新得町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月11日
新得町における農業農村整備事業の現状と今後の対応について
2022年3月11日、新得町議会の一般質問で、若杉政敏議員が「新得町における農業農村整備事業の現状と今後の対応について」質問し、町長 浜田正利、産業課長補佐 大宮将利が答弁しました。
- 質問者
- 若杉政敏 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利、産業課長補佐 大宮将利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 若杉政敏
新得町における農業農村整備事業の現状と今後の対応について、3点ほど質問させていただきたいと思います。1.新得町における農業農村整備事業の現状と今後の対応について私の記憶においては、新得町の本格的に大型で総合的な基盤整備事業の導入は、平成6年頃から国営再編整備事業や道営草地整備事業により、道路改良や排水路の改修と併せて耕地の整備、特に除礫(じょれき)や暗きょ排水、また酪農畜産農家が希望していた草地改良を進めてきています。その当時の気象条件と約30年近くが経過していますが、現在の気象条件は温暖化の影響もあるのか、集中豪雨が頻繁に発生し、営農活動に苦労している状況です。新得町においても、その当時と比べると農家戸数も減少し、1戸当たりの経営面積も増大し、畑の管理がより一層重要となっております。経営面積の増大に対応するため、農業機械の大型化も進み、畑を管理するための機械作業が基盤整備の遅れているほ場が多くあると、品質の良い農産物の収穫にも影響し、経営の悪化にもつながっていきます。私は、営農するための基盤である畑の整備は、農家にとっては重要なことと思っております。以前、事業に参加していた農家の方からは、暗きょ排水の実施により、降雨後もすぐほ場に入れたり収量も増えた、除礫(じょれき)を実施した農家の方からは、馬鈴薯(ばれいしょ)が作れるようになって輪作体制の確立ができた、今まで湿害でいい牧草が刈り取れなかったが、更新して栄養価のいい牧草量の確保により乳量が増えた、増頭ができた、また反収(たんしゅう)も上がり、経営にも良かったなどのお話しを伺っています。私は、基盤整備は経営の中の重要な項目と思っていますが、町長の基盤整備についてどのようなお考えを持っているか、まずお聞きしたいと思います。2点目に、農業農村整備事業は一般的な公共工事と違って、土地改良法に基づき地域からの強い要望が、参加希望農家の代表者や市町村が策定する農業振興整備計画に位置づけられた地域に限り、国、北海道への申請に基づいて採択されることとなっています。なぜ、農家の代表や市町村の申請となっているかと私なりに考えますと、地域に精通した農家や市町村が連携を図ることによって、地域特性を生かしたきめ細やかな整備が可能となることも1つの理由となっているのではないかと考えております。最近、ある農家から事業内容についてなかなか役場の担当者に説明を聞ける機会が少なくて誰に相談していいか、調査測量や設計者に希望を話しても、工事のとき、できあがった設計図に反映されていないなどの話を聞きましたので、設計図面の作成する段階から現地を把握している役場担当者にも同席をいただきながらアドバイスをいただきたいとのお話しでした。町の予算の中には、振興局との契約で、監督等補助業務委託契約を締結しているとのお話しもお聞きしました。監督員と連携しながら、受益者の立場になって現地に合った設計図面の作成や相談に乗ることができるための業務と認識しておりましたが、再度、確認となるかもしれませんが、いま一度、監督等補助業務委託についての目的や業務内容について、どのような内容となっているのかを教えていただきたいと思います。3点目でありますが、現在実施中の農業農村整備事業の事業名、地区数、工期、工事概要についてと、実施中の事業が完了した後の継続した事業の地域からの要望があるのか、また町として計画している事業があれば教えていただきたいと思います。以上3点について、ご回答よろしくお願いいたします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
若杉議員のご質問にお答えいたします。本町では、農業経営の安定と規模拡大や農地集積を目的として、昭和40年代から国営事業や道営事業などによる生産基盤整備事業を継続して実施してきております。しかしながら、中山間地域である本町の立地条件から、ほ場地形の傾斜や不整形なほ場、排水不良や石を多く含むほ場があるなど、基盤整備が必要な耕作地はいまだ多く残されていると考えております。また、酪農・畜産経営におきましては、規模拡大と法人化が進む一方で、多頭飼育による農家の労働負担の増加のほか、購入飼料などの高騰から、自給飼料増産の必要性が増してきております。こうした現状を踏まえた上で、1点目の基盤整備につきましては、地域農業を持続的に発展させるためにさらなる生産効率化を図ることが重要であり、生産基盤の計画的な整備により、生産コストの低減や作業効率の向上を進めていく必要があると考えております。2点目の監督等補助業務委託につきましては、道営農業農村整備事業の円滑な事業推進を図ることを目的として、北海道から監督等補助業務の委託を受けており、各事業の施工金額に応じて委託金額が配分される制度となっております。業務内容は、道営事業により発注された請負工事および調査設計業務について、北海道の工事監督員や調査設計担当者からの指示により、工事施工に必要となる立会検査や材料試験、受益者や関係地権者等との打ち合わせ、連絡調整などが主な業務となっております。3点目であります。農業農村整備事業の実施状況についてでありますが、現在、道営事業は4事業を進めており、町全域を対象とした畑地整備と草地整備の各事業を実施しているほか、佐幌3号線と新屈足幹線では、農道の修繕や改良・舗装などを実施しており、工期は事業によって令和3年度完了のほか、令和6年度および令和9年度完了の予定であります。また、団体営事業につきましては3事業を進めており、屈足23号線で農道改良・舗装を実施し、南新得第1幹線と屈足31号幹線で、排水路の改修を実施しており、工期は令和3年度完了のほか、令和4年度および令和5年度完了の予定であります。今後の整備予定事業につきましては、道営事業を2事業計画しており、公共牧場整備事業による町営育成牧場の整備と、屈足20号線で農道改良・舗装を計画しております。また、団体営事業を1事業計画しており、屈足東幹排水路の改修を計画しているところであります。以上であります。[浜田正利町長 降壇]
質問 若杉政敏
ご答弁ありがとうございます。話が大きくなりますけれども、新型コロナウイルス感染症、そしてロシアのウクライナへの侵攻と、目まぐるしく変わる国際情勢の中、経済停滞による他産業ともに、厳しい事態が起きております。また、各国に、異常気象なのか、正常気象なのか、この影響により、穀物、種子などが品薄で、答弁にもありましたように、今後、生産資材の高騰と自給飼料不足で取り合いの懸念がされるところでございます。資源不足のこの日本で、近い将来、輸入制約もあり得るのではないかと。そこで、町の農業土木整備の今後ということで質問させていただきました。執行方針の中でも、生産基盤の強化とうたっていますけれども、土作りの基本は知っていても、限られた耕地面積の中で単位収量、高品質を維持することは単なる輪作、更新等、肥培管理だけでは限度があります。町長の考え方のとおり、基盤整備は重要であるとの確認ができて、生産者の立場を含めて安心いたしましたが、私もいろいろな立場がありますので、どのように2回目の質問をしようかと迷いましたけれども、補助監督業務委託については施工金額に応じての金額が配分されるとのことですが、本来なら、道の監督業務であり、事業内容または委託回数とか日数によってさじ加減があるのかどうか、お聞きしたい。いずれにしても、町の予算の歳入になると思いますので、金額の多いほうが固定的な歳入確保になるかと思います。良い制度を十分生かしてもらいたいと思います。3点目の実施状況と今後の予定事業についてですが、いろいろと町長も考えていることも同時に分かり、今後も安心して農業者のみんなも計画的に営農ができると思いますが、今後の整備計画の対応にあたり、事業に埋もれた方の拾い上げとか、不整形なほ場等のアフターを含めたバックアップ体制が必要ではないだろうか。全て改修となると、受益者の負担増にもなりますので、現地の状況をいかに把握し、助言も必要かと。以前、農地整備に関しては、親に聞くより、役場担当者に聞いたことで済んだ、そういう時代もありました。今は、ドローンを飛ばしての地形・地質・水域調査等、できる時代と聞いております。行政にそこまで望みませんが、受益者と細部にわたって不安解消のためにも意思を伝え合えることが、これからは今まで以上に必要だと考えます。整備予定において、公共牧場整備事業の中に、最短で令和7年度着工予定と聞いていますが、造成工事を含めた内容もありますが、今、育成牧場での状態にばらつきがあることも町長も知っていると思いますが、1つの要因に単なる草地更新ではなく、農地整備の詳細見直しの段階にあると、私は思っております。ぜひとも、前倒しでできるのであれば計画を望みますが、できないのであれば、運営者のすべきことなのか、関係機関と連携し、早期に協議対応を願うところです。3点ほどになりますけれども、再質問ということで、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
かなり言葉を選んでいただいて、相当気を遣った質問かなというふうに今、あたらめて感じさせていただきました。まず、コロナの話、ロシアの話がありました。不安と懸念というのはわれわれも同じでありまして、実を言うと、今月の末に町村会の総会等がありまして、その段階で具体的に話ができるかどうか分かりませんけれども、先般農協の組合長ともお会いして、現状の中で何か町村会の中でお話しすることがあれば、ぜひいただきたいとお話しさせていただきました。商工会長のほうとはまだ会えていませんけれども、地元の声という意味で拾い上げていけるものについては拾い上げていきたいなというふうに思っています。その次、具体的にありました。1点目の質問の要旨、それから、今の2回目の話を聞くと、やはり現場の生産者の方とわれわれ行政のほうのかみ合わせというのがうまくいっていないという、そんなふうに感じました。これは、農業だけではないのですけれども、われわれ自身もそうですけれども、やはりその現場に行って、そこの方ととことん話してこないと、なかなか物事がうまくかみ合っていかないし、逆を言えば、仕事を進めていく上で、できるもの、できないものがあったときに、やはり理解してもらわなくてはならない分もあるので、そういったものが何となく不足しているという感じがしまして、あたらめて職員には現場に行って、きちんと意思疎通というものを心がけるよう対応していきたいなというふうに思っています。それから、道営事業のほうの委託の問題、それから、先ほど言った前倒し等につきまして、担当のほうで答弁させていただくのですけれども、自分自身の中でやはり農業というのは、当然、基盤整備を含めて、国策としても私、やっていくべきだという立場なので、そういった立場の中で、地元の声を小さな自治体でも積極的に対応すべきというのは変わっていないというふうに思っていますので、少しでもそういうことに対して期待に添えられるよう、最大限努力していきたいなというふうに思っています。以上であります。
答弁 産業課長補佐 大宮将利(産業課長補佐は2022年3月まで)
私のほうから、補助監督員の委託の関係で、さじ加減で増やすことはできないのかということですけれども、一応、道のほうも予算の枠があるものですから、一定のルールのもと、施工金額に応じて委託料の配分ということで、動けば動いただけ、本当はいただけるとありがたいのですけれども、道のほうもそういう関係で、一定の金額でということにルール上、なっております。次に、町営育成牧場の整備の関係なんですけれども、今、令和6年度に採択していただくことで、北海道のほうとも協議させていただいております。当初、令和8年という話だったのですけれども、なんとか前倒ししてやっていただきたいということで、今、事業費も10億円を超えてくる規模になるかなと想定されていますので、どうしても道の事業計画のルール上も調査に2年ほどかかるということで、令和4年、5年で概要調査という形でいきまして、令和6年度事業採択で、採択の年度は調査設計ということで、実際の工事にかかるのは令和7年度になっていくのかなと思っております。以上です。
質問 若杉政敏
答弁ありがとうございます。育成牧場に関しては、雪が解けたら早急に現地確認願います。今、町長の職員に対する思いも一部ありましたけれども、私も本当に思い出したことです。以前、町長が職員の育成に関して、具体的な姿が見えるように努力したいという言葉を思い出します。令和3年度に2名の若い技術職員が採用され、新年度からは本格的に仕事をしていくこととなりますけれども、町長がいつも言っている日々の仕事の中で現場に出て住民の声を聞きながら顔も覚えてもらい、町にとって何が必要なのか、対話の中で聞き取る上で、さらに新得町の重要な一次産業である農業振興の発展に向けた若い職員を成長させてほしいという願いを込めて質問を終わります。なお、通告にはございませんけれども、この後、長野議員からも要望があると思いますけれども、現在の農業情勢を鑑み、現振興事業の拡充と時限措置での緊急対策の補正を要望し、終わります。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
まず、職員の話をさせていただきます。自分自身のことを話するのは場違いかもしれませんけれども、自分自身も20代の前半に農政と農業委員会に所属させていただいて、先輩の姿を見ながら各農家の方の家を回ったことを今、思い出しました。いろんなところで□責(しっせき)も受けましたけれども、そういったことが縁で、その後もうまく付き合わせていただいているかなという、そんな今、自分自身、思いを寄せているところでありまして、それがいいかどうか、なかなか今の時代、判断つきかねる部分があるんですけれども、私は良かったという、そういう認識を持っていますので、ぜひ、そういった中でやはり現場に行くというのは、あらためて職員のほうには話をしていきたいなというふうに思います。それから今、2点目の話、分かりました。その上で、具体的に、では次、どういうふうに組み立てていくのかというのが一番のポイントだというふうに思っていますので、それらにつきましても、ぜひ相談させていただきたいなというふうに思っています。以上であります。[若杉政敏議員 降壇]