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新十津川町議会 平成24年第3回定例会 2012年9月5日

新十津川町防災計画について

2012年9月5日、新十津川町議会の一般質問で、西内陽美議員が「新十津川町防災計画について」質問し、町長 植田満が答弁しました。

質問者
西内陽美 議員
答弁者
町長 植田満

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 2番 西内陽美

それでは、議長のお許しをいただきましたので、4点の一般質問をさせていただきます。1点目は、新十津川町防災計画についての質問をさせていただきます。9月1日は、大正12年のこの日に起きた関東大震災の教訓を忘れないようにと制定された防災の日であります。新十津川町でも8月26日に防災センターにおいて、多くの地域の方々の参加を得て平成24年度総合防災訓練が行なわれました。沼田から砂川付近の断層帯により震度6強の地震が発生。火災や家屋倒壊による下敷きなど、多くの人的被害が発生という想定で行なわれました。訓練が進められる中で何点か気になる箇所があり、訓練終了後に確認をさせていただきました。一つは、災害対策本部設置に係る時間でございます。訓練では、地震発生後12分で設置された設定でしたが、万が一、実際に災害が起きたときには、何分かかるのかという問いかけをさせていただきました。町の職員にメールで発信するので約10分で可能だとの回答があり、訓練どおりでございました。二つ目に、自衛隊への災害援助の派遣要請が空知振興局を通してなされることであります。これに対しては、緊急時には、新十津川町の災害対策本部長である町長から、直接、滝川駐屯地に要請ができるようになっているとのことで安心をいたしました。気になったこと、不安を抱いたことが、何より大切な命を守る非難についてであります。訓練では、橋本、みどり区で自主防災組織をもとに自主避難をはじめ、民生委員、行政区役員が、災害時要援護者を非難誘導しているという想定でありました。現在、新十津川町内11行政区のうち、自主防災組織を作っているのは3行政区。災害時要援護者の把握に取り組んでいる行政区は2行政区と聞いております。防災訓練の設定にしては、町内の現状とは大きくかけ離れているものでした。そもそもの訓練とは、最悪の状況に備えて行なわれるべきでありますし、訓練以上のことは、突然の災害時にはできないものであると考えるべきです。それとも今回の設定は自主防災組織を立ち上げ、災害時要援護者を行政区で把握していれば、非難誘導が困難なく進められて、安全に非難できるのだというデモンストレーションだったのでしょうか。いずれにせよ、災害が発生し、いざ非難をという際に求められるのは、まず、自らの身の安全は自ら守る、自助。地域や身近にいる人どうしが助け合う、共助であります。ここに行政の公助が、どのように係わっているのでしょうか。災害時に行政が行なうことは多岐にわたっておりますが、自助、共助の精神を育てる方策を住民に示していくのも公助の重要な役割であると考えます。そこで、地域の防災力を強化するために、町はどのような取り組みをされているのでしょうか。また、非難計画、避難所運営に関しまして、24年7月4日付けの毎日新聞の社説に、23年9月28日、中央防災会議の東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震、津波対策に関する専門調査会が取りまとめた報告が載っておりました。地域の防災会議に、女性委員を積極的に登用し、これまで繁栄が不十分であった女性の視点を取り入れる事との配慮が盛り込まれたとありました。政府がまとめた24年版、男女共同参画白書によりますと、東日本大震災でも、被害の影響や非難の仕方などに男女間で違いが見られたとして、例えば、一人で非難した人の比率は男性が多く、数名でまとまって非難した人は男性の64%に対し、女性は82%と大半を占めたそうでございます。地域の方々との関わりがより強いとされ、普段から育児や介護に接する機会がより多いとされる女性を、防災計画の策定段階からメンバーに加えることで、地域における多様な視点を繁栄した現実的、かつ継続的な対策が実現し、併せて、地域の防災力向上が期待できますことから、現災や被災後の支援、救援活動に大きな効果を上げることにつながるという認識は、もはや社会の常識になってきています。また、災害時の物資の備蓄に関しましても、妊娠されている女性や乳幼児を含む子供たち、あるいは、ご高齢者等の方々の生活をよく理解されているので、必要な物資の種類や数量、さらには物資の中でも個人で予め準備しておくもの、又は、行政が準備する物との見極めにもたけているといわれています。新十津川町防災計画に定めている防災会議の委員29名のうち、女性は1名です。それで、配慮が必要な災害弱者と言われる方々への支援は、十分に行き届くとは思えません。町では、乳幼児やご高齢者、障害のある方々、つまり、防災訓練があっても参加できない方々に安全に非難していただくために、どのような方策を講じられているのかお伺いいたします。また、東日本大震災では、長期にわたる避難生活でのご苦労が毎日報道されていました。避難所での不都合やストレスも多く取り上げられていました。新十津川町の避難所はどうでしょうか。今年度から耐震診断が始まりますが、指定された行政区会館の中にはバリアフリーではないため、車椅子に対応できない施設があります。広間が板張り状態で横にもなれないとか、冬季は水抜きをしても凍結をする。トイレが男女共同であるなどの不便や、水害時の避難所としては不安であるなど、数々の問題や課題があります。このような状況で、果たして避難所として機能するのでしょうか。あってほしくはない災害ですが、万一災害が発生し非難しなければならない状況になったときのために、耐震性能の強化、改修に併せて、行政区会館の改築も視野に入れた見直しが必要と考えますが、どのような方向性をお示しになられますか、町長にお伺いいたします。

答弁 町長 植田満(町長は2015年3月まで)

ただいま、2番議員さんから新十津川町防災計画についてのご質問がございました。大きく分けまして、この質問の中に4つほどに分類することができると思っておりますので、一つずつ質問の項目に従いましてお答えを申し上げたいと思っております。まず、1つ目の災害時の要援護者の把握及び登録についてでございますが、今ほどご指摘のございましたように、橋本区、文京区、中央区の3つの行政区におきましてセーフティネット、要するに、支援者台帳の事業を進めておりまして、菊水区におきましては、セーフティネット事業ではございませんけれども、福祉部が中心となり災害弱者の把握に努めていただいております。また、各区を担当する民生委員の方々にも、災害時に限らず日頃から支援を必要とする方々について、相談・支援に当たっていただいております。民生委員と連携をしながら、要援護者の把握を進めている行政区もありますが、個人情報保護の観点から、情報をどのように適正に管理し取扱うかについて、苦労されていると聞いておりますので、管理運用の方法について情報を提供してまいりたいというふうに考えてございます。この他、高齢者地域生活支援方策検討会議の中においても、見守り体制の構築という観点から、現在、町、行政区、民生委員、社会福祉協議会の連携の中で方策の検討が進められているところでもございます。次に、2つ目の防災上における地域コミュニティのあり方についてですが、災害時における自助・共助につきましては、今ほどの8月26日の防災訓練の挨拶の中でも触れさせていただきましたが、まず基本は自助。自分で身を守る自助です。その次に、共助。隣近所の付き合いといったようなものが求められてくるわけでございます。助け合うということが求められているわけでございます。先般、行政区長連絡会議の中でも区長さんと意見交換させていただきましたが、近年は過去に比べて交流の機会が減っているという意見が多く、要するに、地域の中で交流の機会が減ったという意見が多くありました。つながりが薄くなった。というご意見でございます。このことは我が町ばかりでなく全体的なことなのかもしれませんですけれども、そういったコミュニティの希薄化といったものが、やはり我がまちにも押し寄せてきているのかなというふうな感じもしております。災害時の共助につきましては、やはり日頃から顔を合せてコミュニケーションをとることが大切であるというふうに考えております。その手段といたしまして、行政区活動支援交付金の中の文化づくり事業を実施して、地域交流を深めていただければと思っております。例えば、盆踊りを復活させたり、演芸会を実施したり、区内のコミュニティ活動を積極的に進められている行政区もございますので、今後もコミュニティの醸成が図れるよう支援を続けてまいりたいというふうに考えております。こういった日々のつながりが、いざといった災害時において、共助といったものにもつながっていくということになるわけでございますので、いきなり災害が発生してから共助といっても、なかなか取りつきづらい面もありますので、日頃からのつながりが最も大事であるというふうに考えております。次に、3つ目の防災力強化対策の取り組みでございますけれども、これまで自主防災組織を立ち上げた行政区は、さきほどご指摘ございましたように、2行政区でありますが、自主防災組織の立ち上げは難しいという行政区もある様でありますので、これからも自主防災組織の必要性を認識していただきながら、災害時に機能する組織となるよう支援してまいりたいというふうに考えてございます。また、これまで防災士や防災マスターの資格取得の奨励と助成も行ってまいりました。既に資格を取得された方が28名を数えてございますので、こうした方々のお力もお借りしながら防災意識の高揚を図ってまいりたいというふうに考えております。次に、4つ目の質問でございますけども、避難所の関係でございます。多様な住民生活に配慮した避難計画、避難所運営についてでございますけれども、避難所においては、避難された方が少しでも快適な環境で過ごすことができることが、ご指摘のとおり大切でございます。しかしながら、我がまちにおいては、ゆめりあ等の公共施設の避難所においては、障害者への対応やバリアフリーの施設となっておりますが、行政区会館の避難所については、まだこれらの対応が進んでいないというのが実態でございます。そこで、行政区会館につきましては、本年度の予算において耐震2次診断を実施しております。診断結果をもとに改修計画を策定することとなりますので、この改修計画の中で建物の構造的な課題も勘案の上、段差の解消ですとか、手摺の設置ですとか、トイレの改修を実施し、障害者や車いすを利用する方たちにも易しい施設となるような方向で検討してまいりたいなというふうに思っております。このことから、改修までのしばらくの間は、ゆめりあや学校等のバリアフリー化された避難所に避難をしていただくことで対応してまいりたいというふうに考えております。なお、本年度地域防災計画の見直しを行うことといたしておりますので、これらの課題を踏まえ、地域防災力の強化が図られるよう、策定業務を進めてまいりたいというふうに考えております。そこで、先ほど防災会議の委員のメンバーに女性が一人ということでございますけれども、今後については、女性のいろんなお声を聞けるような対応をしてまいりたいと考えますが、現状の委員さんは委嘱期間がまだ満了となってございませんので、そういったことも十分配慮させていただきながら、今後の防災会議の進め方について見当してまいりたいというふうに思います。以上でございます。

再質問 2番 西内陽美

再質問させていただきます。地域の方々は、ご高齢者、ご高齢の単身世帯、あと、お体に不自由があったり、健康に不安のある方々を大変心配していらっしゃいますが、なかなかその実態を知ることができません。ただ今、町長からもお話がありましたように、個人情報保護法が壁になっているようでございます。ご自身がかたくなに拒否されているという場合もあります。ですが、情報の中には、知られたくない情報もあれば何かあった時には知られていないと困るというものが必ずあるはずです。また、この災害時要援護者登録名簿の作成が目的ではありません。登録することで地域の日頃からの見守りや支援活動が確立され、災害時はその方のニーズにあった支援活動ができるようになるのだと考えております。町民の防災や地域コミュニティ、まちづくりへの関心が高まっている今、この時期にこそ、町民に災害時要援護者の取りまとめの重要性と、その情報の信頼できる活用を積極的、かつ、具体的に推奨されてはいかがでしょうか。また、女性委員の登用についてお話がありました。防災会議への登用についてですが、防災会議条例に定めております委員は、指定行政機関の長や北海道警察、副町長、教育長、消防支署長、消防団長、自衛隊部隊、又は、機関長、水道企業団企業長という方々が任命されることになっております。言葉は悪いですが、いわゆる充て職であり、ここに女性の登用を望めるものではありません。可能なのは町長がその部内の職員のうちから指名するものと定めている枠か、本年7月30日に開催されました第3回新十津川町臨時会におきまして承認された新十津川町防災会議条例第3条第5項に加えられた第11号自主防災組織を構成するもの、又は、学識経験のあるもののうちから町長が委嘱するものと定めた枠であろうかとも考えます。政府目標では、2020年までに社会のあらゆる分野において、指導的地位に女性が占める割合、あらゆる政策決定の場に女性を入れる割合を少なくとも30%にすると定めました。町でも、是非、女性の意見を取り入れるための工夫をしていただきたいと思います。また、防災士にも触れられましたが、24年の2月の総務民生常任委員会で23年度にこのメンバーが中心となって地域防災会議が発足されたとの話がございましたが、防災計画に定めてあります防災会議及び災害対策本部組織図のどこに属しているのかが読ませていただいたのですがわかりませんでした。防災士は、地域防災に携わるリーダーです。防災士の処遇も含めて町民との協働のもとで、新十津川らしい防災に関する計画の制定を望んでいますが、今回の質問の趣旨を反れてしまいますので、また別の機会にお尋ねをしたいと思います。先ほどの質問に戻りますけれども、もう少し具体的に町民の方たちに要援護者カードの重要性を進めるようなお考えについて、お伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 植田満(町長は2015年3月まで)

要援護者の把握につきましては、これは災害ばかりでなくて、午前中に笹木委員長さんからの政務調査報告の中に触れておられましたように、災害ばかりではなくて汎用性をもった広い意味で考えたいと思います。例えば高齢者の孤立化を防ぐというふうなことが災害時においても重要視されてくるということにもつながるわけでございますので、広い意味で要援護者の把握に努めれば、緊急時の場合も速やかに対応できるものと考えます。このことは区長さんにも再三お願いをいたしておりますし、また、区長会議の中でもいろいろと議論をしていただいているところでもございます。ただ、ご質問の中でもあったように、どうしても私は、こういったことは知ってほしくない、知られたくない。そういったような方々も中にはいるようでございますので、そういった方については、法的になかなか難しい部分もあるわけでございますけれども、それはそれといたしまして区長さんとも連携をとりながら、そして、理解を示していただきながら、行政区ごとに要援護者が把握できるような体制づくりを早いうちに進めていくことも考えていかなくてはならないと思っております。理解を深めていただけるように努力してまいりたいというふうに思っております。それと、防災会議への女性の参加ということでございます。確かに、充て職ということになってございます。今後どのような形の中で女性の意見をより多く取り入れていけるのかという点につきましても工夫してみたいというふうに思っております。以上です。

出典:新十津川町議会 平成24年第3回定例会 2012年9月5日 議事録 PDF(24ページ) 間違いを知らせる