洞爺湖町議会 令和2年3月会議 2020年3月5日
農業振興について
2020年3月5日、洞爺湖町議会の一般質問で、下道英明議員が「農業振興について」質問し、農業振興課長 片岸昭弘が答弁しました。
- 質問者
- 下道英明 議員
- 答弁者
- 農業振興課長 片岸昭弘
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 9番 下道英明
続きまして、2番目のテーマに早速ですが入らせていただきます。ことし1月に発効した日米貿易協定により、海外農産品がじわり市場を圧迫し、その影響が長期に及ぶことが考えられます。このことは、先ほどの、午前中の町長の町政執行方針でも言及されているところでございます。そこで、本町の基幹産業である農業において、農業者の高齢化、後継者不足による農業従事者の減少、遊休農地や荒廃農地の問題などを踏まえて、令和の時代の洞爺湖町における農業振興についてを伺ってまいりたいと思います。本来ですと、通告順に従いまして細かくお伺いしていくところでございますが、今回はこのような特別な形の議会でございますので、ある程度テーマを絞ってお伺いをさせていただきます。第1点目でございます。ことし1月に発効しました日米貿易協定が、またさらには環太平洋連携協定、いわゆるPPP、そして欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)に続き、昨年は、この三つの大型協定が立て続けに動きだしたところでございます。まさしく北海道は、強大な自由貿易の渦の中にいるといったところでございます。この洞爺湖町は、このPPP11、EUPAによって影響を最も受ける地域の一つだと思うのですが、将来の洞爺湖町農業の姿をどのように考えているのか、時間の都合上ありますが、端的にお伺いをさせていただきます。
答弁 農業振興課長 片岸昭弘
まず、自由貿易協定に係る影響額に関してでございます。北海道が昨年11月に日米貿易協定による北海道への影響についてを発表しておりますが、農林水産省が発表しました影響額の算出方法に即しまして、影響額を試算したものでございます。北海道の影響額は、米を初めといたしまして、農畜産物13品目で235億円から371億円が減少されると発表されております。また、TPP11の影響額を合わせると、総額352億円から518億円の生産が減少されると試算されております。当町におきましても、影響される品目といたしまして、米、小麦、ビート、でん粉、小豆、牛肉、牛乳や乳製品などが予想され、その影響額は相当な長期に及ぶと考えられています。国におきまして、各種農業対策が検討されておりますので、JAとうや湖と連携を密にして農業者への情報提供に努めてまいりたいと考えてございます。また、国内での有利販売と今後の海外輸出に向けまして、北海道が認証する「Yes!clean」表示認証の取得や「エコファーマー」の取得をしてございます。認証の裏づけとして、農産物の農業生産工程管理を行います国際的な「グローバルGAP」の認証を取得してございます。この双方の認証を維持することにより、産地として消費者や取引先に対しまして信頼を確保し、他産地との差別化を図る取り組みを続けてございます。その基本となる土づくりに重要な土壌分析を行いまして、農産物の品質の向上と販路拡大につながり、農業経営の安定が図られるものと考えてございます。以上でございます。
質問 9番 下道英明
今、特に北海道の影響額ということで農産物13品目、また当町における品目について述べていただきましたけれども、先般、所管の事務調査の中でもJAと連携をとりながら情報共有をしたところですけれども、きょうはデータ的には出てこないのですけれども、ぜひ、少し時間がかかると思いますが、これからの課題として洞爺湖町自体のやはり被害額と予想されることを、これからの中でやはり推移を今後とも課としてお示しいただきたいと思いますので、これは要望としてお伝えさせていただきます。今、洞爺湖町の農家戸数の現状というのは、事前に農業委員会の資料をいただきまして、その中で来ると、農家数というのは平成20年度が216戸、そしてうち法人は9戸。また平成30年度は159戸で、うち法人が9戸という形になっております。10年間で57戸が減少していると。また、農業者数も平成20年は531人。また平成30年は408人と。これもまた10年間で123人も減少しているところです。洞爺の高台地区と下台地区では当然、状況や環境が違いますけれども、やはり農家の担い手としての現状と課題はどうなっているのかということなのです。特に、農家の方というのは、三つの種類というか、ジャンルに分かれているということで、農家の跡継ぎの方は、いわゆる新規農営農業就農者。そして今度、農業法人等に雇用されている方は新規雇用就農者と言われて、また、土地や資金を独自に調達して新たに農業参入してくる新規農業参入者に区別されているようですが、やはりこの農業経営の法人化に向けた取り組みというのは、将来大変大事になってくると思うのですが、この点も踏まえまして、認定と農地面積などのいわゆる集積率の現状というのをお伺いいたします。
答弁 農業振興課長 片岸昭弘
地域農業の担い手であります認定農営者の関係でございます。農業者が農業経営基盤強化促進基本構想に示されました農業経営の目標に向けて、みずからの創意工夫に基づきまして、農業経営の改善を進めようとする計画を市長村が認定する制度でございます。国はこれらの認定を受けた農業者に対しまして、各種政策が重点的に支援を講じることとなってございます。現在、洞爺湖町で認定されました認定農業者は83戸であります。認定はされておりませんが、認定農業者の目標に到達されていると推定される農業者を加えますと101戸となります。全農家戸数の153戸の66%となります。認定農業者等が耕作している農地面積は2,278ヘクタールで、耕地面積の2,550ヘクタールから見ると、農地の集積率は89.3%になります。北海道全体におきましては、担い手への農地の集積率は90.6%となってございますが、全道的にも当町は農地の集積率は高い地域となってございます。しかし、高齢化によりまして農家戸数が減少している現状で、経営規模の拡大が必要となり、地域の中心的形態であります認定農業者に円滑に集積、集約化することが課題となっている現状でございます。農業経営の大半を占めます家族経営の規模拡大の限界感から、農地の受け手不足が懸念されるため、議員がおっしゃられます農業経営の法人化に向けた取り組みについても検討する必要があると考えてございますので、今後、研修会等についても開催してまいりたいと考えてございます。
質問 9番 下道英明
今、説明のほうを受けまして、特に高齢化による農家戸数が減少していった場合、やはり経営規模の拡大が必要になってくるし、当然それには円滑な集積、集約化ということなのですけれども、ちょうど昨年の10月に私、洞爺地区の若手農業者と一緒に四国の三豊に行きまして、財田の太鼓台調査をかつぐということで行かせていただきました。ちょうどこれ、私が行ったのはこれで2回目なのですけれども、この行程の中で十何名なのですが、若手の、今回は、去年はちょうど若手の農業者の方、また後継者の方とご一緒させていただきまして、まず3泊4日だったのですが、彼らの目線が非常に真摯で、太鼓台調査をかつぐのですけれども、その中でいろいろな洞爺湖町の農業について語らう時間があったものですから、非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。特に、彼らの目線からやはり農業の現状と課題について少し学ばせていただきました。大変本当に熱心に農業の現状と将来について真剣に考えて、農業を誰がどのように営んでいくか明確にイメージしていることを感じました。また、農業政策の根幹というのは、やはり自発的な取り組みに基礎を置いたものであるべきであり、また、いかにやる気のある、あるいは関心がある人と農業を結びつけることが肝心だと感じたところです。また、昨年の11月には胆振の町議会が東と西とで集まりまして、七つの町の議会が毎年研修しているのですけれども、その中で、そのテーマというのが「スマート農業の展開を」と題してロボットトラクター、自動運転田植機、農業用ドローン、そして農業用アシストシーツなどの解説がありました。また、農業分野におけるいわゆるICT、そしてロボット技術の進歩ということで、大変その進捗状況、そしてまた実際に研究段階ではなくて、もう既に実用されていくと、そういった面で非常に感じたところです。特に、AIの活用例なんか見てみますと、AIを活用して畑の画像診断ですとか、あるいは病害虫被害を最小化する技術、そして施設野菜収穫ロボット技術など、さまざまな革新的なものが出ていて、本当に北海道でやっているのだなということを実感して驚いたところなのですけれども。そのような中で、農業のさまざまな課題解決の一里塚として、この法人化というのも一つですけれども、さらにまた、農業新技術を学ぶ機会というのを今回、昨年ご一緒した若手農業者、あるいは後継者の人たちにも多くの機会の中で学んでいただきたいなと。そしてまた、その就農意欲の高い人材の掘り起こしもそのようなITだとか、あるいは先端の農業の実情を知ることによって、人材を集め掘り起こして、洞爺湖町の農業の裾野を広げていくということが大事だと思うのですけれども。そういう中で、若手農業者の現状と拡充への当町の取り組みをお伺いいたします。
答弁 農業振興課長 片岸昭弘
当町におけます農業後継者の就農の状況でございます。平成19年度以降についてご紹介をさせていただきます。学卒で就農された方が13名でございます。Uターンによる就農が14名。新規就農による就農が1名の28名となってございます。本年、令和2年度におきましても、1名の方が学卒による就農を予定されているところでございます。後継者のいる農業者の方々は、経営規模の拡大が意欲的に実施されております。そのため、新たな機械の購入や更新など経営規模拡大による機械の大型化が進んでいるところでございます。当町の取り組みといたしましては、農業後継者に対しまして、毎年講習会を開催しているところでございます。昨年におきましては、JAとうや湖が取り組んでおりますクリーン農業に必要な栽培履歴の記帳をスマートフォンやタブレット端末を活用した営農支援システムのご紹介をさせていただいているところでございます。また、GPS機能付トラクターや収穫機械などについては、経験の少ない後継者の作業技術を補助するシステムとして期待をしているところでございますし、経営規模拡大や生産コスト低減、作業負担の軽減の対策に期待をしているところでございます。以上です。
質問 9番 下道英明
今、いろいろ細かい形で、特にスマートフォンやタブレット等端末を活用したということで、特にスマートフォンとかタブレットというのは、Wi-Fiを使いながらそういった意味で管理していくというところで。ただ、Wi-Fiを通じるインフラが、なかなか高台のほうにはないということがありますので、いろいろな、今回も去年ちょうど一緒に行ったときに、Wi-Fiについてちらっとお話があったので、せっかくそういったアプリがあったり、農業のアグリカルチャーアプリというのですか、その中で、使いたいのだけれども、Wi-Fiを飛ばしていけないという形があるので、やはりそういった点では、今後、町でできることとできないことがはっきりあると思うのですが、やはりJAとの連携の中で、ぜひ、そういう意欲的な後継者に対してそういったアプローチをしながら、また就農を本当に、こう興味を持っている人たちにもアプローチを仕掛けていくということが、やはり農業の後継者の安定化につながっていくと思いますので、ぜひ、若手農業者への学び機会を、JAとうや湖とも連携しながら取り組んでいただきたいと思います。時間の都合上、農業振興と農業経営資金補助のメニューについては、こちらのほうは割愛をさせていただきます。