みんなの議会

紋別市議会 令和5年第3回定例会 2023年9月4日

(1)本年10月からふるさと納税制度の大きな2つのルール改正が行われますが、本市のふるさと納税において、どの程度の影響があるのかについて/(2)ルール改正により、各自治体の返礼品の還元率が事実上低下してしまうことから、本市の好調なふるさと納税を堅守するための方策について/(3)福島原発のALPS処理水が放出され、風評被害等における、中国の日本産水産物の輸入全面禁止等の措置による、本市の基幹産業全体と特に帆立の影響について/(4)中国の日本産水産物の輸入禁止等の措置が今後も続けられた場合の本市の漁業及び水産加工業等が受ける影響とそのほかの波及について/(5)同様の課題を抱えるほかの自治体及び道と連携して、政府や東京電力に賠償や支援策の拡充を積極的に訴えて行くことについて/(6)本市、独自の支援制度について/(7)紋別市合葬墓の焼骨の埋蔵状況と今後の埋蔵許容数、予測される埋蔵許容年数につい/(8)紋別市合葬墓の一部使用条件の見直しの提案について/(9)紋別市合葬墓条例の一部内容を市民に知らせることについて/(10)賑わいの創出やコミュニティづくりの視点から、商店街や市民団体等のイベント開催等の活発な活動を後押しするために、本市の補助事業とは別として、本市で貸与可能なテントや備品等の一定数の調達、管理、公表、貸出について

2023年9月4日、紋別市議会の一般質問で、田中勝彦議員が「本年10月からふるさと納税制度の大きな2つのルール改正が行われますが、本市のふるさと納税において、どの程度の影響があるのかについて」「ルール改正により、各自治体の返礼品の還元率が事実上低下してしまうことから、本市の好調なふるさと納税を堅守するための方策について」「福島原発のALPS処理水が放出され、風評被害等における、中国の日本産水産物の輸入全面禁止等の措置による、本市の基幹産業全体と特に帆立の影響について」「中国の日本産水産物の輸入禁止等の措置が今後も続けられた場合の本市の漁業及び水産加工業等が受ける影響とそのほかの波及について」「同様の課題を抱えるほかの自治体及び道と連携して、政府や東京電力に賠償や支援策の拡充を積極的に訴えて行くことについて」「本市、独自の支援制度について」「紋別市合葬墓の焼骨の埋蔵状況と今後の埋蔵許容数、予測される埋蔵許容年数につい」「紋別市合葬墓の一部使用条件の見直しの提案について」「紋別市合葬墓条例の一部内容を市民に知らせることについて」「賑わいの創出やコミュニティづくりの視点から、商店街や市民団体等のイベント開催等の活発な活動を後押しするために、本市の補助事業とは別として、本市で貸与可能なテントや備品等の一定数の調達、管理、公表、貸出について」について質問し、市長 宮川良一、企画調整課長 大野貴光、水産課長 髙橋博明、環境生活課長 奥津建太郎、まちづくり整備推進室参事 住出晋一が答弁しました。

質問者
田中勝彦 議員
答弁者
市長 宮川良一、企画調整課長 大野貴光、水産課長 髙橋博明、環境生活課長 奥津建太郎、まちづくり整備推進室参事 住出晋一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 田中勝彦

私は、未来の会の一員として、さきの通告の順に従い、質問させていただきます。さて、総務省では、8月1日、2022年度におけるふるさと納税の寄附総額が前年度比約1.2倍の9,654億円で3年連続で過去最高額であったことなどを発表されました。2022年度にふるさと納税を利用された人数は約890万人、自治体の受入れ件数は約5,184万件で、利用者数、自治体受入れ件数とも過去最高となりました。本市は、受入額の順位を一つ下げ、全国第2位となりましたが、3年連続で受入れ件数では全国第1位となり、194億円と前年度実績から40億円余りの増額となり、本市に対して全国の皆様から多くの寄附が寄せられました。紋別市にふるさと納税をいただいた全国の皆様に深く感謝を申し上げるとともに、早い段階からふるさと納税の可能性に着目され、力強く推進してこられた宮川市長をはじめ、ふるさと納税で多くの皆様に選ばれる、紋別ならではの高品質な返礼品を出品していただいている市内の事業者の皆さん、そして、膨大な件数の受付業務に当たられている市職員と関係者の皆様のご労苦に対しまして改めて敬意を表するところであります。それでは、今回も市民の皆様から寄せられた声を中心に、私なりの考えを加え、各事項について質問させていただきます。最初に、ふるさと納税についてです。今回、ふるさと納税の受入額で全国第1位となりました都城市の池田市長は、8月上旬、イベントで登壇し、民間企業はトップを目指して結果にこだわっている、自治体は結果が出なくても倒産するわけではないが、市民が不利益を被る、行政も結果にこだわり、取り組むことが市民の幸せにつながる、ふるさと納税も同様だと語られたことが報道されておりました。私は、本市のふるさと納税においても、関係されている皆様の、やるからには結果にこだわったゆえの受入額2番、受入れ件数1番となって、全国の多くの皆様のご支持をいただいたものと理解いたしております。このように好調な本市のふるさと納税ですが、総務省では、本年10月から大きく二つのルール改正が行われることになり、市内の事業者からは、一部、不安の声も上がっております。ルール改正は、一つ目に、募集適正基準の改正として、ふるさと納税の寄附を募集するための必要経費を寄附額の5割以下とする基準を厳格化するということです。二つ目に、地場産品基準の改正として、返礼品のうち、熟成肉と精米は同じ都道府県内で生産されたものに限るという点です。そこで、1点目にお聞きしますが、10月から大きく2点のルール改正が行われますが、本市のふるさと納税にどの程度の影響があると本市ではお考えでしょうか。2点目として、寄附者から見た場合、各自治体の返礼品の還元率が事実上低下してしまうと考えますが、本市のとても好調なふるさと納税を堅守するための方策等を本市ではどのようにお考えでしょうか。また、ルール改正前の駆け込み需要なども想定されますが、実際に前年度と比較しての受入れ件数などの状況も併せてお聞きいたします。次の質問に移ります。本市のふるさと納税の返礼品として大変多くの支持を得ている紋別の高品質な魚介類ですが、その中でもとりわけ水揚げと生産高を誇る最重要漁獲物のホタテは、いわゆる育てる漁業が続けられており、種苗から稚貝に育てられ、その後、決められた海区に放流し、4年サイクルの計画で水揚げされ、安定的に供給されることにより、漁業者はもちろん、水産加工業や運送業、その他にも関連する多くの事業を生み出し、雇用の創出にもつながっており、本市にとってとても大切な漁獲物の一つであります。紋別では、お盆明けから稚貝の養殖作業が始まりましたが、ホタテに限らず、これからが全国的にも漁業の繁忙期を迎えます。ただ、その中、政府は福島県沖において、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故で建屋内にある放射性物質を含む水について、トリチウム以外の放射性物質を安全基準を満たすまで浄化したALPS処理水の海洋放出を8月24日午後から開始しました。放出の完了までには約30年かかるとのことであります。2015年に政府と東京電力が福島県漁連と約束した関係者の理解なしにはいかなる処分も行わないは果たされない状態であり、全国の多くの漁業者が反対する中、海洋放出となりました。ただし、海洋放出されるALPS処理水に含むトリチウムは、国の定めた安全基準の40分の1未満まで海水で希釈して、WHO飲料水基準と比較しても7分の1未満となることから、放出する総量も管理して処分するとのことで、環境や人体への影響はないとされております。しかしながら、8月24日午後、処理水の海洋放出開始により、中国は対抗措置として日本産水産物の輸入を全面禁止、また、その翌日には日本の水産物の加工、調達、販売も禁止しました。これらのことは、全国的にも、全道的にも、本市にとりましても、大変大きな影響を及ぼすことになってしまい、日本の水産物の中でホタテのみに限定されることではありませんが、ホタテは日本から中国への水産物の総輸出額の5割を超えるものであり、直近のデータでは、北海道に限定した水産物の輸出額は約833億円であり、そのうちの6割を中国に輸出しており、ホタテは約447億円にもなります。この中国の輸入全面禁止等の措置は本市の経済を揺るがすことになるのではないかととても心配であります。政府としては、風評被害等に対する補償として、風評被害対策に300億円、漁業継続支援に500億円、合わせて800億円の基金を設けはしましたが、今後30年間放出される予定の処理水に対し、東京電力からの賠償の範囲を含めても、福島県から東北、北海道、全国など、水産物から食品、農産物、観光に至るまでの風評被害等への補償は、現状公表されている限りでは、決して十分と言える金額ではありません。本市としましても、まずは、最重要漁獲物であるホタテに関連した独自の支援制度等を検討しなくてはならない事態ではないかと考えます。これらの問題は日々状況が変化する可能性がありますことを申し添えさせていただき、以下、お聞きしてまいります。それでは、1点目ですが、福島原発の処理水の放出による、中国の日本に対する水産物の輸入全面禁止等の措置により、本市の基幹産業全体と特にホタテについて、今後もしくは既に発生している問題について、本市はどのように捉えられているのでしょうか、ご見解をお聞かせください。2点目として、今後、このまま中国による輸入禁止等の措置が続けられた場合、まず、本年としては、本市の漁業及び水産加工業が受ける影響額はどの程度と想定されていますでしょうか。あわせて、インバウンドが戻りつつある中のこの処理水の放出などが観光業へも波及するのではないかという懸念もありますが、本市としてのご見解をお聞かせください。3点目として、福島県内はもちろんですが、同様の課題を抱えることになったほかの自治体及び道と連携して、政府や東京電力などに賠償や支援策の拡充を積極的に訴えていくべきと考えますが、本市の見解をお聞かせください。4点目として、これらの風評被害などに対する市独自の支援制度等について、現段階において本市はどのようなお考えをお持ちでしょうか、お聞かせください。次の質問に移ります。紋別市合葬墓についてですが、これまでも、高い関心を持って、各会派、諸派から5名の議員が一般質問で合葬墓について取り上げ、様々なお考えやご提案がなされてまいりました。その紋別市合葬墓は、本市と関係団体等との協議や検討が重ねられ、特に仏教会との慎重な協議を経て、ご理解をいただき、完成に至ったと伺っております。合葬墓の使用申込みが始まりましてからちょうど2年となりましたが、この2年間で合葬墓には多くの焼骨が納められたことと思います。私は、このお盆に紋別墓園にある祖先のお墓参りをしましたが、墓園を見渡すと、墓石が解体され、平地となっている箇所が年々増えているように感じ、先日、当市の墓石業者にお聞きしたところ、昨年の春頃から今年にかけて特に墓じまいの依頼が多くあったとのことでありました。全国的にも同じような状況があると考えますが、少子高齢化や核家族化、人口減少、都市人口集中により、お墓をお世話する方、継承する方がいなかったり、遠方であったりするなどの理由から墓じまいに至ったり、とても寂しいことではありますが、無縁墓化する可能性もあると思います。このような状況下で、合葬墓の使用について個々人の考え方は様々であろうと思いますが、合葬墓の使用を希望される方が祖先や故人となられたご家族を心から尊ぶことができるのであれば、合葬墓はとても大切な役割を果たしていくと考えております。私は、本市の担当窓口で配付している紋別市合葬墓のご案内を確認させていただきましたが、その使用条件によると、納めることができる焼骨として、①紋別市に住所があり、持っている焼骨を合葬墓に埋蔵しようとする方、②紋別市に住所があり、お墓またはお寺に納められている焼骨を合葬墓に改葬しようとする方、③紋別市に住所があり、生前予約をする方、生前予約とは、自分が亡くなった後、合葬墓に自分の焼骨を埋蔵することを生前に自ら予約すること、生前予約をする方の焼骨を埋蔵する方(主宰者と言います。紋別市外の方で構いません。)を指定しなければなりません、④亡くなられたときに紋別市に住所があった方の焼骨を合葬墓に埋蔵しようとする紋別市外の方、⑤紋別市が管理する墓地に納められている焼骨を合葬墓に改葬しようとする紋別市外の方となっております。紋別市合葬墓のご案内に記されている使用条件は、あくまでも紋別市という項目、条件が必要であります。加えて、紋別市合葬墓条例を確認すると、使用者の資格として、第4条第1項のイには、生前予約により合葬墓の使用の許可を受けた後、転出した場合を含むと記されております。先日、私の元に寄せられた声ですが、去年まで紋別市民であった方で、50年以上、紋別に居住されておりましたが、配偶者の通院の関係で紋別から転出を余儀なくされ、現在は札幌市に居住しているものの、お子さんに娘さんがおりますが、紋別市外に住まわれており、将来、ご自身が亡くなられた際には、50年以上居住していた本籍地でもある、愛着のある紋別の合葬墓に入りたいとの強い希望でありました。しかし、ご本人の強い希望があるものの、現状の使用条件では、既に転出してしまった方は紋別市合葬墓は使用できないことになります。さきにも述べましたが、少子高齢化や核家族化、人口減少、都市人口集中が続く中、私は今後もこのような状況の方は増える可能性があると考えており、今回、まずは使用条件等の一部見直しの提案をさせていただきますが、市民が目にする紋別市合葬墓のご案内に記されていない紋別市合葬墓条例の一部に注意すべき内容があると考えており、市民に知らせる必要があると考えております。それでは、1点目にお聞きしますが、紋別市合葬墓のこの2年間の焼骨の埋蔵状況と今後使用できる埋蔵許容数、予測される埋蔵許容年数をお知らせください。次に、2点目として、さきにも述べさせていただきましたが、紋別市に住所がなくとも、例えば、30年以上、40年以上などと期間を定め、紋別市民であった方、あわせて、本市が本籍地の方として、生前にご本人の希望がある場合には紋別市合葬墓を使用できるよう、使用条件の一部見直しを提案させていただきます。本市のご見解をお聞かせください。次に、3点目として、注意すべき内容についてですが、紋別市合葬墓条例の第4条第1項のイの生前予約の部分の解釈からすると、転出した場合を含むとは、恐らく、生前予約された方が将来的にほかの自治体へ治療や療養のための転出や家族の元へ転出することを想定されているのかと考えますが、なぜ、転出した場合を含むという文言が市民の目にする紋別市合葬墓のご案内に記されていないのでしょうか。私は、市民に知らせる必要がある注意すべき内容と思いますが、本市のご見解をお聞かせください。次の質問に移ります。にぎわいの創出やコミュニティーづくりを目的とする各団体が開催するイベント等で使用されているテントや備品等についてお聞きいたします。今年の5月8日から新型コロナウイルスが5類となったことで、3年から4年ぶりに各種イベントが再開されてきており、新たなイベントも生まれ、紋別の短い夏のイベント開催ということもあって、開催日や準備の期間の重複もあり、私のところに、市民団体より、テントや備品等の数が足りず、借用できる先を教えてほしいとのお話をいただきました。今年は、7月上旬から各団体のイベントが開催されて、港まつりの通常開催とその協賛イベントもあり、各団体は借用できるテントや備品等の確保に苦慮されたことと思います。本市では、商店街活性化対策事業等、商店街や市民団体等の活発な活動を応援する制度があります。本制度の事業内容としては、商店街を「買い易く、楽しく」という消費者ニーズに応えられる活力ある商店街と消費者との密着を図るため、界隈性及び娯楽性に富んだ催事の演出を図るとしております。本制度を活用した場合のイベント開催の補助は、補助対象経費の2分の1以内で20万円が上限であり、例えば、民間のイベント用品会社等からテントや備品等を借用する場合はもちろん多額となりますので、そのほとんどの団体は第三セクター等が所有、保管するものや一部民間事業所から借用したものを使用している現状にあります。ましてや、イベントを開催する各団体がテントや備品等を自前で、自己でそろえることはもちろん難しいことであり、もしそのようなことになれば、各団体の活発な活動にブレーキをかけることにつながってしまいかねません。私は、これまでも全市的なイベントや様々なイベントにもできるだけ携わってきた者の一人としてですが、現状、第三セクター等が所有、保管するテントや長テーブル、パイプ椅子等の備品の中には、経年劣化品や更新時期がとうに来ているものもあり、総体的に足りていないように感じております。言うまでもなく、第三セクター等が所有、保管するテントや備品等は、基本的には、全市的なお祭りやイベント、それぞれの第三セクター等が主催する事業のために、それぞれが所有、保管しているものであり、本来、貸与用に持つものではないと理解していることを付け加え、以下、お聞きしてまいります。にぎわいの創出及びコミュニティーづくりの視点からですが、各団体の活発な活動を後押しするためにも、これまでの傾向を把握しながら、イベント等に汎用性のあるテントや長テーブル、パイプ椅子等の備品を商店街活性化対策事業のご担当であるまちづくり整備推進室で、財政的な補助事業とは別に、貸与可能な備品等の一定数を調達し、そろえていただき、備品等の管理と公表、貸出しを行って、各団体が借用しやすい環境を整えていただきたいと考えておりますが、本市のご見解をお聞かせください。以上で私の質問は終わりますが、再質問は留保いたします。(降壇)

答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)

それでは、田中議員のご質問にお答えいたします。初めに、本年10月のふるさと納税制度の改正についてであります。1点目の制度改正による影響についてでありますが、必要経費の寄附額5割以下が厳格化されることに伴い、従来対象経費とされていなかった寄附採納証明書やワンストップ特例申請に係る経費などを含めて算定することになります。返礼品は寄附額の3割以内とされており、送料は、北海道から冷凍による発送となると、2,000円から3,000円を超えることもあり、改正による経費を加算すると、必要経費が寄附額の5割以下を切ることは難しいことから、寄附額の引上げを考えております。寄附額引上げにより、例年に比べ、寄附件数が減る可能性はありますが、他の多くの自治体も同様の対策を講じると伺っており、影響については予想がつかない現状であります。また、もう一つのルール改正である新たな地場産品基準についてでありますが、本市の返礼品の中に該当する品はありません。2点目の好調なふるさと納税を堅守するための方策と、ルール改正前の駆け込み需要等、前年度と比較した受入れ件数等についてでありますが、本市が寄附額全国2位となった大きな要因として、市内事業者の皆様の努力によって品質が高水準に保たれていることなどにより、各サイトでの評価が高く、多くのリピーターに支持されていることがあると考えております。市といたしましては、改正後もこれら高品質な産品を各サイトで効果的に宣伝するほか、新たに体験型の返礼品を造成し、寄附の増加につなげてまいりたいと考えております。受入れ件数につきましては、前年と比較し、月平均約140%で推移し、特に8月は180%を超えており、駆け込み需要の影響が出始めていると感じております。次に、ALPS処理水海洋放出に係る水産業への影響についてであります。1点目の中国の日本に対する水産物の輸入全面禁止等の措置により、本市の基幹産業全体と特にホタテガイに関し、今後もしくは既に発生している問題についてどのように捉えているかについてでありますが、本市経済は、オホーツクの恵まれた自然環境を生かし、農林水産物及び加工業に支えられております。特に、水産業は、漁業者の努力により、ホタテガイ、サケ・マスなどの栽培漁業を確立し、安定した生産を行っております。主要魚種のホタテガイは前浜での漁獲を各国の衛生基準を満たしたHACCP対応水産加工場で新鮮なうちに加工し、消費者に提供しており、国内はもとより、海外でも良質な食材として喜ばれており、本市のふるさと納税の返礼品においても品目別で日本一の件数を誇るなど、本市施策の貴重な財源となっており、水産関係者の努力のたまものと感謝申し上げる次第であります。近年、紋別港から海外へ、冷凍両貝、ホタテガイや玉冷、乾燥ホタテ貝柱などが積極的に輸出されており、釧路税関支署紋別出張所発表によると、昨年は冷凍両貝、ホタテガイについて、2,969トン、金額にして14億6,487万5,000円が主に中国へ輸出されているほか、道内の他港からの輸出も含めると、相当数に上っております。今回のALPS処理水海洋放出を理由に中国が日本の水産物の輸入を停止したことにより、輸出が困難となり、市内水産業が打撃を受ける可能性が高く、本市経済を揺るがしかねない事態と認識していることから、関係団体と協議し、迅速に対応してまいります。2点目の中国の輸入禁止措置等が続けられた場合、本年における本市の漁業、水産加工業が受ける影響額及び処理水放出による観光業への波及についてでありますが、最も生産額の多いホタテガイの漁業者への影響につきましては、現在も操業を続け、水揚げし、北海道漁業協同組合連合会などへの販売も通常どおり行われているということですが、今後、取引価格の変動や販売先の受入れ減少により水揚げが困難となった場合に影響を及ぼすものと考えており、現段階での影響額の算定は困難と考えております。市内水産加工事業者への影響につきましては、市外からの移入貝などもあり、正確な量は把握できませんが、昨年度の紋別港からの中国向けの輸出量から推察すると、昨年8月から12月まで、冷凍両貝、ホタテガイの輸出実績は1,526トン、金額で9億2,560万9,000円となっており、同等の影響が見込まれるほか、輸出できないことから、冷蔵庫での保管料がかさむことが予想されます。観光業への波及につきましては、中国国内では本年8月10日に日本を含む海外団体旅行が解禁され、本年9月下旬の中国の大型連休に向けて多くの旅行客が見込まれましたが、ALPS処理水海洋放出を受け、訪日キャンセルが相次いでいるとの報道があり、新型コロナウイルス感染症発生で落ち込んだ海外旅行者の回復を期待していた観光事業者に影響が及ぶものと考えております。3点目の自治体及び北海道と連携して政府や東京電力などに賠償や支援策の拡充を積極的に訴えていくことについてでありますが、現在、国においては、800億円の基金を設け、水産事業者の支援に備えておりますが、今回の中国の輸入禁止措置を受け、影響が広がっているとの認識から、国ではさらなる支援が予定されております。北海道においては、本年8月29日に北海道漁業協同組合連合会など、9団体・企業と道産水産物流通・輸出に係る連絡協議会を設置し、影響の実態調査を行い、中国以外への輸出拡大に向け、アメリカやベトナムなどで開催している水産物の商談会を増やすとともに、国内需要を喚起するための道独自のイベントなどを新たに行う方向で調整を進めております。国、北海道に対する支援等の要請活動につきましては、既に紋別漁業協同組合では上部団体である全国漁業協同組合連合会や北海道漁業協同組合連合会を通じて要請を行っております。紋別市水産加工業協同組合においても、全国水産加工業協同組合連合会や北海道水産物加工協同組合連合会を通じて国への支援拡充を強く要請しております。本市におきましては、今回の影響が道内自治体の広範囲に及ぶことから、オール北海道での対応が望まれると考えており、北海道市長会、オホーツク圏活性化期成会などに働きかけを行い、他自治体と連携を図り、国、北海道、地元選出議員などに対して必要な支援を要請してまいります。4点目の市の独自支援制度についてでありますが、現在、市内業界団体等ともALPS処理水海洋放出直後から連携を図っており、国が実施している支援や新たな支援内容の情報収集に努め、必要な支援について迅速に検討してまいります。次に、紋別市合葬墓についてであります。1点目の紋別市合葬墓の焼骨の埋蔵状況と今後の埋蔵許容数、予測される埋蔵許容年数についてでありますが、令和3年度から令和5年度までの埋蔵実績につきましては、令和3年度が70体、令和4年度が128体、令和5年度は8月末現在で57体となっております。今後の埋蔵許容数につきましては約1,700体となっており、予想される埋蔵許容年数につきましては、これまでの埋蔵実績を考慮すると、今後10年以上、埋蔵可能と見込んでおります。2点目の紋別市合葬墓の一部使用条件の見直しの提案についてでありますが、本市の公設合葬墓は、遺骨の無秩序な埋蔵の防止、経済的に困窮している市民や後継祭祀者が不在などで市民の祭祀を支援することを目的としているため、他市町村より厳格ではありますが、原則として市民以外の利用は許可しておりません。また、他市町村と異なり、当初から公設墓地としての性格を明確にし、個人の心情や宗教的感情については使用条件や合葬墓施設に取り入れないものとし、条例を制定した経緯があります。したがって、本市に居住歴があった、あるいは、本籍を有していることを使用条件に加えた場合、当初の基本的な考え方が形骸化するおそれがありますことから、議員のご提案の使用条件の緩和については考えておりません。3点目の紋別市合葬墓条例の一部内容を市民に知らせることについてでありますが、ご指摘のありましたことを含めまして、合葬墓を使用される方により分かりやすいパンフレット等の作成に努めてまいりたいと考えております。次に、商店街や市民団体等のイベント開催等に係る本市で貸与可能なテントや備品等の一定数の調達、管理、公表、貸出しについてであります。イベントで貸与可能な備品等につきましては、現在、まちづくり整備推進室において、簡易テント3張り、テーブル5台、パイプ椅子28脚を管理しているほか、株式会社紋別ニューシティ開発公社においてもテント7張り等を管理しております。また、スポーツセンターにおいて、大小各種のテントを10張り、テーブル35台、パイプ椅子166脚など、株式会社紋別観光振興公社においては大型のテント4張り等を管理しているほか、相談等によってテントの貸与が可能な団体も多数ありますことから、複数のイベントにも十分対応が可能であり、現段階では新たなテントや備品等の購入は考えておりません。今後につきましては、商店街など、イベント開催者のご意見やニーズ、各団体の備品の管理状況の把握に努め、イベント開催時に貸与可能な団体の情報提供を行うなど、対応してまいりたいと考えております。以上で答弁を終わらせていただきます。(降壇)

再質問 1番 田中勝彦

それでは、幾つかですが、再質問をさせていただきます。最初に、ふるさと納税についてです。1点目と2点目のご答弁についてです。本市も募集適正基準の改正の対象になりますが、ルールの遵守といいますか、ふるさと納税制度の適正な運用でありまして、ふるさと納税の指定自治体として絶対に必要であると認識しております。そこで、現段階において、具体的に本市のふるさと納税における寄附返礼品の取扱い等について、地元の事業者の皆さんとの話合いなどは行われたのでしょうか。

答弁 企画調整課長 大野貴光

お答えいたします。先週の火曜日の8月29日に事業者の方にお集まりいただきまして、制度を維持していくためには、寄附額の見直し、引上げを行っていかなくてはいけないので、説明会の中で一律3,000円の寄附額の引上げをお願いしたいという提案をしてあります。ただ、本市の場合、水産物など、仕入れ値が動くものが多いかなと思いますので、例えば、3,000円上げなくてもうちは5割切れるよなどという事業者については個別に相談していただきたいということもご説明したところでございます。

再質問 1番 田中勝彦

その中で何か不安などの質問等はございましたでしょうか。

答弁 企画調整課長 大野貴光

具体的に金額を示させてもらったのは初めてなものですから、今はまだ具体的な相談などは来ていませんが、今後はあるのかなと思います。ぎりぎりのタイミングで説明させていただいたのですけれども、1か月ぐらいあるので、今後はその調整はあるかなと思っております。

再質問 1番 田中勝彦

募集適正基準の改正で寄附額を上げるというお話を先ほどのご答弁でいただいておりますが、そのほか、経費の見直しについて、原課として考えられることはありますでしょうか。

答弁 企画調整課長 大野貴光

お答えします。今回含めることになった経費というのは、採納証明の発行などで、そういう今まで入らなかったものも含めるようにという指示であり、そちらはもうどうしようもないかなと思っております。ただ、今、商品の発送は各事業者がある程度やっている状況でございますので、送料については、私たちで、今後、配送業者と交渉するなり、時間をかけながらやっていきたいなとは思っています。

再質問 1番 田中勝彦

そのほかの経費としてなかなかいじれないのかもしれませんが、サイトの経費や受付業務の外注、業務委託というのですか、その経費もあると思うのですが、それについてはどのようにお考えですか。

答弁 企画調整課長 大野貴光

件数が今や年間120万件ある中で、自前でそういうものをやっていくというのはなかなか難しいものですから、外注は最低限でやっているのですが、外注についてはやむを得ないかなと考えています。

再質問 1番 田中勝彦

紋別はトップクラスのふるさと納税の額ですが、例えば、都城市や根室市、白糠町、別海町の動きなどはキャッチされていましたでしょうか。

答弁 企画調整課長 大野貴光

今回の制度改正によりまして、寄附額の値上げという方向で皆さんが動いているとお聞きしてございます。

再質問 1番 田中勝彦

先ほど、駆け込み需要について、8月で180%という数字をお聞きしました。今回のALPS処理水の放出以来、中国による輸入禁止等の措置があり、一部の自治体のふるさと納税の返礼品としてホタテが非常に好調だ、産地支援ということで寄附額が1.7倍に伸びているという報道がございました。本市についてもそのようなことはありますか。

答弁 企画調整課長 大野貴光

お答えします。私も新聞で拝見したのですけれども、紋別市への産地支援というようなことでの増は特に感じておりません。ただ、駆け込み需要で8月が180%となっております。また、10月から改正なものですから、9月は多分もっと増える可能性はあるなと思っております。それが禁輸による応援での影響か、駆け込みなのかは不明ですが、増はかなり予想されるなと考えています。

再質問 1番 田中勝彦

次の質問に入ります。ALPS処理水の海洋放出に関連してですが、直近の状況が日々変化しておりますので、その変化も含めまして質問させていただきたいと思います。中国が日本産の水産物の輸入を停止してから今日で10日が過ぎました。それまでの間、8月末に岸田首相が大きな影響を受けているホタテ加工業などを想定した追加の支援策を取りまとめる方針であるということが報道されておりましたが、先ほど昼休みにテレビを見ていましたら、ちょうど報道されておりまして、200億円超の水産加工関係の支援を発表されておりました。政府としましても水産加工関係に被害を及ぼすということを今になって気づいたのか、皆さんからの声を聞いて気づいたのでしょうけれども、あまりにも後手といいますか、遅いように感じました。また、農水大臣の、謝ったとはいえ、不適切な発言もありまして、政府の対応に少し不安を感じているところでございます。こちらの問題の1番目のご答弁に関連してお聞きします。私もいろいろと書類を調べさせてもらったら、本市には対中国輸出水産食品取扱認定施設として市内18事業者がございました。先ほど、影響は今のところはない、これからありそうだというご答弁もいただいたのですけれども、この対中国の18事業者で、この10日間でもホタテ等の在庫のだぶつきや価格の落ち込み等があったかどうか、情報が入っていたら教えてください。

答弁 水産課長 髙橋博明

お答えいたします。今の田中議員のご質問はこの10日間での価格の下落や在庫についてということでしたが、現在、市内の紋別市水産加工業協同組合などでいろいろとお話を聞いているところ、価格下落やどれぐらいの商品が冷蔵庫に入っているのかという情報まではまだ把握しておりません。

再質問 1番 田中勝彦

何日か前の道新で三和水産の在庫が天井までたまっているというような記事も見たものですから、質問させていただきました。また、本市の原課においても、関係機関と連携して情報収集に努められていることと思いますが、メディア等の報道以外でも何か情報を得ていることがございますでしょうか。例えば、ホタテの国内加工を増やすのであれば、加工業の人手の確保の強化策などについての情報はございませんか。

答弁 水産課長 髙橋博明

田中議員がおっしゃっているのは、多分、31日に岸田首相がお話ししていたことだと思います。その中で人手の確保やホタテの省力化などのことを言っているのですが、具体的な中身については、まだ各省から発表等はないので、私どもも情報収集に努めるところにとどまっております。

再質問 1番 田中勝彦

先ほどのご答弁の中で、漁協や北海道漁連、また、全国の漁連等を通じて政府に要請活動は行っているということでしたが、ぜひとも、期成会や市長会、使える手段を全て使っていただいて、道や国に対して支援の拡充をさらにお願い申し上げて、市内の経済や雇用を守る取組を期待しております。続いて、本市の支援制度についてですが、連携を図っていくというご答弁をいただいております。どうぞよろしくお願いいたします。続いて、合葬墓についてお聞きします。条例の改正はなかなか難しいというご答弁をいただきました。今回ご提案させていただいたのは、知らずに紋別を転出してしまった人の話から始まっております。ただ、窓口の担当者に聞きましても、ふるさと紋別の合葬墓に入りたいのだという問合せも結構来ているということでございます。条例での締めつけというか、決まり事はあるのでしょうが、本人が入りたいという気持ちの尊重をもう少ししていただきたいなと感じております。今後、もし条例の改正などができるのであれば、家族が入れるのではなく、本人が入りたいという気持ちを酌んでいただきたいなと思いますが、それについてはどうでしょうか。

答弁 環境生活課長 奥津建太郎(環境生活課長は2023年9月まで)

お答えいたします。ただいま議員のご質問にあったことでありますが、紋別市の居住歴や本籍を有するといったことは個人の心情の部分に当たると思いますが、こういったことにつきましては使用条件や合葬墓施設に取り入れないということで条例制定したという経緯がございます。条例制定のときに、長い時間、議論をいただきましたし、関係者との協議もいたしており、そのようにして制定された条例でありますので、今後も条例を厳守しながら、合葬墓の使用については適正に運用してまいりたいと考えております。

再質問 1番 田中勝彦

少し話が戻って申し訳ありません。現状ですと、転出してしまったらもう合葬墓に入れない状況で、極端なことを申しますと、昨日に市民になって、今日亡くなった場合も入れるのです。当時、そのように検討されて条例はつくられたと思うのですけれども、こういった現場での要望や問題が出てきたら条例も変更するということは可能かと思うのです。どうでしょうか。全く無理なことなのでしょうか。

答弁 環境生活課長 奥津建太郎(環境生活課長は2023年9月まで)

お答えいたします。現段階では、先ほど市長答弁でもございましたし、繰り返しになってしまいますが、そういった議論の中でつくられた条例でございますので、その中で適正に運用していきたいと考えているところであります。

再質問 1番 田中勝彦

今、窓口でもそういった問合せにはお断りしているという話を聞きましたので、変えるのはなかなか難しいと思いますが、ただ、当初つくった条例が全て正しいとは私は思いませんので、将来的には変えることも考えてください。次の質問に行きます。テントそのほかの備品について、市民団体の活発な活動への一つの大きな後押しになるかなと思いまして、質問させていただきましたが、現状の在庫で回せるのではないかというご答弁をいただいております。ただ、私も25歳のときからずっとまちなかのにぎわいづくりのイベントに携わってきた人間でございまして、いろいろなイベントを見てきております。その中では、やはり、経年劣化している品物はかなり多いです。市の方がどれだけその品物をご存じかは分かりませんが、全市的に更新する時期が来ているのではないか、いいタイミングで更新したらいいのではないかというご提案をさせていただいております。何らかの形で、別な方法でも結構ですけれども、一新する、更新するということについて、もう一度だけご答弁をいただきたいと思います。無理でしょうか。

答弁 まちづくり整備推進室参事 住出晋一

お答えいたします。答弁にした備品数のほかに、公表はなかなか難しいのですが、関係団体でも多くのテントを抱えていると伺っておりますし、中には、新しくテントを買っているというところもあるとお聞きしております。そうした情報から、古いものも含まれているかと思うのですが、全てを合わせますと50前後のテントがあると把握しております。先ほど答弁にもありましたが、市の直轄でも、まちづくり整備推進室で3張り、スポーツセンターでも10張りを抱えておりますので、在庫面や費用対効果の面なども考えますと、市の予算として購入するというのは現状では考えておりませんということです。

再質問 1番 田中勝彦

最後にいたします。そういった在庫があるのであれば、それを公表だけでもしていただけませんか。

答弁 まちづくり整備推進室参事 住出晋一

お答えいたします。先ほど関係団体でも抱えているとお答えいたしましたが、市の直営の団体ではございません。今回、電話等で聞き取りをさせていただいたのですが、表立ってレンタル業を行っているわけではないので、公表することはなかなか難しいというふうにお聞きしております。また、答弁にもありましたが、あくまで今回は内部情報として私どもで情報収集したものとなります。ただ、相談、必要に応じまして、各団体のご了承の下、情報提供を行うなどしてまいりたいと考えております。

再質問 1番 田中勝彦

一般質問の中でも、第三セクター等も貸与を目的に備品を持っているわけではないということは訴えさせていただいていたのですが、それと同じことなのかなと思います。ただ、将来的に、やはり、今後も様々なイベント等の活発な活動は行われていくことを見据えまして、また、期待しまして、本市としてのソフト面やハード面の両方の支援の充実を改めてお願いし、私の再質問は終わります。ありがとうございます。

出典:紋別市議会 令和5年第3回定例会 2023年9月4日 議事録 PDF(25ページ) 間違いを知らせる