新十津川町議会 平成25年第1回定例会 2013年3月11日
食育について
2013年3月11日、新十津川町議会の一般質問で、後木幸里議員が「食育について」質問し、教育長 熊田義信が答弁しました。
- 質問者
- 後木幸里 議員
- 答弁者
- 教育長 熊田義信
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 8番 後木幸里
食育についての質問を、教育長に対し、いたします。食育については、町政執行方針においても触れられておりますし、教育執行方針では、項目を挙げて取り組まれております。食べる側と食べられる側の本当の意味と、日本人の食の歴史等を考えると、子供たちの食が今日のあり様でよいのかどうか、大人が真剣に考えなければならない課題となる時がきたと思うが、教育長のお考えをお伺いいたします。
答弁 教育長 熊田義信(教育長は2015年3月まで)
それでは8番議員さんから、3点目の食育に対する、私の質問についてお答えをさせていただきたいと思います。ちょっと質問がコンパクトで少し大局的な視点というようなこともあり、お答えになるかどうかわかりませんけれども、私の考えを8番議員さんにお答えをさせていただきたいなというふうに思います。まず最初、食育について、少し前段触れさせていただきたいというふうに思います。平成17年の6月に食育基本法が施行されました。これは、教育の範囲だけではなく、国民全体のことになり、私の答える範囲を超えるところもありますけれども、この法律の目的は、きっと8番議員さんのお考えになっていることと同じような趣旨がありまして、近年における国民の食生活をめぐる環境の変化に伴い、豊かな人間性を育むための食育を推進するため、現在及び将来にわたる健康で文化的な国民の生活と、豊かで活力ある社会の実現に寄与することというふうになっておりますから、きっと、そのような趣旨かなというふうに思います。生活の多様化と併せ、便利で豊かになった一方、近年、朝食をとらない子供と若者が増え。反面、家族と楽しく食卓を囲む機会が少なくなってきており、単独世帯の増加に伴い、外食に依存する簡便化志向が高まり、一人で食べる弧食、孤独の弧で食べる、孤食という部分があるのですけれども、孤食などによって脂質の過剰摂取などの栄養の偏りなど食事のバランスが崩れて高血圧、糖尿病などの生活習慣病が増加をしている状況にあります。食育活動を先駆けているアメリカでは、体調だとか体重管理は、ビジネスマンにとって不可欠であり、社会の敗者とも成りかねず、栄養バランスの優れた日本型食生活が、世界的にも取り入れられているところでもございます。米を中心とし、多様な副食から構成された栄養バランスの良い日本型の正しい食生活をすることにより、自然と生活習慣病を防ぐことに繋がっていくと言われております。少し前置きをさせていただきましたが、これらのことと時代の変遷を考慮しつつ、私の所掌する教育の分野から食育基本法の趣旨を踏まえながら、答弁をさせていただきたいと思います。まず、食生活を取り巻く社会環境が大きく変化し、食生活の多様化が進む中で、朝食をとらないなど子どもの食生活の乱れが全国的に指摘されており、子どもが将来にわたって健康で生活していけるよう、栄養や食事のとり方について正しい知識に基づいて自ら判断し、食をコントロールしていく食の自己管理能力や望ましい食習慣を子どもたちに身につけさせる必要があります。そのようなことから、本町では平成19年度から小学校に栄養教諭を配置しております。その栄養教諭が中心となり、どんなものを食べたら安全か、健康になれるかということを子どものうちに身に付けさせるために、食育指導計画に載った食育授業や給食を通じながら指導をしているところであります。ご承知のとおり、地場産物を活用して積極的に給食の食材として取り入れておりますし、併せて、肥満や偏食などの食に関する指導を実施をしていることをご理解していただきたいというふうに思います。ご質問の、大人が真剣に考えなければという質問でありますけれども、執行方針でも述べさせていただいており、現在行っている一つの例として、小中学校では年2回、食育の日を設けております。この機会に少し話をさせていただきたいと思います。食育の日は、給食を提供せずに、弁当持参していただいているのでありますけれども、この趣旨は、生きるための大切な食について、親子で考えてもらう機会としてもらうべく捉えており、学年などに応じ、低学年は買い物を一緒にするとか、ある程度できる子供は台所に一緒に立つとか、中学生になると自分の力だけで弁当を作るとか、普段、当たり前に食べている食事から、食に関することについて考えてもらうよう動機付けをしているところであります。そのことで、本町の食文化を理解したり、食べ物を大切にしたり、そして生産者、料理や加工販売をするそれぞれのいろんな人が関わって、自分たちの命が育まれていることを家族のコミュニケーションやふれあいの中で考えてもらう機会として考えて設けているところでございます。親子で、生涯、食べ物との関わりを持って生活をするわけでありますから、食事を賢く選び、どう食べるかによって、人生と生活の質は決まると言っても過言ではないと思います。これまでに説明をいたしましたことを含め、食育の重要性について、児童生徒をはじめ、保護者には、給食だよりを通して、従前同様に情報を提供しながら食育活動を推進していることを申し上げますとともに、今後も相違と工夫を重ねながら継続していく考えでございます。私は、食育が基本にあって始めて、学校教育の知育も体育も徳育も伸びるものと考えております。もう1点付け加えさせていただきますと、執行方針でも述べさせていただいておりますけれども、スポーツと食育の関係は密接にあるということから、バランスのとれた食生活と併せて、健康増進と体力向上を考える機会として、日本ハムの選手の健康と栄養管理をしている管理栄養士を招聘し、子供向けと一般向けの食育講演会を開催することも、併せて申し上げまして、8番議員さんの答弁とさせていただきます。
質問 8番 後木幸里
ただいまの答弁は、この食について重要な認識を持たれておるということで、敬意を表したいなと思うわけですが、この食育についてですね、行政の中で、町政の中で取り上げるということは、素晴らしいことだなと思います。ちなみに、昔というか、日本の歴史を考えたら、おそらく今日のような多様な食べ物を食べた時代は戦前においては考えられなかったのではないかと。例えば、戦国時代にあの鎧兜20キロもあると言われている物を身に着けて、そして戦場で動いたということ、事実ですね。その時の食事を私は調べるということはしてませんが、想像するには米のご飯とおそらく地場で採れた野菜と、沿岸で獲れた魚くらいであったろうかなと。それでそういう重労働というか、すごいのに耐えたということが歴史上ありますし、敗戦によって一気に日本の食が変わった。そして、敗戦の時には食うものがなくて何でもよかったわけですね。そんな中で小麦が入ってきたりした歴史はあるのですが、学者の説によると、長い歴史の中で日本人の腸の長さは、肉食中心の西洋人よりは長いと言われています。これはやっぱり長い歴史の食文化がそうさせたのであろうと。であるならば、今、そのこと等も考えながら、これでいいのかという洋食については。今教育長のお話では、これは子供たちでなく、その父兄、大人も巻き込んでの食育だというふうに聞いておりますので、そういう範囲の中で、我がまちでできることもあると思います。国内とか全国とか言わなくても、そういう自分の腸の長さにあった食事があったんだという、そういう勉強。それから、ここに最初に書いてある食べる側、食べられる側の真の意味というのは、子供たちに話せばわかるのです。食べる側、子供たちも我々も、食べられる側は全部すべて命のあったもの。命があったものを我々いただいて、そして成長なり生活しているわけで、これは根本的な大事な話であります。子どもにはそれとなくこういうことも指導してあげていただきたい、そういうふうに思いまして、我がまちでやれる部分があったとしたらやっていただきたいなということを申し上げて、質問を終わります。
答弁 教育長 熊田義信(教育長は2015年3月まで)
再質問のお答をさせていただきたいと思います。今の日本の歴史からいろいろ質問の内容に触れられていったと思います。今、8番議員さんが言われたとおり、日本の過去においては米と身土不二というのですかね、地元に近い食べ物を中心に食されていたということであります。昔の食べ物は、聞くところによると硬いものが非常に多かったということから、咀嚼という、いわゆる、噛む回数が非常に多くて顎が強く、そして消化を促す唾液だとかを多く出していたということもありました。今は、どちらかというと柔いものが非常に多くて、やっぱり噛む回数が非常に少なくなってきているということが体に影響を及ぼしている、いわゆる、悪い影響をですね、及ぼしていることもあって、よく噛んで食べるということも昔の食事を例えにして、栄養教諭がそういう学年に応じて食育授業もしているということも付け加えさせていただきたいと思いますし、戦後の話もされました。戦後、特に肉製品、そして油物、そしてスナック菓子だとか増えて、そういう生活習慣病が増えてるということも、これも同じように食育の授業を通しながら学校で説明をして、そういう食育の必要性、そしてどういうふうにして食べたらいいのかということも説明を加えているところであります。そして、命をいただくという部分で、ちょっとお話があったと思います。このことについては、給食の時にいただきますを通じて、いただきますの意味は、私が言うまでもなく、8番議員さんよく承知をされておりますから、そこは言いませんけれども、そういうことを栄養教諭だとか、担任からいただきますを通じて、いろんな人方からの感謝だとか、命をいただくという部分を、これも合わせて学校内でできることは、ちゃんとしておりますので、その辺、意を酌んでいただければなというふうに思います。また、ちょっと私の答える範囲を超えますけれども、今月初めにも町長部局の保健福祉課の管理栄養士がおりますので、管理栄養士が子育て支援センターに出向いて、就学前の子供に対してどういう食事がいいのかということを、保護者向けに管理栄養士が説明していることも行っております。それぞれ教育委員会でやるべきことは教育委員会でやっておりますし、町長部局でやるべきことは町長部局でも精力的にいろいろやって、町民のそれぞれの年代に応じた食育を通じて、しっかりできる対応をしていることをお答えして、私の再質問の答弁とさせていただきたいと思います。以上です。