みんなの議会

新得町議会 令和6年第1回定例会 2024年3月14日

北方領土と「重心の町」新得町の責務について

2024年3月14日、新得町議会の一般質問で、菊地康雄議員が「北方領土と「重心の町」新得町の責務について」質問し、町長 浜田正利、教育長 渡會崇善が答弁しました。

質問者
菊地康雄 議員
答弁者
町長 浜田正利、教育長 渡會崇善

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 菊地康雄

それでは、通告に従いまして、一般質問をさせていただきたいと思います。北方領土と「重心の町」新得町の責務についてということなんですけれども、一言に北方領土という話をすると、これはもう国の外交案件であるというふうにして、一蹴されそうなんですけれども。皆さんご承知のとおり、北海道の開拓というのはもともと松前藩があって、以前からやられていたとは言いながら、外敵から北海道を守るということで、ちょうど新得でも125年前に村山和十郎に引き連れられて第1陣が入ってきたところから開拓が始まるのですが、それもやはり北の守りの要を作ろうということがそもそもの発端でありますので、そういう歴史的事実に基づきながら、質問をさせていただきたいと思います。1.北方領土と「重心の町」新得町の責務について令和6年度の予算案が議員協議会で説明され、新聞報道もされました。予算案可決前なのでまだ正式決定には至ってはおりませんが、報道の中で駅前周辺再整備計画は予算案の大きな目玉としてマスコミの一面を飾っており、注目度は抜群であります。ところで、心配していた各種モニュメントのうち、撤去予定と聞いていた重心のモニュメントは残されたということなので一安心しましたけれども、富良野の小学校にある北海道の中心標という石の標柱があるのですが、これがネットを見るとたいへん分かりやすいということで、富良野の1つの観光地にもなっております。ところが、そういう反応の反面、重心地については実際の場所が駅前ではなくて、トムラウシの山中であると。ちょうどトムラウシ温泉から西側にどのくらいでしょうか、ここから畜産試験場くらいの距離といったらいいのでしょうか、そういう山の中にあるので、直接行きにくいということもあるのか、駅前のモニュメントに対する注目度はあまり高くないようでございます。ここで、あらためて言うまでもなく、北海道の重心とは、本来、日本の固有の領土である北方四島を含めた北海道の重心であるということを今ここで再確認する必要があるというふうに思います。そこが北方領土を入れない北海道の中心地というところと本質的に違う部分かなというふうに思います。私も実はあまり深くこだわってこなかったものですから、よく見ていなかったのですけれども、現在、2年経過したウクライナ戦争における領土に対するロシアの国家観を思うときに、北海道民の中でも特に重心地に住む新得町民だからこそ北方四島、北方領土の歴史的経過をより深く知る必要があるなというふうには思っております。そこで、あらためてこだわりを持って検証してみますと、私もついうっかり見過ごしておりましたが、駅前モニュメントの足元の北海道地図に北方四島は描かれておりませんし、説明のプレートにもそれらしき記述はございません。また、小学生の郷土読本にも日本の領土として北方四島は描かれておりますが、重心地としての記述は見当たりません。1855年2月7日、下田条約ともいわれる日ロ通好条約により、北方四島は国際的に正式に日本領土となりました。その後、幾度かの歴史的な経緯の中で国境変更を追認する形となり現在に至っているものの、北方四島が日本固有の領土であることに国際的に変わりはありません。このことを新得町民、特に小中学生に再認識してもらうことが「重心の町」新得町の責務であると考えます。そこで、このたびの駅前周辺再整備を契機にモニュメントの標示の見直し、かつ郷土読本、ちょうど今、改訂時期といわれておりますので、「重心の町」の記述追加を提言したいと思います。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

菊地議員のご質問にお答えいたします。国土地理院は平成5年3月にコンピュータで調査した結果、北方領土を含めた北海道の重心の位置は、北緯43度28分11秒、東経142度49分26秒でトムラウシ温泉から西北西へ約3.4キロメートルの新得の町内にあると発表されました。これを受けまして、町では新たなセールスポイントとしてピーアールするために、新得駅前広場にモニュメントを建設することとし、デザインについては子どものユニークな発想に期待をして町内の小学生からアイデアを募集し、その作品を基に平成5年12月にヤジロベエをモデルにした重心モニュメントを設置いたしました。また、各種観光パンフレットや町勢要覧、ホームページに掲載するなど、さまざまな形でこの間ピーアールに努めてきたところであります。その上で、議員からご提案のありましたモニュメント標示につきましては見直しを進めるとともに、あらためて本町の魅力の1つとして「重心の町」の情報発信に取り組んでまいります。なお、郷土読本への「重心の町」の記述につきましては、教育委員会から本の改訂時に合わせて取り進めていくとのお話しを伺っております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]

質問 菊地康雄

ありがとうございます。新得の魅力の1つとして、重心の町の情報発信に取り組んでいただけるとのことですので、大いに今後に期待をいたしたいと思います。先ほども申し上げたように、北方領土は国と外交に関係する国境問題でもあり、地方自治体がどこまで深く入り込むことができるか悩むところでありますけれども、重心地はあらためて新得でしか語れないということで、教育に加え、観光の観点からも例えば今、整備が期待されている駅前複合施設内に重心地に見合ったより詳しい北方領土コーナーを設けたり、それから、北方領土の歴史的な流れを再認識する手助けとしての展示があれば、より注目されることかなというふうに思っております。今、町長のご答弁にもありました新得町の各種パンフ、町勢要覧、ホームページの中では、新得町の重心地あるいは北海道のど真ん中という表示はあるのですけれども、その根拠は示されておりません。今後の掲載にももう一歩踏み込んでこだわっていただきたいなというふうに思います。1つの案ですけれども、パンフや要覧につけた、今、はやっているQRコード、これによって複合施設内展示内容、展示内容というのはホームページの中に詳しく載せるとかということが必要だと思うんですけれども、興味がある人にはそれによってより詳しく伝えることができれば、極端な表現になるかもしれませんけれども、日本国民としてのアイデンティティーの高揚にもなるのではないかなというふうに思っております。あらためて町長に提案をしていきたいと思います。よろしくお願いします。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

話を伺っていると、重心の町のピーアール、これはこれで十分同じ雰囲気だと思う。最後、今回、答弁の中にはなかったのですけれども、やはりわれわれにとって国家観というのは私は必要だと思っています。では、それを義務教育の過程でどうするかというのは、これはまた違う議論になるかもしれませんけれども、世の中いろんな意味で、外交問題も含めて、国際情勢は厳しいという、そういう中でやはり国とは何なのか、領土とは何なのかといった、そういったことも自分自身も含めてですけれども、いま一度考えてみる必要があるなというのは、そういう意味では私も同じだというふうに思っていますので、その結果、では、この答弁の中でどうするかとなかなか言いづらいですけれども、思いとしては私もそういう思いは持っています。その上で、重心の町というのはある意味町のピーアールという中で、これからも大切にしていきたいなというふうに思っています。以上であります。

質問 菊地康雄

よろしくお願いいたします。そこで、教育長にもお伺いしていきたいのですけれども、中学校に確認したところ、北海道から、独立行政法人北方領土問題対策協会というのが道の中にあるのですけれども、そこで作った資料を全道の中学校に配布しているという話も聞きましたし、たぶんそれを使っているのではないかと思いますけれども、中学校でも北方領土教育は行っているという先生の返答も聞いております。どういう形で行っているのか、それ以上、詳しくは聞いていないのですけれども、例えば特に重心の町にこだわっていうと、この北海道のほうから来た資料の範囲の中でやっているのか、あるいは教育委員会のほうから特別に北方領土について町の考え方として、こういうふうな教育をしてほしいというような要望をされているのか。されていればいいのですけれども、もしされていなかったら、今の町長の答弁に沿う形で、もう一歩深めていただけたらなと思うんですけれども、いかがでしょう。

答弁 教育長 渡會崇善

お答えいたします。現状、どのような指導がなされているか、事細かには確認はしておりませんけれども、北方領土については小学校、中学校ともに指導をなされております。四島についても、特に中学生はきちんと位置を把握するだとか、名称であるとか、書けるだとかというのをしておりますし、それらを踏まえた上で、重心の町という部分、これも含めて、やはりわが町について誇りを持ってふるさとについて考えられる児童生徒の育成には努めてまいりたいと思いますので、ただ今のご意見を参考にしながら、学校教育にも生かしてまいりたいと思います。よろしいでしょうか。[菊地康雄議員 降壇]

出典:新得町議会 令和6年第1回定例会 2024年3月14日 議事録 PDF(44ページ) 間違いを知らせる