新十津川町議会 平成28年第4回定例会 2016年12月7日
平成29年産米の生産目標数量を受けての今後の本町農業に対する取組みについて
2016年12月7日、新十津川町議会の一般質問で、白石昇議員が「平成29年産米の生産目標数量を受けての今後の本町農業に対する取組みについて」質問し、町長 熊田義信が答弁しました。
- 質問者
- 白石昇 議員
- 答弁者
- 町長 熊田義信
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 5番 白石昇
議長のお許しをいただきましたので、平成29年産米の生産目標数量を受けて、今後の本町農業に対する取組みについてを質問いたしたいと思います。過日、平成29年度生産目標配分ということで新聞に報道されたわけでありますが、そのことについて、少し質問をしたいと思っております。来年度の転作に関わる目標数量でございますが、28年度は743万トンということでありました。それに対して8万トン少なくなる、735万トンという目標の数量が決定をされました。これは、全国数量であり、今後、これが道、市、町村に配布されるのはまだ先のことだと思っております。私は、減反政策が昭和43年に始まってから、約50年近くに及ぶその間に、例えば、ガットウルグアイランドだとか、ミニマムアクセスだとか、エスビーエスだとか、諸外国の自由化の波に少しずつ押し流されて一部自由化になり、そしてまた今年度は、販売元に調整金が支払われていたと。その調整金が、価格の調整に使われていたという目的外の調整に使われていたということが、つい最近報道されたばかりであります。このことは、あえて申し上げれば、国内産のお米の価格をダンピングするという、そのことにもつながったんではないかなと思って、ちょっとがっかりしたというか、そういうダメージを受けた、そういうことは、私ばかりではないのではないかなと思っております。こうした中で、北海道の本年度の目標数量は、数量的には545万トンということで、本年度はそうです。それから29年度は、それを受けて535.6万トンといって9.34万トンの減少になります。このことは、全国の72.89パーセントが北海道に配分をされるということになっております。ほかの他府県の増加というか、生産目標量減少は0.97万トンということで、すべてが、ほとんどが北海道に配分されるという、そういうことであります。それだけ、最近はある意味では北海道のお米の生産、そして、人気、そういうことも反映してのことか、半分嬉しいような半分悲しいような、そんな数字が配分をされました。今後、この面積を消化していく上で、それから、今後の農業に対して同じような取組みをするのか、あるいは、もう少し視点の変わった、どんどんどんどん消費量が減っていく中で新しい取組みを町を挙げて取り組むと、あるいは、JA、町と一体化したかたちの中で取り組むというような、そういう新しい方向性とか、そういう何か希望の持てる施策がありましたらお聞かせ願いたいと、そのように思っております。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
それでは、5番議員さんのご質問にお答えをさせていただきます。5番議員さんからもお話しありましたとおり、国の減反政策というのは約50年近く進められており、米の作付が減少となり、平成16年度からは、昨年の都道府県ごとに生産数量を割り付ける方式に移行するとともに、米から小麦やそば等、転作作物への方向転換がなされてきております。本町においては、生産調整により生産数量を守る中で作付けを行ってきたところでありますが、近年、国は米の過剰在庫解消と米価安定のため交付金を手厚くすることで、作付の転換に力を入れてきました。これにより、全国的に主食用米から飼料用米への転換が進み、空知管内でも南空知では、飼料用米の作付けが広がり、大幅に主食用米の作付けが減少となっております。しかし、本町においては、主食用米作付けを維持し拡大するため、空知管内の受け手として、昨年は200ヘクタール、今年は150ヘクタールの主食用米面積を引き受け、毎年3,500ヘクタール以上の作付けを行い、約30万俵の良質、良食味米を生産しており、作付面積は、北海道で5番目の面積を誇ります。品質の向上の取組みについても、北大和地区の特別栽培米、イエスクリーン米など良質かつ安全安心な米の生産も行われているところであります。また、ピンネ農協では、今年から首都圏に20以上の店舗のある京王ストアに、ピンネ農協指定と印刷された米袋を使用したゆめぴりかを販売し、需要ニーズに対応しながら、都会の方にも広く食されるように取り組んでいますし、ブランド化推進協議会では、今年度から札幌ドームなど、道内の日本ハムファイターズの主催試合に特別栽培米のゆめぴりかを副賞として提供するなど、積極的に新十津川産米をPRしているところであります。このように、農業者、農業関係者のたゆまぬ努力と様々な取組みにより、米どころ新十津川の産地形成がなされているところであります。国による生産数量目標の提示は、平成29年産が最後となり、平成30年産以降は、制度上自由な作付けができ、行政とJA関係団体が生産数量目標に代わる目安を示すこととなりますが、本町においては、これまでと同様に新たな生産数量目標を遵守しながら、主食用米の作付けに力を注ぎ、良食味米の生産行っていく方向性は変わりないと考えております。このことは、新十津川農協の掲げる第6次地域農業振興推進計画の中で、北海道一の米どころピンネを目指してということで、主食用の米をしっかり作り続けるという計画になっていることと関連をしているということでございます。今日、営農技術が日々進歩しており、本年3月には、JAピンネ水稲直播研究会が設立され、経営面積の大規模化に対応しうる省力栽培技術確立に向けた取組みがされてございます。今後、新たな農業技術であるスマート農業やICTを活用した農業技術の導入も進んでいくものと考えており、これら農業技術の進歩は、将来的には荒廃農地の発生防止にも寄与していくものと考えております。町としましては、現在の農業技術の進歩の過渡期でもありますことから、新しい農業技術の導入について、意欲ある担い手の意見など聞きニーズを把握するとともに、ピンネ農業公社と連携し、農業経営におけるコスト的な課題なども検証しながら、本町の農業に合う農業技術の導入について検討を進めてまいりたいと考えております。アメリカの販売流通に関しましては、次期アメリカ大統領となるトランプ氏が、TPP不参加を表明をしております。しかしながら、将来的に自由貿易の流れは変わらないと思われますので、今後も動向を注視しながら、農業関係団体と連携し、基幹産業である農業を守り、持続発展に努めていきたいという考え方を申し上げ、5番議員さんの質問の答弁とさせていただきます。
再質問 5番 白石昇
それでは、再質問ということでありますが、再質問という項目に当てはまるかどうかは別として、実は、12月7日の全国農業共済新聞の中に、29年度あるいは30年度の新しい取組みに向けての基本構想が発表されております。この中で少し質問させていただきたいと思っております。実は、12月7日の農業共済新聞に、新たな農業改革方針という見出しで、向上するか農業所得と題して報道されております。中身については12項目プラス1を加えた13項目となっており、農林水産地域活力創生プランに取り組まれ、安倍総理大臣が農業者の自由な経営展開や農業者では解決できない恒常的な問題を解決していくというかたちの中で、未来に挑戦する皆さんを全力で応援しますという見出しで発表されております。その中で少し拾って、お話をしていきたいと思います。注目すべき施策のことは、農薬、機械、種子、飼料などの法の制度の点検と見直しということで、種子について、主要農作物種子法の廃止をするということになっております。この中身については、まだ発表されていないから分かりませんが、種子法の廃止をするということは、多分、種子の自由化ということも含まさっているんではないかなと思っております。それから、全農の販売事業の見直しということで、実需者、消費者への直接販売を基本にすると。年次計画を立てて、従来の委託販売から買い取り販売に転換すると明記されております。このことは、従来、お米もそうですけれども、委託販売ということで、お米については、1年間の共計品というかたちの中で販売をされております。それが、実質的には一元化した買い取りの中で直接払いをしていくという方に変えていきなさいという、これは多分、指導方針だと思いますけど、そうなっております。実は、私は、お米の消費税のことについて、消費税が3パーセント導入されたときから消費税額のとり方について、いつもこう疑問に思っていて、私が幹事の時代に1年間かけて計算し、監査委員と検討したことございます。そうすると、3パーセントを逆算していくと、お米の単価が現在の日本のレートにない何円何銭という価格になるわけなんです。これはどう見ても3パーセントという消費税の出し方が出てこないわけです。消費税が導入されたとき、1年間だけ外税で消費税を受けたわけなんです。2年目からは内税というかたちの中で、それで何度か質問した中で、全共計だから、価格の取りようがないからこういうふうにせざるを得ないんだということで、税制を今のようなかたちの中に進めているんだという説明でございました。こういうことが、あるいは解消されるんでないかなと、そんなことも思っております。それから農業者の人材強化では、農業大学の専門職業大学と、これは仮称ということでございますが、営農をしながら経営を学ぶ農業経営塾と、この二つの柱が示されております。実際に農業に従事しながら、新たな農業を学んでいけるそういう仕組みを作るということで、これは実現したら本当に素晴らしいことでないかなと思っております。それから、新規就農者に対しては、農業次世代人材投資資金。これは、まだ仮称だと思いますけど、そういうことに改めて支援をすると。それで、新規就農者にとっては、資金の調達が非常に難しく、なかなか新規就農に踏み込めないという、そういう部分をこういうかたちの中で制度としてクリアしていきたいという、そういうことで、できれば非常によいことではないかなとそのように思っております。それから、その他輸出産業戦略的に…
再質問 5番 白石昇
はい、もう少しです。それで、輸出産業の整備に日本産農産物食品のブランディングやプロモーション輸出産業への取組みを進めるという、そういうことが書かれております。以上、主なところでございますが、最後に共済制度の取組みも変えていくと。そして、今までの共済組合を主軸にした共済制度の変革をするということもうたっております。それで、こうした制度が実際にもうすぐ導入されるということで、新年度の予算と法制度が整備されれば現場におりてくると思います。そうした中で、こういう取組みを我が町で少しでも農業を進める、そういうかたちの中で積極的に取り組んでいたいただくという、そういう考え方が当然あろうと思いますけれども、その決意のほどを少しお伺いをしたいと、そういうことでございます。以上でございます。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
はい。今ほど、今日の全国農業共済新聞に掲載されていた29年度以降の基本構想から見出した、将来、いわゆる、もうかる農業に導くためのいろんな施策、国の提案、構想についてお話があったかと思います。いずれにしても、この制度改革については、大きな変革点でありますから、農協もいろいろ賛同できない部分もあったりですね、農業関係機関とともに、いろんな反対要請もしている状態になっておりますけども、その動きについてはしっかり見極めながら、ちゃんと対応していきたいというふうに思っています。反対をしていくものは、農業を基幹とする町として、町としても反対をしていく、そして、この基幹産業を農業とする町を、先ほども答弁させていただいたとおり、持続可能にしていくと、これが私の責任だというふうに考えております。いろいろ消費税の取組み等については、ちょっと答弁は控えさせていただきますけれども、営農しながら学んでいく、そういう仕組みができたら、私も非常によいと思いますし、本町には新規就農技術習得センターがあり、今、指定管理者で農協が指定管理者受けてやっていただいております。そういった中で、今、新規就農者もそこでトマト栽培の技術を習得しながら、農家の就農に向けて鋭意努力をして前進をしている方もいらっしゃいますから、まさにこれと同じような取組みをしているということで受けとめさせていただき、こういうことが、国も支援をして、町、農協、農業公社と連携しながら新十津川の中でもしっかり継続できる、そういったもを今後も続けていきたいと思っておりますし、さらには、新規就農者の支援という部分でも、農業公社の中でしっかり新規就農者の支援制度もありますし、そういった支援をしながらしっかり新規就農者が自立できるような、そういう体制もありますので、さらにそういったものがより拡充されて良い状態になっていくのではないかなっていうふうに、今、ちょっと内容を細かく私、認識してない部分もありますけれども、新規就農者については、これから新十津川の美田、そして、これまでの期間126年間守り続けてきたこの農地を、将来共にしっかり守っていきたいというふうに考えておりますから、いろんな新規就農者なり、規模拡大なり、先ほど言ったICTなり、さらには、6次産業の継続、新十津川の中でもいろんな農協の進める振興作物やら、独自にいろんな農作物を進めている農家がいらっしゃいますから、そういった裾野が広がっていくことも期待をしたいというふうに思っておりますので、今ある農業者そのものが、いわゆる基盤であり、農地もその根底にあると思いますので、そういったものをしっかり将来ともに基幹産業であるこの主食、米を、まず大事にしながら、そして、新十津川の米が高く売れるように農協も鋭意努力している状態になっております。先ほども言った、東京での進出というのは、そういう努力のたまものの一つであるというふうに、私はとらまえておりますから、農業関係機関と共に連携して、町としても、しっかりそのことを継続していけるように、支援をしていきたいと考えていることを申し上げ、再質問の答弁とさせていただきます。