新得町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月18日
新得町地域防災計画による住民の安全確保は
2024年9月18日、新得町議会の一般質問で、青柳茂行議員が「新得町地域防災計画による住民の安全確保は」について質問し、町長 浜田正利が答弁しました。
- 質問者
- 青柳茂行 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 青柳茂行
今回は、新得町の防災計画、これが策定されているわけですけれども、それに基づいて住民の安全をいかにして確保していくのか、その点につきまして質問をさせていただきます。1.新得町地域防災計画による住民の安全確保は平成28年、2016年ですけれども、新得町に大きな爪痕を残した台風10号被害は、今なお記憶に新しいところです。昨今、全国的にも記録的な大雨被害が相次いでおり、防災に対する計画はより重要なものになっています。災害基本法により、都道府県や市町村が防災のために処理すべき業務などを具体的に定めたマニュアル、地域防災計画が全ての自治体に策定努力の義務が課せられています。震災対策編や風水害対策編などで構成され、それぞれの災害の種類ごとに被害想定を行い、災害対策の時間的順序に沿って、災害予防、災害応急対策、災害復旧・復興をどう進めるのか、詳細かつ具体的に記述されています。行政が住民の安全と健康を守るため、いわば「時系列の災害対応の手引き」とも呼ばれるものです。この地域防災計画には、地震、津波、豪雨水害など大規模災害についての「被害想定」が記されており、この被害想定に基づいて、水、食料、衛生用品など必需物資の備蓄、指定避難所の場所と開設手順、運営等が決められています。新得町地域防災計画は令和6年3月に改定されていますけれども、今日、学術研究の深化・発展によって、過去最大規模の被害を想定することは十分可能といわれています。「わがまち」の地域防災計画の被害想定がどうなっているのか、過小すぎていないか、お伺いしたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
青柳議員のご質問にお答えいたします。新得町地域防災計画は災害対策基本法に基づき、町や北海道など防災関係機関がその機能を発揮し、住民との協働により、災害予防、災害応急対策および災害復旧から復興に至る一連の災害対策を効果的に実施することで、住民の命、身体および財産を災害から保護することを目的としております。ご質問にあります被害想定についてでありますが、大雨による被害につきましては、町内を流れる河川に想定しうる最大の降雨があった場合を想定しており、浸水範囲と浸水の深さを防災マップに示し、本年3月に町民の皆さまに配布をしてお知らせさせていただきました。この際の想定降雨量につきましては、気象庁のデータを基に北海道が算定した数値を用いており、例えば、平成28年に大きな被害を受けました新得神社の南側を流れるパンケ新得川につきましては、24時間で645ミリの降雨を想定した浸水範囲・浸水の深さを示しております。その他の12河川につきましても、それぞれの河川の降雨量により各地域の浸水範囲・浸水の深さを示しております。火山噴火につきましては、十勝岳の噴火による被害想定として、降灰や火山ガスによる被害範囲を防災マップで示しており、本町では降灰が1センチの範囲に含まれておりまして、トムラウシ地区については火山ガスの影響も懸念されております。地震につきましては、北海道が平成30年2月に公表した全道の地震被害想定調査結果を基に被害を想定しており、本町では震度6弱、建物被害で全壊1棟未満、半壊11棟、避難者230人などの被害を想定しております。近年は気象変動の影響から、全国でも何十年に一度といわれるような規模の災害が頻発している状況にありますので、過去の災害から得られた教訓や知見、本町の地理的条件を考慮しつつ、町民の安心、安全が図られるよう、今後も防災対策を進めてまいります。以上であります。[浜田正利町長 降壇]
質問 青柳茂行
答弁をいただきました。新得町の地域防災計画、今年の3月に改訂されていますので、今、町長の説明にあったように、恐らく現状に合った計画になっているんじゃないかなというふうに思います。今回、この質問を取り上げた1つの背景なんですけれども、1月1日に突然起きた能登半島地震、すごい地震だったのですけれども、石川県の被害想定が非常に甘すぎたという、そういう実情がありました。地域の被害想定、石川県の被害想定がいわゆる1997年当時、27年前から実質的に改定されていなかったという現状があります。極めて甘い状態で放置されていたということが言えるわけですけれども。その27年前の想定がどのようなものだったかという点で若干紹介したいと思うんですけれども、まず、マグニチュード7.0、これを想定して、死者が7名、建物全壊が120棟、避難者が2,781人という想定であったということです。実際に今回、マグニチュード7.6の大地震が起きたわけですけれども、死者数は関連死等も含めて、341人になっているといわれています。全壊家屋は8,000棟、それから、震災直後の避難者数は4万688人ということで、27年前の想定数をはるかに超えているということであります。そういう点で、被害への支援対策というのはもう初めから遅れざるを得なかったというようなこともいわれております。それから見ると、北海道の指針あるいは新得町の指針、そういう点では現状に合っているんじゃないかなというふうに私自身も判断しております。併せて、政府は全国の都道府県市町村に災害の種類ごとに、例えば新得町は8年前、豪雨水害に遭っていますので、豪雨水害の場合の市町村が実施すべきいわゆる9つのポイントというのを策定しなさいというふうにいわれております。9つ述べますと、1番目が災害対応体制の実効性の確保、2番目が情報の収集、発信と広報の円滑化、3番目が被害対策、4番目、避難所等における生活環境の確保、5番目、応援の受け入れ体制の確保、6番目、ボランティアとの連携・共同、7番、生活再建支援、8番目、災害救助法の適用、9番目、災害廃棄物対策等の9つが示されているわけですけれども、本町におきましても、今、申し上げた9点について言えば、平成28年の台風にて、十分経験、対処済みというふうに思われます。あのときは、役場の職員の皆さん、本当にほとんど寝ないで真剣に救助対策にあたったということを私自身も目の当たりにしているわけですけれども、そういう点から今、現時点でも相当な教訓は残っていると思いますけれども、あれから8年たっております。この9点のポイントについて、その後、改訂された部分があるかどうか、その点をひとつ確認したいと思います。それともう1つ、避難所においての食料、水、衛生用品あるいは備蓄用品、もう1つ、プライバシーの確保、これについて十分重視されたものになっているのかどうかもお尋ねしたいと思います。それから、町長の答弁は、震度6弱での被害想定が述べられております。28年の豪雨災害では、この新得町においての避難者数は新得小学校30人、最大で62名、公民館が8人、最大で21人、中学校最大43人、屈足総合会館最大45人と記録されております。豪雨災害についてはどのような想定数となるのかについても、まずお尋ねしたいと思います。また、前回の台風によって、いわゆる長期間、約1カ月近くの断水状態が続いたわけでありますけれども、その対策が万全なものになっているのかどうなのか。さらに避難所、役場、公民館前の駐車場が浸水してしまいました。非常に不安な状態となったわけでありますけれども、中新得川の氾濫というのが大きな原因だったと思うんですけれども、その点についての対策がどのようになっているのかも、お尋ねしたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
お答えいたします。本町の防災計画、議員のお話しがあったとおり、令和6年3月に改訂をしました。これにつきましては、国の考え方、北海道の考え方、それぞれが反映しておりますが、議員の質問となるべく合うように答弁させていただきますが、漏れたら漏れたで担当のほうからまた答弁させていただきます。まず、町内に避難箇所というのは17カ所あります。そのうち、備蓄品等については、公民館や各小中学校などの7カ所と単独の備蓄倉庫が1カ所ありまして、そこに食料や飲料水の分散備蓄をしておりまして約5,500食、それから、水が500ミリリットルのペットボトルで1,320本をそれぞれ備えております。これは町民の方が1割、3日間過ごせる量を1つの目安としているところであります。食料以外にも暖房器具や発電機、ライト、毛布、エアマット、紙おむつ、トイレットペーパー、また、トムラウシ地区には火山ガス測定器やガスマスクなど、火山噴火に対応した装備も備蓄しているところであります。また、プライバシー対策としては、避難ルームなども備蓄しているところであります。豪雨による被害については、1回目の答弁で述べたように防災マップによる浸水被害のエリアを示していますが、想定数については、算出をしておりません。水道施設につきまして、前回の降雨による被害で取水口をやられました。それの再建をしました。合わせて予備施設として、平成28年の災害時に使用した仮の取水口も現在も定期的に管理を行いながら、断水に備えているところであります。また、新得浄水場におきましても、施設の全面工事によりまして、取水後は速やかに給水ができるよう、停電時においても施設が停止しないようになっているところであります。また、代替水源の確保のため、広内会館敷地内でボーリング調査を行い、十分な水量の確保はできませんでしたが、一定の水量があることから、町民の方にご利用いただけるよう整備を行い、10月以降に使用開始を予定しております。職員の問題でいきます。職員の災害対応についてでありますが、平成29年度以降、令和5年度まででありますが、54名が新しくなっておりまして、単純計算ですが正職員、われわれ今、114名いますが、ほぼ5割程度が災害経験のない職員になっているところでありまして、結果として、日頃からの問題でありますが、全職員を対象にした対策班ごとの初動訓練を昨年は実施をしておりまして、今年度は気象庁の職員を講師に防災・気象情報を用いた研修を実施しているところであります。次に被害がありました中新得川につきましては、国の事業として役場東側の国道を横断していたコンクリート管による横断環境ボックスカルバートとなり、流木や土砂などの詰まり解消対策が進められたところであります。また、1級河川へ昇格し北海道の河川となり、洪水判断対策として広内放水路の整備を計画しまして、大雨時には中新得川から広内川へ、そして、ペンケオタソイ川へと放水できるよう、現在、佐幌川合流部から調査や工事が進められておりまして、整備期間については、現状では令和13年度というふうに伺っております。答弁漏れがありましたら、担当課長のほうからないですか。以上であります。
質問 青柳茂行
職員の対応については、私の質問にはなかったのですけれども、町長のほうから答弁をいただきました。新しい、その後の職員が54名いるということで、日常の訓練もやっているということで、一安心しているかなというふうに思っています。だいたい避難所の備蓄用品、それから、恐らく前回は中新得川と神社前の川、水の氾濫によって大きな被害を受けたわけですよね。おまけに断水状態ということで、大変な事態になったわけですけれども。おおむねこれで絶対大丈夫かなという点では、私自身も確信は持てませんけれども、恐らく食料品あるいは水の確保とか、暖房とか、そういう点では大丈夫なのかなと思いますけれども。1つ、私も以前、プライバシーの確保で、例えば小型のテント、こういうのも用意してはどうなのかなという質問をしたことがあります。今、非常にいい物ができてきて、家族、家族でプライバシーを保てるような、そういう性格の物もできているということなので、その点は研究していただきたいなというふうに思います。最後、内閣府で避難所運営のガイドラインというのを出しているんですよね。非常に膨大なものなんですけれども、避難所の質的向上について述べられたところがあるのですけれども、若干申し上げますと、避難所において避難者の健康に配慮した支援について述べられているのですけれども、最初から健康に配慮した支援が実現するとは限らないと取りあえず言っているんですよね。例えば、寝床を例に挙げると初動期は備蓄の毛布を提供すると。それから応急期というのがあって、これは発災から3日までのことを応急期というようなんだけれども、その間はエアマットや段ボールなどを床に敷くと。それから、復旧期というのがあって、4日以降は復旧期ということのようなんですけれども、簡易ベッドを確保する等が期待される。避難所生活が長期化するほど健康への負担は増大し、避難者の心身に影響を及ぼす。段階的かつ確実に質の向上を目指すことは、避難所の運営のための支援調整を行う市町村の責務と言えるというふうに述べられております。東日本大震災後に海外から多くの支援者が日本に訪れたということなんですけれども、日本の国の応急復旧の迅速さ、これについては称賛の声があったのですが、一方において、この避難所の貧困さというのか、非常にまずい状態、これについては相当な批判の声があったということなんです。今回の能登半島地震においても、相当マスコミ等で報道されておりました。今なお、2万人くらいいるのか、そういう点で非常に生活のしづらい状態になっているということなので、新得町でそんなに長期間の避難生活をするとは考えられませんけれども、あるいは3日、4日、1週間、このくらいはやはりある程度予定しておいて、避難された方々の健康が害されないような配慮はしていかなくてならないんじゃないかなというふうに思います。その点で、さらに質問をしたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
インフラの話がありました。私、100パーセントのインフラ整備はないと思っていますので、職員には空振りでもいいから、明るい時間帯に避難の呼びかけをというのを今、基本にしています。その次、28年の経験からいって、避難所において食事の提供を町民の方の協力をいただきながらしてきた記憶がありまして、もしそういう事態になれば、またそういうことが想定されるのですが、皆さんある意味被災者ですから、簡単な問題ではないなと思いつつも、そういったこともまたイメージしていかなくてはならないかなというふうには思っています。今、ガイドラインの話で、避難期間の中の対応だったのですが、どのくらい被害が長引くかも私も想定しかねるのですが、28年の経験からいって状況が許せば、例えば民間の宿泊施設に一時避難していただくのを、場合によっては私、選択肢の1つになるのではないかなというふうに頭の中で28年のことを思い出しながら今、考えております。いずれにしても、どういう環境で避難をされて、その後の体調の問題、いろいろあるかなと思っていますが、なるべく万全の体制で受け入れせざるを得ないときは対応していかなくてはならないかなというふうに、それしか言いようがありません。それからもう1点、あえてお話しします。実を言うと、ペットの問題も実はありますので、この辺についても、今はそれぞれの車の中というのが基本なんですが、その辺も何かいい対応ができるかどうか、これも悩むところでありますが、そういったことも含めて、これからも万全な体制で臨めるように準備だけしていきたいなというふうに思っています。以上であります。[青柳茂行議員 降壇]