新得町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月20日
地方自治体における特定外来生物への対応について
2023年9月20日、新得町議会の一般質問で、菊地康雄議員が「地方自治体における特定外来生物への対応について」質問し、町長 浜田正利、町民課長 安達貴広が答弁しました。
- 質問者
- 菊地康雄 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利、町民課長 安達貴広
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 菊地康雄
それでは、通告に従いまして、質問をさせていただきます。まず、地方自治体における特定外来生物への対応についてということで、この特定外来生物ということになると、大半が動物の問題とされているところでございます。過日の新聞記事を見ましても、動物を含めると植物を入れて外来種で世界的に年間経済的な損失が61兆8,000億円ということで、大変な損失だなというふうに思います。この中で、動物は作物を食べたり、いろいろ目に見えやすい被害なんですけれども、植物の場合はどういう被害があるのかということですよね。あまりピンと来ない部分が多いと思います。新得でも、特にアライグマの被害、昨年度の駆除は100匹を超えたということで、近年にない駆除頭数でありましたけれども、それでも被害が農家の方から多く報告され、その対策の強化が強く求められているところでございます。中でも、外来生物の中で特定といわれる特定外来生物、この中でも、植物の場合は動きませんので、駆除がしやすいのかなと。この認識そのものが甘いのかもしませんけれども、この植物の中でも、特にオオハンゴンソウというものを具体的に取り上げていただいて、取り組む運動が町を挙げて盛り上がっていけば、少しは将来的に被害が少なくなるのかなという思いを込めて質問させていただきたいと思います。1.地方自治体における特定外来生物への対応について先日、再整備された拓鉄公園を訪れました。その際、本通の東側園地の入口にオオハンゴンソウらしきものの小群落がありました。このオオハンゴンソウ、皆さんもいつも目にされているので花を見たらなるほどと思うと思うんですけれども、キク科で黄色のかわいらしい、ちょっとコスモスを大きくしたような花でございます。街中を見ると民家の庭にも似たようなものが植わっているなと思うことがございます。しかし、この花は特定外来生物に指定されていて、つまり海外起源の外来種であって、生態系、人の生命・身体・農林業への被害の可能性から「特定外来生物による生態系等に係る被害防止に関する法律」、一般的に外来生物法といわれておりますけれども、この外来生物法に指定されているということが、国交省の北海道開発局のホームページを見たら載っておりました。この外来生物法では、問題を引き起こす海外起源の外来生物の飼養・栽培・保管・運搬・輸入を規制し、特定外来生物の防除等を行うこととされております。特に外来植物に関しては、北海道開発局では国交大臣が告示したオオキンケイギク等の防除を実施し、この告示により防除の対象となっているものは、オオキンケイギク・オオハンゴンソウ・ナルトサワギク・アレチウリ・オオカワヂシャの5種類ということでございます。これとは別に札幌市では、オオハンゴンソウ・オオキンケイギク・オオフサモというものが確認されている特定外来植物で、この規制の違反者には、非常に重い罰則が科されているそうでございます。話は一気に小さくなりますけれども、わが家の裏の堤防にオオハンゴンソウらしき花が咲いておりました。最初は一輪でございました。そのときには、特定外来生物、駆除対象だということを知らずにおりましたので、何げなく見ておりましたけれども、1年たって10株くらいになったかな、今年は30株くらいに増えておりました。この法律を読んで、根から駆除しなければならないということで、急いで駆除いたしました。ただ、自由に移動してはならないということなので、天日干しにして、乾燥させているところでございますけれども。町民の中に、全ての町民というとたいへん失礼かもしれませんけれども、私と同じく、大変な植物なんだということを知らない町民が多いのではないかなというふうに危惧しているところでございます。いっぺんに被害が出るというものではありませんけれども、ちなみに過日の新聞記事によると、動植物を含めて絶滅したものの6割が外来によるものだというような記事もありましたので、長い目で見ると被害が出てくるものなんだなと。今までのふるさとの自然が、自然に目に見えない、分からないうちに犯されていくものだなということを感じるものでございます。こんなことから、心配するものでありますけれども、特定外来生物法に対する町の見解と今後の対応についてお聞きしたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
菊地議員のご質問にお答えいたします。特定外来生物につきましては、議員の質問の事項の中にもありましたが、特定外来生物による生態系等に係る被害防止に関する法律のもと、外来種のうち、生態系や人の命・身体、農林水産業への被害を防止するため、特に防除を推進するものとして、156種が指定されております。そのうち、植物につきましては19種が指定されており、ご質問にありましたオオハンゴンソウも、対象植物に指定されております。その上で、ご質問の法律に対する町の見解と対応でありますが、法律には市町村の責務として、都道府県の施策に準じて必要な措置を講ずるよう、国、都道府県、民間団体その他関係者と相互に連携協力し被害防止に努めることとされており、そうした対応をする必要があると認識しております。また、特定外来生物に対する対応といたしましては、生態系などへの影響や被害が拡大する前に対応策を講ずることが肝要であるため、植物が自生した土地の所有者などからの発見情報や駆除の協力が必要でありますが、どの植物が特定外来生物であるか、禁止事項や取り扱い方法も含めて認知度は極めて低いと考えており、まずは法制度の周知を行うとともに自生状況の把握に努め、自生していた場合は駆除方法の普及啓発に努めていきたいと考えております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]
質問 菊地康雄
このオオハンゴウソウなんですけれども、特定外来植物ということで指定されて、駆除対象になっております。私も町の中、主な道路のところをぐるっと回ってみたのですけれども、まず、似たような花がたくさんあります。どれがオオハンゴンソウなのか、オオハンゴンソウは少し大ぶりの花なのでよく見ると分かるのですけれども、似たような花に、町の中に咲いていたものは、キクイモとかアメリカハマグルマ、ヒマワリモドキなど、ちらっと見たら、みんな似たような黄色いコスモス状の花なので分からないところがありますけれども、これは似ているからといって、特定外来植物ではありません。外来植物ではあるけれども、特定がついていないんです。すぐに駆除しなければならないということではないということなんでしょうけれども。今の町長のお話しを聞きますと、町として、国・道・民間団体ほか関係者と連携協力し、被害防止の対応が必要であるとのことを十分認識しておられますけれども、具体的にどのように連携協力の呼びかけをしているのかというのがはっきり見えておりません。まず、町民に対してその危険性と実物の姿をしっかり認識してもらい、見つけたら駆除する姿勢を持ってもらう必要があるように思います。以前から問題になっているセイタカアワダチソウですけれども、これは新得-清水間にも一面はびこっているところもございます。昔はこの花ばかりが花粉症の原因ではないかとかいわれたりして問題視されていたんですけれども、花粉症の原因というのはセイタカアワダチソウはぬれぎぬだったようで、たいして花粉が飛ばないものだということが分かったということなんですが、ただ、駆除対象にはなっております。特定には指定はされていませんけれども。そのことから特に今回は、特定外来種の実物の姿を写真で、そして、その危険性と駆除方法、簡単に移動できないということもあるようですので、駆除方法などを表などで、広報やホームページなどを使い、しっかり町民に伝えることが重要だと思います。今後の具体的な対応方法を確認したいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
お答えいたします。まず、認識、ほぼ皆無に近い町長答弁なので、たいへん失礼と思いつつも、今回の答弁にあたって、担当課長といろんなやりとりをさせていただいて、その上で、私もネットでしか情報収集ができなかったのですけれども、日本国内にこれだけあるというのをあらためて認識させていただきました。そういった中で、担当課長とは現状、先ほど言ったように、われわれの認識もほぼ皆無に近いというのが正直なところでありますので、いかに、こういう植物というのはこういうものだというのを議員のほうからお話しがあったように、町の広報等で周知をしていくというのがまず一番かなというふうに今、取りあえず担当課長との中では考えておりますので、では、具体的にどう周知していくかというのは、後ほど担当課長のほうから、もし答弁があれば、答弁させていただきたいと思っています。その上で、話が飛んで申し訳ないのですけれども、本当に知識がなくて申し訳ないなというふうに思っていますし、ある意味、どうしてもやはりわれわれ被害のある農業関係のほうに目が行きがちというのも多々ありましたので、その辺も含めて、いろんなところにこういうものがあるというのを町民の方々にもピーアールさせていただきたいなというふうに思っています。以上です。
答弁 町民課長 安達貴広
それでは、私のほうから補足で答弁をさせていただきます。広報を具体的にどうするということですけれども、私どもも含めて、写真やいろんな文献の現物と写真など比較するものがないと、比較するものがあってもなかなか議員おっしゃるとおり、キク科の植物ですので、例えば何種類も同じような植物がありますので、写真だけでもなかなか判定はつきづらいかもしれないんですけれども、なるべくそういう分かりやすい形で町民の方、私たち自身も含めてですけれども分かるように、この植物はこういうものだというようなことを周知に努めたいと思っております。それから、駆除の方法です。議員のご質問にありましたように、法律の中では特定外来植物ですけれども、生物もそうなんですけれども、生きたままいろんなところに場所を移動させることが原則禁止されております。それは生息域を拡大させないためという理由があるんですけれども、そういうようなことも含めて、こういうふうに見つけて、駆除するときは具体的に対応したらいいということも併せて広報などで周知していきたいと考えております。以上であります。
質問 菊地康雄
今回、この質問をするきっかけとなったのが、先ほど申し上げましたように、新しく再整備された拓鉄公園の遊歩道の入口にあったということで、せっかくの新得を誇る公園の中に、できれば外来種は入ってもらいたくないなという強い思いから、この質問に至ったわけなんですけれども。その後で、最近行ってみました。そうしたら、拓鉄公園近辺、何カ所かオオハンゴンソウが生えていたんですけれども、すっかり駆除というのか、刈り取られてというのか、なくなっておりました。すぐ対応していただいたということで感心したんですけれども。今も課長からも出た駆除方法なんですよね。当然、大きなヒマワリの種を丸くしたような大きなものができて、種でも増える、それから、根が伸びて、根でも増えるということがあって、特定外来種といわれているのでしょうけれども、たぶん今回は急いで駆除というか刈ったので上だけで、根まで掘るということは大変なことなのかなというふうに思いますけれども。今後、根、種、全て駆除するのが理想ですので、町としても、それから、個人としても、駆除しやすいような方法、効率的な方法を一定の期間を置いて、たびたび周知していただけると効果が出るのかななんていうふうに思います。それと、付け足しになりますけれども、オオハンゴンソウ以上にオオキンケイギクというのがやっかいだということになっております。札幌では確認されているということですけれども、私、一生懸命探したのですけれども、これがオオキンケイギクかなと思うものは町内で見つけることはできませんでしたが、もしかしたら十勝にも侵入してきているかなというふうに心配をするところでもございます。そんなことの新たな確認も含めて、念頭に置いて、広報で周知していただけるとたいへんありがたいのかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
答弁 町民課長 安達貴広
私のほうから、お答えさせていただきます。議員おっしゃるとおり、特定外来生物に指定されたものというのはなぜかというと、植物は特になんでしょうけれども、繁殖力が強いせいで自生しているそのエリアの在来の植物、生態系を壊してしまうと、駆逐してしまうというのが問題だというところが主だとお伺いをしているところです。繁殖力が強くて、1回の駆除ではなかなか完全には駆除しきれないということも伺っておりますので、定期的にしばらく広報などで毎年、皆さんにお知らせしていくことになるかなと考えております。それから、オオハンゴンソウ以外の外来植物につきましても情報収集に努めて、確認された場合は同じような取り扱いになるかなと考えておりますが、適切に対応していきたいと考えております。以上です。[菊地康雄議員 降壇]