みんなの議会

大樹町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月7日

宇宙のまちづくり(HOSPOの整備)について

2023年12月7日、大樹町議会の一般質問で、寺嶋誠一議員が「宇宙のまちづくり(HOSPOの整備)について」質問し、町長 黒川が答弁しました。

質問者
寺嶋誠一 議員
答弁者
町長 黒川

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 寺嶋誠一

それでは、先に通告いたしております宇宙のまちづくり(HOSPOの整備)について質問いたします。北海道スペースポートの整備により、企業誘致や新産業の創出が促進され、人口増加や地域経済の活性化が見込まれます。現在、LC-1射場の整備、既存の滑走路の延伸工事が着々と進められ、海外企業からロケット打ち上げのリクエストもあります。航空宇宙産業の進展がより具体的になってきた今、宇宙のまちづくりについて町長に伺います。1点目、第6期大樹町総合計画、現時点で素案になりますが、その作成にあたって実施した町民アンケートの結果、北海道スペースポート構想の推進が重要度のワースト1、紛らわしいので、あまり重要ではないという1番であったことについて。2点目、海外企業誘致に必要となる包括的な規制緩和策として「宇宙特区」がありますが、この構想について。3点目、令和7年度以降にLC-2射場の整備も予定されています。さらに町民の理解、計画地周辺の住民への詳しい説明が必要となります。この対策について。この3点、お聞きします。よろしくお願いします。

答弁 町長 黒川

寺嶋議員ご質問の「宇宙のまちづくり(HOSPOの整備)について」お答えをいたします。1点目の「町民アンケートの結果、北海道スペースポート構想の推進が重要度のワースト1になったこと」につきましては、昨年実施しました第6期総合計画策定に係る町民アンケートにおいて、北海道スペースポート構想の推進が、重要ではない、又はあまり重要ではないとの回答が16.4%ありました。この回答には、様々な考えや意見があると思いますが、結果については真摯に受け止めているところです。この結果に至った一因は、北海道スペースポートの動きが本格化するのと同時にコロナ禍となり、説明会や講演会などが行えない中で、メディアによる報道が先行する形となり、直接町民に説明する機会が不足していたことだと考えております。今後は、本年9月に実施しました町民限定イベント「たいき宇宙デー」のような機会を継続して実施するとともに、毎月発行しているニュースレターにより動向をお知らせしてまいります。また、北海道スペースポートを核とした将来ビジョンについても、しっかりとお示しし、町民の理解を深めていきたいと考えております。2点目の「宇宙特区の構想について」につきまして、現時点で宇宙特区の具体的な構想はありませんが、北海道の特区担当者と協議を行っているところです。今後の企業誘致や北海道スペースポートの拡張整備や運営に関して、規制・制度の緩和や税制面の優遇を行う規制改革の必要性を感じておりますので、国家戦略特区としての宇宙特区の必要性を協議検討してまいります。3点目の「LC-2射場整備に向け、町民の理解、計画地周辺の住民等への詳しい説明が必要となる」についてですが、LC-2射場の整備については、現在進めているLC-1射場を確実に整備し、人工衛星を搭載したロケットを打ち上げる実績をつくることが必要不可欠であります。LC-2射場の整備には、これまで以上に国の支援が必要と考える中で、国の宇宙開発の動きも目まぐるしく動いており、スペースポート整備の必要性や位置付けも明確になってきていますので、その状況を適切に判断しながら、LC-2射場の整備を検討していきたいと考えております。町民の理解については、1点目の答弁と重複しますが、町民限定イベント「たいき宇宙デー」のような機会を継続して実施し町民への理解を深めていきます。また、計画地周辺の住民等への詳しい説明については、整備計画など具体的に説明できる資料ができた時点で、地域又は個別に詳しい説明を行っていきたいと考えております。

質問 寺嶋誠一

答弁、ありがとうございます。1点目なのですが、町長の答弁にもありましたとおり、やはり非常に町民に対しての説明が不足していたのではないかということだとありました。その理由としては、打ち上げが本格的に始まったときからコロナの影響もあって、ずっとそういう機会を行えなかったということなのですが、このアンケート調査の結果なのですが、実はほとんど町民の方は除雪対策ですとか、医療関係ですとか、あと消防ですとか、救急体制の整備について非常にこれは関心が高くて重要だと考えております。あまり重要ではないワースト3に入ったのは、先ほども言ったとおり、スペースポートの整備であることがワースト1になってしまった。二つ目には、姉妹都市とか友好都市の地域間交流、これが第2番目。第3番目に太陽光などの省エネ対策とか、省資源対策。こういうことが三つを占めています。私、再度町長にお聞きしたいのですが、やはり本格的になったのは確かにそうなのですが、これまで大樹町がこれだけ時間をかけてやってきたことでもありますし、相当な時間をかけて始まったのにもかかわらずこういう結果になっている一番の原因というのは、単なるやはり情報不足だけだと思いますか。これについて再度お聞きします。

答弁 町長 黒川

アンケート調査の結果の要因というのは、こちらでの考えですが、恐らくというところでは、やはり直接的な自分の生活に、暮らしに関わる部分がやはり優先するのだと。今ありましたように、除雪のことですとか、あるいは救急体制のこととか医療がちゃんと保てるのかとか、そういったことに関心の重きがあって、昔からそうなのですが、宇宙はいいけれども自分の暮らしに直接的にあまり影響しないというか関係はしない部分がありますので、そういったものが後回しになると。地域間交流あるいは省エネについても同じようなことかと思います。総論は分かるが、自分のところ、自分の生活、暮らしがまず先ということかと思います。また、もう一つには、ずっと宇宙の取組をやってきたのですが、あまり大きな支出というのは伴わない、航空公園整備したときぐらいだったかと思うのですが、ここへきて射場の整備ということで23億円という事業費がクローズアップされている。当然当たり前なのですが、そういった予算を組ませてもらっているというところで、多額の町税がつぎ込まれるのではないかという、そういったことへの町民の不安というか、そういったものがあったのではないかと思います。そこは、前から申しましているとおり、国の交付金が半分で、残りの半分を企業版ふるさと納税で賄うように今やっているのだということではありますが、そこのところの説明といいますか、理解を深める場面が不足していたのではないかと。やはり財源を23億円という数字が走ってしまって、そんな町の金使うのはよろしくないという考えを漠然と持っている方が意外と多いのではないかというところでは、コロナのこともあってそういった説明をする場面というのが少なくなっていたのは、町民対話の場面もなかなかできないでおりましたので、そういった部分はあるかなと。そのちょうどアンケートをやった時期というのも、そういったことのタイミングもあったのではないかと思います。私も宇宙デーのときにも、直接的なことよりも間接的に、例えばドラッグストアが来たとか、コンビニが増えたとか、町の暮らしが少し便利になりましたよね、そういったところも影響は出ていますということも話をさせていただきましたし、財源的な話も、今回のブロック別懇談会でも説明させていただいているところで、遅きには失したのですが、今、そういった努力をしていて、これを重ねていくことが重要だと考えております。

質問 寺嶋誠一

まさしく町長のそういうお考えが大きな原因になっていたのではないかと私も思います。それで、どうしても私、ちょうどこのコロナが始まる年でしたか、2019年12月に、ここに新聞報道にあったのですが、ジョン・ホラック氏の記事が載っていました。やはり過去に宇宙開発を行ったところが、やはり地域住民が最初、どうしてそんな多くのお金を宇宙にかけるのだと。人々の暮らしや生活になぜ使わないのだという町民の声というのが非常に多くて、なかなか進められなかったという、そういう記事が、非常に私、印象に残って、ああ、やはりそういう動きになるのだなと思いました。それが最終的にそのホラック氏の言葉を借りると、やはりコミュニティーをどんどん増やさないと駄目だと。宇宙開発に一番重要なのはコミュニティーだということなのです。私も全くそのとおりだと思うので、先ほど町長がそのようにこれから本当できる限りそういう機会を増やしてどんどんやっていくべきだというご答弁がありましたので、是非それをやってほしいのですが。本当にこれ、定期的にというよりも、何と言ったらいいのでしょうか、いろいろな方法がまだまだあるのではないかと思うのですが、それを進めていただきたいと思います。2点目、3点目にも関係してしまうのですが、やはり一つ一つ情報をできる限り伝えるという方法、先ほど言った宇宙デー、1年に1回ですとか、ニュースレターとかありますが、まだまだ方法があるのではないかと私は思うのですが、それについてはどうでしょうか。

答弁 町長 黒川

宇宙のことに限らずですが、町政全般につきまして、やはり住民の皆さまに語りかける、お知らせするということが必要だと思っておりまして、いろいろな会合の挨拶の場面ですとか、そういったときにも最新情報で伝えられる部分を伝えていくということも必要だと思います。区長会議というのは年4回ございます。そちらも地域の代表の方でございますので、そういったところでもそういった機会を捉えながら伝えていくということが大事かなと思っております。ブロック別懇談会、久しぶりに今年やらせていただきまして、6か所、60人ほどのご参加をいただだきましたが、その中では全ての会場でこの内々の財源の話をさせていただいております。そういった機会を捉えていって、どんどん進めていくということに尽きるかなと思っておりますので、今後もそのように進めてまいりたいと考えております。

質問 寺嶋誠一

是非町長と語る会、この前の報告にもありましたが、これも本当に頻度をできる限り上げて、町長だけに限らず、先ほど言ったいろいろな事案についてやる必要があるのではないかなと私考えております。これを是非今後進めていただきたいことをお願いします。2点目の宇宙特区ですが、やはり現段階ではなかなか具体的な内容というのは非常に進めて、今協議している段階だということでございましたので、その辺のところは理解いたしておりますが、町長も御存じのとおり、政府のほうは予備費として宇宙関係に1兆円規模の予算を組んでおりますし、これは本当にいろいろな意味で、今後いろいろな範囲でそういうことの活用といいますか、やはり大樹、我が町においてはそういうものを積極的にアドバンテージとして優位に進められるのではないかと私は考えておりますが、その辺も、先ほど目まぐるしく変わっているというご答弁がありましたが、具体的に可能な範囲で何かその辺は説明できるものはありませんか。それについて質問します。

答弁 町長 黒川

いろいろ秘密保持契約とかというものもありまして、なかなか企業の関係についてはお話できない部分もあるのですが、国の動きとしましては、この1兆円の基金というものが創設されたというような、非常に画期的なことであります。その前にSBIRという中小企業、イノベーションリサーチという、要は中小企業でどんどん新しい技術革新してくださいと、それに対して応援しますという制度ができておりまして、これが宇宙にも、あらゆる分野にあるのですが、宇宙にも適用されているということで、その中でも宇宙輸送という部分にも予算が配分されていると。宇宙輸送の中で、審査会があって4社が選考されまして、4社に対してまず1次審査が終わって、そこをクリアしたところには20億円の補助がということで、当町のインターステラテクノロジズ社もその1次審査をクリアしまして、20億円の交付決定があったと報道されております。これは非常に画期的なことでありまして、国も宇宙輸送に関して、今までは国のロケットで輸送して、民間のロケットというのはなかったわけでございますが、今開発中のものはありますが、まだ宇宙に輸送してはいないわけでして、これから宇宙輸送を民間もやってもらわないと。日本の宇宙輸送、今、年に1回とか、多くても数回、5回ぐらいなのです。昨年は失敗続きでありまして、この9月に1回上がっただけというような回数でありまして、アメリカでは80回ぐらいは行っているわけです、年間です。中国が60回ぐらいということで、大きく離れているわけであります。国が幾ら頑張っても、基幹ロケットでありますので、そんな60回も打てるわけがございません。小さなロケットでやはり小さなものを運ぶと。今までは豪華な、大きなトレーラーで運んでいたものを軽トラでも運べるようにしていくということかと思います。そういったことにやはり民間も頑張ってもらわないと国際競争に勝てないと、生き残っていけないということでございまして、このSBIRなどで成長を助けるという制度になってきたということで、これは大きな転換だと思っております。宇宙基本法というのができまして、民間の門戸は広げた、ルールはできたのですが、やはりベンチャー企業、リスクマネーですね、大きな投資とリスクを伴うものですので、なかなか開発にそんなに潤沢な資金がないという中では、こういった、20億ですが段階を踏んでいって、最終的には140億円まで補助するという制度でございますので、大きな助けになるかと思います。そういったことで民間を育てていって、日本の宇宙輸送を確保するということに国も動き出しているということでございます。その1兆円の予算につきましても、民間の育成に十分充てられるものだと思っておりますので、この辺が大きな変わり目、国といいますか、国際情勢含めて、目まぐるしく変わっているというのはそういったこともございます。国際的なところを言いますと、宇宙開発から宇宙利用に、宇宙産業に切り替わって久しいわけですが、そんな中で、今、宇宙産業の規模、国際的に全世界で約40兆円と言われてますが、これが2040年には100兆円超えるという成長産業になって、物の見方によっては、もう200兆円までいくのだというような話もございますので、こういった成長産業に遅れることなく、日本もどんどん進めていきたいという国の動きの表れが出ているのかと思っております。先に行いました10月の北海道宇宙サミットにあっても、大変多くの裾野の広い産業の方々が参加いただいておりまして、宇宙産業への関心の高まりというものをひしひしと感じているところでございまして、そういった変化が目まぐるしい。私も長く担当させていただいておりますので、20年前、30年前から見ると格段の差があると思っているところであります。世界はもっと、それよりも先行っているという状況でありまして、日本もそういった、国もそのように動き出しているというところでございます。

質問 寺嶋誠一

町長のそういう具体的な答弁を聞きまして、目まぐるしく本当に動いていますよね。例えば本当に分かりやすい、例えばその輸送に関しての時間ですとか、これはもしかすると、今で帯広東京間、1時間十何分、20分と言っていますが、うそみたいな話で10分、15分という世界に変わるのだ。これは今、現時点で言うと、あまり絵空事のように聞こえてしまうので、ぴんとこない方がほとんどだと思うのですが、そんなにそんなに遠い先のことではないです。ですから、私が言いたいのは、そういう町民の皆さんが、本当に日々の生活の中で受け取れられる、そういうものを具体的に伝えていったほうが、もっともっとコミュニティーは高くなって、賛同する方もどんどん増えてくるのではないかと思うのです。方々で私も町内の方々によくよく聞かれます。大樹は宇宙関係でどんどん元気があっていいですねという話になるのですが、周りにはそのように広まっていながら、町内のムードというかあれは熱くなっていないのがどうしても自分なりに不満なのです。不満といいますか、もう少し熱くなる必要があると思っているのですが、似たような質問になってしまうのですが、やはりそういうところを町長、今後やっていく必要が私はもっともっとあるのではないかと思うのです。重複しますが、これについてどうですか。

答弁 町長 黒川

言われるように、よく前にも言われたことがあります。五右衛門風呂みたいに上だけ熱くて中が涼しいわねということも言われたことがあるのですが、正にそういった状況というのが変わってないのかと思います。これはもうかなり前から結構言われているところです。一部の関係者は一生懸命取り組んでいるけれども、周りはそうでものないよという状況というのはどうしてもあったのかと思いますけれども、やはり熱く引っ張っていくといいますか、リーダーシップを取っていくといいますか、熱く語る部分というのは、場面というのは必要かと思っております。やはり伝えることが大事ですので、そういった、繰り返しになりますが、場面場面で伝えていきながら、情勢は変わっているのですということも伝えていって、熱くなるというより熱く語るという部分が必要、正に私の役割なのかと思っておりますので、心しながらこれから伝えていきたいと思っております。

質問 寺嶋誠一

まさしくそういう形で進めていただきたいのですが、大樹はやはり宇宙関連に関する企業は、現在4社近くありますよね。やはり一番大事なのは、町だけがやるのではなくて、当然のように民間も連携しながら、官民でこれを進める必要性が私は高いのではないかと。それは、最も浸透率の図れる方法ではないかと私は考えているのですけれども、それについて、町長、どうですか。

答弁 町長 黒川

もう先ほど申しましたが、国が応援して民間がやっていくという時代に、国もやるのですが、国だけではなくて民間にどんどんやっていってもらわないと国際競争に勝てないということもございます。当町におきましても、民間のロケット会社が今、活躍をしているわけでございますし、それに関連していろいろな民間企業の方がサテライトオフィスも利用していただきながら関わっていただいておりますので、そういったところを大事にしながら、今後も企業誘致までたどり着けれるのが一番いいので、そういったところのつながりというのは大事にしながら、やはり民間の力をフルに活用しながら進めていくということが肝要だと思っております。

質問 寺嶋誠一

そのお言葉を聞いて、今までも実践はされてますが、より一層やっていただきたいと考えております。最後になるのですが、先ほどご紹介したジョン・ホラック氏のことで、記事の中にありました。宇宙開発というのは、欧州の大聖堂の建築と同じだと。簡単に言うと、100年とか150年とかものすごい長い時間をかけて、わかりやすく言うと、完成品を見ることがほとんどないのです。ですから恐らく、ここ今、宇宙のまちづくりをやっている大樹町は、一つ一つの完成は見ることはできても、全体の完成は見ることはできない。でも、なぜそんな長い時間続いてきたのだろうかというと、その過去の歴史を見ても、そこにいろいろなパン屋が生まれたり、靴屋が生まれたり、いろいろなものがどんどん集結して人口増加につながったり、産業が創出されたり、冒頭の質問の最初にもありましたけれども、そういうことが行われてきたのだということを踏まえて、やはり一番は、先を見ながら分かる限り丁寧に知らせてどんどん進めていく、そして、町民の一人一人が分かりやすい言葉で伝えることができれば、もっともっとこの熱が上がっていくのではないかと私は期待してますし、今後、一番重要な鍵になるのではないかと考えておりますので、これを町長に是非お願いしてやっていただきたいと思います。ということで、私の質問を終わります。答弁は要りません。よろしくお願いします。

出典:大樹町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月7日 議事録 PDF(82ページ) 間違いを知らせる