津別町議会 令和2年第4回定例会 2020年6月18日
緊急事態宣言が解除され学校再開にあたっての対応について
2020年6月18日、津別町議会の一般質問で、巴光政議員が「緊急事態宣言が解除され学校再開にあたっての対応について」質問し、教育長 宮管玲が答弁しました。
- 質問者
- 巴光政 議員
- 答弁者
- 教育長 宮管玲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 巴光政
それで、次の質問2項目目に移りたいと思います。緊急事態宣言が解除され学校再開にあたっての対応についてということで、国立成育医療研究センターの「コロナ×こどもアンケート」では、新型コロナウイルス感染症による長期の学校休業により、学習の遅れと格差の拡大が起こり、子どもたちがかつてない不安とストレスをため込んでいると指摘されています。― 66 ―そこで次の点について伺います。一つ目、学習の遅れと格差が拡大する中で、例年どおりの授業を進めるために、土曜授業、夏休み学校行事の大幅削減、7時間授業などでも授業を詰め込むやり方では、子どもたちに新たなストレスをもたらし、子どもの成長をゆがめ、学力格差をさらに広げることにもなりかねないと言われていますが、それに対する考えは。二つ目といたしまして、「コロナ×こどもアンケート」の子どもたちが相談したいことの1位は、「コロナにかからない方法」です。感染防止の三つの基本の一つ、「身体的距離の確保」について対応ができているか。三つ目、感染症対策として、毎日の消毒、清掃、健康チェックなど、今までにない多くの業務が生じていますが、これらの負担を教員に課せば、教育活動への注力ができなくなる。作業応援スタッフの検討ができないか。四つ目、感染予防として、マスクは今後とも着用していかなければならず、熱中症対策にも備えて、早急にエアコンの設置ができないかについてお伺いしたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
それでは、緊急事態宣言が解除され学校再開にあたっての対応についてお答えいたします。はじめに、学習の遅れと格差が拡大する中で、例年どおりの授業をするために、土曜授業、夏休みや学校行事の大幅削減、7時間授業などで授業を詰め込むやり方では、子どもたちに新たなストレスをもたらし、子どもの成長をゆがめ、学力格差をさらに広げることになりかねないと言われていますが、それに対する考えについてのご質問にお答えいたします。新型コロナウイルス感染症拡大防止に係る学校現場の対応につきましては、2月 26日の北海道知事からの臨時休業の要請を受け、2月 27 日から春休みの間、道内の市町村立学校、道立学校が一斉に臨時休業の措置をとりました。4月6日からの新学期の学校が再開されたものの、新型コロナウイルス感染の全国的拡大により、再び5月末まで臨時休業となりました。このように3カ月余りの長期間にわたり、学校再開と臨時休業の延長、さらには分散登校を繰り返してまいりましたが、この6月1日から感― 67 ―染症対策を講じながら学校を再開したところです。学校の再開にあたり、津別小学校、津別中学校におきましては、学校教育が協働的な学び合いの中で行われる特質を持つことを踏まえ、学校行事なども含めた学校教育ならではの学びを大切にしながら、授業時数の回復に努めるとともに、最大限児童生徒の健やかな学びを保障することを目指して教育課程を再編成いたしました。その際に、児童生徒の過度の負担を考慮して7時間授業等の日課の上乗せはせず、週の授業時数はこれまでどおりとするものの、夏休み、秋休み、冬休みの中から 10 日間を授業日とすること、感染防止のため中止せざるを得なかった学校行事や、その準備の時数を授業に充てること、これまで以上に効果的かつ効率的な指導方法を工夫するなどを着実に実践し、授業時数の不足分を補ってまいります。次に、感染防止の三つの基本の一つである「身体的距離の確保」の対策について対応ができるのかのご質問にお答えいたします。各学校では換気の徹底による密閉の回避、身体的距離の確保による密集の回避、密接の場面でのマスクの着用等、文部科学省の「学校における基本的な新型コロナウイルス感染症対策に関する衛生管理マニュアル」や「学校再開ガイドライン」に基づいて、感染症対策を講じております。子どもたちの机の間隔や活動中の距離の確保につきましても、ガイドラインに示された目安に基づき、教室内で最大限の間隔をとるような座席配置をとっております。学校の教育力は、会話や助け合い、励まし合い、教え合いといった協働的な学び合いでこそ発揮されます。座席の間隔を最大限とることはもちろんのこと、こまめな換気やマスクの着用などを組み合わせるとともに、正しい手洗いの徹底や多くの不特定多数の触れる箇所の消毒といった感染防止対策を実施しながら学校を再開しているところであります。次に、感染症対策として、毎日の消毒、清掃、健康チェックなど、今までにない多くの業務に対する作業応援スタッフの検討についてのご質問にお答えいたします。学級担任の業務は、清掃指導や給食指導、健康観察をはじめ多岐にわたります。これらの業務につきましては当該教諭1人が抱え込むことなく、副担任や専科教諭をはじめ養護教諭、栄養教諭、学習支援員といった全ての教職員が分担協力して児童生徒― 68 ―の指導にあたり、言葉かけによる返答や表情の変化を察知し、それぞれ把握した児童生徒の情報を教職員間で共有することに意義があり、これらは授業と同じように大切な業務と認識しております。学校の施設設備の消毒につきましては、季節性インフルエンザやノロウイルスの流行時と同様の感染症対策として、教室やトイレなどで特に多くの児童生徒が手を触れるドアノブや手すり、スイッチなど、放課後に教職員全員が各自の清掃担当箇所を分担し消毒液での清拭を毎日実施しております。今後につきましても人の行き来や出入りを制限するという観点から、現状では教職員の対応が望ましいと考えております。もちろん、急遽、校舎全体の消毒が必要となるような非常事態には、専門業者に消毒業務を依頼しなければならないと考えております。教職員の日常業務につきましては、本年度は特に、通常であっても年間を通じて業務量が最も多くなる年度当初に、一斉臨時休業によるきめ細やかな対応が求められたため、学校現場の教職員の負担が大きかったことを承知しております。教職員の業務の適正化や心身の健康管理につきましては、学校現場の喫緊の課題と憂慮しております。次に、感染予防として、マスクは今後とも着用が必要であり、熱中症対策にも備えて、早急にエアコンの設置ができないのかのご質問についてお答えいたします。教育課程の見直しにより、予定していた夏季休業日の前半5日間を授業日としましたが、昨年の7月は非常に暑い日が続いたことを思い出します。今後もコロナウイルスの感染予防のためマスクの着用は必要であるため、夏に向かって熱中症の対策も必要となってまいります。今年度、新型コロナウイルス感染症対策の国の補助事業により、エアコンの設置を小学校の新校舎及び中学校で検討しておりますが、現状の電気配線では使用ができないため、新たな配線工事が必要となることがわかりました。平日は授業を行っているため、土曜日か日曜日の作業とならざるを得ず、最低3から4カ月の工事期間が必要となりますので、今年度の夏季期間までの設置はできないものと判断しておりますが、本年度中には整備を行うことを検討しております。なお、小学校の旧校舎につきましては、来年度、長寿命化計画による改築事業を予― 69 ―定しておりますので、その中で整備を行う考えでおります。この夏に向けた熱中症対策としましては、小中学校の児童・生徒全員に冷感マスクを配布する予定でおります。水に濡らし、絞って使用するもので、洗濯も可能なものとなっております。また、合わせて首を冷やし、体温の上昇を抑制ため、同じく気化熱を利用する冷感タオルを配布する予定です。その他、各教室の扇風機を増設し、子どもたちへはこまめな水分補給の指導を行うなど、熱中症予防の対策をしっかりとってまいりたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。
質問 8番 巴光政
〔登壇〕 学習の遅れの関係ですけども、子どもたちは、やっぱりゆったりと受け止めながら、学びとともに人間関係の形成、遊びや休息をバランスよく保障する柔軟な教育が必要で、子どもを直接知っている学校現場の創意工夫を保障してこそ実施することができます。教員の積極的な取り組みを応援することが重要と考えますが、これについて何かあればよろしくお願いします。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
議員がおっしゃるとおり、今回の教育課程の見直しにつきましても、各学校の創意工夫で時数等の見直しを図ったところであります。遊びの時間、それから子どもたちが楽しみにしているものの中に特別活動、学校行事等もあります。全て中止ということではなく、子どもたちの可能な限り実施ができる、縮小するなど考慮しながら、できるだけ実施していくようにすることが大事だと考えております。以上です。
質問 8番 巴光政
〔登壇〕 その学習の遅れなのですけども、学習内容の精選は重要と考え、その学年での核となる学習事項を見定めて深く教え、それ以外は教科書横断で学んだり、次年度以降に効率的に学ぶようにする方法が子どもたちにも力がつくのではないかと考えます。― 70 ―逆に、教科書全てを駆け足で消化するやり方では伸びないと言われています。こういう柔軟な教育についての考えはいかがでしょうか。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
文部科学省のほうから、どうしても時間が取れない場合には次年度に繰り越してもよいという通知もありますけれども、できるなら本年度の学習内容は本年度中に終わらせて、次の学年に引き継ぐというのが最善だと考えておりますので、学校のほうでは今年度の内容は小学校1年生から中学校3年生までしっかりと指導した上で引き継ぐという計画でおります。また、教科書を指導する学習の中で、議員のおっしゃるように重点を絞ってという部分、どうしても教師がしっかりと教えなければいけないところ、それから先ほども答弁の中で使いましたが、互いに教え合ったり、助け合ったりしながら協働的に学ばなくてはできないところがあります。そういったところではしっかりと学習をする、家庭学習のドリル学習で済ませられるところは家庭学習にまわす。そういった家庭との連携も重要であると考えております。そういった部分、学校のほうでしっかりと教頭、教務主任を中心に指導について見直しを図って、家庭との連携もしっかりとって進めていこうということで6月1日から再スタートをきっているところですので、応援をしてまいりたいと思っております。
質問 8番 巴光政
〔登壇〕 一応そういう学校現場の創意工夫とか、先生方の自主性を重んじながら、弾力的に授業を進めていくということでよろしくお願いしたいと思います。次に、2番目の子どもがコロナにかからない方法ですけども、現在、進めているのは 20 人程度の授業とすることが身体的距離の確保として必要ですと言われています。特別支援学級へ分散するとしても、距離の確保に至らないのではないかなという心配もありますけども、新しい生活様式の重要な一つとして、社会全体で取り組んでいるとき、この教室だけは別問題ですということではなくて、継続的、そういう人方の今後の先生方の雇用の確保も含めながら、処遇を手厚く、先生方にもしていく必要があるのではないかということで考えておりますけども、その辺について何かあれば伺― 71 ―いたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
ご指摘の 20 人程度の中でという部分につきましては、感染者が多い地域、このオホーツク管内におきましても臨時休業期間中の登校日の設定、登校日または分散登校の際に適用されるマニュアルに示されている基準が 20 人程度ということでありますので、今、学校再開になった段階におきましては、先ほどもお話をしましたように衛生管理マニュアルや学校再開ガイドラインの中には、児童生徒の間隔を1メートルから2メートルを目安に学級内で最大の間隔をとるような座席配置をということが例示されております。ただ、あくまでも目安でありますので、それぞれの施設の状況や換気、消毒、話し合いのときにはマスクを着用するなど、そういったものを組み合わせて、柔軟な対応をとりながら学校を今再開しているところであります。もちろん臨時休業中に登校日を設定したりしましたが、その際には 20 人程度になるように、小学校では多い学年は二つに分けて分散登校をするという配慮をとってまいりました。それから、議員のご指摘は少人数学級に関わるものかなというふうにも理解しております。できるだけ少人数学級の実現に向けて全道の教育長部会におきましても学級定員を下げることを要望してきているところであります。今現在 40 人学級ではありますけれども、それが少なくなるように、教員定数を増やすことが望ましいだろうと私も考えてはおります。ただ、国の基準が既にできている中での教員配置となりますので、今後も要請を続けていきたいと考えております。
質問 8番 巴光政
〔登壇〕 一応、先生方も分散などでやっていた部分で、距離を確保するということがなかなか大変な感じでやっているということもわかりますけども、今後もそういう改善というか、人員 20 人程度の授業にできるように今後もよろしくお願いしたいと思います。次、③の先生の負担を軽減するための消毒や何かをほかの人にやってもらってはと― 72 ―いうことで述べていたのですけども、先ほどの答弁で教職員が一応担当している生徒の指導とか、そういう言葉とか、いろんな表情の変化などを察知したり把握したりする上で、そういう作業も一つ重要な位置にあるということも伺いましたので、その点は理解しました。次に、4番目のエアコンの設置についてに移りたいと思います。これについても今進めているということで、電気配線工事が3カ月から4カ月期間が必要だということで、今検討していることもわかりました。熱中症対策にも指導予防の対応をしっかりすることもわかりましたので、熱中症対策に今後十分注意を払いながら対応をお願いしたいと思います。以上で終わります。何かありましたら、よろしくお願いします。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
議員にご心配いただいております学校の子どもたちの臨時休業での授業時数の不足による学習の遅れの心配部分につきましては、大人の感覚で言うと、失った時間数分、その分を回復すればいいのではないかということでありますが、機械的に 20 日間臨時休校になったから 20 日増やすということではなく、子どもの負担、それから教職員の負担等も十分に考えながら、また内容も工夫しつつ、バランスをとりながら学校を再開していくことが大事だろうと考えております。今、子どもたちが元気よく登校してきてくれています。それをしっかり教職員も迎えて、部活動も再開しております。こういった笑顔とか歓声が響く学校になるように、これからもサポートしてまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。