みんなの議会

白老町議会 平成28年定例会12月会議 2016年12月14日

高齢者大学の現状と課題

2016年12月14日、白老町議会の一般質問で、氏家裕治議員が「高齢者大学の現状と課題」について質問し、教育長 安藤尚志、生涯学習課長 武永真、町長 戸田安彦が答弁しました。

質問者
氏家裕治 議員
答弁者
教育長 安藤尚志、生涯学習課長 武永真、町長 戸田安彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 氏家裕治

それでは、次の質問に入りたいと思います。高齢者大学の現状と課題についてということでございます。まず、1つ目、近年の学生数の推移についてお伺いします。2つ目、高齢者、学生ですね、生徒さんへの通学支援が必要と考えておりますが、まちの考え方についてお伺いいたします。3つ目、アイヌの歴史、文化にかかわる学習の状況についてお伺いいたします。

答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)

高齢者大学の現状と課題についてのご質問であります。1項目めの近年の学生数の推移についてであります。白老町高齢者大学は、昭和49年4月に98人の学生をもって開校いたしました。学生数は、平成11年度の384人をピークに、18年度まで300人を超えておりましたが、26年度に200人を切り、現在184人と年々減少している傾向にあります。2項目めの高齢者大学学生への通学支援に対する町の考え方についてであります。28年度の学生数184人のうち69%、127人が女性で、また全体の半数以上が白老地区以外からの通学者であります。平均年齢も高齢化し、学習センターまでの通学手段が負担となっております。現在循環バスについては時間帯のずれなどの課題がありますが、今後その活用について検討してまいりたいと考えております。3項目めのアイヌの歴史、文化にかかわる学習の状況についてであります。28年度は多文化共生をテーマとした講座を開講したほか、アイヌ民族博物館への学年研修も行われました。また、町長による象徴空間についての講話を通して、ボランティアなど主体的にかかわろうとする学生の意欲が高まっております。来年度は、アイヌ民族博物館を会場とした定例講座やポロト湖畔での地域学講座も計画しているところであり、教育委員会といたしましても学生が組織的、継続的に象徴空間のサポーターとしてかかわれる施策を考えているところであります。

質問 6番 氏家裕治

6番、氏家です。それでは、今回の質問の趣旨は前段でお話しさせていただきましたので、それにのっとってお話を何点かお聞きしたいと思います。近年の学生数の推移については、今教育長のほうから答弁ありました。高齢者大学というのは、4年間在籍をするのです。その後は研究課程に入られる方がいらっしゃると思います。研究課程にいらっしゃる方々の人数を抜いた在校生といいますか、学生さんが今どれぐらいいらっしゃるのか、ちょっとお伺いしておきたいです。

答弁 生涯学習課長 武永真(生涯学習課長は2019年3月まで)

平成28年度、今年度ですけれども、在校者数は184人です。そのうち1年生から4年生までが49人、パーセンテージでは27%というふうになっております。

質問 6番 氏家裕治

6番、氏家です。今お伺いすると184名のうち、例えば27%の方々が新しい学生さんといいますか、新規の4年生までの間の学生さん、残りは研究課程の方々。このまま推移していくと高齢者大学というのはどんどん衰退していくのだろうなと。高齢者大学の位置づけについてしっかり考えていかなければいけないのではないかなと思うのです。何のために高齢者大学というのをつくったのか。ここに学則があるのです。この学則の中には、すごいなと僕改めて感じるのですけれども、例えば学習内容、大きく6つあるのです。社会の変化への対応、これを考えて学習をする。若い世代の理解と交流を。そして、心身の健康の保持と増進なのだと、大学へ来ることが。そして、生きがいと社会参加なのですということなのです。経済的な安定と自立を促すのだと、それは元気でいて、そして何かあって社会参加をしていきながら、少しでも、お金が残るわけではないのかもしれないけれども、ちょっとした趣味というか、簡単に言うと例えば高齢者大学さん、ボランティアガイドさんを何とかお願いしますといったときに、いいですよ、二、三カ月時間下さい、そういった人たちを集めますからというような、その中で自分たちの思いを社会参加の中で生かすことができる。そのためにちょっとした靴も買おうかしらとか、有料ボランティアのお金でですよ、もしかしたら足し増ししなければならないかもしれない。でも、そういう楽しみがあってやることって大事なことだと思うのです。こういう学習内容がここに刻まれているのです、学則の中に。こういう形の中で今の高齢化社会を支える大きな役割が僕はここにあるような気がしてならないのです。であるとすれば、これからの大学、新入生が減ってきたのだと、こういう課題があるのだと、それにはしっかり手をつけなければいけないのだと思うのだけれども、その辺についての考え方をちょっとお伺いしておきたいと思います。

答弁 生涯学習課長 武永真(生涯学習課長は2019年3月まで)

議員さんおっしゃるとおり、高齢者大学というのは毎年人数が減ってしまっております。200人切ったかなと思ったら、もう180人台で、来年もどうかわかりません。毎年新入生としては十二、三人の新入生があり、また亡くなられたり、あるいは介護のためやめられたり、また足の問題でやめられたりという方が本当に多いのです。また、平均年齢も現在78.2歳なのです。ところが10年前ぐらいですと75歳というようなことで、年齢が上がってきています。ということで、課題も多いところで、学生さんたちからもそこら辺、特に足なのですけれども、どうにかならないかというようなお話をいただいており、大学の職員の方、あるいは課内のほうでその方策について考えているところではあるのですが。

質問 6番 氏家裕治

私はこういった学則なんかから読み取れるのは、これからの高齢者の方々、例えば働く場所が幾らできても、そこに若い人たちが行ってしまうと、例えばこれから迎える象徴空間の中でボランティアの方々ちょっと来てください、集めましょうといったってなかなかいなくなるでしょう。いなくなったときに、ではどうするのと、ほかから持ってくるのという話ではなくて、私は今の高齢者大学に目を向けるのは自然な流れだと思うのです。高齢者の方々は、例えば自分の時間を有意義に使えて、意欲があったり、そして社会参加、そこに来たいという方々だってパーセンテージ的には結構高いわけでしょう。そうなったら、高齢者の方々こそ人材であって、そして大学は人材の宝庫です。そこで、町のこれから目指すいろいろな方策を、また仙台陣屋だとか陣屋資料館との連携の中でやっていくことというのは大事なことなのではないかなと思うのです。これは、例えば歴史、文化の関係のボランティアガイドさんだとか、そういったものの育成だとか、そういったものだけではなくて、今後の考え方として高齢者大学をもっとうまく活用していくべきではないのかなと思うのですけれども、その辺についての考え方をいま一度お伺いしたい。

答弁 生涯学習課長 武永真(生涯学習課長は2019年3月まで)

高齢者大学は、学生さんたちが自主自立というようなことで運営委員会を組みまして、今年度、来年度どのようなカリキュラムを行っていくのかと、どのような講師を呼んでどのような講座内容にするのかと、そういうようなことを話し合っております。先ほど教育長からのお答えにもありましたとおり、町長にも町政講話というような中で象徴空間の進捗状況に合わせてお話をいただいているところで、それだったら我々には何ができるのだろうと、もうちょっと象徴空間ですとかアイヌの文化、そしてまちの歴史について勉強したいと、そういうような声が上がってきております。それを受けまして、高齢者大学の職員のほうで我々と話し合って、来年度こんなような計画を少し組もうというようなところなので、母体としては非常に大きな学習、自主自立の人方がいらっしゃるので、どうにかお願いして、運営委員会にもお願いしてそのような方向でいきたいなというふうに思っております。

質問 6番 氏家裕治

6番、氏家です。それでは次に、大学生の通学支援についてのお話です。教育長のほうから今後の取り組み、考え方、課題も含めて答弁をいただきましたが、例えば今の元気号をうまく利用しようと思ってもなかなか難しいところもあるかもしれない。できるかもしれないですけれども、ただ虎杖浜から大学に来るのにいろいろなところを経由して1時間半も約2時間近くもバスに揺られてくるのがいいのか、財政的に例えば新たなバスの運行を考えてやるのがベストなのか。その位置づけなのだと思うのだけれども、それでもやるのだと、そうやってやるのだというのであれば、それはそれで一番いいのかもしれないけれども、直通で40分、35分ぐらいですかね、虎杖浜から真っすぐ来れば、何人か国道沿いで拾ったとしても。それぐらいだったらいいのかもしれないけれども、もしそれができないのであれば、分校的な考え方ってできないのですか。先ほど教育長の答弁の中から、約半数は白老本町外の方です。例えば北吉原から虎杖浜方面の方々なのではないかなと思うのですけれども、であれば、これが可能かどうかはわかりませんけれども、例えば竹浦小学校、これ今すぐ壊すといったってそれだけの予算あるわけではないでしょうから、ある程度の補修をかけて、例えば竹浦小学校を考えるだとか、焼き物の機械が今本校にしかないのであれば、そのときだけ何とか手だてをしながらやるだとか、分校的な考え方もあっていいのではないかと思うのですけれども、そうすると通学に係る時間的なものだとか、いろいろな選択肢が広がるのだと思うのです、学生さんにとっては。ですから、そういうことも考えるべきではないのかなと思うのですけれども、年に何回かの本校との交流を交えながらでも、やり方によってはいろいろなやり方があるのではないかと思うのですけれども、その辺についての考え方はいかがでしょうか。そうすることが生徒さんたちの減少を食いとめる一つの、それでもって食いとめられるかどうかはわからないけれども、やってみる価値はあるような気がするのです。その辺についての考え方をお伺いしておきたい。

答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)

今議員からご提案のありました件については、実は私自身も考えていたところでございます。今一つのセンター的な学びやがあって、そこに多くの高齢者の皆さんが通学をされているという状況があります。ただ、これからますます高齢化が進む中で、通学の足の確保というのは大変大きな課題だと思っております。具体的に今すぐ来年、再来年というところの具体性という部分についてはまだまだないのですけれども、きのうお話いろいろございましたコミュニティ・スクールというようなことも私はこのことにかかわってくるのかなというふうに考えております。将来的には各地域にある子供たちの学びの場が高齢者の方々にとっても学びの場になっていくということが通学の足という問題を解消していく大変有効な捉え方ではないのかなというふうに考えております。ただ、具体的に今議員のほうから提案ございました旧竹浦小学校の活用というようなところについてはまだ具体には至っておりませんけれども、本町が今抱える高齢化の問題に対応していくための高齢者大学のあり方としては今後このことについて真剣に向き合っていかなければならないのかなというふうに考えております。

質問 6番 氏家裕治

6番、氏家です。最後の質問になりますけれども、アイヌの歴史、文化にかかわる学習の状況については、先ほど答弁いただきました。さまざまな学習を通しながら高齢者の方々も大学の中で学んでいるのだなということがよくわかりますし、また今後行われます授業の内容についても理解をいたしました。私は、高齢者大学には多様化する社会構成、先ほどもありました学則の中の社会の変化への対応だとかという部分で考えると、多様化する社会構成の中で明るく健康な高齢者の育成を図る使命というのが大学にはあるのだと思うのです。これは、一般町民として考えたときに、学術というよりも福祉的な考え方なのです。一歩家から出て、そして知らない、知っている人もいるかもしれない、でも知らない人と会う、交流をすることによって今までの自分たちの生活を一歩また広げていく一つの役割がそこにもあったり、そして一歩家を出ることによって自分たちの健康にも資するような、そういう役割がそこにあるのだと思うのです。ですから、先ほども言ったけれども、僕は学術的なことでの話はできないけれども、例えば高齢者の福祉の関係からも大変重要な役割を果たす施設だと僕は思っているのです。ですから、財政は今整わないかもしれないけれども、財政が整ったときにはある程度の支援を高齢者大学にしながら、そして高齢者の方々の生きがいと社会参加の体感、こういったものに寄与していくことがこれからの白老町にとって本当に大事になってくると僕は思うのです。ですから、子供たちの教育と、それから60歳以上が入れると言われている高齢者大学、ここの充実がこれからの白老町を支えていくというふうに言っても僕は過言ではないと思っているのです、本当に。大げさではなくて。ですから、ここの充実を図っていく。そういった中でまちづくりの中で高齢者大学というのをしっかりとした位置づけに置いてもらわないといけないのです。ああ、高齢者大学もあったなではなくて、高齢者大学、ここをどうするのだという感覚でこれからの財政の中に一つの位置づけをしていかなければいけないのではないかと僕は考えるのです。その辺についての考え方をお伺いしておきたい。

答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)

これまで一つの学びの場ということだけではなくて、高齢者の皆さんのまちづくりへの参画でありますとか、あるいは学校教育へのかかわりでありますとか、いろいろお話を伺いながら、高齢者大学が人財、人の宝という財産、そちらのほうの人財としてのまさに宝庫だというお話を伺いながら、改めて高齢者大学の充実、学生の皆さんがこれまでの知恵や経験を町のまちづくりに発揮していただける環境づくりを教育委員会としても向き合っていきたいというふうに考えております。

質問 6番 氏家裕治

6番、氏家です。最後になります。教育長のほうからいろいろな部分で答弁いただきました。これは、教育長だけではなくて、町長のこれからのまちづくりの中でも大変重要な部分を僕は占めると思っていますので、町長のほうからも一言お話を伺いたいのですけれども、子供たちはふるさと学習等々から人としての生き方を学んでいくのです。例えばキャリア教育だとかいろいろな部分で人としての生き方を学ぶ。我々大人は、ちゃんとした、ちゃんとしていないとは言いませんけれども、ちゃんとした歴史認識に立った上で若い世代との交流をしていかなければいけないのだと思います。そうすることが町長の言う多文化共生社会の構築を目指す上で本当に重要になってくるのではないのかなと、僕はそこが一番の底辺だと思っているのです。今後も高齢者大学の果たす役割というのは大変大きいと思いますし、子供たちの教育の部分についても大変重要なことだと思っていますから、子供たちの教育、それから大学の必要性については教育長のほうからある程度の答弁いただきましたけれども、町長のこれからの考え方についても最後にお伺いしておきたいと思います。

答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)

仙台藩の歴史と高齢者大学と子供の教育というお話を総合的にお話をさせていただきたいと思います。まず、仙台藩元陣屋の資料館については、白老町の貴重な歴史の一つだと思っておりますので、これは象徴空間の関連施設の位置づけではありますが、これまでも白老町の歴史や観光の部分でもきちんと担ってきた役割だというふうに思っております。今年度から象徴空間を見据えて、館長と歩く白老歴史探訪ということで、地元学ということで、まだ人数は少ないのですが、いま一度仙台藩陣屋資料館を見直す事業も進んでおります。それとあわせて、今度は高齢者大学のほうなのですが、先ほど氏家議員がおっしゃっていたように、家から一歩出てもらうということの一つのツールとして高齢者大学もありますし、今までの長い歴史の高齢者大学の役割もあったので、一言で言うとやっぱり高齢者の生きがいづくりの場だというふうに私も思っております。先ほど分校の考え方も、虎杖浜から社台まであることを考えますと考え方としてはこれからそういうやり方をしていかなければならないなと思っていますし、先ほど教育長のコミュニティ・スクールの話もありました。コミュニティ・スクールは地域でつくっていく学校ということを考えますと、高齢者の方々の人生経験を子供たちにどういうふうに伝えていけばいいかの場づくりにもなると思いますので、この考え方には私も賛同いたしますので、これは前向きに検討していきたいというふうに思っております。歴史認識なのですけれども、多文化共生にもつながるのですが、違うお互いを認めるということは、それぞれの歴史も認めるということで私思っています。それは、いいとか悪いではなくて、こういう事実があったのだと、その上で私たちの生活が成り立っているというのは大変勉強になりますし、そのもとが仙台藩元陣屋資料館にもあると思いますので、この辺は先ほど無料化のお話、ちょうど財政健全化プランも、金額は今回の資料館の入場料は安いですけれども、健全化の見直しの年でもありますので、先ほど教育長も話したとおり前向きに検討していきたいというふうに考えておりますし、仙台藩元陣屋資料館を使って白老町の歴史をいま一度、知らない方にもお知らせする事業も組み立てていきたいと考えております。

出典:白老町議会 平成28年定例会12月会議 2016年12月14日 議事録 PDF(66ページ) 間違いを知らせる