みんなの議会

名寄市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月24日

(1)地域医療の今後について/(2)防犯カメラ設置補助の考えについて

2025年6月24日、名寄市議会の一般質問で、東千春議員が「地域医療の今後について」「防犯カメラ設置補助の考えについて」について質問し、市立総合病院事務部長 佐々木紀幸、健康福祉部長 馬場義人、市民部長 松田慎司、市長 加藤剛士が答弁しました。

質問者
東千春 議員
答弁者
市立総合病院事務部長 佐々木紀幸、健康福祉部長 馬場義人、市民部長 松田慎司、市長 加藤剛士

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 15番 東千春

おはようございます。議長より御指名をいただきましたので、通告順に従って大項目2点について質問させていただきます。1点目、地域医療の今後について。名寄市は、道北第三次医療圏の地方センター病院の名寄市立総合病院を中心に広い地域に医療を提供している自治体だと思います。このことは、名寄市民のみならず道北地域の住民の生命のとりでとして極めて重要な役割を果たしていると言っても過言ではないと思っております。その中で急性期医療、回復期医療、慢性期医療、そして病診連携など様々な医療機関が連携して地域の医療体制を構築する必要があると考えております。そこで、何点かお伺いをいたしたいというふうに思います。まず、1点目、地域医療構想はどのような経緯で策定され、これを受けて地域の医療機関内でどのように具現化してこられたのかをお伺いいたします。また、今後想定されることがありましたらお知らせをいただきたいと思います。2点目、名寄東病院の市街地への移転計画が見送られることになりましたが、基本計画において地域医療構想との関連についてお伺いをいたします。3点目、今回のことから東病院は現地での改修をしながら診療を継続する予定となりますが、現段階での考えについてお伺いをいたします。4点目、療養病床を中心とする病院を建設する場合、病床数、建築費用を考えたときの採算性はどのようになっているのかお伺いをいたします。5点目、この地域の救急医療は名寄市が大きく担っており、エリアで地域医療を構築する際には近隣自治体にある医療機関との連携を検討する必要があるのではないかと思いますが、考えをお伺いいたしたいと思います。6点目、名寄市立総合病院では病診連携を推進し、医療資源を入院患者に向けることが望ましいと伺っておりますが、現状についてお伺いをいたしたいと思います。7点目、近年多くの自治体病院の経営悪化が表面化しておりますけれども、名寄市立総合病院もその例外ではありません。現段階での収支の改善策としてできること、また国に対してどのような点を求めたいとお考えかお伺いをいたしたいと思います。8点目、名寄市では以前から開業医誘致条例を制定し、昨年は待望の内科クリニックが開業いたしましたが、今後開業を求めたい診療科などがあればお知らせをいただきたいと思います。大項目の2点目、防犯カメラ設置補助の考えについてお伺いをいたしたいと思います。近年不審者に関する大きな事件となった事例はないようですが、2025年1月、小学生男児数名が不審者に追いかけられる、2024年12月、小学校高学年の男児が知らない男性から何歳だい、どこに住んでいるの、お弁当買ってあげるからおいでなどと声をかけられる、また2024年11月、下校中の女児が歩行中の高齢男性から髪短くてめんこいねと話しかけられ、髪の毛を触られるなど犯罪につながりかねない事例も報告をされております。また、かつては大学付近にも不審者が現れたという記憶もあります。防犯カメラの設置は、万が一のときの証拠として有効であると同時に、犯罪を未然に防ぐ効果があるとも言われております。道内では、防犯カメラの設置に対する補助制度を設けている自治体がありますが、今回参考にしたのは浦河町の事例で、補助額は設置に要した費用の2分の1で、上限は2万円です。防犯カメラを調べてみると、簡易なものは比較的安価で購入することができるようです。都市宣言として安全、安心を掲げる名寄市としては、費用対効果を考えても有効ではないかと考えますが、見解をお伺いをいたしまして、壇上での質問といたします。よろしくお願いします。

答弁 市立総合病院事務部長 佐々木紀幸

おはようございます。東議員から大項目で2点御質問いただきました。大項目1の小項目1から7までは私から、小項目8については健康福祉部長から、大項目2は市民部長からの答弁となりますので、よろしくお願いいたします。初めに、大項目1、地域医療の今後について、小項目1、地域医療構想の策定についてお答えをいたします。地域医療構想は、団塊の世代が全て75歳以上となる2025年の医療需要を見据え、医療機関の機能分化、連携を進め、良質かつ適切な医療を効率的に提供できる体制の確保を目的としております。地域によって人口の増減や少子高齢化の進行状況は異なるため、それぞれの実情に見合う医療提供体制を構築する必要があることから、地域医療構想は都道府県単位で策定することとなっており、計画の中で各医療機関の役割が決められております。北海道では、将来の医療ニーズや人口構造の変化を踏まえ、バランスの取れた医療提供体制の構築を目指して平成28年12月に北海道医療計画の一部として北海道地域医療構想を策定したところであり、本構想では二次医療圏ごとに2025年時点での病床機能区分別の必令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号要病床数を推計し、その実現に向けた施策の方向性を明示しております。具体的には、病床機能の分化と連携の促進、在宅医療の充実、さらには医療、介護従事者の確保、育成などが柱となっています。この地域には、それらを協議する場として上川北部区域地域医療構想調整会議が設置されており、地域の医療関係者、行政機関等が連携しながら将来の医療ニーズに応じた病床数の確保、病院の機能分化、病床機能報告制度による情報共有、地域医療介護総合確保基金を活用した事業計画の策定など、地域医療構想の実現に必要な様々な事項について議論を行ってきております。上川北部圏域では、急性期医療を担う名寄市立総合病院を中心に各医療機関と連携しながら構想に沿った取組を進めてきており、その結果急性期と慢性期の病床数が減り、回復期が増えるなど目標に向けた一定の成果を上げております。学識経験者、医療関係団体、医療保険者、市町村などが参加し、多様な観点から議論を行うことで持続可能で質の高い医療提供体制の構築に努めております。今後は、医療、介護の複合ニーズを抱える85歳以上人口の増大や現役世代の減少に伴う医療需要の変化に対応できるよう2040年を見据えた議論が必要であることから、国の検討会においてその作業が進められ、昨年12月に検討内容が取りまとめられたところでございます。新たな地域医療構想の基本的な考え方は、病床の機能分化、連携だけではなく、外来、在宅医療、介護との連携、人材確保等も含めたあるべき医療提供体制の実現や高齢者救急、在宅医療の需要等が増加する中、地域の実情に応じて治す医療を担う医療機関と治し支える医療を担う医療機関の役割分担を明確化し、医療機関の連携、再編、集約化を推進することが重要であるとされています。新たな地域医療構想の策定スケジュールは、本年度中に国においてガイドラインの検討、作成がされ、令和8年度に各都道府県において新構想の検討、策定、そして令和9年度からは新構想に沿った取組が始まる予定と令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号なっております。次に、小項目の2、新東病院基本構想の策定についてお答えをいたします。上川北部医療圏の病床機能区分別の病床数は、令和6年の病床機能報告によると、高度急性期11床、急性期255床、回復期169床、慢性期342床、休棟等105床で合計882床となっています。一方、地域医療構想において策定された令和7年の必要病床数は、高度急性期63床、急性期229床、回復期251床、慢性期249床の合計792床と推計されております。このことから、令和6年時点での上川北部医療圏の病床数は、令和7年に必要とされる病床数と比べて全体で90床多い状況にあります。機能別に見ると、高度急性期と回復期が不足し、急性期と慢性期が過剰となっています。このような状況を踏まえ、新病院には地域の医療需要に即した適切な病床数が求められることから、将来患者数や診療体制を勘案し、現在の105床から60床に設定をしたところであります。また、新病院が担う役割には、市内クリニックの減少により名寄市立総合病院への負担が増している現状を踏まえた外来機能の強化や今後の在宅医療需要の増加を見越した在宅医療支援センターの設置などが含まれています。これらは、地域医療構想において重要とされている方向性と合致していることから、今回の基本構想・基本計画(調査報告)は地域医療構想と整合が図られているものと考えているところであります。次に、小項目3、東病院の現地での改修の現段階での考えはについてお答えをいたします。今後は、現在の敷地や建物を活用しながら必要な機能の再整備を段階的に進めるなど、多角的な視点から再検討を進めてまいりたいと考えております。その第一歩として、施設等の活用方針を適切に判断するため、外壁や屋根など建物本体の状態、そして給排水管や電気など設備面の老朽度合いについて必要な調査を実施し、現状把握を行います。調査結果を踏まえ、建物本体などの改修、更新に加え、空調設備の更新や省エネ化といった観点から改修項目を精査し、必要な整備について検討してまいります。改修による整備は、新たに病院を建設するよりも初期費用を抑えることができ、限られた財源を効率的に活用できる点で合理的な手段と考えております。一方で、診療を継続しながらの工事となることから、安全対策や騒音への配慮、さらには構造上の制約など幾つかの課題も想定されますが、費用対効果や患者、職員の利便性への影響も十分に勘案しながら、効率的、効果的かつ現実的な整備手法を選定してまいりたいと考えております。次に、小項目4、療養病床を担う病院の病床数、建築費用の採算性についてお答えをいたします。日本全体で急速に高齢化が進む中、それに伴って医療費も増加しており、限られた医療資源をどのように有効活用するかが重要な課題となっております。療養病床については、医療の必要性はそれほど高くないものの、在宅や介護施設での受入先が見つからないために病院に長期入院となっているいわゆる社会的入院の患者が一定数存在します。しかし、病院への入院は、在宅医療や介護施設と比べて医療費が高くなるため、診療の適正化が求められてきています。国は、令和6年度の診療報酬改定において療養病棟の医療区分の要件や施設基準を厳格化したことから、今後は慢性期患者の入院医療の必要性が問われることになります。今回の改定は、名寄東病院にも影響を及ぼしています。医療区分などの厳格化によって入院対象者が絞られた結果、対象患者数の減少に伴う入院収益の減少が生じており、今後も同様の状況が見込まれます。一方、当地域では介護医療院や老健施設、在宅医療などの代替的な受皿がまだ十分とは言えず、引き続き療養病床が一定の役割を果たすことになると思われます。今回の新病院の基本構想では、これまでより規模を縮小した60床を想定し、経営効率化や今後の医療ニーズに柔軟に対応できるよう施設整備を進めることにしていますが、近年の資材価格の高騰や労務費の上昇などから、事業費用は62億円を超える見込みとなっております。また、先ほど申し上げましたとおり、医療区分の厳格化による慢性期患者の減少も見込まれることから、療養の病院経営の安定化を図るには病院事業に対する地方交付税措置に加え、段階的に市から繰入金の増額が必要になる見通しであります。次に、小項目5、近隣自治体病院との連携についてお答えをいたします。病院の運営には、医師、看護師をはじめとした様々な職種の医療従事者配置のほか、多種多様な医療機器や適切な療養環境の整備が必要となりますが、一つ一つの病院においてそれら全てを整備することは限られた医療資源の有効活用、採算性の面においても非常に効率が悪くなります。地域完結型医療を目指すには、それぞれの医療機関が機能分担と連携を図り、切れ目のない医療を効率的かつ継続的に提供できる体制を構築することが求められます。本市の病院におきましては、市立総合病院は救急並びに急性期医療を、東病院は慢性期医療を中心に担っており、市内、近隣自治体の公立、公的、民間の医療機関と連携し、地域医療の一角を担っております。特に市立総合病院は、圏域のセンター病院として重要な役割を担っており、救急患者の受入れのほか、勤務医が少ない医療機関への医師派遣による診療支援や道北北部医療連携ネットワーク(ポラリスネットワーク)を介した救急トリアージなどを行っており、今後も救急、急性期医療を中心に周産期や精神医療においても引き続き中核的な役割を担うことになると認識をしております。新たな地域医療構想の検討の中でも病床機能の分化、連携に加えて、限りある医療資源を最適化、効率化しながら医療機関の役割分担を明確化し、地域完結型の医療、介護提供体制を各地域の実情に応じて構築していくことの重要性、必要性が言われております。新たな構想に基づく取組自体は、もう少し先になりますが、今後も医療機関はじめと令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号した各関係機関と連携を図りながら、持続可能な医療提供体制を構築していけるよう引き続き努力してまいります。次に、小項目6、名寄市立総合病院の外来患者数と病診連携についてお答えいたします。市立総合病院の令和6年度の外来患者数は20万8,840人であり、コロナ禍前の令和元年度と比較すると1万7,867人、7.9%減少しています。一方で、入院患者数は8万487人で、令和元年度対比で1万7,692人、18.0%減少しています。これは、圏域人口の減少のみならず、コロナ禍の前後で住民の生活スタイルや患者の受療動向が変化したことなども要因と考えています。先ほども申し上げましたが、新たな地域医療構想の考え方の中でも医療機関の役割分担を明確化し、地域完結型の医療、介護提供体制を構築していくことが重要であることが示されており、限られた医療資源を有効的、効率的に活用していくことが今後はより一層必要になると認識をしています。そういった点からも市立総合病院は救急、急性期医療を担う病院としてできる限り入院患者に注力する必要がありますし、病院経営の面においても効果があると考えております。一次医療を担うかかりつけ医が生活習慣病などの疾病や初期治療を担い、手術やより詳細な検査が必要と判断された場合等急性期医療が必要となった際には市立総合病院へつないでいただき、急性期を脱した後は必要な医療機能を有する医療機関においてその後のケアをしていただくという流れが理想ではありますが、現状一次医療を担う医療機関が不足している状況であるため、市立総合病院が外来機能の一端を担う必要があると考えております。次に、小項目7、名寄市立総合病院の収支改善と望まれる医療制度はについてお答えをいたします。市立総合病院の令和6年度決算は、約9億8,000万円の純損失を見込んでいます。人件費や材料費等の医業費用が前年度と比べ約3億3,000万円増加しているのに対し、診療報酬を主と令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号する医業収益は前年度比約2,000万円の減少となりました。詳細な分析については、これからになりますが、人件費の上昇や物価の高騰に診療報酬の改定が追いついていないことが大きな要因の一つになっているものと考えており、厳しい経営を強いられている医療機関が全国的にも増えてきております。以前にも申し上げましたが、現在の状況の中では経営改善に効果のある特効薬はありません。厳しいときほど基本に立ち返り、小さな努力を積み重ねていくほかないと思っております。診療報酬の取り漏れ防止、DPC係数向上、価格交渉などによる経費節減など、事業管理者、院長を先頭にできることを全職員で取り組むこととし、各部署において具体的な目標を立て効果的な施策は院内で共有をしていくということにしております。また、国への要望につきましては、今月初めに北海道市長会が独自で厚生労働省に要望を行っており、その席上現在の非常に厳しい状況について加藤市長から直接説明をし、地域医療への支援を強く要望してきたところであります。そのほかにも全国自治体病院協議会や医師会などの病院関係各団体、さらには全国自治体病院経営都市議会協議会でも同様の要望活動を行っていると伺っており、山田議長にも御尽力をいただいているところでございます。国への具体的な要望事項は、1つには診療報酬制度が挙げられます。現状の診療報酬制度は、2年ごとの改定となっていることから、次期改定は令和8年度となります。しかしながら、人件費や物価の高騰などの社会経済情勢を踏まえると、次期改定を待たずに期中改定を行ったり、当面の経営を支える臨時的な支援を実施するなど早急な対応を強く望まざるを得ません。また、もう一つには、公立病院が担っているへき地医療や救急、周産期、精神に代表される不採算医療への財政措置の充実、強化が挙げられます。特に不採算地域において不採算医療を行っている地域の中核的な医療機関に対する地方交付税措置の抜本的な見直しを積極的に行っていただきたいというふうに思っております。自治体病院の最大の使命は、役割を持って地域に存続し続けることだと思っております。今後も地域住民の命と健康を守り続けるためにこの圏域における役割をしっかり認識し、経営の安定化に向けた努力を重ねてまいります。以上、私からの答弁とさせていただきます。

答弁 健康福祉部長 馬場義人(健康福祉部長は2026年3月まで)

私からは、小項目8、今後の開業医誘致についてお答えいたします。本市における医療提供体制につきましては、開業医の高齢化や廃業などにより一次医療を担うかかりつけ医の減少に伴い、他の開業医や市立総合病院への過度な負担が課題となっていたことから、地域の医療体制の整備と強化が急務となっておりました。このことを踏まえ、名寄市開業医誘致助成制度の創設について名寄市保健医療福祉推進協議会に諮問をし、専門的な見地と市民ニーズの観点から審議を進めていただき、助成制度の答申を受け、名寄市開業医誘致条例案を平成29年第3回定例会に提案、委員会付託の後、同年第4回定例会にて可決、成立したところでございます。誘致による診療科につきましては、市内で不足が顕著でありました内科とし、様々な方法で誘致を進めてまいりました。令和6年4月には、開業医誘致条例の助成金の交付申請予定書の提出を受け、名寄市開業医誘致助成対象者検討委員会にお諮りをし、開業医誘致助成対象者として適格との御意見をいただき、令和6年10月に待望のなよろ内科クリニックを開業していただく運びとなりました。これを受け、今後誘致すべき診療科につきまして名寄開業医師会等に相談し、開業医誘致条例第3条第1項第3号の市長が認める診療科につきましては内科に限定しないとしたところでございます。今後本市を取り巻く医療環境も変化をしていくため、その状況を注視しながら誘致を進めていくことが必要であると認識しておりまして、開業医誘致助成制度の申請があった際には名寄市開業医誘致助成対象者検討委員会に意見を求め、助成対象者とする診療科につきまして決定をしてまいりたいと考えております。以上、私からの答弁といたします。

答弁 市民部長 松田慎司(市民部長は2026年3月まで)

私からは、大項目2、防犯カメラ設置補助の考え方について、小項目1、街中に防犯カメラの設置補助をについてお答えをいたします。防犯カメラは、犯罪の抑止や犯罪捜査への情報提供などの役割が期待されていることから、市議会におきましてもこれまでの間防犯カメラの設置に関しまして御質問をいただいてまいりましたが、コストやプライバシーの関係も含めて設置効果を検討してきた経緯はありますが、効果的な設置場所や一定数の設置台数確保が必要なことなどから、設置には至ってきていないところです。防犯カメラは、有効な防犯手段の一つと認識しておりますが、個人情報保護の観点からカメラ映像の取扱いには厳格なガイドラインの作成と慎重な取扱いが設置者に求められます。議員からお話のありました購入補助制度ですが、個人や町内会などの団体が設置する場合であっても地域住民の合意の下、取扱いのガイドラインを遵守して運用する必要があることや設置後の保守費用や更新費用といったランニングコストの負担も伴うものとなります。また、設置場所の選定の際には、近隣住民の理解を得ながらプライバシーの保護に配慮した位置への設置が求められます。北海道警察発表の統計では、令和6年中の子供や女性を対象とする性犯罪等の凶悪犯罪の前兆と見られます声かけや付きまといなどの事案である前兆事案については、道内の認知件数として子供に対しては574件、女性に対しては1,268件となっているところです。また、犯罪の認知件数については、SNSからの犯罪被害が増加するなど近年犯罪の手口や接触方法は多様化しており、様々な形での対策が求めら令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号れてきております。防犯カメラの補助制度を設けている自治体の中には、財源の枯渇や機器の更新に係る費用の面、多様化する犯罪の手口に対する対策の面などから、設置に対する補助を見直している自治体も出てきていると伺っております。本市としましては、防犯カメラによる犯罪抑止効果を認識しながらも限られた財源の中で安全、安心都市の推進に向けては名寄市安全安心地域づくり推進協議会を核としながら、警察署をはじめとする関係機関や地域の皆様と共に様々な角度から必要な方策を考え、防犯活動に努めてまいりたいというふうに考えます。以上、私からの答弁とさせていただきます。

再質問 15番 東千春

それぞれ御答弁をいただきましたので、順次再質問に入っていきたいというふうに思います。まず、順番にいきたいと思います。地域医療について様々なお答えをいただきまして、現状なかなか厳しいのだなというのが実感として伝わってきたところではございます。しかしながら、医療機関をしっかりと守っていくというのは、地域住民に本当に重要なことですので、私たち議員や市民も一緒になっていろんなこと考えていかなくてはいけないのかなというふうに改めて思わせていただきました。そこで、再質問に入っていきたいと思いますけれども、今回ベッド数を60に減らす、これは地域構想に沿ってこのような数字にしていきましたという答弁をいただいたのですけれども、現在の東病院のベッド数は105で、第1病棟が60、第2病棟が45ということで、これから東病院の中でも60を残していこうというお考えなのか、それとも105をそのまんま有効に使っていこうとお考えなのか、まずお聞かせをいただきたいのと、仮にあそこを地域構想に沿って60にした場合の国からの交付金はどのように影響してくるのかということと、仮にそのように60にした場合令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号45が空くわけなのですけれども、この間まで本当にコロナで我々は苦しんでいて、病床が少なくて、例えばその45を万が一のときのためにキープをしておくというようなことというのは制度上可能なのかどうなのかお伺いしたいと思います。

答弁 市立総合病院事務部長 佐々木紀幸

まず、ベッド数の点です。60床にしていくのかという点でありますけれども、今地域医療構想の中でのお話もさせていただいたのですけれども、東病院のベッドは慢性期の病床となっておりまして、これについては現在も過剰となっていると。地域医療構想で定めている2025年の必要病床数、この慢性期の数から見ると、まだこの地域の慢性期病床数については多いということになっておりますので、そういったところからいくと、まず減らしていくという方向が総体的にはいいのだろうということです。もう一つは、新たな地域医療構想の考え方の中でも出ておりましたけれども、医療資源を有効的に活用していきましょうと、最適化していきましょうという考え方が在り方検討会の中でも示されておりますので、そういった点や、またこの地域の人口減少、これからも進むということを考えますと、やはりそこはダウンサイジングであったり、統廃合、これ東病院の話ではないですけれども、この地域の医療がどのような形になっていくかということでいきますと、今言ったような方向性になっていくものというふうに考えております。減らしたときの国からの交付金は、どういう形になるのかということでありますけれども、まず今いただいております地方交付税、これは病床1床当たり幾らということでいただいている交付税があるのですけれども、これは過去には許可病床数に応じた金額をいただいていた時代もあったのですが、現在はそのような形ではなくて、1年間の中で最大使用された病床数というのでしょうか、最大稼働病床数、これが基準となっておりますので、使わないで持っているだけの病床については地方交付税は今当たっていないという状況です。ですので、それを返上したとしても、それに対して直ちに何かがもらえるという恒常的な制度というのはないです。しかしながら、先日話題になっておりましたけれども、令和6年度の国の補正予算でつきました病床数適正化支援事業、これについては許可病床数を削減することによって幾らか交付金をお渡ししますよという制度ができましたので、そういった制度が今後も継続されるということであれば、そういった制度は活用できるのかなというふうに考えております。また、ただ減らすだけではなくて機能の分化でありますとか、連携強化といったところにつなげるための病床数削減ということになれば、これは基金のメニューにそういったものがありますので、そういったものを活用できるという可能性は出てきます。それと、仮に45床削減したときのその45床をキープしておくことについての点でありますけれども、キープといいますか、休床させたままという意味ではそれは可能だというふうに考えております。ですので、そういったことはできるのですが、そこを持ち続けることによるメリットというのでしょうか、それがあるのかどうかというところの判断になってこようかなというふうに思っております。逆に、休床で持っているということは、いつでも復床できる、使えるよという状態にしておくということですので、設備面の維持管理というのも当然していかなければなりませんから、そういったところも考えた上での判断ということになりますし、ベッドを稼働させる際の一番の課題というのはやはり医療スタッフがいるかどうかということだというふうに考えておりますので、そういった点も勘案しながらの判断ということになっていこうかというふうに考えております。

再質問 15番 東千春

本当にこの間まではコロナで病院が大変だということで、その頃は国も地方の病院、あるいは全国のそういう受け入れる病院に対して一定の支援はしてくれたのですけれども、何かこの頃ちょっと冷たいなと、この間のこと忘れたのかいというふうな実は思いもしておりまして、そんなことから余った病床この間だったらきっと有効に使えたかもしれないなというふうに思ったものですから、ちょっと突拍子もない質問させてもらいました。私たちお金のことを考えないで医療のことだけ考えるというのはちょっとできませんので、国の動向ですとか、万が一のときのためにだとか、いろいろ制度をちゃんとチェックしていただいて、もし可能だったらいい方向で進めていただきたいなというふうに思っております。しかしながら、東病院も外から見ても相当老朽化が進んでいるなというふうに思っております。1回目の答弁でも改修をして使っていきたいということで答弁をいただきました。外壁ですとか、設備だとか改修をされるというふうに伺ったのですけれども、実際この建物をどの辺りまで使えるのかというのは見込みを持っておられるのかどうなのかお伺いをしたいなというふうに思います。

答弁 市立総合病院事務部長 佐々木紀幸

私どもとしてもその辺が明確に見えていない状況です。老朽化は、進んでいるであろうという観点は持ってはいるのですけれども、具体的にどの施設設備が早急に対応しなければならない状況なのか、またそういったものを改修、更新をする際にどれぐらいの費用が発生するのか、そういったデータというのを持ち合わせておりませんので、まずはそこを今回させていただいて現状の把握を行い、どれぐらいまで改修、更新というのを行っていったらいいのかという判断をしていきたいということでございます。

再質問 15番 東千春

理解をさせていただこうと思います。こういった状況になりましたら、令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号町なかにどこか場所を見つけて再チャレンジをするというふうなお考えというよりも、しばらくの間はこっちの方向で改修をしながら慢性期医療を守っていこうというお考えなのか、あるいは町なかでこの間つくっていただいたような構想のものをどこかに再チャレンジをしようというふうにお考えなのか、そこら辺もお伺いしてよろしいでしょうか。

答弁 市立総合病院事務部長 佐々木紀幸

今回検討した敷地への建設というのは、断念をしたわけではありますけれども、そこの理由の一つとしては事業費がやはり高くなるということが挙げられます。また、市内の中心部の市有地というのでしょうか、まとまった土地というと非常に少ないということもあります。そういった状況を考えたときに今回の検討してきた次の段階としましては、繰り返しの答弁になりますけれども、今の施設、敷地、そこを有効に活用しようとしたときにどういった形で再整備が可能なのかということについてまず検討を加えようということにしたところでございますので、そういったところで御理解をいただければというふうに思います。

再質問 15番 東千春

難しい判断かもしれませんけれども、そこら辺はある程度見据えながらやっていっていただけたらありがたいなというふうに思います。新しくチャレンジする気持ちはあるけれども、今回改修するというのとしばらくそこを使おうというときの改修の仕方ってきっと変わってくるのかなというふうに思いますので、ある程度これからもしばらくは使っていくぞと、外に求めないでここでいこうというお考えなのかということをこれからはぜひ整理をしていただきながら、改修内容をぜひ検討していっていただければありがたいなというふうに思います。一方で、地域全体での医療の構築というのを考えたときに地域医療構想というのは、これは決し令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号て名寄市だけで完結をさせるというものではないと思います。そういった中でこれまで北海道ですとかがどのように関与していただいたのか、指導をしていただいたこととかがあるのかどうなのか、地域医療構想をつくって、あとは地域の医療の皆さんでどうぞというのだったら、やっぱりそれはまとまりづらいのかなというふうに思うのですけれども、そこら辺に対する北海道の関わりというのはどういうことがあったのかというのをお伺いしたいと思います。

答弁 市立総合病院事務部長 佐々木紀幸

地域医療構想に関する道の関わりという点でございますけれども、北海道地域医療構想の私今手元に持っているのは概要版なのですけれども、そこの中で実現に向けた取組という項目が1つございまして、そこの中に道の役割というのでしょうか、関わり方ということが書いてあります。そこには、地域医療構想は行政が主導するものではなく、目指す姿を共有するとともに、その実現に向けて地域の関係者で協議を行っていくという書き方でございます。その中において道としても協議の場の設置ですとか、必要なデータの提供、それから先ほど1回目の答弁で少しお話をしましたが、基金といった制度の活用、そういった支援というのを行っていくのですということで書かれておりまして、役割としてはそういうことでございますので、先ほど申し上げた地域医療構想の調整会議の事務局を名寄保健所で担っていただいておりまして、そこの中で関係各機関の情報共有であったりとか、病床機能の分化、連携などをどのように進めていこうかといった協議を行ってきたというところでございます。

再質問 15番 東千春

北海道の中の保健所だとかが中心になってやってこられたということなのですけれども、失礼な聞き方かもしれませんけれども、その効果というのはどこまであったのか、この構想を保健所さんが中心になってどこら辺まで具現化できたのか、今回東病院はそれに沿って60に考えましたということなのですけれども、そこら辺ちょっと言いづらいかもしれませんけれども、お伺いしたいと思います。

答弁 市立総合病院事務部長 佐々木紀幸

なかなか具体的にここに効果がありましたというのは難しいのでありますけれども、答弁で少し触れさせていただきました令和6年の病床機能報告、この病床機能報告というのは毎年1回必ず病床を持っている医療機関報告する義務があるわけでありますけれども、平成28年、今の地域医療構想が策定された時点から令和6年の現在の各病床機能別の病床数、これを対比してみますと、先ほど少し触れましたが、急性期と慢性期というのがもともと多い病床となっておりまして、それらが急性期においては28年と令和6年の対比でいくと227床減っておりますし、慢性期についても61床減っております。逆に、足りないと言われている回復期、ここは93床増えております。これは、2025年に必要とされる病床数、ここに近づいてきている数字で推移をしてきておりますので、そういった点から考えますと、この間の調整会議等で行ってきたそういった情報共有であったりとか道の役割というのは、一定程度そこは効果としてこういう形でも現れているのではないかというふうに認識をしているところであります。

再質問 15番 東千春

もう少し塩対応なのかなと思ったけれども、一定程度のちゃんと支援をしていただけるということで少しほっといたしたところです。東病院がこれからあと何年あそこで使っていけるのかというのもなかなか難しいところだと思うのですけれども、この地域全体を考えたときに周辺自治体の病院もあります。下川や美深も、あそこは回復期ということだったかなというふうに思いますけれども、士別の市立病院もあります。その中で在り方検討会議というのを立ち上げたというふうな新聞報道に触れました。そんな中で議会としても在り方検討特別委員会がつくられたというふうに新聞に載っておりました。多分士別もこのエリア全体の医療を考えようとされているのかなというふうに思っております。それで、特別委員会の委員長が挨拶をされた文章もちょっと新聞に載っておりまして、北都新聞だったのですけれども、機能分化、連携強化では名寄市立総合病院と士別市立病院において行われている地域医療連携法人による取組について、その効果を検証し、参加に向けた検討、この地域でもう少し連携をしたらいいのでないのかという表現なのかなというふうにも私若干捉えたのですけれども、私たちとしてそういった周辺の自治体の病院ともう少し役割分担して担っていこうという考え方、あるいはそれに向けた取組ということを進められてはいかがかと思うのですけれども、そこら辺に関するお考えをお伺いしたいというふうに思います。

答弁 市立総合病院事務部長 佐々木紀幸

先ほどから御紹介をさせていただいております地域医療構想の中でも北海道としては、一次医療、二次医療、三次医療ということでそれぞれ圏域を定めて、それぞれの圏域の中で地域完結型の医療を目指していきましょうということで定めておりまして、特に二次医療圏でいきますと地域センター病院というのを1か所ずつ指定をし、三次医療圏でいえば地方センター病院というのを指定し、そこの中で完結できるような提供体制を整えていってくださいというのが基本的な考え方であって、地域医療構想の中においても分化を進めることと併せて、連携を密に取ってその地域にとって必要な医療提供体制を構築していくということが示されております。今士別市立病院の話も出ましたけれども、地域医療連携推進法人というのを令和2年に設立し、道の認定を受けてこの間取り組んでき令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号ているところです。そこのベースとなっているのは、やはりこの地域の医療資源を効率的に使っていきましょうということもありますし、お互いが共倒れしないというのでしょうか、そういった視点を持って連携をしていきましょうということから、この法人を立ち上げ、様々事業も推進してきているところでございまして、さらには令和6年1月に東病院もここに加入をするという形で進めてきております。この流れだったり考え方というのは、今後大きく変わるということは恐らくないだろうというふうに考えておりますので、市立総合病院の立場でどういうことをというのは相手方もあるので、なかなか難しいところはありますけれども、そういった概念をこの地域の医療機関関係者等で共有しながら同じ方向に向いて取組を進めていくということが大事だというふうに認識をしているところでございます。ちょっとお答えになっているかあれですが。

再質問 15番 東千春

お答えになっておりました。何がお答えになっていたかというと、市立総合病院の立場ではなかなか難しいというお答えが的確に表現をされていたのかなというふうに思っております。そういったことから、連携法人なり、北海道なり、あるいは自治体の首長なりが何かの地ならしをしていただくなり、何かできないのかなというふうな思いもあるのですけれども、そこら辺はなかなか難しいのでしょうか。

答弁 市長 加藤剛士

この地域の医療資源をさらに連携して、あるいは機能分化を進めていくべきだというお話だというふうに承知をしております。今もずっと佐々木のほうからもお話、事務部長からもありますけれども、上川北部に関しては道内見ていてもある程度機能分化、あるいは連携がうまくいっている圏域のほうではないかというふうに思っております。ただ、一方で我々の地域は、本当に広大な面積でありますので、機能分化令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号したくてもやっぱり限界があるところもあるのかなというふうにも思っておりまして、こうした課題もしっかりと認識しつつ、さらにこのことについてはそれぞれ自治体の首長さん、圏域の皆さんと話をしていても同じ方向を向いているなというふうに思っておりますし、さらに連携が必要な部分はしていく、加えてさっき全国市長会での要望の話もありましたけれども、診療報酬に関して全国一律、あるいは数字によってこれ以上だと点数が高くなるみたいな、そういった診療報酬の体系もありまして、これはどうも我々の広域分散型の地域にとっては非常になかなか、何でもかんでもやっぱりやらなければならない部分がある中で不利益というか、不利な状況でもあるなというふうに思っています。広域の我々みたいな地域医療をしっかりと支えていく基幹病院に対して、一定の診療報酬にさらに何らかの形でインセンティブをいただく、そうした要望も今後しっかりとやっていかなければならないなというふうには考えているところでございます。

再質問 15番 東千春

時間もなくなってきました。要望活動というのは、本当に大切だというふうに私も認識しておりますし、地域医療構想は必ず遵守するというふうな、国のいろんな機関の皆さん、政治家の皆さんも異口同音にしてそのようにおっしゃっております。ですから、様々な機関の中で要望活動を強めていただきたいなというふうに思っておりますし、山田議長におかれましてもその立場におられますので、議長会の中で積極的に活動していただければありがたいなというふうに思います。時間がなくなってきましたので、防犯カメラについて質問の時間はきっとないかもしれませんけれども、やっぱり自分の身を守るというのは、いろんな場面で守ってもらっていると思います。自衛隊に守ってもらっている、警察に守ってもらっている、消防に守ってもらっている、だけれどもやっぱり最終的には水害でもそうですけれども、防災でも自分で身を守るということは必要かなというふうに思います。自分で身を守るということの中には、みんなで守る、町内会で守る、自治体もちょっと守るという観点もあってもいいのかなというふうに思っております。そういったことから、様々プライバシーの問題だとかいろいろ御答弁いただきましたけれども、ぜひそこら辺の部分がクリアされるようであれば検討いただければありがたいなというふうに思っております。以上をもちまして私の質問を終わります。

出典:名寄市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月24日 議事録 PDF(68ページ) 間違いを知らせる