みんなの議会

新十津川町議会 平成26年第1回定例会 2014年3月14日

国の農政改革による本町の農業への影響について

2014年3月14日、新十津川町議会の一般質問で、樋坂里子議員が「国の農政改革による本町の農業への影響について」質問し、町長 植田満が答弁しました。

質問者
樋坂里子 議員
答弁者
町長 植田満

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 9番 樋坂里子

二つ目ですけれども、国の農政改革による本町の農業への影響についてであります。安倍首相は、1月の22日、スイス、ダボスで開かれた世界経済フォーラム年次会議で、40年以上続いてきたコメの減反を廃止します、民間企業が障壁なく農業に参入し、作りたい作物を需給の人為的コントロール抜きに作れる時代がやってきますと演説し、農業を企業のビジネスチャンスにするための農政改革に踏み出しました。農政改革の中身は、米の直接支払交付金。今、10アール当たり1万5,000円ですが、それを半分の7,500円にし、2017年で打ち切ります。米価が下落した場合、標準価格との差額を補てんする米価変動補てん交付金も廃止する。畑作物の直接支払交付金は、単価を見直しする。2015年からは、認定農業者と集落営農、認定就農者に限定する。収入減収影響緩和対策も2015年から対象を絞り込む。5年後に政府が生産数量目標を示すことを止める。飼料用米を水田フル活用の中心にして、交付金を増額する。10アール当たり10万5,000円。最低でも5万5,000円としています。日本型直接支払、これを個人ではなく共同でするということですね。それから、農地中間管理機構の設置等々であります。そこで、お伺いいたします。新十津川町の農業では、コメの直接支払交付金半減の影響額はどのようになっていくのか。大規模農家の影響はどうでしょうか。それらの対応策は、どのように考えているのか、お聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 植田満(町長は2015年3月まで)

9番議員さんからのご質問でございます。国の農政改革による本町の農業への影響ということでございまして、まず、農政改革につきましては、今ほどお話のあったとおりでございまして、国がそういう方向で進めるということになっております。そういった中で、今の農業のコメの直接支払交付金の半減の影響額がどのようになり、今後の農業経営はというご質問でございます。まず、米の直接支払交付金の関係でございますけども、昨年の12月、農業を足腰の強い産業としていくために、その政策の一つとして、従来の個別所得安定対策、これは、民主党政権では、個別所得補償ということで進めてこられた政策でございますけども、政権が変わりまして、経営所得安定対策ということになったわけでございます。一律の支払いなど構造改革にそぐわない面があったため、米の直接交付金等については、工程を明らかにした上で、主食用米偏重ではなく、麦、大豆、飼料作物など需要のある作物の生産を振興し、意欲のある農業者が自らの経営判断で作物を選択する状況を実現するということに、国がいたしたということでございます。そこで国は、米の直接支払交付金を、これまで10アール当たり、今ほどお話ございましたように1万5,000円の交付単価を、平成26年産米から廃止される。平成29年産まで7,500円に削減することといたしました。機械的に計算をいたしますと、平成26年産米の生産目標配分面積は3,238ヘクタールございますから、単純にこの面積に単価を掛けますと4億8,600万円が2億4,300万円ということですから、当然、単価も半分ですので、当然、半減するということになりまして、2億4,300万円が減収をするということになるわけでございます。ただ、国は、浮いた財源を転作補助金の拡充などに振り向けて、また、日本型直接支払制度の創設など新たな施策を行うことによって、農業所得をこれまでよりも13パーセントの向上をすることと試算をしていると、ちょっとこの辺の中身は、非常に定かでない部分もある訳でございますけれども、国の試算としては13パーセント向上するということで言われております。ただ、本町との経営条件が異なることから、必ずしも一致するかどうかは定かでございません。今ほど申し上げたようなことでございます。したがいまして、これからの農業経営につきましては、国の施策を基にしっかりと見極めつつ、やはり強い農業づくりを目指して進んでいかなければならないというふうに、町も考えてございますし、各農業者の皆さん方も、そういう方向で考えておられるかと思います。いずれにいたしましても、本町は農業が基幹産業でございますので、今後とも経営の安定化が必須条件でございますので、そういったようなことを踏まえながら、今後とも、しっかりと対策を講じていく必要があるのかなというふうに、実は思っているところでございます。ただ、人口減少と高齢化に伴って、はやり米の消費が減ってきているのも事実でございます。先般、新聞でも報道されておりますように、主食用米の需要に応じた生産が進めば、全体として自給は安定していくというふうな、農林水産省がこういう試算もしているようでございます。10年後の主食用米の需要が703万トンということでございます。今現在、日本で790万トンですから、概ね100万トンが減るということのようでございます。そういった状況下でございますので、やはり人口の減少、あるいは高齢化といったものが、こういう所までも影響をしてきている、及ぼしてきているといったことが事実でないかなというふうに思っております。これは農業ばかりでなくて、社会保障制度等についても影響はあると、前段の質問でもそういうふうなことになるわけでございますけれども、そういったような状況下でございます。いずれにいたしましても、我が町は農業を基幹としているわけでございますから、しっかりとそのように国の動向を見極めながら、これからも取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので、以上、申し上げまして答弁とさせていただきます。

質問 9番 樋坂里子

国の政策と、新十津川町でも農業が基幹産業でありますから、やはり国の農政改革がそのとおりに行われるとすれば、私は重大問題でないかなというふうに思うわけですよね。それで先ほど町長が言いました、数字的なことも言われましたけども、それが半減になるということは、農家の収入がそれだけ減るわけですので、やはりそれは農家の経営にとっては大変痛手であるのかなというふうに思います。13パーセントの向上を、国は見ていると言いますけども、それも果たしてやってみなければ、一応わからないことではないかなというふうに思います。それで、こういう国の補助金のカットは、大規模農家ほど影響があるわけですよね。10アール当りにつき何ぼということですから。反数のたくさん持っている人ほど、それだけ仮に今まで1,000万もらっていたところが、半分であれば500万しか入らないということになってくると、農家経営自体がどのようになってくるのかなというふうに思うんですよね。それを補てんするだけの別な政策というのが新しく生まれるのであれば、それで賄っていけるのかなというふうには思うんですけれども、なかなかそうはならないのが今の時世ですので、農家の人、それだけ減ったから困りますということは直接は言わないんじゃないかなというふうには思いますけれども、農家の減収になった分を、なんとか、これもはっきり農家皆が減収になるって言って、訴えてくるわけではないと思いますけどもね。収入が減って困ってきたという農家も、多分出てくるんじゃないかなというふうに思うんですよ。今、国がやろうとしていることは、基盤整備をさせて、大型農家を目指しているんですよね。これからの国の政策を見てみますと、大型の農家よりも、家族経営ていうんですか、家族でやっている経営の方が安定して維持していけるんではないかなというふうに、私は思うんですよね。そこで、家族経営、今政府は嫌っておりますけども、家族経営が成り立つような、そういう方策というのを、町としても何か考えていけるのかどうかというのが、心配する所なんですよね。それでなくとも、だんだん農家戸数が減っていって、今大変な状況になって、私がた消費者としましては、農家が無くなれば、食べる物も無くなって困るというような考え方にだんだんおちていくわけなんですけれども、やはり、農業が基幹産業である新十津川町が生き残っていくための方策としては、国の政策の中で、町として特別取り組んでいって、農家を守っていくというような、そういう何かあれば、それを示していただきたいなというふうに思うんですけれども。そこら辺どうでしょうか。

答弁 町長 植田満(町長は2015年3月まで)

まず本町は、米をベースにしてこれまで農業経営が行われてきたということでございます。先ほど申し上げましたように、人口の減少、そして高齢化といったものが、やはり米の消費を減少させている大きな要因にもなっているということでございます。そこで、減収分の対策というか、そういったことでございますけれども、先ほど申し上げましたように、浮いた財源を転作の補助金だとか、あるいは、日本型直接支払制度、これは新規に、今、国が考えております。これは、多面的な機能の支払い導入ということで、例えば、水路だとか農道等を含め、農地として維持していくための国土の保全的という多面的な機能を要しておりますので、特に今言えますことは、今時間的な雨が何十ミリだとかというふうなことになってきてます。そういったことが災害を誘発している要因にもなってます。それを防止するためには、やはり一定の間、水田でもって水を溜めてもらうと。言うなれば、田んぼダムですよね。こういったものが災害を防止する。要するに、国土の保全にもつながるということにもなるわけでございまして、そんなようなことも含めた中で、多面的な支払を導入するということで、これが日本型直接支払ということのなるわけでございまして、こういったようなことで、どのようなことで最終的に収入が、今までの7,500円分が補てんされるのかということについては、これから各農業者自らもやっぱり考えていただくことも必要だなというふうにも思っております。そこで、家族労働というふうな、家族経営という話が出てまいりましたですけれども、やはり北海道農業、土地利用型とそれ以外のハウスを利用する、そういった経営というふうなものもあるわけでございますけれども、やはり土地利用型ということになりますと水田ですよね。となりますと、やはり大型というふうなことになります。そういうことで、今、そのための農業公社も設立されておりますので、農業生産法人等々を有効に活用して、はやり大規模経営に移行して、生産性の向上を図って、そして、所得の向上に最終的につながるような方策を、今後もやはり進めていかざるを得ない状況下にあるのかなというふうに、実は思っておりますので、そういうことで、今後も農業経営としては、そういう方向で進めてまいりたいなというふうに思ってます。

出典:新十津川町議会 平成26年第1回定例会 2014年3月14日 議事録 PDF(108ページ) 間違いを知らせる