白老町議会 令和6年定例会6月会議 2024年6月20日
高齢者とひとり親家庭に優しいまちづくり
2024年6月20日、白老町議会の一般質問で、貮又聖規議員が「高齢者とひとり親家庭に優しいまちづくり」について質問し、町長 大塩英男、高齢者介護課長 森誠一、消防長 本間佳令、子育て支援課長 齋藤大輔、健康福祉課長 渡邉博子が答弁しました。
- 質問者
- 貮又聖規 議員
- 答弁者
- 町長 大塩英男、高齢者介護課長 森誠一、消防長 本間佳令、子育て支援課長 齋藤大輔、健康福祉課長 渡邉博子
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 貮又聖規
2、高齢者とひとり親家庭に優しいまちづくり。(1)、高齢者に優しいまちづくり。①、本町における高齢者の孤独・孤立による現状と課題を伺います。②、国の孤独・孤立対策推進法が令和6年4月1日に施行されたことに伴うまちの高齢者対策について伺います。③、孤独死対策を取り入れた見守りネットワークの充実に向けたまちの見解を伺います。④、集落支援員の活動として、高齢者宅への戸別訪問による見守りや買物などの生活支援並びに困り事の把握による移動困難者の実態調査が重要であると考えるが、まちの見解を伺います。(2)、ひとり親家庭に優しいまちづくり。①、ひとり親は働き方が制限されるため、生活が困窮しやすい傾向にあるとされ、2019年に内閣府が公表したデータでは、日本における子どもの貧困率は7人に1人、さらにひとり親世帯になると貧困率はおよそ5割となっている。近年問題となっている経済的要因による子供の教育格差、体験格差の拡大により、貧困家庭の大学進学率、習い事やクラブ活動への参加率は低い傾向にあるとされているが、本町の現状と課題について伺います。②、白老町独自の支援制度について伺います。③、ひとり親への独自支援として、雨竜町ではごみ袋の減免措置を講じているが、本町の導入の可能性について、見解を伺います。④、ひとり親家庭等日常生活支援事業の導入について、まちの見解を伺います。
答弁 町長 大塩英男
「高齢者とひとり親家庭に優しいまちづくり」についてのご質問であります。1項目めの「高齢者に優しいまちづくり」についてであります。1点目の「本町における高齢者の孤独・孤立による現状と課題」についてでありますが、孤独は独りぼっちである精神的な状態、孤立はつながりや助けのない状態を指すものであり、実数の把握は難しい状況にあります。しかしながら、令和2年国勢調査において、本町における高齢者の独居世帯は1,643世帯となっており、人口が減少する中においても、核家族化やライフスタイルの変化等により独居世帯が年々増加している現状から、孤独や孤立を感じている高齢者が一定数いるものと捉えております。特に高齢者は、長年連れ添った配偶者の死去や施設入所等により独居世帯となることで、自宅に引き籠もったり、他人との交流を避けたりするケースが多く見受けられるなど、社会との接点が減少することで、孤独や孤立を感じやすい環境にあることから、早い段階での状況把握が課題となっております。2点目の「法律の施行に伴う町の高齢者対策」についてでありますが、本町では、法律の施行以前より、緊急通報システムや配食サービスによる高齢者見守りサービスのほか、ひきこもり防止や介護予防、健康増進対策として、地域ふれあいサロンや健康づくり教室等を各地域で実施し、他人や地域との接点を持つ社会参加を促す取組を進めております。今後についても、さらなる事業の周知と利用者、参加者の拡大を図ってまいります。3点目の「孤独死対策を取り入れた見守りネットワークの充実に向けた町の見解」についてでありますが、昨年度、地域包括支援センターには高齢者の安否確認に関する通報が29件あり、うち7件につきましては、残念ながら亡くなられた状態で発見されましたが、ほか21件は生存が確認され、このうち8件については救急搬送により事なきを得ております。通報は、介護サービス事業者、民生委員、新聞販売所など、平成26年に設置した白老町地域見守りネットワークの会員によるものであり、最近姿が見えない、連絡が取れない、新聞がたまっているなどの異常に気づき通報をいただいたものであります。今後は、さらに協力者を増やし、高齢者や障がい者などが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるように地域全体で見守る活動の充実を図ってまいります。4点目の「高齢者の見守りや生活支援、困り事や移動困難者の実態調査における集落支援員の活用」についてでありますが、他自治体においては、限界集落等で集落支援員が見守りや買物など高齢者の生活支援サービスを行っている事例があることは認識しておりますが、本町の地域支援員については、地域の維持及び活性化を図るため、過疎地域等における集落対策を行うコーディネーターとしての要素が強く、地域支援員が直接、生活支援サービス等を行うことは現時点では考えておりません。しかしながら、地域の状況の調査及び課題の整理のため、戸別訪問等により実態把握を行うことの必要性もあることから、地域支援員も含めた体制の構築に向け、関係課と協議を進めてまいりたいと考えております。2項目めの「ひとり親家庭に優しいまちづくり」についてであります。1点目の「ひとり親の現状と課題」についてでありますが、本町においては独自の貧困率の算出をしておりませんが、目安の一つとなる就学援助の割合やひとり親世帯の占める割合が全国平均を上回っている調査結果などから、ひとり親世帯では厳しい家庭環境にあるという認識をしております。2点目の「町独自の支援制度」についてでありますが、NPO法人に委託をして実施しておりますファミリーサポートセンター事業を利用する際、ひとり親家庭への利用料半額助成を実施しており、令和5年度418件、11万8,170円の実績となっております。3点目の「ひとり親世帯に対するごみ袋の減免措置の見解」についてでありますが、ごみ袋の減免措置については、北海道内の多くの自治体で実施されており、胆振管内では11市町中、7市町で実施されております。本町においては、ごみ袋の減免措置について、他自治体と同様に、紙おむつを使用する世帯の負担軽減として無料回収を実施しております。ごみ袋の費用はごみ処理手数料であり、誰もがごみの出す量に応じて負担することが原則であることから、現状ではひとり親世帯に対するごみ袋の減免については考えておりません。4点目の「ひとり親家庭等日常生活支援事業の導入」についてでありますが、本町でのひとり親家庭への家事サービスは実施しておりませんが、ニーズの把握や聞き取りなどで必要性を捉えながら、関係機関との情報共有や調整を図ってまいります。
再質問 10番 貮又聖規
それでは、順次再質問させていただきます。1項目めの1点目と2点目を関連させて質問いたします。答弁では早い段階での状況把握が課題であるというところでありますが、今何かその工夫や目指していることというものはございますでしょうか。
答弁 高齢者介護課長 森誠一(高齢者介護課長は2025年3月まで)
早い段階での発見といいますか、気づくことが大事でございますが、やはりその高齢者の方がどのような状況で困っているのか、そういったことをいち早く把握する必要があると思っております。地域包括支援センターでは総合相談といたしまして、いろんな高齢者のお悩みの相談を受ける機会がございます。その中でその孤独、孤立を感じているのか、いないのか、そういったところをいち早く把握して、そして何かしらの対策を取れるように介護事業者サービスにいかにつなげていけるか、そういったところを進めるためにまずは状況把握、それを先に進めていきたいと考えております。
再質問 10番 貮又聖規
2点目の高齢者対策の部分で緊急通報システム、配食サービス、それから見守りサービスのほか健康増進対策等があるというところで、やっぱり私はこの白老町はとてもほかの自治体と比べて進んでいるのかなと。高齢者の皆様に優しい取組、これはとても環境整備が整っているのかなと思いますので、その辺りの見解と、あとこの各サービスのその実績が分かればお尋ねいたします。
答弁 高齢者介護課長 森誠一(高齢者介護課長は2025年3月まで)
白老町でこの高齢者に対する取組が進んでいるというようなありがたいお言葉をいただきました。実際今回新しく法律が施行されて、最初の質問は法律が施行されたことに伴う町の対策ということですが、うちは法律が施行される前からいろいろな取組をしておりますので、今回改めて法律ができたから新しい何かをするということは現状では考えていない状況でございまして、今までやってきたことをさらに拡充して進めていきたいと考えてございます。各サービスの実績でございます。まず、令和5年度の実績なのですけれども、健康体操だとかストレッチ教室、こういったものは健康増進、また介護予防の目的で行っておりますが、こういったものがやはり参加することによってお仲間といいますか、一緒に体操をされることで他人との会話だとかコミュニケーションができて孤独、孤立を防ぐというような状況がございます。健康体操につきましては町内6会場で延べ208回開催いたしまして2,994人が参加してございます。ピラティス、ヨガ教室、こちらも3回以上で延べ197回開催いたしまして2,290人が参加してございます。また、地域ふれあいサロンというもので各地域に町内会等が中心となっていただいて地域ふれあいサロンを開いていただいてございます。こちらにつきましても11団体が実施していただきまして延べ150回、1,400名を超える参加をいただいているところでございます。コロナ禍の段階でかなり開催回数も参加者も減ったのですけれども、現状といたしましてはコロナ禍以前の数値に戻りつつある状態でございます。
再質問 10番 貮又聖規
本当に今実績も聞かせていただいて、もう延べ2,000人以上の方々が参加しておる。やはりコロナ禍があったにもかかわらず、それが今回復しているということに、本当に職員の皆さんの努力に敬意を表したいと思います。こちらは周知の関係、これからも取組を強化してまいるということでありますから、そこの部分をまたしっかりと拡充していただければなと考えます。次に、3点目の見守りネットワークの充実についてであります。本当にこちらに私は大変感銘を受けたのですが、残念な結果もありましたけれども、ただ事なきを得た件数が8件と気づいたからよかった。とても意義があるというところで本当に大変評価いたしますし、やはり命を守っていただいたということに感謝いたします。そのような中でこの防げたことというか、搬送して命を守れたこと、そこにはどのようなことがポイントであったかということをまちは評価されておりますでしょうか。
答弁 高齢者介護課長 森誠一(高齢者介護課長は2025年3月まで)
防げた要因ということでございます。答弁にもございましたが、見守りネットワークの会員からの通報等で気づいたというところでございますが、見守りをしていただくと同時にやっぱりそこで通報をしていただく、行動に移していただくということが大事で、あれ、隣のおじいさん最近見ないなと思っていても何も行動を起こさなければそのまま済んでしまうものでございます。場合によっては余計なお世話だとか、おせっかいだと言われるようなこともあるかもしれませんけれども、おかしいなという異常を感じたときに行動を起こしていただくということがこういった緊急時の早期発見につながるものだと思っておりますので、今後も見守りネットワークの協力者を増やすということと、その協力者がやはり気づいたときにすぐ行動に移していただく、そういったことを今後も進めてまいりたいと考えてございます。
再質問 10番 貮又聖規
私は、消防長にお伺いしたいのです。本当に今このこういう取組が救急搬送により命が助かった。これも消防サイドから見てどのような評価をされておりますでしょうか。
答弁 消防長 本間佳令(消防長は2024年12月まで)
高齢者の、特に独居老人の方の防火訪問等は消防団の方にも協力をいただいてしているところなのですけれども、それでも発見に至った場合にはやはり救急隊員の日頃からの訓練を通じてこういう、特に高齢者の場合は一刻を争うような状況が多々見受けられますので、日頃からの訓練を充実させるということを念頭に置いて日頃の訓練に従事させております。
再質問 10番 貮又聖規
本当にありがとうございます。感謝いたします。それで、こちらをちょっと総括してお聞きしますが、さらなる見守りネットワークの10年たってこれから目指す姿というのはどのようなものでありますでしょうか。今回4点目のこの答弁で移動困難者の実態調査について前向きな答弁をいただいておりますから、ぜひやっぱり早期に着手していただきたいと求めるものでありますが、目指す姿についてお伺いいたします。
答弁 高齢者介護課長 森誠一(高齢者介護課長は2025年3月まで)
目指す姿についてでございます。地域見守りネットワークが組織されてから今年で10年目になります。ここ最近はコロナの影響で全体会議、意見交換みたいなことが開かれておりませんので、今年に関しましてはネットワークの会員の声をよく聞いて、今後は見守りネットワークのさらに拡充に向けて努めていきたいと思っています。現段階では92団体が見守りネットワークのほうに登録がありますが、このネットワークの会員数をもっともっと増やして、先ほども申し上げたとおり見守るだけではなくてやはり声かけをするだとか、さらに緊急時の行動をするだとか、そういったところにつなげていくようにどんどん、どんどんこれからも周知を図ってまいりたいと考えてございます。
再質問 10番 貮又聖規
2項目めのひとり親家庭に優しいまちづくりについて、全て関連させて一括して再質問いたします。やはりひとり親のこの現状の部分は、私もいろいろ聞き取りをさせていただいているのです。その中で私は、はっと思ったのですけれども、やはり家事の大変さという声が出ておりました。それが私はとても切実で深刻な問題であると捉えているところなのです。ただ、家事に対するその支援なんていうのは、本当に今だから何かこれは必要だって、この社会情勢の中でライフスタイルも変容しながら今だから当たり前でありますけれども、これは10年前の世の中でいったら何か家事のそのサービス支援を受けるなんていうのは社会的にもなかなか通用しなかったのかなと、こう思っております。ただ、私はこの家事で今大変だという町民の方々がいらっしゃる中でそれを早く解決してくれということではないのです。これは、いろんなことで難しい部分があると思いますので。ただ、町として大事なことは、その家事の大変さの受け止め方です。そこの捉え方だけちょっとお伺いしたいと思います。
答弁 子育て支援課長 齋藤大輔
ただいまの議員のご指摘の部分でございます。ひとり親に限らずそう言って困っている方の声というのは、当然その現場サイドでは受け止めております。ただ、実際問題としてその提供会員のほうの側から見ればまだ課題はたくさんあります。ですので、今回ご指摘を受けた部分については、まずはご提案として受け止めていきたいと考えております。
再質問 10番 貮又聖規
続いて、高齢者、ひとり親家庭、私はこれをともに今回質問をしておりますが、それとともに高齢者、ひとり親家庭、障がい者、それから生活苦を対象としたやはりこの複層的、重層的な支援、その相談体制、これが必要なのかなと考えるのですが、その捉えや見解をお伺いいたします。
答弁 健康福祉課長 渡邉博子
ご指摘のように高齢者や障がい者や子育て世帯といった属性にかかわらず、また相談内容にかかわらず相談を受け止めることが大切だとは捉えてございます。今重層的支援体制という体制整備を行っている段階でございますけれども、その整備を行いまして複合的な相談体制をつくっていく必要性があるとは感じてございます。ただ、移行期間ということでございますけれども、既に今福祉部門でございますけれども、健康福祉課や高齢者介護課、子育て支援課など福祉に関する課が家庭内で複数の課題がある場合は3課が集まって会議をして、相談を受けられた方に対しての課題解決に向けての支援策をもう既に連携しながら進めているところでございますけれども、先ほど申し上げました重層的支援、相談支援体制につきましては困窮世帯の相談をどうするかということも含めて今後その相談体制をつくっていくことが必要だなと捉えてございますので、それに向けて今準備を進めている段階でございます。
再質問 10番 貮又聖規
最後の質問にいたします。ひとり親家庭にちょっと特化してしまうのか分かりませんけれども、身近な例として町長は子は宝と申しております。その中でやはりクラブ活動や塾だったり、サークル活動に小学生のお子さんが体験してみると。だけれども、そのときにはお子さんは楽しくて楽しくて仕方ない。だけれども、次はやはり親御さんのいろんな事情でそういったところに行けないと。生活保護の方々でいったらお車がないですとか、やはりいろんな問題があると思うのです。私は今回やはり多文化共生のまちづくりの中で考えると、全てが町のほうで支援してくださいということではありません。では、クラブ活動をされている保護者の皆さんがそこを支えて、車を出していただくだとか、それは防災ではないですけれども、やっぱり共助です。皆で何か助け合う風土づくり、これがやはり私は重要だと思うのです。ですから、それは町がお金をかけなくてもそういう人、隣にいる方々が手をつないで助け合うという風土、これも私はこの70周年の中に向けてウレシパモシリではないですけれども、手を取り合うですとか、やっぱりそういった理念がとても必要なのかなと思いますので、町長に最後にそういった部分の思いをお聞かせ願って私の一般質問を終了いたします。
答弁 町長 大塩英男
高齢者とひとり親家庭に優しいまちづくりということでご質問をいただきました。実は議員から質問を受けたときに、優しいまちづくりというこの捉え方って非常に難しいなと考えさせていただきました。もちろん優しいまちづくりといったときに経済的な支援ですとか、そういったことも必要であることというのは捉えるのですけれども、やはり高齢者ということで今議論をさせていただいたこの見守り、見守っていくという、これも一つの優しさというか、優しいまちづくりであろうと。これは、本町として取組を進めています。ひとり親家庭、障がいをお持ちの方、そして高齢者も含めてというような状況の中で重層的支援のお話がございました。今町民の皆さんで抱えている問題というのは本当に複相化したり複合化しているというような状況の中で担当課長のほうからお話ししたとおり、今その重層的な支援体制について整備に向けて進めているところでございます。今、最後に風土というようなお話がございました。私は常日頃言っているのですけれども、いろいろな様々な課題ってもう行政だけで解決できる時代ではないというお話をさせていただいております。そういった中では本当に町民の皆さん、団体の皆さん、企業の皆さんと手と手を取り合って白老町が一致団結してそういった風土づくりを含めて、こういった見守りも含めてまちづくりをしていきたいと考えております。