本別町議会 平成30年第3回定例会 2018年9月20日
中学生、高校生におけるピロリ菌検査の実施を
2018年9月20日、本別町議会の一般質問で、藤田直美議員が「中学生、高校生におけるピロリ菌検査の実施を」について質問し、町長 髙橋正夫、保健福祉課長 飯山明美が答弁しました。
- 質問者
- 藤田直美 議員
- 答弁者
- 町長 髙橋正夫、保健福祉課長 飯山明美
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 藤田直美
それでは、2問目の質問に入らせていただきます。中学生、高校生におけるピロリ菌検査の実施をということで質問させていただきます。ピロリ菌は、家族で所有している可能性が高く、陽性者においては胃がんなどの発症につながる可能性が高いと言われております。また、一度の除菌でその後の発症リスクは90パーセント以上軽減されると言われております。御家族への周知と実施を求めてまいります。この質問は、今回3回目になりますが、前回から2年がたちまして、状況も少し変わってきておりますことから、質問させていただきます。最初に提案したのは平成27年3月、その時点では、道内で実施されている市町村は7市町村、その年度内で17市町村にふえ、現在平成30年4月時点では56市町村が取り組んでおります。全国的にも検査を実施する団体が大変ふえてきていることから、感染してから10年前後の中学生に対する除菌では成人に比べて確実に胃がん予防効果があると学術的結果に基づき行われております。そこで、一つ目に、まず、なぜ中学生が対象なのかという点から再度申し上げたいと思います。日本の胃がんの患者数は肺がん、大腸がんに次いで第3位、女性では乳がんに次いで第2位、男性女性の比率でいうと2対1だったのがだんだん数が近づいている状況にあります。年間5万人の方が命を落とされていることと、国立がん研究センターによりますと胃がんの98パーセントがピロリ菌の保菌者という報告もなされております。何年にもわたって胃炎が進行していく中で、慢性胃炎症状から胃がんへ進むことが確認されております。これは世界的にも知られていることです。日本の胃がん患者数は先進国の中でも異例と言われるほど多いようでございます。成人になってからのピロリ菌感染というのは、これまで多くの感染時期は5歳までと唾液による経口感染が考えられております。胃炎が進行する若い世代のピロリ菌除去が将来大人になってからの子どもへの感染を防ぐことにもなると考えます。ピロリ菌除菌に用いる薬の対象が15歳以上であることからも検査は受験前の中学2、3年生がよいとされております。特に本別町の子どもたちの40年先の胃がん、胃潰瘍の発症リスクを軽減させるため、また、生涯を通して健康な胃で長生きを楽しむ健康長寿のまちづくりを目指して取り組むべきではないでしょうか。二つ目に、実施している市町村の多くは、検査の費用を全額町や市が負担としております。1次尿中抗体検査と2次尿素呼気検査の費用を全額町負担して実施するべきだと思いますが、考えを伺います。
答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)
藤田議員の中学生、高校生におけるピロリ菌検査の実施についての御質問にお答えいたしたいと思います。まず、北海道保健環境部のとりまとめでありますけれども、道内で中高生にピロリ菌の検査を実施している自治体数、これは今御質問にもありましたが、平成30年4月1日現在で53市町村になります。十勝管内では1市1町でありまして、いずれも中学3年生を対象に尿を学校に提出するという方式で検査を実施している状況であります。本町でも、保護者のニーズ調査として平成30年3月、ことしの3月に現在中学2年生の生徒の保護者48名にアンケート調査をしました。56.3パーセントに当たる27名からの回答を得たわけでありますが、まず対象となります保護者自身が胃がん検査を受けたことがあるかという質問に対しまして、今までに胃がん検診を受けたことがない保護者が27名中19名でありました。約7割が検査はしていませんという回答でありました。次に、ピロリ菌を知っていますかという質問に対しては22名が知っていると回答がありました。次に、お子様に検査を受けさせるかという質問に対しては12名、44パーセントが受けさせたい、そして、わからないが10名で37パーセント、受けさせないが4名、14.8パーセントという結果でした。受けさせないという中には、10代は早いと思うという意見もありました。次に、専門医の意見でありますが、北海道対がん協会の所長によります平成29年10月の講演の中で、ピロリ菌の感染はほとんど2歳未満であること、両親や祖母のピロリ菌の感染が子どもの感染率を上げることが報告されております。予防としては、親、家族に対する感染対策が必要であることや、小児科系学会の大半が、これは無症状の中学生除菌に極めて懐疑的であるということでありまして、低年齢化を進めるにしても高校生以降の除菌が現実的な対応であるという意見も出されています。さらに、胃がん発生の抑制という点では、40代までに除菌を行うと男女とも90パーセント以上の抑制効果が出るということであります。40歳以下の早い段階で発見すれば予防効果はあると考えられていますが、仮に除菌治療をして、その後の定期的な検査などが不要になるわけではありませんし、一度除菌すればもう発がんしないという勘違いをされる部分も珍しくないということで、その後受診しなくなるケースもあるということでありますから、これは除菌した後も通院をするためにも、本人、保護者の理解は不可欠というふうに考えております。現在、本別町で実施しております成人のピロリ菌の検査といたしましては、町国保病院で町民ドックのオプションとして35歳以上の町民の皆さんは血液検査として受診することができることになっておりまして、平成28年度からは対がん協会に委託をして、肺がん、乳がん、子宮がん、大腸がん検診とあわせて40歳以上の町民に便検査で行うものの2種類があります。平成29年度からは、この二つをあわせて70名が受診いただき、そのうち12名が陽性ということになりました。陽性となった方の年齢は70代が最も多く、次いで40代、50代となっております。これらのことからも、中学生に検査を実施する前に、まずは保護者に検査を受けていただくよう周知啓蒙していくことや、現在35歳以上を対象としている検査の実施年齢を引き下げて、若い世代に受診の機会を広げるなどの対応も効果的と考えておりますので、この検査につきましては、新年度に向けて検討してまいりたいというふうに思います。以上、申し上げて答弁とさせていただきます。
再質問 11番 藤田直美
再質問させていただきます。ただいまアンケート調査の結果などもお聞きしましたが、44パーセントの保護者の12名の方が受けさせたいということ、あとはわからないということだったと思うのですが、前回のときも申しましたが、やっぱりもうちょっと勉強する機会というか、医療講演会というか、そういうものをやっていただきたいと。前向きに検討するというお話でしたが、2年間、ピロリ菌、胃がんに関しての講演はなかったかと私は認識していたのですが、まずそれがあれば、もっと親御さんの意識も変わってきたと思いますし、早い段階での除菌の効果ですとか、もうちょっと研究している方のお話を聞くと、将来に向かってとても大事なことだと私は感じたので勧めたいと思って3回目の提案となりました。先ほど町長は、除菌をしてからの感染も考えられるということでしたが、私が聞いた中では、中学生時点で除菌をするとその後はほぼないということがあるので、家庭内感染におきましても保護者のそしゃくであるとか、そういう部分で感染する場合が多いようですが、そういう危険性もなくなるということもあって、健康が維持できるだろうということもありますし、通常の生活では人から人へのもちろん感染はないのですが、ほぼそしゃくの部分だったりするというふうに私は聞いております。そういうお話を、講演会も開くべきだと思っておりますし、また、帯広市では平成28年度から検査を実施しておりまして、平成27年度、平成28年度の2年間において105名の保菌者といいますか、感染者という報告もされております。また、検査だけではなく、除菌につなげるように勧めていくことがいいと私は思っておりますが、先ほど町長は53市町村で実施、私は56と言ったのですが、平成31年度以降検討中のところも3町村ございまして、これからまたどんどんふえていくということになってくると思います。本別町の子どもの将来を考えたときに、年々年もとりますし早目に行うことがいいと考えます。帯広市においては、保護者対象の講演会、学校関係者、行政も含めての北大の胃がん研究センターの先生の講演会があったと聞いております。そういう関係の保護者を対象にした研修会、講演会を開催し、理解を深めていくことは考えられないのか、その点について再度お伺いいたします。
答弁 保健福祉課長 飯山明美(保健福祉課長は2021年3月まで)
藤田議員の御質問にお答えをさせていただきます。まず、勉強する機会についてというところで、確かにこの2年間、町としてということでの講演会等は実施をしていなかったかなというふうに思います。ただ、どういうふうに啓発をしていくのかというところでは、町民全体という部分ですとか、あるいは学校教育の部分、学校の保健指導の部分というところもあるかというふうに考えておりますので、まず、そういう関係者での認識を一致させていくということは、これから必要になってくることかなというふうに思ったところでございます。あと、早い段階での除菌というところで、中学生に対してのピロリ菌の検査というところなのですけれども、この点に関しては、いろいろな説を唱えられる先生がおられるというふうな状況なのではないかというふうに捉えております。前回の御質問のときにも、厚生労働省のがん検診のあり方に関する検討会のことも御説明をさせていただいたかと思いますが、そちらの検討会につきましては、ピロリ菌が胃がんの予防抑制、胃がん発生の抑制、死亡率の減少の効果に対して、まだピロリ菌の抗体検査というのは根拠が十分に蓄積されていないので、検診としてこれからどう扱うべきかというのは、引き続き検証をしていくのだというような見解にとどまっております。今もそういう状況であるということで、年齢を引き下げてやっていくという部分については、やはり反対の説を唱える先生の意見とかも聞きますと、無症状の中学生とか子どもに対して抗生剤の投与というのですか、お薬を使うことというのがどうなのだろうかですとか、耐性菌の問題だとかアレルギーの問題だとか、いろいろなことを考えると、もう少し慎重になるべきではないかという意見を呈されている先生もおられます。家庭内感染を防いでいくというようなところは、私たちも予防としては非常に重要かというふうに思っておりまして、今回、がん検診のオプションとしてピロリ菌検査を一番低いところでは35歳、あと40歳以上というふうにやっているものをピロリ菌に関してはもう少し30代とか20代とか若い世代に引き下げて、まずは自分がこれから親になるような方々がきちんとピロリ菌を認識して予防に努めるということで子どもへの垂直感染、親から子どもへの感染を防ぐこともできると思いますし、家庭の中からの予防意識を高めていくということも可能ではないかというふうに考えておりますので、来年度につきましては、その方向で少し実施できないかということを検討していきたいと考えております。以上です。
再質問 11番 藤田直美
知識の部分ですとか、また、各お医者様の関係も認識の違いがあるということでしたので、私も聞いている中ではそういう考えのお医者様も確かにおりました。ですが、副作用に関しては、副作用のリスクより胃がんにかからないという胃がんになるリスクを考えたときには、服作用というのは1週間の薬の服用、15歳以上の服用というのは、やはり副作用に対応できるということで15歳以上というふうになっているようでございます。嘔吐と下痢が3日ほど続くような副作用しか今のところは確認されていないということでありますし、そういう安全性の部分も含めてですが、やはりもっとその辺の勧めているところの町村の考えですとか、行なっている受け入れ体制ですとか、そういう部分というものをもっと聞いてみるのはいかがかなと思います。来年度においては、そういうものも含めてがんに対する知識ですとか母子感染の部分ですとか、前回も言いましたが、そしゃくの部分を気をつける啓発もしていただけるということでしたので、そのように進めていただきたいと思うのと、もっと講演会というか勉強をする機会というものをつくっていただきたいと思います。帯広市でのアンケートでは、100人ぐらい来ていただいた中で90パーセント以上が受けさせたい、除菌させたいという方だったようです。その講演を聞いたときに。それを聞きますと、やはり少しでもそういう可能性があるのであれば、受けてみたいと思う方がいるのだということと、私がお話しした中学生の親御さんの中では、ほとんど皆さんそういうふうにお話をされていたので、ぜひそういうお話も周知していくような方向でするべきではないかと思いますが、その点についてもう一度伺います。
答弁 保健福祉課長 飯山明美(保健福祉課長は2021年3月まで)
がん予防に対する啓発という部分につきましては、これは胃がん検診にかかわらずいろいろな部分で必要なことではないかというふうに考えております。ピロリ菌も含めての部分で、健康管理センターだよりですとか、そういうものも活用しながら適宜必要な情報提供ですとか、そういうものは行なっていきたいというふうに考えております。あと、勧めているところの状況も確認もしながらというようなところですが、私たちも幾つか実施している町の状況ですとかも聞かせていただきました。あくまでもこれは法定の検診というか、決められた検診ではないので、親御さんの考え方で受ける受けないが決まってくると思いますが、1次検診、最初の尿検査まではある程度受けてくれても、そこで陽性になった後、きちんと2次検査に行かないですとか、あと2次検査に行かないので当然除菌もされないというような自治体も結構あるというような話も伺っております。そういうことを鑑みますと、やはり啓発の部分ですとか、あとは保護者の皆さんにも予防の重要性を知ってもらうために、まず、みずから検診を受けていただくというようなところも非常に重要かというふうに考えておりますので、今後も実施市町村の状況ですとか、厚労省の動きですとかも確認をしながら検討はさせていただきたいと思います。以上です。
再質問 11番 藤田直美
終わります。