白老町議会 令和6年定例会9月会議 2024年9月11日
町内事業者の人手不足の現状と打開支援の施策
2024年9月11日、白老町議会の一般質問で、飛島宣親議員が「町内事業者の人手不足の現状と打開支援の施策」について質問し、町長 大塩英男、経済振興課長 三上裕志が答弁しました。
- 質問者
- 飛島宣親 議員
- 答弁者
- 町長 大塩英男、経済振興課長 三上裕志
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 飛島宣親
5番、会派しん、飛島宣親です。通告に従いまして、1項目3点の質問をいたします。1、町内事業者の人手不足の現状と打開支援の施策について。(1)、町内就業者の推移と人手不足の現状を伺います。(2)、白老町小規模企業振興計画などによる人手不足打開に向けた支援施策の今後の展開について伺います。(3)、外国人技能実習生の受入れ状況と推移・課題・支援施策の在り方について伺います。
答弁 町長 大塩英男
「町内事業者の人手不足の現状と打開支援の施策」についてのご質問であります。1項目めの「町内就業者の推移と人手不足の現状」についてであります。ハローワーク苫小牧が公表した、本年7月の管内の有効求人倍率は1.12倍であり、1倍を上回る状況が14か月連続している状況であります。職業別の求人倍率については、建設・採掘の職業で11.42倍、農林漁業の職業で3.04倍と高倍率である一方、事務的職業では0.38倍、運搬・清掃・包装の職業では0.73倍と1倍を下回る職業もあり、人手不足については職業間における差が著しい状況が続いております。また、令和2年国勢調査における白老町の産業別就業者数は総合計で6,558人であり、前回の平成27年と比べ479人減少しております。これらの統計資料を受け、町内の幅広い産業において、労働力不足が著しい現状であると捉えております。2項目めの「白老町小規模企業振興計画などによる人手不足打開に向けた支援施策の今後の展開」についてであります。人手不足打開に向けた支援施策といたしましては、一般求職者と町内事業者の求人とのマッチング支援を目的とした就職転職フェアや、地元高校生を対象として、職業観の醸成や町内事業者への就職促進を目的とした合同企業学習会を開催しております。いずれの施策におきましても、出展事業者において正社員などの採用実績が出ていることなどから、町といたしましては、人材不足が深刻な現状において効果的な雇用施策であると判断しており、今後も継続する考えであります。3項目めの「外国人技能実習生の受入れ状況と推移・課題・支援施策の在り方」についてであります。町では、現状や課題を把握すべく、令和3年より、外国人技能実習生受入れ状況アンケートを実施しております。これまでに6回調査を実施しており、直近の本年6月末現在の調査では、10社を対象にアンケート調査を実施いたしました。結果といたしましては、外国人技能実習生118名、特定技能外国人66名の計184名の受入れ実績を確認しており、調査開始以降最も多い受入れ人数となっている状況であります。課題といたしましては、住居の確保、ごみ出しのルールの定着、地域住民との交流の場の確保などが事業者から挙げられており、外国人技能実習生の生活基盤に関するものが多いことから、引き続き本アンケート調査を実施し、情報収集に努めながら、必要な施策について検討してまいりたいと考えております。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。ハローワーク苫小牧管内の有効求人倍率が1倍を上回る状況が現在まで14か月連続している状況であること、人手不足については職業間における差が著しい状況が続いているとの答弁を今いただきました。私は、職業別求人状況として建設業に絞ってお伺いさせていただきます。北海道労働局が令和6年7月の北海道全体における雇用失業情勢を公表しております。職種別の有効求人倍率として建設・採掘の職業が4.65倍となっており、ほかの職業と比べても建設業の有効求人倍率は千歳市へのラピダス進出などに起因する建設事業の高まりにより北海道全体において高い水準が推移しているという認識でおりましたが、先ほどの町長の答弁の中でハローワーク苫小牧管内の建設・採掘の職業の求人倍率が11.42倍という大変高い求人倍率となっていることに大変驚いています。求人倍率が高い理由として、若い世代の建設業希望者が減少していること、建設業界として若返りが図れていないための高齢化が進んでいることが大きな理由であると思います。建設需要の高まりが強く見られる経済状況下において、建設業に対するイメージとして業務量が多く低賃金などといった労働条件が厳しいといったイメージが先行し、若い世代が他の好条件の業界に就職するといった流れがあるのではないかと思っております。これらの要因はすぐに解決できるものではないと承知しておりますが、町としてはこのような現状をどのように捉えているのか、町内の建設関係企業の就業や離職状況について、押さえている状況について伺います。
答弁 経済振興課長 三上裕志
建設業界の雇用状況に関する質問でございます。我々も建設業の雇用状況が悪いといったことは、この統計資料上でも認識しておりますし、そういった声を日頃から耳にするところでありますが、町内のそういった状況につきましては改めて白老建設業協同組合に確認しました。そうしたところ、やはり求人は出すのですが、なかなか来ない。給料をどんどん、どんどん限度ぐらいまで上げていってもなかなか来ないといったような状況が続いているといったところ。それと、福利厚生に関してもかなり頑張っているのだけれども、そういった面でも来ないとおっしゃっておりました。また、簡易企業の作業員の方においては、平均年齢がもう65歳を過ぎているのではないかというようなこともおっしゃっていました。やはりそういう高齢の方になってくると体力的な問題もありますので、そういったお休みを、雇用期間というか、業務量を調整しながら働いてもらうというようなことも多いということをおっしゃっておりました。実際の声もありますし、統計資料上の数字もありますが、そういった建設業が置かれている状況というのは大変厳しいものだと我々も感じているところであります。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。町としても厳しい現状だと捉えていることは理解できました。私自身も今回土木、建設の人手不足をより詳しく把握するために町内の建設業者の方へお話を聞きに行ってまいりました。そこで、主な内容としては現状では何とか人手は確保できていますということで、町内のほかの建設業者では有資格者を雇用したいが、大変な高額な金額で雇わないといけないような状況であると、町内での建設関係の仕事量が少ないため、ほぼ諦めていると聞いているところであります。また、仕事の受注としては白老町の仕事、北海道の仕事、胆振管内の市町の仕事ができるが、やはり地元である白老町の仕事、維持管理、除雪、災害対応などに対応するためにできるだけ町内の仕事をするようにしていると。緊急で何かあったときの対応のために地元に残るようにしているとの話も言っておられました。昨今全国的に頻発する災害対応として災害対応工事については対応できる地元建設業者が少なくなってきているとのことも言っておりました。建設業者の中でも作業員を抱え込まないという考えの業者もいるため、急な災害時に対応できる業者は今白老町に2業者だけになっている状況であると話を伺ったところであります。なお、そのうち1社は北海道の維持管理も担っており、北海道から要請があれば白老町の仕事に手が回らない状況であるということも言われました。町内の建設業者の中には外国人技能実習生を受け入れている事業者も増えてきていると聞いておりますが、課題としては様々な資格、運転免許が取得できないこととのことです。外国人技能実習生については3年程度で帰国してしまう可能性があるということを考えると、各種免許を取得という投資をしてもいいのかという経営判断をする業者もいるかと思います。そこでお伺いしますが、条件や基準を定めた上で外国人技能実習生に対し町独自での免許取得に対する助成金事業、または企業に対する補助金事業などの考えがあるか伺います。
答弁 経済振興課長 三上裕志
免許取得に関する助成といったご質問でございます。まず、白老町内で土木、建築業において外国人労働者を雇っているという状況にある企業は2社と我々は押さえておりますが、今議員おっしゃったように建設業に関する様々な資格、運転免許等の取得に関する支援でございますが、町として独自で持っているものはないのですが、白老町が会員となっております東胆振・日高・平取地域通年雇用促進支援協議会といったものがございます。こちらにおいて玉掛けやフォークリフト、高所作業車などの技能講習の実施や大型免許、大型特殊免許などの取得に係る費用の助成をしているということでございます。これらの制度の利用に際しましては、我々再度確認しましたが、国籍は問わないといったものでありまして、外国人技能実習生が活用できないということはないといったところでございました。ただ、制度利用に当たっては条件、希望者が雇用保険に加入していなければ駄目だよとか等々の条件があるようなので、協議会が求める様々な条件に合致する必要があるということはあろうかと思いますけれども、そういった制度があるということでご紹介をさせていただきます。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。ぜひそういう制度があるのであれば、町のほうから事業所に教えてやってほしいと思います。建設業の高まりは公共工事と民間工事の別を問わず、一般的に地域経済の活性化につながるものと考えますが、今議論のとおり人手不足が深刻化し、現在建設業に従事されている方々の労働条件が厳しくなるという状況下であると悪循環に陥り、地域経済の活性化には必ずしもつながらないのではないかとも考えられます。白老町も様々な老朽化が進んでおります。インフラ工事、建物工事など、これからよくそのことを想定されます。まちが把握している限りで人手不足で工期が遅れた工事がなかったでしょうか。町としては、このようなトラブルが発生するおそれについてどのように考えているかお伺いします。
答弁 経済振興課長 三上裕志
この件に関しても建設業協同組合のほうに確認をさせていただきました。その人手不足によって工期が遅れるとか、そういったことに関しては当然その工事を請け負ったといった信用問題になりますので、そういったことは起きていないといったことでしたが、人手がいないことによる仕事量の調整といいますか、本当は取りたいけれども、人がいなくて仕事ができないというようなことで受注調整をしなければならないといったことはあるといったような状況を聞いております。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。理解できました。次に、建設業の求人倍率が高い理由としては、若い世代の建設業希望者が減少していること、建設業界として若返りを図れず高齢化が進んでいることが大きな理由と説明をしましたが、私は建設業の面白さや魅力が若い世代に伝わっていないことが問題ではないかと考えております。例えばクレーンやショベルの建設重機をイベント会場に集め、小学生、中高生たち、また男女問わず若者に試乗させ、操作させ、建設業について知ってもらうようなイベント、働く車大集合というようなイベントが具体的に建設業をイメージしてもらいやすいイベントになるかと思います。町内の建設関係企業の就業や離職状況につきまして、町内の主な建設業を例として今回は質問しておりますが、町としてはこのような仕事を知ってもらうきっかけとなる施策についてどのようにお考えか伺います。
答弁 経済振興課長 三上裕志
子供たちに建設業を知ってもらうといったような取組でございますが、7月に開催しましたポロトミンタㇻフェスティバルのときに同時開催として自衛隊の車両、あとは警察車両、消防車両に来ていただきまして、実際に運転というか、操作はできないのですが、運転席に座っていただいたりといったことの取組をさせていただいたところであります。あと、過去にはしらおい港まつりにおきまして、建設協会の協力を得ながら高所作業車に乗っていただいて高いところから見てもらうとか、そういった取組をした実績もございます。学校を通じた職業体験というのは子供たちにとってもちょっと堅苦しいというか、授業の一環というようですが、こういったイベントの一環でやることによって子供たちの興味も少し湧くのかなというところもありますので、今後そういったイベントの開催のときにはこういったものも加えながら企画をしていきたいなと思っております。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。ここまで建設業の人手不足に関する議論をさせていただいたところでありますが、町内の建設業が置かれている状況がいかに厳しいかについてお話をできたと思います。町内の建設業においては、賃金面など労働条件を改善するという対策を講じても新旧求職者の応募はないことから、約8割が65歳以上の高齢者だという従業員の業務量の負担をいかにして軽減させ、長く働いてもらえるかという点が重要になってきているところだと思います。建設業だけではないですが、働き方改革という言葉が広く叫ばれるようになりました。働き方改革とは、それぞれの事情に応じた多様で柔軟な働き方を個々に選択できるようになるための改革なのであろうと私は考えております。現状、町内の建設業者からは人材不足で厳しい状況にあろうとも、地元である白老町の仕事に対応するためにできるだけ町内の仕事をするようにしていること、緊急でまちに何かあればあったときのために、対応できるために地元に残るようにしているとお話を聞いております。そのような思い、地元愛を持った方々が責任感や真心を持ってこのまちを守っているということに私は熱い思いを感じているところであります。そのような町内の建設業者や企業に対しまして町長の考えや思いをお伺いし、2項めに移りたいと思います。
答弁 町長 大塩英男
今議員のほうから建設事業者をはじめとした町内事業者のこの地元愛を強く感じているという話をいただきました。もちろん私も建設事業者をはじめ、町内の事業者の皆様方には様々なことでまちづくりにご貢献をいただいているとして私も思っているところでございます。今回建設事業者をはじめとしてこの人手不足ということで議員のほうからご質問をいただいたのですけれども、建設業ではない建設系の事業者ということでお話をさせていただきますと、町内の事業者で私もお話をする機会があって、私は町の施策展開をしていくために町内の事業者の人手不足対策というので、まちとして何かやるべきことのヒントをもらうために事業者にお会いしたときに、この人手不足対策というのをよくお話を聞いているのですけれども、そこの事業者は若い方々が会社に非常に入ってきていらっしゃるというようなお話を聞きました。それで、それは何でですかというお話を聞いたら、やはり会社のほうで資格を取る経費を出してあげて資格を取らせてあげていると。そして、それでやる気を起こさせていると。それで、資格を取ったら手当を上げるよという、そういった待遇面もしているということで若い事業者がどんどん入ってきているという話を聞かせていただきました。そういった中では、やはり今町内の事業者で人手不足で大変苦労しているというような状況の中で、その一助となるべく今年度から町内の事業者に就業支援策ということで町としても事業を展開しておりますが、今お話しした生の声を聞いたりですとか、あと町内の事業者にアンケート調査も実施しておりますので、そういった声を拾い上げて町として施策展開を今後も講じていきたいと考えております。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。続きまして、白老町小規模企業振興計画などによる人手不足打開に向けた支援施策の今後の展開についてです。白老町小規模企業振興計画の第2章、小規模企業を取り巻く環境において国勢調査における就業者の総数の推移として平成22年は7,673人、令和2年は6,558人との記載がありました。平成22年から令和2年の10年間で就業者総数は15%近くの減少となっていることから、厳しい状況の下にあると思います。また、この間の白老町の人口は平成22年は1万9,376人、令和2年は1万6,212人となっており、減少率は16%程度となっております。就業者総数の減少率と町人口の減少率はほぼ比例していることがうかがえます。令和12年の人口は国立社会保障・人口問題研究所の推計値となりますが、白老町の人口が令和2年の1万6,212人から令和12年には1万2,455人まで減少すると推計が出ており、減少率にすると23%となります。就業者総数についてもほぼこの減少率に比例することで減少するのではないかと大変危惧しているところであります。なので、この質問をいたします。現状や推計について非常に緊急的な状況にあると捉えますが、町としてこの現状をどのように考えているか伺います。
答弁 経済振興課長 三上裕志
いろんな推計がありまして、白老町の人口についてもこれから右肩下がりに推移していくといった報告というか、そういった推計がありますが、当然町の人口が減少していく中で、それに伴って町内の就業者数、もしくは労働者人口というのは同じく減少していくものだと思っております。こういったものが減少していくことによって白老町の経済規模も縮小していきますし、先ほど言われたような災害時の対応ですとか、地域社会の維持がなかなか難しくなってくるといったような社会現象というか、懸念にもつながってくるのかなとは思っております。当然まちとしては町内経済の活性化を図り、町内事業者の雇用を維持し、持続可能なまちづくりを進める必要があるものと考えております。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。町内事業者の雇用を維持し、持続可能なまちづくりを進める必要があるという町の捉えを伺いましたが、改めて人手不足、雇用の観点について伺います。白老町小規模企業振興計画では、策定に当たり町内事業者アンケートを実施しており、アンケート調査の75件の回答数のうち今後の事業課題として人材の確保、雇用が43件、資金繰りや販路拡大といった項目を抑え最も多く回答を集めたと記載がありました。人手不足打開の支援施策として雇用機会の創出を目的とした就職・転職フェアや地元高校生向けの合同企業学習会を開催し、前向きな実績があったとの回答もいただきましたが、実際実績についてもう少し詳しく教えていただきたいと思いますので、実績についてまちはどのように捉えているのかもお願いいたします。
答弁 経済振興課長 三上裕志
そういった施策の実績といったことでございますが、まず就職・転職フェアにつきましては、平成29年から実施しておりまして、町内の各産業、食品製造業、水産加工業、あとは宿泊業などの様々な業種の企業様が毎年15社程度出ていただいております。フェアを開始した後、1か月後程度をめどに出展企業者に対してアンケート調査を実施しておりまして、その結果としては正社員とパート従業員を合わせての数になるのですが、平成30年度は2名、令和元年度は6名、令和2年度が1名、令和3年度が7名、令和4年度が4名、令和5年度が4名というような採用実績があるといったような調査結果になっております。また、高校生向けの合同企業学習会につきましては平成26年から開催しておりまして、これは主に白老東高校の1年生、2年生を対象に開催をさせていただいております。出展事業者は同じような出展事業者になるのですが、高校生が実際にこういった企業の方との話を聞く、職場がどういう職場なのかということで触れられるいい機会なのかなといったことで提供をさせていただいております。白老東高校が公表している進路決定状況を見ますと、出展された企業を進路に選んでいただいているお子さんが一定程度いるといったことで、毎年何人かは学習会に参加している企業に就職されているといったことも見られることから、そういった学習会が就職の一つの契機になっているのかなと捉えております。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。様々対応をされているということで、継続のほうよろしくお願いいたします。白老町小規模企業振興計画の実施施策として人材雇用育成に関する施策が挙げられており、働き方改革の導入、定着に向けた事業展開を検討していくとも記載がありました。これにつきまして具体的な検討内容はありますでしょうか。伺って3点目に移ります。
答弁 経済振興課長 三上裕志
今のところ働き方改革といったところに焦点を当てた町内事業者向けの事業展開については行っておりませんが、白老町の商工会をはじめとした関係機関との連携をはじめ、令和2年より継続的に実施しておりますが、こういったアンケート調査を種々行っておりますので、そういったアンケート調査を実施しまして企業が抱えているお悩み、時代の変化によってその悩みも変わってくるのですが、それに対応したどういった施策ができるかといったところにつきましては、商工会とも協議しながら進めてまいりたいと思っております。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。続きまして、外国人技能実習生の受入れ状況と推移、課題、支援施策の在り方についてです。現在の外国人技能実習制度と特定技能外国人制度は、現在の日本における外国人労働者の受入れに関する2つの異なる制度であります。外国人技能実習制度は、日本での研修や実習を通じて技術や知識を習得し、自国に戻りその経験を生かすことが期待される制度でございます。原則として実習期間は最長3年です。また、特定技能外国人制度は特定技能1号と2号があり、1号は日本の人手不足を解消するための制度であり、特定の分野において即戦力となる外国人を受け入れる制度であります。更新しながら最大5年の在留が可能でありますが、1号の方が必要な条件を満たし、特定技能2号に移行するための技能試験に合格することができれば無制限に更新可能となるとされております。また、2つの現行制度は外国人技能実習制度の目的と実態が乖離している等の指摘や、長期にわたり産業を支える人材の確保が困難などの理由で制度見直しが予定されており、2027年に育成就労制度に改正となる予定であります。このように外国人労働者を取り巻く環境が目まぐるしく変更、変化しようとしている状況下において、町独自で外国人技能実習生に関するアンケート調査を実施していることで、町としても外国人技能実習生について問題意識を持っているということが分かりました。アンケート調査を令和3年に開始して以来、直近の今月6月末の受入れ実績が最多となったこともあり、一層町として外国人技能実習生に関する施策を検討しなければならないのではないかと思っているところであります。そこで、外国人技能実習生に関するアンケート調査における外国人の受入れ実績の推移や調査をしている項目などについて伺います。
答弁 経済振興課長 三上裕志
外国人労働者を雇用している企業へのアンケート調査の結果についてでございますが、アンケート調査につきましては令和3年12月期から調査を始めておりまして、毎年6月と12月末の現状を伺うものとして実施しております。対象としている事業者につきましては、当初白老町の商工会からの情報提供を受けて選定をした企業でございますが、受入れ状況としましては、外国人技能実習生の受入れ人数としては令和3年12月現在が88名、令和4年6月末が91名、令和4年12月末が79名、令和5年6月末が89名、令和5年12月末が94名、令和6年6月末が118名といったことになっております。また、特定技能外国人につきましては令和5年6月現在から集計をしておりますが、令和6年6月で63名、令和5年12月末で59名、令和6年6月末が66名といったようになっております。調査項目としましては、調査時点でのいろんな状況から変更しておりますが、例えばコロナ禍でコロナの影響で帰国ができない実習生がいた場合、そういったときの影響ですとか、あとは円安ですとか、物価高がどのように影響していますかといったような内容、その時々の状況によって内容については変えているといったような状況になります。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。理解しました。私は今回の質問に際し、外国人技能実習生と特定技能外国人を合わせて50名受入れしている町内の事業者にお話を伺ってきました。その中で北海道は全国平均と比べて賃金が低い傾向であり、冬は寒く、外国人技能実習生として来日しようとする外国人にとっては人気がなく、不利な状況であり、今後の継続した受入れが心配であるという声も聞いております。これについては外国人技能実習生を受け入れている白老町内だけではなく、北海道内全ての受入れ企業が懸念しているものではないかと考えておりますが、全国的に比べて北海道全体、また白老町が外国人技能実習生を受け入れしづらいという状況を町としてどのように捉えているのか伺います。
答弁 経済振興課長 三上裕志
北海道の機構や、そういった都市部との賃金格差といったところが影響を及ぼしているといったところは確かにあると思います。国の調査結果でも実は日本自体というか、国別にいうと韓国が一番賃金が高くて、2番手が日本なのですが、日本でも特定技能ではなくて技能実習生との韓国との差が約6万円といったような調査結果もございますが、まずはその国間の格差があるといったところ。それと、日本の国内においてもやはり都市部と北海道ではそういった気候の状況が違うとか、賃金の状況が違うといったようなところもあるので、なかなかこれを白老町がどうにかということはできないのですが、そんな中でも外国人の方に選ばれるために、働きやすい状況をつくるために町として何ができるかといったところにつきましては、今まで行ってきましたアンケート調査を基にしまして必要な施策を展開していきたいと考えております。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。先ほど町長の答弁の中で町内事業者が外国人技能実習生を受け入れるに当たり課題として感じている項目として住居の確保、ごみ出しのルールの定着、地域住民との交流の場の確保という点がおっしゃられておりましたが、私は住居の確保に焦点を当ててお伺いできればと思っております。特定技能外国人の受入れについては、1人1部屋、もしくは2人1部屋となるなど1人当たり75平方メートルの居室面積を確保することが必要であるなど住居環境について事業者の配慮すべき条件が多く、条件にかなう物件が確保できない状況であるとの声も聞いてまいりました。そこで、例えば町が所有している現在は使用していない住宅の払下げや貸付けなども想定されていると思いますが、現在においてこのような検討はされていますでしょうか。伺います。
答弁 経済振興課長 三上裕志
町の使っていない建物の払下げや貸付けといったところでございますが、先ほど言われた75平米ではなくて多分7.5平米かなと思いますが、実は今年町として壊す予定の教員住宅がありまして、そこを壊す前に何か有効的な使い方ないのだろうかといったところで、実はこういったところに焦点を当てて、外国人を多く雇っている事業者にどうですかというようなことをお伺いしたことがございます。結果としてはやはり壊すような、もうしばらく使っていない古い建物ですので、改修に相当なお金がかかるといったことでなかなか前向きな回答は得られなかったのですが、そういったような事案もございますので、今後そういったものがありましたら、ただ壊すのではなくてそういった有効な活用方法がないかといったことは今後も続けていきたいなと思っております。また、事業者からの声としましては、大規模修繕といった投資が難しいですとか、先ほど言われましたように制度が変わるとったことで今後がちょっとまだ見通せないのだよねといったようなことも理由としてこういった案件についてなかなか前向きに回答できないといった、理由としてはそういったような回答もございました。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。私は外国人技能実習生の受入れについて、受入れのための環境をどう整えるかについては事業者が当然考えなければならないものと思いますが、物件を探しても確保できないという現状を踏まえると、やはり町としても外国人の住居確保についての支援を行う必要があるのではないかと考えます。住居の確保についての情報提供や外国人受入れ窓口の創設などの環境づくりが必要と考えますが、見解を伺います。
答弁 経済振興課長 三上裕志
町としましても、そこの部分が大きな課題かなと捉えております。多くの外国人を雇用している企業におかれましては、自前でそういった方の社宅といいますか、研修施設を造ったりしている企業もありますが、小規模になるとなかなかそういったことも難しくなってくると思います。現状でまだまだ案の段階なのですが、町でも空き家施策をしている中におきまして未利用の空き家が多数存在していることから、そういったものを活用したことで何らかの支援ができないかといったことを現在検討しているところであります。例えばですが、空き家政策の中で所有者の意向を調査するといったこともしておりますので、意向を確認した上でその空き家の情報を提供するですとか、そういったことをできないかといったことを今後検討してまいりたいと思っております。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。ぜひ情報提供や外国人受入れ窓口創設も含め検討していただきたいと思います。次に、私は町内の不動産業者の方からお話を伺ったのですが、企業から依頼があり、外国人技能実習生をアパートに入居させた際に臭いとか騒音などのトラブルがあり、先に入居していた日本人の方が退去してしまった例があると伺いました。イメージが先行していることもあるかもしれませんが、民間アパートに外国人が入居することを嫌う大家が多くいるのではないかと思います。過去に町で実施したアンケート調査などでそのような報告や、まちに相談があったことなどありましたでしょうか。伺います。
答弁 経済振興課長 三上裕志
そういった事案につきまして、私は長く生活環境課にいたものですから、そういった苦情もあったかと思い起こせば、外国人の方が起因したといったところでいくと、ちょっとごみの問題はいっときあったのですが、それ以外の例えば騒音ですとか、そういったような苦情はあまりなかったように記憶はしております。ただ、外国人を受入れしている企業のほうが、アンケートに答えていただいた中で逆にうちの雇っている外国人が迷惑かけていないでしょうかねといったところで大変気にかけているといったような状況は見受けられるところでございます。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。次に、外国人技能実習生のアンケート調査について伺います。町内からの答弁の中で引き続き本アンケート調査を実施し、情報収集に努めながら必要な施策を検討するとの答弁をいただきましたが、今現状の状況を踏まえた施策について検討があれば伺います。
答弁 経済振興課長 三上裕志
先ほどもちょっと答弁させていただきましたが、空き家を活用した物件の情報提供といったところですとか、あとはアンケートの中では地域の方との交流がしたいというか、そういった部分も今後進めたいといったようなアンケート結果もございましたので、例えばイベントに会社として出ていただくとか、いろんな交流の仕方があると思いますので、そういったところについても今後検討していきたいなと思っております。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。次に、虎杖浜方面の水産加工事業者にお話を伺った際、扶養控除の関係で年収130万円以下でいなければ控除から外れる、また月で100時間以上は働きたくないと考える方も多いという話を伺いました。働き方改革が浸透し、残業が減りつつある中で若い世代の中には残業を嫌う方も増え、逆に外国人技能実習生が残業を喜んで引き受けるという状況もあり、会社における実際の戦力となっているのは外国人技能実習生となっている状況だというお話も伺いました。今後このような状況はますます浸透するのではないかと私は考えており、外国人技能実習生や特定技能外国人が町内の事業所で活躍できるような受皿を強化しなければならないと思いますが、町としてどのような見解を持っているか伺います。
答弁 経済振興課長 三上裕志
働き方の多様化といいますか、この130万円の問題というパートの範囲でといったような働き方の問題もありますが、外国人技能実習生の受皿の強化といったことに関しましては、同じような答弁になりますが、アンケート調査を基に企業が受入れをしやすい体制というか、どういった支援ができるかといったところについては先ほど言いました住居の確保もそうですし、地域との交流といったところもそうですし、ほかの先行事例、ほかのまちでも先行してやっている事例も多々ありますので、そういったところを参考にしながらまち全体として考えていきたいと思っております。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。続いて、外国人技能実習生の失踪問題について伺います。今月3日の日本経済新聞の記事で、技能実習生の失踪最多、パワハラなどが要因か、昨年9,753人、就職先の変更厳しくとの記事がありました。国では人権侵害を受けた外国人技能実習生が職場を嫌って失業した例が一定数あると見ているとの記載や、現状の入管制度について失踪の増加を放置はできないとの見解があるとのことです。失踪に至る理由は様々であると思いますが、中には職場に不満がたまり地方から都会へ好条件の仕事を求めて失踪し、結果として不法就労となり、摘発されて自国への強制送還となってしまうという例も多くあるのだろうと思います。そこでお伺いしますが、町として外国人技能実習生の失踪についてどのように考えているか。また、地方である白老町では失踪したというような事案はあるのか伺います。
答弁 経済振興課長 三上裕志
失踪の原因としましては、日経新聞のほうにも出ていますが、暴行ですとか暴言、脅迫、強要、セクハラなどなど当初の例えば労働条件と大幅に違うよねといったところも含めて多々あると思います。それを改善するために今国が2027年に始まる育成就労制度に制度を変えるといったことを考えているわけですが、我々もその制度の内容が国もまだはっきりしていないところで情報収集している中なのですが、転籍がしやすくなるといったところもあって、逆に企業にとっては人材が地方から都市部に流れるのではないかという逆の違った懸念もあるのかなと思うのですが、この内容、まだ国ではっきりと定まっていない部分もありますので、今後もしっかりと情報収集をしていきたいなと思っております。町内での失踪の状況ですが、住民基本台帳の担当であります町民課に確認しましたら、今のところ白老町ではそういった該当する案件はないと伺っております。
質問 5番 飛島宣親
飛島です。よく分かりました。最後の質問として、町として引き続き支援施策の検討を進めていただきたいと考えておりますが、支援施策として予算を多くかけずともできることはあるのではないかと思います。特に地域住民との交流の場については、多文化共生を掲げているまちとして効果的ではないかと考えます。どのような交流イベントを催すのが効果的かという議論はいたしませんが、来日した外国人の方は母国を懐かしむこともあるかもしれませんし、国の料理や文化を披露し、日本の多くの人に知ってもらいたいと思っているかもしれません。また、フットサルやサッカーなどのスポーツを通じた交流イベントも効果的だと思います。事業者の声として、外国人は意外と積極的ではなく反応が薄いため、町は積極的なPRをしていただきたいと希望、要望されました。いずれにしても、イベントを開催するとなれば積極的なPRをし、多くの外国人の方に参加していただけるように工夫をする必要があると思います。町として交流を強制するということは好ましくないかとは思いますが、地域住民との交流を望むという声が事業者から上がっている以上は、そのような場を町が設け、外国人の方々に白老町に来てよかったと思えるようなことが重要なのではないかと思います。私は、外国人が来てくれてフレンドリーでウエルカムなまちにしなくてはならない。ただ、企業や企業を支援するとか、経済活性化だけではなく多文化共生のまちづくりのためにも外国人を受け入れる環境を整備して町民と共に外国人が暮らしやすい、活躍できる地域づくりが大切であり、それが人材確保と定職率向上につながり、多文化共生のまちづくりが実現できると思いましたので、質問させていただきました。最後に町長の見解をお伺いし、私の質問を終わらせていただきます。
答弁 町長 大塩英男
これまで外国人の受入れの関係で様々にご議論させていただきました。最後に、外国人材への支援策ということでご質問をいただきました。この外国人材の受入れということでアンケート調査をやらせていただいていますということでお話をさせていただいたのですけれども、それとは別に外国の方を雇用している事業者の皆さんと私がお話をさせていただいている中で、答弁させていただいたとおり本当に住宅の確保であったり、地域住民とのコミュニティづくりを何とかしてほしいでお話をいただいているところでございます。そういった中では、やはりまちとしてしっかりとすべきことを整理してこれから検討を進めてまいらなければならないなとして考えております。一方、民間ベースでは外国人の方々との交流でごみ出しのルールですとか、そういったことも動き出しをしていただいておりますので、その辺も一緒になって連携した中でできないかということも模索しながら進めてまいりたいと考えております。それと、もう一点、貴重な人材として外国人労働者を雇用しているというのは、これはもう全国各地で行われている状況の中で外国人の方々が、先ほど担当課長からもお話あったように国レベルであったり、自治体レベルであったりということで評価されているという現状があるので、お聞きしています。それは様々な情報交換で、例えばあのまちに行ったら待遇いいよ、ここのまちもいいよという、本当はいろいろと情報交換をしているというお話も聞きますので、やはり質問の中でありましたとおり本町の受入れ数というのが非常に多くなってきているということは、これは間違いなく本町においても貴重な人材だということは間違いありませんので、外国の方々が働きやすい環境の整備ということもまちとしてこれから考えていかなければならないなとして認識を改めているところでございます。