新得町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月19日
ふるさとに対する誇りと郷土資料館について
2024年6月19日、新得町議会の一般質問で、菊地康雄議員が「ふるさとに対する誇りと郷土資料館について」質問し、教育長 渡會崇善、町長 浜田正利が答弁しました。
- 質問者
- 菊地康雄 議員
- 答弁者
- 教育長 渡會崇善、町長 浜田正利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 菊地康雄
それでは、本日最後の質問をさせていただきたいと思います。ふるさとに対する誇りと郷土資料館についてという題で提出しましたけれども、「ふるさと」という言葉、広い意味で捉えていただいて、今、住んでいる町という意味にも取っていただきたいと思います。1.ふるさとに対する誇りと郷土資料館について過日、道北の小さな町の郷土資料館や町立博物館を見学する機会がありました。こぢんまりとした施設ではありましたが、館内ではその町の自然と生き物、あるいは出土した遺跡、アイヌ民族の生活、近世から近代の町の様子と生活・教育の推移、その町の主要産業の道具や写真など、実に分かりやすく展示してありました。聞けばやはり学芸員が中心となり、展示資料と展示方法を考えたそうであります。そこには、町を作ってきた人々や町を形成している自然に対するその町の誇り、郷土の教育に対する熱意を十分に感じさせてくれるものでありました。新得町の町史にもそれらが詳しく書いてありますが、やはり百聞は一見にしかず、ぜひ参考にしたいものとの思いを強く感じて帰宅いたしました。今年を含めてここ数年、大型プロジェクトが新得町ではめじろ押しですので、すぐにとは言えませんけれども、空き物件の有効利用を考える上でも、郷土に住む人たちの教育のためにも、本町内に町民が誇りを持てるような郷土資料館の立ち上げをぜひ、提言したいと思います。よろしくお願いいたします。
答弁 教育長 渡會崇善
菊地議員のご質問にお答えします。郷土資料館の整備についてのご質問でありますが、新得町には郷土資料館はございませんが、類似する施設として、平成26年に旧上佐幌小学校を改修した郷土資料収蔵庫「ふるさと館」を開館しております。ふるさと館には、昔、使われていた農機具や生活用品、土器などの郷土資料、約2,000点を商工業の部屋、林業の部屋、昭和の部屋など8つの分野に分けて展示しております。また、資料の展示や整理、見学者の対応につきましては、専門の職員を配置していないため、新得町郷土研究会の皆さまのご協力をいただきながら対応しているのが現状であります。ご質問にありました本町内での郷土資料館の整備でありますが、教育委員会としても、以前よりご説明を申し上げておりますとおり、今のふるさと館の場所が最適地だとは考えておらず、できれば町民の方が足を運びやすい市街地にあるのが望ましいと考えております。しかしながら、資料館を開設するにあたっては、場所であるとか規模、運営方法など多くの課題がございますし、以前より、菊地議員もおっしゃっていたとおり、やはり専門的な知識を要している学芸員等の人材も必要となってまいります。当面は、ふるさと館において、新得町に関する資料の充実や展示方法の工夫、また、公開日を設けるなど、できる限りのことからまず始め、今以上にふるさとの歴史を感じ、学んでいただけるよう努力してまいりたいと考えております。以上であります。[渡會崇善教育長 降壇]
質問 菊地康雄
答弁、ありがとうございます。問題は、学んでいただけるように今後とも努力してまいりますという、この言葉の中の努力の方法であります。具体的にどうするか。これはもう以前から今の係長が前回いたときからの課題として、ずっと引きずっている努力内容でもございます。私、今までぜひ地域おこし協力隊でもいいから専門の学芸員が新得に必要だということを口を酸っぱくして述べてきたし、また、教育委員会でもそれに対応して学芸員を導入するいろいろな努力を今までしてこられたことは十分に承知しております。けれども、学芸員を雇うとなれば時間もかかる、それから、例えば地域おこし協力隊なら3年以降どうする、いろんな課題も抱えていることは十分承知している中で、180度考え方を変えました。どういうことかというと、近隣には帯広を中心としてたくさんの学芸員がおられます。その方たちを利用させていただく。それが今の新得町における時間的な制約をなくする上でも一番最適な方法だということに気づいたわけであります。いろんな専門の方がいらっしゃるので、その方たちの知識を利用させていただくことを最優先にしていただきたい。それが時間的にも、有効利用を促進するためにも、今のふるさと館を充実させるためにも、一番必要なことだということを提言したいと思います。新しい資料館ということでの提言でございましたけれども、やはりそこに移動していく上でも今のふるさと館の展示方法を充実させて、すぐに新しいほうにも持っていけるようなことをしなければなりません。それには今回見てきた、小さな町でしたけれども、こぢんまりとした中に、本当に上手に地図を使ったり、グラフを使ったり、年表を使ったり、そのものの展示の説明ばかりではなく、ジオラマ的にその当時の昔の生活を再現していたり、さまざまな工夫が見られました。そこにはやはりその町に住んで生まれた子どもたちがその町を愛するというのでしょうか、その町に誇りを持つというのでしょうか、それを町として作っていかなければならないという熱意を強く感じたわけで、この熱意はやはり新得町にも早急に導入していかなければならない。確かに、今回新しく出た120年史を読むと本当にこと細かく、詳しく書いてありますけれども、あの膨大なものを読んで覚えなさいというのは酷です。好きな人はもう読んでいる人もいるかもしれないけれども、やはりパッと見てそれをすぐに自分のものとして先人の苦労を身をもって感じる施設というのは今、新得町に欠けていると思いますので、それに向けて、努力をしていただきたいと思います。今、ふるさと館の中で、職員の配置がないので、郷土研究会の協力を得ながらということで、私も郷土研究会の一員として、子どもたちが来たときには説明役として何回か出ることがあるのですけれども、やはり郷土研究会は専門家の集団ではなくて、素人集団、趣味の集団でございます。それぞれの興味のある部分というのは限られているので、子どもたちに対してきちっとした説明ができているのかという、いつも忸怩(じくじ)たる思いをしながらの説明で、その説明が終わってから会員同士の話の中で、異口同音にそのことの悩みが出てきているわけであります。一人一人がもっと勉強すればいいんじゃないかといえばそれまでなんですけれども、当然、その努力も続けていきながら、同じ努力を教育委員会のほうにもしていただきたいというふうに思います。少しでも見やすい施設にすることが早急に必要である。それから、先ほども言ったように、もし新しい施設ができたなら、そのまま横滑りでそこに持っていけるような展示方法をやはり身近な学芸員の知恵を借りながら、展示の深さというのか、専門性を作っていくということが必要だと思いますけれども、教育長、いかがでしょう。
答弁 教育長 渡會崇善
いろいろふるさとに対する熱い思いをまたあらためて感じながらお話しを伺わせていただきました。近隣の市町村の学芸員の活用については、アドバイスはきっといただけると思います。ただ、活用という部分で、やはり本町の職員なり、関わるものではないので、どこまでしていただけるかは分かりませんけれども、この部分、確認しながら今後の活動にまず役立てたいと思います。あと、今、おっしゃっていた部分で、まず、ふるさと館の整備なり何なり、できる範囲でやはりここは少しずつでも確実に手を付けていかないと、資料館を造るというふうになった場合、そこからまたゼロからのスタートではなくて、それも想定しながら整理とともに、やはり今も小中高等支援の児童生徒の皆さんが活用していただいておりますので、より一層、この部分では創意工夫をしながら、見やすく分かりやすくという部分、また、郷土研究会の皆さんにもお力添えをいただきながらも、教育委員会でも努力してまいりたいと思いますので、今後ともご指導いただければと思っております。以上です。すいません、答えになったかどうか分かりませんけれども。
質問 菊地康雄
ありがとうございます。教育委員会の熱意は十分伝わってきておりますので。例えば百年記念館を中心にしてでも、どの程度の助言というのか、力を貸していただけるのか、早急に調べていただければたいへんありがたいなというふうに思います。2,000点を超える資料がそろっているとは言いながら、皆さんもたぶんご承知だと思うんだけれども、半分ほこりにまみれたものは、見方によってはごみです。だけれども、磨けば宝です。いかに上手に磨くかということがわれわれに課せられた使命でもあるというふうに思っていますので、郷土研究会のメンバーも徐々に増えていますので、その力をフルに活用するようにしていただいたらいいのかなというふうに思います。次に、町長にぜひ考え方を聞かせていただきたいなと思うんですけれども、質問、ダブるかもしれませんけれども、郷土資料館についてはかねてから学芸員による整理・収集・展示などを提言し、それに対する募集行動も行っていただきました。このたび、実際に小さな町の資料館展示を見学の機会を得て、わが町に欠けているものについて感じることがあったので、今回の質問になったわけであります。今から10年前、公演した新得町開拓劇には、浜田町長を先頭に役場の若手を中心に町民130人という多くの協力と努力を得て、東根市との友好都市盟約提携20周年を大いに盛り上げることができました。そして、その30周年を迎える今年、どのように盛り上げることができるか、有志に相談したところ、今後もこともあるのでできれば若手、特に新得出身者がほとんどいない役場の若手に託すことができれば新得の開拓の歴史に触れることもできるし、今後、40年、50年という、次の時代のためにも最善ではないかという助言がありました。しかし、その若手にうまく記念式の意義を伝えることができずに時間ばかりが過ぎていく中で、町長がいつも口にする「歴史の重み」に加えて、東根との友好の意味が町民、中でも特に庁舎内の職員にうまく伝わっているのか、心配になった次第であります。そこに道北の小さな町の郷土資料館の展示に対するその町の自然を知ろうとする努力、先人に対する尊敬など、自分が住む町への誇りがじんじんと伝わってきたわけであります。今、新得町に必要なものはこれではないかと思いました。最初にも言ったように、120年史には詳しく書いてありますが、それを補完する、町民にも分かりやすくする、小中学生の教育にも分かりやすく活用できるなど、多くの利点からあらためて郷土資料館の整備の必要性を理解していただきたいのであります。郷土研究会の中でも、以前から郷土資料館の設置を要望してまいりました。その中でのふるさと館の整備ではありましたけれども、教育長の答弁の中で、町民が足を運びやすい場所が望ましいということもありますし、このたび、空き物件となる予定の現サホロクリニックの建物でこの郷土資料館、将来的にご検討願えれば、町内の学校にも近くて利用しやすくなり、町民の新得町を誇る気持ちの向上に大いに貢献すると確信しておりますけれども、町長の見解をお聞きしたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
まず、道北の小さな町の郷土資料館というのは興味があります。私もいつも口ばっかりでなかなかそういう歴史の重みというのは具体的に伝えきれていない部分もあるかなと思うので、なるべく早いときにどういう雰囲気なのかを自分の体で覚えたいなというのがまず1つ。その上で、職員も含めて、町民の方全体なんですけれども、いかにそういうものの大切さというのを伝えられるように努力をしていきたいなというふうに思っています。次に、今、具体的に建物の場所ということで提案ということでありましたので、今、私の段階でどうのこうのと言える立場ではないのですけれども、教育委員会、さっき言ったように、現在の場所ではやはり不都合だという認識を持っているということですから、選択肢の1つとして否定は私、しません。いずれにしても、建物の有効利用を考えたときに、空いたところを利用するのはもちろんいいのですけれども、そもそも本当に先ほど言った歴史の重みを町民全体の中で盛り上げていく場所という、そういうふうな醸成といいましょうか、そういうほうが私はまず大切かなという気もしていないわけではないので、卵とどっちが先かという話とはちょっとずれてしまうかもしれませんけれども。いずれにしても、歴史というものをあらためて認識していただくという意味では、サホロクリニックの跡はどうか別にしましても、教育委員会も現状では満足していないという、そういう部分は私も一致していますので、次どうするかという中では、よく教育委員会とも相談しながら対応していきたいなというふうに思っています。以上であります。[菊地康雄議員 降壇]