みんなの議会

深川市議会 平成29年第4回定例会 2017年12月11日

郷土資料館の活用

2017年12月11日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「郷土資料館の活用」について質問し、教育部次長 伊藤澄男が答弁しました。

質問者
辻本智 議員
答弁者
教育部次長 伊藤澄男

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 辻本智

次の質問に移ります。郷土資料の活用についてお聞きいたします。本年度から深川市学びと集いの郷プロジェクトが本格的に取り組まれております。質問の1点目ですが、新しい学芸員の方が着任されて以降の、このプロジェクトの取り組み内容と参加人数等をご紹介ください。次に2点目、深川市郷土資料館の活用についてお聞きいたします。以前も同様の質問をさせていただきましたが、生きがい文化センター併設の郷土資料館において、しばらく展示物が更新されていないように感じております。また、以前は年に数回程度、企画展示もあったかと思いますが、学芸員さんの都合からか、展示スペースもそのままの状態であります。今でも小学校の総合学習等での利用はされていると思うのですが、本年度に入っての利用人数、利用者向け解説はどなたが対応されているのか等についてお聞かせください。質問の3点目ですが、これら収蔵品の整理あるいは補充の考え方と、今後の企画展示についてお伺いいたします。この点に関しまして、昨年11月の音江環状列石国指定60周年講演会の席上、芦別の記念館、長谷山館長さんがお話をされておりますが、発掘された遺跡とカシワの樹木の植生分布を例に、深川から赤平、芦別にまたがる15キロ四方のイルムケップ文化・交流圏という仮説を話され、大変興味深く拝聴いたしました。確かに、縄文、弥生などにおける人々の交流、生活圏域の存立は、川であったり、山並みであったり、いわゆる食料の確保を基本としておりますから、現在の行政区分と古代史のそれとは必ずしも合致いたしません。私は、北空知圏域というくくりでの交流人口呼び込みと並行して、地域資源を歴史という視点で組み立て、行政の枠をフレキシブルにした中で、空知の埋蔵文化財に光を当てた交流人口の増大を図るというダイナミックな企画があってもよいのではと考えております。学芸員さんも新しく赴任されていることから、こうしたネットワークを生かした斬新な企画を期待しております。所管としてのお考えをお聞かせください。もう1点、資料展示の補充ということで提案させていただきます。現在、札幌にある北海道博物館において、弥永コレクションという企画展示が今月24日まで開催されています。弥永芳子先生は、1919年生まれで、現在98歳になられる現役の研究者でありまして、私も個人的に交流をいただいている一人なのですが、北海道各地の鉱物、化石収集では大変著名な方であります。特に、砂金の研究本も複数冊出版しておられます。今回の展示物の中には、深川市に関連するものとして、雨竜川、多度志・鷹泊地区産出の砂金と砂白金、また、貴重な記録として、鷹泊での作業風景を書いた、戦時中の砂金堀風景画が展示されております。深川市における砂金採掘の事実は、一部に伝えられていますが、資料等まとまっての整備はなされていません。今回の北海道博物館での、現物展示を見学しまして、できることならば、こういった資料を広く市民の皆さんにお伝えし、深川市特有の希少鉱物資源として正確に保存すべきと考えているところです。ここでお聞きいたしますが、今回、弥永先生が所蔵する深川市にゆかりのある貴重な学術資料が北海道に寄贈された経緯についてご説明いただきたいのと、今後、深川市での展示についての可能性が考えられないのか。本市には学芸員の方もおられますし、北海道博物館との間での話し合いにも有効かと感じるところです。仄聞しましたところ、弥永先生は北海道博物館の担当者に、今後深川市が砂金等について公開展示することがあれば、資料の貸し出しについては前向きにお願いしたい旨の申し送りがなされているとお聞きしております。そのことの確認及び郷土資料館における展示資料等の補充、整備について所管としての考えをお聞かせください。

答弁 教育部次長 伊藤澄男

郷土資料館の活用について3点ご質問いただきましたので、順次お答え申し上げます。まず1点目の学びと集いの郷プロジェクトの取り組みについてであります。ご質問のありました郷土資料、史跡を活用した事業といたしましては、文化財を歩いてめぐり、現地において学芸員が解説する文化財ウオークを本年7月にメム地区で、9月に音江地区でそれぞれ開催いたしました。メム地区では、屯田兵屋、メム神社など5カ所をめぐり、参加者は9人、音江地区では、音江の環状列石、旧鷲田農場事務所など4カ所をめぐり、参加者は16人であり、参加者からは、文化財の学習と運動もできる事業として好評いただきましたので、来年度も事業内容を拡大、充実して開催したいと考えているものであります。また、縄文文化の仮想体験を通じて、本市の文化財や歴史を学ぶ「縄文すてぃ~音江の縄文人になりきろう!」と題しました事業を11月11日から1泊2日でネイパル深川において開催し、参加者は小学生3人でありました。この事業の主な内容としましては、1日目に、縄文時代の生活様式などを解説しつつ、火おこしと調理を体験し、縄文時代の装飾品と言われています勾玉や衣装づくりを行い、2日目に、参加者が作成した衣装などをみずから着用した縄文ファッションショーを行ったものであります。なお、明年2月には、本市市街地の昭和初期から中期ごろの写真と現在の写真を対比して、その変化を探索する深川の歴史講座の開催を予定しているものでございます。次に、2点目、郷土資料館の活用状況についてお答えいたします。本年度の郷土資料館入館者は、10月末現在で2,453人であり、前年度の同時期と比べまして432人減少している状況でありまして、総合学習などでの活用としましては、10月に一已中学校1年生23人が来館し、その際には、指定管理者の館長が対応したものであります。また、展示内容は、開館以来余り変わっていないこと、企画展については、平成26年度に開催した後、未開催となっておりますので、今後、生涯学習スポーツ課に配属されています学芸員と、本年11月に指定管理者が新たに雇用しました学芸員の資格を有する職員を中心に、関係者が連携しまして、より多くの皆様に郷土資料館を楽しんでいただけますよう工夫を凝らしてまいりたいと考えているものでございます。次に3点目、収蔵品の補充と企画展示についてお答えいたします。ご質問の、広域的な企画展の開催につきましては、企画展の目的に関する学術的な根拠を見出すことや、貴重な資料の運搬、保管など多くの課題があると思われますので、費用を含めまして、今後の研究課題とさせていただきたいと存じますので、ご理解をお願いいたします。次に、資料展示の補充に関するご提案についてお答え申し上げます。お尋ねの弥永氏所蔵の学術資料が北海道に寄贈された経緯と、その際の申し送り事項の確認につきましては、本年7月に生涯学習スポーツ課職員が札幌市の弥永氏宅を訪問し、直接経緯などについて伺ってまいりました。その内容は、弥永氏の私設博物館である弥永北海道博物館を平成26年に閉館することになったため、砂白金など北海道を代表する鉱物や貴重な資料の散逸を防ぐため、まとめて北海道で保存してほしいというご本人の希望により、一部を除き、北海道博物館に寄贈されたものであります。またその際には、深川市から展示会などの相談があった場合は、貸し出しについて取り計らっていただきたいとの趣旨を伝えていることも伺ったものでありまして、このことにつきましては、後日、北海道博物館にも、その趣旨に相違ないことを確認したところでございます。議員のご提言は、この経緯を踏まえて、弥永氏の収蔵物や北海道博物館へ寄贈された資料を借用し、本市郷土資料館における企画展の開催などで活用できないかといった趣旨と受けとめましたので、今後、弥永氏や北海道博物館と十分相談をさせていただき、さまざまな可能性を探っていきたいと考えているものでございます。

出典:深川市議会 平成29年第4回定例会 2017年12月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる