みんなの議会

大樹町議会 令和7年第3回定例会 2025年9月4日

大樹町の防災対策・体制について

2025年9月4日、大樹町議会の一般質問で、寺嶋誠一議員が「大樹町の防災対策・体制について」質問し、町長 黒川、総務課長 吉田が答弁しました。

質問者
寺嶋誠一 議員
答弁者
町長 黒川、総務課長 吉田

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 寺嶋誠一

それでは、先に通告いたしました大樹町の防災対策及び体制についての質問を始めたいと思います。先々月になりますけれども、7月30日にカムチャッカ半島沖で発生した巨大地震により、気象庁から太平洋沿岸部に津波警報が発表され、大樹町沿岸部においても避難指示が発令されました。近年では、全国各地に豪雨災害が頻発、激甚化しています。また、今年2月に発生した記録的な大雪も記憶に新しいところです。夏、冬を問わず発生する自然災害への防災対策は、非常に重要であることから、第6期大樹町総合計画の防災について、以下のとおり質問いたします。1、防災リーダー育成と自主防災組織及びボランティア団体等の育成。2、高齢者や障がい者等の要配慮者の支援体制の整備について。3、男女共同参画の視点を取り入れた防災対策について。4、避難所の備蓄品更新や設備の充実(猛暑・防寒対策、トイレ等)と管理について。5、自主防災組織数及び組織率の進捗状況について。以下のとおり質問いたします。よろしくお願いします。

答弁 町長 黒川

寺嶋議員ご質問の「大樹町の防災対策・体制について」お答えいたします。1点目の「防災リーダー育成と自主防災組織、ボランティア団体等の育成」と、5点目の「自主防災組織数、組織率の進捗状況」につきましては、まず防災リーダーの育成は、自主防災組織の運営、町内団体の災害ボランティアへの参画などを円滑に進めるうえで大変重要であり、大きな課題であると認識しております。昨年、当町において、北海道主催の「防災リーダー育成講座」が開催されたことから、行政区で防災活動の中心を担っている住民の方2名にお声掛けして、町職員と参加いただいております。次に、町内団体による防災ボランティアへの参画については、毎年実施している大地震・大津波の避難訓練において、大樹漁業協同組合女性部や大樹町日本赤十字奉仕団の協力をいただいているところです。次に、当町における自主防災組織は2団体あり、大樹町全世帯数に対する組織率は2.9%です。ただ、国などが公表している全国における組織数などは、防災活動をしている町内会も含まれることから、町が活動を把握している4行政区を含めると6団体、組織率は23.9%になります。町では、今年度中に行政区における自主防災活動を話題として、行政区長との会合の場を設けるとともに、これに並行して防災リーダーの育成に取り組むための準備を進めているところです。2点目の「高齢者や障がい者等の要配慮者の支援体制の整備」につきましては、町内にある介護サービス事業所等の協力を得て、避難行動要支援者名簿の作成(本年5月末現在)が終わり、現在は対象となる方のご自宅を訪問して、個別避難計画の策定を進めているところで、対象者74名中、24名分が策定済みとなっております。3点目の「男女共同参画の視点を取り入れた防災対策」につきましては、大樹町地域防災計画において、防災対策に女性の参画を推進するとともに、避難所の運営などで男女双方の視点等に配慮が必要と位置づけており、この一環として、新たに大樹漁業協同組合女性部2名を大樹町防災会議委員に委嘱し、ご意見をいただいているところであります。4点目の「避難所の備蓄品更新や設備の充実と管理」につきましては、食料や飲料水の備蓄は、必要数を計画どおり更新しております。また、昨年度は、B&G財団の補助事業により簡易トイレ20台、ふるさと納税による物納寄附としてポータブル再生式シャワー設備1台の寄贈などにより、避難所設備の充実が図られたところです。大きな課題としては、夏の暑さ対策が挙げられ、町内の主要な避難所となる公共施設等で今年度中に冷房を完備する施設は、高齢者保健福祉センターと生涯学習センターのみであります。今後、大型扇風機や移動式エアコンの導入を含めて、改善していくよう指示しているところであります。

質問 寺嶋誠一

ご存知のとおり、大樹町第6期総合計画の防災には、目標といいますか目的といいますか、様々な災害や危険から住民の命と暮らしを守る防災体制の確立と防災対策の強化を図るというふうになっております。まさしく今、町長のご回答にもありましたけれども、かなり策定について進捗しているかなというふうには感じるのですが、1点目、2点目について、再度お聞きしたいことがあります。ここでいう、個別避難計画若しくは個別避難誘導は、主に対象者は高齢者、障がい者のみの感じで策定されているような気がしてならないのですね。やはり対象者というのは、全ての町民全体になりますので、これは行政区を通じていろいろやっていく必要があるのではないかなと私は感じるのですが、それぞれのご家庭で、きちっとした個別計画、避難計画を立てる必要があると思うのですが、これについて町長はどうお考えですか。

答弁 町長 黒川

個別避難計画は、ここで申し上げている部分については、自助、公助、共助の中の自助ができない困難な方をピックアップして、その方をどのように支援していくかということを具体的にあらかじめ定めておくということで、74名の方を対象として1件、1件、どうしましょうかというのをカルテみたいな感じで作っていく。了承も得ないと駄目なので、個人情報がありますので、本人の了承を得ながら計画をつくって、それを共有するというふうにしているものでございます。今言われました、家族内で避難するときはどう行動するかということだと思うのですが、それらにつきましては、全体を通して、私どもは公助として活動するわけでありますけれども、個別の家庭においては、やはり自助のほうで、まず家族で話し合うことが十分大切かなと思っておりまして、その点につきましては、広報紙等でPRしながら、普段から備えてくださいねと。あるいは避難用具のあらかじめの準備といったことはしてくださいねというのは、広報紙等でもPRをしているところではありますけれども、さらに必要かなとは思いますので、一回やったからといって、しばらく置いておいてもいいわけではありませんので、こまめにそういったPRをしていくことは必要かなと考えております。

質問 寺嶋誠一

町長のご回答にもありましたけれども、やはり自助が、自分でできない方を優先的にということだと思います。さらには、2点目、3点目に関わる共助、公助に関しては、やはり個別にやっていかなければいけないのでしょうけれども、先ほど町長の答弁にあったとおり、そこまで介入するということになると、過去の東日本大震災でもありましたけれども、どういう方が助けになったかというと、第1位に家族、同居者、第2位が近所や友人、第3位が福祉関係者、第4位が消防団関係者というふうになっております。これは被災者の方からの回答です。ですので、やはり友人、ご近所の力を強化しないとうまくいかないのではないかなと、私は非常に危機感を感じております。ただし、町長の答弁にもあったとおり、個人情報の問題があります。このハードルをどうやってうまく片づけていくか、再度お聞きします。これについて、障がい者とか高齢者に関しては、そういうカルテを作るという意味で、同じような感じで進めていく必要があるのではないかなと私は思うのですが、この辺はどのようにお考えでしょうか。

答弁 総務課長 吉田

要援護者の個人情報の開示の関係でございます。今やっている取組として、個別の避難計画をつくっているところでございますが、この件に関しましては、一応つくった段階で、当事者から地域とか若しくは介護事業者等に、こういったものを情報共有していいかということで同意を受けております。そういった同意を得て、同意を受けたものに関しては、地域並びに事業者等と情報共有するというような形で行っているところでございます。以上でございます。

質問 寺嶋誠一

個人情報の取扱いについては、同意を得たら特に問題ないという解釈でよろしいですね。分かりました。次、2点目になりますけれども、男女共同参画については、普通に、一般的に、日常的に考えている範囲の中ではめったに起きないことなので、長期にわたって避難生活するということも、過去の例を見てもあまりありません。なので、必要ないみたいな感じで考えていることが多いと思います。でも、実際これまで全国各地で起きている被災地においては、いろいろな課題が出ているということがあります。さらには、トイレの問題ですとかプライバシーの問題ですとか、そういうことはあると思います。3点目で、防災会議に漁業協同組合女性部の方を2名委嘱して、これをどんどん進めなければいけないと思いますが、町長、これは沿岸部だけではなくて、内陸部においても同じことが私は言えると思うのですが、これについては、同じようにしていく考えはありますか、どうですか。

答弁 町長 黒川

今回たまたま避難タワーを作るというようなこともありまして、まず地域の女性の声を聞きたいというところで、女性2名に入っていただいたのですが、今後、女性の参画というのは、総合計画で別なところですが、3割を目指すということになっておりますので、そういった部分でもう少し、漁協だけでなくて、市街地のほうの女性の方も含めて、3割を目指すような構成にしていきたいかなと思っております。委員に選ぶだけではなくて、実際、現在は避難タワーの実施設計中なのですが、実施設計にあたっての意見聴取というのを女性部の方に集まっていただいて行ったりもしておりまして、女性視線で、女性に限らずですが、ペットをどうするかといったような意見もいただいておりまして、それらも反映しながら、実施設計を行っているところでございます。今後そういったことは、全町に広げていきたいなと思っております。

質問 寺嶋誠一

全町において、いろいろな気づかないニーズというのは当然あろうかと思いますので、それをぜひ進めていただきたいと思います。4点目にも関係しますし、今、町長の答弁にもあった避難タワーの関係もありますけれども、この前の津波避難で、私も気づかなかったのがおかしいぐらいなのですが、実は、当縁橋の手前で、これ以上侵入してはいけませんよという通行止めの看板が立ったのですよね。これは前からあったのかどうか自分も……。となると、次の質問は、そういう避難所で一番メインとなる避難所スタッフの役場職員の方々とか、そういう方々がこちらから避難所に向かっても、通行止めになった場合は当然行けませんよね。行けないとなったら、このときはどうするのだと。先ほど町長の答弁にもあったけれども、浜大樹、旭浜のほうの避難タワーも、その後もし道路が遮断されたら、どういう形で次の避難の誘導をするかということが非常に重要になるし、若しくは避難所の備蓄品の取扱いですね。これは、通常は多分鍵がかけられているのではないかと思うのです。では、その鍵はどうやって開けるのだとなると、多分、現在は役場のほうで保管しているのではないかなと思うのですが、そういうことも想定する必要が私はあるのではないかと思うのですが、これについて町長どうですか。

答弁 総務課長 吉田

まず、鍵の管理についてでございます。今回の津波警報が出た際にも、避難所を開設しまして、避難者のほうが当町の職員より先に着くというようなケースもありました。そういった場合に、鍵の管理についてはどうするのだというところの議論は当然出ました。今後、町としても、避難所周辺の区長にも鍵は預けているというお話なのですが、あと町が持っていると。それ以外の方法として、あらかじめ避難所となる施設に、何らかの形で保管しておく方法の検討が必要でないかということで、今後そういった議論を煮詰めていこうと思っているところでございます。あと、避難所の当縁橋の通行止めの件でございますけれども、今までは、国道とか道道に関しましても、津波警報とか大津波警報が出た場合には、人を配置して通行止めの規制をしていたらしいのですが、そういったマンパワーが不足するということで、開発とか道も人を配置せず、今後はそういった注意看板のみにして、津波警報が出ているときには、ここは通行止めですよという注意にとどめておくような形で、今年4月から見直しをかけていると聞いてございます。そういったことでご覧になったのかなと思っております。この間、北海道のほうともそのお話はさせていただいたのですが、あくまでも津波浸水区域への立入りを禁止しているようなイメージでして、逆に、浸水区域から逃げる分に関しては問題ないかなということで解釈しておりまして、そういったところは住民にも、こういった看板は出ているけれども、津波浸水区域から安全な区域への避難に関しては、それは通っていいということで周知をしていきたいかなと考えているところでございます。以上でございます。

質問 寺嶋誠一

通行規制に関しましては、新たにはっきりした情報を共有していかなければいけないのかなというふうに再度感じました。こういうことも重要ですし、さらに、全体を通してのことに関わるのですが、日頃から沿岸部においては、地震、津波、避難訓練という形で毎年開催しております。でも、大樹町の総合計画だけでなく、都市計画のほうにもある程度シミュレーションしたときに、ハザードマップができていますし、歴舟川の氾濫に関しても、一応それはきちんと記載されていますね。ですから、内陸部に関しても、それなりの防災訓練といいますか、そういうことは今後やっていく必要があるのではないかなと。私の認識では、あまりそういうことをお聞きしたことはないのですが、実際にこれを具体的に定期的にやられているというケースはありますか。これをちょっとお聞きしたいと思います。

答弁 町長 黒川

当町におきましては、大地震、それに伴う津波というのがまず一番に心配される災害というふうに踏まえておりますが、過去に、平成の頭ぐらいには、毎年のように市街地も洪水になっていた時期もありましたが、洪水に対する対応というものもここしばらくあまりないものですから、それに対応することが実際として今のところしばらくないのですね。平成28年に大水が出ましたけれども、あれ以来、災害対策本部をつくったことがないというようなこともありまして、ついこの間のカムチャッカで久しぶりというような状況でありました。内陸部の災害につきましても、そんなに頻繁にやっていなかったのですが、私どももちょっと心配だということで、まずは職員のシミュレーションで一回やろうやということで、先日8月20日に、これは大雨洪水という想定で、洪水が地域に発生しているというような想定で、災害対策本部を仮ですけれどもつくって、そして避難所を開設して、職員だけでやったのですが、住民には周知していません。ということで、いろいろ問題点はないかとか、こういう場合どうするかというところは、やればいろいろ出てくるものでして、やってよかったなと思っているのですが、そういったシミュレーションをやっております。シミュレーションをある程度しっかりした段階で、今度は住民ともやりたいなと思っておりまして、前回は大雨洪水ということだったのですが、津波も常にやっていますが、いろいろな災害を含めて、想定を変えて年に2回ぐらいやったほうがいいかなというふうに思っておりまして、それに加えて、地域住民も含めた総合避難訓練的なものを考えていきたいなと思っております。

質問 寺嶋誠一

ぜひ、そういうシミュレーション的な防災訓練は、継続してやっていただきたいなと思います。というのも、ここ自体も、いざというときの避難場所になっているわけですよね。ですから、避難者の誘導ですとか、それをどうしようかとか、いろいろなことを考える必要があると思います。実際この前の津波避難のときに、他町村になりますけれども、皆さん自身もここにいるとは限りませんよね。私自身も違うところに行っている可能性もありますし、観光で来る方もいらっしゃいます。ですから、いろいろな方がひとたびそういうことが起きるとここに集まるということになります。そういうことになりますと、一番優先しなければいけないのは、当然のように町民の安否確認でしょうし、さらには、いろいろ町外の方もいらっしゃるということでやらなければいけない。それを私は、過去に、素早くやるためには記入式でやって、そういう名簿を作ったほうがいいのかどうなのかということで、デジタルをうまく活用して、素早くやる方法を考えたほうがいいのではないかということも過去にご提案させていただきました。そういうお考えが、町長ありますか。今後ともそういう形の安否確認とか、そういうことをデジタルを活用しながらやっていくということが最も私は効率的だと思うのですが、どうですか。

答弁 町長 黒川

先日の避難したときには避難者名簿というのを記入してもらって、いわばアナログでやっておりました。人数も少なかったですし、それほど切迫した状況ではなかったので、我々で事足りたのですが、これが緊急で物すごく急ぐとき、あるいは多くの方が移動しているときであれば、一々名前を書いてくださいでは済まないので、今出ているのはマイナンバーカードを持ってきて、ピッと読ませると、そこで記録されるというような仕組みもあると聞いておりますので、そういったものの活用を図っていきたいなと思っております。

質問 寺嶋誠一

実に今、ご答弁にありましたけれども、素早く活用できるのはマイナンバーカードをうまく使うことが一番いいのかなと。さらには、これはあくまでも想定になりますけれども、避難者に、例えば日常お薬を服用している方、いろいろなことがありますよね。これは先ほどもご質問しましたけれども、個人情報に関わると思いますけれども、マイナンバーでうまくデータ等が集約されれば、自宅に薬を忘れてきましたとか、いろいろな治療歴がありますとか、そういうのも全部把握できるようになりますので、そこら辺はどんどんやっていかなければいけないと私は思っていますので、ぜひ進めていただきたいと思います。それで最後の質問になりますけれども、企業的な考え方で申しますけれども、これはBCPと言うのですが、事業継続計画ですね。いわゆる行政も同じです。BCPを考えなければいけないです。いかに通常の状態に戻すか。ひとたび災害が起きたら、いかに通常の業務に戻すかということが皆さんの考えにもあるとおりです。でも、起きると、それはたまたま起きたみたいな感じになりますので、定期的に事業継続するためには、やはり訓練しながら、いろいろな課題を毎年やっていく必要があると思いますし、そういうことが一番大事かなと思いますので、これについて、町長、今後いろいろな観点で継続的にやっていく考えを再度お聞きしたいと思います。どうですか。

答弁 町長 黒川

BCPにつきましては、行政としても作成しております。一応計画は作っているのですが、その検証というのは行っていないので、作ってあるというだけなので、これは先ほどの災害訓練等のときにBCPの検証というのも必要かなと。少し古くなっていたり、体制が変わっていたりする場合もありますので、職員の初動対応マニュアルも作っているのです。これらも、組織あるいは庁舎が変わったり、いろいろ施設も変わってくるので、これを毎年ローリングして新しくしていかなくてはならないものなのですが、それと同時に、BCPのほうの見直しもしばらく触っていないところがありますので、見直す必要があるなと今思いましたので、併せてやっていきたいと思います。

質問 寺嶋誠一

最初の初動行動もそうですが、俗に一般的な訓練の中では、確かシェイクアウト訓練とか、地震が起きたらすぐ頭を隠しなさいとか、これを基本的に身につけることによって、いざというときにすごく役に立ちます。さらには、計画も時代とともに、今までは大してこういうことが必要でなかったのかなということも、毎年毎年いろいろな変化があります。それについてきちんと検討して、防災対策は進めていっていただきたいということをお願いします。それでは、私の質問はこれで終わりたいと思います。

出典:大樹町議会 令和7年第3回定例会 2025年9月4日 議事録 PDF(37ページ) 間違いを知らせる