津別町議会 平成22年第2回定例会 2010年3月17日
町営住宅の整備について
2010年3月17日、津別町議会の一般質問で、茂呂竹裕子議員が「町営住宅の整備について」質問し、町長 佐藤多一が答弁しました。
- 質問者
- 茂呂竹裕子 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤多一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 茂呂竹裕子
〔登壇〕 ただいま議長のお許しをいただきましたので通告に沿って一般質問をさせていただきます。まず、第一に子宮頸がん予防ワクチンを無料接種できないかという質問です。子宮頸がんを予防するワクチンが日本でも認可されまして接種が始まっています。子宮頸がんは20代の女性のがんとしては発症率が乳がんを抜いて一番高いがんとなっており、日本でも年間1万5,000人が発症し、約3,500人が命を落とすという実態があります。その原因は、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)の感染によるものであって、ワクチンによる予防が可能な唯一のがんであります。HPVは性交渉によって感染するため10歳代の女性がワクチンの対象とされ、日本産婦人科学会や日本小児科学会も11歳から14歳の女子に公費負担で接種するよう求めております。しかし、皮下注射による3回の接種で4万円から6万円かかり、保険がきかないので全額自己負担のため予防ができるとわかっていてもなかなか個人では踏み切れないことは容易に想像がつくところです。先進30か国では公費助成が行われており、日本でも自治体が独自の助成を開始しております。女性特有のがんであり、女性の命と健康に生きる権利を守ることは即命を生み出す母体の健全保持であり、予防ワクチンを無料で接種すべきであると思いますが、町長のお考えを伺います。次に、二番目です。町営住宅の整備について伺います。まず、第一番に、民間活力の活用とはどのような方法なのかについて伺います。町長の町政方針15ページに老朽化が著しい町営住宅の改善を図るため、平成20年に策定した住生活基本計画に基づき、まちなか団地第1工区に22年から23年度で18戸の町営住宅を建設する。建設に当たっては民間活力を活用し、良質な性能の町営住宅を建設してまいりますとあります。これまでのように町が業者に直接発注するという方法よりも今回取り入れようとしているプロポーザル方式が優れているとは、どのようなことを指すのか。同じ値段でよい住宅が手に入るとか、住宅料が安く設定できるなどのメリットがあるのだろうと思いますが、この違いについて伺います。― 7 ―二番目に、住宅料の設定について、まちなか団地は歩いて暮らせるまちづくりとして町長の理想を具体化する第一歩だと理解しております。今後建設が進むにつれ、旭町や髙台にお住まいの方々の住みかえが必要になってくると思います。しかし、スムーズな住みかえが可能であるのかどうなのか憂慮するところです。特に旭町団地は高齢化が進み、障害や病弱な方も目立ってふえています。これまでも町は解体を計画したが実行できなかった経過もあり、中心街に近く住宅料も安くてよいと居住されていると認識しております。それからもう10年以上経過しており、経済的負担もさることながら引っ越しの労力も低下し、さらに住みかえは難しくなっていると推測します。しかし、旭町団地は解体される予定で、どうしても出なければなりません。きめ細かな交付金で3棟9戸の町有住宅を今年度建設し、受け皿をつくろうとしておりますが、旭町団地には現在17戸が入居していて、それでは数的にも間にあいません。経済的な問題で入居できない場合、激変緩和など独自の減免制度を考えているのか、他地域の住宅に引っ越さざるを得ないのか、いずれにしても引っ越しに多大な労力と経費が新たにかかります。それらを含め高齢者が不安を膨らませないように、丁寧な説明ときめ細かな相談に応じる姿勢も必要ではないかと思いますが、町長の見解をお伺いします。
答弁 町長 佐藤多一
〔登壇〕 それでは、茂呂竹議員のご質問にお答えしたいと思います。まず、最初の子宮頸がん予防ワクチンの無料接種の関係でございます。これ、議員も今ずっとおっしゃられたとおりでございます。子宮頸がんにつきましては、近年20代後半から30代にかけて急増いたしておりまして、若い女性の発症率が増加傾向にあるということで、議員もただいまおっしゃられましたように毎年1万5,000人が子宮頸がんと診断され、がんによる死亡原因の第3位でありまして、女性特有のがんの中では乳がんに次いで第2位と。そして、特に20代から30代の女性においては発症するすべてのがんの中で第1位を占めているという状況になってございます。子宮がんはほかのがんと異なりまして、原因がほぼ究明されているというがんでござ― 8 ―いまして、その原因はほぼ100%HPVというふうに言われております。ウイルスの感染であるということが明らかになっているところでございます。このHPVが100種類以上のタイプがありまして、うち約15種類が子宮頸がんの原因になることが多いということで、ハイリスク型に分類されているところであります。90%以上は体内から自然消失するというふうに言われておりまして、発症に至るにはそのうち0.15%ぐらいというふうに推定されているところでございます。また、発症に至るまでには通常数年から十数年という長い時間がかかるということでございますので、定期的な子宮頸がんの検診を受けていれば、がんになる前に発見し治療することが可能というふうにも言われてございます。子宮頸がんの予防ワクチンは、思春期の12歳前後の女子に対しまして、海外では既に100か国以上で使用されているというふうに聞いておりますけれども、日本ではようやく昨年の10月に承認されたということで、12月の22日から一般の医療機関で接種することができるようになってございます。これも議員おっしゃいました大体これにかかる費用が計3回の接種で5万円ぐらいかかるということで、非常に高額であります。先進国では約30か国が公費助成を行っているというふうなことでございますけれども、日本では今のところ国における助成制度はなくて、民間団体において助成を求める運動が始まっているという状況でございます。こうした状況にあるわけですけれども、この公費助成につきましては、実は昨年の10月に、毎年10月の末になりますけれども全道の町村会で政策懇談会というのが開かれます。昨年10月にも札幌で、各町村長集まりまして政策懇談会が行われたわけですけれども、この政策懇談会の保健福祉分科会の中でこの問題が取り上げられております。この中で、これは道の担当者も入っての議論になっておりますので、道とともに北海道町村会としても、ともに国に対してこの公費助成について要望していくということで議論がされておりますので、この動きの中で進めていきたいというふうに考えているところでございます。それから、二つ目の町営住宅の関係でございます。まず、プロポーザル方式の内容とそのメリットの関係でございます。公営住宅の供給仕法ということでございますけれども、これ実は平成8年度に公営住宅法が改正されまして、それまで建設する際には直接建設方式、町が発注して。そういう方式をとっていたわけですけれども、平成― 9 ―8年の法改正によりまして、新たに民間活力を活用して民間住宅を借り上げる借り上げ方式というものと、それから買い取る買い取り方式、この二つが可能となったところでございます。昨年3月に策定いたしました津別町の住生活基本計画ですけれども、ここにおきましてもこうしたことを考えあわせまして、民間型仕法の導入の可能性について検討もしてまいりました。従来のように細かな仕様を定めるのではなくて、性能を満たしていれば細かな仕法は問わないという、いわゆる性能発注によりまして業務をゆだねることによって、民間事業者のノウハウ、あるいは技術的能力が発揮されまして、事業コストの削減や質の高い公共サービスが期待できるのではないかというふうに考えたところでございます。その中で、買い取り方式を採用したという理由につきましては、良質な性能の公営住宅の建設と建設コストの圧縮の両方を満たす方式だということで判断したものでありまして、今回建設予定の第1工区18戸の内訳ですけれども、木造平屋建てが1DKで7戸、それから2LDKこれが8戸、そして3LDKが3戸というこの18戸のうち、平成22年度は12戸の建設を予定しているところでございます。この22、23年度で18戸の建設を行いますけれども、平均の面積が66.6平方メートルということで、これに係る建築費が2億486万1,000円でございます。これに実施設計費だとか、あるいは工事管理費こういったものを加えますと2億2,494万3,000円ということになります。建築費では直接発注方式に比べますと大体15%ぐらい安く上がるということで、これに伴って当然建設費が安くなれば家賃にも反映してくるということになります。さらにプロポーザル方式、いわゆる提案型の方法、これによりまして事業コストの削減も期待できるところであります。ただ、過当競争が進むということになるとこれはまずいことになりますので、下限価格を上限価格の85%ということに設定をいたしまして、実はきのう3月16日ですけれども、プロポーザルの出された業者からのプレゼンテーションを受けまして、選定審査会を昨日行ったところでございます。決定はまだですけど、今週中、19日あたりに通知をするというような予定を立てているところでございます。次に、それに伴いまして家賃の関係ですけれども、激変緩和ということでございます。今回の建設事業費などから試算しますと、1LDK16.6坪ですけれども、こ― 10 ―こで例を出しますと最低の収入区分で2万円程度の家賃となるのではないかというふうに考えられます。現在、旭町などの古い公営住宅に入居されている方ですと大体2,500円程度の家賃でありますので、建てかえすることによりまして家賃負担がふえることになってまいります。こういう場合、公営住宅法によりまして今の家賃と新家賃との差額を5年間で調整するということになっておりまして、6年目に新家賃が適用されるという激変緩和制度が持たれてございます。急激な家賃の上昇によって家計負担を避けるということを目的としているわけでございます。それで、家賃2,500円の方が仮にまちなか団地1LDKに収入が一番少ないというランクの方が入居した場合を想定いたしますと、家賃は先ほど言いましたように2万円になるわけですけれども、激変緩和制度によりまして1年目につきましては5,400円、それから2年目が8,300円、そして3年目が1万1,200円、4年目が1万4,100円、5年目が1万7,000円と、そして、最後の6年目で2万円になるという措置がとられることになるというふうに考えております。また、これとは別に議員もおっしゃられましたけれども、低所得者対策ということで平成21年度の国の補正予算によりましてできました地域活性化きめ細かな臨時交付金、これを活用いたしまして、本町、それと旭町に合わせまして3棟9戸の町有住宅を建設いたしますことから、これは公営住宅法によらない住宅ですので、この公営住宅法によらない入居基準について、これは今後所管の委員会とも十分協議をさせていただきながら決定をしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。以上でございます。
質問 3番 茂呂竹裕子
ただいま町長にお答えいただきました。最初の子宮頸がんのワクチンの無料接種についてですけれども、現内閣は民主党ですけれども、子宮頸がんワクチンの任意接種に対する助成制度を創設しますというふうにマニフェストに書いた経過があります。今の内閣でもまだその制度はできてはおりませんが、無料のクーポン券なんかを配られているというふうに聞いてますが、その使用が10%でしたか、10%しか利用されていないという経過もあります。しかし、鳩山首相は所信表明演説で24回も命を大切にするというふうに述べられたそうですから、そのう― 11 ―ちに運動が進むなりして実現するのではないかというふうに期待をしたいと思っています。先ほど町村会の政策懇談会で、道とともに国に要望していくというふうに決められたというふうにさっきお聞きしましたけれども、それであれば道もまだやる気はないと。自治体としては、やらないというふうに決めたわけではないのかなというふうに思いますけれども、その対策はやっぱりしていかなくちゃいけないのじゃないかなと私もずっと思っているのです。北海道以外のところでも、今新潟県の魚沼市は、小学校6年生とか中学1年生に全額補助して実施していると。それから、埼玉県志木市というところでは6年生から中学3年を対象に全額補助している。いろいろ兵庫県の明石とか東京杉並区とかでやられてきているのです。しかし、まだ道も腰を上げていないと、国もまだしっかりやろうという気構えができていない中で、町がやっぱりやらざるを得ないのでないかなというふうに私は考えます。津別町の現在小学校6年生は54人だそうです。中学1年生が51人で、この6年生、中学生半分、女生徒がちょっと少ないので半分以下なのですけれども、しかし、この男女含めた6年生に仮に接種したとしたって300万円程度のお金があればできますし、女生徒だけであれば150万かそこらの金額でできる。問題は、町長さんがどう判断され津別町の子どもをどう守っていくのか、将来の津別町の担い手をどうしていきたいといふうに思われているのかではないかといふうに私は考えますので、早期にお考えいただくなり、私たち議会としても国や道に対して、無料化、公費負担の要望なんかを上げていきたいといふうに思います。それから、町営住宅の整備についてそのプロポーザル方式というのが優れたメリットがあるのだということを今理解しました。やはり、前々からよその町では、プロポーザルではない借り上げ住宅、美幌町なんかもやっているというふうにずっと前から聞いていたのですけれども、今回我が町は買い上げ方式というのですね。それを行うということで、私は公営住宅に入られる方というのは、もともと低所得ですので、やはり幾らかでも安く、そして喜ばれる公住になればいいなというふうに思っているものですから、安いほうがいいというふうに思ってますけれども、実際、旭町について私気になるのでが、すごく高齢化していて、そして体の悪い人もいらっしゃいますので、やっぱり旭町の公住壊すよ、新しいの建てるよというふうなことを耳にすれば大― 12 ―変心配になるのではないかと思うのですね。まだ、契約をするかどうかというような微妙な時期ですので、こういうことはやっぱり耳に入るともう決まったのだよみたいなふうになるのかもしれないのですが、やはりそういう心構えで実施しようといふうになっているのですから、早目にお知らせをしてお考えいただくということが大事なのではないかなというふうに思います。高齢者はやっぱり私自身も、今ひしひしと感じているのですが、引っ越し荷物をくくるということ自体も非常におっくうだし、体力もないというふうな、もっと元気な方もいらっしゃるかもしれませんが、自分のこととして考えると大変だなというふうに思いますので、やはりそれと、例えば経済的な問題、あるいは労力の問題、そういうものがどうなっていくのかということを聞いてあげていただければというふうに思います。やっぱりさっき申し上げましたけれども、丁寧な説明と相談に応じてあげていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
まず、子宮頸がんのほうからでございますけれども、道がやる気がないのかということではなくて、昨年の10月に政策懇談会を開いたということでいきますと、初めてその月に国がそもそもそのワクチンを認めたという時期と一致しているわけです。それで高額なものだという認識がありますので、道もそれは十分承知している話ですし、町村からもそれは公費負担にすべきではないのかということで、それまでの状況だとか、そういうかかる経費の関係について話し合いが行われ、その分科会で行われまして、これは一町村だとかそういうところで頑張る問題ではなくて、やっぱり国が責任を持って原因が特定されているものですから、それはきっちり出してもらうということで、福祉の一環として出してもらうということで進めていこうということで、道と北海道町村会とその部会の中でお互いに話し合って結論を見たところですので、それが今、今度予算等々の中で国に対しても今進められているという内容でございます。ただ、従来と違って、どこにどういうふうに陳情していったりとかということが枠組みがちょっと従来と変わっておりますので、その辺で少しスムーズさが欠けているのかなという部分がありますけれども、これはいずれ解消されていくというふうに考えておりますので、私どもも北海道町村会の会員の一人として、― 13 ―一緒にこの問題について話し合いを進めていきたいというふうに思いますし、仮に長引いていくということになってくれば、また考えを町独自でというようなことも含めて考える時期があるのかなというふうにも考えているところでございます。それから、公営住宅の関係は、最初のご質問のときにもございましたけれども、過去にも特にこの旭町は、解体をして新しい住宅をというのが小南町長の時代から実はあったわけですけれども、なかなか現実に至らなかったということで、そして、さらにさらにこの住宅が古くなってきているというのが現実です。このままやっぱり放っておくと相当やはり住環境もそのときから比べるとさらに悪化していますので、ここでやっぱり踏ん切りをしっかりつけて、新しいまちづくりといいますか、住宅政策に取りかかっていく必要があるのではないかということで、専門家も交えて計画づくりを進めてきて、それが今実行にいよいよ移されるという段階になっているところでございます。確かに所得の面もございますけれども、旭町に限らず非課税になっております遺族年金だとか、それから障害者年金をお受け取りになっている方たちもその中にいるかと思いますけれども、そういう方たちにとっては、まず仮に先ほどいいました2万円であれば、むしろ快適さを求めてそちらのほうにぜひ行きたいという方もおられるのではないかというふうに思いますし、また、なかなかそういう年金もなく、本当に困っていられる方も出てくるかと思いますけれども、それがこれからのきめ細かな臨時交付金の中で建てていく部分で吸収できないかどうかという部分も一緒に考えていきたいというふうに思っているところです。それでもなおかつ難しいという状況になれば、今のどこかの部分、本当に家賃が安いほうがいいのだという方がおられましたら、それは今の状態を少し手直しをして残していくと、それは場所はどこか別にして、そういうこともあり得るかというふうには思いますけれども、今はやはりきちっとした新しい住宅を建てて、そしてできるだけそちらのほうに引っ越していただいて、そして、快適な生活を送っていただきたいというふうに考えておりますので、特に旭町等については、これから決まりましたら担当課のほうで地元に入って説明会等々順次進めていくことになると思いますので、そこでまたご理解をいただきながら住宅政策を進めていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。― 14 ―
答弁 町長 佐藤多一
一つ漏れまして、引っ越しの際、移りかえ、ここにいて今度こちらに入るというときに、俗にいう引っ越しの費用は公費でみられることになってますので、それはご心配ないというふうに思います。以上です。