みんなの議会

ニセコ町議会 令和7年第9回定例会 2025年12月17日

泊原発再稼働への意見表明について

2025年12月17日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「泊原発再稼働への意見表明について」質問し、町長 田中健人、総務課長 福村一広が答弁しました。

質問者
高木直良 議員
答弁者
町長 田中健人、総務課長 福村一広

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 3番 高木直良

続いて 2 問目、質問させていただきます。泊原発再稼働への意見表明について。鈴木直道北海道知事は先月「泊発電所 3 号機の再稼働について、道議会や関係自治体、道民の皆様の声などを踏まえ、総合的に判断していく」として、北海道電力と安全確認協定を締結している後志管内 16 市町村長に意見提出を求めました。これに対しニセコ町は、「避難計画」の懸念と要望を具体的に記載した以下のような回答を提出しております。一つは「ニセコ町において現在設定されている札幌市白石区のへの避難経路だけでは十分とはいえないと考えます。また、札幌市も汚染地域となり得る可能性もあることから、避難先においても地域住民にとって被ばくの恐れや、さらなる 2 次避難の恐れが拭えないと考えるため、少なくとも多様な避難ルートの設定や避難先の見直しを進め、より現実的な避難場所や避難ルートの策定が必要。」また、これは部分的に取上げてますけども、「国内外の観光客が常に即座に理解し、行動できる取組みが急務と考えていますので、観光客向けの原子力防災に尽力してほしい。」「町内の対策では十分な避難場所の確保は難しく、広域で議論していただく必要がありますので、早急に広域連携の体制づくりを進めていっていただきたい。」こうした回答をしてます。私は、他の自治体と比較しても非常に誠実で丁寧な意見だと評価しております。その上で大事なことは、これに対しての道からの有効な見解や回答は示されていない状況である限り、「拙速に稼働するべきではない」ということを町長として町として表明すべきと考えますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 田中健人

今の高木議員の御質問にお答えいたします。今回の意見徴収についてでございますが、再稼働に対する賛否を問われたものではないと受け止めております。ですので、再稼働の同意について内部等で議論をしっかりとできていないという状況でございます。そのため、現時点でその立場を表明する予定はございませんが、意見書の文面にもありますとおり、町としては以前からUPZ地域への同意、拡大を要望しているところでございます。これは単なる従来の距離に基づいた同意自治体を決めるのではなく、東日本大震災の教訓をもとに範囲を設定すべきであり、同意町村の範囲の設定の考え方を見直す必要があると考えております。まずはこの同意プロセスへの参加を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

議員の質問 3番 高木直良

今お答えになったような趣旨は、中心的には防災担当のほうから原文を作られたと思いますけれども、避難計画の不備というところに特化した意見を提出しております。道のホームページに全文が載っているので確認したんですが、本当に丁寧に一番長く、16 市町村の中では回答を出しています。ただし、それは避難計画に不備があるし、具体的な要望をしたいということが書かれており、それに特化されておりまして、今おっしゃったように原発再稼働の是非を回答したものではありません。37そういう状況のもとで、鈴木知事は新聞報道によりますと熟慮を重ねたとして、12 月 10 日の再稼働容認の道議会での表明が複数実は報じられています。しかし北電でさえこんなに早く判断してくれたのかっていうような報道がいくつかされてるんですね。国内でもびっくりするぐらい早いと。ところが鈴木知事は熟慮を重ねたというふうに言っております。この 16 市町村に向けて回答してほしい、意見を表明してほしいと言ったのは 11 月 12 日です。その回答期限は 11 月 25 日、2 週間程度ですね。そのあと鈴木知事は現地視察として 12 月 4 日に 4 町村訪問しています。こういったかなりのスピードで鈴木知事は動いてるわけですけども、先ほど述べたようにニセコ町の場合はこの避難計画について 1,200 字ぐらいの丁寧な回答をしたわけです。例えば回答した町村の中には、UPZ圏外でありますけれども黒松内町もかなり丁寧な回答をされていますが、避難に関する十分な対応力は備わっていないと。それからUPZ圏の隣接自治体ということで黒松内町はありますけれども、避難者の受入れであるとか受入れ環境の整備、具体的な取組みを道として進めてほしいという回答をしてるんですね。かなり具体的な要望ですが、これらに対して道は今のところ個別の回答は一切していないんです。先ほど言いましたように、最終的に熟慮をしてとか総合的判断ということで、今回道議会で正式に再稼働容認の発言をしてるわけです。、町長御自身の感想で結構です。こういった鈴木知事の対応についてどのような感想をお持ちか伺います。

答弁 町長 田中健人

感想をということでございましたが、もちろん本件に限らずではございますが、私個人の見解というものは常にございます。しかしながら、先日総理も同じような回答もしていましたが、個人的な見解をこの立場で申し上げることは感想も含めて、ニセコ町としての見解になってしまうという立場であるということでございますので、町としてしっかりとそういった議論ができていないというところがございますので、申し上げにくいということで御理解いただきたいと思っております。

議員の質問 3番 高木直良

9 月 20 日に行われたニセコ町での北電の説明会、それから 10 月 4 日道主催の説明会、これは倶知安町で行われましたけれども、参加して、私自身が感じている原子力発電そのものの持つ根本的な問題点、いろいろあるんですけれども、そのことと合わせてこの避難計画が非常に不完全で不可能、これに書かれていることを実行すること自体が不可能ではないかということを何回か続けて発言させていただきました。また同時に、12 月 2 日付けでありますけれども、鈴木知事宛に再稼働容認の表明に対する抗議の手紙なども送っております。今回の質問は町長に同じ立場に立ってくれということではありませんが、道が避難計画に責任を持っておりますし、避難計画の計画をつくるのは市町村に義務づけられてるんです。ですからニセコ町も防災計画の中にこの原子力防災計画の文章をつくって避難計画案をつくっております。しかしこれは本当に先ほど意見書で出したとおり、担当者も悩むくらいに実際には難しい内容になってきてるわけです。これ、つい先日ですけれども、毎年北電から各戸に送られてきます。防災のことをところどころに書きながら、子どもたちの絵を載せてますけれども、この中の一番最後のところに緊急38時において役場から避難などの指示があった場合はということで、バスで避難する場合は次の場所に集合してください、ニセコ町の場合は 12 か所ここにバスが来ます、避難のときはここでお待ちくださいという話です。しかし先日私たちもびっくりしましたが青森沖ですけれども地震がありました。あのとき津波の心配もして、沿岸の方たちは大変な思いで避難しました。それからつい昨日、一昨日も台風みたいな爆弾低気圧が来て、幸いこの辺は大きな雪になりませんでしたけども、東部のほうでは非常に重い湿った雪でいろんな被害も出て停電になったりしいてます。あれで感じることは、こうした時期にもし複合災害っていう形で能登の地震が起きたような揺れでもって、もし原発が事故を起こした場合どうやって逃げるのかと。ここに書いてあるように 12 か所にバスが来ます。これ信じられますかね。ここにバスが来ますから、ここに集まってくださいと言ってるわけです。これは本当に絵にかいた餅で、今バス路線も縮小する、昆布に行く路線もなくなりますけれども、そういった状況でここにバスが来ますって言ってるんです。これはおかしいんじゃないですかって質問を何回も先ほどの説明会で聞いてもですね、総務省の担当者の方は本当に壊れたテープのように「いや大丈夫です、大丈夫です」と同じことを言うんですけども、本当にそういうことは考えられません。ですから、そういった意味でこの避難計画一つとってもですね、再稼働問題は大きな問題をはらんでいるということを、ぜひ今後のニセコ町内での検討の機会がありましたら一緒に議論してまいりたいと考えます。そうした議論の場についてどのようにお考えでしょうか。

答弁 総務課長 福村一広(総務課長は2026年3月まで)

高木議員の御質問にお答えしたいと思います。今回北海道のほうから 16 町村に意見聴取をされたということで、私たちは常に思っていることを丁寧に回答したつもりでございます。一応北海道のほうからも「その趣旨については分かりました」ということで、要約したものについて基本的に理解はしていただいたのかなと思っております。ただ、明確な回答はいただいてはおりませんけども、私たちの思いについては少し理解いただいているのかなという理解でございます。避難計画については非常に絵にかいた餅、高木委員のおっしゃることはよく分かりますし、再稼働についても運用リスクがある中で避難計画がしっかりしないというところも含め、本当に大丈夫なのかという御心配もよく分かります。その上で、今この意見書にも書いてありますが、PAZは僅か5 キロの圏内の町村の同意しかありません。これは東日本大震災の教訓が果たして生かされているのかなといったときに全く生かされてないのではないかというところの原点から、この避難計画も含めて同意町村の在り方も再検討してほしいという要望をまずはしているというところでございます。それに加えて、私も避難経路に関しては 12 か所にバスが来ないのではないかという疑念を持っています。本当に災害が起きたときの避難がスムーズに行えるように、まずはそこの部分をどうしていくのかというところをしっかり広域で議論していく必要があるだろうと思ってます。いくらニセコ町だけで考えても多分結論を出すことは非常に難しいだろうと思ってますし、黒松内町さんが同じような意見を出してますけども、黒松内町さんも黒松内町さんで避難経路の通り道になるということで悩んでおられるということも踏まえて、やはり広域でしっかり議論をしていくことが必要では39ないかと。まずは再稼働がなくても原発がある以上危険リスクは常に付きまとうわけですから、そのことも踏まえてしっかりした避難経路の確保、それから避難先の確保を含めてどのようにしていくのか、またそれに伴うインフラ整備をどのようにしていっていただくのか、総合的に今後も引き続き道に要請していきたいと思います。機会があれば住民の皆さんともしっかり議論していく場を設けたいと思っております。

出典:ニセコ町議会 令和7年第9回定例会 2025年12月17日 議事録 PDF(36ページ) 間違いを知らせる