津別町議会 平成30年第6回定例会 2018年12月20日
小中学校における不登校の実態と対策について
2018年12月20日、津別町議会の一般質問で、篠原眞稚子議員が「小中学校における不登校の実態と対策について」質問し、教育長 宮管玲が答弁しました。
- 質問者
- 篠原眞稚子 議員
- 答弁者
- 教育長 宮管玲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 1番 篠原眞稚子
次に、進みたいと思いますが、これもなかなかデリケートで聞きづらかった問題でもあるんですが、調査ものの教育委員会のほうの不登校について質問を移したいと思いますが、15 歳以上で不登校でひきこもりになった人の 68%ぐらいが小中学校のときにひきこもりであったというような調査もありまして、バツバツと切るのではなくて、やっぱりどんな生き方をしてきたかとか、どんな生活をしてきたかというようなことが将来ひきこもりにもつながっているというような記事や記述されている論文等もあります。現状、津別町の小中学生、ひきこもりと同じような数字では不登校は扱ってないように思います。ちょっと見ていたら長期で 30 日ぐらいの長期欠席している人がどれぐらいいるのかというような調査ものもあるようですけれども、その辺のところを踏まえて津別小中学校での子どもたちの不登校と言われるような子どもが存在しているのか、あるいはその子どもたちに対する対策、そんなものがあればお尋ねしたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
それではご質問いただきました小中学校における不登校の実態と対策の状況はどうなっているのかについてお答えいたしますが、プライバシー保護のため具体的にお答えできないことがありますことをあらかじめご了承願いたいと思います。各学校には、毎月7日以上の欠席者の報告を求めております。この 10 年間の傾向ですが、中学校におきましては毎年複数の生徒が体調不良や精神的な不安のため長期間欠席する状況にあります。ここ数年は人数の多い傾向が続き憂慮しているところです。登校できたり、できなかったりを繰り返す状況の中、担任や副担任等が計画的に家― 46 ―庭訪問し、保護者と相談し、生徒の一人一人の体調の変化や興味関心に応じた働きかけを継続することにより、学校行事前後の登校や修学旅行への参加、部活動への参加等、一時期だけでも登校することができているケースや、高校受験を目指して登校を再開することができたケース、保健室登校につなげることが改善につながったケース等があります。学校では担任一人に任せっきりにせず、学年担当の教職員や管理職、養護教諭、学校巡回教育相談員を含めたサポート体制をつくり、一人一人に応じたアプローチを試みております。学業収得の対策につきましては、担任、副担任、教育相談員等が家庭訪問の際に学習プリントやテスト用紙を持参し、問題集等の自学結果を確認するなどの手立てをとっております。登校が再開できれば、それぞれの状況や課題に応じた補充指導の実施等、柔軟に対応したいと考えております。このように学校におきましては、担任をはじめ校長も教頭も教職員全員が欠席中の当該生徒の心に寄り添い、家庭訪問を積み重ね、顔を合わせて会話をし、保護者も医療機関のアドバイスを受けるなど、さまざまな手立てを模索しておりますが、残念ながら十分な改善に至っていないのが現状です。当該生徒一人一人の心に寄り添いつつ、新たな長期欠席者を生じさせないことも重要な対策であり、そのためには不登校についてはどの子どもにも起こり得ることとしてとらえ、自己有用感を高める授業や生徒指導、部活動始動を充実させ、生徒の学校生活を有意義なものにしていこうと、校長を先頭に全教職員が指導にあたっているところです。なお、小学校につきましても、体調不良や精神的な不安等のため学校を休みがちな児童が複数おります。学校と保護者、及び家族との信頼関係を基盤に、体調不良を訴えたとしても欠席を長期化させず、連続した登校につながる指導に努め、登校できたり、できなかったりを繰り返しながらも少しずつ改善の方向に向かっていると把握しております。以上です。
質問 1番 篠原眞稚子
〔登壇〕 不登校について質問しようと思ったことなん― 47 ―ですけれども、実は不登校サロンというのを北見市で実施しているようなんです。これもさっきのひきこもりと同じようで、聞くところによると私は実際に行っていたわけではないのですが、津別の方も子どもが登校しなくなって非常に困っていたというような相談をされているというような話を伺いました。あまり長期不登校の子はいないんじゃないかなぐらいにしか思っていなかったので、この機会にどのような状況になっているのか、そしていればどんな対策がとられているのかというのを、大人のひきこもりと合わせて、子どもは先ほどの話じゃないですけど、小中学校、一番先は 15歳というのだから高校に入るころがひきこもりになる一番大きな節目というか、そこのところをうまく乗り越えていかないとひきこもりになり、そして 40 代ぐらいになると、もう長期化して何年もひきこもってしまうというふうな一連の流れみたいなのがあるということなので、8050のときにも小中学校の不登校をできるだけ出さないようにと、みんなそのつもりでやっているんだろうと思うのですが、そういうような実態があるというようなこともありましたので、特に今の時期に中学校の実態とか小学校の実態をお聞きし、そしてできることがあればみんなで考えていくというようなことが必要かなというふうに思い今回質問しました。今教育長から中学校のほうが多いというようなお話と、それからどんな対応をされているかというようなことで、ほぼ言われていることは、一般的にと言うと変なんですけれども、該当する1人ずつの子を学校全体でサポートしていくというふうな体制になっているんだろうというふうにお話を通じて、小学校も中学校も感じとったところです。やっぱり踏み込むというのが非常に難しいのだろうと思います。津別にも教育相談員がいらっしゃるのに、違うところに相談の目を向けていくとか、何とかホットラインとかもいっぱいあって、そういうふうにどんどんどんどん外に向けていろいろ相談をしていっているのであれば、やはりプライバシーを侵害しないような形でなんとか手を打っていくというようなことが必要じゃないかと思います。特に中学生だと高校受験、それから将来の就職とかに向けて非常に学力とかそういうもので困るのではないかというふうに感じています。さっとは聞いたのですけれども、特に子どもたちのための高校でも学び直しとかがあるのであれば、中学校でも不登校の子どもに対して、そういう不足する部分での手当てというのが具体的にされていれば、どんな― 48 ―のがあるか教えていただきたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
休みの多い生徒に対しての補充指導の部分ですが、先ほどお話させていただいた家庭訪問のときの学習サポートという部分に今のところ手立てをとっている状況であります。なかなか登校に結びつかない部分で学習刺激、登校刺激を与える部分もいかがなものかという部分もありますので、慎重に対応させていただいているところであります。確かに学業の遅れというものは、進路選択上の不利益ですとかリスクがあるわけなんですけれども、今不登校というものをとらえるときに、学校に登校するという結果だけを目標とするのではなくて、大きく先を見通して、その生徒が社会的に自立することを目指す、そこを大事にしたらどうだろうということが最近の文部科学省の通知等にも記されてきている部分であります。社会的自立を目標とするのであれば、学校という同世代の児童、生徒とのかかわりが苦手なのを無理に登校させるということはどうかということで、逆に考えれば不登校の時期が、例えばその生徒の休養につながる時期であるとか、自分自身を見つめ直す貴重な時期であるとか、そういうふうな観点から考えると、その生徒にとって今の不登校の状況が決して不都合なものではない。今必要な時期なんだというふうな考え方にとらえれば、周りの大人がどのようにかかわってあげるかということが大事だというふうに思います。勉強だけではなくて親も含めて、教師も含めてその生徒に寄り添って、その生徒の可能性ですとか、得意なところだとかを十分に伸ばしてあげて、特に本が好きな子であればたくさん本を読む機会であってもいいと思います。そういったその生徒にとって自分の好きなことを思う存分できる、そういった期間としてとらえて、周りの大人が適切に接してあげること、それが大事だろうなと考えているところです。以上です。
質問 1番 篠原眞稚子
〔登壇〕 今文科省の方向が変わっていったということではないんですけれども、あるときは不登校がものすごく社会問題になり、一時期では行かないのもというか、学校に行かせないのもというようなお話もそのときもあっ― 49 ―たかなというふうに思います。15 歳までの生き方と、それ以降はすごく長いので、要は社会に何とか出て行って、自立して生活できるような子どもを育てていくというのが多分大きな目標であれば、むりやり嫌だ嫌だという子を無理に連れて行って、学校に座らせておいて何もということではないかもしれないし、それはいろんなケースで難しい問題かなというふうにも思っています。ただ、そこまでの生き方が、やっぱり将来に大きな影響を及ぼすのではないかというふうに思いますので、個別の対応とその子どもが自立して社会に行けるようなそういうもの。それと、なかなか津別町の中では、窓口がありますよと言ったり、支援の方法もありますというふうに言っても、なかなか難しいのであれば相談方法が違うものもあっていいのかなと。ずっと行こうと思っても近くでいろいろわかるような状況だから、プライバシーは守れる、相談プライバシーは守れるんだけれども、近くのところに相談できないというような人の対応というのがどうなのか。それは津別町でこういうのがありますとすることがいいのか、あるいは、何でもできますよというふうなことをして、子どもがあまりストレスになるのかどうかわかりませんけど、親は相当な心配とか悩みとかを持っているんじゃないかと思いますので、そこの辺のところの親のいろんな気持ちを和らげるというか、そういうようなことで別な形で、こういうことになったらこうだというようなもの、わからないような親のサポートをできるような、そういう取り組み、全体としてやるような取り組みがあれば、そういうのも続けていっていただければ親にも子にも、これからという意味で勉強になるんじゃないかというふうに思いますが、そういうようなところで何か思いあたるとか、こんなのがあるんじゃないかというのがあれば教えていただきたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
昨年度から教育相談員を各学校に出向いていくようにして、訪問型の教育相談員体制を進めて2年目になります。さまざまなこういった不登校関係の家庭訪問ですとか相談事には教育相談員がかかわるようになってきています。保護者の方も訪問型教育相談員の活用というものをしていただいている状況であることをまずお伝えしたいと思います。まず、いろいろな相談できる箇所がたくさんあったほうがいいと、これはまさにそうだと思います。ただ、現在私どものほうで行ってい― 50 ―る教育相談員の派遣は1人でありますし、また、各学校管理職への相談、それから養護教諭の相談、これまでどおりなんですけれども、また新たな相談方法等あるだろうと思いますが、今後各市町村、特に北見市あたりでは大きな人数を抱えておりますので、さまざまなこういった不登校関係の手立てを先行事例として持っていると思いますので、調査していきたいというふうに考えております。いずれにせよ、登校に至らない、要するに不登校がよくないこと、問題行動だということではなく、決して問題行動ではないというふうに受容して受け止めて接してあげる、そういった姿勢で接していかなければならないというふうに思っています。これがなかなか一般的には、学校には行くべきだという今までの概念はありますが、そこを変えていく、登校に至らないことは決して問題行動ではないということは、やっぱり周りの人たちが理解してあげて接してあげることが必要だなというふうに改めて感じたところです。
質問 1番 篠原眞稚子
〔登壇〕 この間、手をつなぐ育成会が主催する特別支援教育に関する大学の先生のお話を聞き、別に不登校の話ではなかったのですけれども、どんなことがあってもやっぱり学校と、それから地域に不登校のことも理解する。年齢層が高いと学校は行くべきだというふうに思っている人がたくさんいると思うのです。どうして行かないんだろうと。なかなかそういうふうになっていくと、やはりそれがいいということではないんですけれども、どんなことでも、やっぱりその子が住んでいる地域がそういうことに対する理解、発達支援なら発達支援とはこういうものだという理解。それから不登校とか、そういうものに対する理解というのもないとなかなか難しいという話をされていました。断片的に今日は何とかの話とか、そういうのではなくて、今子どもを取り巻く環境というのは、それぞれ世代ごと、地域ごとでも違うかもしれないし、よくわからないのですが、いろんな話を聞かなかったら私たちもやっぱり学校は行くべきだ、どうして行かないのということになりがちだと思うのです。その子も外に見えないと、みんなができることを普通にできない場合に、どうしてできないんだろうというふうになって、なかなかその子の特性とかと言うらしいのですけれども、そういうのが理解できないままいると、いつもそこのところで― 51 ―違う力が働いてうまくいかないというようなこともありましたので、ほぼ中身と取り組まれている話は理解できましたので、もう一歩地域の人たちにも、折に触れそんなお話をしてもらうと地域全体の学校に対する目とか、それから全体的な地域の教育力みたいなものが高まっていくのじゃないかと思いますので、ぜひ教育後援会みたいなもので現代の子どもだとか、そういうことも全体に理解してもらえるような場づくりみたいなものを期待して何かあればお聞きしますし、なければ終わりたいと思います。以上です。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
不登校の児童、生徒が実際に津別町においてもそういった状況はあります。決して放置することなく、プライバシーに配慮し家庭訪問しつつ、生徒がどのようにしたいのか、どのようになりたいのか、また保護者が我が子をどうしたいのか、そういった部分をしっかりと話をしながら、寄り添いながら学校と家庭と力を合わせて取り組んできているところであります。町教委としましても、不登校については、これまで重要な課題として取り組んできたつもりであります。定例の校長会議や教頭会議では毎回学校の取り組みをお聞きして意見交換をしてまいりましたが、これからも本町の実態を改めて検討して、子ども一人一人の学校生活の充実ですとか、自己実現の取り組みを大事にしながら、まさに個に応じた指導、教育相談の充実、議員からのご指摘にあるように地域との関係を大事にしながら連携を一層充実させることを重視して進めてまいりたいと考えております。また、今後学校は学校評価の時期になります。学校におきましても評価の折、不登校に関する児童、生徒の実態ですとか、自分たちの取り組みがどうだったのかと、そういった部分しっかり評価、反省を適切に行ってもらって、今後改善できるようにより一層努力してまいりたいと思います。