津別町議会 令和3年第2回定例会 2021年3月18日
国立公園満喫プロジェクトと観光振興対策について
2021年3月18日、津別町議会の一般質問で、山内彬議員が「国立公園満喫プロジェクトと観光振興対策について」質問し、町長 佐藤多一、産業振興課長 小泉政敏が答弁しました。
- 質問者
- 山内彬 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤多一、産業振興課長 小泉政敏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 9番 山内彬
〔登壇〕 ただいま議長より発言のお許しをいただきましたので、先に通告しておりました2項目につきましてお尋ねをしたいと思います。最初に、2016(平成 28)年に環境省より「国立公園満喫プロジェクト」が立ち上げられております。その中に、先行的に取り組む八つの国立公園に阿寒摩周国立公園が選定されております。この名称は平成 29 年に変更されております。2020(令和2)年度までに5年間の計画期間として、阿寒摩周国立公園満喫プロジェクトステップアッププログラム 2020 を策定されて、公園内各地で取り組みがそれぞれ進められてきているところです。美幌地区三町広域観光協議会では、このステップアッププログラムで屈斜路カルデラ外輪山トレイルルート、藻琴山登山口から美幌峠、津別峠、このルートに着目し、当地域の滞在型観光の大きな資源にするためのルート調査・整備に取り組んできているところです。ステップアッププログラムによりますと、2021 年から 2025(令和7)年までですが、この5年間この事業が継続推進されることとなっております。また、美幌地区三町広域観光協議会では、トレイルルートの取り組みを環境省にそれぞれ要望しているところであります。そこで、次の点についてお伺いしたいと思います。1点目、開通した調査道を活用し、実行ルートなどを協議して津別側を 2023(令和5)年度に開通予定というふうに、この計画はしております。これまでの経過及び津別町の今後の取り組みについてお伺いしたいと思います。2点目について。津別峠展望施設外構の展望スペースを国立公園内へ拡張するということにより、現在は、この津別峠施設の外構につきましては国立公園の境界線ギリギリに整備されておりますが、これをソーシャルディスタンスを保ちながらウィズコロナへの将来の対応でございますが、ロングトレイルの受け入れ態勢を整えることに加え、自然の付加価値を高める新たな利活用の可能性を探り、津別峠展望施設の国立公園区域内への編入も含めて検討する展望スペース拡張事業の整備方針では、2021(令和3)年度から始めるというふうに関係機関含めて要望しているところでございます。この今後の取り組みについて、町の考えをお伺いしたいと思います。― 78 ―
答弁 町長 佐藤多一
それでは、観光振興対策についてご質問がありましたのでお答えしたいと思います。はじめに、屈斜路カルデラ外輪山トレイルルートの整備についてですが、「阿寒摩周国立公園満喫プロジェクト」は、政府が掲げた訪日外国人旅行者数を 2020 年までに4,000 万人とすること、日本の国立公園を世界水準のナショナルパークとしてブランド化することを受け、環境省が立ち上げたプロジェクトでありまして、平成 29 年8月に名称変更となった「阿寒摩周国立公園」もその一つとして選定されております。このプロジェクトを具体的に推進する計画が、「ステップアッププログラム」でありまして、2020 年度までを期間とするプログラムでは、大きく 19 項目の取り組みが計画され、津別町も構成員となっています美幌地区三町広域観光協議会が進める、藻琴山、美幌峠、津別峠を結ぶ約 22 キロメートルに及ぶ「屈斜路カルデラ外輪山トレイルルート構想」もその一つでありまして、2021 年から 2025 年までの新しいプログラムでは、「屈斜路カルデラ外輪山トレイルルート整備調査事業」として位置づけられています。この事業は、新たなツアープログラムの開発によりまして、通過型観光から滞在型観光への脱却を図り、広域での観光産業の活性化と波及効果を高めることを期待いたしまして、平成 29 年から3町広域観光協議会での取り組みが開始されたところです。これまでの取り組みは、平成 30 年度から令和2年度まで、北海道観光振興機構から毎年 100 万円の補助金を受け、計画ルートの実施踏査とササ刈り、協議会員による先進地視察や学習会のほか、住民機運の醸成を図るための講演会、セミナー、映画会やモニターツアーの開催などを実施してきたところです。また、昨年は、別の助成金により、ササ刈り用作業用機械などを整備したほか、これまでの踏査で得られたルートの確保や整備に向けた課題の洗い出しと、その検討作業が開始されたところであります。今後の取り組みにつきましては、3町広域観光協議会におきまして、2025 年の開通を目指し、課題として挙げられたルートの確定、運営や維持管理体制、コースガイドの養成や住民機運の一層の醸成など、具体的な対応策の練り上げ作業が主になると思います。津別町としましても、トレイルルートが整備されることにより、新たな体験― 79 ―型観光の目玉として、観光客の入り込み増や地域経済への波及効果が期待されることから、3町広域観光協議会の構成自治体である美幌町、大空町とも足並みをそろえて推進してまいる考えであります。次に、津別峠展望施設の展望スペース拡張についてですが、この展望スペースの拡張を構想した背景は、6月から 10 月の開設期間に約 10 万人の観光客が訪れており、峠からの雄大な眺めと雲海は大変好評を博しています。また、津別峠は先にご質問のトレイルルートの起点にもなっており、今後、ますます混雑が予想されるほか、展望スペースにカメラ三脚を置く人が多いことや、木の成長で眺望が悪いとの声も聞かれていることから、拡張が必要であると考えたところであります。展望スペースを拡張することによりまして、これらの課題の解決と観光機能が強化されると考えておりますが、より一層の発展と自然の付加価値を高める利活用を探るとともに、環境省からの支援を期待し、津別峠展望施設の阿寒摩周国立公園区域への編入の可能性についても検討してまいる考えであります。今般、弟子屈町のご理解や環境省の後押しもありまして、ステップアッププログラムに提出させていただいたところですが、具体的な整備方針の確定はこれからでありまして、今後の取り組みについては、町内の関係団体と整備構想の共有と目指すべき姿の検討、拡張スペースの想定場所である弟子屈町をはじめ関係団体への説明と連携の模索、環境省や林野庁などへの説明と協議などが想定されるところです。また、拡張スペースとして想定される場所が、国立公園内で急傾斜地でもあることから、自然環境に十分な配慮が必要であり、さまざまな規制や制限が伴うことが予想されますので、一つ一つ手順を踏みながら実現に向けて取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
質問 9番 山内彬
〔登壇〕 津別として、将来、観光の資源としては非常に大きいものではないかなと感じております。今、町長からお答えいただいた、これまでの取り組み、5年間それぞれこの取り組みを行ってきております。昨年もそうですけども、新聞等のマスコミでルート調査の記事がそれぞれ掲載されて、町民の関心もそれぞれ大きくなっているのではないかなと感じております。― 80 ―そこで町として、この問題について町政方針、委員会含めてこれまで一つも取り入れてこなかったと。そういうことについて、どういうことなのか、最初にお伺いしたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
これは広域観光協議会のほうで進められている事業でありまして、私としましては、今回、テレビの全国放送で2本出ました。その中で、非常に多くの、聞くところによると 180 台ぐらいの車が雲海の時間にあわせてやってきたという、非常に混雑した状況ということで、それだけ人気が出ているということもありまして、直接的にこういう会議に私自身が参加しているわけではありませんけれども、それは以前から、あそこを何とか収入もそれなりに得られるようなことにしていきたいなというふうな思いはありましたけれども、プロジェクトの中に入れていただいて、そして資金的にも観光機構のほうからも支援がいただけたりとか、そういう動きが協議会の中でも出てきて、そして何よりも津別の中で観光協会はもとより、観光で飯を食べるというか、そういうNPOもできてきたということは、やっぱり大きな意味をもっていると思いますので、そこに関わりあいながら積極的な動きを示しているということは、町としても非常に素晴らしいことだなと思っていますので、これからも行政として、多分こういうところからいろんな要望も出てくるのだろうと思いますので、それは受け止めつつ、委員会の中でも協議をさせてもらいながら支援していきたいなと思っております。
質問 9番 山内彬
〔登壇〕 トレイルルートの整備を令和5年までに整備を図るということになって、町としてもこの整備について今後検討し、進めるというふうにお答えをいただいておりますが、当然、美幌地区三町広域協議会、これまでいろいろ担当レベルで検討されてきて、これからいよいよ具体的にルートの調査も終わりまして整備が図られるというふうに思われます。それで今お答えいただいた、構成自治体の観光協会と足並みをそろえて推進を図るというふうにお答えいただいたのですけども、やはり3町の広域観光協議会自体は財源を持たないと。当然、自治体の支援が欠かせないというふうに思います。それで、― 81 ―津別の関わりが深いのは津別峠展望台、ランプの宿、ネイチャーセンター、東藻琴、美幌峠、津別峠で、1番経済的に波及効果が大きいと思われるのが津別町ではないかなと思います。そういうことからすれば、津別町として、この事業の取り組みについて、やはり積極的に取り組んで、ほかの2町に町として投げかけて、できればこの整備について目標の令和5年に完成して、この事業が進められるようにできればやっていただきたいと思うので、町長の考えがあればお伺いしたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
私としましても、ここに支援をしていく考えは十分持っています。まずは 2025 年までに、年度ごとに何をどうしようとしているのかということ、事業主体がここになるかと思いますので、その中でしっかり聞きながら、費用的なものもきっとそこの中でこれぐらいかかるだとか積算が何かをする上で出てくるかと思います。それをまた聞きながら、町としても構成員でありますのでしっかり加わっていきたいというふうに思うところです。いろいろ動いたり、実際に歩いたりもしている、私は歩いておりませんけれども、そういうところの人たちからも話は聞いて耳にしておりますので、課題もいろいろあるようですので、それらが整理されて、こういうことでということで事務局案みたいなものがきっと出てくるのかなと思いますので、その時に意見を入れながら進めてまいりたいと思っているところです。
質問 9番 山内彬
〔登壇〕 今年から具体的に検討を始めて推進するということから、これまで3町の広域観光協議会にこれまで検討されてきた観光協会と役場の職員が多分参加して協議会を立ち上げて検討されてきたというふうに思いますが、観光協会の事務局長レベルと町の担当者がこれまで進めてきたのではないかなと思いますが、これからは、より具体的にきちっと進めるのであれば、この3町の整備推進協議会なるものを設立して進めるのが、よりこの3町がうまく連携をとって、この事業を進めるのに必要不可欠というか、今までの協議会ではなく整備推進会議なるものを設立してはどうかと思いますけども、このことについて考えがあればお伺いしたいと思います。― 82 ―
答弁 町長 佐藤多一
この3町の協議会に私は実は呼ばれたことがないのですけれども、これは後でちょっと構成の話をしてもらえればと思います。そこで不十分であれば、今、議員がおっしゃられたような調整会議だとかそういったことも必要になってくるかなと思いますけれども、まずはここではないかというふうに思います。
答弁 産業振興課長 小泉政敏(産業振興課長は2021年3月まで)
三町広域観光協議会の構成ですけども、美幌町観光物産協会、あとは大空町さんでいくと大空町さんの観光協会、あとは津別観光協会、それと津別町、美幌町、大空町、以上6団体で構成されております。
質問 9番 山内彬
これまでの取り組みの協議会の団体等については、今お答えいただいたとおりなんですけども、それだけではこの整備推進について、なかなか連携を図って将来の運営管理までいくとすれば難しいものがあるのではないかということで、このほかに関係者を含めた整備推進会議なるものを、できればつくって、この3町それぞれ、多分、津別ルート何キロ、美幌が何キロ、それぞれ持ち分があると思うのですけども、それあたりのことを連携を密にするのであれば、そういうものをつくって事業化を推進して、早く令和5年度に完成するようにしてはどうかと、そういう提案でございますので、できれば今後そういうものを、推進会議をぜひつくっていくように町のほうから積極的に働きかけていただきたいなと思います。そういうことについて、まずお願いを申し上げておきたいと思います。次に、津別峠のスペース確保、これはお答えいただいたとおり、現在の展望施設を建設して整備を図った時点では、これまでいろいろ展望施設をつくって、その当時考えられないことが今いろいろと取り組みが行われているところです。聞くところによると今お答えいただいたとおり、展望スペース、雲海ツアーだとか、宇宙ツアーだとかいろいろやられているようなのですが、スペース的に狭いということもあるし、ちょうどさくが境界線にあるわけですけども、境界内ではなかなか雲海の写真を撮る、それから見たりする場所に非常に支障があるというか、そういう形で聞いております。できれば津別峠のスペース拡張についても弟子屈側、それから環境省を含めてそれぞ― 83 ―れ協議が必要かと思いますが、要望をあげて、ある程度この要望について環境省含めてこういう構想ができているのですけども、これに沿って積極的に町のほうが関わりをもって進めていただきたいというふうに思っております。それで展望施設のことについては、今、委託にかけてそれぞれ町のほうが管理運営を任せておりますけども、このスペースの、いわゆる先ほど申し上げたとおり関わりをもっている関係団体も含めた中で、これから事業を推進する検討の中に、そういう方々も入りながら進めるべきではないかと思いますが、この点について町のほうで考えがあればお伺いしたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
いずれにしましても、トレイルルートの延長線上で拡張していくか、それとも単独でこの事業だけとしてやっていくのかと、いろいろ考え方が出てくるかなというふうに思いますけれども、拡張にあたっては津別町側で拡張できないものですから、全て広げていくのには弟子屈町の土地を使うという形になります。ご承知のとおり屈斜路湖を見渡す所の擬木のさくがありますけれども、それを乗り越えたら弟子屈町ですから、弟子屈町の協力を得なければできない話です。そういう話もお隣の徳永町長ともいろいろこれからもしていきたいなと、相手の町長に言った話ではないですけれども、例えば担当のところとの雑談っぽくなりますけれども、例えば、それを弟子屈町側に広げるために、何というか工事は弟子屈町になるかもしれないけれども、お金は津別町が出すとか、あるいはそれは弟子屈町側からも見に来るでしょうから費用負担をお互い考えてみたりとか、いろんな方法も考えられるかなと。そこを拡張するのに満喫プロジェクトの国の予算というのが使えるのか使えないのかだとか、そういったことも含めていろいろこれから考えていきたいなと思います。それは関係する人たちと、いろんな思いだとかアイディアだとかというのがきっとあるのだろうと思います。地元のNPOの方たちとちょっと話をしたときには、トレーラーハウスをあそこに上げていったらどうかという意見も出てきたりとかしていましたけれども、そうすると当然、水の問題とトイレの問題が出てきますので、合併浄化槽だとか何だかんだということで、それから駐車スペースも足りるか足りないかだとか、いろんなことがまた出てきますので、ここでこうするということは言えませんけれど― 84 ―も、いろんな思いだとかアイディアを出し合うような場所というのが当然必要であろうと思いますので、その中で、まとめ上げていって、そしてこういう要望を国の環境省のほうにも出していこうというのを楽しくやれればいいかなと思っております。
質問 9番 山内彬
〔登壇〕 いろいろ質問させていただいて、今後できれば、こういう情報などを町民含めて議会側にも、その都度できれば情報を提供していただきたいということをお願いして、この件については終わりたいと思います。