新十津川町議会 平成23年第2回定例会 2011年6月30日
原発について
2011年6月30日、新十津川町議会の一般質問で、樋坂里子議員が「原発について」質問し、町長 植田満が答弁しました。
- 質問者
- 樋坂里子 議員
- 答弁者
- 町長 植田満
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 9番 樋坂里子
皆さん、おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。まず、第1点目ですが、原発について、町長のお考えを聞きたいと思います。3月11日の東日本大震災と津波による福島原発の事故は福島近辺だけではなく、日本全土、そして世界へも大きな影響を与えています。私は、安全安心のない終息をもたない原発は、廃止しかないと考えますが、まず、どのように考えるかという点。また、発電は再生可能な自然エネルギーにすべきと思います。この点についていかがお考えでしょうか。それから、北海道の泊原発の存続についてはどう考えますか。また、泊原発3号基はプルサーマル発電をしようとしておりますが、この点について、町長はどのようなお考えをしているのかお伺いしたいと思います。以上です。
答弁 町長 植田満(町長は2015年3月まで)
おはようございます。ただいま9番、樋坂議員さんからの最初のご質問がございました。原発についての考え方についての質問でございます。まず始めに、東日本大震災に端を発した、東京電力福島第一原子力発電所の事故により、被害に遭われた、あるいは、被害に今もって遭われている方に対し、心よりお見舞いを申し上げたいというふうに考えております。正確な数はつかめていない状況ですが、所管の大臣、副大臣からの説明では11万3千人の方が、指定された区域外に避難しているとのことであります。また、近隣県を中心に首都圏に至るまで、直接の被害は避けられていても、今もなお多くの皆さまが、日常生活に何らかの影響を受けながら暮らしているということに対しまして、本当に憂慮しているところでございます。さて、ただいま4つの項目について質問をいただきましたので、このことについてお答えをさせていただきたいというふうに思っております。資源に乏しい我が国の国民が、今のように文化的で先進的な暮らしを享受できるのは、産業の発展を支えてきたエネルギー開発と、その技術革新が大きく影響していることは、言を俟たないところであります。経済活動の進展や生活レベルの向上に比例して、電力需要は右肩上がりで拡大してまいりました。そして、国のエネルギー政策は、将来にわたって電力確保を見据えて、原子力、天然ガス、水力、石炭、石油とバランスを保ってきたところでございます。 21世紀に入りましてから原子力への依存度は、概ね3割程度を占めてまいりましたので、仮に国内の原子力発電所が全てストップしてしまうと、国民の日常生活のみならず、国内の産業経済活動への影響は計り知れないものがあります。確かに、最新の科学技術の粋を集めたとしても、絶対安全という言葉はないのかも知れません。それは、旧来の発電方式や新エネルギーであっても、事故の危険性が皆無とは言えないのと同じであると思います。そのことを考えると、中長期的には、原子力への過度の依存をなくしていくことは、これは理想であるというふうに考えております。ただ、足元の電力供給の安定性を考慮すると、直ちに、脱原発に舵を切ることは拙速であるというふうに思っております。自然エネルギーの活用は、確かに重要政策でありますが、先ずは、脱原発を進めるかどうか。これは、国のエネルギー政策の中でしっかりと決めることが、最も重要であるというふうに考えております。また、北海道の電力需要の約4割を占めている泊原発は、道民にとって身近な課題でありますが、今申し上げましたように、当面は安全対策を最重点としつつ、将来に向けての対策は、国、道、周辺自治体のほか、関わるもの全てが真剣に議論していかなければならない問題であるというふうに考えております。最後に、プルサーマル発電の考えにつきましては、過日、高橋北海道知事が「安全性が確保されない限り認められない」との見解を示されました。現時点の判断としては、至極当然のことでございまして、私も知事の考えに賛同するものでございます。なお、昨日、北電の社長が本件につきまして、地元の理解が前提である旨、発言されておりますので、このことについては、理解を示してもらいたいというふうに思っております。以上で、答弁とさせていただきます。
質問 9番 樋坂里子
町長のお考えはお聞きいたしました。私は、福島原発の大事故を経験した日本でも、世界でも原発撤退を求める声が広がっているのではないかなと思います。世界の状況でみますと、ドイツ政府は2022年までに、原発から全面撤退することを決定しております。スイスも撤退を決めています。また、イタリアの原発3基も近い将来廃止をしたいと言っています。フランスは、フランス最古の原発の閉鎖を求める動議を可決しております。イスラエルは、3月に初の計画をしておりましたが、それも停止。フィリピンは、閉鎖中の原発を再開しないと、世界的にはこのような状況が出ております。福島原発から始まって、すでに3カ月半を過ぎているところですけれども、町長が言うように、原発を即、撤廃しなさいということには、多分ならないとは思いますが、でき得る限り、やはり少しでも早い時期に原発の安全性を研究して、大丈夫だということになれば良いのですけどれも、今いろいろ言われているのを聞きますと、一度放射能が漏れると、何十年も放射能は消えることはないという、昨日の研修でもなんか先生がそのようなことを言ってたように思うのです。ですから、やはり撤退の方向で、是非、さっき言ったようにすぐ撤退ではなくて、安全性の確保ができなければ、撤退の方向に進むように、町長の方からもいろいろな機会で進めていただきたいし、また、原発はどうしても発電に必要であるという考えであるならば、私は、もし仮に、原発が本町にあった場合、そのことについて町長はどのように、事故がおきた原発ではなくて、電気を発電する原発というのがこの本町に、もし仮にあったとして、今の現状をみてどのように思われるか。私は、町長の安全安心なまちづくりということが執行方針の中にあるように、絶対、安全安心が保障されない原発を、もし仮に町長が認めるということであれば、この町長の公約に違反するのではないかなというふうに、私は思っているところでありますが、再度、申し上げた点について、致し方ないと言われるのか、やはり、原発は撤廃しかないと思われるのか、その辺についてもう一度ご答弁願いたいと思います。
答弁 町長 植田満(町長は2015年3月まで)
先ほどの答弁でも申し上げましたように、今の、やはり電力の安定供給をいかにして確保するかということが、これは最重要課題でございますので、今即、原発から撤退をするということについては、先ほど、拙速すぎるということは申し上げたとおりでございます。そういった中で、国も将来のエネルギー政策をどうあるべきかということは、しっかりと考えていってもらわなければならないというふうに思っております。そこで、町村会といたしましても、6月28日に、北海道町村会と北海道市長会が歩調を合わせまして、北海道知事や北海道電力に対しまして、安全対策の要請活動を行なっております。今後も国や関係機関に対して、しっかりと要請をしてまいりたいということになってございますので、やはり、その考え方は市町村会の会員の一員でございますので、そういう方向で進んでまいりたいというふうに思っております。以上です。