新十津川町議会 平成28年第4回定例会 2016年12月7日
高齢者の交通安全対策について
2016年12月7日、新十津川町議会の一般質問で、西内陽美議員が「高齢者の交通安全対策について」質問し、町長 熊田義信が答弁しました。
- 質問者
- 西内陽美 議員
- 答弁者
- 町長 熊田義信
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 6番 西内陽美
議長の許可をいただきましたので、通告に基づき一般質問をいたします。まず1点目は、ご高齢者の交通安全対策について、町長にお伺いしたいと存じます。新聞やテレビでは、連日のように、ご高齢者が加害者となった交通事故がクローズアップされて放送されています。町長は、このことをどう捉えていらっしゃるでしょうか。国は、今年度から32年度までの5年間に講ずべき、交通安全に関する施策の大綱を定めた交通安全基本計画の中で、重点的に対応すべき対象の一つに、ご高齢者の交通安全確保を挙げています。昨年、交通事故で亡くなった方のうち、65歳以上の割合は54.6パーセント。一昨年の53.3パーセントを更新し、これまで公開されているデータの中では最大値となってしまいました。全国の交通事故死亡者数は減少を続けていますが、ここ数年の傾向としては、70代以降、特に75歳以上では、増加の一途をたどっています。今後も少子高齢化が予測され、ご高齢者人口の増加とご高齢者が交通事故で亡くなる率が高いということを踏まえますと、ご高齢者の交通安全確保は重要な課題です。ご高齢者が加害者となる自動車事故ばかりではなく、ご高齢者が被害者となる自転車走行中の事故、歩行中の事故を分析し、特徴を把握した上での対策を講じなければなりません。そこで、全国、全道的な傾向としての事故の特徴とその防止策について伺います。特に、交通事故防止策は、地域性により効果の出かたも違いますので、本町の取組みについて伺いたいと存じます。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
それでは、6番議員さんの1番目の質問にお答えいたします。まず、本町における交通人身事故の状況から説明をさせていただきます。町内での人身事故の発生件数は、平成26年は12件、うち65歳以上の高齢運転手による事故は4件、平成27年は9件中3件、本年は、10月末現在で4件中2件が高齢運転手による事故となってございます。今のところ、件数に増加傾向は見られませんけれども、新聞やテレビでの報道に関しては、6番議員さんのおっしゃるとおり、私も決して対岸の火事ではないという認識を受けてございます。そこで、高齢運転手に対する対策ということでありますけども、高齢運転手の中には健康状態が非常に良い人もいるわけですありますから、そういった方は当然、運転をなるべく長く継続していきたいということで、周りの交通関係者も、それをサポートしていくのに知恵を絞っていくということが大事かと思います。また、もう一方の方は、運転を断念するという方向に向かうことになります。その場合は、安心して車を手放せる社会をつくっていくことが必要であるというふうに考えております。そのようなことから、本町では地域公共交通に取り組んでいるところであり、利用者からは好評を得ているとこでございますし、多くの方に利用をしていただくことで、その充実を図ってまいりたいと考えているところであります。次に、高齢者が加害者または被害者になる事故の特徴ということでありますけども、一般論として、高齢者が加害者になる事故には三つの大きな要因があるというふうに言われております。まず最初の要因でありますけれども、目に関する特性でありますけれども、目に関する特性というのは、老化現象が最も早く訪れる特性であり、運転に必要な情報の80パーセントぐらいは目を通して摂取するというふうに言われております。通常は片目で左右90度の範囲で物が見えることが望ましいわけでありますけども、65歳を超えていくと、残念ながら60度ぐらいに狭まっていく人が多いというふうに言われております。二つ目は、反応動作に関する特性でして、単純な作業課題であればそれほど若い人と比べて大きな反応時間の遅れなどはないのでありますけれども、複数の作業課題を同時に扱う場合に、非常に問題が生じることになりまして、例えば、歩行者だったり信号だったり、いろんなものを確認しながらといったときに、言葉遣いはあれなんですけどもエラーが出たり、時間がかかったりするというようなことになります。また、とっさの反応に対しましても、そういうエラーが出やすくなり、アクセルとブレーキの踏み間違いが、まさにこれに該当をし、新聞でも報道されている大きな事故が、こういった原因であるというふうに考えているところであります。三つ目が、運動能力に関する過信と自信の持ち過ぎということが言われております。ある調査では、自分の運転テクニックであれば十分危険を回避できるかどうかということに関して、イエスと回答した人の割合が、70歳を超えるとぐんと上がってまして、75歳以上の方では、実に53パーセントに達しているというようなアンケートも出ております。これは、長年の経験から交通規則よりも自分の経験則を重視しているということにつながっているのではないかなと考えております。これが、特に問題になりまして、一時停止違反が非常に多いというデータが上がっており、経験則で判断して、一時停止すべきところ徐行で済ましてしまうということのようであります。本年、町内で発生した交通人身事故も、これに当てはまるものがあるというふうに推察をしているところであります。この三つの要因は、どなたにもやがては訪れることになりますので、広報11月号では、自動車運転免許証自主返納の勧めという内容で、周知をさせていただいたところでございます。運転を継続するか、免許証を手放すかは、誰もが判断するときがやってくるわけでありますけども、いずれにしても、自己の尊厳を傷つけないようなかたちで周りの人がサポートしていくということがとても大事ではないかというふうに考えております。次に、高齢者が被害者となる場合の特徴でありますけども、ただ今申し上げました目の衰え、反応の衰え、経験則による自信の過剰に加えて、服装の問題がございます。本町では、平成24年に二つの交通死亡事故が発生をしておりますが、一つ目は、夕暮れ前の時間帯に激しい地吹雪で視界が悪い中、路上にいた高齢の男性をはねられたという事故であります。二つ目は、夕暮れ後の事故でありますけども、これも高齢の男性が、路側帯で歩行中にはねられたものであります。いずれも、ドライバーが歩行者を発見することが遅れたことが大きな原因ですが、もし被害者が目立つような服装や反射材を身につけていれば、少しでも発見が早かったのかなということになりますので、担当の住民課では、この事故の発生を教訓として、反射材をどなたに対しても無料で配布しているところであります。まちづくり懇談会でも、集まった方にこういった反射材を配布し、反射材のPR、そして、利用をしていただくように努めているところであります。また、本町には16人の方に交通安全指導員の任に当たっていただいておりまして、登校時の交通安全の呼び掛けと指導をお願いしているところでございます。安全・安心推進協会とともに、歩行者の安全や安全運転の呼び掛けが功を奏じ、11月30日をもって死亡事故死ゼロの日が、1,682日を迎えることができました。このことが長く継続し、悲惨な事故を繰り返さないよう、町内の諸行事においても交通安全の啓発を行ってまいりたいと考えております。その一つとして、今月13日、14日には滝川警察署の協力を得て、ふるさと学園大学の終了時に、啓発活動をすべく今準備を進めているところでございます。以上申し上げまして、6番議員さんのご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 6番 西内陽美
はい、ただ今町長からは、私の質問に対して丁寧なお答えをいただきました。交通安全啓発を図って、11月30日現在では、死亡事故ゼロ日は1,682日を達成したということに対しましては、本当に感謝を申し上げたいと思っているところでございます。再質問といたしましては、身体機能や認知機能をご家庭に居ながらご自身でチェックできるシートを活用してはいかがかということについてお伺いしたいと思います。ご高齢者が車を運転する理由は、日常の生活を送る上でどうしても必要な足、移動手段であることもちろんですが、趣味のパークゴルフやカラオケ、軽スポーツ、釣り、山菜採りに出かける、あるいは習い事の教室へ通う、行き付けの美容室へ行く、お友達に会いに行くなど、生活を豊かにする手段でもあります。充実した暮らしを満喫していただくためには、毎日チェックシートの項目にご自身の健康状態を照らし合わせることで安全運転への意識向上、先ほど町長がおっしゃっていらっしゃいましたけれども、油断や惰性での運転への注意を促してはいかがかと考えています。チェックシートは交通安全運転支援、また、高齢者在宅生活支援、あるいは、運転時の認知障害早期発見など、さまざまな視点から発行をしております。本町の実態に合ったシートを選択し、町の広報に掲載したり、行政区や町内会の回覧版に載せたり、諸団体の会合の場で配布をして、住民の皆様の目に触れる機会をつくってはいかがでしょうか。先ほど申し上げましたように、地域によって抱えている課題やそれに対しての対策も違いがありますから、それぞれの地域、自治体で対策を講じる責任があります。事故防止の決定打ではなくても、交通安全につながる対策の一つとして、そのような身体機能、認知機能をチェックするシートの活用についてのお考えをお伺いしたいと存じます。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
ただ今、6番議員さんからチェックシートの活用についての再質問がございました。私も、6番議員さんと同様に、自分自身の能力を見極め、自覚して運転を取り止めるかどうかという判断をするためのチェックシートの活用については、有益であるというふうに考えております。現在も担当課の方で、いろいろとそのチェックシートの活用について検討している、その内容についてもお知らせをしたいというふうに思います。まず、自主返納を促すためには、行政としても啓発の機会を増やす必要があるというふうに考えておりますし、免許返納後にはなるべく、先ほども説明した地域公共交通を利用していただきたいという、この両面があるわけでございます。これを実現をしていくために、そして、町内から痛ましい交通事故、そういったものを無くしていく、そして、啓発に努めて安全安心な暮らしやすい環境にしていくためにも、いろいろ新年度で取り組んでいきたいというふうに考えておりまして、その新年度の取組みを、今、検討している中では、平成24年に痛ましい事故が2件あったときに、やはりこの事故が続かないようにということで、そのときにも各行政区に回って交通事故の再発防止の啓発に努めさせていただいたところであります。そういったことが、皆さん聞いていただいたことが功を奏しているということになっておりますけども、やはり、年数が経過していることもあって油断はできない。そして、しっかりお互いに確認しあったり、事故を未然に防ぐ体制、そういったものを考えておりまして、この平成24年にやったようなかたちをもう一度、行政区の行事やレインボー講座の際に、今ほどご提案のありましたチェックシートによる自己診断をしていただく。そして、自己診断の内容を自分で確認して、これをどういうふうに自分が免許証を活用して車を乗れるのか、これはちょっと危惧があるので免許の返納になるのかという判断をしていただくことになると思います。そして、もしそういう返納の方に進むということについては、今度は、足をどのように確保するかということが問題になりますので、そのチェックシートの判断と合わせて、地域公共交通の利用者登録を、これは全員にしていただきたいと、そのように新十津川の地域公共交通のPR、そして、何か利用するときに使いやすいことを合わせてやることによって両面がうまく進むのではないかなというに考えて、そういった交通安全の啓発、そして、地域公共交通の利用、そういったものを併せて取り進めていきたいと考えております。こういうことによって、一つの通過点ではございますけども、町民の皆さんとともに、今、交通事故死ゼロ2,000日がしっかり迎えられるようにし、それが、ずっと継続していく、そういったことを考えております。このことは、先ほども答弁の中で言いましたけども、安全・安心推進協会や交通安全指導員、交通関係の皆さん、そして、滝川警察署とも連携しながら、しっかり啓発活動を進めていきたいというふうに考えております。以上申し上げまして、再質問の答弁とさせていただきます。
再々質問 6番 西内陽美
再々質問ですが、私も町長と同じような、同じと言っては大変失礼な言い方ですが、同じ質問をしようと考えておりました。チェックシートの項目を見ることが習慣化してくれば、徐々に運転能力が衰えていくっていうことがご自身で気づいてもらう、それが一番大事だというふうに思っています。運転能力の低下を自覚して、緊張感を持って安全運転を心がけていればいいんですが、やはりいつかは自動車の運転を止めなければならないときが来ます。そのときの運転免許証の返納後、その後について、再々質問でお聞きしたいと思っておりました。免許証の返納後、免許証を返納したら生活できないと心配する声が、町の方々から聞かれます。まず、本町で運行されいてる三つの民間事業者による公共交通機関の利用促進を図りたいということをお伺いしたかったんですが、町長も、ただ今、利用登録を進めるというお答えいただきましたので、その一つ先を進んだことを私の方でお聞きしたいと思いますが、乗り合いタクシー、乗り合いワゴンというのは、平成21年から4年間も活動日数をかけて実証と検証、運行をして25年に本格運行を始めました。その後もですね、住民の皆様方のご要望ですとか、利用状況を勘案しながら運行内容をかなり確立してきておりますので、その交通機関はそれぞれ違う民間業者ですから、一律というわけにもいきませんけれども、利用を促進するような施策、試しに利用してもらうような支援というのをしてはいかがでしょうかということをお聞きしたかったわけです。やはり、免許を放す前に心配だという方に対して、一度お試しいただいて、案外便利に使えるもんだと、家族も周りの方も安心していられるわということが分かっていただければ、運転免許返納がご自身で納得してスムーズにいくんでないかと思いますけれども、その登録を一つ進めて、公共交通機関への利用促進を図るための支援をしてはいかがでしょうかという点で再々質問、私の最後の質問とさせていただきます。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
それでは再々質問について、お答えをさしていただきたいというふうに思います。高齢者の方が、車を今お持ちの方はどうしても自分の家に車があると車を優先して使うということになると思います。なかなかそういう地域公共交通機関の利用が停滞しているというのも実情にあります。そして、困ったときにそこを使ってもらいたいというわけでありますけども、困ったときに使うときに、なかなか慣れないと使いづらいということが、今、6番議員さんの指摘のとおりだというふうに思っておりますし、先ほども新年度に向けて各行政区を回ったときに登録をする。そして、その登録をしてもらったときに、ぜひ、お試しで使ってみてくださいということを、そのことも促していければというふうに考えておりますので、そのことをご理解していただきたいというふうに思います。いろいろ地域によって値段、有料でありますから、若干のお金はかかりますけれども、それを一回お試しすることによって、次につながるというか、利用しやすい、そういう登録、そして、電話での予約というかたちになってございます。こすもす観光と北星ハイヤーがありますけども、ちゃんと予約を待ち受けていて、いつでも動ける体制がとられておりますから、そういった状況を肌で感じてもらう。そして、乗ったときにどのように使っていくのか、時間をどのように有効に活用していくのかということもですね、使わないと、今度、帰りの時間の方のつながりも出てきますから、今、6番議員さんの本当に指摘のとおり、お試しで使っていただき、そして、その時間をどのように利用するか、活用していくかということも、1回ではなかなかうまくいかない面があると思いますので、その時間をうまく活用していくことも考えて、町内の安全な公共交通機関を利用促進をしていただければというふうに思っておりまして、そのことをお答えして答弁とさせていただきます。