新十津川町議会 平成30年第4回定例会 2018年12月12日
人口の減少と米の需給の関係について
2018年12月12日、新十津川町議会の一般質問で、白石昇議員が「人口の減少と米の需給の関係について」質問し、町長 熊田義信が答弁しました。
- 質問者
- 白石昇 議員
- 答弁者
- 町長 熊田義信
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 5番 白石昇
議長のご指示がございましたので、私は今回、二つの質問をしていきたいと思います。まず最初は、人口の減少と米の需給の関係ということについて、質問をさせていただきたいと思います。実は私は今まで、新十津川町の基幹産業である農業が町の活性化に大きな役割を果たしているという観点から、何回かこういったテーマで質問をしてきたところであります。しかしながら、毎年の生産量によって、答えが右に行ったり左に行ったりするという、そういう非常に難しい質問で、答える町長さんも大変でなかろうかと思いながら質問をしているところであります。今回、11月の29日の北海道新聞に、農水省の食料、農業、農村政策審議会が平成19年産の主食米の適正な数量ということで、内容を発表されたところであります。これは平成18年産米にかかわる問題でありまして、平成18年は735万トンという生産量でありましたが、平成19年は718万トンから726万トンの範囲で実施をするという目安を示したところであります。この8万トンの差というのは、昨年6月の適正な在庫量ということを180万トンと示したことから、今年度の6月の在庫が8万トン減って188万トンあったという。そして、この8万トン増えた分を差し引いて、さらに来年度、人口減少分を8万トン強というか、それを加えた数字が718万トンから726万トンとしたということであります。そしてこのことは、適正な在庫数量を確保するということで、米の価格の安定を図るという目的でそういうふうに決めたと、示したということで、道はこれを受けて、新年度市町村配分がされるわけであります。新十津川町では、昨年と今年では作付面積もほぼ同じくらいの同数でいっているわけでありますが、生産量は昨年から比べて今年は4万3,000俵余り落ち込んだということで、先ほど申し上げたように、1年でこれだけ右、左に行くということが、毎年、毎年のことでありまして、なかなかこうするという答えを求めるのは非常に難しいことだと思っております。全国では年間17万トン前後の自給調整を来年度はするということでございます。そしてこれは更に、人口減少が大きく係わってくる問題でありまして、この人口減少が長期化すると、ますます生産量が増えて、我が町の水田を守るということにも危機的な状態がくるんでないかなと、そんなことを危惧しているところであります。特に、空知を中心とした水田というのは、低質土と言って、特に泥炭地、半泥炭地を含めた、そういう農地を土壌改良し、基盤整備を何回もしながら、ようやく美田に造り上げていったという経緯があります。せっかく作り上げた美田が、国内生産というだけに観点をとらえて、それが失われていくということになったら、次の世代にせっかくの素晴しい美田を十分に残すこともままならないという、そういった点から、毎年、フルスペックで農地を活用するという目標。そして、産地づくりとかいろんな制度を活用して取り組んでいってるわけでありますが、こういった時代に合わせて見直しをするときは、思い切った見直しをしなければならない時代が来るのではないかと、来なければいいのですけども、そういうことも関連しながら農業を守るといったそういうことで、町長の再度の基幹産業に対する考え方をお聞かせ願いたいと思っております。以上です。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
それでは、5番議員さんからの質問にお答えをさせていただきたいというふうに思います。まず、国内の米の動向については、今ほど質問の中にありましたように、人口の減少、それから、北海道以外の都府県の生産の状況の推移などからすると、かなり今後においても厳しい状況が伺われるということが、私も同じように考えているところでございます。そういった中で国は、日本の主食である米をどのように守っていくのかという中で、新十津川として、町として今後、どのように対応していくのかという事をお答えをさせて頂きたいというふうに思います。今年の米の状況から少しお話をさせて頂きたいと思います。平成23年から7年連続で豊作という事でございましたけども、6月以降の低温、日照不足などの天候不順により、作況指数は90となったところでございます。しかしながら、農業者の皆さまにおかれましては、天候不順と度重なる災害と、心配と苦労の多い年にとなったと拝察をしてございます。こうした状況でございますけども、JAピンネの出荷契約数量約は27万5,000俵に対し、26万3,000俵ほどの出荷があり、作況指数90でありましたけれども、96の出荷がなされたことは、農業者の皆さまの普段の努力の賜物と改めて敬意を表するところであります。さてご質問の2019年産米の生産量が、前年と比べて最大17万トン減少するとのことでありますけれども、これは、今ほどの質問のありました11月29日付けの日本農業新聞の一面に掲載されたところであり、人口減少に応じた需要推計により見直しをした結果と受け止めてございます。今までは年間、米の需要減は8万トンで計算され、更に、昨年までは国が指導した米の生産調整により作付けがされていたところでありますけれども、約50年間続いていた生産調整は今年から廃止され、地域で生産数量を決めることとなりましたので、北海道においては、オール北海道体制で需要に応じた米生産を推進していくこととし、生産の目安が設定されたところであります。本町の米の生産については、需要に応じた高品質な良食味米を安定生産し、消費者に信頼される米づくりを展開してまいりました。JAピンネにおいては、独自基準である米の品位を10段階に分け、徹底した品質管理を行ってきたところでありますので、今後も北海道の一大米産地として、消費者に選ばれる米づくりを推し進め、需要に応じた総合的な販売戦略をJAピンネとともに実践していくことが、新十津川農業の持続発展につながるものと考えているところであります。これからも主食用米生産を基本とし、水張面積を維持してまいりますが、今年のような作況が生産の目安に与える影響や道内外の米の作付の動き、また米価の推移などの動向を注視しながら対応をしていきたいというふうに考えてございます。また、産地交付金などの国の助成制度も有効活用しながら、重点振興作物についても生産の維持拡大を図っていく考えでもございます。農業の技術進歩は、日進月歩で進んでおります。世間で話題のテレビドラマでもロボットトラクター技術が取り上げられており、スマート農業技術は、国としても重要な施策に位置付けられております。本町におきましても、今年からGPS機能付き田植機の補助を開始し、12名に対して助成を行い、作業の省力化やコスト削減に一定の効果があったと認めたというところでございます。次世代に向け、スマート農業を推進していくことは、農業経営の大規模化に対応ができるほか、データに基づく農業生産により、品質の安定や向上が期待されるところでございます。基幹産業の農業が持続発展し活性化することが、まちの元気につながると考えておりますので、今後もスマート農業の推進に対する施策の展開も含めながら、農家の皆さまが安心して農業を継続できるよう、町の立場として農業行政の舵をとり、ピンネ農協、ピンネ農業公社などの関係機関としっかり連携し、農業の振興発展に力を注いでいくことを申し上げ、5番議員さんのご質問に対する答弁とさせていただきます。
再質問 5番 白石昇
再質問でございますが、人口減少というところで、少しとらまえてみたいなと思っております。実はここに、平成27年に町が出した冊子がございます。この中の30ページに、将来の人口減少はどうなのかというようなことが記されております。これは国立社会保障人口問題研究所、社人研と略して言ってるんですけど、国勢調査などを担当しているところですね。そこが出したデータを基にして、我が町はこうなるんでないかということが示されております。ここにグラフがあります。2040年のところが、ちょうど団塊の世代の時代が入ってくる一番厳しい時代だということで、そこら辺をちょっと数字を見てみたいと思います。社人研が出した数字には、シミュレーションしたところでは、これは、道の出した数字なんですけど4,435人というふうにうちはなっております。して、我が町がシミュレーションしたところは、シミュレーションA、シミュレーションBとして、シミュレーションAでは5,377人に止まるんでないかなと。そして、シミュレーションBでは5,095人になるのではないかと。どちらも道の出した数字よりは、少し止まる人口が多いんですけれども、このことを実はいろんな資料を見ながら、町のいろんな資料を見ながら検討した結果、このAになるかBになるかは別として、この辺で今のままでいけば止まるんでないかなという感じがしているところであります。それはやはり、町長になってから、いろんな人口政策、いろんな住みやすいまちづくりの政策等々が功を発して、思ったよりも減少率が、我が町は低くなってきている、有難い結果だなと思っております。今後ともそういうことを、箍を緩めないで、次代に残すものを作るために進めていっていただきたいと、お願いを申し上げて再質問にしたいと思います。
再質問 5番 白石昇
全体的には全国の減少がこういうふうに止まらないと。だけども、うちの町は努力すればこういうふうに止まるんだということの証明を少しされたんでないかなと。そういうところで、再質問というか、そういう形の中で有難いことだと受け止めてますということで留めておきたいと思います。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
今ほど、資料の中に人口ビジョンの資料を基にしながら、質問があったというふうに思います。新十津川は、どうしても右肩下がりになっていくとは、これは新十津川だけでなく、日本の動きであります。そういった中で新十津川の下がり傾向が少し、ひく止まりになるんではないかという気持ちを込めていただいた内容だというふうに思いますが、米の需給については、もう日本、今の状態でいくと、米余りが更に増していくということになっていくということは間違いにない事実であります。そういった中で、JAピンネが進めているのは、儲かる米づくり。そして、売れる米づくり。そして、受給者が求める米づくりということで、やっぱり相手の顔を見ながら、どういう品質の米を求められているかということを徹底的に考えながらやっていることが、10段階のこういう米の分類になっていたり、たんぱくの割合だとか整粒歩合の割合を、そういうものを鑑みて、相手が望むそういった米の分類になっているということでございます。そういったことが、いかに人口が減っても、やっぱり新十津川の品質の高い、そして、需給者に求める米づくりが継続することによって、求められる米づくりが継続して持続可能な農業として、このことが継続されるものというふうに思います。しかしながらその継続の上では、担い手が当然減っていくことも懸念されます。労働者の不足もあります。そういった中で、やっぱりスマート農業の推進、さらには、労働者、どうしても大人数が必要な春、そういった人の対応だとか、そういったものについては別な角度からいろんな対応をしていかねばならないというふうに考えております。これは一朝一夕にはできないことが多いわけでありますけども、そういった両面的なことを鑑みながら、新十津川のこの米産業が資産地として、維持継続できるように農業関係機関ともほ場整備を進めながら、そして、しっかりとしたおいしい米づくりを、町としても、関係機関と共に進めてまいりたいというふうに思いますし、そして、国内的には、どうしても余りが出てくる可能性があります。府県の生産量が生産の目安として、どういうふうにこれが調整されていくのかということは、今後の課題であり、米滞と申しますか、それぞれの府県の考え方だとか、国の考え方と整理をしなければなりませんし、米の動きとして、今度はいろいろ自由化になっていきますから、日本のおいしい米が世界にどのように動いていくかという動きも、今後やっぱり見極めながら対応していくと。いろんなことをやっぱり、状況を理解し、先を見据え、しっかり対応し、新十津川にとっては、どちらにしても米を中心とした持続可能なまちづくりを、しっかり推し進めていきたいということだけ申し添えて、再質問の答弁とさせていただきます。