大樹町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月5日
公共施設のゼロカーボン政策の取組
2024年9月5日、大樹町議会の一般質問で、寺嶋誠一議員が「公共施設のゼロカーボン政策の取組」について質問し、町長 黒川が答弁しました。
- 質問者
- 寺嶋誠一 議員
- 答弁者
- 町長 黒川
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 寺嶋誠一
それでは、さきに通告いたしております公共施設のゼロカーボン政策の取組について質問いたします。町の施設の暖房は、役場庁舎を中心としたスマート街区関連施設以外は、ほとんどがいまだに化石燃料の重油や灯油に依存しています。令和4年1月にゼロカーボン宣言をした大樹町は、可能な限り二酸化炭素排出削減を実践すべきであり、化石燃料の代替燃料となる木質チップ等のバイオマスエネルギーや再生可能エネルギーの利活用が急務であると考え、次の点をお伺いいたします。1点目、暖房に重油を使用する公共施設数と年間の使用量について。2点目、暖房機具設備を変えずに、重油からバイオディーゼル燃料、バイオディーゼル100%に切り替えることで二酸化炭素を削減できますが、この切り替えの考えについて。3点目、町内施設における木質チップボイラーの導入計画について。4点目、町内の家畜排せつ物由来のバイオマスエネルギー(LBM)における現在の進捗状況についてお聞かせください。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 黒川
寺嶋議員ご質問の公共施設のゼロカーボン政策の取組についてお答えいたします。1点目、暖房に重油を使用する公共施設数と年間の使用量につきまして、重油を使用している公共施設は6か所。令和5年度の年間使用量は約30万リットルとなっております。2点目の重油からバイオディーゼル燃料への切り替えの考えにつきまして、使用済み天ぷら油などの廃食油を主な原料としているバイオディーゼル燃料は、カーボンニュートラルな燃料として、二酸化炭素排出量が抑制され、管内でも軽油の代替としてバスの燃料などに使われているところであります。公共施設のボイラーについては、化石燃料から再生可能エネルギーに切り替えていく必要があると考えているところであり、今後、バイオディーゼル燃料に切り替えた際の供給面やコスト面、ボイラーへの適合などについて調査していきたいと思っております。3点目の町内施設における木質チップボイラーの導入計画につきましては、町では平成26年度に木質チップボイラー導入計画を策定し、平成27年に晩成温泉、令和4年に役場庁舎周辺の公共施設スマート街区に木質チップボイラーを導入してきたところであります。計画では、川南地区に2か所導入することになっておりますが、今後の公共施設の配置などと合わせながら、木質チップボイラーを含めた再生可能エネルギーの活用を検討してまいります。4点目の町内の家畜排せつ物由来のバイオマスエネルギーにおける現在の進捗状況につきましては、町内の2牧場のプラントからバイオガスを集め、帯広市内で液化バイオメタン(LBM)を製造しているエアウォーター株式会社と、液化する前のバイオメタンガスを公共施設等の燃料に活用することについて、現在、検討・協議をしているところでございます。
質問 寺嶋誠一
ご答弁ありがとうございます。私の試算でいくと27万リッターか、そのぐらいかと思って、大体30万リッターということになりますけれども、今お聞きした中で。これを単純にリッター当たり2.63キロが排出量削減の数値になります。これを計算すると約789トンが削減になる。ただし、これ100%利用した場合の削減量になりますし、何が言いたいかといったら、数字的にこのぐらい削減しているのだというのは今求められているのではないかと私は考えていますので、それで再度お聞きしました。さらに加えて、実は、重油をバイオディーゼルに切り替えるときに、今かなり急務で、航空燃料に回る可能性が非常に高いのです。正確的にはサフ(SAF)というのですが、実は、廃食油から燃料をつくって航空燃料に使っていこうという方向が大々的に聞いております。多分この流れでいくと、相当需要が高くなってきて、燃料だけ変えてCO2 削減を図れるということが非常に難しくなってくるのかというような懸念もあって、再度お聞きしたところなのですけれども、この辺のことを、ちょっと繰り返しになるのですが、その辺の危機感といいますか、前向きなご答弁だったので、できる限りいろいろな、ボイラーの適用性とかコスト面とか、いろいろな課題はあると思いますけれども、前向きにやるところはやっていくというご答弁であったかということをご確認したいのですが、よろしいですか。
答弁 町長 黒川
サフに回るというのは十分承知しているといいますか、航空燃料「飛び恥」と言われるように、大量のCO2を出しているということで、早急に再生可能エネルギーに切り替えていきたいという動きがあること承知しております。そういった部分では、取り合いになる部分もあるかと思うのですけれども、あるいは植物由来で、プランクトンで燃料を製造するというのもどんどん発展している、どんどん広がってきていると思います。食用油と、それから植物由来でつくる燃料が求められていると認識しております。一方、私どもの公共施設の燃料としては、例えば病院ですとか、まだ重油をたいております。そういったところの燃料については、後ほどの木質ボイラー導入計画にもあるのですけれども、川南のB&Gあるいは保育所等々がある施設群と、それから病院と特養、らいふがある施設群があって、そこに木質ボイラーを導入しましょうというのが、平成26年に策定した木質チップボイラー導入計画であります。これらも施設の更新等に合わせたタイミングでということで、導入も検討していくということになっておりますが、木質ボイラー計画だったので木質ボイラーなのですけれども、木質ボイラーに限らず、再生可能エネルギー、ほかのものもいろいろ出てきておりますし、燃料の機械もいろいろありますので、その辺も含めて幅広に物を考えていきたいと思っております。食用油の部分も含めて、どの燃料で、どの再生可能エネルギーで導入していくのがいいのかというところも含めて検討していきたいと思います。また、先ほど答弁の中で出ておりますけれども、エアウォーターと検討も進めているところもありますので、そういったものも含めて検討していきたいと考えております。
質問 寺嶋誠一
前向きなご返答をいただいて、どんどんやっていくべきかと思うのですが、実は昨年の3月に、大樹町の生涯学習センターでゼロカーボンについて、宇山さんという方が講師として講演されました。その中で、あえて、ご存知かと思いますけれども、CO2削減というのは、排出をゼロにしようという考えなのですけれども、実は排出している排出量と、大樹町は7割ほど森林面積がありますので、吸収するものを差し引きゼロにするという考えです。ですから、何でもかんでも排出しているのは悪いという考えではないのですけれども、どちらかにシフトを置くかです。排出を削減したほうがゼロにより近くなっていく。もしくは森林整備、管理をすることによって、また吸収力を上げるということにもつながるかということで、先ほど町長の答弁にもあったとおり、やはり木質チップの材料源といいますか、これは非常に大事だと。過去に私がこれについて質問させていただいたときに、いろいろ調べますと、樹齢40年がピークで、その後、後退していくと、吸収力が弱まってしまう。ですから、定期的に伐採をして、それをチップ化して燃料に使用するという考えが最も効果的なリサイクルになっていって、さらには排出量も削減できるということで、ただし、課題は、多分チップボイラーのコストというのは結構大変なのかという感じはしますけれども。先ほど、具体的に質問しようと思ったら、町長が、川南のB&Gや保育所や病院のほうにそういうボイラーを2か所入れてやっていくと言われていましたので、ぜひその辺のところを進めていただきたいと私は考えております。あと、先ほどの答弁にも若干あったのですけれども、やはり宇山さんの講演の中で、大樹町の使用エネルギーの約10倍の再生エネルギーのポテンシャルがあると。これは、多分もう調べて分かっているはずなのです。ただ、それが実際にまだ実用化されていないということが非常に問題であるということが指摘されておりました。再エネ資源の地産地消を進めるということが、脱炭素と地域活性につながると私は考えていますので、やはりここのメリットをどんどん振興させないとならないのかと私は考えていますし、それには、先ほど町長言ったバイオメタンガスの公共施設への燃料供給、ここら辺は、具体的に大分計画としては進んでいるのでしょうか、お聞きします。
答弁 町長 黒川
バイオメタンガスにつきましては、今回のご質問は公共施設なので、ちょっとそれるかもしれませんが、民間でロケット燃料として使いたいということで、実際、燃焼試験にも使っております。これは液化でないと駄目なので、わざわざ大樹からガスの状態で帯広に運びまして、帯広のプラントで液化して、大樹のロケットに使っているという状況もあります。ロケットばかりでなくて、よつ葉乳業にも提供していますので、大樹のガスが帯広で液化になって、よつ葉乳業に提供しているという流れになっております。他方、ロケットは液化でなければ、液でなければ絶対駄目なのですけれども、施設のボイラーに燃やすときには、一旦液になったものをガス化して燃やすのです。ということは、ガスで持っていって、そのままでも燃やせるわけです。あれは実証プラントなので、液化してやっていますけれども、液化をすると値段が10倍だと。ガスだと、普通の都市ガスの3倍、3倍と10倍の違いがある。液化すると物すごく高くつくのだということなのですけれども、それであれば3倍であるガスで使える方法というのは十分ありますので、現在は、これも民間の話ですが、雪印の大樹工場も都市ガスに切り替えております。LNGが入っておりますので、そこにバイオメタンを供給することは、混焼する、混ぜて燃やすことは可能ということで、今後そういった取組をすると聞いておりますので、ガスで供給するということも進むのかと思っております。これは、公共施設ではないところの話ですけれども。公共施設にあっては、2年ほど前に、火葬場の燃料にバイオガスを使えないかということで実証実験をやりました。その成績が非常によかったので、ぜひ使いたい、使えないかと思っております。ただ、問題は、全部バイオガスでやるのかというと、バイオガスの供給体制が整ってない。安定供給が難しいというところでは、都市ガスをメインに、都市ガスに混焼する、あるいはちょっと違った部分で使うというような使い方、一部バイオガスという使い方になろうかと思うのですが。都市ガスを使うに当たって、ガス屋と今、協議しているのですけれども、都市ガスを使うと、都市ガスは液体できます、LNGで。その液体を入れておくタンクが必要になってきますので、都市ガスですと、でっかいタンクに入れて、ガス管で家庭に配っていますけれども、郡部になりますとそれができないので、スタンドアローンになってしまいます。一つの施設に1個タンクを置く。このタンクが物すごく高くて。また、わずかな量を供給できるかというと、これまたある程度まとまらないと供給体制も組めないということもあって、その辺、何かいい方法はないかということで今、検討を進めております。いずれにしましても、公共施設をこれからやる中で、再生可能エネルギー、バイオガスだけとは言いませんが、バイオガスを中心に、バイオガスが使えるような体制にならないかということを今検討しております。同じように、施設の冷暖房に使おうとしますと、これからの施設は冷房も考えなければならないので、冷暖房に使うとしますと、ガスヒートポンプというのがありますので、今、役場もヒートポンプを使っています。ガスのヒートポンプというのがありますので、それが都市ガスのものであれば、バイオガス等の併用もできるということで、ヒートポンプを導入したいのですけれども、先ほど言いましたLNGを入れておくタンクが1個1個必要になってくるので、この辺り、供給体制とコスト高を、何かいい方法がないかということで、今、ガスメーカーとも協議をしているという状況であります。
質問 寺嶋誠一
実にLNGの使い方というのは、いろいろな意味で安全上とか、今、町長が言われたとおり、コンパクトに使おうと思ってもなかなか難しいという課題もいろいろあろうかと思いますけれども、これは、たしか今年でしたか、再生可能エネルギー、大樹町でも今、再生可能エネルギーの導入について、そういうものを検討されていると思いますので、似たような形で進んでいくのかと私は感じております。再度、改めて、ざくっと言いますと、2015年にパリ協定で、2030年までには半分、2050年までにはゼロにしようという世界的な目標がありました。このときに一番鍵になる数字としては1.5度です。この1.5度の上昇を抑えましょうということで、非常に私は印象に残っていて、その1.5度に、現時点で試算すると1.1度上がっているらしいのです。ですから、あと0.4度しかないのです。この上昇を抑えなければいけない、1.5度上がった時点のことをティッピングポイントと言うのですけれども。実はそのティッピングポイントを超えてしまうと、もう元に戻らないようなことを危機的な形で聞いております。皆さんお聞きになっている部分のいろいろなそういうものが発生するのではないかとか、こういうことになっていますけれども、やはりここを、こういう状態に行かないように、今、近年異常気象である、猛暑や豪雨だとか、片方では干ばつとかいろいろあります。これをまず、脱炭素プラス我々の環境を考えなければいけないという、真剣に取り組まなければいけないという価値観や意味を醸成しなければいけないです。町民の皆さんにいろいろ知っていただくようにしなければいけないと思うのですけれども、そこら辺、町長どうですか。どのような方法で町民の方々に、この辺のことをお知らせするのかということをお聞きしたいと思います。
答弁 町長 黒川
再生可能エネルギー導入に当たって、再生可能エネルギー導入計画というのを策定しております。その策定する中で、北大の先生にアドバイスをいただいておりますが、その中で先生がおっしゃっていたのは、環境問題を身近に皆さんで、町民と共有することが非常に大事ですと。環境問題で集まって話をするのではなくて、ふだん、例えば青年の方々が集まったり、奥さん方が集まったりするところで、こういう環境の話をして、身近に環境の問題を共有するという活動が非常に大事だということが指摘されておりました、言われておりましたので、そうだとは思っているのですけれども、具体的にやっているかというと、まだまだという部分もありますので。今言われたように、実はかなり危険なところまで来てるという、今やらないと大変なのですということの共有化というのは必要だと思いますので、広報を通じてというのもそうなのですけれども、私も未来共創会議とか、懇談会をやりますので、そういった中でもこういった話、うちの話なんかもするのですが、地球温暖化の話もぜひやっていきたいと思います。
質問 寺嶋誠一
申し訳ございません。質問の趣旨がちょっとずれたというご指摘がありましたので、最後に、私は、まず今進めなければいけないのは、脱炭素と温暖化対策というのは表裏一体で、一つでなっているのではないかということで考えていかなければいけないということで、先ほどちょっと言ったのは、大樹町、再生可能エネルギーの導入計画も私もじっくり読ませていただいて、やはり町民と行政と事業者が一体となって、総合的に対処してやっていかないとうまくいかないのかと思っていますし、今日の質問のご答弁にあったとおり、積極的に前に進めていくということをお聞きしましたので、切にその辺のスピードを上げてやっていただきたいことをお願いして、私の質問は終わりたいと思います。どうもありがとうございました。