白老町議会 令和2年定例会12月会議 2020年12月16日
教育のまちづくり
2020年12月16日、白老町議会の一般質問で、貮又聖規議員が「教育のまちづくり」について質問し、教育長 安藤尚志、学校教育課長 鈴木徳子、副町長 古俣博之、アイヌ総合政策課長 笹山学が答弁しました。
- 質問者
- 貮又聖規 議員
- 答弁者
- 教育長 安藤尚志、学校教育課長 鈴木徳子、副町長 古俣博之、アイヌ総合政策課長 笹山学
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質問 4番 貮又聖規
4番、会派みらい、貮又聖規です。通告に従いまして2項目5点順次質問をさせていただきます。1項目め、教育のまちづくりについて。(1)、国が策定した第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略では、若者の修学・就業による地方への定着の推進として、高等学校の機能強化を挙げている。本町には高等学校が2校あるが、まちの働きかけによって高等学校が本町の地方創生にどのような役割を担うと捉えているか伺います。(2)、北海道白老東高等学校の魅力化について①、現在の定員は80人で1学年2クラスであるが、少子化の進行に伴い、統廃合の可能性が北海道から示されているか伺います。②、ウポポイを擁する町として、北海道を代表する特色ある高等学校づくりを推進すべきと考えるが、町の関わり方を伺います。③、地域の産業界、関係機関、行政及び高等学校等が一体となって、道立高等学校を誘致した時の原点に立ち返り、今こそ高等学校の魅力化を具体的に実現することが求められるが、その考えを伺います。(3)、未来を拓く次代のひとづくりとして、アイヌ文化の担い手育成を目指して、幼児期から高等学校までの一貫したカリキュラムを町と国が連携して開発すべきと考えるが、その見解について伺います。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
教育のまちづくりについてのご質問であります。1項目めの高等学校が本町の地方創生にどのような役割を担うかについてであります。国の第2期総合戦略では、新たな視点として高等学校におけるふるさと教育の推進を掲げており、本町においてもこの視点を踏まえ、3つの創生によりふるさとの価値を高めるひとづくりを進めているところであります。町内で学ぶすべての子供たちへのふるさと教育の推進は、卒業後の町内就業や本町出身者のUターン、まちの応援団の創出など、未来の白老を担う人材確保に寄与するものであることから、本町の地方創生にとって重要な役割を持つ取り組みの一つであると認識しております。2項目めの北海道白老東高等学校の魅力化についてであります。1点目の統廃合の可能性についてでありますが、北海道教育委員会では中学校卒業者数の状況や、生徒の多様なニーズ、進路動向等に対応するため、毎年公立高等学校配置計画を策定しており、その中で1学年3学級以下の高校は原則として再編整備の対象となっております。現在白老東高校は1学年2学級であることから対象校でありますが、今年度示された令和3年度から5年度までの配置計画では再編整備校として位置付けられてはおりません。2点目の北海道を代表する特色ある高等学校づくりと3点目の高等学校の魅力化については関連がありますので一括してお答えいたします。白老東高校では、国立教育政策研究所の研究指定や北海道教育委員会の高等学校オープンプロジェクトの指定を受けて、学校設定科目地域学を行い、その中で古式舞踊を通じた小学校との交流や様々な体験を通してアイヌの人々の文化や歴史を学んでおります。特に本年度は、キャリア教育の一環として、ウポポイの見学や、職員・来場者へのインタビューを行い、ウポポイのPR動画の作成に取り組んでおります。現在、白老東高校は、地域と連携した学習や伝統文化への理解を深める学習を通して、魅力を高め、特色ある高等学校づくりを進めているところであります。3項目めの未来を拓く次代のひとづくりについてであります。本町の取り組みとして小中学生は、ふるさと学習指導モデルに基づいた体験学習や社会科副読本の中でアイヌの人々の歴史や文化を学んでおります。また、今後本町では、探求的な学習活動を通して地域の自然や文化・歴史を学び、ふるさと白老町への愛着や夢の実現に向かって行動する児童生徒の育成を目指して白老未来学の構築に取り組んでまいりますが、町独自で幼児期から高等学校までの一貫したカリキュラム作成は難しい状況にあると捉えております。
再質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。まず、1項目と2項目めを併せて関連させ、再質問をいたします。まず、現状ということで白老東高校については、全日制普通科4間口、当時の生徒数名として昭和62年、1987年4月に開校いたしております。その後、平成14年に北海道の公立高等学校適正配置計画により1間口減となっております。その後、平成28年にさらに1間口減となり、現在の1学年2クラスとなっております。現在は生徒の在籍数が全校生徒209名となっておりますが、そこで1点質問でありますが、2016年の間口削減についてでありますが、当時は入試倍率は過去からずっと1.0倍を切ったことがなかった状況でありました。かつ定員割れもしていなかったという状況でありましたが、その中においてもやはり北海道の計画の中で削減となったという中にあって、この要因をどのように押さえておられますでしょうか。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
先ほどご答弁させていただきましたように、3間口になった時点で道教育委員会の再編整備校の対象になります。ですから、あとはこの白老東高校の胆振東学区というところに位置しておりますけれども、ここには苫小牧市を中心に周辺の町の学校が何校かあります。そういった学校の動向も踏まえながら、白老東高校の間口が減らされたという状況だと理解しております。
再質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。まず、もう一つ、ではその現状について確認いたしますが、今の白老東高校の現状であります。白老町内、白老中学校と、白翔中学校がありますが、こちらからのまず白老東高校に進む進学率、それから現在の白老東高校における白老町と例えば苫小牧市、その在籍率はどのようになっているか確認いたします。
答弁 学校教育課長 鈴木徳子(学校教育課長は2024年3月まで)
町内からの進学率と、それから在籍の状況についてお答えしたいと思います。昨年、令和元年度の卒業生の進路状況でいきますと、合計して26名の生徒が進学しております。過去のところでずっと遡っていきますと大体30人前後が進学をしている状況にありまして、昨年の卒業生の進路先の割合としては、町の中学3年生の全体のうちの24%を占める割合となっております。苫小牧市地域の生徒の在籍が大体6割で、白老町の在籍の生徒が大体4割という割合になっております。
再質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。今のその在籍率です。白老町と苫小牧市と、この在籍率は当時その3クラスから2クラスになったときの現状とは変わらないようなことで私は押さえております。その中にあって、今白老町の生徒に与える影響というのですか、その部分をちょっと確認したいのですが、地元中学校からの進学率は約3割であると。現在において白老中学校、白翔中学校の生徒が白老東高校に入りたいと望むけれども、やはり諦めざるを得ない生徒がいる。例えば間口がもともと3クラスあればチャンスがあったのかもしれないけれども、なかなかそれが減ったので、そのチャンスもやはりなくなってしまったというような生徒がいるということは私の耳にも聞こえております。そういったところでの、ちょっと実態はどのような形で押さえておられますでしょうか。仮に白老東高校に入学できない場合は、室蘭市ですとか苫小牧市へと進学すると思われますが、その場合保護者の皆さんの例えば通学の交通費ですとか、そういった部分の保護者の皆さんの負担もやはりあると思うのです。その辺もちょっとどのように押さえられているか。そして、また3クラスから2クラスに減少になったことにより、学校側のその環境として教員の数も減っております。そうすると、部活動の成立なども難しい現状にありますけれども、それらも含めてやはり間口減によってまちはどのようなそのデメリットがあると押さえられているかお尋ねいたします。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
まず、間口減に伴って町内の中学生の進学の状況でありますが、その前に大前提として今子供たちの高校進学に対する考え方あるいはニーズ、これは非常に多様化されてきていると。さらに、白老町は東学区に位置しておりますけれども、西学区の室蘭市や登別市のほうへの進学も以前に比べればかなりそこはフリーになってきております。ですから、そういう意味では白老町にいるから必ずしも東学区に行くと限っていなくて、室蘭市や登別市のほうに進学している生徒もたくさんおります。そういう中において、現実的に今白老町では白老東高校は2間口ということでございます。さらに、白老東高校では推薦枠という枠がございまして、白老町の子供たちで希望をする子供たちがこの推薦枠、学校推薦を使いながらかなりの数は受け入れてもらっているという状況にございますので、今議員が言われたように、本当に白老東高校に進学したいのだけれども、2間口しかないので、結果として進学できなかったというような子供については極めて少ないのかなと。実態としては少ないのではないかと考えております。それから、また子供たちのニーズ、あるいは保護者の方々の考え方が多様になればなるほど通学区域が広がってまいりますので、そこに関わる通学のための交通費といいますか、そういったものについては一定限かなり保護者の負担になっているのだろうなとは思っております。ただ、これは保護者の考え方といいますか、判断の中で高校を選択しておりますので、一概に全て教育委員会がそのことについてどうだということにはなかなかなり難いなと思います。それから、間口減の環境についていろんな影響はあるのだろうと思います。私のほうでは、いわゆる教育的な側面からの影響について少しお話をしたいと思います。議員が今お話しされたように、2間口になって一番困るのは教員の数が減るということ、これが一番教育環境としては厳しい状況だと思います。よって、いろんな教育活動、部活も含めていろんな活動に一定限制限が当然起きてくるというようなことで、変な話ですが、こういう状況があるので、北海道教育委員会としては適正な規模と論理としてつながっていくのだと思います。ただ、今白老東高校では、先ほど1答目でお答えしましたが、高等学校のオープンプロジェクトという研究指定を受けておりまして、これによって通常の学校よりも教員を少し多めに加配していただいている状況であります。ですから、同じ2間口の学校に比べれば多少恵まれた環境にはあると思いますが、いずれにしても間口が減れば減るほど教員が減っていくという状況の中で教育活動をどう維持していくのかというところについては、学校が抱えている一番大きな課題ではないかなと認識しております。
再質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。今教育長のご答弁から高校の進学のニーズ、これがもう本当に多様化しているというお話がありました。本当に私もそう感じておりますので、そうであればやはり多様なニーズに応えるその学校づくりというのが今後は求められるのかなとも思いますが、これはちょっと後ほどの質問として、続いて将来の白老東高校の可能性というか、その部分、統廃合の可能性の部分なのですけれども、私もこの公立高等学校配置計画、北海道のです。こちらは読み込みました。ただ、こちらは計画期間が令和3年度から令和5年度というものでありました。この計画を読み込む中で、令和6年度から令和9年度までの見通しも示されているという中において、この中で白老東高校が間口の削減を受ける可能性があるのか、まずその点を確認いたします。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
もう一度ちょっと確認しますが、令和5年以降ですか。
再質問 4番 貮又聖規
令和6年から令和9年までです。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
これは北海道教育委員会がどう判断するかということだと思いますけれども、そういうような対象校にならないために、議員も御存じだと思いますが、平成28年に2間口になった時点で、次はもう再編整備しかないのです。これは間口減ではなくて、再編整備しかないというような一定の危機感を持ちまして、後ほどのご質問にもつながるかもしれませんが、どう存続していくのか。そのための一つとして、白老東高校の魅力化を図っていくということの流れの中で現在の地域学が生まれてきました。高等学校においては、実はそのアイヌの人々の歴史や文化を学ぶという学習が小中学校に比べるとまだまだ不十分さが残っておりまして、北海道教育委員会にお願いしたのは、白老東高校はウポポイがある。こういう中で、北海道の中でトップランナーとしてこのアイヌの歴史や文化を学ぶ高校にしたいということを強く北海道教育委員会にお願いして現在に至っております。ただ、現状は令和6年からどうなのだと言われたときに、これは何も判断するものはございませんけれども、ただ対象校にならないためには、今進めている教育活動です。このアイヌに関わる特色をより高めていくことは、生き残るための一つの大事な活動だなと私自身は理解しております。
再質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。今の教育長のご答弁があったように、公立高校の北海道がつくっている配置計画、これに基づいて道は平成30年3月に策定したこれからの高校づくりに関する指針、これに基づいて適正配置の計画がつくられているというところでありますが、私はこの白老東高校の今後に対しての危機感というのですか、統廃合に向けるその危機感をやはりここは皆で共有しなければならないと、こう考えるのです。その中で、先ほど教育長のほうからもご答弁がありましたが、この指針の中には一つ要は高校配置の基本的な考え方というところが示されておりまして、その中に第1学年3学級以下の小規模校の取扱いというところが明確に載っています。それが2段階になっているのですが、1つは第1学年3学級の高校は可能な限り望ましい学校規模となるよう近隣の高校との再編を進めますとあります。そして、もう一つが白老東高校が該当する部分ですが、第1学年2学級以下の高校では、原則として通学区域における中学校卒業者数の状況、そして募集定員に対する欠員の状況、それから地元からの進学率、通学区域における同一学科の配置状況などを総合的に勘案し、ここが重要なのですが、順次再編の整備を進めるというところにあるのです。ですから、白老東高校がこの3間口から2間口になった時点で、これからの未来としては、白老東高校は統廃合に向かっているというところが解されるのですけれども、やはりそのような理解ということで、これは先ほど教育長からも今答弁がありましたけれども、そのご理解でよろしいですよね。その確認です。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
今の学校の置かれている状況を北海道教育委員会が考える原則に当てはめれば、これはやはり再編整備の可能性というのは私は否定できないと考えております。
再質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。これは北海道が計画をつくる、そこは町側も口が出せる部分と出せない部分がなかなかもどかしい状況でもあるのですけれども、そうはいってもやはりそのための予防策、これは必要だと思うのです。そこで、これも教育長に再三答弁をしていただいておりますが、トップランナーとしてやはりこれは白老町にもそういう授業ですか、そういう展開をしているというところが今後の統廃合を食い止める、それは打開策になると私は理解しましたが、ただ私が今一番危惧するところは、現在の白老町の児童生徒数のその状況を見ますと、中学3年生は269名いらっしゃいます。ただ、では小学1年生はどうなっているかというと、67名になっていると。では、小学1年生の方々が次に高校生になる時代には、白老町のこの生徒数も減る。ただ、苫小牧市は伸びているのです。ですから、それは白老町、苫小牧市という広域の観点で見たときには、その児童数は何とか押さえられるかもしれないけれども、ただこの北海道の考え方によると、やはり地元からの進学率だったり、苫小牧市、白老町の在籍率でいくと、かなり今白老町は弱い立場にいるのかなと考えるのです。ですから、何とかそこでの打開策、強い打開策が私は必要だと思うのですが、これは具体的にどうこうという話ではないのですが、その強い思い的な部分で教育長はどのように捉えておりますか。その思いの部分です。もっと何か力を入れていかなければ、やはり統廃合になってく可能性があるよねという、その危機感の部分をもう一度確認させてください。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
議員からご質問がありましたように、白老町全体の子供の数が減少しております。ですから、そういう中で今この2間口のどれぐらい白老町の子供たちが埋めていけるかという問題は、年々厳しくなっているという状況にあると思います。例えば、200人の子供たちが卒業して、その中で2間口に向かっていくのと、50人、60人の子供たちが2間口に向かっていくのでは、その困難さは大分違うのだろうと思います。ただ、その辺で実態、白老町だけの子供たちの進学率を白老東に上げていくということは、現実的にはこれからなかなか厳しい状況にあると思いますので、あとは高校がいかにその魅力を高めて、苫小牧市も含めて広域から生徒を募集できるか。ただ、全体的に言えばこの北海道全体、あるいは日本全体が少子化、もうどんどん、どんどん高校生が減っている状況ですので、それに向けてまた各それぞれの高校が生き残りをかけて魅力化に取り組んでいますので、私の口で申し上げるほど簡単なことではないと思いますけれども、現実的にこの2間口を維持していくためには、白老町だけではなかなか厳しいですから、苫小牧市からの子供、あるいはもう少し広域で受け入れるような、そういったようなことも方法としては考えられるのではないかと思います。
再質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。現状では本当に現実的にも厳しいというところが、これは私も同じ認識を持ちました。切り口はちょっと変えるのですけれども、本日同僚議員のほうからも関係人口云々のお話もされておりますけれども、白老東高校は今2間口でありますが、これは小規模校ならではのよさというのですか、やはりその間口が大きければできないこと。例えば2間口であるからこそ皆の顔が分かる、生徒の顔が分かるですとか、自主性だとか、そういったところが身につくだとか、そういった効果って私はあると思うのです。やはりそれは別に大きな高校だからいいということではないと思うのです。そういう意味で、白老東高校の魅力というのをどのように押さえておられますでしょうか。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
これは、いろんな捉え方があるのだろうと思います。そういう前提の下で私自身が理解しているのは、今議員がまさに言われたように小規模校にはやっぱりデメリットもありますけれども、これはメリットがあるというのは必ずどこのどの学校でもそうだと思います。そういった意味では、1年に何回か高校のほうにお邪魔する機会がありますけれども、そういう中で学校の雰囲気といいますか、生徒の様子を見ていると非常に今ご意見がありましたように、生徒同士のつながりといいますか、非常にコミュニケーションが活発だなという意味では、その絆が強いといいますか、そういうような人間的なつながりが非常に私はメリットの一つではないかと考えております。
再質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。人間的な絆、これはこれからやはり大きなセールスポイントになるのかなと私は考えております。そこで、地方創生に絡めてなのですが、教育長のご答弁の中で、本町の地方創生にとって重要な役割を持つというその高校です。そういったところでのご答弁をいただきましたが、そこで私が問いたいのは、白老町における政策としての高等学校の位置づけについてであります。本町の人口ビジョンにおいては、人口減少の抑制を図るためには即効性の高い社会増を第一に考え、さらには若い世代を誘致し、人口構造の適正を図る必要があるとされています。また、中長期的な人口減少に焦点を当てて、自治体のまちづくりの在り方を問い直した国の地方創生です。これ2014年に地方創生、これも政策として登場しましたが、特に地方では国が人口流出が多い高校卒業期に着目して、高校をこの2014年前は、これ私はちょっと表現はあまり好きではないのですが、人口流出装置から人口留置装置とすることの重要性が認識されるようになったと。国がです。高校が生徒を他の地域に流出させるのではなくてとどめる政策という部分で、これはやはり役割があるというところでの認識が出てきたと。ここで私は、白老東高校の存続や発展については、従来の教育部局での進行では限界があると考えるのです。そのことから、町長部局として白老東高等学校のあるべき姿を真剣に考える、そのためには教育行政との総合的な政策形成が重要と考えますが、お考えはいかがでしょうか。
答弁 副町長 古俣博之(副町長は2023年11月まで)
議員のほうから地方創生との関係でお話がありましたけれども、ちょっと最近ではないのですけれども、少し以前に国の経済財政諮問機関の提言の中で、教育の質の向上というのが挙げられておりました。重要な一つの提言としてそれは上がっていたのですけれども、はてと思ってなぜかなということで、その提言の中で雑誌の中だったのですけれども、読んだときに地域振興の核としての高校の在り方、それが重要だということがその趣旨だったのです。きっとそれは、ちょうど今大学入試の改革が進んできています。だから、高大連携というところも進んできています。そういう潮流と、それと今言った地方創生のその潮流というか、流れがやっぱり高校というところに視点が置かれたのだろうと思っています。教育の使命というのは、やはり学校教育法にもあるように、特に高校のところではしっかりとした国家だとか、それから地域社会における人間形成を図り、そしてそのためには技術、技能をつけて社会に出ていって貢献をすると、そういう教育の在り方の中においても非常に大きな位置づけがそこにはあるように思っています。ですから、本町において2つの高校がそれぞれ特徴を持ちながら今存在しているわけですけれども、今後この人口減という中における地方創生をどうして本町においても進めていくかということを考えれば、本当に今770人ぐらいの児童生徒数だと、小中はそのぐらいの生徒数だと思いますけれども、そういう中でその本町にある高校教育の在り方についてやはり今議員からご指摘があったような単なるというか、単純に教育委員会での政策的な進め方ということではなくて、町長部局も含めた町を挙げてのやっぱり対策を示していかなければならないのではないかなとは私は考えております。
再質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。今副町長の前向きなご意見、ご答弁をいただき、私も本当にありがたく思います。白老東高等学校は、平成2年3月の第1回卒業式から令和元年に至るまで、卒業生が4,081名おります。関係人口創出にも、これは大きな効果を得ると考えるのです。第1期生は大体49歳ですとか、それぐらいですから、いろいろ今全国に散らばっている方々がまたふるさとのためにというような動きも図れるのかななんていうところも何となく感じているところでありますが、今後この高校の在り方について人口流出から人口留置へというその考え方、これをやはり進めていかなければならないのかなと感じております。その中で北海道を代表する高校づくりについてでありますが、北海道を代表するやはり特色ある高校づくりが必要だと考えます。そして、教育長のほうからも何度もご答弁をいただいておりますが、再三になって申し訳ないですけれども、ウポポイが開設されたことによりまちの教育環境です。どのように変化されたか。これは、ウポポイが開設される前もいろいろアイヌ文化の学習等をされておりますから、それがやはり実際にできてどのような変化があるのかご確認いたします。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
変化があるのかというよりも、変化していかなければならないと考えております。今年の7月にウポポイがオープンして、それまでも本町においては1答目でもお答えいたしましたけれども、小中学生についてはこれまでもアイヌの人たちの歴史や文化についてかなり他市町に比べれば多くの時間をかけて学んできておりますし、教職員の研修も行ってまいりました。そのことの取組をさらに加速させていく、この施設をどう活用していくのかというのは、まさにこれからの教育委員会が考える大きなテーマだと考えていますけれども、そういったことも踏まえながら今後、白老未来学というようなことをこれから小中高、高校のほうにもぜひつなげていけるような、そういう学習活動を展開していきたいと。ですから、変わったかというよりも、繰り返しになりますけれども、これからやっぱりウポポイができたことで、白老町の子供たちのアイヌの人たちに対する歴史や文化がより充実していく、そういうようなところを目指していきたいと考えております。
再質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。大変心強いご答弁をありがとうございます。変化したではなくて、変化しなければならぬというところのご答弁をいただきました。そこで、北海道とまちとのその関係性についてご質問いたしますが、この少子化の進行により生徒数のパイが、数が減るのであれば、先ほど来からもちょっとお話に出ておりますが、やはり胆振東学区等にこだわらずに北海道全域から生徒を集める、もしくは全国、海外からもという生徒数の範囲を広げる既存の考えを打破する攻めの行政で北海道を代表する高校づくりを進めることが必要かと考えます。白老東高等学校は、本町の多文化共生など開かれたまちづくりの重要なシンボル、まちの顔としてだけの磨き上げにとどまらず、北海道のお力をいただき、特別学科の設置やカリキュラムの研究、政策立案が必要と考えますが、いかがでしょうか。先進的というか、北海道の事例でいくとニセコ高校が農業学科ですか、あと観光グローバル学科、農業は環境の理念を持ったカリキュラムを持っておりますが、そういったことが白老町としてもやはりこれは必要ではないかなと私は考えますが、いかがでしょうか。
答弁 学校教育課長 鈴木徳子(学校教育課長は2024年3月まで)
これからの高校づくりに関する指針の中でも様々多様化するところについて触れられているかと思います。本町においても、この部分について魅力ある高校づくりというところに何か一助があるのかどうかというところになるかと思いますが、今考えている中では、答弁の中でもしているとおり白老未来学というのをこれから構築してまいりますので、それが本町の小学校、中学校、そして高校への連携、つなげていく、そこが特色あるものとして発展させられればと考えております。
再質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。課長のご答弁でその部分は理解いたしました。では、続いて産官学連携や、その当時の思い、原点に立ち返るという部分での質問をさせていただきます。産官学連携と白老東高校の新設に当たるその原点についてです。白老町史には、白老東高校の新設についてこう書かれております。昭和60年、白老町に道立高校をという町民による白老町に道立高校の設置を求める会が結成され、白老町にとっては10年来の悲願で同会設立は大きな力となる。道立高校新設には苫小牧市も名乗りを上げ、激しい誘致運動が展開された。同2月、署名運動が終わり、1万3,000人の署名簿を山手町長、山本議長に手渡しされ、早速町議会住民代表も参加し、道議会と道副知事に対し陳情を行う。誘致運動の成果が実り、同年4月11日、白老町に設置することを求めた通知が来ると。この当時の思いを考えると、町民皆さんが手を取り合い、やはり誘致した。この思いにはこう胸に込み上げるものが私自身あるわけでありますが、人口減少により高校が衰退するのは仕方ないという見方も一方であるかもしれませんが、しかし私は攻めの行政をもって過去に感謝し、これなくなることは簡単ですけれども、誘致し、それを存続していくのは、ここでご苦労をされた皆様へのやっぱり感謝の思いがなければならないのかなと考えます。そして、これからの子供たちの未来を開くためにも私たちは動かなければならないと考えます。この部分のちょっと思いを理事者に再確認したいと思います。そして、産官学連携について、アイヌ文化に力を入れる大学だったり、観光に精通したカリキュラムを持つ専門学校、こちらもありますので、その本町の特色を生かした魅力ある高校づくりが可能と私は考えますが、これを含めて2点質問をさせていただきます。今回のご答弁では、カリキュラムづくりは難しいというところでありますが、その可能性はやっぱり探っていくべきではないのかなと思いますので、質問させていただきます。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
まず、今議員のほうからお話ございましたように、人口減少なので、高校がなくなっても仕方ないというような、そういうような全く消極的な考えは持っておりません。子供たちが、町内の子供たちも含めて進学していくその可能性をいかに受け皿として用意していくか、これはやっぱり教育行政としての責任だと考えていますので、これからも様々な機会を通して、この学校の存続については北海道教育委員会に求めていきたいと思います。また、北海道教育委員会も実は今その適正配置のやり方を少しずつ変えてきています。というのは、単純に小さくなったからすぐ再編するのでは、もう郡部の高校は全部なくなってしまうのです。最終的には。都市部の高校しか残らないというような状況で、やっぱり北海道教育委員会としても、いかに小さいながらも地域の中で学校を残していくかというような視点も今配置計画の中に加わってまいりましたので、ぜひ白老東高校についても存続を図っていきたいなと考えております。それから、また今出口の問題、要するに高校を卒業したけれども、その後に進学あるいは就職というような問題も実は高校が残っていく上で大変重要な問題だと考えております。そういった意味では、どういうような学科がこれから望まれるのかということについては、私どもも調査研究したいと思いますが、ただ今国の動向としては全国の高校の大体7割が普通学級、普通学科なのです。それ以外の3割が専門学科あるいは総合学科といわれるものです。7割の普通学科をもう少し活性化していこうということで、今いろんなこの普通科を見直していく動きが国のほうでも北海道のほうでも出てきております。そういう流れの中で白老東高校が普通科を中心としながらもいろんな課題を解決していくための学科の在り方を検討していく流れができてきているのかなと。ただ、それは必ずしも私どもが旗を振ってやるばかりではなくて、北海道教育委員会への働きかけも必要ですし、何よりも学校がこれからの学校の在り方として教職員や保護者の皆さん方、あるいは生徒の皆さん方がこれからの学校の在り方についてやっぱり真剣に向き合っていただけなければ、これはなかなか私どもがどういうような学科がいいという話にはならないので、そういった連携も取りながら、これからさらに白老東高校の魅力化について私どもも支援してまいりたいと考えております。
再質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。3項目めについてです。未来を開く時代の人づくりでありますが、ハワイ州では消滅しつつあるハワイ語の言語復興として、1986年から幼児期から学べるハワイアンのイマージョンプログラムと呼ばれるハワイ語一貫教育プログラムがスタートしております。現在では、若者同士がハワイ語で語り合える状態になっています。世界の言語復興のモデルとなっております。私も実際2017年にハワイ島のヒロというまちをちょっと訪れていろいろと勉強させていただきましたが、そのヒロというのが日系人の方もたくさんいらっしゃるところですが、ハワイ大学ヒロ校の教授の先生と意見交換させていただいた際には、彼はこんなふうに言っていたのです。要はハワイはやはり先住民族政策でいくと、これ後進であったと。それで、1980年代に実は北海道に学びに来たのだと。そして、北海道における先住民族のやはりその文化の振興の在り方、これを学び得て、そして持ち帰って1986年からこの言語復興の取組を開始したと。そして、例えばハワイでいくと天気予報もハワイ語で発信したり、こういうようなことをして現在ハワイ語で語り合える若者が今増えているというところであります。その中にあって、私はやはり今小中学校、高校で取り組んでいるそのアイヌ文化に係る地域学習ですか、これももちろん必要です。ただ、先住民族にとってはこれ、言語は魂ですから、白老町には国内唯一無二のアイヌ文化のナショナルセンターがあるわけですから、それなりのやはりそれにふさわしい大義あるまちづくりを進める使命が私はあると考えます。国任せではなくて、まちも強い意識を持ってアイヌ文化継承の環境づくりを行う、これは町が進めることはなかなかできないと思うのですが、ただそのようなことを国へ働きかけをするということはできると思うのです。働きかけの部分です。そういったところで、町の考えはいかがでしょうか。
答弁 アイヌ総合政策課長 笹山学
ただいまの国に働きかけについてのご質問かと思います。今国ではアイヌ文化の振興のためにアイヌ民族文化財団に補助金を交付しておりまして、その中で財団はアイヌ語の振興としてアイヌ語の初級講座ですとか上級講座に加えまして、対象は今4歳から親子で学習できる親と子のアイヌ語学習、そういったものを実践しております。あと、白老町のほうではイオル事業の中でイオルの体験事業、山とか川とかのそういった体験事業も行っておりまして、実際にアイヌの方々が暮らしの中で行ってきた体験する機会を設けております。町といたしましては、そういった財団の事業の活用ですとか、イオル事業など、そういったものを行うことによって小さなうちからアイヌ文化に触れる機会を増やすことによってアイヌ文化に関心を持っていただいて、アイヌ文化の担い手の育成につなげたいと考えてございます。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
貮又議員が今イメージされているその言語という部分と、私がこれからお答えするのは多少ちょっと一致しないのかもしれませんけれども、先ほどお話ししました白老未来学の中では、北海道の地名は8割ぐらいがアイヌ語に関わりがあると言われています。そういった意味では、子供たちにとってアイヌ語というのは決して人ごとではなくて、意外と身近なところにたくさんあるのだというところなのです。それをぜひ、今まで町内で行ってきたふるさと学習指導モデルでは、どちらかというといろんなムックリであったり、文様であったり、そういった体験を中心に行ってきました。これにプラスアルファとして、そういった簡単なアイヌ語についても子供たちが学ぶような、そういうカリキュラムについては今後は教育委員会として考えていきたいと思っております。
再質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。ご答弁をいただきました。理解いたします。私のイメージは、幅広く白老町の生徒にですとかいうところよりは、やはり点のほう、点の部分のちょっとイメージがあって、今ウポポイにはその多くの若手伝承者がおられるわけです。やがては結婚し、白老町にて子育てをする。そうすると、全道各地、全国から集まったアイヌ文化を持つその伝承者の皆さんは、子を持つ形にもなると。そうすると、そのお子さんから見たら、私もお父さん、お母さんのようになりたいという、やはりそういう環境になっていくのは、これは必然かなと私は考えるのです。そのことから、これは今の段階での提案でありますが、ウポポイ内もしくは町内の近隣エリアに幼児期からそのアイヌ文化を学べる、これは全ての町民がということではなくて、そこの部分に本当に特化した部分、そういった施設や保育施設が必要と考えますが、まちの見解についてもし伺えればと思います。よろしくお願いいたします。
答弁 副町長 古俣博之(副町長は2023年11月まで)
このアイヌ民族の歴史と文化の学習というのは、アイヌ文化振興法が平成9年にできて、そしてその後副読本作りが行われました。私もその作り手の一人として入ってやっていたのですけれども、平成20年に小中学校用と、それと教習用の指導書と作り上げて全道各小中学校のほうに配布して、それを使ってもらうということで、今までのその教科書の中におけるどっちかというと和人目線ではなくて、アイヌ民族目線での副読本ということで関わって、そういう中でやはり今議員がおっしゃったような言語の問題というのは非常に大きな問題だということで、そのときにもいろんな観点から話し合ってきた経緯があります。ただ、それをその副読本として小中学校にいろんな部分でのアイヌ語は入れましたけれども、なかなかそれをどうしたら実際的な授業場面で使っていけるかというところが非常に大きな課題はありました。ただ、今回今指摘がありましたようにウポポイの中にしっかりとした学芸員といいますか、専門家がいらっしゃるということも事実ですから、そういう意味での今後のその言語の在り方についてやはり研究していくというか、どういうことからやればいいのかということは考えられるだろうと思います。平取町においては本当に幼児期からアイヌ語教室が実際的に機能して、そして町の中でもそれらが使われるような状況があるということもありますので、本町において今後先住民族としての立場を、尊厳を守るといいますか、認めていくという段階においてのその言語活動については学校教育のみにかかわらず、やはり町としては考えていかなければならない一つの大きな課題だとは思っていますけれども、なかなかそれは一概にこうやるというわけにはきっといかないのだろうな、いろんな方々の関係機関との調整も図りながら進めていく必要があるように思います。
再質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。最終質問になります。私は白老町のその10年後、20年先を考えると、教育の振興こそが本町の地方創生に必ず光を与えるものと考えております。以前にも何度か紹介したことがありますが、スイスのツェルマットという人口約7,000人ぐらいのまちです。これは山岳地帯、スキー等が有名ですけれども、美しい自然景観、そして観光資源、そこにやはり住民の方々がその環境を守る、ガソリンの自動車は中に入れない。そういったところで観光資源を未来に継承する、その思いにやはり来訪者の方々は感動するわけです。そして、またそこにも来訪者の方々は学びがあるというところで、私はこの白老町においてはやはりもうウポポイもあります。ですので、その教育のやはり大切なまちのステータスシンボルである高校は、本当に何度も言うようですが、まちにとってかけがえのない宝であります。最後に、白老東高校の存続、発展に向けてまちが、その職員の皆さんが中心となって地域の皆様とともに高校のあるべき姿をしっかりと描き、まちがさらに主体的になる、そしてそのような中から北海道や国への働きかけをする。そのことがまちのこれからの命運を握るものと私は考えております。最後に、その部分について理事者のお考えをお伺いいたします。
答弁 副町長 古俣博之(副町長は2023年11月まで)
今議員からご指摘というか、ご意見をいただいたまちをつくるといいますか、これからをつくるという、未来をつくるというのはやはり教育の力が非常に大きな部分を占めるのだろうと私もそのことについては同意をしたいと思います。ですから、町としてもこの2つの高校がここに存在するというその意義をしっかりと捉えながら、先ほど申し上げましたようにただ単に高校を存続していくということではなくて、それをこう発展的に白老町の未来と同時にこの高校の未来を併せ持ち、つくり出していくということはやはり行政の大きな役割だと考えております。それに関わって、やはり私も教育現場にいたときに幾ら周りが何とかしようと思っても、高校自体もしっかり学校自体もやっぱりそれなりに地域に開かれていかなければならないと。そのお互いの掛け合いといいますか、そういうことを大事にしていくこともこれからの地域を挙げての魅力がある高校づくりにつながっていくのだろうと思いますので、今日ご提案いただいたことも含めながら、町としても今後この高校づくりに白老町の未来を添えながら関わっていきたいと思います。
再質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。