みんなの議会

白老町議会 令和6年定例会12月会議 2024年12月10日

高齢者の移動手段確保の在り方

2024年12月10日、白老町議会の一般質問で、飛島宣親議員が「高齢者の移動手段確保の在り方」について質問し、町長 大塩英男、政策推進課長 太田誠、健康福祉課長 渡邉博子、高齢者介護課長 森誠一、副町長 大黒克已が答弁しました。

質問者
飛島宣親 議員
答弁者
町長 大塩英男、政策推進課長 太田誠、健康福祉課長 渡邉博子、高齢者介護課長 森誠一、副町長 大黒克已

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 飛島宣親

5番、会派しん、飛島宣親です。通告に従いまして、1項目3点の質問をさせていただきます。1、高齢者の移動手段確保の在り方について。(1)、高齢者の移動ニーズの把握状況と地域公共交通計画や高齢者保健福祉計画など諸計画への反映の考え方や方向性を伺います。(2)、まちづくりにおける福祉有償運送の位置づけと役割及び課題とその対応について伺います。(3)、デマンドバスの現状と課題、充実に向けた在り方を伺います。

答弁 町長 大塩英男

「高齢者の移動手段確保の在り方」についてのご質問であります。1項目めの「高齢者の移動ニーズの把握状況と地域公共交通計画や高齢者保健福祉計画など諸計画への反映の考え方や方向性」についてであります。第9期高齢者保健福祉計画においては、介護予防・日常生活圏域ニーズ調査により高齢者の外出状況や外出する際の移動手段を把握し、その調査結果とサービス利用実績を基にして、令和6年3月に計画を策定しております。地域公共交通計画においては、7年3月の策定に向けて、町内各地区で町民意見交換会を開催したほか、民生委員や町内会連合会に協力いただき、主に高齢者世帯を対象に実施したアンケート調査の結果等を基に、ニーズの把握に努めており、寄せられた意見等の内容を精査し計画に反映させていく考えであります。今後の方向性としては、交通分野と福祉分野それぞれの役割の明確化及び相互の連携強化を図り、必要な人に必要なサービスを提供できるような体制を構築していく考えであります。2項目めの「まちづくりにおける福祉有償運送の位置づけと役割及び課題とその対応」についてであります。本町においては、「第4期白老町地域福祉計画」を指針とした地域で支え合えるまちづくりを推進しており、要介護者や障がい者等をドア・ツー・ドアで個別輸送する福祉有償運送は、重要な移動手段の一つとして生活に欠かせない役割を担っております。現在、本町では4団体が事業登録しておりますが、昨今の燃料費高騰や車両更新に伴う費用負担の増加、また、担い手不足等により事業継続できなくなった場合、利用者の移動手段の確保が困難になることが課題と捉えております。そのため、福祉有償運送事業者が今後も事業継続できるように、支援策を検討することが必要であると考えております。3項目めの「デマンドバスの現状と課題、充実に向けた在り方」についてであります。デマンドバスは、自宅前で乗降ができる利便性から、交通空白地域の方や免許返納された方の移動手段として、年々、利用者数が増加している現状にあります。一方で利用者からは、予約時間の短縮や日曜祝日の運行、停留所の新設を求める声が寄せられていることから、さらなる利便性の向上が課題と捉えております。今後においては、実態やニーズに即した運行内容の見直しや、効率的な運行の実現に向けた検討を進めるとともに、初めて利用する方にも分かりやすい利用方法の周知等により、充実を図っていく考えであります。

質問 5番 飛島宣親

飛島です。第9期後期高齢者保健福祉計画の策定は理解しておりますが、冒頭に掲げられている住み慣れた地域で生きがいを感じながら安心して長寿を楽しむことができるまち、きら☆老い21の理念を具体化していくことが大事であると捉えております。生活の足が大切だと考えるので、関連する地域公共交通を含め質問していきたいと思います。白老町地域公共交通計画について、令和7年3月の策定に向けて準備を進めているとは思いますが、現在の進捗状況を伺います。

答弁 政策推進課長 太田誠

現在計画の策定に当たっては、利用状況など各種データの収集とともに町民、交通事業者、町内関係機関等への聞き取りやアンケート調査等を実施しており、これらの現況の課題や移動ニーズを基に計画の方向性や具体的な施策案について年内での素案作成に向け協議を進めている段階でございます。今後においても引き続き関係機関等と協議を進め、年明けには議会への提案、パブリックコメントの実施を予定しているところであります。あわせて、4月からダイヤの改正の見直しを実施する予定であります。

質問 5番 飛島宣親

ただいま聞き取りアンケート調査を実施とありました。計画策定に当たっては、町民意見交換会も開催していたと思いますが、町民意見交換会やアンケート調査ではどのような意見が寄せられたのでしょうか。これは、地域によっても違いがあると思います。その辺りも併せて伺います。また、このほか利用ニーズ把握のために乗降調査による把握方法もあると思いますが、このような調査は実施されているのでしょうか。

答弁 政策推進課長 太田誠

アンケート調査や町民意見交換会での主な意見としては、バス停を新設してほしいですとか、また運休日をなくしてほしい、乗り方を分かりやすく教えてほしいなどの声が上げられ、地域別では竹浦、虎杖浜地域からはやはり毎年要望として上がっている町立病院までの運行時間の短縮を求める声、また登別市への延伸を求める声というのが上がりました。また、萩野と北吉原地域からは鉄北エリアへの定時定路線型のバスの運行を求める声などが上がっておりました。利用ニーズの把握のために先月、政策推進課の職員、また集落、地域支援員ですか、の2名のお力を借りながら2週間程度乗降調査を実施しております。元気号の乗降調査ですけれども、その中ではやはり病院への通院やスーパーなどの買物での利用が多いという結果が出ております。また、元気号の乗降調査をした中で例えば高砂の西団地に住まわれている方が、あそこは、西団地はお風呂がないものですから、元気号を使ってアヨロ温泉に週3回ぐらい通っているという声も上がっていましたので、いろんな方から現況だとか、乗っていないというお声も聞きますが、そういう何か利用されているという状況、それがなくなるとやはりお風呂に通えないという声も聞かせていただきましたので、そういう小さな声も聞きながらバスのダイヤ改正だとか、そういうバスの充実に向けた取組を進めていきたいなと思っています。

質問 5番 飛島宣親

5番、飛島です。今温泉とか、そういった公共交通を利用して上手に利用されている方もいらっしゃることは理解できました。様々な意見が寄せられたと思いますが、今掲げられた主な意見からも現状の運行形態と町民の移動ニーズに少しかけ離れているところを感じます。町立病院への運行時間の短縮を求める声も上がっているということでしたが、高齢者にとって1時間以上もバスに乗っているのは体力面やお手洗いなどを考えるととても大変だと思います。私も町民の方から畑仕事の道具や日曜大工、日用品の購入のためにホームセンターに行きたいが、公共交通で行く方法がないという相談を受けました。これらの意見、町民の声を受けた上で地域公共交通計画の策定に向けては何を主眼に、何を大事にしていく考えなのでしょうか。また、このような町民の声はどのように計画に反映されていく考えであるか伺います。

答弁 政策推進課長 太田誠

地域公共交通計画については、日常生活の支えとなる地域交通の維持と持続可能性を確保していくことが目的であり、地域の輸送資源を総動員、都市間交通ですとか、地域公共交通、また福祉有償運送もそうですし、タクシー、スクールバス等の白老町にある地域の輸送資源を総動員した中で地域交通のマスタープランとしての役割を果たすことが求められているものと捉えているところでございます。実態に即さない内容や、実効性のない施策を羅列する計画内容では意味がないと思っておりますので、まず第一に現況やニーズをしっかり把握することを主眼に置いており、そのために町民意見交換会や、その町民意見交換会は6か所の公民館だとか生活館のほかにも町内会館7か所ということで個別相談会も実施しております。そういった部分の調査を実施して意見を吸い上げたところでございます。また、これらの意見の計画への反映についてですが、その計画の一つ一つにそれぞれの詳細の声を反映するのはなかなか難しいところもございますが、その計画の方向性の一つに町民参加を掲げることで様々な声、意見を聞くことができる体制を構築できると考えておりまして、これらを運行ダイヤ等に反映することで現状の運行形態と町民の移動ニーズの乖離の改善を図っていきたいという考えでございます。

質問 5番 飛島宣親

飛島です。高齢者が趣味も含め長寿を楽しむことができるまちの実現は必要だと感じています。町民の声をよく聞き、ニーズに合った運行形態を実現するための基盤となるのがこの地域公共交通計画であり、少子高齢化社会における役割は重要であると考えます。地域公共交通については、まだまだ問題点や課題があると思いますが、町民の意見を反映できる形で計画策定やダイヤ改正を進めていただきたいと思います。それでは、2点目に移ります。要介護者等をドア・ツー・ドアで個別運送する福祉有償運送は、生活に欠かせない役割を担っていると私は思います。ある町民の方のお話ですが、100円で乗車できる元気号や交流促進バス、ぐるぽんに乗りたいのはやまやまだけれども、バス停まで歩けない。歩いていって乗っても帰りの荷物を持って帰ることができない。福祉有償運送をそのときお願いして大変助かっていると。また、福祉有償運送の運転手との車内での会話が楽しく、乗り降りの際の心遣いが非常にうれしいという声もありました。そこで、改めて福祉有償運送が果たしている役割と利用状況、今後の見通しをお聞きいたします。

答弁 健康福祉課長 渡邉博子

福祉有償運送の役割と利用状況、今後の見通しということでお答えさせていただきます。福祉有償運送を利用する場合は、あらかじめ実施している事業所に会員登録をする必要がございます。令和5年度は4事業所実施しておりますが、4事業所を合わせて639人の方が会員登録されております。登録者の約8割が要介護認定、または要支援認定を受けている方となっております。利用実績につきましては、延べ人数ですが、1万6,044人となっておりまして、この人数はここ数年登録者、利用者数とも横ばいで推移している状況となっております。今後におきましては、高齢化の進展等によりまして移動困難者の増加が見込まれるところであります。福祉有償運送につきましては、高齢者や障がい者の重要な移動手段の一つであると捉えているところであります。

質問 5番 飛島宣親

5番、飛島です。福祉有償運送事業者の一部が実施しております介護予防、日常生活支援総合事業、通称総合事業についてお聞きいたします。総合事業で実施しています訪問型サービスB、Dが果たしている役割と利用状況、今後の見通しはどうなっていますでしょうか。伺います。

答弁 高齢者介護課長 森誠一(高齢者介護課長は2025年3月まで)

訪問型サービスB、Dについてお答えをいたします。訪問型サービスB、Dにつきましては、要介護認定や障害者手帳を持っていない方で支援を要する方が利用できる住民主体のボランティア団体等が実施するサービスでございまして、サービスBにつきましては掃除、洗濯、軽作業等の軽度の生活援助を行うサービスでございます。サービスDにつきましては、福祉有償運送と同じく移動支援等を行うサービスになってございまして、支援を要する方でご家族の方と離れて暮らしている方等にとっては生活をしていく中でなくてはならない役割を担っていると考えてございまして、サービスBの利用件数につきましては令和元年度は72件、令和5年度は204件、訪問型サービスDにつきましては令和元年度に1,002件、令和5年度が3,329件と両事業ともこの5年間で3倍ほどに増えてございます。高齢化が進みまして、特に後期高齢者の割合が多くなっている本町においては、今後もこのサービスの需要は増えていくと見込んでございます。

質問 5番 飛島宣親

飛島です。サービス利用状況が増えているということで、福祉有償運送、訪問型サービスB、Dを実施している中で成果や課題をどのように捉えているか伺います。

答弁 高齢者介護課長 森誠一(高齢者介護課長は2025年3月まで)

高齢化が進む中において独り暮らしの高齢者世帯、または高齢者のみの世帯というのが非常に増えている現状がございます。さらに、高齢者による交通事故が増えていろいろ問題になってございまして、運転免許証を返納する方、また地域のスーパーや商店が廃業することによって通院や買物に行くのに移動手段に困っているという支援を要する高齢者の方が非常に多い現状において、家族に代わって生活を支援するこのサービスについては、繰り返しになりますけれども、生活に欠かすことのできないサービスであると考えてございます。課題といたしましては、提供会員の高齢化、人員不足により利用者の希望に応えられないケースが最近増加しているということを把握してございます。また、燃料費や人件費の高騰によりましてサービスを実施している事業者の経営状況が非常に苦しくなっているという現状がありまして、そちらが課題と捉えてございます。

質問 5番 飛島宣親

飛島です。福祉有償運送、訪問型サービスB、Dに対する町の支援の状況について伺います。

答弁 健康福祉課長 渡邉博子

福祉有償運送について私のほうからお答えさせていただきます。福祉有償運送に対する支援状況についてなのですが、継続的な支援は行っていないのですが、令和2年度にコロナの感染予防対策として50万円、それと令和4年度には原油価格高騰によるということでそれに対する支援として50万円を支出していたことがございます。

答弁 高齢者介護課長 森誠一(高齢者介護課長は2025年3月まで)

訪問型サービスB、Dについて私のほうからお応えいたします。訪問型サービスB、Dにつきましては、町の支援といたしまして白老町住民主体による訪問型サービス事業助成金というものがございまして、サービスBにつきましては1件につき300円から500円の助成、サービスDにつきましても1件につき300円から500円助成するとともに、使用する車両の任意保険料について1台当たり2万2,000円を上限とした助成を毎年実施してございます。

質問 5番 飛島宣親

飛島です。福祉有償運送を行っている事業者の代表の方がおっしゃっておりましたが、気軽に外出できることが介護予防に大変重要だというお話を聞きました。外出しないときはパジャマのまま過ごしたり、身だしなみを気にすることはありませんが、買物に行く、病院に行く、知り合いに会いに行くとなればひげをそったり、化粧をしたり、身だしなみを気にします。これこそが介護予防に絶大な効果があるそうです。また、利用者だけではなく、提供会員として活躍している高齢者の方も多くいらっしゃって、生きがいや働く場にもつながっている。これで人の役に立てる喜びや、70歳を過ぎても働いている方もたくさんいる。これこそが白老町として高齢者が輝くきら☆老いのまちになると考えます。福祉有償運送が、訪問型サービスがまちに及ぼす効果について見解を伺います。

答弁 健康福祉課長 渡邉博子

福祉有償運送がまちに及ぼす効果ということでお答えさせていただきます。先ほど議員がおっしゃったとおり、提供する側のほうも高齢化が進行しているという現状の中においては、その提供する方にとっても福祉有償運送事業が働く場であったりとか、生きがいづくりにもなっているというようなことがあるかと思います。また、公共交通機関を利用するのが困難な方、移動困難者につきましては、福祉有償運送があることによって外出することができるということができます。そのことで閉じ籠もりを防止して生きがいを持って暮らすことができる。また、健康増進にもつながるというような、そういうような役割があるのかなと思っております。

答弁 高齢者介護課長 森誠一(高齢者介護課長は2025年3月まで)

訪問型サービスが町に及ぼす効果についてということで、福祉有償運送のほうとほぼ同じ考え方でございますが、介護予防の観点から申し上げますと、今議員がおっしゃったとおり外出するということでいろいろ身だしなみを整えたりだとか、そういった行動が非常に大事だという認識はございます。特に認知症だとか軽度の認知障がいになると、マルチタスクと言いまして複数のことを同時に行ったり、考えたりすることがだんだん難しくなってきますので、やはり外出するときには時間を気にしたりだとか、身だしなみを気にしたりだとか、同時進行でいろいろ考えなければいけないということが非常に介護予防にもつながると考えてございます。

質問 5番 飛島宣親

5番、飛島です。高齢者や介護認定を受けている方、障害者手帳をお持ちの方などにとって大変利便性の高い使い勝手のいい福祉有償運送、訪問型サービスDにとっても力を入れて支援を強化すべきだと考えます。事業者は苦しい経営状況の中、地域の皆様のために今必死になって努力をしています。しかしながら、その努力も限界が近づいてきている状況です。もし福祉有償運送、訪問型サービスDの事業がなくなったとしたら、現在利用されている方は白老町で暮らすことができません。まちからの転出を余儀なくされると私は考えます。そうならないように町として燃料費等の助成や町負担分の単価の見直し等を行い、事業者に対する財政的支援を行う考えがないか、副町長に見解を伺います。

答弁 副町長 大黒克已

それぞれの課長からただいまご答弁させていただきましたが、この福祉有償運送事業者、人手不足でなかなか今後のその事業の継続というのも非常に厳しい状況であるということは認識しております。また、その上で利用者も増加しているということで、現在利用者が利用できない状況もあるという声も聞いてございます。そのためには、やはり今の現状の事業者を今後も継続して、そこで働く方も増やして町民の利用に応えるような形にしていかなければならないと考えてございますので、この件につきましてはしっかりと財政的な支援も含めて検討してまいりたいと考えてございます。

質問 5番 飛島宣親

飛島です。ぜひよろしくお願いします。ただ、サービス提供会員が少々少なくなっている状況、高齢化で除雪もできなくなってきている状況、事業所のスタッフも自分の町内会でさえもできなくなっている状況で、その事業所の担い手育成を考えなければまちは成り立たなくなるのではと思っております。担い手確保のために町としてももっと事業の周知を図るべきと思いますが、今後の町のより一層の対応策を伺います。

答弁 高齢者介護課長 森誠一(高齢者介護課長は2025年3月まで)

担い手確保のための対応策ということでございますが、本町高齢化率が47%を超えている現状ではございますが、年齢を重ねても非常に元気な高齢者の方がうちのまちにはまだまだいらっしゃると考えてございます。今後も福祉有償運送サービス、またはこの訪問型サービスBの事業についてもっといろんな町民に知っていただいて、できる範囲で構いませんので、協力いただける方をもっともっと増やしていけるように町としてこの事業のPRをしっかりしていきたいなと考えてございます。また、提供会員は高齢者だけに限らず、できれば現役世代の若い方にも協力をしていただきたいなと。職場が副業だとかを認めていただける環境があれば、休みの日にサービスの担い手になっていただいたりだとかということができると思いますので、そうなれば多少の報酬をもらいながら若い方が、現役世代の方が地域貢献に参加していただけるような環境になるのかなと考えてございます。

質問 5番 飛島宣親

ぜひその際は学生などを交えた中で隙間バイト的なことも一緒に考えていただければと思います。次に、厚生労働省によればこの総合事業はこれからの地域づくり戦略であり、地域づくりを進めていくためには生活支援を含めた総合事業がまちづくりに欠かせない戦略だと位置づけられていますが、町としての考えを伺います。

答弁 高齢者介護課長 森誠一(高齢者介護課長は2025年3月まで)

介護予防・日常生活支援総合事業についてでございます。厚生労働省のホームページにおきましては、この総合事業、介護予防・日常生活支援総合事業は市町村が中心となって地域の実情に応じて住民等の多様な主体が参画し、多様なサービスを充実することで地域の支え合い体制づくりを推進し、要支援者等の方に対する効果的かつ効率的な支援等を可能とする事業という記載がございます。ここでいいますと、住民等の多様な主体が参画しというところが非常に大事だと捉えてございます。地域住民のために地域の住民が主体となって参画して事業を行う、これはまさしく住民主体のまちづくりであると捉えておりますので、地域包括ケアシステムの中でも医療と介護と住まい、そして生活支援、介護予防により地域包括ケアシステムは成り立つということになってございますので、生活支援を含めましたこの総合事業、これはまちづくりにとっては欠かせない戦略の一つであると私どもも思っております。

質問 5番 飛島宣親

5番、飛島です。厚生労働省によれば、地域づくりの戦略だとしている単にお困りの高齢者を助けてあげる観点では駄目で、これがなければこの白老町が成り立たないという観点で福祉有償運送の生活支援体制の充実、マンパワーとハードの支援をしっかりやるべきだと思いますが、最後に町長のお話を伺って3項めに入ります。

答弁 町長 大塩英男

福祉有償運送、または訪問型サービスのご質問でございました。本町の場合は高齢化率が高いということで、この福祉有償運送であったりですとか、訪問型サービスというのはほかのまちに先駆けて取組をしてきたというような経緯もございます。先ほど議員のほうから、この福祉有償運送の場合は事業の利用者の方々が介護予防につながるというお話がございまして、本当まさしくそのとおりだなとして思いました。さらには、この提供会員の方々が働くことが生きがいだというようなお話もございました。本町の場合は高齢化率が高いということで、生き生きと暮らしていけるまちづくり、そして誰もが住み続けられるまちづくりということに関しては、やはりこの福祉有償運送であったりですとか、訪問型サービスというのは、しっかりまちとして支えていかなければならない事業だと私も認識しておりますので、誰もが安心して暮らしていけるような取組を進めてまいりたいと考えております。

質問 5番 飛島宣親

3点目に入ります。デマンドバスの現状と課題、充実に向けた在り方についてです。近年の高齢者による交通事故の発生増加に伴い運転免許を返納し、デマンドバスを移動手段として利用する人が増えてきていると聞いております。この免許返納者にはデマンドバスでも利用ができる地域公共交通共通回数券が配付されていると思いますが、町内の直近の免許返納者と配付された共通回数券の利用率について伺います。

答弁 政策推進課長 太田誠

免許返納者に交付する回数券の利用率についてということでございます。令和5年度の免許返納者は43人でございます。免許返納者には、100円券の12枚つづりの回数券を9セット交付してございます。これを1枚に換算すると配付枚数は4,644枚になって、令和5年度の免許返納分の使用数は3,247枚となっておりますので、単純に計算すると約7割が使用されているということになります。

質問 5番 飛島宣親

飛島です。利用率は約70%という数字からも共通回数券のニーズは高いものと感じます。この共通回数券は免許返納者への配付のほか、町内の各郵便局で購入が可能となっておりますが、もっといろいろな場所で購入できるようにしてほしい、販売所を増やしてほしいという町民の声を聞いております。福祉有償運送事業者からは、共通回数券を買うために福祉有償運送を利用して300円を支払い郵便局に買いに行くケースがあると聞きました。販売場所に郵便局のほか役場や病院、スーパー、また公共交通の車内など、入れることで移動困難者が購入しやすい環境づくりも必要だと考えます。公共交通利用促進の観点からも販売場所を増やす考えはあるのか伺います。

答弁 政策推進課長 太田誠

回数券に関しては、令和4年5月から町内の郵便局と白老町の包括委託の中で、基づき回数券の販売を行っていただいているところでございます。議員がおっしゃるとおり、購入場所を増やしていただきたいという声は我々のほうにも届いているところでございます。ただ、金券であること、証明書の提示、確認作業、また書類の保管など包括連携の枠組みの中で実施してございますので、現段階では難しいものと認識しております。ただ、そういう声がありますので、引き続きどういった形でほかでも販売できるのかというのは、金券であるので、そこはなかなかいろんなところに増やしていくことはちょっと難しいのかなと思いますけれども、利用者にとって回数券がどこでも買えるというのが一番望ましいところではあるので、実際実現可能かどうかも含めてこれから考えていければなとは思っております。

質問 5番 飛島宣親

飛島です。ぜひ検討していただきたいと思います。販売場所もそうですけれども、せっかく1,000円で1,200円分のお得な回数券が手に入るわけですから、移動困難者のみならず子供たちや学生も含め、町民みんなにもっとPR、周知をして地域公共交通や福祉有償運送など地域交通を利用していただくことが重要と考えますので、ぜひよろしくお願いいたします。次に、デマンドバスの現状について伺います。現在デマンドバスは4台体制で社台区域、石山・萩野鉄北区域、北吉原・萩野鉄北区域、竹浦・虎杖浜区域の4区域を運行しておりますが、区域ごとの状況を含む利用者数の実績を伺います。

答弁 政策推進課長 太田誠

デマンドバスの利用者数ですけれども、令和5年度全体では1万6,527人となってございます。区域別では社台区域が2,494人、石山・萩野鉄北区域が4,064人、北吉原・萩野鉄北が6,451人、竹浦・虎杖浜区域が3,518人となっております。

質問 5番 飛島宣親

飛島です。デマンドバスの利用者からは、1時間半前に予約しなければならないので、急な予定には利用できないや定員オーバーで乗れなかったという声をよく耳にします。区域ごとの利用状況では利用者数に差がありましたが、4台の車両区域で区切らずに流動的に運行することによって予約時間の短縮や定員数オーバーなどの幾つかの課題はクリアできるのではないかと考えますが、このような運行形態に対する町の考えを伺います。

答弁 政策推進課長 太田誠

デマンドバスはどうしても定員が運転手を含めて10人なので、9人しか乗れないということで、やはり時間帯によっては9人を超えて乗れないという声はこちらにも入っていて、また意見交換会とかアンケートの結果でもそういった声が多く寄せられているところでございます。確かに議員が言うように4台をうまく組み合わせることで利用が集中する区域の対応であったり、予約時間の短縮につながることも可能となると思います。他の市町村でも4台ではないのですけれども、そこは3台所有していて、うちでいえば虎杖浜、萩野、社台で3便走らせていたとすれば、必ずその便のときに満車ということは限らないので、例えば虎杖浜の9時の出発のやつが最初は2名であれば7名乗れるので、途中で石山の人を拾ったりと、それはシステムを構築しながらやっているというところなので、本町においてもそういう部分は今後検討していかないと駄目なのだなと思っております。しかしながら、そうなると走行距離数の増加とか、運転手の勤務時間の増加だとか、便数の再設定、また受付事務の対応など、ちょっと解消しなければならない課題も幾つかございますので、実現に向けては運行業務先の事業者と協議、また受入れ態勢、環境整備が必要になるかと考えておりますので、ここの部分は引き続きちょっと検討していきたいなと思っております。

質問 5番 飛島宣親

飛島です。今環境整備という話がありましたが、予約制度のIT化など白老町の公共交通システムの導入が必要と感じております。デマンドバスの予約ができたり、行き先、乗り継ぎのシミュレーションができるものや、次のバスの待ち時間が分かるなど利用者の利便性は向上しますし、受付対応に当たる事業所にとっても事務の負担軽減などが見込まれるものだと思います。高齢者にとってはスマートフォンを活用した予約などは厳しいかもしれませんが、今の60代前半の方や、それより若い世代にとって非常に使い勝手がよくなるものだと思いますし、将来的なことを考えれば早いうちにこういったものに触れておくことによってみんなが当たり前に使えるようになる時代が来ると思います。地域公共交通のさらなる利用者増も見込まれると感じておりますが、このような地域公共交通のシステム化に対する町の考えを伺います。

答弁 政策推進課長 太田誠

デマンドバスの利用者は、現在4台体制で導入をスタートしておりますけれども、令和2年度と比較して約4倍です。人数にして1万2,578人ほど増加しております。議員が言うようにさらなる利便性の向上を図るためには、先ほども言ったシステムの導入であったり、運行先の予約のシステムだったり、もちろん利用者を支える視点、また先ほど運転手の不足だとか、そういう業者の支援だとかというのも今後していく、一緒になってしていかなければならない部分もあるのかなと思っております。どのような形になるか分かりませんが、仮にシステムを導入するとなった場合については、本町は高齢化率が進んでいる現状を踏まえると、利用者はやはり高齢者が中心となってございますので、利用方法の説明会を実施するなどサポート体制も併せて考えていく必要があるかと捉えております。

質問 5番 飛島宣親

5番、飛島です。ぜひ利便性の向上のために前向きに検討していただければと思います。私の地元、萩野鉄北区域では道南バスの白老緑泉郷、新千歳空港線が廃止となり、デマンドバスへ転換された方もいるなど、新たな移動の足としてデマンドバスが利用されております。ただ、一方で登録や利用の方法が分からないという方もいまだに一定数いたり、中にはデマンドバスの存在すら知らない方がいるというのが現状です。利便性向上に向けた様々な取組も必要ですが、初めて利用する方、先ほど答弁で高齢化率の話もあったように、特に高齢者にも分かりやすい利用方法の周知やデマンドバス自体の周知を図っていくことをいま一度考えるべきではないかと思います。いろいろと課題について触れてまいりましたが、逆にデマンドバスがあって本当に助かっているという声も聞いております。せっかくいい取組も町民に知ってもらい、使ってもらって初めて意味があるものになることから、このような視点、周知について考えを伺います。

答弁 政策推進課長 太田誠

現状としては、地域内の交通情報を網羅した地域公共交通ガイドブックをダイヤ改正に合わせて全戸配布しております。そのほか年に1回は地域公共交通の乗り方教室・勉強会を開催するなどして周知を図っているところでございます。ただ、議員の言うとおりさらなる周知の必要性は感じているところでございます。これまで年1回の開催だった乗り方教室・勉強会を各地区で複数回開催することや、出張個別相談会の開催など利用促進策を検討しているところでございます。また、ガイドブックの一番後ろにはマイ時刻表というのが記載があって、ご要望に応じて虎杖浜の方が病院に行きたい、金融機関に行きたいというところであれば、我々職員のほうでそれであればこの便に乗って、帰りはこの便だよということをマイ時刻表に記載するということもやっていますので、そういう部分も含めて周知徹底を図りながら引き続き利便性の向上と並行して周知の徹底を図っていきたいと思っております。

質問 5番 飛島宣親

5番、飛島です。問題をしつこく繰り返しますが、高齢化率が47%を超えた本町において、これから5年後、10年後、高齢者がこのまちに住んでいてよかったと思いながら住み続けられるまちのために地域公共交通は大変重要な役割を持っております。また、今何とかやっている福祉有償運送の方々に存続していただくための支援を早急に考えなければならないと思います。また、利用する立場に立って利用しやすい、分かりやすい地域公共交通の実現を強く要請します。最後に、町長の考えを伺って私の一般質問を終わらせていただきます。

答弁 町長 大塩英男

高齢者の移動手段確保の在り方についてということで飛島議員からご質問をいただきました。この福祉有償運送、そして地域公共交通、いわゆる足の確保というのは本町にとってのまちづくりに大切な、重要な施策だと私も思っているところでございます。やはりこの地域公共交通も福祉有償運送も利用者の方々の声をしっかりと捉えるということが重要なことでして、先ほど担当課長からもお話ししたとおり、地域の意見交換会を6か所、そしてさらには相談会を7か所としっかりと今回町民の皆さんの声をお聞きして、そして計画に結びつけようとして考えております。今回議員のほうから高齢者の移動手段ということでご質問だったのですけれども、実は私は今年町内の中学校、高校で特別授業をさせていただく機会をいただきまして、その中で中学生、高校生といろいろやり取りをした中で、実は中学生も高校生も足を確保してほしいというようなお話がございました。ですから、これはご高齢の方々に限らず、やっぱり若い世代も公共交通を整備をしてほしいというような声なのだなと捉えておりましたので、しっかりと取組を進めさせていただければなと思います。ただ、いろいろな課題がございまして、この地域公共交通も含めてやはり運転手不足であったり、あとは民業の圧迫があってはいけないですとか、こういった様々な課題はあるというようなことと、あとは地域公共交通と福祉有償運送のすみ分けというか、そういったこともまちとしてはしっかりとしていかなければならないなと考えているところでございます。いずれにしましても、冒頭で申しましたとおり足の確保というのは今後もしっかりとやらせていただきたいと思っております。

出典:白老町議会 令和6年定例会12月会議 2024年12月10日 議事録 PDF(52ページ) 間違いを知らせる