新得町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月16日
家畜等防疫対策とふん尿処理対策について
2025年12月16日、新得町議会の一般質問で、若杉政敏議員が「家畜等防疫対策とふん尿処理対策について」質問し、町長 湯浅真希が答弁しました。
- 質問者
- 若杉政敏 議員
- 答弁者
- 町長 湯浅真希
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 若杉政敏
通告に従いまして、1項目だけ質問させていただきます。本町の家畜防疫対策とふん尿処理対策についてお伺いいたします。1.家畜等防疫対策とふん尿処理対策について今年、道内ではこれまでに2件の養鶏場で鳥インフルエンザが発生しております。また、海外ではアフリカ豚熱が多発しているなど、国内外を問わず毎年のように家畜伝染病が発生している状況です。報道では、鳥インフルエンザの影響で卵が不足する可能性も指摘されており、家畜伝染病発生は農業者に限らず、住民の生活にも大きな影響を及ぼすと考えられます。発生した場合、生産者は消毒や清浄化のために多大な労力と経費を負担し、経営に重大な打撃を受けます。また、同じ地域内でのまん延を防ぐためには、発生農場だけでなく地域全体での防疫体制が不可欠だと認識しています。特に、近年の畜産経営においては、大規模経営や規模拡大など生産拡大が進み、家畜ふん尿も増加している状況もあり、家畜伝染病の発生時における家畜ふん尿の適切な処理は、感染の拡大を防ぐ上で重要な対策であります。加えて、今後の農業振興策の一環として、令和6年4月から町よりJA新得町へ出向している職員の取り組みの成果にも期待しております。これらを踏まえ、本町における家畜伝染病への防疫対策と、家畜ふん尿処理対策の現状および今後の対応方針について、町長の見解をお伺いいたします。
答弁 町長 湯浅真希
若杉議員のご質問にお答えいたします。家畜伝染病への防疫対策と、家畜ふん尿処理に関するご質問でありますが、1点目の家畜伝染病の防疫対策の状況につきましては、家畜伝染病が発生した際は、広く影響を及ぼす可能性があると考えております。本町における家畜伝染病の防疫対策でありますが、生産者の方々自らが、普段から家畜伝染病予防法に定められた飼養衛生管理基準に基づき飼養管理を徹底され、防疫対策を講じることが第一であると考えております。次に、町をはじめ、JA新得町などの関係機関で構成する「家畜伝染病自衛防疫組合」による全戸巡回の実施や家畜衛生情報の発行、ワクチン接種事業の予防活動や、万が一、家畜伝染病が発生した場合においては、早期清浄化と近隣へのまん延防止の観点から、自衛防疫組合が発生農場と連携して清浄化に至るまで、消毒作業や堆肥の管理などの対応をしております。清浄化後には、生産体制や経営の早期立て直しを目的とした、町とJA新得町および酪農振興会による「家畜特定疾病農家支援互助制度」により、援助を行っているところであります。2点目の家畜ふん尿の処理対策の状況でありますが、まず第一に生産者の方々自らが、普段から家畜排せつ物法に基づき管理、処理対応をされているものと考えております。また、課題解決のために、これまでJA新得町が中心となり検討が進められており、現在は、家畜ふん尿由来の「液化バイオメタン製造」について、活用方法を調査研究しているところであると認識をしております。家畜伝染病の防疫対策および家畜ふん尿処理対策の今後の対応方針ですが、JA新得町が中心となって議論を進めておりますので、町といたしましても、関係機関とともに、引き続き課題解決に取り組んでまいります。[湯浅真希町長 降壇]
質問 若杉政敏
無難な答弁ありがとうございます。確固たる基幹産業としてのさらなる町の施策を期待して、2回目の質問をさせていただきます。家畜防疫に関しては、予防策から発生時における対応を、町をはじめ、各関係機関におかれまして、ご協力、たいへんなご努力、日々いただいております。基本的には、環境とふん尿対策は事業主の考えることとはいえ、今年の6月の新聞紙上において、アメリカで4月、高病原性鳥インフルエンザに感染した乳牛が世界で初めて認識され、全米12州、101農場に広がっていることが明らかになり、世界中に感染が広がるのではという記事が載っておりましたが、日本国内に発生も起こり得ると警戒と、飼養衛生管理の徹底をと呼びかけていますが、ご存じのとおり、本町では、以前から畜産農家への運命と思えるほど、各伝染病の感染発生リスクがこの1、2年は落ち着いているとはいえ、管内でも高く、明日はわが身という思いで日々危機感を持った対応にも限界に近いものがあります。質問にありますように、多頭化による生産拡大が進み、ふん尿も飽和状態でもあります。それとともに、近年、異常気象による高温多湿により、正規な散布作業体系が崩されている状況でもあります。本町での耕種農家を含めた散布面積も限られ、堆肥の地産地消も限界ではないでしょうか。その現状を踏まえた中での未然の伝染病防止策の再検討と、新たな振興策でもある町内での広域的な処理施設、堆肥センターと申しますか、その再議論も必要ではないかと私も感じるところでございます。町長もご存じでしょうが、15年ほど前にもなりますか、集約型堆肥センターの構想があり、その後、現在の一部地域でのバイオガスプラント施設となっているわけですけれども、センター構想は、不特定多数の原料の一元化は、諸事情により問題があると頓挫した経緯があります。リスク整理をしながら進めてはどうですかということです。私個人的な方向性ではありますけれども、お金もかかることですし、運営はどうするのかということもあります。それを踏まえた中で、議論を進めていただきたいと思っている次第でございます。農業経営もろもろの生産費の中での肥料費、かなりのウエートを占めております。資源の有効利用を思うと、有機質肥料への重大さを再認識させられる近況であり、国も堆肥を含む有機還元への目的には、諸物価高騰の折、農地への重要性の政策を進めております。本町の畜産業、仕様体系の違いから、ふん尿形状もさまざまです。臭気、景観など、状況を鑑みれば、観光産業との調和した対策も近々の課題ではないでしょうか。未然の防止策は多難ですけれども、異常気象、そして、世界的流行の兆しの観点から、いま一度再検討を願いたい。そこで、ご質問にありました令和6年4月からのJAの出向職員に期待するところであります。前向きな職員ですから、農畜産業の現状を把握した旨を役場内でも共有していただき、そして、振興策に反映させるのが成果とは思いますが、2年に及ぶ努力を今後、取り組みに生かしていただきたいと感じるところでございます。町長は令和6年定例議会の一般質問で、資源循環型家畜ふん尿処理についての質問、提案を当時されております。その中で、町長が議員時代、どういうことを発言されたのかというと、答弁にありましたが、液体バイオメタンは、発電機、ボイラー、家庭用都市ガスなどに利用にできる、今後、有効な代替エネルギーになり得る。本町は農協が中心となって調査研究を行っているところですが、町としてのこの調査研究を加速する考えはないのかと発言されていましたよね。それに対して前町長は、ふん尿処理は積極的に対応すべきと思っており、担当は農協と一緒になってこれからも動いていかなければならないと思うと答弁されております。さらに、桂田課長も担当課長として、関係機関、団体と協議を進めてまいると。そのほかにも、新得町の農業関係者が集まる営農対策連絡協議会もあるので、そこでも検討を図っていくと答弁されております。その検討状況と、現状での取り組み、方向性について伺います。また、町長は当時、3回目の質問で、私たちの町が今後持続可能な資源循環利用に向けてどうしていくか、町としてあらためて明確化する必要がないかと質問していました。今、町長になってみて、あらためてその考えに変わりはないか。その資源循環型家畜ふん尿処理について、スピード感を持って対応されているのかを伺います。以上。
質問 若杉政敏
(発言の訂正)
質問 若杉政敏
(発言の訂正)
答弁 町長 湯浅真希
お答えいたします。まず、ふん尿処理と防疫というところだったのですけれども、まず防疫のことからお話しさせていただきたいと思います。今までもいろんな農家さんとお話しをしてきました。既存のサルモネラであったり、そういったところの家畜伝染病、たいへん心配しております。そして、若杉議員おっしゃったように、乳牛にも鳥インフルエンザがアメリカのほうでは感染されたというところで、今までと違った、そういった対策というものが必要になってくるのではないのかというところで憂慮しているというふうに伺っておりました。今ある防止策、これでできそうなところというものはやっていこうというところで、新年度予算であげるように指示をしております。特別、新たな防止策というところなんですけれども、あれば皆さんやっているのかなと思うんですよね。農協さんなんかともそういったところにはアンテナを張りながら、防止策、有効なものがあれば、町としても後押しをしていきたい、そういうふうに思っておりますし、若杉議員、農業者でもありますので、もし足りない部分があれば、町のほうにもご提案いただければなというふうに思います。ふん尿処理のほうなんですけれども、私の一般質問を切り取っていただいてありがとうございます。広域堆肥センターが必要とのことなんですが、農協さんのほうで作成された資料を拝見しますと、堆肥化の処理施設集約方式ですか、これに向けて調査をしたのですが、若杉議員もおっしゃる病気ですか、こういったものの拡散などの懸念から断念しているというようなお話しを伺っております。いろんな農家さんのふん尿が集まることによって、どこが発生源か分からなくなる。いろんなほ場にもまかなければならないので、まいたときの拡散リスク、そういったものもまだまだ懸念されるのではないかなと思います。ただ、若杉議員、堆肥センター必要とのことですので、農協のほうにも町としても申し入れをして、一緒に検討できればなというふうに思っております。ただ、あくまでも、基本はやはり自ら行う人がきちっとそういった堆肥、ふん尿というものは処理するというところのもとで考えていくということが必要ではないかなというふうに思っております。そして、今年度なんですけれども、4月に農林水産省のほうで、家畜排せつ物の利用促進を図るための基本方針というものが改定されております。ここにも、畜産業を営む者が自らの責任で、基本的にはふん尿処理というものをやるべきだと。ただ、いろんな資材の高止まりなどによって、皆さんたいへん厳しい状況にあるので、これらの施設の更新整備に向けた費用の確保というものが全国的にも問題になっているというふうに国でも押さえているようです。その対応策としてなんですけれども、施設の老朽化というものに対しては、基本的には修繕更新のための費用は、各事業者が計画的に積み立てていくということが基本であるというふうに書かれております。ただ、強制発酵施設など、より高度な処理が可能となる施設設備への機能強化ということを図るのが望ましいというふうに書かれていますので、国としても、そういったところに恐らく目を向けていくのだろうというふうに考えております。私が一般質問したのは、単純なふん尿処理ではなくて、資源循環型のふん尿処理というところで一般質問をさせていただいております。この資源循環型というものは、家畜排せつ物をエネルギーであったり、国内肥料の資源として有効に活用していこうというものであります。この課題としてなんですけれども、設備投資の効果の確保であったり、消化液を還元するための十分な農地面積の確保、そして、耕種農家が求める良質な堆肥の供給というところで、さまざまな問題点というものがあがっております。それを踏まえての一般質問でありましたが、その後ですけれども、町としては、今年度からになりますが、バイオガス消化液利用理解促進事業というものを行っております。新得町消化液対策協議会というものも立ち上げて、耕畜連携の推進というものが今、図られているところであるというふうに認識をしております。いろんな観点から、若杉議員の中で防疫とふん尿と同じになっているので、どういうふうに方向性として答えればいいかなと悩むところなんですけれども、まず町として別々にお答えをさせていただきました。以上です。
質問 若杉政敏
ありがとうございます。今、町長言ったみたく、防疫とふん尿処理、論点が違うのかなという感じもしますけれども、2回目の質問の冒頭に言いましたとおり、確固たる基幹産業の農畜産業としての方向性だけを聞かせていただけたらというのが本音でございます。農業者として、こういう質問をするのも本当に酷なことなんですけれども、自分だけ思っているかもしれません。一応はこの12人の議員の中で、唯一畜産業の一員として、現場の悩みを少しでも理解していただけるということで、2回目の質問となりましたけれども。その上で、3回目の質問となりますけれども、私は町議会ホームページに掲載されています過去の一般質問の一覧を見てみました。平成22年定例会の分から掲載されているのですけれども、その15年の中で、木質バイオの関係も含めて、バイオガス構想を進めている考えについて、6回ほどの一般質問をされております。もう議員を引退された先輩もいらっしゃいます。町長もその6回の質問者のうちの1人ですよね。町長は令和4年12月の一般質問で、各種施策について、PDCAサイクル、これを繰り返すことにより、政策評価が行われると。ワークショップ形式を取り入れるなど、会議や政策評価、改善点を分かりやすくする、町民に伝える工夫が必要ではと述べておりました。また、第9期総合計画素案にも同じく述べられておりますよね。町長は就任してから、町民との懇談会やワークショップなど、積極的に町民の皆さんの声を聞いていると思って、見守っています。しかし、その町民から聞いた声を、制度、施策にして実行する職員がしっかりと働いてもらわなければなりません。バイオガス関係でさえ、10年たってもそれほど変わりませんよね。隣町で、民間企業との循環型への取り組みが、現実化になって進んでおります。8年度農業予算、町政執行方針、町長査定にはまだ間に合いますので、目玉予算を期待するとともに、数々の懸案事項、各産業との調和などの町の方向性をスピード感を持って、新しい風、若きトップセールスを生かして頑張っていただきたい。私も幾度か、若き職員に対する人材育成の現状について伺っております。今月の広報で町長は、子どもは宝と書いております。誰しもがそう思いますが、人材も宝です。その点について町長の思い、確固たる基幹産業への方向性をどう実行していくか、意気込みを聞かせていただき、最後の質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 湯浅真希
どこからお答えしたらいいかなというふうに、今、思っているんですけれども。バイオガスが進んでいないじゃないかというところなんですが、この間、いろいろな課題が出てきて進んでいないというのは、議員もご存じかと思います。バイオガスをやっていく上で、やはり収支が合わないものをやっていくというのは、それぞれの事業者、かなり負担になりますので、その辺をしっかり見なければならないと思っております。今、新しくバイオメタンのほうの調査研究していますので、そこが進めば、また新たな方向というものができるのかなと。ただ、隣町でやっているように、公共施設で使うであるとか、そういったところの検討というものは、恐らく本町ではしていないと思いますので、地産地消というところで、町としてどういった手助けができるのか、そこは検討してまいりたいなというふうに思っております。若杉議員は、最初に集約型の広域の堆肥センターというお話しでしたので、このバイオを進めていったほうがいいのか、集約型のこの堆肥センターを若杉議員は進めたいのかというところがどうかなというふうに思っておりますので、農協さんとも協議しながら、新得町としてどういう方向が望ましいのかというところを協議してまいりたいなというふうに思っております。国のほうでは、高品質な堆肥の製造のためにはやはりしっかりやっていかなければならないということが書かれていますので、私としてはこういった国の方策、こういったものにもしっかりアンテナを張って、地方自治体の役割というものを果たしていきたいというふうに考えております。トップセールスとして、ふん尿処理というのは難しいかなと思うんですけれども、耕畜連携というところでは新得町も循環型資源を目指していくというところで、ピーアールというものはしていきたいというふうに思っております。人材のところなんですけれども、今まで人材の育成というものは本町、なかなかそんなに力を入れていなかったのかなというふうにも見えていましたが、来年度からは、ここについてはしっかりやっていこうというところで、研修であるとか、そういった制度は、来年度からまた変えていくというような方向性を持っています。農業だけではなくて、全体的に町民の利益につながるような職員というものの育成というものを私たちは目指していきたいというふうに思っております。いずれにしましても、農協さんのほうでも恐らく今、第9次の農業振興計画を策定中かと思います。そういったところと連携取りながら、本町として何ができるか、しっかりと検討してまいりたいと思っております。議員のときにもいろいろ一般質問はしましたけれども、立場が変わっても私の考えというものは全く揺るぐものではありません。何ら変わりありませんので、しっかりとそういったところは対応してまいりたい、そのように考えております。以上です。[若杉政敏議員 降壇]