津別町議会 平成31年第3回定例会 2019年3月12日
虐待への対応について
2019年3月12日、津別町議会の一般質問で、小林教行議員が「虐待への対応について」質問し、教育長 宮管玲が答弁しました。
- 質問者
- 小林教行 議員
- 答弁者
- 教育長 宮管玲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 小林教行
〔登壇〕 次の質問に移らせていただきます。虐待への対応についてであります。記憶に新しい今年の1月 24 日、千葉県野田市の小学4年生が自宅にて虐待により死亡するという痛ましい事件が起こりました。児童虐待はあってはならないことでありますが、虐待により子どもたちを死なせてしまうということは、絶対に防がなければなりません。そこで一つ目に、学校現場における― 48 ―虐待の早期発見についての取り組み、対応について伺いたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
それでは、一つ目の質問にお答えいたします。一般的に不適切な養育を行っている保護者は、周囲から何度となく批判されているため、他者からの注意や助言を受け入れられない傾向があると言われます。しかし、子どもの入学をきっかけに学校の教職員と対話する場面が必ずできますから、まずは保護者の話を共感的に受け止め、相談しやすい存在になるよう信頼関係をつなぐことに学校が努力をします。その上で、保護者との関連性を考慮しながら、担任教諭・養護教諭・生徒指導担当教諭をはじめ、児童・生徒とかかわりのある教職員がネグレクトを含め児童・生徒が発する言動の変化や服装・身なりを異なる着眼点で普段から観察し、早期発見に向けて教頭を中心に組織的な情報交換を行い、現状把握に努めております。以上、答弁とさせていただきます。
質問 2番 小林教行
〔登壇〕 今お答えいただきました。やはり保護者の話を共感的に受け止めて相談しやすい存在になるというところが、信頼関係を築くというところが一番大切になってくるところかなと思います。そこで教育担当をされている方、また校長先生はじめ、職員がどのような研修を行っているのか、またそれをどのように生かしていくのかということについて伺いたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
研修の取り組みでありますけれども、昨年 10 月5日ですけれども、保健福祉課が窓口となり、こども園を会場に北見児童相談所の課長を講師に児童相談担当職員研修会が開催されました。小中学校の管理職が参加した後、全教職員に対し研修内容を還元し、児童虐待はどの学級、どの学校の子どもたちにも起こり得るものであることから、児童・生徒が発する言動の変化や、服装、身なりを児童・生徒にかかわる教職員の複数の目で普段から観察し、現状や対策について担任教諭と教頭を中心に組織的な情報交換を行う、そういったことを再確認する研修の場を設け― 49 ―ております。
質問 2番 小林教行
〔登壇〕 勉強会等につきましてはわかりました。そこで、もう一度確認させていただきたいと思います。この研修を経て教職員たちが児童に対して目を光らせて見ているというのも納得したところでありますけれども、もう一度保護者との信頼関係というところで、例えば保護者への説明会等々とかに信頼関係を損なうような発言があったかなかったかとか、そういったチェック機能とか、そのようなものはどのようにチェックしていくのかについて伺いたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
教職員の保護者に対する発言のチェック機能ということでよろしいでしょうか。保護者といろいろな懇談をする場合、原則として1人で行うこともありますが、このようなケースは複数で行うことが原則の対応としています。その中で必ず管理職への報告がありますので、その中でもし不適切な発言等がありましたらお互いに確認し合って報告し合うという体制づくりをとっております。
質問 2番 小林教行
〔登壇〕 確認させていただきました。やはり信頼関係というのが大切になってくるのですけれども、やはり初期対応での不適切な対応が保護者の反感を買いまして行政に相談しづらい、そこから児童虐待が発見しづらいといったところにつながっていくのかなと感じておりますので質問させていただきました。また、続けてになりますが、保護者への対応マニュアルについて伺いたいと思います。千葉県野田市のように興奮した保護者が乗り込んできた時の対応として、津別町のシステムはどのようになっているか伺いたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
それでは2点目の質問にお答えいたします。これも一般的に、保護者が生育歴や家族関係、それから経済状況等の問題を抱え、被虐待経験を持っていたり、薬物依存や疾病、著しい性格の偏りなどがあり、それが虐待につながる要素となっている場合が多くあり、これらの改善には専門的な治療と多くの時間を要― 50 ―すると言われています。このような保護者の中には、攻撃的で執拗な態度をとったり、著しく依存的なかかわりを要求されることがあり、対応に苦慮することが想定されます。千葉県野田市の件にかかわらず、津別町におきましても保護者の対応で特に興奮している場合には、複数名の対応を原則としており、仮に暴力行為や脅迫、またはこれに類する行為等公務の執行に支障を生じさせる行為があった場合、特に事態が急迫しているときは、「津別町不当要求行為等の防止に関する要領」により、直ちに警察等の関係機関へ通報するものとなっております。以上です。
質問 2番 小林教行
〔登壇〕 今マニュアルについてお答えいただきました。千葉市の例で言いますと、脅されたことによりまして、命の危険を感じて虐待に対するアンケートを渡してしまったことが、さらなる虐待への拍車につながったといった事例があります。やはりここで一番大切なのは、だれが一番怖い思いをしているかといいますと、やはり虐待されている子どもたち本人であります。それを守るのが私たち大人の務めでありますので、やはり一番怖い思いをしているのは子どもたちであるということを職員全員に周知させるのはどのように行っているのか、職員全員に周知徹底されているかどうか伺いたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
職員に対しての周知でありますけれども、こういった事案が起きた場合はもちろんですけれども、定期的に校内研修等で児童虐待だけではありませんけれども、不登校についてですとか、問題行動についてですとか、それと生徒指導上の課題について学校では校内研修で取り上げて確認し、子どもたちを第一に守るということを確認しながら学校経営を進めているものと考えております。
質問 2番 小林教行
〔登壇〕 承知いたしました。ぜひ一番つらいのは子どもたちといったことを二重にも三重にも徹底していただきたいと思います。次の3番目、保健福祉課との連携について伺いたいと思います。保健福祉課でも虐― 51 ―待や育児放棄等の問題を抱え、さまざまな対応を行っていると思いますけれども、小学校に上がる際の引き継ぎなどの連携はどのように行っているか伺いたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
それでは3点目の質問にお答えいたします。保健福祉課との連携ですけれども、基本的には、要保護児童対策地域協議会の事務局であります保健福祉課との連携が不可欠であることから、情報交換を行いながら個別案件に対処しております。就学前において年長児を対象に、こども園との情報交換を小学校教員、それから教育委員会職員、保健師が出向いて園児の状況や関連する情報について聞き取り調査を行っており、その他個別ケース検討会議や実務者会議を通じて民生児童委員や教育相談員等を交え、関係機関の連携を図りながら個別に状況の把握に努めております。以上です。
質問 2番 小林教行
〔登壇〕 今保健福祉課との連携について伺いました。児童虐待は、やはり絶対にあってはならないことであり、二重、三重と対策を練り、子どもたちの命と人権を守っていくことが私たちの責任であると考えております。しかしながら昔から子どもに対しまして「這えば立て、立てば歩めの親心」と申しますように、過度に期待したり、周りの子と比べたり、そこからしつけと称して子どもに暴力をふるう、また育児放棄をするネグレクト、子ども目の前でDVを見せるなどの心理的虐待などさまざまなケースがあります。教育長に伺いたいのは虐待を受けた子どもたちが体に傷を負うだけではなく脳が変化し、感情や思考をコントロールする前頭前野が2割近く減少し、コミュニケーションのかぎを握る聴覚野が 14%肥大化し、人とかかわることが恐ろしくなるといったような研究結果も出ております。これも勉強会等で話されていることかもしれませんけれども、教育に携わる者として、子どもの成長の弊害について、こういった成長についてどのように考えているのか見解を伺いたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
虐待が子どもにもたらす弊害についてですけれども、その― 52 ―部分、学校とも協議をしながら、これはまた専門家等からのお話を聞く機会をつくることがやはり大事かなと思います。道教委と虐待、さまざまな生徒指導の事例についてリーフレット等を作成して送られてきますけれども、やはり実際に携わっている方から直接お話を聞くということが大事かなと思っています。そういった場面の設定についても今後検討していきたいなと思います。また、保護者の皆さんについても、しつけと虐待の違いですとか、わかってそうでわかっていない部分というのがあるのかなと感じています。PTAとも連携をとりながらPTAの研修会等もあります。適切な講師をお願いするなど、そちらのほうも合わせて検討していきたいと思っています。
質問 2番 小林教行
〔登壇〕 やはり体罰というのは即効性があって、たたけばすぐ言うことを聞くということもありますけれども、なぜそれがだめなことかということかというのを理解できないといったところにつながりますので、体罰にはしつけとしての意味は全くないといった考えがございますので、質問させていただきました。今PTA等とのかかわりと言いましたけれども、最後に子どもたちの命、健やかな育みを守ることは行政の重要な役割でありますが、これから導入されていくコミュニティスクールを活用して学校や関係機関の職員、民生児童委員、教育相談員、地域住民の皆さまと力を合わせて取り組むべきことと考えますが、最後に教育長の考えを伺いたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
子どもの変化を一番察知しやすいのは学校であるというふうに思っています。したがって学校は「何か変だぞ」という気づきをもつ目を養うことが必要ですし、子どもの示す言動に敏感にならなくてはならないというふうに思っています。また同じように学校だけではなく、地域の皆さんもこういった子どもの数の少ない地域ですから、近所のお子さんのことに対しまして同じように気づきの目を養っていただいて、声掛け等をしていただくことが必要だなと考えております。地域の力を学校と合わせて子どもを育てていくことが大事だというふうに考えております。― 53 ―また、虐待ですとか不登校、発達障がいに対する対応ですとか、学校は先ほども言ったように把握することはできる。しかしながら学校だけでは解決できないということが多々ありますので、同じように学校には適切にSOSを発信するということを伝えております。伝えるだけでなく、もし学校のほうからSOSが発信された場合には、教育委員会ですとか関係機関がすぐに対応できるように準備をしていきたいなと思っているところです。学校と教育委員会、それから関係機関の信頼関係、これもまた大事なことだというふうに考えて現行政を進めてまいりたいと思います。