ全ての農家がデータを活用した農業を実践することを目指すという農水省のほうでこの取り組みを行っております。2025 年ということは、今年 2022 年ですから、後3年間でこのことを進めるということになっております。今お答えいただいた取り組みについてお伺いしましたけれども、津別町のさらなる取り組みについて町長の考えがあればお伺いしたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

私も現場のほうに行って見させてもらったりとか、特に中山間地域なものですから電波が通らないと機械が動かないという状況にあります。ですから、こういう津別町のような地域で自在にIT化ができれば、どの町でも可能という認識のもとに関わっているNTTや何かもありますけれども、そういったところも認識されているようであります。やはり、今、農家そのもののほうで若い世代の方たちを中心にどんどんこういうスマート農業が進んでいる状況にあります。それらを支― 26 ―援していきたいと考えておりますけれども、一体その農家の若い方たち、その中心になろうとしている人たちが何を考えているかというところについても、先ほどの提案書の中に書き込まれているところであります。それは、これも環境整備グループの話でありますけれども、農家とJAとが一体になった取り組みとしまして、新しいアプリの開発をしていきたいという、そういう取り組みをしていこうということであります。農家側の作業の手間が今より限りなく減るような農業IT、完全スマート化を目指しまして、農家みんなが使えるようなアプリの開発を進めていこうというふうなことで研究がもう既に始まっているようでありますけれども、そういった取り組みに対しても、職員もこの中に関わっておりますので、支援をしてまいりたいというふうに思っています。

質問 9番 山内彬

〔登壇〕 町は国営、道営含めて圃場整備をずっと続けております。最終的にそれを目指すのはスマート農業かと思われますが、今、町長が携帯の不感地帯の問題についてお話がありましたけども、農家のほうにいろいろ聞いてみますと、この不感地帯の解消がどうしても必要だという話を聞いております。この対策について町はどう考えているのか、再度お伺いしたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

不感地帯の関係につきましては、これは津別町だけの問題ではない関係もありまして、オホーツク管内の活性化協議会の中の統一した農業分野の中の要望として、毎年国に対しても要望活動を行っているところです。NTTだとかそういったところで簡単につくってくださいというわけにもいきませんので、助成制度をさらに拡充していただいて、対応できるような形にしていきたいなというふうに思っていますし、また、業界側のほうも大きなものではなくて、小さな機器で対応できないかということが、技術革新がどんどん進んでいるというふうにも聞いておりますので、そういうところにも期待をしていきたいなと思っております。

質問 9番 山内彬

〔登壇〕 この関連についてはぜひとも取り組んで、早期に実現できるようにお願いしたいと思います。― 27 ―次に、先ほどアンケートの結果も申し上げましたけども、この生産者の農業サポートが必要なのは約半分近い 66 戸はどうしても農業サポートについて課題があると、危機感があるということだと思います。先ほどこの関連についてお答えをいただいたところであります。この労働力支援協議会、津別町と農業協同組合が連携して進めていると思います。そこで、アルバイター含めて賃金体系というのはどうなっているのか、おそらくアルバイトで来る方は1カ月、2カ月、3カ月と長期にわたってサポート、農業支援のために来られるかと思いますが、その辺りについて待遇はどのようになっているかお伺いしたいと思います。

答弁 産業振興課長 迫田久(産業振興課長は2024年3月まで)

それでは、私のほうから労働支援に関わります待遇の関係についてお答えをしたいと思います。待遇につきましては、それぞれ決められたものだということで、幾らお金をもらっているかというふうなところについて、ちょっと確認はしておりませんけども、農協からこの協議会の中で話されていることは、宿泊施設についてはこちらのほうである一定程度のものは用意するけど、それについては自費でお支払いをいただくというふうなところで、現場といいますか、畑につきましての送り迎え等につきましては、農協のほうでやれるところはやるというふうな形でなっているというふうに聞いております。作業内容につきましては、その時々のものでございますけれども、まずはポテトハーベスターに乗っていただいたりとか、あとは去年の実績でいけば、いもの収穫に従事をしていただいたというふうなところでございます。すみません、金額等については農協のほうに確認をしておりません。

質問 9番 山内彬

〔登壇〕 労働基準法でいえば8時間労働ということになろうかと思いますし、残業も当然出てくるだろうと。ここに本州を含めてのサポーター、従事する方が多く来られるし、また留学生含めて外国人の実習生も来るというふうに聞いております。いろいろ農協ともこのあたりについて聞き取りをいたしましたけれども、受け入れ農家が負担する分とJAが負担する部分があるというふうに聞いております。予算を見る限り、津別町の支援の予算はどこにも見当たらないのですが、こ― 28 ―の実態と、来られる方それぞれある程度の賃金の希望というものがあると思いますけれども、果たして1カ月単位で生活して多分自炊とかそういう形で生活されて、宿泊施設に対する利用料もおそらく支払うものと思われますが、来られた方に聞くと、なかなか厳しいということも聞いております。ですから、来られる方は若い人より一線を退いた、ある程度年齢がいった方が来られるのも多いというふうに聞いております。そういうことも含めて、できればこの協議会で町の支援とか実態をよく把握した上でできれば待遇改善含めて津別に来やすい体制をとっていただきたいと思いますので、今後ともこの関連についてお願いを申し上げたいと思います。それから、先ほど答弁の中で、町の施設を宿泊施設に一応向けるという答弁もいただいております。来られる方はおそらく宿泊施設が重要な部分になろうと思いますので、町が多分、町有住宅だと思いますが、ただ古いまま渡すのか、ある程度改造して住めるようにして対応に当たるのか、それをお聞きしたいのと、この本州から含めて津別に来るということは、赴任する交通費も非常に負担になるというのも聞いております。この辺りも来られる方にかなり重いものになるというふうに聞いておりますので、あわせてその対策について、この協議会の中で話をされて、町の支援策もやはり対応すべきではないかなというふうに思いますので、それあたりについてお伺いをしたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

町の支援策の関係ですけれども、私の知り得ている範囲の部分で今お答えしようと思いますけど、そのほかにまた何かあれば、担当のほうからの説明を追加させていただきたいと思います。まず、町のほうの協議会あるいは農協そのものから要請を受けているのは、金銭的な要請というのは、少なくとも意見交換会の中ではございません。要請として出ているのは居住の問題です、これが何とかならないかということでありますけれども、短期で入ってきて、その部分だけをちょっと空けておくという状況にもなかなかならなくて、前に議員にも皆さんにも見ていただいたかと思いますけれども、西町の福祉寮の横の寡婦住宅を改修しまして、そこに住んでもらおうということで改修したのですけども、これは町の住宅ですから一般の方も随時入れる、農協のためにそこを取って― 29 ―おくということはなかなか難しいものですから、ただ空いているときは、ここが今空いていますよということでのお知らせはしていたわけなんですけれども、既にもうあそこは満杯になっている状態です。活汲にも改修して空いている町営住宅があるのですけれども、そこは、ちょっとやはり町中にならないかという要望もあるところです。そこで、短期なものですから、例えば調度品だとか冷蔵庫だとか、いろんな物がまた必要になってくると思いますけれども、そこまで町が用意するということはちょっとなかなか難しいですので、であれば、今空いているところは緑町の公営住宅1棟が丸々空いているんです。幾つか並んでいるんですけれども1戸入っていたりとかいろいろありますので、その1棟部分を今度見てくださいということで、そこを農協に売却すれば農業としてもJAの上部組織のほうで改修費用だとかそういうものはあるんです。そういうもの自体が農協の組織の中で、ですから、それを使って自由に改修していただいて、そして農家等々で余っている冷蔵庫だとか、そういう物もまた寄附していただいて配置をして、そしてそこに農協が自由に使えるような形にしていったらどうですかというお話もしているところですので、実際に見て、それでいこうということになれば、議会のほうにもまたお諮りをさせていただきたいなというふうに思っているところです。それとアルバイターに限らず、そもそも臨時的というか季節的にやって来る人ばかりではなくて、この先の農業がずっと続いていくためには、高齢化してその土地等々は活力のある農家の方たちがまた買い受けていくということもありますけれども、それは引き継いでずっとやってもらえる人たちというのも確保していかなくてはいけないということで、それを地域おこし協力隊ということでやってみましょうかということで、実は今回2人応募がありまして、1名採用する予定でしたけれども、農協のほうから強い要望があって、何とか2人採用できないかということで、組合長もお見えになりまして、わかりましたということで2人採用通知を出したのですけれども、その後残念ながらお1人の方から辞退がありましたので、1人若い方ですけれども採用することができましたので、この方は農協がしっかり教えると言いますか、そういう営農の技術等々を継承していただいて、そして農家を継承していくということで今進めようとしていますので、そういう形で今、町としては協力というか支援をしており― 30 ―ますので、こういうことができないかという要望には対応しているというふうに考えております。あと、そのほかに何かあれば担当のほうからお話させていただきます。

答弁 産業振興課長 迫田久(産業振興課長は2024年3月まで)

それでは、私のほうから今のご質問の中にありました支援策というふうなところでございます。それにつきましては、今町長のほうからもあったとおり、JA内の農業人確保支援事業というふうなものを今JAつべつは活用しております。それらを活用いたしまして、呼ぶ条件といいますか支援の状況といいますか、農協が独自に支援をしている状況にございます。例えば先ほど言った航空券でありますと、片道3万円をJAが支援する、宿泊費であると1日 2,500 円をJAが支援するというようなところでございます。加えまして労働条件の改善というふうな形でいきますと、ポテトハーベスターに日よけをつけたりとか、あとは簡易トイレの設置をしたりというふうなところで労働条件の改善にも努めているところでございます。先ほど言いました住宅の改修につきましては、JAの上部組織の補助事業もあるというふうに聞いておりますし、また農業関係の事業等々にも当てはまらないかというふうなところにつきましては、ただいま研究中でございます。以上です。

質問 9番 山内彬

〔登壇〕 ありがとうございました。おおむねこの関連につきましてはわかりましたので、一つ改善をしなければ津別町の魅力が出てこないということも感じられますので、そういうことで取り組んでいただきたいと思います。津別町の農業に夢と希望がもてる方向性、施策を早い時期に打ち出して、持続可能な津別町の農業として今後とも意欲をもって営農できるよう取り組むと同時に、安心して津別町に住める地域づくりの施策に町は力を注いでいただきたいということを申し上げて、この関係について終わりたいと思います。次に、観光振興対策についてお伺いしたいと思います。昨年の3月の定例会において、屈斜路カルデラ外輪山トレイルルートの取り組みに― 31 ―ついて一般質問をしております。この時に何点か町に取り組んでほしいということも申し上げております。美幌地区3町広域観光協議会では、ステップアッププログラム 2025 でルート調査、整備を令和3年度から令和7年度の5カ年間継続推進されるというふうに載っている計画であります。このことについては環境省にも津別町の名前で要望を出しているところです。この令和5年までにルートの整備を図るところの中でしておりますが、この取り組み状況、整備のことについてどうなっているのかお伺いをしたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

それでは観光振興対策についてお答え申し上げたいと思います。津別・美幌・大空の3町の行政機関と観光協会で構成しております美幌地区3町広域観光協議会は、環境省の「阿寒摩周国立公園満喫プロジェクト」を活用いたしまして、平成 29 年度より「屈斜路カルデラ外輪山トレイルルート」の取り組みを開始したところであります。平成 30 年には、協議会の 30 周年記念事業を兼ねまして、北海道観光振興機構の助成を受け、初めて調査事業を予算化し、続く令和元年、令和2年の3年間、同機構のほか環境省の助成も得て、調査事業のほか研修会や視察モニターツアーなどを実施してきたところであります。令和3年度は、環境省の「国立公園等の自然を活用した滞在型観光コンテンツ創出事業」の採択を受けまして、草刈り業務などを行い、9月と 10 月にモニターツアーを実施いたしまして、これに3町から 37 名の町民が参加しました。参加者のアンケートによりますと、36 人が「大変満足」「満足」と回答しておりまして、ガイドを務めたNPO法人森のこだまの上野氏の評価も高く、津別町としてもトレイルルートが整備されることにより、新たな体験型観光の目玉となり、観光客の獲得と地域経済への波及効果が期待できると感じ取ったところであります。令和4年度は、国立公園の貸し付け手続きなどを含め、令和5年度の開通に向けた具体的な進めを、阿寒摩周国立公園広域観光協会、環境省、林野庁、北海道とも協議を進めるとともに、毎年の運営や維持管理体制の確立など、安全に歩けるルートの実― 32 ―現を目指しまして、美幌地区3町広域観光協議会の構成員として対応してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

質問 9番 山内彬

〔登壇〕 取り組みについてお答えをいただいたところであります。そこで、昨年の3月にもこの関連について取り組んでほしいということを申し上げた点について再度お伺いをしたいと思います。今、答弁の中で3町広域観光協議会では、現在、事務局長3人、町の担当者3人の6名で協議を進めているかと思われます。もう、この事業実施をやっていかなければならない、国の補助も終わって、それぞれの3町がそれぞれ知恵を出して進めるということになりますが、できれば、この事業を拡大、推進するためのトレイルルート整備推進会議の設立を私は昨年の3月に提案しておりましたが、その後、このあたりについて協議が進んでいるのかお伺いしたいと思います。

答弁 産業振興課長補佐 中橋正典(産業振興課長補佐は2022年3月まで)

協議の進みぐあいの関係であります。私もこの1年、協議の場に参加していましたけれども、やはりこの6名だけでは少ないだろうと。やっぱり専門的な見地をもらわなければ安全にお客さんを迎えることができないんじゃないかという話にはなっております。4月以降、例えばNPOの森のこだまだとか、あと美幌、大空でやっているガイドに専門的な意見をいただこうということで、これ以降の会議については意見を求めていくということで今進んでおります。

質問 9番 山内彬

〔登壇〕 わかりました。おそらく、この関連については推進するための専門的な知識だとかいろんなノウハウをもった方も入れてやらなければ進まないのではないかと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。藻琴山から津別峠まで 22 キロに及ぶこのトレイルルート、これを全部完成させるというのは非常に時間も要するだろうし、事業費もかかろうと思います。できれば津別― 33 ―峠から旧津別スキー場の頂上だとか、そういうルートを先に整備して、折り返すルートをつくって、この事業の役割を根付かせるために先にやってはどうかと、それが津別町のランプの宿、ネイチャーセンター含めた津別の観光振興に非常に強いメッセージ含めた町の取り組みになるのではないかと思いますが、この点について考えがあればお伺いをしたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

津別町としては、尾根伝いに津別峠から旧スキー場のてっぺんの所まで行き来ができるというのはいいなというふうに思うわけですけれども、やはり3町で組んでやっていますので、そこだけ例えば先行してやっていいか等々、何とも今ちょっとお答えがしづらいところがありますので、答弁でも申し上げましたとおり 30 周年記念のときに町村長も呼ばれて行っているのですけれども、具体的な町村長を含めての意見交換というのはちょっとまだもたれておりませんので、状況をよく聞きながら、いい方向に進んでいけばというふうに思っています。また、津別というところだけでいけば、以前にもちょっとお話ししましたとおり、今、阿寒摩周国立公園の国立公園の中に編入してもらおうということで、その動きもしようと思っています。中心的には環境省が全部やるような形になるのですけども、町としては、そういう雰囲気を盛り上げていくだとか、あるいは多くの場合、国有林が対象になってきますので、国有林のところにもこういう動きがありますので、何とかご理解してもらえませんかというようなことを町のほうとしても働きかけをしていきたいなというふうに考えています。以前、ランプの宿を経営してもらっていますアンビックス社の社長さんともお話ししたときに、国立公園にあの一帯が入ることによりまして、やはり効果はかなりあるというふうに思いますということで、多分、住んでいる人、津別の人にとっては入ったんだっていう感覚かもしれませんけれども、外国人のほうから見ると、普通の森と国立公園に指定されている森というのは見方が全然違うので、価値がぐんと上がってきますということで、そういうことになれば、大変営業としてもやりやすいですねという話も受けていますので、何とか国立公園化が図られるように議員の皆さんの協力を得ながら進めてまいりたいというふうに考えているところです。― 34 ―

質問 9番 山内彬

〔登壇〕 わかりました、よろしくお願いをしたいと思います。7点ほど要望、課題含めてお願いしたいと思いますので、これについては回答はいらないと思います。まず1点目、津別町エコリズム全体構想の作成をしてはどうかと、今、トレイルルート含めてこの観光の資源がありますが、津別町全体のこの構想について、ぜひとも協議を進めて、津別町なりのこういう構想をつくっていただきたいと。既に弟子屈町は、この関係について確証の認定を受けて実施をしております。2項目めは、エコリズム推進協議会の設立でございます。これも1番と同じように津別町として、このエコリズム推進協議会を設立して実働可能な協議会を現在の観光協会から別組織として設立すべきじゃないかというふうに思います。3点目、屈斜路カルデラ外輪トレイルルートの活用プログラム、体験メニューの策定、これについてもぜひとも取り組んでいただきたいと思います。トレイルルートは国有林内にありますので、当然、地元自治体が土地の借用等が必要になると思いますので、それぞれの3町の利活用の保全や連携協定を十分協議して、このあたりについて策定について取り組んでいただきたいと思います。4番目、外輪山トレイルルートの利活用の保全のための仕組み及び組織づくりが絶対重要かと思います。現在、3町で行われているものを母体として、先ほども申し上げましたが関連について専門知識が現在ないというふうに思われますので、そのあたり、この関係についてエコリズム推進協議会の設立についてよろしくお願いしたいと思います。5項目め、外輪山トレイルルート整備保全のための財源は当然町としても3町としても必要になるかと思います。これまで環境省の補助金を使ってルート整備等を行ってきたと思いますが、これからは3町が財源を出し合って整備を図るということになります。財源確保の手法や仕組みや、そういうものを十分検討して進めるように、これからやっていただきたいと思います。6番目としてルート整備の体験プログラムを事業の一体化というんですか、整備し― 35 ―ながら体験プログラムを一体化して考えていかなければ、この整備の内容も変わってくると思いますので、そのあたりもかんがみてやっていただきたいというふうに思います。7項目め、今申し上げたほかに、課題としていろいろ町のほうも考えておられると思いますが、4点ほど述べさせていただきたいと思います。3町観光協会にこの関連の運用などについて進める人材の確保をぜひお願いしたいと思います。それから、総務省の地域づくり、国交省のAT、環境省の満喫プロジェクトなどを総合的に活用すべきじゃないかと思います。三つ目、トレイルルートの利活用の保全や運用などを行いながら、トレイルルートの資源を観光、地域づくりのいわゆる活動として実践していくための組織づくり、人材がここにどうしても必要だと思いますので、それ辺りの財源とかそういうものについて確保をお願いしたいと。最後の四つ目でございますが、総務省は地域力創造グループの施策にあります地域おこし協力隊や地域プロジェクトマネージャー、地域活用化、企業事業版ふるさと納税などの活用として、この辺りを総合的に利用できるものを施策に反映して活用、事業化のための支援づくりをできれば取り組んでいただきたいと思います。ということをお願い申し上げまして、一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

出典:津別町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月15日 議事録 PDF(20ページ) 間違いを知らせる