みんなの議会

白老町議会 令和7年定例会9月会議 2025年9月9日

地域医療の充実とまちづくりの関係性

2025年9月9日、白老町議会の一般質問で、広地紀彰議員が「地域医療の充実とまちづくりの関係性」について質問し、町長 大塩英男、病院事務長 本間力、病院経営監 西科純が答弁しました。

質問者
広地紀彰 議員
答弁者
町長 大塩英男、病院事務長 本間力、病院経営監 西科純

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 広地紀彰

議席番号13番、会派しん、広地紀彰です。町長に対し、通告に基づき地域医療の充実とまちづくりの関係性について3点質問いたします。1、地域医療の充実とまちづくりの関係性について。(1)、地域医療の現状と課題について。①、北海道医療計画・東胆振地域推進方針と、白老町における医療提供体制の確保、広域連携と医療サービス向上に向けた取組との整合性や課題を伺います。②、町立病院の病床利用率及び外来患者数、介護医療院の利用率において、令和6年度と7年度の速報値に対する現段階での考察を伺います。③、白老町立国民健康保険病院経営強化プランに掲げられた町立病院のあるべき姿と基本方針の実現に当たって、現状と課題を伺います。(2)、町立病院の収支と財政負担について。①、令和6年度における経常収支、医業収支、他会計繰入金医業収支比率と、7年度予算に対する現時点の見通しを伺います。②、新病院開設に当たっての資本的、収益的収支の特筆すべき変動要因があるか伺います。③、経営強化プラン実現に当たっての具体的な取組事項と進行管理、課題解決に向けた考えを伺います。(3)、地域医療の在り方と将来展望について。①、町内の医療ニーズの特性と、対応する医療体制、医師確保に対する考えを伺います。②、受診者数・病床利用率向上に向けた取組への考えと、必要な経営資源確保に当たっての考えを伺います。③、病院職員の確保や研修機会の充実、町民に信頼され愛される病院づくりとして町民や地域との交流機会の確保に対する考えを伺います。④、医師がより医療行為に専念できる環境づくりに対する考えを伺います。⑤、町立病院の価値と託されている使命、それを実現するために何が必要か、展望と対策を総括的に伺います。

答弁 町長 大塩英男

「地域医療の充実とまちづくりの関係性」についてのご質問であります。1項目めの「地域医療の現状と課題」についてであります。1点目の「北海道医療計画・東胆振地域推進方針と、白老町における医療提供体制の確保、広域連携と医療サービス向上に向けた取組との整合性や課題」についてでありますが、当該計画及び推進方針には、医療機能の分化・連携、地域包括ケア体制の深化、情報連携の推進等の方向性が掲げられており、本町における施策や町立病院の取組については、各項目に沿って整合性を図りながら進めております。本町としては、地域ニーズを捉えながら高齢化を踏まえた在宅医療に向けた取組及び救急医療体制の強化等が課題であると考えております。2点目の「町立病院の病床利用率及び外来患者数、介護医療院の利用率における現段階での考察」についてでありますが、令和7年7月から8月の入院患者数については、1日平均23人、病床利用率は57.3%で推移しており、外来患者数は1日平均約100人であります。外来患者数は、医師の体制など厳しい状況下にありながら、ほぼ横ばいで推移し、病床利用率においては大きく向上し入院収益の前年比では月平均約700万円の増となっております。これまでの取組による成果と考えておりますが、常勤医師2名での負担は大きいため、早期の体制整備が必要であります。介護医療院につきましては、5月開院後に充分な受入れ態勢が取れず、6月に2名の入所でありましたが、7月で5名、8月で7名と推移しており、9月中の入所予定は12名、60%となる見込みであります。引き続き、入所者拡大を最重要課題とし、関係機関からの情報収集等を行いながら取組を進めてまいります。3点目の「病院経営強化プランに掲げられた町立病院のあるべき姿と基本方針の実現に当たっての現状と課題」についてでありますが、町立病院は、地域包括ケアシステムでの基幹病院となるために、救急や小児等の政策医療を含め地域ニーズを捉えて適切な医療の提供に努める考えであり、現在アクションプランに基づき、職員の意識改革等の研修会の実施や地域関係機関との連携強化、さらには町民への情報発信の拡大に向けた取組に着手しております。病院経営の改善には、各種の取組を着実に進め、結果として収益の向上につながることが重要であり、それが課題でもあると捉えております。2項目めの「町立病院の収支と財政負担」についてであります。1点目の「令和6年度における経常収支、医業収支、他会計繰入金医業収支比率と、7年度予算に対する現時点の見通し」についてでありますが、6年度の経常収支は、経常収益 11億6,462万円、経常費用9億7,869万円、1億8,593万円の経常利益となっており、医業収支では、医業収益3億8,306万円、医業費用9億4,591万円、マイナス5億6,285万円、繰入金対医業収支比率は166.12%となっております。7年度予算の見通しとして、病床利用率の目標とする90%の達成には厳しい状況ではありますが、新病院の移転により増加するランニングコストなどの医業費用を極力抑制し、可能な限り収支均衡を図ってまいります。2点目の「新病院開設に当たっての資本的、収益的収支の特筆すべき変動要因」についてでありますが、資本的収支につきましては、物価上昇の影響等により協議に期間を要したため工期が遅れたものの費用の変動はありません。収益的収支につきましては、新病院建設に伴う減価償却費が約1億円及び旧病院の解体による除却費約1億4,000万円が特筆すべきものであります。3点目の「経営強化プラン実現に当たっての具体的な取組事項と進行管理、課題解決に向けた考え」についてでありますが、具体的な取組事項は、強化プランの基本施策に基づき、「地域医療の実現に向けた役割強化」、「安全で安心できる医療の推進」、「職員の質の向上の推進」、「効率的な病院運営の推進」、「医療従事者の勤務環境等の充実」の5分野を具体的な取組項目としており、各分野に沿って15項目の行動計画を設定し重点項目を位置づけて進めております。課題解決には、全職員が共通の課題として意識し取組を進めることが重要であり、院内の各セクションに重要業績評価指標(KPI)を設定し、目標に向けて発表の場を取り入れ意識の醸成を図りながら取り組んでおります。3項目めの「地域医療の在り方と将来展望」についてであります。1点目の「町内の医療ニーズの特性と、対応する医療体制、医師確保に対する考え」についてでありますが、高齢化の進展により在宅医療のニーズが高まるものと捉えており、アクションプランに位置づけた在宅訪問診療に向けた院内の体制並びに車両や医療機器の整備を検討し、総合診療医の確保に努める考えであります。2点目の「受診者数・病床利用率向上に向けた取組への考えと、必要な経営資源確保の考え」についてでありますが、病院受診の相談や関係機関との連携等を高め、医師の判断により必要な受入れを進めることで受診者数が高まるものと捉えており、窓口となる地域医療連携室の体制を強化することが重要であると考えております。また、収益向上のためには、必要な人材と医療機器等が不可欠であることから国の補助事業等の活用も検討しながら必要な経営資源の確保に努める考えであります。3点目の「病院職員の確保や研修機会の充実、町民や地域との交流機会の確保に対する考え」についてでありますが、「患者さんに信頼され、笑顔と思いやりのある病院づくり」を理念に職員一人一人が考え、行動することが重要であります。研修機会の充実につきましては、8月1日付で看護参事を採用し、看護師の人材育成を担当する中で研修計画の立案などを進めております。また、町民や地域との交流機会の確保については、院内にタスクフォース、いわゆる専門チームを結成し、他の課題も含め協議を進めている状況であります。4点目の「医師がより医療行為に専念できる環境づくりに対する考え」についてでありますが、診療体制においては、常勤医師の確保が急務でありますが採用には至っておりませんが、9月より非常勤医師1名を確保し、健診や当直を担っていただいております。さらに11月中に電子カルテを運用する予定であり、医師の働き方改革の一助となるよう引き続き環境改善に努めてまいります。5点目の「町立病院の価値と託されている使命を実現するための展望と対策」についてでありますが、地域に医療はなくてはならないものであり、町立病院として町民の生命を守るために適切な医療を進めることが使命であります。そのために地域医療ニーズをしっかりと捉え、地域包括ケア病床を含めた病棟機能強化や介護医療院の充実、最終的には在宅医療の展開等をアクションプランに沿って進める考えであります。

質問 13番 広地紀彰

13番、広地です。北海道医療計画や東胆振地域推進方針、そして白老町医療ニーズや3連携推進など多様な要請に応え、地域完結型医療を基本としながら軽度急性期及び回復期患者の受入れ態勢の充実を目指した本町の医療拠点かつ医療ケア併設型介護機能の活用を目途とする総合的な3連携推進の核となる大きな使命を帯びて本年5月、新白老町立国民健康保険病院が開院いたしました。本質問の基調として、町立病院の果たす役割とその具現化に当たってのお考えを再度確認の意味を込めて伺います。

答弁 病院事務長 本間力

地域医療を支える上で、まちとして病院がなくてはならないというところは言うまでもございませんが、冒頭ありました北海道医療計画推進方針の中でいきますと、この医療の分化、連携というところでいきますと、町立病院の果たす役割というのは、やはり今進めております回復期医療を中心に救急、小児等の政策医療も含めて進めていかなければならないところでありますし、その機能を充実することによって、それぞれ住民が抱える医療をこの病院で果たしていくというような流れかと押さえております。

質問 13番 広地紀彰

13番、広地です。この点については大変大切なことですので、今町長の答弁からもいただいたとおり、この使命とは何かということを最後に議論させていただきたいと思っております。病床の利用率、外来患者数、介護医療院の利用率のほうに議論を移したいと思いますが、近年の今の町長からのご答弁にあったとおり、速報値としての足元の入院患者数の増は見られるということで大変好ましい傾向ではないかと捉えております。近年の平均入院患者数は、令和2年度で10.8人、令和3年度で13.7人、令和4年度で14.7人、令和5年で11.9人、そして令和6年が15.4人、5か年の平均値にすると平均が13.3人になるはずですが、その5か年の平均と比較しても、計算したところ177%になるはずです。そういったように77%もの伸びを見せていることは本当によい傾向だと捉えておりますが、そういったその入院患者の伸びの要因の把握が重要であると捉えております。現段階の速報的な押さえでよいので、この改善傾向の要因を現段階ではどのように把握されていますか。

答弁 病院経営監 西科純

病院経営監ですが、要因につきましては一番はやはり新しい病院になって環境が整い、今患者もそうですけれども、スタッフの中でも快く入院患者を請け負うとか、そういったその診療体制に当たろうということが一番だとは思っておりますが、もう一つは目標設定をして経営が、病棟の稼働とか利用が経営にかなりのウエートを占めますので、そのことが院内に周知をされて浸透していったのだと思っております。なので、医師が昨年は常勤医3名おりましたけれども、今年は2名でスタートしておりますが、1名減ったとしてもさらにその稼働が伸びているということになると、その辺の2点の理由が挙げられるかなということは思っております。

質問 13番 広地紀彰

13番、広地です。この改善傾向、さらなる実現を図っていかなければいけないところもあるのですが、それに対して今病院経営監のほうからはスタッフや医師に対するいろんな現状の課題の把握や改革の方向性についての周知や浸透が一定程度図られたのではないかという見解をお示しいただきましたけれども、私もそういったようなまず何を目指していくのかといった部分の捉えは非常に重要だと思いますが、実際にアクションプランに も様々な研修や意見交換の機会の保障を掲げていらっしゃいます。そういった現場の医師やスタッフの皆様の意見反映のための場や、その体制づくりの実施状況、それから今後の展開に対する考えを伺いたいと思います。

答弁 病院経営監 西科純

ただいまのご質問でありますけれども、実施状況につきましては、先ほどのKPIという目標の指標を立てて各科に、10科ありますけれども、10の部署に対して取りあえず初年度でありますので、3項目そのKPIというところを自主的に挙げてくださいということで毎月ですけれども、計画をし、実行し、評価をして、そして次の月につなげていくというようなことを今取り入れておりますが、これは8月から導入していますので、まだ実績等々は語られませんけれども、そうした各科で経営を含めて、それから医療という質を高めるという、その両方の点を自分たちが自立的に管理していくということを今行っております。これがまず1点です。それから、これは縦軸の、組織を強化するための組織を重視した強化の策なのですが、2つ目にはその横の連携ということで、他職種の連携の強化ということで院内にワーキンググループというのを設置しております。これも8月から導入しましたけれども、13のワーキンググループが自主的に立ち上がりまして、これ何も強制していないのですけれども、そうしたことで例えば看護職、それからリハビリスタッフとか、放射線とか、そういった他職種による手挙げ方式でこうした院内の課題に向かって解決したいという申出がありましたので、その13のワーキンググループと共に、これ横軸なのですけれども、縦と横の軸をベースにして職員の意識改革というのを今進めていきたいと思っています。職員の発表会につきましては、この2つの発表会を先月の8月22日に開催をし、参加人数も70人ぐらい集まりましたので、相当なその参加率でありましたけれども、こうしたことが院内に浸透していくと、やはり活性化というのですか、そういうものが高まってくると思っています。これが経営に、それから医療の質を向上していくということには一番大事な点だと思っていますので、この辺を今後も十分重視しながら展開していきたいと、そのように思っております。

質問 13番 広地紀彰

13番、広地です。外来について確認の意味で1点伺います。令和6年度も平均入院患者数はその前年と比べて3.5名増を勝ち取ったものの、外来についてはコロナの終息もあるのか日平均では10.5名の減となっており、今町長からもご答弁いただきましたが、外来については日平均おおよそ100人程度で推移しているということで、これから冬にかけて外来の増は見込めるのかなというような全体的な傾向は私も承知はしているのですが、経営強化プランの目標数値と比較してもここは厳しい部分があると捉えております。その要因と、あと今後の状況をどのように現段階としての捉えをしているのかについて確認で。

答弁 病院事務長 本間力

外来の患者数の今後の見通しも含めてでございますけれども、医師の体制にも影響はございまして、午前、午後1診ずつという状況もあって、間口の部分も当然あるかと想定しております。ただ、この人口減少下の中で外来に来る患者が交通手段も含めて困難な傾向はやはり高齢化によってございまして、そういったことを鑑みますと外来の患者数というものも減少傾向になってくる可能性はあると。ただ、我々としてはそういった方々をアクションプランにも掲げたとおり、在宅医療のほうの展開も検討しながら病院に来ていただける患者の受入れ態勢も、そういった部分も踏まえながらやっていこうというところでございますけれども、今後の見通しとしてはやはり医師を今後総合診療医は確保して、ある程度体制を整えながら行っていく考えでございますけれども、今後としても100人前後というものは大きく上向くかどうかというところにはならないかという推察はしておりますけれども、現状維持が最大限そういった形の体制を取れれば外来のほうの分は見込めるかなと考えております。

質問 13番 広地紀彰

13番です。介護医療院の利用数も病院で打合せ、事前ヒアリング等をさせていただきました。そのときと比べても増えていまして、正直9月中の入所予定者数を聞いて大変好ましい傾向ではないかなと捉えております。この要因ですが、そして今後も入所拡大、情報収集を行いながら進めていきたいという方向性を町長の答弁から示していただきましたが、今後の介護医療院の施設利用の拡大のための方策があれば伺いたいと思います。

答弁 病院事務長 本間力

これまでも開院に向けて、この町内の地域包括支援センター中心に情報収集を行うこと、町外の施設、それから病院等を訪問しまして、医療の度合いが高まるような、その施設の入所者、そういった方々が介護医療院に向かいたいというような相談とかもこれまでずっと行っております。ただ、伸び切れなかったのは、当然のことながら我々の受入れ態勢がまだまだ不備だったということは否めないのですが、そういったやはり入所者、または施設のそれぞれ関係者の方が情報をいかに我々が拾えるかどうかということになってくると思います。今後としまして、やはり急性期の病院から回復期に向かう医療が必要な患者を受け入れることの情報収集、そういった部分は病院のほうに回りながら情報収集しながら町民を受け入れるというようなことを継続してやっていきたいと。そこプラス町内の在宅であったり、施設の患者が医療の度合いが上がってくる、そういった部分の入所者を介護医療院にと、それをずっと継続していくことがこの19床の満床に近づく道かと捉えております。

質問 13番 広地紀彰

13番、広地です。関連して、今病院事務長からのご答弁をいただきましたが、様々な機関との連携を果たしていくとなれば、さらに地域包括支援センターとの連携も大切になってくることも踏まえると、地域医療連携室の存在というのは大変重要になってくると考えておりますが、この新病院開設後の取組、成果についてどのように押さえているかについて伺いたいと思います。

答弁 病院事務長 本間力

地域医療連携室でございますが、今現在室長以外介護医療院のほうの兼任でスタッフ、ケアマネジャー1名と地域医療連携室のほうにケアマネジャー1名で2人、それから看護師2人とソーシャルワーカーを入れまして実質兼務者入りますと5名体制で行っております。特に地域医療連携室の役割はご承知のとおり外との窓口といいますか、そういったところで外来に係る相談、それから入院が必要な患者の相談ということで、新規、継続を合わせますとおおむね300から400件の問合せで毎月対応しているという現状でございます。そういった意味で、こういう言い方をしたら頑張っている職員には大変失礼なのですけれども、まだまだやはり昨年の状況を見ますと手探りな状態でありました。当然地域包括ケア病床を確立するためには、この地域医療連携室の活動というものが必須でございますし、設置しなければいけないというところで、ようやくこの新病院の中で去年から今年にこういった入院支援、そういった部分がつながってくる傾向も先ほどのKPIの中でも70%を目標にしようということも地域医療連携室からも発して目標設定して取り組んでいるというところもあってこういった実になっているかなと思っております。今後10月頃ということもあって、地域医療連携室も先生方と調整しましてレスパイト入院を入れていきましょうということで導入もしながら病床利用率の稼働もそういった部分でうまく埋めていくような流れもつくっていくようなことも含めまして、こういった動きが成果としてつながっているということで、今後も体制を強化してまいりたいと考えております。

質問 13番 広地紀彰

13番、広地です。13のワーキンググループが立ち上がり、KPIなど重要業績評価指標を数値化しながら検証と評価と、そして実行を重ねつつあるといった中で、一定程度の改革の兆しが見え始めた中で地域医療、これは地域医療の持続性や健全性、町民サービスの向上や町財政に対する好影響など望ましい面があると捉えております。しかし、一方でプランや予算対比で考えると、さらなる成果を見いだしていかなければいけない。その一方で慣れない新病院への対応、そして様々な改革の開始、2名の常勤医師での急速な入院患者の増加に伴う医師やスタッフの負担増など患者の受入れが進むことを受けた現場への配慮が必要な側面もあるのではないかと考えられますが、今後の患者受入れ増加と医師やスタッフの勤務管理や改革意欲のさらなる向上を目指す考えや取組、そしてそれに対する配慮のバランスを伺いたいと思います。

答弁 病院経営監 西科純

ただいまのご質問でありますが、1か月以上病床稼働が上がりまして、時に稼働が80%いくというときもあって、これはこのまんまいったら黒字とか、そういう経営のことだけを語るのではなくて、やはり職員も急にその稼働が上がってきて大体様子は分かったと思うのですけれども、そのときに出てきた疲弊するような感じの受け止め方というのはこちらも把握はしたわけです。それで、今後必要になってくるのは、11月に電子カルテが入るということになると、かなり働き方が変わってくると思いますし、書類の整理ですとか、連携ですとか、今は電子カルテがありませんから、人から人へって手渡しでやったりしていることが多分軽減されていくのだと思います。それがまず1点と、病院でよく使うタスクシェアとか、タスクシフトというような概念です。こちらのほうをやっぱり広めていく必要がありまして、医師だけで行えるような、行う必要のないものも実はあったりしますので、そういったものを医療事務とか、それから看護師のほうにはかなり移行していますけれども、さらに看護師から事務のほうに移行できるような仕事とか、それからもう診療技術局であっても忙しい部署を空いている時間は補えるような仕組みというのは、これは他の病院でも行っているわけでありますので、こうした概念を取り入れていくことで院内の多忙なところを一時的に助けるということが整ってくると、それは病院としても、職員のコミュニケーションとしてもかなり役立つと思っていますので、このことについてはこれから進めていきたいと思っております。全職員で経営を支えていくとか、病院の運営を実行していくとか、そういったことをやはりこれから推進していきたいと思っております。

質問 13番 広地紀彰

13番、広地です。1点目、最後の議論に移したいと思いますが、基本方針の実現推進に当たってですが、このプランには患者に信頼され、笑顔と思いやりのある病院づくりを掲げ、患者の立場に立って温かい医療を提供することにより、町民の健康的な生活を支え、公平、公正で信頼される安全な医療の提供に努めるとあります。そのためにも地域包括ケア病床を継続し、急性期と回復期に加えて併設する介護医療院を併せ持つケアミックス病院としての機能を一層強化し、機能充実に努めるとあります。先ほど地域医療連携室の話も議論させていただいたとおり、3連携の中心、拠点となると町長のご答弁にもありましたが、介護医療院併設の効果や地域包括ケア病床のこの利用の状況と今後期待される3連携推進としての効果に対する考え方をお示しいただきたいと思います。

答弁 病院事務長 本間力

このまちの特徴といいますか、これはほかのまちから比べますとやはり高齢者の数が今後もますます高まるという状況であります。極めて回復期医療、終末期というような、そういったやはり受入れというものが今後ますます必要になりますし、そのニーズをどうやって病院ができるだけ支えるかということになってくるかと思います。そういう意味では、急性期病床も今20床ほど抱えておりますが、今後のその割合というものもこの今20床、それから地域包括ケアが20床というものも、今後これが本当に20床ずつでいいのかどうかというところも回復期医療をもう少し入れていくかどうかとか、あとは小規模併設型介護医療院ということで、このシステムでいきますと19床というところは大きくは変えられませんが、あとはまだ5月に開院したばかりで、入所者数もまだこのレベルでございますので、収支見通しをやはり踏まえながらになりますけれども、そういったターミナルケアが必要な入所者、そういった部分の町民がこの終末期を安心して迎えられるような体制も考えていかなければいけない。ただ、病院のキャパというのはもうこれで決まっておりますので、そういった部分をどこまで機能を充実させるかということは、プランに沿いなからこの地域ニーズをどうやって拾いながら、どう進めていくかというのは今後の大きな課題であったり、進め方になろうかと捉えております。

質問 13番 広地紀彰

13番、広地です。今ご答弁にいただいたとおり急速な高齢化が進む本町にあって3連携の推進、地域包括ケアが必要であることは論を待たないと、私も同感です。町立病院がかかりつけ的な面倒見のよい病院を目指すためにも、アクションプランにもあるとおり総合診療の総合医療的な展開の重要性、またアクションプランにある在宅での医療行為やリハビリが受けられるシステムの構築など、今後を見据えアクションプランの具体化に対する情報発信や強化が必要だと考えておりますが、特に総合診療、総合医療や在宅での医療行為やリハビリについても現段階においてどのように考えているか整理をして伺いたいと思います。

答弁 病院経営監 西科純

まず、総合診療医の確保に関しましては、現在まだここで明確にはお話はできませんけれども、本人にはご了承をいただいているので、令和8年度においては地域医療を推進できる医師の確保としてほぼ採用を確保できております。どうなるか分かりませんけれども、最終の詰めはありますので、ただ今道内の自治体病院にいらっしゃいまして、総合診療医でもあり、プライマリーケア、それから認知症のサポート医とか、そういうようなものもお持ちのようでありますので、この方を来年医師としてお迎えできるとしたら、相当その展開が変わってくるだろうと思っております。それが在宅とか、それから地域医療全体です。地域全体、これからの高齢化を支える上、それから白老町の特徴的な地形といいますか、長い距離のある地形でありますので、こういったものを網羅したような地域医療の展開をやはり考えていくようなことができるのではないかと思っております。それから、訪問診療だけではなく、訪問リハビリに関しては今議論しておりまして、可能な限り今年度中に訪問リハビリに関しては実行できるような、そういった体制を今進めております。今何月からということに関しましてはここで明言できませんけれども、そうしたことでプランに沿って必ずしも訪問診療できる体制が整っていないにしても、在宅医療というようなことに関しましては訪問リハビリもありますので、そうしたことでできるだけ足を運べない患者のことを考えつつ、病院経営と絡めまして進めていきたいと、そのように考えております。

質問 13番 広地紀彰

13番、広地です。それでは、2点目の町立病院の収支と財政負担について1点目と2点目を併せて議論をさせていただきたいと思いますが、令和7年度の状況を見る前提で令和6年度の状況の整理を1点お伺いしたいと思いますが、令和6年度の収支についてはご承知のとおり北海道厚生局の指摘を受けた返還金などの突発的な要素、あるいは施設基準を遵守した新病院開設の準備のための人員確保、新しく開院される介護医療院の開院に向けた人員確保など投資的な経費が含まれております。これらと経常経費を分けて考えなくては令和6年の収支は図れないと考えますが、まず概況としてこれらの突発的、投資的経費を除いた令和6年度の医業収支の状況と比較し、令和7年度の収支はある程度は改善しているのではないかと思いますが、どの程度改善していると現段階では捉えていますか。

答弁 病院事務長 本間力

まず、一般会計からの繰出金、当院に繰り入れていただいた部分で令和6年度、今議員のほうからもありましたとおり厚生局の適時調査の返還分というのが1億2,500万円があって、それから資金不足のために基準外として3億5,600万円が令和6年度で資金不足が大きい中で全体で基準内は2億7,900万円ありまして7億6,200万円というような決算状況となってございます。今年度に至りましては、当初予算でお話ししているとおり新病院の開院の引っ越し等の費用の基準外で4,100万円ほどありますが、基準内は3億1,000万円入れまして今当初いただいている部分でいきますと3億5,100万円という状況になっております。この中でいきますと、当初お話ししていたとおり今年度は病院事業債という新しい起債を検討しておりまして、まだ決定には至っておりませんが、今道のヒアリングを受けている最中でございます。そういった中で、今入院収益が目標には、90%到達していないので、大それたことは申し上げられませんが、先ほど町長の答弁からあったように平均で700万円ほど上がってきております。今後の8月、9月のこの平均が2,500万円から3,000万円というような、月の収益が仮にですけれども、推移をしてその状態が続けばプラスアルファのもっと追加がなくなるかもしれないというところはあるかもしれないですけれども、ただ非常に難しいです。ですので、そこをどう今後収支見通しを12月、3月は立てていくかというのが今後の大きな課題ですし、我々として今総動員で病院として取り組んでいるところが結果が出ればいいかなと思っております。そこの部分が、やっぱり要の入院収益が今後どこまで上げられるかというところになってきますが、まだまだ非常に厳しいということだけは最後言わせていただきたいと思います。

質問 13番 広地紀彰

13番、広地です。まだ5月に開院したばかりですし、今これ以上見通しの収支について伺う点は控えたいと思います。ただ、病院事業債の関係は当然あるのですけれども、基準外の繰り出し、私たちがよく真水と申し述べる赤字補填の追加繰り出しが必要な状況をないように全力で頑張っていると今伺ったと捉えております。これまで令和6年から新病院開設を迎えて今に至る足元を踏まえた議論を行ってきました。病院経営監に伺いたいと思います。経営強化アクションプランに掲げられた研修や意見反映などの自主的な改革の仕組み、3連携の推進の見通しや入院、外来の現段階での押さえをここまで踏み込ませていただきましたが、収支と、そしてよりよい病院を目指す取組への今後の重点とはどこにあるとお考えでしょうか。

答弁 病院経営監 西科純

今後の重点につきましてはいろいろあるのですけれども、これということでありますと、自治体病院は報道もされているとおり昨年度、2024年度の決算については全国で86%が赤字で、この傾向というのは我々の病院よりもやはり規模の大きいところがかなり経営が悪くなった傾向が大きくなってきていると。もちろん小さな中小病院もそうですけれども、こういうことを考えていったときに我々のその病院に関しての経営的な重点的なものというのは、職員に自治体病院だからといってというところの意識と、それから自治体病院だからこそという、その両面をやっぱり考えなければいけなと思っています。自治体病院でありますので、やはり地方公営企業法の下で病院経営していますから、この一つとしては原則にあるとおり公共性という概念、これはもう自治体病院としての使命になりますけれども、もう一つは経済性です。この両面をやはり目指していくためには、職員にこのことを十分に理解してもらい、自治体病院は赤字でいいのだとかでなくて、どこまで黒字がいいという、収支の均衡を目指していけるかが一つ。それから、そうはいっても病院経営をする中で表現は悪いですけれども、お金もうけするような病院であってはならないわけで、患者がおいでになられて患者の親身に立って、その医療をどうやって展開するかという病院内での教育といいますか、研究というのか、そういったことが自発的に出てこないと、やはり経営というか、病院の本体としては強化していけないわけです。ここが非常に難しいところでありますけれども、あまりにも赤字だとか、いろんな事件があったときに町民の批判が強過ぎて、あるいは報道があったり、そうするとどんどん、どんどん職員が疲弊していっている、萎縮したというのは、これ私が来て明らかに分かりました。明らかだったので、いろいろ議論はあるのですけれども、その議論にあおるようにしてくると、もう職員は萎縮して何やっても駄目なのだ、何やったって私はこういうふうに思われているのだって、そういうふうになってくる。これを払拭しないといけないのです。そのことの払拭というのは、やっぱり外部を入れて研修を何度も行い、内部で対話をし、いろんな目標を設定する中で実現をどうしてやっていこうかという議論を自分たちで考えて、人と人でありますから、それが大事なのだと思います。だから、いろんなこと追求もされると思いますけれども、しかしもう1か月間、2か月間ぐらいやればできるではないかというところは見えたと思うので、職員が少ないということは、医師が少ないというのは一つありますけれども、でも病棟の稼働も上がったときに大変だという声は上がりましたけれども、できるという実感はつかんだと思うのです。だから、ここは大事でありまして、この辺についてはこれからも重点的に院内で進めていきたい、そのように思っております。ちょっとまとまっていませんけれども、職員にとっては何よりもモチベーションの向上が大事だと思っています。

質問 13番 広地紀彰

13番、広地です。地域医療の在り方と将来展望、3点目に移りたいと思います。私は、10年間教師をやっていました。課題があるクラスを変えていく必要に迫られる中でどうやって変えてきたのだろうと。私は本当に小さな改革の芽であっても、ちっちゃい芽だってばかにしてはいけないと思います。自発的につくられたワーキンググループが13に上り、その中でいろんな議論がされて、その中で毎月毎月評価や検証を図られる中でより、ではもっとよい来月に向かっていくような、その仕組みが何より大切ではないかという答弁だと受け止めています。それともう一つ、様々な医療ニーズが寄せられる中で現場の限られた医師やスタッフの体制で診療に当たり、この一定の改善を着実に進めてきた中でさらなる改革も求められ、またマネジメント強化も担っていただくためには、先ほどご答弁にあったとおり、まだ内定もしていないのかもしれません。ただ、新たな医師を含めた体制強化が何より欠かせないのではないかと考えております。プランを作成した思い、病院経営監や看護参事を含めた看護体制強化の取組、そして何より現場の医師各位やスタッフから芽生えた様々な改革の芽を理解して改革や新しい展開に焦点を持つ新たな医師確保は何よりも大切ではないかと考えておりますが、その医師確保に向けた抱負を伺いたいと思います。

答弁 病院経営監 西科純

何よりも医師確保につきましては来年度、今私もお話ししましたけれども、それを確実なものにするということでありますので、年内には明確にできるように、お伝えができるようにしたいと思っておりますし、それに沿ってやっぱり令和8年度からスタートできるものという準備があると思いますので、そうしたことを今のうちにお聞きしながら準備を進めてまいりたいと思っています。その一つとしては研修医です。研修医をどう受け入れていくかとか、それからそれによって医師の常勤医は増えるわけではありませんけれども、研修するドクターが当院のほうに数か月、1か月とか2か月その研修の内容によって診療に当たれるということでありますので、そうしたことからいうと非常に病院としては活気も出るし、患者を診ることができるというようなことになっていくと思いますので、この辺の情報を収集して来年度に備えていくということができるかと思います。いろいろまだお伝えできるところではありませんけれども、かなりの白老町のエリアを考えた地域医療政策というのをやはり構想を描けるという先生でありますので、この辺はまちと連動しながら展開を進めることができると思いますので、この常勤医師の確保にまず努めていきたいと思っています。なお、その常勤医師のほうにも一緒に働きたいという情報もつかめていますので、すぐにそれが令和8年度にいきなり1人とか2人と増えるわけではありませんけれども、その先の話というのも期待できるものだと思っています。まずは、ここに全力を尽くして医師確保をしたいと思っております。

質問 13番 広地紀彰

13番、広地です。病院内部の改革が様々に図られているといったことはお示しをいただきましたが、そういったそのよりよい病院を目指していくためにも住民に信頼され、愛される病院づくり、つまり町民を巻き込んだ交流機会の確保等によって町民の皆様にも改革が始まった病院のよさや医師やスタッフの頑張りが相互に交流されるたび意見交換できるような仕組みが必要だと思いますが、そういった町民や地域との交流機会の確保に対する考えを伺いたいと思います。

答弁 病院経営監 西科純

アクションプランにも掲げておりますけれども、まず1つは住民の皆さんとか患者の皆さんとどうつながるかということに関しては、これ広報広聴の領域だと思うのです。広報と広聴の領域だと思いますので、ここは今年度中に広報紙を発行し、病院独自のホームページも立ち上げと、それからSNSの展開もしたいとは考えております。これが1つのコミュニケーションといいますか、つなぎになるだろうと。もう一つ対面といいますか、そういった病院と地域の方々とのつながりを果たすのは、今病院内のタスクフォースのほうで議論しているのですけれども、アイデア募っていますけれども、病院を支える会とか病院のサポーターズ、こういったものを今検討しています。これなかなか病院のほうから言いづらい。サポートしてくださいとか、支えてくださいって言いづらいことなのですけれども、私は病院経営監で短期の期間で来ていますので、私とか、それから看護参事なんかは任期付なものですから、一緒に支えてやってほしいということを前面に出せる立場にあると思いますので、病院側から、職員から病院を支えてほしいというのはなかなか言いづらいもので、これ白老町に関してはいろんな経緯がありましたので、支える会とか、そういったものがなかなかつくりにくい状況にあるのかなということもこの5か月間ちょっと考えておりまして、いろんな方とも相談させていただきましたけれども、そうしたら職員の中でタスクフォースを通じてどうしたらいいかって皆さん考えてほしいということを今アイデアを募っている最中でありますので、これをできるだけ早く固めまして、数人でもいいのですけれども、何人でもいいのですが、町民の皆さんにPRして一人でも多くなっていただきたいなということは考えております。そして、意見交換をしながら病院の改めなければいけないところというのを率直に聞きまして、病院のいい方向につながるような、そういったことにつなげていきたいと思っております。職員と一緒に例えば病院祭りをこれから行うとか、共同で何かしようとか、そういったことというのは様々考えられるわけでありますけれども、そうしたことも含めて今タスクフォースに提案といいますか、意見を求めている最中であります。

質問 13番 広地紀彰

13番、広地です。私は、そういった支える会、友の会的な組織の立ち上げに賛成です。病院経営監もご存じかもしれませんが、白老町立病院には白老町立病院を守る友の会がありました。平成25年6月、まちから町立病院廃止の方向性が発表され、存続を要望する町民が立ち上がり守る会が12月に発足されます。署名は5,000名を超え、町立病院公設公営を存続させるだけでなく医師、スタッフとの交流やボランティア、普及啓発活動、会報、後援会や考える会や守る会等の会議の開催、各種催事には院内の飾りつけなども実施、時には意見交換の中で病院に対し厳しい意見も寄せられましたが、それだけの熱量で10年間の活動を終えました。私は友の会解散の際、会にメッセージを寄せました。その中には、このように書かせていただきました。病院を守る会の使命は果たされた。今後は病院を守り、育てる友の会になってほしいと。町立病院を支える町民の思いはなお健在であり、病院が本気で改革を行うなら町民を巻き込み、病院の守り手、支え手をつくるべきだと考えますが、その会についての重要性についてどのようにお考えか伺いたいと思います。

答弁 病院経営監 西科純

重要性に関しましては、先ほども申し上げているのですけれども、やっぱり苦情とか、コミュニケーションの中でいろんなことは提案されると思うのです。対応が悪い、診療時間が長いとか、待ち時間が長いとか、そういったことというのは外部から入ってくる声では一番のものでありますし、挨拶がないとか、そんなことも含めてご指摘をいただくというのは、患者もそうですけれども、支える会なりサポートをいただく方々と話合いを職員が実際にすることによってということは効果としては生まれると思っていますし、それからもう一つは一緒に何かをするということの大事さ、大切さがやっぱり考えられると思うのです。例えばイベントを、講演会でもそうですけれども、役割分担しながらもそうですが、一緒に講演会を開催する、共催になっていただくとか、作業もそうですけれども、そういったことで職員側がむしろ町民の皆さんに接近していくような、近づくような、そういったことが必要かなと思っています。これ先ほど申し上げました職員がちょっと疲弊するというか、自虐的になっている部分というのをどう払拭するかというところなのですが、やはり私たち支えられているなとか、私たちも皆さんを支えたいなという思いがどこかで芽生えるような、本当に地道な活動なのですけれども、それを見つけなければいけないなと思っています。財政とか経済性の話とこれまた別なのですけれども、財政というか、経営の財務的なことと、それからもう一つはそれとはまた別に病院のスタッフと患者としての人と人の付き合いというのですか、人と人の触れ合いというのですか、そこの部分がもう少し取り組めないかな、これが取り組めたとしたら非常に病院経営には役立つし、その先の医師確保にも絶対にプラスになると思っていますので、私は本当に重要な部分だと、柱だと思っております。

質問 13番 広地紀彰

それでは、医師が活躍する機会の充実について議論させていただきます。昨年同僚議員から情報提供をいただきまして、茨城県神栖市の神栖済生会病院に視察に赴きました。この病院は在宅医療や産業医としてだけでなく、病院と市民で共創するをコンセプトに医療者と市民との関わりの場をつくる済生会フェア、オータムフェスタを開催するなど地域と共にある医療機関でした。その視察がご縁となって医学部生をお連れしていただきながら、本年地域連携のこの済生会病院の中核の一人である阪本医師が来町され様々なご助言をいただいた次第です。交流の中で先生は、医師が問診など患者に直接向き合い、医師にしかできないことに専念できる体制づくりが重要であると伺いました。そのためには電子カルテと会計処理の連動の必要性や患者住所や次回の予約など、また次の患者を効率よく診察できるためにスタッフと共同し合うなど医師が親身かつ効率的に診療、治療に専念できる体制が必要とのお話でした。患者の増が見られ、またさらなる患者受入れが求められる中にあって、こうした医師が患者により向き合える体制づくりについての考えや電子カルテ等を導入した実践のありようを伺いたいと思います。

答弁 病院事務長 本間力

神栖済生病院の先生に関しまして、当院の院長、常勤医師、藤岡先生とも交流させていただいた経緯もありまして、学生がちょうど出向かれて様々な意見交換は限られた時間ですけれども、ございました。紙カルテのストレスというものは常勤医師2人、それ以外の非常勤医師からもやはり十分に聞かされておりまして、そういった中で昨年度時点で早めようと取り組みまして、11月何とか運用開始に今至るというところで進めております。様々にやはり、まずはペーパーレスが非常に進むということは間違いなく確率的にございますし、処方箋の一つにしましても、そういった部分は今手書きでございます。様々なオーダリングもそうなのですけれども、検査をオーダーするに当たってもそういった部分が間違いなくスムーズにいきますし、患者の情報がリアルにカルテが行ってから紙で見るよりかはもう瞬時に見れるという、そういった今あるストレスは間違いなく軽減できると思います。そこを今議員ご指摘のあったとおり医師と看護師、それから我々事務方のやはり受付から診察、会計までに及ぶ運用、それから時には入院に上げる指示をというところが、こういった部分が今紙ベースでやられている部分はありますので、そこは電子カルテがあることによってスムーズにいくということは間違いございませんので、それを的確に今いろんな部分で各セクションで実践的な説明等をベンダーから受けまして、各自のセクションで検討、実は本日も日高管内にありますけれども、同様な電子カルテのシステムを入れている平取町の国保病院にうちの看護参事と医事、それから看護師、それぞれ数名になりますけれども、代表であした、あさって、特に外来と入院の流れを確認しようということで視察に行っております。そこをまず医師がいて外堀と言ったら語弊がありますけれども、そのスタッフがどうやって当院に確実にスムーズにいくかというところも進めている最中でありますので、可能な限り医師の働き方改革の一助になればいいかと今努めております。

質問 13番 広地紀彰

それでは、最後の項目です。価値と託されている使命について、その神栖済生会病院でのオータムフェスタに合わせて私たちは伺いましたが、地域住民ら830人が来場し、大盛況でした。市民公開講座では同院の濱田先生が在宅医療についてと題して講演。治す医療と支える医療のバランスが重要で、在宅医療は支える医療の一つであると訴えた姿が市民の信頼感を生んでおりました。病院経営監も講演者として登壇されていたので、よくご承知だと思いますが、北海道国保地域医療学会にてご講演をされた令和6年日本医師会の赤ひげ大賞受賞者、奈良県明日香村国民健康保険診療所、武田所長も同じことを語っておられました。住み慣れた地域で自分らしい生活を続けられるよう、医療、介護、福祉サービスが相互に補完しながら患者の日常を支える医療、治す医療から治し、支える医療への進化です。何のために町立病院があるのか。病院が近くにあってほしいからだけではないのではないでしょうか。治療後も長く病気との付き合い、誰もが避けられない体の衰えに伴う不調、こうした体の困り事に親身に寄り添い支えてくれることこそ、患者に信頼され、笑顔と思いやりのある病院づくりという町立病院の大義実現に欠かせないのではないかと考えますが、病気を支えるという観点について、総合診療等を標榜される病院づくりの在り方についてのお考えを伺いたいと思います。

答弁 病院経営監 西科純

総合診療のことに関してはいろいろな概念もあるので、なかなか1つのくくりとしては物を言えないのですけれども、病気だけではなく、やっぱり家庭の背景ですとか、ご家族との関係性とか、経済状況とか、そういったことも含めた上での総合診療という概念が非常に強いのですけれども、なかなかそこの先生方も一致するところでは実はなかったりしますので、そこの部分は白老町に合った総合診療というのを展開していかなければいけないなと思っています。全ての疾病、病気などを診れるわけではありませんので、手術もできませんし、そうしたときにかかりつけ医として一定の苫小牧市ですとか、登別市とか、そうした病院との関係づくりを持って当院に来ていらっしゃったとしても、当院で診れないのですけれども、しっかりと確実にかかりつけ医として紹介状を出すとか、そして入院、手術を他院で余儀なくされた場合についても、回復機能をもってリハビリを中心にして、看護を中心にして、介護医療院をもって対応するというようなことがやっぱり重要になってくると思いますので、そこの部分をうちの病院の強みとしていかなければいけないと思っています。それで、私たちの病院というのは自治体病院でありますので、全国自治体病院協議会にも入っておりますが、この今のトップは望月先生という方が会長なのですけれども、この方がおっしゃっているのは、地域に必要な、地域になくてはならない自治体病院になろう。地域住民がこの病院は必要なのだと言ってくれるような病院になれば、多少の赤字があっても許容範囲と認めていただけるのではないか。そんなことを我々は言えませんが、このためには医療の質と経営の質をともに向上させなければならない。それを妨げるものは何なのだろうかということです。ここを投げかけられて、この妨げるようなものを私たちは考えながら排除していくと。そして、構築していくときにこの信念を持って何が求められているのか、何が白老町の病院として大事なのかという観点は、これからもアクションプランもそうですけれども、町の様々な関係部署、それから施設関連、そうしたところと協議をしながらよりよい病院づくりというのを追求していく必要があるのだろうと思っております。

質問 13番 広地紀彰

最後の質問にさせていただきます。前述の済生会、阪本医師は優れた医師招聘のために必要なことを3点教えていただいています。1つは、やはり新しい病院がいいと。そして、特に若い先生はそうですがということで、腕を磨く機会の保障、学会に出たり、様々に、北大病院に行ったりだとか、そういった機会を保障してあげてほしいと。そして、3点目、これまでの議論にも何度も掲げられておりましたが、ビジョンの共有、ビジョンとゴールを見せることにあると。何をしたいか分からない病院では熱意ある先生は辞めます。この白老町立病院がどんな病院か、何をする病院か、ビジョンとミッション、町民の回復期を診る病院というのはもちろん分かります。では、なぜ回復期を診る病院が、それも町立で存続する必要があるのか。明日香村国民健康保険診療所の武田先生は、このように述べられておりました。2年間の研修で病を診ることを学び、僻地医療では患者の生活や生き方から人を見ることを学び、そして小さな自治体での経験は、地域の特性や行政全体を俯瞰することができる、地域を見ることができたとあります。白老町は、腎疾患や心臓疾患など重篤な傾向を持つ患者が多い。では、なぜそうなのか、どうしていくべきなのか。それには地域性や生活背景を理解する総合医療の理念実現が本町の医療にとって決定的に重要であり、介護福祉と連携した医療をケアミックスする病院を標榜する白老町立病院が営利だけでなく、まちに住み続けられるためにも町民の病気を支えてくれる病院として存在する使命がここにあると考えますが、町長のご見解、そして改革に当たってのご見解を賜りたいと思います。

答弁 町長 大塩英男

地域医療の充実とまちづくりの関係ということでご質問をいただきました。使命という前に、総括的な答弁の前にこれまで様々に病院経営監、病院事務長とるる議論していただいたかなというようなことで、私からもちょっとお答えさせていただければと思います。今病院経営監や病院事務長のほうから様々にいわゆる改革というようなことでお話をさせていただきまして、一歩ずつではあるかと思うのですけれども、病院が変わりつつあるということを議員にもご理解いただいたかなと思います。改革は、やはりこれまでのこの町立病院の姿を見たときには、私も簡単にはいかないと認識をしております。ですから、新病院を機に一歩ずつ着実にこのモチベーションであったりですとか、病院の職員が自分たちにもできるというような、こういった意識の持ち方とか、そういったことを一歩ずつ改革をしていくというか、それが経営につながっていくと考えております。この町立病院の医療行為については医師もそうですけれども、看護スタッフも事務局ももちろんなのですけれども、これは病院経営監からもお話があったように、人と人とのつながりというか、マンパワーでなければ医療行為というのはできないと思っていますので、やはり人の心に刺さるというか、町民の皆さん、患者の皆さんにしっかりと信頼を持っていただけるということは、人の気持ちということが大事なことかなと思っておりますので、この改革については引き続きさらにギアを上げて進めてまいりたいと考えているところでございます。使命ということで、最終的にご質問いただきました。1答目でもお答えしたように、まず使命って何かというと、やっぱり町民の生命を守る、そして充実した医療提供をするというのが、これ一番の使命ではないかなと思っております。ただ、それだけでいいのかなっていったときには、医療の充実というのは単なる医療サービスに限らず、今議員からお話があったようにやっぱり住民の安心につながっていったり、さらにはこのまちの人口の定着につながっていく、いわゆるまちづくりの土台ではないかなと私は考えております。ですから、そういった意味も含めてこの患者に信頼をされる、そして笑顔あふれる病院づくりをこれまでの改革も含めてしっかりと進めてまいりたいと考えております。

出典:白老町議会 令和7年定例会9月会議 2025年9月9日 議事録 PDF(6ページ) 間違いを知らせる