大樹町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月7日
大樹町再生可能エネルギー導入計画
2023年9月7日、大樹町議会の一般質問で、寺嶋誠一議員が「大樹町再生可能エネルギー導入計画」について質問し、町長 黒川が答弁しました。
- 質問者
- 寺嶋誠一 議員
- 答弁者
- 町長 黒川
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 寺嶋誠一
それでは、先に通告しておりました大樹町再生可能エネルギー導入計画について質問いたします。本計画は、昨年1月に表明したゼロカーボンシティ宣言に基づき、脱炭素社会実現に向けて、地域の温室効果ガスの将来推計を踏まえ、再生可能エネルギーの導入目標や将来ビジョンを示し、町民、事業者、行政が一体となって総合的かつ効果的に地球温暖化対策を推進することを目的とした計画ですが、次の点についてお伺いをいたします。1点目、本計画の進捗状況について。2点目、町民に対する意識調査の実施について。3点目、脱炭素社会に向け、公共施設の暖房燃料を重油からバイオ燃料への切替えについて。4点目、温室効果ガス排出量における廃棄物部門の排出量の削減目標について、一般廃棄物の取組目標数値が、基準年度、2019年ですが、2,023トン、これは1年間です、これに対して、目標年度の2029年、1,780トンと約12%減程度に止まる理由について。以上、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 黒川
寺嶋議員ご質問の大樹町再生可能エネルギー導入計画についてお答えをいたします。1点目の本計画の進捗状況についてでありますが、本年2月に2023年度から2030年度までの8年間を計画期間とする大樹町再生可能エネルギー導入計画を策定したところであります。初年度となる本年度は、10月頃を目処にゼロカーボン推進協議会を開催し、施策の展開に向けて協議していくこととしております。2点目の町民に対する意識調査の実施についてでありますが、計画を策定するにあたり、昨年10月に無作為に抽出した1,500人の町民に対し、意識調査も含めたアンケート調査を実施したところでありますので、現段階で新たな意識調査を行う考えはございません。3点目の公共施設の暖房燃料を重油からバイオ燃料への切替えについては、令和4年度から生涯学習センターと大樹小学校の暖房燃料の木質チップによる供給を行っているところでありますが、さらなる二酸化炭素排出削減に向け、公共施設の暖房燃料等を化石燃料から再生可能エネルギーに切り替えていくことが重要だと考えております。現在、民間企業では、町内の牧場に協力をいただいて、家畜ふん尿からバイオメタンを製造する実証実験を行っているところでもありますので、地産地消の観点からも、公共施設へのバイオメタン活用について検討していきたいと考えております。4点目の一般廃棄物の取組目標数値が12%程度に止まる理由でありますが、この目標値は、令和2年から10年計画で作成した一般廃棄物処理基本計画を基にしており、この計画を作成する際には、環境省で定めたゴミ処理基本計画指針に基づき、人口動態も考慮し、作成したものでございます。以上でございます。
質問 寺嶋誠一
まず、1点目ですが、先ほど町長の答弁にもあったとおり、8年間を計画期間としているとありました。やはり、私は、もう少しスピード感のある計画にすべきではないかなと感じるのですが、この再生可能エネルギーの導入計画という建前ではなくて、最終的には地球温暖化対策につながる、若しくは、CO2削減対策につながる、こういうことだと思いますので、再度お聞きしますが、この計画書が途中で見直しをかけて、2026年ですよね、せめてこれぐらいのときまでに、ある程度のものは必要ではないかと私は感じているのですが、これについて、町長どうお考えですか。
答弁 町長 黒川
計画につきましては、8年間ということでございますけれども、実行が8年間かけてやるということではなくて、できるものから早くやるということは、議員のおっしゃるとおりだと思っております。いろいろな補助事業もありまして、そちらのほう、管内では全道で数少ない脱炭素先行地域が2か所もございます。また、重点地域に指定されているところも3町村でしたか、ありますので、そういったところを参考にしながら、私どもも、できることを手を挙げて早く取り組んでいきたいと思っております。
質問 寺嶋誠一
実に、町長の今のご答弁にもあったように、やはりスピード感といいますか、先行事例が結構ありますので、じっくりその辺はスピード感を持ってやっていただきたいという感じがします。それで、これは町長の公約にもありましたし、さらには、6月の定例会の執行方針にも明記されておりますので、やはり、この計画そのものを加速させていくためには、いろいろな情報を取り入れながら進めていただきたいと思います。次に、2点目に入ります。昨年10月に無作為に抽出して、1,500人の町民に意識調査を実施したとありました。ですが、最終的な結論として、一時的だと思いますが、今後、現段階では意識調査をしないということですが、やはり私は、定期的に環境に対してどれぐらいのことが理解されているかということをやっていく必要はあるのではないかという気はするので、最低でも年に1回ぐらい。例えば、この本計画書にあるBAU排出量、専門の方は分かるかと思うのですが。通常何もしない状態であったら、現状すう勢であれば、このぐらいの排出量ですよという、このBAUという言葉を使ったりしていますよね。ですから、この辺のところもお知らせする意味で、いろいろな調査をして、町民の環境意識を上げるということが、私は必要ではないかと思います。これについてどう思いますか。
答弁 町長 黒川
町民の意識を上げるという点については、全くその通りだと思っておりまして、今回の再生可能エネルギー導入計画を作成するにあたっても、アドバイザーとしてお願いしておりました北大の先生も、やはりその町民の意識を変えていくというか、意識してもらうということが非常に大事で、いろいろな会合で脱炭素の話はしていくことが大事だということのご指摘がありました。私は、その点は非常に重く受け止めておりまして、先に行いました町長と語る会、あるいは未来創造会議等々でそういった場面、あるいは中学校、高校の生徒との対話の場面があれば、そういったところでもこの脱炭素の話、環境の話というのは、皆さんどう思いますかということをどんどん話していきたいと思っております。残念ながら、今回開いた会議は時間切れで、なかなかそこまで行けなかったのですが、私の意識の中では、本当はこの脱炭素問題というのは、本当はざっくばらんに話をしたいと思っておりまして、これからありとあらゆる場面で、そういったものに意識をしていって、町民の意識を高めていくということに取組をしていきたいと思っておりまして、それがアンケートでなくても、そういった場面をつくっていきたいという部分では同じ思いでいると思っております。
質問 寺嶋誠一
町長の言われたとおり、やはり、別にそのアンケート調査だけでなくて、セミナーであったり、ワークショップであったり、いろいろな形で情報提供をするということは、非常に大事ではないかと思いますので、是非、進めていただきたいと思います。次に、3点目に入りたいと思います。3点目になりますが、これも町長の答弁にもあったように、令和4年からスタートしている、これはスマート街区の自営線で、電力、熱供給の一元管理をして、CO2削減を図ると。公共施設の暖房燃料を、やはり化石燃料から再生可能エネルギーに切り替えていくことが重要だと。このスマート街区から私も質問させていただいておりますが、全く同じです。ただ、先々月、7月にも火葬場でのバイオメタンのLBMですね、これの実証実験もありました。非常に有効だという、そういう感触を得ているのですが、もう実際、そういう段階にまでもう行っているはずですが、最終的には、やはりコストですよね。やはり、少し化石燃料よりも高い、だから、どうしようかというような、そういう迷いが、どうしてもこの環境を意識すると、高くて良いのだではないですよね。やはり、できる限り安くコストというのは、考えなければなりません。でも、排出量という観点でいくと、新しいものの見方、つまり、使っているところでは確かにコストは安いです。でも、排出量は、作る、運ぶ、使うまでを全部、今、このサプライチェーンで全部、その排出量を計算したら、では、実際、本当にこの使うときに安いからいいかという話には、なりづらいのですよね。もう、そういう意識を変えないといけない。だから、コストという部分も、やはり解決するには、町長は今、考えているとおりですよね。この地元で、バイオメタンを地産地消ですね、作って、すぐそばで使うというスタイルにすれば、コストの問題も私は徐々に解決できると考えますが、これについて、町長、どうお考えですか。
答弁 町長 黒川
先日、火葬場でのバイオメタンの燃焼実験というものをさせていただきまして、成績としては、良好な成績であって、現在、灯油で行っている熱量と遜色ないということでいただいております。技術的といいますか、可能だと思っております。ただ、実際やるとなれば、では、バイオガスを十分に供給できるのかと。供給と需要の関係でございますが、その辺は、不安定要素があります。バイオガスを安定的に製造して、供給できるかという部分は、まだ確定していないところがありますので、そうすると、では、ガスがないという状況が起きますので。どうするかというところでは、天然ガス、LNGとバイオガスとほぼ同じで、代替性があるということですので、ボイラーもLNG、都市ガス用のボイラーは既にあるものですから、それで運用している火葬場というのは、たくさんあります。それを持ち込んで、そこにバイオガスを供給するということでは、十分使えると聞いておりますので、でしたら、LNGとリキッドかどうかは別として、天然ガスと、それからバイオガスとを併用してやれるということができるのかと、今、思っておりまして、その辺はメーカー、あるいはガス屋と相談しながら、いろいろ問合せをしているところでありまして、天然ガスの供給はできるという答えもいただいております。コストの問題がありますが、天然ガスは、価格が決まっておりますけれども、LBMの価格というのは、未定な部分がありますので、その辺、今後の協議の中で考えていきたいと思っているところです。また、火葬場に限らず、ほかの公共施設もこれから造る部分で、例えば、化石燃料から、そういったLNGも化石燃料ではないとは言えないのですが、CO2の排出量は3分の1になるということもありまして、天然ガスとバイオガスの併用というものの仕組みというのが、ほかにもどんどん応用できるのではないかと思っておりまして、そういったところも併せて、そのメーカー、あるいはガス屋と今、協議をさせてもらっているところです。当町で、これからロケット、開発中のインターステラテクノロジズも、これは液化ですが、液化のバイオメタンを使いたいというような意向もありますので、その辺の供給と需要のバランスも考えながら、今後の再生可能エネルギーの導入についても考えていきたいなと思っております。
質問 寺嶋誠一
本当にそのとおりで、私も町長と同じ考えで、一つにこだわるのではなくて、やはり、いろいろ併用したりするのは非常に有効だと思います。簡単に言うと、ハイブリッドということになるのでしょうが、そういう考えで、進めていくことが重要かと思います。さらには、私の知っている範囲では、CO2排出ゼロであるバイオディーゼルという燃料もあります。これも、灯油の代わりに使える可能性が十分ありますので、恐らく、まだ管内でそれほどそこに注目している方は少ないので、今後、これは私の単なる予想ですが、取り合いにあるのではないかと。そのような気がしますので、そういう意味では、本当にこの環境に対する考えというのは、先取り、先取りなのですよね。そこの意識を強めていただければと思います。次の4点目に入りたいと思います。これは、先ほど町長の答弁にもあったとおり、一般廃棄物の削減目標が最終的に一般廃棄物処理基本計画や環境省の定めたごみ処理基本計画指針に基づいたということなのですが。実は、この削減目標は、もちろん、今、行政が計画を策定していますので、行政から見ると、私はそれが一番妥当という感じはしますが、やはりこれ、前回の定例会でもあったように、同僚議員のごみ処理の問題にも関係しています。分担率の問題にも関係しています。一番の主役というのは、実は排出者ですよね。この排出者にやはり、その環境意識を持ってもらって、ごみをできるだけ減らしていくということが大事ですので。行政としてはやはり、その指針をあまり、簡単に言うとぬるい目標では、私はおかしいのではないかと思っているのです。ですから、もう少し厳しくするというのは決して妥当かどうかという判断にはなりませんが、もう少し、意識を先に持たせて、これは専門的に言うと、多分ご存じの方もいるかもしれませんが、エシカル消費というものがあります。つまり、いろいろなことを考えて、どう何を消費したら一番いいのか。そして、ごみをどれだけ減量化するかという考え方です。こんなのも、先の町民の環境意識と関係していますが。やはり、そういうことが大事ではないかなと私は思っていますので、この削減目標について再度お聞きしますけれども、そういうことにつながるような計画でなければならないのと私は思いますので、町長、どう思いますか。
答弁 町長 黒川
この計画にある数字というのは、先ほど言いました指針とか、そういったものを兼ね合わせて機械的にやったと言えば、そういった部分はあるのですが、現実には、ありとあらゆる問題が、方面から、この排出量の問題というのは考えなければならないと思っています。まず、再生エネルギー導入計画なのですが、導入する計画ではなくて、まず削減ありきなのです。削減ありきで、導入をして、それから、森林で補うというような3段階でありますので、まずは削減なのです。特に、ごみに関しては、廃棄物に関しては、削減が第一でありまして、まず削減、そして、資源化ということを再利用化というのが一番大事でありまして、それは、この計画とは別な方向で、うちの環境衛生係のほうで毎月のように広報紙にごみの分別をしっかりしましょうと、これからキャンペーンを組んでやっていくということで、持ち込みごみの問題もありますので、そういったごみの量を減らしていくということが、一番大事でありまして、その次に、ありとあらゆる再生可能エネルギー等々を利用したということになってくるのでしょうが。その点で、まず、ごみの減量、再資源化というところに高い意識を持ってもらうというのは、議員の言われるとおりでありまして、これは、この計画とは別な部分でどんどん取り組んでいきたいと思っております。
質問 寺嶋誠一
全くそういう方向性で進めていただきたいと思います。先ほど、町長の答弁でもありましたが、まず、この暫定的な計画にはありますが、第一段階として、省エネによる削減。第二段階として、エネルギーの適切な転換。これが先ほど言った再生可能エネルギー導入ですね。最終的には、どうしても吸収できない部分を森林の吸収で補いましょうということなのですが。やはり、これはJ-クレジットとか、排出量より吸収量が多かったら、それをクレジットとして販売して、これも実際やっているところもありますよね。それを、実際、その財源をいろいろなボイラーの更新に使うとか、あと、子育て支援に使うとか、いろいろなことを実際にもう先行的にやっている地域もあります。ですから、本当にそういう意味では、必要ではないかと私は思っています。1点目から4点目、全部なのですが、私は実は、ここに大樹町の皆さんも御存じのように、今年の3月2日に「ゼロカーボン北海道と私たち」と題して、生涯学習センターで、この活動推進センターの宇山さんが講話をされました。その中で、やはり一番印象に残ったのは、我慢していろいろ省エネするのだとか、負担のかかる再生エネルギーを使うのだとか、価値が、若しくは意識がそういう方向にとらわれがちかと。それを、新しく全く違う質を高める手段として、この気候変動対策があると切り替えることが最も重要だと、価値観を変える必要があるということを言っていましたので、私も全くそのとおりだと思うのです。町長も多分同じではないかと思うのですが、再度これについていかがでしょうか。
答弁 町長 黒川
3月2日の講演には、私も行っていたと思うのですが。無理をしてということではなく、生活の価値観を変えるというのは、全く同感でありまして、意識を変えるというのは、役場の中も声をかけているのですが。ごみの出し方一つとっても、再生に回せるごみを燃やせるごみに出している部分というのが結構多いのです。書類なんかもそうなのですが。意識があまりなく、なんとなく再生に回せるのにごみに出してしまうというところもあるのですが。知らないことが多いのです。この紙は、再生に回せるのか、回せないのかと。知識がないまま、本当は回せるのに、回せないと思い込んで燃えるごみに出してしまうということは、これは、職場でも家庭でもあるのだと思うのですよね。そういったところを、いや、これは再生に回せるのですとなれば、ごみの量はぐっと減ると思うのです。大樹町のこのごみの出し方の中で、燃やせないごみの一般の回収が、広尾町から見たら、非常に多いということがありました。これは、ずっと長いことそうなのですよね。そこは、なぜかなというところを担当課とも話すのですが。やはり、分別をしっかりしていないで、分からないが、燃やせないごみなりに、青い袋、赤い袋に入れて出してしまうというところが多いのではないかという部分なので、この辺は、それをやることによって、自分も助かるけれども、社会も助かるのだと。先日、高校生が、自由研究といいますか、研究の中で、海洋プラスチックの問題を研究して、漁業協同組合のほうに行って、インタビューしながら研究されていた行動がありましたので、ああいったことも非常に、省エネとは違うのかもしれませんが、環境という問題では、そういった意識を持ってもらったこと、実際に調べて海洋プラスチックの問題について学んだということが、非常に大きなことだと思っていまして、そういったことをきっかけに、こういうのが全町に広がるように私どもも啓発していきたいと思っております。
質問 寺嶋誠一
やはり、町長の今の答弁にあったとおり、本当にこのテーマは、再生可能エネルギー導入ということでの質問でしたが、最終的には、温暖化対策であったり、脱炭素社会の実現であったりという方向だと思います。今、町長の答弁にあったように、一つ一つ細かなところを、どんどん解決していかないと、私は、やはりこの醸成、つまり、じっくりやっていくということが最も必要ではないかと思います。もう一つ、先ほどの宇山さんのセミナーで、今まで商売というのは、普通、商売での観点での話ですが、売り手良し、買い手良し、世間良しという、この三方良しに、今は、未来良しをつなげて、四方良しにするのだということは、私はとっても印象に残っております。やはり、今いいからいいではなくて、この未来も良くならなければ、このテーマというのは、そこを意識しないと、私は変えられないと思いますので、そういう生きがいを持って、どんどん進めていただきたいということをお願いして、私の質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。